本の虫、中毒日記

読書感想文、乱発中。

About Me

Fujisaki

Author:Fujisaki

基本はシャーロッキアン。
でも雑食の本の虫。資格からマンガまでそこに文字がある限りっ。

紙魚、コナチャタテとはちょっと違う本の虫ですので、駆除はご容赦下さい。

最新入荷記事☆

本棚

カレンダー


04月 | 2014年05月 | 06月
- - - - 1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31


お勧め。


ポストで買取,eBook Off

年代別ブログ図鑑

皆様の感想文

トラックバック

ベストセラー

にほんブログ村 小説ブログ ミステリー・推理小説へ

岡山の方言/十河直樹
今、地域によって差はあるようですが、方言は衰退傾向にあるそうです。
古くは書籍、マスメディア、インターネットなどを通して、標準語に接する機会が多すぎるのでしょうか…。
とは言っても、ローカル番組ばかりを見ているわけにも行きませんしね。

さて、今回読んだのはそういった方言の大切な記録が残されている一冊です。

 どんな本?
岡山県内の方言を、幾つかのエリアに分けて比べてみたり考察している本です。
この本自体も初版が昭和48年と、かなり古いものです。
それぞれの地域に住んでいる人たちが使う言葉から、方言の分布をまとめたり、一つの事象を伝えるのに、それぞれどのような言葉が用いられているのかなどが記録されています。
本文中に出てくるものから、少し例を挙げてみます。

例:地域別の呼称・『下さい』
・くれー、・くれんせー、・くらんさい、つかーさい(しゃー)、つかーせー、・ちょーでー


例:時代経過による方言の変遷・『片一方』
昭和20年ごろ・カタツラ、昭和30年ごろ・カタホー、昭和40年ごろ・カタイッポー


こういった地域や時代による変化、そして調査方法など言語について調べるという行為自体についても解説されています。

 感想
凄く面白かったです。

テレビや本などで方言を取り扱っていても、イマイチしっくり来ませんよね。
一つの県内で一つの方言が何処ででも使われているわけではないですから、当然でしょう。
そういう意味では、さすがに一冊で一つのテーマに絞ると、凄く判り易い。

先ほどの『下さい』の例で言えば、『くれー』は県内全域。現在でもよく使われている言葉です。
くれんさい』は美作の東部、美作の大部分では『つかーさい』が出てきて、備中では『つかーせー』が、広島県との県境付近では『くらんさい』、備中の南部では『ちょーでー』が出てきます。
岡山弁といっても、全く一つの言葉ではなくて、旧国名の美作、備前、備中に分けてもまだ足りない。
テレビドラマなどで(主に二時間ドラマかな!?)岡山弁が出てきても、イマイチしっくりこないのは、こうした言葉の分布どおりではない為なのではないでしょうか。

方言を好きになれというのも乱暴ですし、ムリヤリに使うのもどうかと思います。
でもこの本のように楽しみながら、方言に接していければ、もう少し方言というものが愛されるのではないかなと思ったりもするのです。




もしお役に立てましたら、クリックして下さい。喜びます、きっと。
ワナオトコ(Collector)
ワナオトコ [DVD]非常に痛い映画を観てしまいました。
…痛いというのが、純粋にそのままの意味です♪
B級ホラーって、チープさをそういう面でカバーするパターンも多いですよね。

 あらすじ
主人公は妻の借金を返済するために必死に働いていた。
しかしその返済期限が迫り、やむを得ずかつて手を染めていた金庫破りを再び行う事になった。
ターゲットは工事の仕事で出入りをしていた宝石を取り扱う男性の家だった。
一家は家族旅行へ出かけており、誰も居ない留守の家で金庫の中身を奪うだけ…の筈だった。
しかしその家の中には何人もの人間がいたのである。
全員、一様に血まみれになり、拘束された状態で…。
家の中には数々の残虐なトラップが仕掛けられており、主人公も徐々に傷を受けながら、家の何処かにいるはずの少女を探しに行くのだった…。

 どのくらいホラー?
ホラーという点では、それほど高くありません。
ただ、とにかく痛い。
痛い描写の繰り返しです。
恐怖よりも、罠によって追う傷、そしてその効果音にハラハラさせられます。
確かに恐怖なのですが、ワッ!と脅かすようなタイプをお好みの方には合わないでしょうし、痛い描写が苦手な人は半分も観れないと思います。
一発で人を殺せるような残酷な罠から、天井から大きな釣り針を吊るしておくなどの小さな罠まで、正に邦題のワナオトコに相応しい内容です。

