本の虫、中毒日記

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Fujisaki

Author:Fujisaki

基本はシャーロッキアン。
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旗本退屈男 第九話 江戸に帰った退屈男/佐々木味津三
主水之介は、かような女々しき、奸策は大嫌いじゃ。

前回で妹の菊路とその恋人である京弥と合流した早乙女主水之介は、そのまま久し振りの江戸に戻ります。
このシリーズも最初は江戸が舞台だったので、久し振りですね。
江戸の『粋』こそ、早乙女主水之介の本領発揮…と思いきや、江戸の雰囲気はちょっと退屈だったようですね。
江戸にいた頃のように吉原を練り歩き、家に戻るとすぐに旅へ出ると言い出します。

退屈男漫遊紀の始まりか!と思いきや、江戸で興味深い事件と遭遇します。

浪速では名の知れているという槍の使い手が町道場を作った。
そこで工事の為に井戸掘り人夫を14人、大工が8人が雇われていったのだが、1ヶ月以上が経つというのに井戸掘りも大工も戻ってこない。
しかも噂には既に仕事を終えた井戸掘りは殺されているという。
早乙女主水之介に助けを求めた男が知り合いだという大工の方は、まだ作業を続ける音がするので無事なようだが、内情を何とか探らなければならない。
しかしこの一軒の黒幕には、竜造寺長門守という名門の侍がいるというので、なかなか手出しが出来ずにいたのだった…。


退屈ですぐにでも江戸から出ようとしていた退屈男は上機嫌で、『退屈払いが天から降って参った。』と述べています。
既に井戸掘りは天に召されているというのだから、喜んでいる場合じゃないような気がするのですが。
それはさておき、身分の高い相手との争いだけに早乙女主水之介も慎重かつ真剣に事に取り組みます。
久し振りの京弥の腕前もキラリと光る作品です。
やっぱり退屈男は江戸が似合うと思うのですよ。

ネタバレ等は続き以降で。



十人二十人生贄にする位当り前とは何を申されるぞ。悪を懲らすに悪を以てするとは下々の下じゃ。隆光いち人斃すの要あらば正々堂々とその事、上様に上申したらよろしかろうぞ。主水之介ならばそのような女々しいこと致しませぬわ!
この発言が早乙女主水之介の美学の全てなんだと思うのです。
常に堂々と、何か文句があれば相手が誰であろうとはっきりと言う。

水戸黄門が勧善懲悪の象徴として人気を集めたのも、時代劇に基本的には勧善懲悪のハッピーエンドが用意されているのも、全てこの信念の元にあるんですよね。
実際の政治がどうだったのか?は別として、やっぱり政治家や身分の高い人には、こういう気持ちを求めたくなる。
その願望こそが、早乙女主水之介のこの発言ですし、こういう作品が時代を超えて人気を集める理由だと思います。

今の政治は、どうでしょうか?
そして、自分自身は自分の理想を裏切らずにいますか?

この発言をしっかり受け止めたいなと思います。




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