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Fujisaki

Author:Fujisaki

基本はシャーロッキアン。
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本の虫、中毒日記
読書感想文、乱発中。
ド・ラ・カルト~ドラえもん通の本~/小学館ドラえもんルーム
いわゆるドラえもんの謎本ですが、さすが小学館自身が手がけたドラえもんの本!という感じです。

□ 豊富な資料で綴られるドラえもん裏話
今でこそネット上で色々な情報が手に入るようになりましたが、あまり知られないまま闇に葬られた存在や設定というものもいくつか存在します。
そういったものも小学館であれば豊富なのは当然ですね。
小学○年生という雑誌で学年ごとに少しずつ内容を変えながら掲載していたドラえもんの学年ごとの違い…なんて、なかなかな手に入る情報ではありません。
ちなみに初登場前夜となる69年12月号(ドラえもんは70年1月号より登場した)での紹介では何かのび太の机から飛び出している様子は描かれているものの、ドラえもんの姿はありません。
ウメ星デンカの後継となる予告で、『すごーくおもしろいんだ!すごーくゆかいなんだ!』と紹介しておきながら、実は何も決まっていなかったというので驚きです。
ちなみにドラえもんの設定も紹介されています。
ドラえもんの身長、胸囲、体重などは129.3という数字で統一されています。
これは当時の小学四年生(=のび太の年齢)の平均身長から来ており、そもそもは身長でのび太を見下ろさない程度という意味合いでつけた設定を全てに応用させたそうで、誕生日も2112.9.3と徹底されています。
ちなみに座高はちょうど1mで、足の長さは29.3センチということになっているようですね。
ただ尻尾が姿を消すボタン…や、首輪の猫集め鈴(故障中)といった設定のように、物語の中で削除されていく設定もあり、ドラえもん自体があまり厳密な設定で縛り付けるのではなく、ある程度柔軟に変化させながら運用されていたようです。
余談ですが、連載当初の129.3cmから時は流れ、現在の小学四年生の身長は130cm代の後半にまで伸びているそうです。

□ 漫画がある!
これ、意外と僕は感激したのですが他の方はどうなんでしょう。
以前、謎本ブームのさきがけとなったサザエさんシリーズの謎本は、権利上の都合からサザエさんのイラストは、たまに出てくるそれっぽいシルエットのみで、オリジナルのイラストはまったく出てきませんでした。
それは多くの謎本でも同様のケースが多く、謎本=イラストが無いor自前の変なイラストといったイメージがあったのですが、この本では先述のとおり貴重な資料も含めてオリジナルのイラストが見えます。
例えば単行本未収録の『ガチャ子』がいます。
アヒル型のロボットでドラえもんと同じようにセワシが過去に送り込んできたのび太の世話役ですが、与えられた役割は、引っ掻き回すような役回りだったようです。
低学年向けに半年くらい出演した後、その存在は葬られてしまったそうです。
…と、こんな貴重な資料も見れるのは今作の最大の魅力でしょう。

□ クロスオーバーを楽しもう。
もう一つ個人的の太占めたのは、ドラえもんへ登場した藤子不二雄キャラです。
なかなか一堂に会して楽しむということはできないので、これは本当に貴重。
結構色々と出ているイメージがあったので楽しかったです。
一つ知らなかったのはパー子です。
少し大人になった星野スミレがドラえもんに登場しています。
実はパーマンシリーズの貴重な後日談になっているんです!
パーマンは最終回で、主人公の須羽ミツ夫が次期バードマンの候補生としてバード星へ旅立つという設定で終わっています。
ドラえもんに登場した成長したパー子、星野スミレはペンダントのロケットへ須羽ミツ夫の写真を入れ、遠く離れた彼の帰りを待っている―という物語なんですね。
それをドラえもんで描くというのは、なかなか憎い演出ですね。
…それにしてもバードマンになるのって時間がかかるんだなぁ…。

□ 感想
大好きだったドラえもんのイラストと、こぼれ話の数々。
ただただ楽しくて、ページをめくるごとに残りページ数が少なくなっていくのがさびしくて仕方が無かったです。
僕もドラえもんと一緒に育ってきた世代なので、彼と居ると、やっぱり子供の頃に戻ってしまうんです。
今年の夏も一緒にどこかに冒険へ行きたくなるんです。
もう大人になってしまったことが、なんだか申し訳ないくらいに楽しかったです。

本家が出してきたというだけあって、あまりオフザケが過ぎずちょうどいいバランスだったと思います。
ちょっとまじめすぎるきらいがあるくらいかもしれません。
一人で思い出に浸るのもよし、お子さんと新旧の話題を交えて読むのもよし。
とても楽しい一冊に仕上がっていると思いました。


テーマ:読んだ本の紹介 - ジャンル:本・雑誌


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