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Fujisaki

Author:Fujisaki

基本はシャーロッキアン。
でも雑食の本の虫。資格からマンガまでそこに文字がある限りっ。

紙魚、コナチャタテとはちょっと違う本の虫ですので、駆除はご容赦下さい。

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本の虫、中毒日記
読書感想文、乱発中。
熊撃ち/吉村 昭
羆嵐』という作品を読んで以降、熊を撃つ猟師さんの話に興味を持っていたので、同じ著者が書いた『熊撃ち』という作品を読んでみました。

先に読んでいた『羆嵐』という作品は、日本で最大の獣害といわれる、北海道の三毛別という地区で起こった羆事件を題材にした作品でした。
それだけに作品の規模も大きなテーマを扱っていましたが、本作はそういった特別なシチュエーションではなく、本来の熊撃ちの姿を描いたものです。

なので熊を撃ちに行く理由も様々です。
単純に生業として熊を撃つ人もいれば、それを職業としない人、村全体の利益の為に撃つ人もいます。
勿論、三毛別の羆事件のように人の味を覚えてしまった羆を退治する為に出向く人もいます。
これはそうした人々への実際の熊撃ちの方にインタビューする事で作られた短編集です。

ドラマティックさではきっと熊嵐が上です。
でも熊を撃つ人々のそれぞれの考え方や、実際の熊撃ちという仕事のあり方などは、色々な熊撃ちの方が登場する分、こちらの方が随分と判り易く感じます。



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岡山の歴史/柴田 一
歴史の勉強はしても、地元の歴史というのはなかなか調べる機会がありません。
そこで、岡山文庫の『岡山の歴史』という本を読んでみました。

この本は本当に歴史の教科書を岡山県版に直したような本です。
なので、読んでいて面白い本ではありません。
扱う事象が岡山県内に絞られているので、メリハリの面でも少し控えめな内容です。
娯楽性などは無い、純粋に勉強するための本ですね。

ただ冒頭でも触れましたが、地方史において、純粋に勉強するだけの事が出来る本って、それほど数が多くなくて、特に岡山のようなごく標準的な地方都市になるとその傾向は顕著です。
ただただ岡山の歴史を勉強できる一冊が文庫本サイズで安価で購入できる。
それがこの本の最大の魅力なのだと思います。



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生徒会の一存1 碧陽学園生徒会議事録/葵 せきな
最近、チョコチョコと『日常系』という言葉を耳にする機会が増えていたので、どんなものかと思って読んでみました。
日常系というのは、空気系とも呼ばれるもので、何気ない日常を描いた作品です。
大げさな言い方をすれば、日常会話って楽しいよね?小説にしてみようよ!といった流れでしょうか。

□ どんな本?
それで選んだのが生徒会の一存ですが、単純にwikipedia(空気系の欄)で調べた中で一番最初に出てきた小説だったので選んだのですが、この作品はある高校の生徒会が放課後に集まって話し合っていた内容をまとめた議事録という設定になっています。
ただし内容は本来の生徒会の活動報告というよりは、ガールズトークとか、雑談といったものです。
生徒会長が議題として、何かの『名言』のような言葉を持ち出してきて、そのテーマに沿って喋るというもので、最近のバラエティ番組に多い、ひな壇型のトークをライトノベルという形で再現したものだといってもいいでしょう。

□ 感想
ワンテーマを突き詰めてみると言う点では面白いものだなと思いました。
今、日常系などといった言葉が用いられるのはライトノベルが多いようですが、空気としては扱うテーマやキャラクターの設定などで大きな相違点は有るものの、いわゆる純文学などの作品にも通じる部分もあるように感じました。

ただ、物語ではないんですよね。
先ほど、バラエティ番組に例えましたが、ドラマではないんです。
ボクはこの作品のみしか読んでいないので、もしかすると今後のシリーズの中で緩やかか急激か、展開は有るのかもしれませんが、ただ喋っているだけで、極端に言えば確固たる結論などに行き着く風でもない。
話が軟着陸したところで終了といった感じが、たぶん好きな人は許容できるし、逆に『だから?』と、モヤモヤしてしまう人もいるのではないでしょうか。
ボクは「日常系とはなんぞや?」に対する答えなので、特に良いも悪いも無く受け止めましたが、好みの分かれるジャンルではないかと感じました。

