本の虫、中毒日記

読書感想文、乱発中。

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Fujisaki

Author:Fujisaki

基本はシャーロッキアン。
でも雑食の本の虫。資格からマンガまでそこに文字がある限りっ。

紙魚、コナチャタテとはちょっと違う本の虫ですので、駆除はご容赦下さい。

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にぎやかな部屋/星 新一
星 新一さんが始めて手がけた戯曲、にぎやかな部屋を読んでみました。
元々は上演することを前提とした作品ではなかった(レーゼドラマ)そうですが、その後本当に実演されたそうです。
ただ戯曲としては処女作だからと言う為か、はたまた読むことだけを前提に書いた戯曲だった為か、その出来に関しては、『理想的な上演とは、読者の頭の中でなされるもの以外にありえない』と述べておられます。

さて、この賑やかな部屋の中には二種類の登場人物が出てきます。
まず一種類は生きている人間
金貸しと占い師の夫婦、その娘、そしてそれぞれを訪れる来客です。
もう一種類はその生きている人間についている守護霊です。
この二種類の登場人物たちが金貸し兼占い師業の事務所に集まり、人間たちのやり取りに対して霊たちもそれぞれに色々な意見を述べる…それが、まさに賑やかな部屋なのです。

生きている人間の持つ欲を、死んでからそういったものの価値の浅さを悟った霊たちが眺めている風景はとてもシニカルで、面白い作品です。
霊も生きている人間には殆ど干渉できない存在を守り続けているのが、独特な世界観を作り上げています。
彼らも読者と同じく、傍観者の立場から離れられないのです。

長編ではあるものの、戯曲として書かれた為か、作品は発言が中心になっているので著者の得意とするショートショートと変わらないくらい、容易に読み進めていく事が出来ます。
出来れば上演された演劇のほうも見てみたいのですが、今のところ動画が残っているのかどうかも確認できていません。
著者にはテレビで作品化すること、生きている人間に対し死者を灰色にすることでより生死を判りやすくする…といったアイディアがあったようですが、当時の技術的に無理なのだろうと諦めておられたようです。
今なら余裕で出来る!のに、うーん、残念。



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