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Fujisaki

Author:Fujisaki

基本はシャーロッキアン。
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本の虫、中毒日記
読書感想文、乱発中。
浅見光彦殺人事件/内田康夫
タイトルから非常に惹かれていた作品です。
著者よりシリーズを三作品以上は読んでいる人が読んで欲しいという注釈付きだったのですが、結構シリーズも読破してきたので…、とうとう読んでみました。

□ あらすじ
主人公となるのはある殺人事件の被害者の娘だった。
彼女の父親は出張先で殺されてしまったのだが、その直前に気になる言葉を残していた。
彼女の母親が亡くなる際にあるトランプの本を守るように伝えて絶命したのだが、ずっとその意味は判らないままだった。
その謎がようやく解けたのだというのだが、結局その謎は判らないままになってしまった。
そんな時、彼女の元へある一人の男性が訪れる。
名前は浅見光彦というルポライターで、事件を調べたいのだという…。


□ 初見さんお断りの作品
一つだけいえるのは、この主人公が死んでしまうような暗示を持つ興味深いタイトルの作品は浅見光彦シリーズをよく読んでいる人ではないとお勧めできない…というより、浅見光彦シリーズの入り口としてこの本を読んではいけません。
まずこの作品では浅見光彦は主人公という立場ではないし、何よりも作品の一番美味しいところが初めてでは楽しめない。
この作品とこの作品を読んでから読んでください…というのではなく、とりあえずシリーズの作品を何作か読んでから…というのですから、難しい注文ではないはずです、きっと。

ネタバレ等は続き以降で。



□ ネタバレ
この作品は作者が二度目は無いと決めて書いたというだけに、上手く出来ていると思います。
浅見光彦が浅見光彦ではないという、叙述トリックの一つですね。このブログで紹介している中では『殺戮にいたる病』などにあるような、記述をコントロールすることで、読者の思い込みを誘って、想像をミスリードさせる手法です。
ただ、著者が狙ったのは完璧な叙述トリックではないんですね。
それがある程度シリーズを読んだ人に勧めている理由です。

作中に中心的に登場する浅見光彦という人物の言動から、違和感を感じて欲しいというのが狙いです。
僕自身も、なんだかこの浅見光彦はおかしいという疑念を持ちながら読み進め、最後に結論ですっきりしました。



 

テーマ:ミステリ - ジャンル:小説・文学


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