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Fujisaki

Author:Fujisaki

基本はシャーロッキアン。
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悪魔の足-The Adventure of the Devil's Foot-/シャーロック・ホームズ最後の挨拶
材料も揃ってないのに頭脳を酷使するのは、エンジンを空回りさせるようなものだ

シャーロック・ホームズの恋愛遍歴が判る作品です
時系列では少し古い事件(事件発生時は1987年、発表は1910年)ですが、ホームズのリクエストによって発表されたという曰く付きの物語です。
ちなみにこの時期にホームズの事件が公開される事が少なくなったのは、ホームズが世間に自分の名前が出ることを嫌がるようになったからだそうで、本人は警察が賛辞を受けている様子を嘲るような微笑を浮かべて聞いている事が気に入っていたそうです。

この事件もそうしたホームズの態度から発表されずにおかれたものだそうです。
ちなみにこの作品ではそうしたホームズの性格をひと言で言い表したワトソンの言葉は以下の通りです。
性格的に陰鬱で皮肉を好む
この医者にホームズを評価させると大抵毒を吐く

閑話休題。

1987年の春、ホームズは体調不良を訴えており、休養をとる為にコーンウォル半島の田舎を訪れた。

その地に残された遺跡はホームズの知的好奇心を刺激し、彼はこの地でゆっくりと研究をしながら心身を休める筈だった。
地域の伝説などに詳しい教区牧師の男性と知り合うのだが、彼が下宿人として部屋を貸している男性の兄妹たちが変死、発狂をした姿で発見されると言うおぞましい事件が起こり、ホームズは休息から一転、事件の調査へと乗り出すことになる。
しかし、事件の真相を暴く前に牧師の下宿人だった男も、同様に恐怖に引きつった表情のまま変死をしているのが見つかるのだった…。



ホームズの生年月日は1854年1月6日というのが有力説で、多少の異説はあるもののこの事件の発生時で40代前半だったと考えられています。40代前半で転地療養が必要なほど疲弊するのですから、日頃の職務のハードさが伝わってきますね。
実際、発表されている作品でも、この時期の事件が多くあります。
この記事を読まれている方に同世代の方がおられれば、是非ご自愛なさってください。


ちなみにホームズに転地療養を勧めたのはワトソンではなく別の医者です
ホームズはワトソンの医者としての才能を認めているという発言を『瀕死の探偵』事件で残していますが、本音が気になってしまうエピソードですね。

死者は恐怖に引きつり、そして生き残った兄弟は発狂してしまっていると言うことから、まるでタイトルどおり悪魔の仕業ではないかとの憶測もある中で、ホームズは次のような言葉を残しています。
まず第一に、きみもぼくも、人間界の問題に悪魔などが入り込むことは認めない、という論点に立とう。
(中略)
そうすると、故意であれ偶然でアレ、ともかく人間の力が働いたために、三人の人間が痛ましい被害を受けたと言う事実が残る。これは確乎たる前提だよ。

ここでも全くぶれることの無いホームズの推理スタイルを見る事が出来ました。

ネタバレ等は続き以降で。


この事件はタイトルが答えなのですが、その答えがアフリカにある殆ど知られていない未知の毒というのは、ちょっと反則気味な設定ではないかなーと思いました。

同じ手口で二度の事件が起こっているけれど、実は単一の犯人ではなくて別々の犯人という手法も、現在まで生き続けているやり方で興味深いですね。
最初は第二の事件の被害者が遺産を独り占めするために兄妹に手をかけ、次は死んでしまった女性と恋愛関係にあった男が同じ方法を用いて犯人たる男に手を掛けたという設定でした。

ところでホームズはこの未知の毒を確かめる為に自らの体で実験を行います。
―何故かワトソン同席で。
毒の効果を甘く見ていたのが原因だったようで、危うく共倒れしてしまうところをどうにか正気に戻ったワトソンがホームズを抱きかかえて部屋を脱出した為に助かっています。

この時ばかりはさすがにホームズも反省した様子で、『僕は本当に君に感謝しなければならないし、謝りもしなければならない。(中略)友人の君までも引き込むなんて、もう弁解の余地もないよ』と、率直に反省の弁を述べています。
ちなみに危うく殺されかけたワトソンですが、この言葉には起こるどころか感激し、『君に協力するのは、僕の最大の喜びであり、特権とさえ思っているよ』と返しています。
以上、ホームズのワトソン操作術でした。

ところでこの作品の最大の見せ場は激昂する犯人とホームズの冷静な応酬ではなく、ホームズの恋愛経験に関する記述です。
アイリーン・アドラーとの恋愛物語もあるものの、概ね色恋沙汰から離れたホームズの恋愛経験とは…!?

僕には恋愛の経験はない

ワトソン、女性は、きみの領分だ。


 
 

テーマ:ミステリ - ジャンル:小説・文学


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