 感想
痛い。
もう、ありえないくらい(笑)。
普段B級ホラーはイヤホンをして観ているのですが、音や悲鳴が余りに強烈過ぎるので、小さな音量でスピーカーに変えました。

内容としてはまずまず。
どんだけ罠をこしらえてるんだよ!っていう突っ込みは入れたくなります。
ラストの大どんでん返しも面白かったですね。
一つの家の中を舞台に、これだけアドベンチャーっぽく仕上げられているのは凄いと思います。

ただ繰り返しになりますが、痛い描写が苦手な人は絶対に観ないほうが吉です。
この映画はただただ痛い描写で攻めてきます。
ちなみに続編もあります。
…この事実が、もしかしたらラストシーンのネタバレになるかも、ですね♪
続編・パーフェクト・トラップ

後、意外とワナオトコがチャーミングです。
旅行に行っていなかった娘が帰ってきて、彼氏とイチャイチャするのですが、それをニコニコと眺めている風景は、唯一心が和むシーンでした。…その後、凶行に及ぶんですけどね。




もしお役に立てましたら、クリックして下さい。喜びます、きっと。
岡山話の散歩/岡 長平
岡山文庫から、岡山話の散歩という本を読んでみました。

 どんな本?
この本は岡山市内の歴史の移ろいを喋る…という内容です。
あくまでも、喋る。
何か厳密な資料に基づいて考証を行いながら解説していくというわけではありません。
勿論、著者は様々な文献を読んでいて詳しい方ですが、堅苦しい内容というよりは、昔はこうだったのが、こういう風に変わってきたとか、これはこうだったのだと思う…といった感じです。
資料(史料)として読みたいという方には、少し物足りなさがあるかもしれませんが、地域の古老から思い出話を聞かせてもらうような、ちょっと緩い感覚で読むと、非常に良いです。

 感想
前述の通り、余り堅苦しい本ではありません。
文体も口語よりで、ところどころでは方言も飛び出します。
それでも内容は普段良く立ち寄る岡山市内の事なので、風景が思い浮かびますし、よく伝わります。
詳細な解説があるわけではないのに、読み終わると昔の岡山の風景がきちんと思い浮かびます。
読む側も力をいれずに、お茶とお菓子なんかをつまみつつ、のんびりと読むスタンスで楽しみたい一冊です。





もしお役に立てましたら、クリックして下さい。喜びます、きっと。
11:46 End of the Line(映画)
久し振りに良い感じのB級ホラーに行き着きましたヽ(*´∀`)ノ
カナダの映画なのだそうです。
11:46 [DVD] あらすじ
地下鉄に乗っていた乗客の一部が突然、暴徒化し、十字架の短剣で他の乗客を殺し始めた。
彼らは『希望の声』という宗教の信者たちだった。
主人公たちは彼らの攻撃から逃げながら、地上を目指していた。
しかし地上でも同様の凶行が行われていた…。

 どのくらいホラー?
ホラー作品としては割りと大人し目です。
短剣で人がザクザクと刺されて死にますが、殆ど背後から刺されたり、その部分を強調して映していないので、痛いのが苦手と言う方でも、そこそこ耐え切れる範囲内ではないかなと思います。
物語の後半でいきなり地球外生命体のような生き物が出てきますが、それほどグロくはないです。
どちらかと言えば、見通しの悪い地下鉄の中で逃げ惑っている緊張感や、唐突に出てくるドッキリ感を楽しむ作品です。
そういう点では悪くないです。

 感想&ネタバレ
この作品は最初に見た時に意味が判らなかったんですよ。
で、他の方のレビューを見ていて、ようやく判りました。
これは二度観るべき作品です。
面倒だと言う方は、最初の10分程度でも大丈夫なんですけどね♪

↓ネタバレ↓

ここから先は二回目に見ることを前提にしたネタバレになりますので、ご了承下さい。

この映画は推理小説で言うところの『叙述トリック』のような作品です。
作成者が、視聴者を騙す。
映画は特別な記載や表現が無い限り時系列に進むものだと考えられます。
しかしこの作品は後日談から始まっており、更にその後日談がまるで事件の発端と繋がるような表現が用いられています
最初、ヒロインが登場するシーンで流れるラジオは、音が少し小さくこもった感じにされていますが、この内容をよく聞いてみてください。
ラジオのニュースが喋っている内容は、一巡目で行われていた出来事の収束に関する内容です。

