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Fujisaki

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本の虫、中毒日記
読書感想文、乱発中。
タイム・リープ あしたはきのう・上巻/高畑京一郎
いったい、君は、どこでラベンダーの匂いを嗅いだんだ?

少し前に『時をかける少女』を読んでみたのですが、その時にもう少しタイムリープの回数が多ければ面白そうだなぁという感想を残していました。
…で、ちょっと探してみたところ、その名も『タイム・リープ』という作品を見つけたので読んでみました。

□ あらすじ
主人公の鹿島翔香はある日、学校へ行くと奇妙な違和感にとらわれた。
前の日は日曜日だったはずなのに、『今日』は火曜日なのだ。
奇妙な違和感を抱えたまま、日記帳を開いてみると、そこには自分で書いた覚えの無い奇妙な日記が残されていた。
あなたは今、混乱している。あなたの身になにが起こったのか、これからなにが起こるのか、それはまだ教えられない。だけど、記憶喪失ではないし、気が狂ったわけでもないから、心配しないで。だけど、他人には、その事を話さないでね。あなたが相談していいのは、若松くんだけよ。若松くんに相談なさい。最初は冷たい人だと思うかもしれないけど、彼は頼りになる人だから。
学校では秀才として知られ、女の子には余り興味を示さない若松和彦少年を頼れというのである。

そして彼女と和彦は段々と気づいていく。
少女は何か驚くような出来事がある度にタイム・リープを行ってどこかの日へと意識だけが飛んでいくのだ。
そして徐々に彼女の記憶が無い時間を、どこかの時間帯の彼女が舞い戻って埋めていっているのである。
そこで和彦と翔香は過去へ戻った際に、不必要に未来を変えてしまわないようにしながら、未来の自分たちへメッセージを送り、翔香がタイムリープをするようになった原因、そして命を狙う何者かの存在を探ろうとするのだった…。

□ 一歩踏み込んだ本格的なSF作品
筒井康隆さんの『時をかける少女』も革新的な作品でしたが、著者の高畑京一郎さんはもう一歩踏み込んだ描写や解釈へも挑戦しています。
翔香の意識が過去に戻った時にも、未来で過去を知っている自分たちの存在へ干渉しないように、未来を再編集してしまわないように注意を払っていますし、和彦は論理的に翔香の時間移動を分析して、一定の規則性を見つけ出しています。
読んでいる文には面白い作品ですが、登場人物たちの行動をじっくり見ていると、本当に緻密で論理的な作品に仕上がっています。
この作品はライトノベルの範疇として語られる事が多いようですが、どちらかというとその要素は下巻にお任せでしょうか。
上巻はヒロインの翔香の時間移動の混沌としていた部分が段々と解き明かされていく所までが描かれています。

□ 感想
そう、これが読みたかったんだ!という作品に出会えた気持ちです。
もしかすると著者の高畑さんも同じような感想だったのかもしれませんね。
作品中で和彦は『これでも俺は、タイムトラベルものの本は結構読んでいてね。ラベンダーの匂いを嗅ぐ奴も、車に乗る奴も、猫が扉を探す奴も、大抵のは知ってる』と話すのですが、ラベンダーは言わずもがなの『時をかける少女』ですし、車に乗るのは『バック・トゥ・ザ・フューチャー』 で、猫は既にSF小説としてもクラシックとしての地位を不動のものにした『夏への扉(ロバート・A. ハインライン)』のことです。
こういった作品に対する敬意や、自分なりの解釈、こういったものを読んでみたかった!という欲求が、この作品に活かされているのではないかなぁと思うのです。
いつかこの作品も『階段から落ちる奴』なんて語れる時代が来るのでしょうか。



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