本の虫、中毒日記

読書感想文、乱発中。

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Fujisaki

Author:Fujisaki

基本はシャーロッキアン。
でも雑食の本の虫。資格からマンガまでそこに文字がある限りっ。

紙魚、コナチャタテとはちょっと違う本の虫ですので、駆除はご容赦下さい。

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グリーン・レクイエム/新井素子
新井素子さんの手による、異星人から見た地球人を描いた作品です。

美しいピアノの旋律と、少女。
主人公は少年時代の記憶の中にその二つを忘れられずにいた。
そして少女も、子供の頃に出会った自分たちとは少し違う少年の事を覚えていた。

そして、少年が25歳の青年になったとき、彼らは喫茶店で出会い、恋に落ちていく。
しかし一つ問題があった。
少女は人間ではなく、植物に近い違う星の生物だったのだった…。


甘酸っぱい青春映画のような雰囲気と、人間の冷酷さが同居する物語です。

示唆に富んだ作品というか、やっぱりこの作品で描かれた人間の姿は事実なのでしょうね。
いまや時代は宇宙にまで手を伸ばすような時代で、違う星に生き物は居るのか!?なんて話題も真実味を帯びてきたりするわけですが、でも結局のところ、人間が他の星の生物と出会った時に、一番にどうするのかというと…やっぱり、研究対象にしたがるんだろうなと思うのです。
友達になるとか…というわけではないと思う。

科学はとても便利なものだけど、時に恐ろしい。
全てを解明する必要はあるの?
曖昧な部分が残っていてもいいんじゃない?

そんな、ささやかな疑問が残る作品でした。

こんな暖かい文面を書きながら、ハッピーエンドだけでは終わらせない。
新井素子さんの真骨頂ですが、問題提起を作品に求めない方にはおススメできない…かな?




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