このように、一回目で観た内容とリンクするように作られているのが、この映画の序盤シーンなのです。

他にも幾つか特筆すべき点があるのですが、他の方の感想を読ませていただいてから気付いた事ですので、ここで紹介するのは辞退しておきます。
11:46 ネタバレなどのキーワードで検索すれば、きっと幸せになれますよ♪







もしお役に立てましたら、クリックして下さい。喜びます、きっと。
消えたご先祖様/医学博士ローガン・クレンデニング(シャーロック・ホームズの災難・下)
探偵:シャーロック・ホームズ

□ どんな作品?
ホームズの死後の世界を描いた異色作です。
作者は医学評論家として公明な方だそうで、エラリィ・クィーンの紹介によると『人間の体』という著書があるそうです。
エドウィン・B・ヒルさんの私家版、30冊のみと言う冊子に掲載されていたものなのだそうです。
最も短く、最も気の利いたショート・ショート』と紹介されていますが、本当に短いです
見開き2ページ、実質的には1.5ページもかからずに終わる物語です。

そして、これ…。
意味が判らないんですよ(;´ρ`)

たぶん、宗教的な意味合いがあるのでしょうが…。

□ あらすじ
天国へ行ったホーム図へ、エホバは一つ仕事を依頼してきた。
逐電したアダムとイブを見つけて欲しい、というものだった。
二人が失踪して二永劫年。
もはや姿かたちは変わっているはず。
しかしホームズはある方法を用いて、二人を見つけ出して見せるのだった…。


□ 感想
二永劫年って何年くらいなんだろう
永劫っていうくらいだから、相当長いのでしょう。
その年月の間に変わった二人を見つけ出した方法は判るんです。
あぁ、なる程!と。
しかしおびき出すために用いた方法の意味がちょっと…。
もし意味が判る方がおられたら、是非ともご教示下さい。




もしお役に立てましたら、クリックして下さい。喜びます、きっと。
人喰蟻
人喰蟻 DEATH ANTS APS-68[DVD]ここ1年ほどB級ホラーをずーっと見続けています。
以前はamazonなどの評価を見た上で探していましたが、最近ではB級ホラーに違いない!と思って、タイトルとジャケットだけで、思うようなB級ホラーを選べるようになりました。
レビューを見ていると、ネタバレが多いので、そちらの方が楽しめるのです♪
…と思っていた矢先に、ちょっと失敗した作品を観てしまいました。
別に内容が失敗した!と思ったわけではないですよ♪

 あらすじ
主人公はジャングルに観光へ来る人の案内をしている男性と、原住民の長のような存在である女性の二人です。
ある日、車を貸し出してジャングルの中に入ってきた客の異常を察知して訪れてみると、なんと遺体は無数の蟻に食い尽くされていた。
原住民のシーナによると、たまに大量発生し、餌を食い尽くすという人喰蟻だった。
二人は周辺を蟻に囲まれ、絶体絶命のピンチに陥ってしまいます。
ところで、この作品は二部に分かれています。
蟻との戦いを乗り切ったシーナは、次に別の問題へ立ち向かう事になります。
第二部は原住民の言い伝えを利用して繰り返される謎の殺人事件です。
前半に比べると、少しオカルト要素の強い内容になっています。

 シリーズ物だそうです。
前半と後半で話のつながりが全く見えなくて、混乱してしまいました(笑)。
観た後でamazonのレビューを見てみたら、『ジャングルの王女シーナ』という、海外のテレビドラマのDVDなのだそうで、前後の話に繋がりはありません。(男女の仲が進展しているとか、そういった部分は除く)
それを知らずに観ていたので、前半でとりあえずやり過ごすだけで終わらせていた人食蟻が、再び登場してくるのではないかと期待しながら、どういう風に繋がるんだろうと勘ぐりながら観ていたら、あっという間に終わりました(^^;)
よく調べてから買わないといけませんね。

 感想
ホラーと言う点では、前半のみがまずまずです。
ゾワゾワ来るような蟻のアップとか(笑)、ある程度の緊迫感、ことあるごとに体に群がる蟻など、なかなか見所満載です。
後半に関しては、ホラーとは異なるジャンルですね。
主人公のシーナが、半裸のような服装というのも含めて、目が離せない♪
未開の地…というわけではないのでしょうが、普段暮らしている日本のような近代的な風景から離れると、何が起こっても素直に受け入れられると言うのは、面白いですね。
順序から言うと、同じシリーズでジャングル、ジャングル2、そして第3弾がこの人喰蟻なのだそうですので、順番に観た方が、様々な設定が判り易くていいのかなと思いました。(どれも安いし♪)



