本の虫、中毒日記

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Fujisaki

Author:Fujisaki

基本はシャーロッキアン。
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ロードス島戦記 灰色の魔女/水野 良
『ロードスという名の島がある。』

ロードス島戦記の記念すべき第一作目を読んでみました。

□ 発表前史
この作品はそもそもD&Dのルールに基づいて、テーブルトークRPGの布教の為に作成されたものだったそうです。
段々と構築された独自の設定に人気が集まり、ついに独立した作品として発表されたのが本作です。
そういった経緯もあり、指輪物語、D&DといったファンタジーやRPGのクラシカルな作品の流れを受け継いだ、正統派のファンタジー作品です。
グループSNEが後に発表する事となる、オリジナルのテーブルトークRPGのシステム、ソードワールドシリーズにも大きな影響を及ぼした作品としても知られています。(ソードワールドの舞台となるフォーセリアは、そもそもロードス島がある世界として発表されたものです)

□ 内容
ドワーフのギムは、自分の命を救うために出向いていた隙に娘をさらわれてしまったニースの為に、娘であるレイリアを探す旅に出た。
時を同じくして戦士のパーンとファリスの神官であるエトという二人の青年は、村の近くに出没したゴブリンを退治すべく、たった二人で立ち向かっていた。
そんな二人を心配した村長が二人を助けて欲しいと助力を願い出たのが、魔術師スレイン・スターシーカーだった。
そこには旅の目的を伏せたまま訪れていたギムがいた。
この二人の助力によって、パーンとエトは九死に一生を得たのだった…。
自らの力の無さを嘆いたパーンは、この四人で旅に出ることを決めた。
そして行く先々で聞こえる戦争の声に、町で出会ったエルフのディードリットを迎え、あらゆる事象へ正義感を持って立ち向かっていく事になるのだった。


□ この人は、あの人!
ストーリーの中盤以降に登場するフレイムの“傭兵王”カシューという人物は、作品中でも非常に勇ましく、男らしい人物として描かれ、パーンにとっては師匠といっても過言ではない存在になります。
若くして王国を築いた彼は、過去について語りたがりません。
ですが、実は意外な作品で彼の過去はかなり詳細に描かれているのです。
このブログでも紹介している『アイテムコレクション』の中で登場するソードマスター・ルーファスこそが、このカシューなんですね。
この本はファンタジー小説に登場する様々な武器、防具、道具類を紹介した作品で、一種類のアイテムについて、ルーファスが実際に使うショートストーリーと詳細に関する解説をするという構成になっており、前半のショートストーリーの部分が丸ごとカシューの過去なのです。
カシューの名は本文のラストで一度だけ名乗っているのみなのですが、非常に興味深い一冊です。
ちなみに彼が語りたがらない理由かどうかは判りませんが、噂されている彼の過去は剣闘士奴隷でした。
傭兵として参加した戦争に負けた為に捕らえられてしまったのですが、圧倒的な強さで無敗のまま奴隷の身分から脱したのです。

□ 感想
全て物語の起点になるストーリーですね。
最近は余り見かけないほど、正統派のファンタジー小説です。
そして立身出世が描かれていくのも、最近は少ないのかもしれませんね。
この作品の中だけでもパーンとエトは活躍に応じた身分を保証されます。
こういう流れだけでも珍しいような気がしますね。
国同士の戦争、そして英雄譚と魔女との戦い…。

ファンタジーの面白さが凝縮された一冊です。
作品は続いていくのですが、この一冊だけでも充分に楽しめます。
凄く正統派かつ、純国産のファンタジー小説、ここにあり!です。



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