本の虫、中毒日記

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Fujisaki

Author:Fujisaki

基本はシャーロッキアン。
でも雑食の本の虫。資格からマンガまでそこに文字がある限りっ。

紙魚、コナチャタテとはちょっと違う本の虫ですので、駆除はご容赦下さい。

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ズバリ図解 仏教/仏教史編纂委員会
仏教の歴史を単行本サイズに詰め込んだ一冊です。
情報量の多さに対する手ごろさとしてはかなりお勧め出来ます。

釈迦の生前、仏教の発祥~日本に伝わってくるまで、そして日本での発展まで入っています。
詳細な情報を入手したいと思っている人にとっては、一つ一つの項目が簡潔すぎるきらいがあるかもしれませんが、たとえば一般常識として仏教を広く浅く知っておきたいという人にとっては最良の内容です。
見開き二ページが一つの項目で、左側にテキストの解説、右側にイラストや図などによる解説という流れはとても読みやすく、理解しやすくなっています。

豆知識も多かったので、僕が興味を惹かれたものを幾つかピックアップしてみます。

□ 三蔵法師
西遊記に登場するあの人ですね。
この三蔵というのはお名前ではなかったんですね。
三蔵とは、釈迦の死後に弟子がその教えをまとめた物です。
経蔵:釈迦が直接説いた事
律蔵:出家者向けの集団生活の規則
論蔵:仏の教えを整理し、解説しなおした物
これらが三つで三蔵であり、三蔵法師とはこの三蔵を完璧にマスターした人の通称であり、僕たちが一般に三蔵法師と呼んでいる方は、玄奘さんといわれるそうです。
この人は三蔵をマスターしただけではなく、天竺(=インド)への旅で手に入れた仏教の原典を漢訳した数も半端ではなく、75部、1335巻の経典を漢訳しています。
ちなみに彼のように聖域、インドへ旅をした僧の事を『西行求法僧』と呼ぶそうです。

□ 空の思想
かの有名な般若心経は『空の思想』を端的に表現したものだといわれます。
ではこの空の思想とは何なのか…?これを初めて明らかにしたのが龍樹さんといわれる方です。
彼は空の思想を人同士の呼び方に例えています。
ある男性がいて、この人の子供から見ればこの人は『親』ですが、この人の姉からみるなら『弟』です。
またこの人の親から見ればこの人は『息子』ですし、見る人によってその人の呼び方(=存在)は変化し続けます。このように『ものには本質がなく空である』として、空の根拠は縁起にあるとしました。
ややこしい話ですが、この表現が僕も一番判り易いと思いました。
ところで般若心経というのは大量になった般若経を凝縮させたものだそうです。
さすが長い歴史がこもっているだけに、現在でも般若心経の内容に関する本が出版され続けていますね。

□ 意外な仏教用語
知らずに使っていた言葉が仏教用語だったというものがあったので紹介してみます。
まずは『戒律』です。
』が個人の心構えで、『』が集団の規則で、二つが合わさって戒律なのだそうです。
そして『慈悲』。なんとなく宗教的な感じのある言葉ですが、こちらも仏教用語でした。
』は平等、誠実な思いを意味し、『』は憐れみや同情を意味する言葉で、二つの言葉で不殺生の戒めへと繋がるそうです。

□ 日本への伝来
日本への仏教の伝来はなんと軍事的な意味合いがあったそうです。
…学校で習ったっぽいのですが、こんな事で驚く僕は不真面目な生徒だったと先生も嘆くことでしょう
当時は外交の手段になっていたようで、百済に軍事援助をすることを条件に伝えてもらったそうです。
また国内でも仏教の流入を巡って対立が起こっており、それが有名な蘇我馬子物部守屋の争いです。結果はご存知の通り仏教を取り入れたい蘇我馬子が勝ち、聖徳太子は仏教の教えをふんだんに取り入れた十七条憲法を作ります。
ちなみに後に仏教は政治に保護されるなどした為に、それ絡みのトラブルを抱えるようになったそうで、それを嫌がった天台宗の最澄や真言宗の空海は都市から離れ、山での活動を主体とします。この事が日本に伝統的にある神々の信仰と結びつくことになったというのですから、歴史というのは面白いものです。

□ 感想
冒頭でも書いたとおり、かなりコンパクトなサイズにまとめられています。
仏教の本となると、少し読んでみようかなーと思うと、かなり分厚い本が登場する事が多いので、このサイズはなかなか良いなと思います。
ただところどころで興味を惹かれるような内容が見つかっても、それを満たしてくれるほどの解説を見つけることは出来ないので、まさに入門編とでも言える内容でしょう。
一般常識レベルで仏教を知っておくという意味では必要充分な内容ですが、既にある程度の知識や興味があるという人はもう少し分厚い本を探した方が吉かもしれません。
仏教の長い歴史の中での分裂などもありますし、今まで知らなかった仏教の一面などを見ることも出来ると思います。



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