もしお役に立てましたら、クリックして下さい。喜びます、きっと。
御存知 弥次喜多珍道中(ゲーム)
御存知弥次喜多珍道中物凄く古いゲームで遊んでみました。

ファミコンの『御存知 弥次喜多珍道中』です。
タイトルにもあるように東海道中膝栗毛をパロディにした弥次郎兵衛と喜多八がお伊勢参りに旅立つ作品です。

 どんなゲーム?
ゲームの形式としては、アドベンチャーゲームです。
行く先々で色々なトラブルに首を突っ込み、解決させながらお伊勢参りを目指します。
ファミコンでお伊勢参りに行くと言うと、アクション系(がんばれゴエモン的な、ね?)を思っていたのですが、アクション要素は皆無のアドベンチャーゲームです。
この時代のアドベンチャーと言うと、徹底的に選択肢を潰していく『総当り』が多いイメージがありますが、このゲームは何でもコンプリートすれば良いというわけではない、ゲームらしい要素が付与されています。
沢山取れるアイテムの数を調整してみたり、選択肢が無い場所を選択してみたり。
意外と詰まるポイントがあり、解決するとすっきり出来ます♪
パスワードシステムが採用されていますが、松尾芭蕉先生による5 7 5になっているのも面白いですね♪

 登場人物の原作との違い
ファミコンゲームでパロディになっているので、それほどこだわる事はないと思うのですが、一応原作(東海道中膝栗毛)との違いを幾つか挙げてみます。
弥次郎兵衛
原作では奥さんの死がお伊勢参りのきっかけでしたが、本作では婚約者であるおはるとの喧嘩がきっかけで旅立ちます。
その為か、年代的には原作では年配者の設定でしたが、若々しく描かれています。
喜多八
原作では弥次郎兵衛よりもかなり若い設定でしたが、ゲームを見る限りでは同年代や幼馴染くらいの感覚で描かれているようです。
またお伊勢参りに行く際には奉公先での使い込みや、奉公先の女性にちょっかいを出すなど、やんちゃな面がありましたが、このゲーム上ではあくまでも弥次郎兵衛のツッコミ役として、冷静沈着な態度を守っています。
おはる
弥次郎兵衛の婚約者で、余り意味は無いのですが二人を追いかけてお伊勢参りに旅立っており、当初の目的はおはるより先にお参りをするということになっています。
ゲーム終盤で重要な役割を果たしますが、原作では弥次郎兵衛は妻と死別している為に、登場しないキャラクターです。
このほか、歴史上の有名人物のパロディなども登場します。

 感想
東海道中膝栗毛がテーマと言う事で、それほど内容には期待せずに進めてみましたが、意外と面白い♪
ただ序盤でおはるとの追いかけっこがテーマになるのかな?と思ったら、意外と関係ないんですね。
お伊勢参り自体も、途中から意味が無くなってしまいます。
ファミコンの容量の都合が多い居のでしょうが、もう少し弥次喜多珍道中らしい所を楽しみたかったなぁとも思います。
今のゲームだったら、例えば箱庭ゲームのような感じで、事件を解決していって、おはるが追いついた時点でフラグが立って最後のボスとの決戦になる、とか♪そんな感じでリメークしてくれないかなぁヽ(*´∀`)ノ




もしお役に立てましたら、クリックして下さい。喜びます、きっと。
「日本の神様」がよくわかる本
最近、コンビニで本を買うのが好きです。
本屋に行ったり、通販で探したりすると、どうしても自分がよく読む本ばかりを見てしまうのですが、コンビニに置いてある本は、普段読まない本でも、冊数が少ないので目に入ってきたりします。
という事で、今回は「こんな本までコンビニにあるのか!」と感じた本を読んでみました。