一つだけ感じたのは、笑わせるシーンにしても伏線にしても、目立ちすぎで少し食傷気味でしょうか。
それが日常系というのであれば、その判り易さは逆にしんどく感じてしまったのかも知れません。


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カンタベリー寺院の殺人/フレデリック・A・クマー、ベイジル・ミッチェル(シャーロック・ホームズの災難・下)
父ならとうに、隠れていなきゃならない男が今日という日に大寺院へ出かけた理由を、つきとめているでしょう。
探偵:シャーリー・ホームズ
語り手:ジョーン・ワトスン


この作品に登場する探偵と、語り手はそれぞれホームズ、ワトソンの娘という設定になっています。
本作の前にも一作、最初の作品となる『女王蜂の事件』という作品があったそうですが、そちらは未読です。
この作品における設定ではホームズは女性で、シャーリーの母親となっています。
前作を読んでいれば判るのかもしれませんが、本作だけを読むと、登場しないホームズが女性である理由が判りません。
別にホームズが父親の娘でも良かったような…(笑)。

設定としてはパスティッシュというよりパロディに近いものがありますが、作品を読んでみると、『ホームズとワトソンが女性だったら?』というifに基づいて作られた、凄く王道のミステリー作品になっています。
作品自体もホームズやワトソン抜きで読んでも充分に楽しめる作品で、若い女性探偵と、その御友達とも言える語り手という、二人のタッグはなかなか見ものです。

カンタベリー寺院を訪れた二人は、うずくまるようにして倒れている青年を発見した。
彼はペンシルを自分の胸につきたてるようにして死んでいた。
またメモには自殺をほのめかすような走り書きがあった為、大方の見方は自殺だった。
しかしシャーリーはこれを殺人事件であると解き明かして見せるのだった…。


爪の磨り減り具合や、インクのつき方などで利き手を推理し、新聞記事を漁って事件の鍵を見つけ出す。
推理の方法にホームズ的な手法が取り入れられているのが、なかなかにくい演出ですね♪

※ネットで他の作品の有無を調べようとしたら、パロディ?のシャーリィ・ホームズという作品が出てきましたが、本作とは別物なのでご注意下さい。…でも、シャーロッキアンなら両方とも読んでみたくなりますよねー。


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ザ・ウォード 監禁病棟
またB級ホラーに手を伸ばしてしまいました。
会社の近くのレンタルショップでは『週末ホラー男』とか呼ばれて無いといいのですが(ノ∀`*)

ザ・ウォード 監禁病棟 [DVD]今回の舞台は病院です。
B級ホラーの舞台として『廃病院』は定番ですが、こちらは実際に用いられている病院です。
それで分かったのっですが、薄暗くてよく見えない廃墟よりも、現役の病院の方が少し怖い気がする!

□ あらすじ
主人公はある民家に放火しているところを保護された女性です。
彼女はその前後の記憶や、放火しようとした理由など一切の記憶をなくしていた。
その為、精神的な病の中でも特に重篤と考えられる患者が入院する『監禁病棟』へ入る事になった。
そこには他にも数名、同じように入院している女性患者がいたが、この病院では謎の治療が行われており、特にその中の誰かが忽然と消えてしまうと言う出来事が起こっていた。
そこで主人公の女性は、他の患者と組んで病院を抜け出そうとするのだった…。

□ どのくらいホラー?
残酷な描写は余りありません。
ただ人が殺されるシーンだけは凄く痛々しい描写です。
その点においてだけはB級ではなく、一級品だと思います。
他はストーリー自体の特異性や、随所随所で表れる鬼のような女の人がジェイソンっぽい驚きを提供してくれるだけです。
意外とホラーが苦手な人でも、殺される瞬間だけ目を瞑っておけば乗り切れるかもしれません。

ネタバレ等は続き以降で。
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桃太郎はニートだった! 日本昔話は人生の大ヒント/石井正己
昔話って好きです。
子供の頃に読んだものの原作に近い形のものを読み直したりっていうのはよくしていて、青空文庫さんにある童話の古いバージョンを読んでみたりしてます。
と言う事で、昔話について考察をしている一冊を読んでみました。

