本の虫、中毒日記

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Fujisaki

Author:Fujisaki

基本はシャーロッキアン。
でも雑食の本の虫。資格からマンガまでそこに文字がある限りっ。

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編集者殺人事件/レイチェル・ドア・スティール(シャーロック・ホームズの災難・下)
むろん、悪いのは彼じゃない

探偵:シャーロック・ホームズ
語り手:ワトスン


この贋作ホームズは、実はホームズに非常に縁の深い人物が書いた作品です。
ホームズの挿絵画家としてはシドニー・パジェットさんが有名ですが、アメリカ版の挿絵を書いていたのが、このレイチェル・ドア・スティールさんなのです。
ホームズのイメージを作り上げたといわれる俳優、ウィリアム・ジレットをモデルにした挿絵で人気を博した方です。
そんな彼がホームズの贋作を手がけていたのです。

画布で包まれたバラバラ死体が見つかった。
顔まで滅多打ちにされた死体からはフレデリック・ドア・スティールからの脅迫状めいた手紙が見つかった。
そして時期を同じくしてスティールは住居から姿を消していたのである。
平素から彼と親しくしていたホームズとワトソンは、この犯行を信じられずに、アメリカに向かうのだった…。

この作品は、殺人自体が凄惨なのに対して、凄く面白く描かれた作品です。
犯人を自分にしたという点から、画家としての悲哀が聞こえてくるようです。

ネタバレ等は続き以降で。



この作品の主題は編集者という職業に対するグチなんですね。
漫画家の方がたまに編集者の方を悪役や端役で登場させたりする、アレです。
なので辛辣な言葉が続きます。
編集者なんてのは一般にろくでなしでね、なかでも美術担当の編集者なんて、ろくでなしの最たるものだ
編集者になったが最後、機械ですよ

大変だったんですね(笑)。

面白かったのが、編集者が自分を犯罪専門の挿絵画家にしようとしている!という嘆きでした。
ホームズの作品にはこの手の話題が多く、原作者であるドイル自身もホームズを疎ましく感じていた時期があった事を認めていますし、俳優の中にもホームズのイメージが強すぎる事を懸念している方がおられたようです。
著者自身はこういうパロディを書いたり、冒頭でエラリィ・クィーンが紹介しているエピソードからもホームズとの仕事を疎ましく思っているようではないのですが、そっと混ぜ込まれた風刺が、とても上手にホームズの舞台裏を表現しているようで興味深かったです。
ところで余談ですが、同じく冒頭で登場する新発見の作品された『指名手配の男-The Man Who Was Wanted-』ですが、
後にドイルの手によるものではなく、ドイルへ売り込まれた作品であることが判明しています。




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