本の虫、中毒日記

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Fujisaki

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経営に終わりは無い/藤沢武夫
本田技研工業の創業者といえば有名な本田宗一郎さんですが、そのパートナーとして創業から引退までずっと支え続けてきたのが藤沢武夫さんです。

技術の本田、経営の藤沢―。

当時としては斬新かつ画期的なアイディアで商品を開発した本田宗一郎さんに対し、急速に育っていく会社を『経営』し続けた藤沢武夫さんは、余り目立たないながらも、本田技研工業にとって欠かせない存在だったといえるでしょう。
そんな藤沢さんが自身の反省を振り返ったのがこの一冊です。

□ あらすじ
パートナーの本田宗一郎さんも本を出していますが、その本に関してはカリスマとしての本田宗一郎さんの存在がクローズアップされすぎているということで余り快く思っていなかったようです。
その為か、この本では藤沢さんが経営のうえで携わり、考え、感じたことをそのまま記しています。

在籍した25年の間の主要な出来事ごとに経営に携わった人間としての判断を書いてあるので、ホンダという企業が日本を代表する企業へ育つまでの歴史をたどるような部分もあります。
ただ本人は著書の中でも触れている通り、物を作るという事に関しては素人であり、そういった面では余り触れられていませんので、そこを期待するのであれば本田宗一郎さんに関する著書を読んだほうがいいでしょう。
どちらかというと増産に踏み切るタイミング、機械類を導入するタイミング、そして危機に立った時にどのように判断を下していくのか…ということが主な内容になっています。
天邪鬼のように他の会社とは違う方向性を打ち出して成功してみせるやり方など、トヨタや日産とは少し違うホンダの在り方というものの原点を見出すことが出来ます。

□ 感想
とにかくこの人は本田宗一郎さんを信頼しているんだという事が良く伝わります。
本田宗一郎さんが技術者としての限界を迎えることを表すエピソードに、空冷を主張する彼に対し、現在の主流である水冷を主張する従業員という対立の構図があります。
最終的に、あなたは技術者なのか社長なのか…という、有名な押し問答が行われてホンダのエンジンが水冷に切り替わるという話でしたが、このことに関してさえ、研究者たちが水冷を押していたから(権限を持つ技術者兼社長という中途半端な立ち位置の本田宗一郎さんの立ち位置を明確にすることで)組織として完成させるために水冷を押したとし、彼は本田宗一郎さんなら空冷でも困難を解決しただろうと断言しています。
技術は全て任せ、自分はそれを広めていく経営という立場に徹する…。
全ては信頼関係によって成り立っていることなのでしょう。経営していくために必要なものは、必ず本田宗一郎さんが作れる…そう信じていたのでしょうし、事実その期待は裏切られることは無かったようです。
彼自身がこの本のような経営哲学めいたものをもつようになったのも、全て本田宗一郎さんと出会った為だと言い切ります。欲を出せばもっと自分を表舞台へ出させる機会もあったでしょうに、目立つことは全て本田宗一郎さんを通して行っています。
逆にそれくらい任せていたという点で、本田宗一郎さんからの信頼も厚かったのでしょう。
この本の中には、自らの相棒を悪く言うような表現は全く出てきません。

藤沢さんがこだわり続け、今でも独特なホンダの社風は、本田宗一郎さんというカリスマによって一気に育った会社だった事に所以するようです。
カリスマ亡き後、二代目の本田宗一郎となるべき人物は出てこないかもしれない。
しかし何人か集えば本田宗一郎を超えるくらいの力を持てるようにしなければならない。
藤沢さんの最大の功績は、本田宗一郎さんのDNAが常に社内で育まれていくようなシステムを作ったことなのかもしれません。



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