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Fujisaki

Author:Fujisaki

基本はシャーロッキアン。
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本の虫、中毒日記
読書感想文、乱発中。
われら九人の戦鬼(上)/柴田錬三郎
今回は郷土の作家さんを読んでみました。
シバレンこと、柴田錬三郎さんです。

余り岡山出身の作家さんというイメージはなかったのですが、現在の備前市出身の方です
映像化作品でも有名な眠 狂四郎の原作者でもあり、剣豪を主人とした小説で広く知られる作家さんです。
今回は『われら九人の戦鬼』を読んでみました。
こちらも映像化作品があるようですが、今のところ見たことはありません。
土方歳三さんの当たり役で知られる栗塚 旭さんの主演だったそうですよ。

□ あらすじ
物語は多門夜八郎が一人の梨花という女性を助けたところから始まる。
助けた梨花を犯してしまう夜八郎だが、彼女はそんな彼に恋をする。
多門夜八郎、梨花、そして彼女をさらった仲間の一人でありながら、無欲で姫に手出しをしようともしなかった若者の柿丸の三人連れ立っての旅が始まるが、一人で放浪の旅を望む夜八郎はやがて二人を置いて別の道へと別れて行ってしまう。
そして別々の道を歩みながらも行く先々で出会う人々の環が、やがて再び一箇所に集まっていく―。

□ 感想
郷土の方だというのに不勉強で余り知識が無いまま読んだのですが、色々と調べてみると剣豪を主人公とした時代小説のブームの先駆けとなった方なんですね。
作品としても凄く王道を行く剣豪物だと思います。
高貴な血の生まれでありながら、出世や名誉といったものには興味を示さず、自分の生きたいように生きていく夜八郎。
人を斬る事にも情け容赦の無い性格ながら、どこか優しく、善意から請われると断れない色男。
時代が巡ってきたのか、最近は又こういう主人公のあり方みたいなのが流行ってきているのではないでしょうか。
また柴田さんの作品の作り方も巧みで、話しがどんどん色々なシーン、色々な人に飛んでいるように見えて、徐々に徐々に全員が一箇所へ集結して行く。
まだ中巻以降を読んでいないので、どういう展開になるのかは判りませんが、夜八郎の他にも天満坊や左近など、魅力的なキャラクターが続々登場して、期待が高まる上巻でした。



※新しい版では上下二巻に分かれているようです。

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