□ どんな本?
タイトルそのままの本です(ノ∇≦*)
色々な神様について紹介している本で、有名どころから、この本で初めて知ったような神様まで、様々な神様が紹介されています。
裏表紙には神様ガイドなんて、ちょっと罰でも当たりそうな解説が加えられていたりしますが、実際、かなり充実した神様ガイドです。
各地に分霊されているような有名な神様は4ページくらい、転々と祭神になっている神様は2ページくらいの分量で、簡単すぎず、かといって細かくなりすぎることも無い、適量な感じで紹介されています。
内容は、別称ご利益どういった神様なのかといったエピソードその神様を祭神とする代表的な神社を解説しています。
なので、何か願い事をするのにどこの神社に行こうかなーと思ったら、その神社の祭神をネットで調べる事が出来れば、その神様がどんなご利益があるのかを確認できるので、余り有名ではない地元にあるような神社を探す場合にも、非常に便利です。

□ 感想
この本はボクが地元の色々な神社を見て回るのに、非常に重宝しています。
大きな神社ばかりに行っていた時は判らなかったのですが、意外と人も居ない、案内看板も無い、ネット上でもさしたる情報も公開されていない…そういった神社も数多くあります。
そんな時に神社の名前であるとか、祭神がどの神様であるかが判るだけでも、その神社の素性をある程度知った上で訪問する事が出来ます。
また、お稲荷様や八幡様などの有名な神様の事について、ちょっと知っておいた方がいいかなー?とか。
そういった方にも最適です。
深く調べていくには、情報量が足りない一冊ですが、この本を入り口に次の資料を探していくといった、入門としては充分に機能を果たしてくれます。
初詣や季節のお祭りなどのデートで、意中の女の子に知ってるんだぜアピールも出来そうですよ♪




もしお役に立てましたら、クリックして下さい。喜びます、きっと。
倉敷人物二百選/森脇正之(倉敷文庫)
倉敷出身の人物を紹介するという本を読んで見ました。

□ 倉敷文庫
この本、『倉敷文庫』なんですね。
郷土関連の本ではよく『岡山文庫』は読んでいるのですが、そういう本があったとは知りませんでした。
サイズは新書サイズで、これが第4巻です。
巻末に4巻までの目録がついているのですが、1巻が倉敷市玉島地区で修行をした良寛さんを扱った『聖僧良寛』、2巻が『倉敷の民話伝説』、3巻が『倉敷人物百選』でした。
そして4巻が今回紹介する『倉敷人物二百選』です。

一気に倍になっちゃいました。

この後も何冊か出ているようなので、機会があれば手にとってみたいなと思います。
著者の森脇正之さんは岡山文庫でも本を出されている方です。

□ どんな本?
倉敷に住んでいた方で、功績があった方やユニークな方をピックアップして紹介する本です。
全国区で活躍された方もおられれば、藩の中で活躍した方や、今は倉敷内に含まれている村の村長、歌人などの芸術家、一揆を先導した方など、生前に何か記録・記憶に残るような事があった方を網羅したといった感じです。
恐らくこうした本が無ければ、知る機会が無いような方も含まれているので、その典では非常に貴重な資料です。
ただ、反面では歴史上に残るような大きな功績があるような方を選んでいるわけではないので、華やかな活躍であるとか、大事業がどのようにして行われたのか…といったようなことを期待して読む分には、少し物足りない方もおられるのではないかと思います。

□ 感想
前述の通り、華やかな活躍や武勇伝を期待して読むと、ちょっと肩透かしです。
ただ登場してくる地域、名前などはやはり知っている部分も多いので、興味深く読みました。
また政治的な功績などが無い人物でも、昔の日本らしい『粋』な感じのある方も多くて、面白かったです。
前半に登場する帯江村の村長である『尾崎良斎』さんは特に印象深い人物で、堤防が決壊した際に村人が対策について尋ねた際に『人間のおなかが切れたのなら、わしが治してやるが、川土手が切れたのはわしに言うてきてもおえん、おえん』と帰らせてしまったそうです。
お医者さん出身の村長だったそうで、なかなかジョークの聞いた発言です。
今の時代にそのような発言をすると、リコールなどの問題にもなりかねませんが、おおらかな良い時代だったのでしょう。
そういったおおらかな時代に合った人物が生きた時代。
人物を通して、古い倉敷の町並みに思いを馳せるのも面白い体験でした。




もしお役に立てましたら、クリックして下さい。喜びます、きっと。
リーサルレギオン
リーサルレギオン [DVD]余り好きな人は居ないと思いますが、ボクは蜂が苦手です。
昔、家でテレビを見ていたら、部屋に入ってきて、それ以来のトラウマです。

