本の虫、中毒日記

読書感想文、乱発中。

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Fujisaki

Author:Fujisaki

基本はシャーロッキアン。
でも雑食の本の虫。資格からマンガまでそこに文字がある限りっ。

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引退した絵具屋/シャーロック・ホームズの事件簿
僕が読んだシャーロック・ホームズの事件簿(電子書籍版)では何故かこの『引退した絵具屋』事件が一番最後に位置していました。
なので、作品の発表順で言うところの最後とは異なりますが、このブログにおいてはこちらが最後の記事という形になります。
随分と長い旅路になってしまいましたが、行きまーす。

ある日、ワトソンは部屋に入る際にある老人とすれ違います。
ホームズはワトソンにその感想を聞くのですが、この時のワトソンの答えが、非常にぶっ飛んでいます。
哀れな、からっぽな、惨めな負け犬というところだね
コレ、僕が人生の中で聞いた中で最も酷い表現の一つです。
ちなみにこの発言をした男は、普段は町医者として市民の病気を治す仕事に従事しています。
行きたくないなぁ、ワトソンの診療所…。

この散々な表現をされた男こそがヤードから紹介された事件の依頼人だった。
ワトソンに散々な表現をされたのも当然、散々な目に遭った跡だったのである。
元々は画材製造業の会社の共同経営者として腕をならし、余生を暮らしていくのに充分な貯金が出来たので61歳で仕事を引退していた。
生活に困ることのない悠々自適の生活、そして翌年には20歳も年下の女性と結婚し、人生を謳歌しているかのように思われた。
しかしチェスを通して知り合った近所の医師と、駆け落ちをしてしまったのである。
しかも男性の貯蓄を保管していた書類保管箱を一緒に持ち出していたという…。
何とかこの妻を見つけ出して欲しいという依頼だった…。


ホームズシリーズはこういう平凡に見える依頼の方が、アッと驚くような展開を見せるのですが、この作品も結構面白かったです。
ホームズは別の事件で身動きが取れないということでワトソンを派遣して、様子を調べさせるのですが、ワトソンからの報告を受けながら、余りにも表現が回りくどいことから『やめてくれよ、詩人気取りは』と、言葉を止めてしまうシーンが有ります。
ホームズがワトソンに言った言葉ですが、なんとなくドイルとホームズが対峙しているような感覚に陥るシーンでした。
ちなみにワトソンが詩人的に表現しようとした事は、ホームズに言わせると『要するに高い煉瓦の塀があるんだろ』のひと言でした。
やれやれ。

ちなみに最後の最後、ワトソン単独の調査は珍しくホームズに好評でしたっ!

ネタバレ等は続き以降で。



この作品は結構手が込んでいるというか、ホームズシリーズには珍しい展開を見せる作品でした。
依頼人が犯人だと見抜いたホームズが揺さぶりをかけていくんですね~。
有力情報があるという偽情報で依頼人を家から遠ざけてしまいます。
これは従来、犯罪者側が使っていた赤毛トリックの変則版でしょうか。
ちなみに守銭奴だった依頼人とワトソンの旅は余り芳しいものではなく、ロンドンに戻った頃には『ふたりとも、いずれ劣らず不機嫌になっていた』そうです。
ワトソンでさえも不機嫌にするなんて…!

っていうか、よくよく考えたらホームズはワトソンに警告を促すわけでもなく、無防備に犯人と一泊旅行をさせているわけですね。
この探偵、こんな事をしておきながら『ガリデブが三人』事件では、ワトソンに怪我を負わせた犯人を殴りつけて脅しまでかけています。
どっちがホームズの本当の顔なのか、悩むところです。

事件自体は依頼人が妻と医師の不貞を疑い、二人を殺してしまうというものでした。
そして疑いの目が自分に掛からないように、二人が駆け落ちをしたように見せかけ、警察にまで捜索願を出していたというものでした。
時代が新しいのも事実ですが、なんだか現在的な犯罪ですね。
ちなみに事件の解決に関して大きな手がかりとなるわけではないのですが、久し振りにダイイングメッセージも登場します。
残されていたメッセージは"We we"。
ホームズの想像は、"We were merdered"(私たちは殺された)でした。
シリーズの最初期からホームズは想像力の大切さを訴え続けてきましたが、これは飛躍しすぎかな?と思ったりもします。
ただそういう大きな飛躍から、きちんと証拠を固めていける能力こそ、ホームズの探偵力だったのかもしれませんね。

後はホームズのライバル的な存在も登場したりもするのですが、残念ながらこの作品きりで終わってしまいましたね。

いつまでもこうして自己満足な感想を語っていたい気分もあるのですが、後は実際に読んでいただいて。
僕は後、目次を纏める作業でもさせて頂きます。




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