本の虫、中毒日記

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Fujisaki

Author:Fujisaki

基本はシャーロッキアン。
でも雑食の本の虫。資格からマンガまでそこに文字がある限りっ。

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剣客商売/池波正太郎
テレビドラマでも知られる池波正太郎さんの『剣客商売』の第一作目を読んでみました。
お亡くなりになられた俳優の藤田まことさんのイメージがとても強い作品でしたが、原作を読んではまり役だったなぁと改めて実感しました。原作の秋山小兵衛は、まさにテレビの藤田まことさんそのものでした。
第一冊目は短編集でした。
各物語のあらすじ、感想は以下です。

女武芸者
秋山小兵衛の息子、大治郎の下へある者の腕を骨折させて欲しいという依頼があった。
父親に道場を建てて貰ってはみたものの門下生も居らず生活の苦しい彼にとって、破格の報酬ではあったが、いまいち不審な依頼だった為にその話を受ける事はしなかった。
秋山小兵衛はその話の裏を調べようと動いてみると、なんとその腕を狙われているのは女性ながらに武芸者として名を馳せる佐々木三冬…田沼意次の娘だったのである。
第一作目から、シリーズのヒロイン、佐々木三冬の登場が描かれています。

剣の誓約
秋山小兵衛の弟弟子であり、大治郎にとっては第二の師匠とも言える嶋岡礼蔵が二十年越しの戦いを見届けるようにと大治郎の道場を訪れた。
二十年前に初めて戦った時は圧勝、十年前の再戦時にはほぼ互角、そして二十年目の三度の戦いではあったが、自らの年齢からこの戦いでの死期を悟っていた。
しかしこの戦いは意外な結末に至る。
大治郎の非凡なセンスと、後々に続く物語の序章とも言える作品です。

芸者変転
秋山小兵衛の元へ、立場のある者が芸者に子供を作らせてしまい、千両もの大金を要求されているという相談があった。
シリーズとしては初めて政治的な描写と、秋山小兵衛の収入源のようなものが見えてくる作品です。タイトルは芸者という言葉がいつの間にか『武芸者』ではなく、現在でも使われるような意味の言葉に代わってきている事を意味します。

井関道場・四天王
佐々木三冬の通っている道場では、先代が亡くなった為に跡取りを巡って佐々木三冬を含む『四天王』と呼ばれた者たちの間で熾烈な争いが起こっていた。
しかしその内の一人が急に死んでしまうのだった…。
秋山小兵衛と武芸者としての佐々木三冬の本領発揮の物語です。

雨の鈴鹿川
『剣の誓約』で死んでしまった嶋岡礼蔵の遺髪を遺族へ渡すために旅立った大治郎。
たまたま宿泊した先で怪しげな男女を見かける。
その男女が何者なのかは、久し振りに再会した兄弟子の井上八郎との話で明らかになる。
大治郎の実力、そして親譲りの器の大きさが伝わる作品です。
ちなみにこの作品で、秋山小兵衛とおはるは結婚します。

まゆ墨の金ちゃん
大治郎が命を狙われている―。
そんな事実を聞かされた秋山小兵衛。
父親として手助けをしたい気持ち、一人の剣客としてそれくらいの修羅場は乗り切って欲しい言う気持ちの間で揺れ惑い、いつものペースを見失ってしまう秋山小兵衛が暖かく描かれている作品。
それにしても大治郎は強いです。

御老中毒殺
佐々木三冬がひょんな事から自分の父親である田沼意次の命が狙われていることを知ってしまい、秋山小兵衛の下へ相談に訪れる。
歴史上は悪く言われがちな田沼意次の懐の深さや大胆さなどを描いているのは興味深いですね。
歴史の授業習うあまり綺麗とは言いがたい政治家の姿とは違い、この物語に登場する人物は、ひどく人間的で暖かく思えます。
ところで、佐々木三冬はこの物語の中で既に抵抗しなくなっていたすりの指の骨を折ってみせ、それを見て笑うという、男勝り(っていうか、男でもしないぞな、もし)な一面をしっかり見せてくれています。


大治郎と三冬の出会いは勿論、意外にも秋山小兵衛の結婚もこの巻の半ばでようやくだったりと、読みどころ満載の一作目です。


 
 


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