About Me

Fujisaki

Author:Fujisaki

基本はシャーロッキアン。
でも雑食の本の虫。資格からマンガまでそこに文字がある限りっ。

紙魚、コナチャタテとはちょっと違う本の虫ですので、駆除はご容赦下さい。

最新入荷記事

本棚

カレンダー


09月 | 2017年10月 | 11月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -


お勧め。


ポストで買取,eBook Off

年代別ブログ図鑑

皆様の感想文

トラックバック

ベストセラー

にほんブログ村 小説ブログ ミステリー・推理小説へ

本の虫、中毒日記
読書感想文、乱発中。
探偵は今夜も憂鬱/樋口有介
先日、樋口有介さんの苦い雨http://tontonme.blog85.fc2.com/blog-entry-1099.htmlを読んで、不意に思い出したのがこの一冊。
苦い雨に登場する高梨にも共通する、良い感じに枯れたハードボイルドな雰囲気がたまらなく魅力的な主人公柚木草平が主人公の中短編作品です。今回、再読してみようと調べてみたところ、これがシリーズとして第三弾に当たるそうです。
彼は元刑事ながら、今は退職してフリーの犯罪事件ルポライターとして活躍しています。
そんな彼の元には警察に依頼できないような探偵としての仕事が持ち込まれることが多々あった…。

高梨と同じような枯れた雰囲気を持つハードボイルドな主人公ですが、結構差異も多くて、高梨が家庭を大切にし、女性に魅力を感じたとしてもストイックな立場を保っているのに対し、柚木はそこそこ軟派な姿勢を崩そうとしません。
前社長への義理で事件を引き受けた高梨に対し、専門の殺人以外の事件でもお金や依頼人の魅力で事件を引き受ける…など、随分と違う一面を見せてくれます。
樋口さんというのはこういう細かな使い分けなど、結構器用な作家さんなんだなーと感心させられました。
よくよく読んでいるとかなり似通った二人なのに、読んでいる間は全く別な印象です。

収録された作品は以下。

□ 雨の憂鬱
エステティックサロンのオーナー社長の義理の妹の恋愛沙汰に関する物語。
少しいわくのありそうな交際相手の事を調べている内に依頼者が死んでしまう―。
柚木が見つけ出した、事件の真相は少し恐ろしくも背筋が冷えるようなものでした。

□ 風の憂鬱
失踪した女優を探すという物語です。
公表されてこなかった女性の過去を調べ上げ、徐々に真相へ迫っていきます。
人間としての幸せと、仕事に生きることの意味を考えさせられる興味深い一作。

□ 光の憂鬱
鯨をモチーフに人気を集める雑貨店の店主は随分と前に山で失踪したままになっていた。
そんなある日、急に失踪したはずの夫から手紙が届いた。
行き過ぎた愛情の恐ろしさを垣間見ることが出来る作品です。


それぞれ、短編ではありますが問題提起などのメッセージ性や、物語の作り方の上手さなど、非常に読み応えのある作品に仕上がっています。
個人的にはストイックな高梨に惹かれるものの、軟派に見せながらも筋はきちんと通し、なんとなく離婚寸前の奥さんへ対する言葉に出来ない愛着のような感情などが見える柚木探偵も、なかなか魅力的なキャラクターだなぁと思いました。
トリックが凄いとか、ミステリーとして優れているといった作品ではないですが、とても楽しめました。


テーマ:読んだ本 - ジャンル:本・雑誌


もしお役に立てましたら、クリックして下さい。喜びます、きっと。
コメント

コメントの投稿














管理者にだけ表示を許可する


トラックバック
トラックバック URL
http://tontonme.blog85.fc2.com/tb.php/1103-c0ee23fc
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
ブログ内検索

amazonで探す

本の虫を管理する!

ブログマニア

古本の雄、ブックオフ ネットデビュー! ¥1,500以上送料無料

リンク

このブログをリンクに追加する

旅行記