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Fujisaki

Author:Fujisaki

基本はシャーロッキアン。
でも雑食の本の虫。資格からマンガまでそこに文字がある限りっ。

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本の虫、中毒日記
読書感想文、乱発中。
愛、深き淵より。/星野富弘
私が死にたいと思っていたときは、もっとも死を真剣に考えていなかったときではなかっただろうか

星野富弘さんは教師として学校の授業で体操の実演をしている際の事故で、肩から下が麻痺してしまった方です。
この本は星野さんが事故に遭うまで、そして入院生活を経て故郷の家に戻るまでをつづったものです。

星野さんの作品は言葉を飾ることなく、そして本音を隠すことなく素直に表現されます。
そんな作風の源泉となったのは、もしかすると両手が動かせなくなったことに影響するのかもしれません。
この本の中で何度か綴られていますが、星野さんは涙を流しても拭う事は出来ません。
大勢の前で涙を見せ、それを隠す事もぬぐう事も出来ずに照明に照らされたままだった…というシーンは、星野さん自身にとっても自分が動けなくなったという事を痛感させられる出来事だったそうです。
涙を隠せない事は、もしかすると涙を隠す必要は無いという純粋な気持ちの出発点になっているのかもしれませんね。

しかし、この物語は美談ばかりかといえば、そう言い切れない部分もあります。

星野さんはキリスト教との出会いや、自分の病状と向き合う中でどんどんと大らかな感情を手にしていきますが、初期の頃には些細な事への苛立ちや、自分の不幸を呪うような描写も登場します。
お母さんに八つ当たりしたり、他者に憤りを感じたりした事もあったそうです。
これも星野さんの本音でしょう。
でもそれを乗り越えてきたからこそ、星野さんの作品は人の胸に響く。
タイトルにもあるように星野さんは大きな事故によって落とされた深い淵から、大切なものを手にして戻ってこられたのでしょう。

やっぱり僕も本音を言えば、健康でいたい。
失礼な表現かもしれませんが、星野さんのような気持ちを手に入れることが出来るかも知れないとは言えど、貧しい心のままでもいいから五体満足でいたいと願ってしまいます。
これも、きっと人としての本音でしょう。
ただ、星野さんの言葉に触れることで、星野さんが見つけたすばらしいものの片鱗を知ることは出来ます。
星野さん自身の言葉が沢山綴られたこの作品は、その最適な機会となってくれる事でしょう。
作品集ではないのでカラーページも少ないですし、登場する作品自体も少ないです。
それでも、他の作品集に負けない輝きを、この本は持っています。


テーマ:感想 - ジャンル:本・雑誌


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