…ということで、トラウマを利用すればホラーをより楽しめる!と、自己判断して、キラービーをテーマとする『リーサルレギオン』という映画を観てみました。

□ あらすじ
物語の舞台となるのは、ある農村です。
主人公もこの地域に住んでいましたが、町の再開発計画の為に農業の職を失い、その代わりに保安官と言う職についていました。
ある日、妙な事件が続いた。
牛が大量に死んだ事件、そして死体で発見された老人…。
どちらの事件も、犯人は蜂だったのである。
村に住む蜂の生態に詳しい女性は、それを何処かからか持ち込まれた『キラー・ビー』であると断定した。
しかし蜂によって作物を受粉させるなど、仕事上重要な存在である蜂に規制を掛けることに地域の住民は納得せず、また大手企業の誘致を進めようとしている議員の側も、それを封殺させようとするのだった…。

□ どのくらいホラー?
意外とホラーではありません。
蜂の描写は余り緻密ではなく、所々アップで見られる時以外は、大きなハエのような黒い点が飛び交っているようにしか見えないので、俳優さんがもがき苦しんでいる動作で『あぁ、キラービーだ…』と思うくらいです。
どちらかと言うと、作品のテーマは田舎の閉塞感にあるように感じました。
主人公は早くに自らの土地を失い、その代わりのように保安官と言う仕事に就いています。
そういったことに関するやっかみや、自信の持つ喪失感から来る家庭不和…など、ちょっと考えさせられるテーマです。

□ 感想
ホラーとしてみると、ちょっと退屈です。
どちらかと言えば、登場人物の心理を中心に考えるのが素敵なのかも。
物語自体が少し駆け足気味なところはいなめません。
とにかく死者について淡白なところが目立つ作品で、キラービーを最初に放った少年、主人公がキラービーの危険性を訴えるのを茶化していた男性…この両名に至っては、物語上ではそれなりに重要な立ち位置にあったように思えたのですが、死体が見つかったのかどうかさえも判らないままに過ぎていっています。
余りホラー的な要素を期待せずに、田舎で起こったパニック事件と割り切っておいたほうがいいでしょう。
ホラーとしての派手派手しさなどでは劣るかもしれませんが、妙に非現実的な描写が無いのは、個人的には良いと思いました。
後、パッケージに書いてある『人間よ、蜜を返せ』というフレーズは、本編と全く関係ありません
思わせぶりなんですけどねー。
パッケージで一番蜂がアピールされているという、ちょっとした罠っぽい作品でした。




もしお役に立てましたら、クリックして下さい。喜びます、きっと。
ダムで沈む村を歩く―中国山地の民俗誌/和賀正樹
苫田ダムに関連する本を読んで見ました。

□ どんな本?
苫田ダムの計画によって沈む事になった奥津町などの周辺を訪ねたレポートです。
この本自体はダムの建造について良いとも悪いとも、そういった意見を述べる内容ではありません。
民俗誌を残そうというコンセプトなので、反対派の人が多く登場するのは否めませんし、そういった方々はダムの是非について語ったり、事業事態についての批判や意見も行っていますので、そういった内容であるとも取れます。
ただし、先に移住した人の声も掲載されています。
地元を愛する事は大切だし、美しい事だと思います。
しかし移住した人たちが、その利便性を語る姿も、また現実だと思います。
ダムの問題の他に、伝統工芸や伝統料理、山の中を暮らす人々の生活ぶりなどを記録している、正に民俗誌となる一冊です。

□ 感想
生活についてや、料理等については、そういった事を記録した本と比べると、実際の人々の柔軟な対応や考えが出ていて、なかなか面白い感じです。
これ!という決まったルールがあるわけではなく、大体そういう感じで、後は実際に暮らす人々がいいようにアレンジしていったというのが、現実なんだろうなぁと思います。

ダムについては、この本を読んでいると、少し意外な重いがしました。
ふるさとを去らなければならない人たちの思いは、僕自身にもふるさとがあるので痛いほど良くわかるつもりです。
ただ、移住する事の全てが悪なのか?というと、言葉に詰まるような意見もあります。
ある女性は買い物について、今までは買出しに家族に頼んでいた為、自由に買い物をしたり出歩いたりする機会が無かったのが、移住したらお店が近いので自分で買い物にいけて楽しい…そんな風に語っていました。。
そんな風景を思い浮かべると、移住する事も全てが悪い事ばかりではないんだなと感じます。
そういった板ばさみなのか、中立の立場を守っている人たちの葛藤も語られています。

