本の虫、中毒日記

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Fujisaki

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基本はシャーロッキアン。
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大長編ドラえもん のび太と鉄人兵団/藤子不二雄
この映画がリメイクされると聞き、懐かしくて読み返して見ました。

この作品は著者がドラえもんで追求したのとは、逆の可能性を描いたロボットの物語です。

僕たちが子供の頃に思い描いていたロボットとの生活というのは、まさにドラえもんそのものでした。
家族であり、友人であり、時には兄貴だったり、負けられないライバルであったり…。
その発想は夢に溢れていましたが、時には都合の良い幻想に満ちたものだったのかもしれせん。
そう感じさせられるのが、大長編ドラえもんの『のび太と鉄人兵団』です。

のび太とドラえもんはたまたま涼みに訪れていた北極で巨大なロボットのパーツを見つけた。
それをどんどん組み合わせていくと、一つのロボットが出来上がった。
現在の科学力をも超越したそのロボットはザンダクロスという名前を付けられ、のび太たち以外は入り込めない鏡面世界において、のび太たちの遊び道具になっていた。
だがそのザンダクロスには圧倒的な破壊力を持つミサイルが装着されていることが判り、そのまま破棄することになった。
そんなある日、リルルという謎の美少女が現れ、そのロボットが自分たちのものであること、そして返して欲しいという事を伝える。
そこでのび太は鏡面世界への入り口を彼女に渡してしまうのだった。
しかしリルルはメカトピアという機械が独自に文化を築く世界の住民であり、機械同士の奴隷制度を廃止した事に伴い、人間を奴隷として用いるために送られてきたスパイだったのである。


機械が機械を作る―。
しかも人間にとって都合の良くない機械を…。

ドラえもんのもう一つの可能性だったと思うんです。
たまたまドラえもんは人間に対して友好的で、共存を思う優しいロボットだった。
でも機械を作る人間の悪意によっては、例えば人間の裏をかいて苦しめたり、どんどんと同じような思想を持ったロボットを増やしていく事だって可能です。
勿論、何がそういう風に育っていくのかは判りません。
メカトピアの始祖となるロボットは人間の作り出したアムとイムというロボットです。
彼らに与えられた使命は天国のような社会を作り出していくこと、でした。
その為に自分たちを成長させていくために植えつけられた競争心が、やがて鉄人兵団となって地球を襲うのです。

この物語の発するメッセージはとても大切な事です。
機械という便利な道具は、半面でとても危険な道具にもなりかねません。
その開発に携わる人たちは、その事をきちんと理解できた人でないと、ただ機械が作れるだけの技術者であれば、メカトピアが本当に生まれてしまいます。

ドラえもんという作品が、今後どれくらいの世代に渡って読み継がれていき、あと何度この作品がリメイクされるのでしょう。
だけど、この作品の伝えようとしたメッセージだけは、ずっとずっと語り継いでいかれていけばいい…そう思います。




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