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Fujisaki

Author:Fujisaki

基本はシャーロッキアン。
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本の虫、中毒日記
読書感想文、乱発中。
這う男-The Adventure of the Creeping Man-/シャーロック・ホームズの事件簿
働き者と耐えざる向上とが、ここに合体したわけだ。当たって砕けろ―このチームのモットーだよ

ホームズシリーズで最大の迷作ともいわれるのが、この這う男です。

ホームズ自身が発表を熱望していた事件の一つだというので否応無く期待が高まるこの事件は、1903年に発生したものです。
ワトソン自身も語っている通り、この年はホームズが職業としての探偵を引退した年です。
発表するのに状況が整うのを待っていた為に、20年ばかりの年月が経過してしまったとの事ですが、一つだけ強調しておきたいのはホームズがこの事件の発表を望んでいたのは事件にまつわる風説を払拭する為であって、読み物として面白いからではないという事です。

ホームズに呼び出されたワトソンは、一緒に奇妙な依頼を聞かされることになります。


依頼人は大学教授の助手だった。
普段は全ての手紙に目を通してから教授に渡したり、その娘との結婚が決まっていたりと、非常に信頼の厚い人物だった。
ところがこの教授が急におかしい様子を見せるようになった。
その始まりは同僚の教授の若い娘と婚約をすると言い出したことだった。
年齢差の為に周囲も全面的に賛成とはいえなかったが、教授はこの娘にとても熱を上げていた。
それと同時期に家を留守にして二週間ばかり旅行へ出たり、周囲の目からコソコソしたそぶりを見せるようになっていったのだ。
そして更には信頼していたはずの助手にさえ見せない手紙や、誰にも触れさせない箱を持ち、そこへ近づくだけで疑ったような態度を見せるようになった。
またそれと時期を同じくして、定期的に忠実なはずだった飼い犬が教授に襲い掛かるという現象が見られるようになったのである。
そして極め付けに、奇妙な格好で這いずり回っている様子まで見受けられたのである!



ところで、ホームズがワトソンを呼び出そうと出した電報の内容が凄まじいです。
都合ガヨケレバコラレタシ。悪クテモスグコラレタシ S・H
とにかく来い、と。
ホームズは習慣の人なので、長い同居生活を送ったワトソンは既に生活習慣へ組み込まれていたそうです。
ちなみにここでワトソンは冷静に自分の役割を分析しています。
まず上記の通り、習慣から相棒が必要になると『多少の信頼のおける、同郷の良い相棒』であるワトソンが必要になるのだそうです。
ただ、そんな自分の立ち位置に自惚れているわけではなく『嫌なにおいのする刻み煙草や、古く黒ずんだパイプ、索引帳、その他それ以下のろくでもないものどもと、同列に位置する』と割り切っています。

うん、ホームズがワトソンを呼び出すのはこの割り切りのよさだと思います。

またホームズはワトソンに語りかけるようにして思索にふけるのが好きなのだそうです。
これはホームズ自身も似たような事を言っていて、ワトソンに話しかけながら考えることはホームズの習慣になっていたのでしょう。
ちなみに、ここでもワトソンは『その多くは、ベッドの枠に語りかけているのも同然である』と謙遜しています。

さすが最後期の時期だけあって、ワトソンも悟りが開けています

ところでこの作品で登場する難問を考えているときのホームズのポーズ。
肘掛け椅子に丸くなり、膝を立てて、口にはパイプ、眉間にはしわを寄せ、物思いにふけっていた
50前の男がこんなポーズをしていてもひるまずにいる貴方の存在こそ、ホームズの最大の癒しだったんだと思いますよ、ワトソン先生!

ネタバレ等は続き以降で。



この事件、途中までは凄く面白そうな期待が高まるのですが、結論が変
ホームズの推理も、良くぞそこまで行き着けたなと思ってしまいます。
定期的に訪れる発作的な動き、そして謎の外出と助手にさえ見せない郵便物。
として年の離れた女性への強い愛。

うーん。

猿の精力剤を飲んだらそうなるというのであれば、牛乳を飲んだらモーモーいうようになるというのだろうか…。
今まで研究に生きてきた人の、老いらくの恋というもの描写としては興味深いのかもしれませんが、多少ならぬ疑問の湧き上がる作品でした。

テーマ:ミステリ - ジャンル:小説・文学


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