資料だけでは判らない、色々な意見が見えてくる。
そんな一冊です。




もしお役に立てましたら、クリックして下さい。喜びます、きっと。
1408号室(映画)
一時期、凄くスティーヴン・キングに熱中しておりました。
スタンド・バイ・ミーが凄く好きだったんですね♪

今回は短編作品を映画化したという作品を観てみました。
映画のタイトルが1408号室、原作のタイトルが『一四〇八号室』です。
原作は『幸運の25セント硬貨 』という短編集に収録されています。

□ あらすじ
1408号室 [Blu-ray]主人公はマイク・エンズリンという男性で、彼の仕事は超常現象を暴くライターです。
そんな彼の元へ『1408号室へ入るな』という謎のメッセージが届きます。
職業柄、好奇心を刺激された彼は、その1408号室と言うのが宿泊した客が全員自殺しているといわれるニューヨークのホテルの一室である事をつかみます。
そしてホテル側は1時間も持たないとして、頑なに宿泊を拒みます。
超常現象を信じない主人公は、無理矢理に1408号室へと宿泊します。
しかしそこでは彼の予想を上回る数々の減少が起こり、彼は部屋から逃げ出そうとするのですが、既に時遅し。
彼は部屋から抜け出す事が出来なくなっていたのでした…。
そして数々の怪奇現象が始まります。


□ 感想
前半は物凄く良い意味でB級な感じのホラーっぽい作品です。
うわっ!とか、おぉぉ~とか、いいながら、ちょっと驚きつつ観ていけます。
しかし中盤から、ちょっと様子が変わってきます。
この作品のテーマは単純なホラーを描く事ではありません。
スティーヴン・キングはそんなに優しくないです(笑)

この作品は宗教的な色合いが強いものです。
そして色々な解釈が出来る内容ですよね。

物凄く単純に、主人公は火事から生還して呪われた部屋に打ち勝った!でもいいと思います。
宗教的な意味合いを重視するなら、最終的に死んでいるでもいいですし、部屋の中での(宗教的な意味の有る)体験を通して、娘の死から立ち直った姿であるとしてもいいですし…ね♪
こういうひねった感じが、スティーヴン・キングらしい感じがして、とても面白いです。




もしお役に立てましたら、クリックして下さい。喜びます、きっと。
ふるさとの歴史 田の口、唐琴―児島/大谷壽文
図書館で見つけた、なんと全ページ手書きの文字という本を読んでみました。

□ どんな本?
児島地区、郷内地区、下津井地区辺りを中心として、江戸時代~近代までの歴史について書いた本です。
発行は『倉敷市立琴浦東小学校』となっています。
この本は、学校で社会科の学習の際に郷土の事を勉強してもらうための資料として作られたそうです。
その為か、難易度も低めで非常に理解し易いです。
地域が絞られている事や、白黒ですが貴重な写真がたくさん使われている点から、小学校向けとか意識せずに読んでおきたい一冊ですね♪
特に児島の繊維産業、由加山の繁栄と、田の口港周辺の事については、非常に細かいです。
これだけ詳細な資料は、なかなか見つけられないと思います。

□ 感想
凄いなーと言うのが、まず一番。
丁寧に書いてあるのが良く伝わってきます。
出版が昭和60年なので、最新情報ではないのですが、もし可能なら最新の版も出て欲しいくらいです♪
段々と核家族化が進めば、自分が住んでいる場所の歴史さえも知らなくなってしまいます。
また、現在の田の口港周辺を見ても、いつまでも歴史を語る建物が残っていられるわけではないんですね。
国、県、市町村が保護していける建物なんてごく僅かですし、個人の方は老朽化すれば建て替えもしますし、そこに棲む必要がなくなれば更地にして手放してしまう事もあるでしょう。
そうなってきたときに、勿論、どこかの奥底に眠っているような資料には記録が残るのでしょうが、こうして手軽に読める資料というのが残っている事は凄く大事ですし、それを伝えていく作業も、同様に大事であって欲しいと思います。
この本を作ろうとした取り組みって言うのは、凄く良いなぁ!と、感激した一冊でした。

※この本は岡山県内の図書館で借りて読みました。
興味がある方は図書館検索などで探してみて下さい♪


もしお役に立てましたら、クリックして下さい。喜びます、きっと。
マンディ・レイン-血まみれ金髪女子高生
久し振りにB級映画を観てみました…(笑)。
レンタルでも多少はお金がかかるんだから、失敗の多いジャンルは手を出すべきではないと思うのですが、それでもついつい見てしまいます。それがB級ホラー自体の魅力なんです♪

