本の虫、中毒日記

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Fujisaki

Author:Fujisaki

基本はシャーロッキアン。
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女/芥川龍之介
年内最後はなんとなく芥川龍之介さんで締めたかったので、短編ではありますが『女』を読んでみました。

クモの生涯を描いた作品ですね。
弱肉強食の世界で必死に生き、そして次なる生へ繋げていく。

人間としての感覚で読むとこういう人生は嫌だなって思ってしまうんですね。
必死に食って、子供を作って、死んでいく。
しかも人生の後半、クモは卵を産んだ後は天井にも糸を張り巡らせて青空の下からも遮断した場所で卵が孵るのと、自分が死ぬのを待ち続けるのです。
でもこの描写を通して芥川龍之介さんが描こうとしたのは、人生の縮図なんじゃないかと思うんです。
解釈や考察の仕方は色々とあると思うのですが、僕も今は子供がいなくて一生懸命に働いて、貯金したりするのですが、やがて子供が出来て、自分自身の何かを諦めて、時間も貯金も徐々に削って子供のために頑張って、気がついたら老後で…。

でも最後には『天職を果した母親の限りない歓喜を感じながら、いつか死についていたのであった』と続けるんですよね。
この辺り、芥川龍之介さんの少しひねくれた世間に対する見方があったのか、それともやっぱり人間にとっての一番の幸せは家庭を作って当たり前に死んでいく事だという結論なのか、非常に興味深いですね。

そういう人生も悪くないけれど、こういう風に凝縮して描かれると…やっぱり戸惑いますよね。
出来ることなら、このクモの人生に青空の下で生まれた子供たちと一緒に過ごす人生という選択肢を加えてみたい。
人間なら、そういう道を模索するのではないかと思うのです。

※この作品は近代デジタルライブラリーにて当時の情緒たっぷりに頂きました。…落書きつきで(笑)。


もしお役に立てましたら、クリックして下さい。喜びます、きっと。
☆new1
芥川さんらしいですね。深い。

「子孫を増やすこと」が天職であり、それを行うことに喜びを感じている間に死はくるのですね。人は子孫の成長をある程度見られるけど、蜘蛛は見られない。増やすことにしか喜びを感じられない。寂しいですね。





と、色々考えちゃいました。材料を有難うございました。


ところで、このブログが気に入りましたので、リンクを貼らせて頂きました。もしよろしければ、私のブログを見た上でリンクを貼っていただきたく思います。
2011/01/04(火) 16:51:51 | URL | [ 編集]
Fujisaki
☆new1さん

人間の人生も縮図にすると同じようなものかもしれませんね。
でも著者はそれを「こんな人生なんて」と描きたいのか、「小難しいことを語っても、人間にとって一番幸せなこともこういうことなんだよ」と言いたいのか、その辺りは興味深いなぁと思いました。

リンクの件ですが、了解です。
こちらの方にも加えておきました。
更新が(1年以上など)長期ない場合、ブログが無くなった場合はこちらから外させて頂くこともあるのでご了承くださいね。
2011/01/05(水) 18:35:24 | URL | [ 編集]












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