本の虫、中毒日記

読書感想文、乱発中。

About Me

Fujisaki

Author:Fujisaki

基本はシャーロッキアン。
でも雑食の本の虫。資格からマンガまでそこに文字がある限りっ。

紙魚、コナチャタテとはちょっと違う本の虫ですので、駆除はご容赦下さい。

最新入荷記事☆

本棚

カレンダー


05月 | 2017年06月 | 07月
- - - - 1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 -


お勧め。


ポストで買取,eBook Off

年代別ブログ図鑑

皆様の感想文

トラックバック

ベストセラー

にほんブログ村 小説ブログ ミステリー・推理小説へ

京都西陣殺人事件/山村美紗
京都の西陣にある旧家、そして昔ながらの遊び方や男っぷりにスポットを当てた殺人事件を読んでみました。

ただし、この作品で一番の見所はキャサリンの口から飛び出した『私、日本の男性には、イチローといういい友人がいるけど』でしょう。
これはたまたま新幹線『ひかり』の食堂車で相席した女性と親しくなりたいという気持ちを話した時にキャサリンの口から不意にこぼれてしまった発言です。
こういう不意の時の方が本音が出るということもありますしね、えぇ、思わぬタイミングでの友達宣言です。

閑話休題。

父親の関係で東京での仕事を終えたキャサリンは新幹線で京都へ戻ろうとしていた。
そんな時、新幹線で建築家の女性と知り合う。
彼女は京都の古い建物を勉強しに行くところだというので、浜口のツテで西陣の旧家を尋ねる事になった。
そこで旧家をじっくり見せてもらった後、屋敷の主の誘いで余興を楽しむ事になった。
店では舞妓を見受けする事がステイタスであるというカルチャーショックなど、楽しく過ごせたのだが…、翌日にその女性が殺されてしまったのである。
そして容疑者である妻は自殺のような死を遂げ、やがて本人も自殺のように死んでしまう。
犯人である妻が自殺をし、それに絶望した主も自殺をした…。
しかし、事件はそう単純なものではなかった。


今回の作品で際立つのはキャサリンの財政力です。
正しくはキャサリンの父親の財力なのですが…。

京都に住むのに、6千万円の家を買う。
事件の関係者に接触するのに1千万円分の株を買う。
1千万円かけて接触した関係者に、さらっともう4、5千万円つぎ込む。


一冊の本の中で既に1億円以上のお金が動いています
ちなみに家を購入したのは、前に借りていた部屋を一旦解約した為ですが、この購入の際には『アメリカだと五千万円も出せば、プールつきの家が買える』などと、あぁ…買ったんだろうなと思わせるような発言をしています。

キャサリンの豪勢振りとは対照的なネタバレ等は続き以降で。



犯人は古い恨みを晴らしにやってきた女性でした。
地上げ屋として西陣の旧家を潰そうと組んだ策略だったんですね。
本格のように読みながら犯人を推理するという趣向の作品では有りませんが、犯人が判った上でもう一度読み直してみると、山村美紗さんの緻密な作品のつくりが判って、とても興味深い作品です。
全ての言動は一つの目的へ集約されていきます。

後は旧家を利用したトリックは、もはやキャサリンシリーズの王道ですね。
キャサリンの財力を妬みつつ、二度は読んでおきたい作品です。





もしお役に立てましたら、クリックして下さい。喜びます、きっと。












管理者にだけ表示を許可する


トラックバックURL:

ブログ内検索

amazonさんで探す

本の虫を管理する!

copyright 2007 本の虫、中毒日記 all rights reserved. powered by FC2ブログ.