さて、今回の作品は実は女優さんで選んでます。
以前紹介してた『ザ・ウォード 監禁病棟』の主演の方が、それより以前に出演(主演)していた作品です。
綺麗なお姉さんだなーと思っていたので、ついつい。しかも同じB級臭いするホラーですしねO(≧∇≦)O

□ あらすじ
主人公のマンディは高校中の男子が夢中になる美少女だった。
彼女を誘おうと、色々な男子が策を練っていた。
そんな中、またある男子のグループが親の持つ牧場で行うパーティに彼女を招待した。
途中までは高校生らしい楽しいパーティが続いていたが、周囲が暗くなるに連れて、一人また一人とパーティの参加者が姿を消していくのだった…。

□ どのくらいホラー?
残酷な描写という点では、意外と少なめです。
人が何人か殺されますが、決して残酷な映像が多用されているわけではありません。
どうしても苦手という方には、多少ショックがあると思いますが、このDVDのパッケージを見て購入かレンタルかされている時点で、ある程度は耐性があるか、覚悟が決まっているはずなので、そういう基準で見てみると、割とライトな部類に入るのかもしれません。
ただ血はよく出てます。

ネタバレ等は続き以降で。



□ 感想
作品としては中盤までは結構展開が楽しみで、それほど悪くないんです。
ただ事件の実行犯が意外と判り易くて…。
しかも銃を持った男子以上の存在ではないというのも、ちょっと寂しかったです。

実は実行犯と別に真犯人が居るのですが、その動機というのは語られておらず、類推するしかありません。
単純に人が死ぬのが好きだったのか、死ということにしか愛情のようなものを見出せないのか…。
確かにラストで『えっ?』とは思うのですが、大どんでん返しの急展開!というよりは、ここまですっきり観ていられたのに、最後の最後で疑問符を突きつけられたという感じでしょうか。
よくよく考えればジャケットで既にネタバレなんですけどね(^^;)
後、サブタイトルは…きっと、翻訳した方のネタですよね。
B級ホラーのタイトルは、やっぱりB級臭がしないと駄目なんです♪

先に紹介したザ・ウォードとは4年くらいしか時間差は無いと思うのですが、主演のアンディ・ハードさんは上手に演じ分けておられて、前回はそこそこ年長のイメージだったのが、少女らしいイメージに切り替わっています。
今後も、色々な作品が見てみたい女優さんです。




もしお役に立てましたら、クリックして下さい。喜びます、きっと。
十津川警部二つの「金印」の謎/西村京太郎
僕には読みたい本の波があります。
…その波が一番大きいのが、西村京太郎さんです。
今は西村京太郎さんの波が来ていて、色々と読み漁ってますヽ(*>∇<)ノ
と言う事で、タイトルで選んでみた本を読んでみました。

□ あらすじ
この本はタイトルからも伝わってくるように、トラベルミステリーではありません。
かといって、一般的な推理小説ともちょっと違う作品です。

住む場所の異なる三人の男女が首を切断された状態で発見された。
彼らの共通点としては、日本史の研究をしている事と、現場に残されている「正義之国王」を名乗る人物の犯行声明が残されているという共通点があった。
そしてその声明文には国宝の『漢委奴国王』の金印が押されているのだが、その一つは存在すると考えられながらも見つかっていなかった『親魏倭王』の印であることが判明した。
そして、時を同じくしてアドベンチャー・ジャパンという研究団体がその金印を発見した事を発表し、そして幹部の一人がその金印を盗み出し、現在殺人を繰り返している犯人であると断定してみせたのだった…。


□ 内容
日本史の内容が多く出てくるので、日本史もミステリーも好き!という方には良さそうですね。
西村京太郎先生も、きっとお好きなのでしょう。
日本史の説明の部分になると、いきなり改行が殆ど無いまま文字が並ぶ、それこそ古文書のようなページがあるので、日本史が苦手な人はある程度忍耐しながら読む必要があるかもしれません。
また、同時に歴史上における重大な発見とされているものに対して、それは絶対に確実とはいえないものだ…とも取れるようなメッセージが含まれているのも興味深いですね。

ネタバレ等は続き以降で。
続きを読む…


もしお役に立てましたら、クリックして下さい。喜びます、きっと。

ブログ内検索

amazonさんで探す

本の虫を管理する!

copyright 2007 本の虫、中毒日記 all rights reserved. powered by FC2ブログ.