本の虫、中毒日記

読書感想文、乱発中。

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Fujisaki

Author:Fujisaki

基本はシャーロッキアン。
でも雑食の本の虫。資格からマンガまでそこに文字がある限りっ。

紙魚、コナチャタテとはちょっと違う本の虫ですので、駆除はご容赦下さい。

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とっても不幸な幸運/畠中 恵
時代小説のイメージの強い著者が書く、現代小説です。
ちょっと独特な雰囲気の短編集になっています。

□ あらすじ
新宿にあるその名もずばりの「酒場」という酒場には、強面の店長と、ちょっと癖の有る常連が集まっていた。
若い女の子が居るわけでもなく、積極的に一見さんを迎え入れるわけでもないその酒場が賑わっているのは、常連たちがまるで一つの家族のように親しく過ごしている為だった。
マジシャン、警察官、医者…。
多種多様なメンバーに、半ば住み込みの学生のバーテンダー、それに店長の亡くなった妻の連れ子。
多彩なメンバーは、時にお互いに心配し、時に殴り合い、些細な賭け事を楽しんだりしながら毎日を過ごすのです。

この短編集を通して、『とっても不幸な幸運』という100円ショップで売られている缶が登場します。
この缶を開けると、不思議な出来事が起こるのです…。


□ 感想
この短編集は、それぞれの心の中にあるモヤモヤを、ちょっとハードボイルドな店長や常連の客たちが一緒になって解決していくというスタイルが取られています。
一~五章までが、書く登場人物に関する物語で『とっても不幸な幸運』の缶から物語が始まり、六章は店長の洋介が15年前、最初に結婚した女性が缶に残した『幸運も不幸も,缶の中にある』というメッセージが登場します。
結局、この缶ってなんぞや?という部分は余りクローズアップされずに、登場人物は皆その缶の持つ不思議な効果を自然と受け入れているのは、短編集だから仕方ないのかもしれませんが、15年前の出来事とのリンクが未消化なまま展開してしまったのは寂しいかなぁ。
出来ればまた何かしらの形で完結して欲しいですね。
また15年前の出来事と終章のリンクも美しい。
終章自体はエンディングロール程度の扱いなのでしょうが、この終章が一番『酒場』という場所の人間同士の係わり合いが濃密に描かれています。

待ってたぞ、お帰り

刑期を終えて帰ってきたヤクザでさえ、酒場の中では大切なメンバーの一人なのですから―。



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