□ どんな本?
タイトルで勘違いをしないように気をつけたいのですが、桃太郎を掘り下げた本ではありません。
この本は色々な有名どころの昔話の『過去のバージョン』を解説したものです。
テレビ番組やアニメなどでも、段々と残酷な描写や差別的な表現が削除される傾向にありますが、これは昔話の世界でもそうなんですね。
僕たちが子供の頃に聞いたものでも、かなり違っています。
例えば一寸法師では、両親から大きくならない事を気持ち悪がられて家から追い出されるような形で出発しています。
桃太郎がニートというのも、現在に余り伝わっていない設定の一つです。
これ、僕の住む岡山県の地方によって伝わっているもので、友達が誘いに来てもあれやこれやと理由をつけて出て行こうとしなかった…というものです。
このように様々な理由で、昔話は元の通りに伝わらないものですが、そういったルーツを探ろうと言う本です。
失われたエピソードのほかに、昔話の定番の『型』など、様々に考察する一冊です。

□ 感想
昔話の深いところを良くついた作品です。
瘤取り爺さんがキコリなのは、大きな瘤の為に人里から離れて暮らしていたとか、何気なく呼び飛ばしてしまうところに、昔話が単なる子供向けの話というだけではなく、当時の生活の真実が、削られながらも僅かに痕跡が残っているなど、昔話を見る目が変わりそうです。
タイトルから受ける印象のような、判り易い面白さであはありませんが、じっくりと読み込める一冊です。




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シャーロック・ホームズ 大人の楽しみ方/諸兄邦香
シャーロック・ホームズの大人の楽しみ方を提案する本です。
全ての作品を掘り下げ、時代背景などを知ることで、ホームズの言動の真相であったり、更に追究した部分まで読む楽しさを提案する一冊です。
サブタイトルに『100回読んでもまだ面白い』とありますが、そういった色々な箇所へ重きを置いて読んでみると、100回も楽しめる方はそういないかもしれませんが、より長く愛読できる本であるといえるでしょう。

各紹介ページへのリンクは以下。

prologue ホームズの誕生
Chapter1 ホームズの時代
Chapter2 ホームズの私生活
Chapter3 ホームズを取り巻く人々
Chapter4 ホームズの探偵術
Chapter5 ホームズの横顔
Chapter6 シャーロッキアンへの道

以上の項目です。
一つ一つの項目はそれほど長くなく、読みやすいサイズです。
例えばなのですが、本当にじっくりと読むならそれぞれのChapterを読むごとにシリーズを一通り読み直す…なんていう方法もありますよね。
時代背景を知って読み直し、ホームズの私生活に注目しながら読み直し…なんて。
そうすれば6回読み直せる!
でもホームズファンの方って、みんなそうやって読み続けているんでしょうね♪






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喰屍の女 /根本起男
カニバリズムというのは人類にとって最大のタブーの一つではないでしょうか。
人が人を食う。
倫理的にも、多くの人の感情的にも受け入れづらい行為ですが、今回はそんな本を読んでみました。

□ どんな本?
グロイのかグロくないのかを単刀直入に答えると、それほどグロテクスな表現や痛い描写があるわけではありません。
苦手な人は避けておくに越した事はありませんが、余り構えすぎる必要も無いです。
逆にいるのかどうか判りませんが、そういう描写が好きという方には物足りないのかもしれません。
勿論、作品上人を食べるまでの作業は多少描かれていますが、人というより食材の解体のような感覚で描かれているので、そこを読むときだけ感受性や想像力を押さえ込めば乗り切れそうです。

□ あらすじ
ドキュメンタリー番組の制作の為に、女性プロデューサーがある女性と接触をとる事から物語は始まります。
彼女は知り合う人の身分証などを巧みに摩り替える事で、何度も別人として名前を変えながら暮らしていた。
更に調べていくと、彼女が名前を変える度に、内縁ともいえる関係の男性が一人死んでいのたである。
しかし真相に近づいた筈の彼女は心を閉ざしてしまう。
彼女の調べていた内容を再検証しようとした人々が、再び真相へと近づいていく中で、土着信仰により過度の愛情を表現しようと、人を食べる人の存在が明らかになっていく。

□ 感想
作品としては大半がドキュメンタリーチックな内容で、タイトルや扱うテーマからすると、凄く普通に面白い作品です。
そのままミステリー作品になってもいいくらいの感じで、読みやすかったです。
ただ最終的にはちょっとえぐいところに進み、非現実的な方向へ進んでいきます。
肝心の人を食べるシーンですが、面白い描写がされています。
調理されている食材が人であること、食べているものが人であること…その二点を除くと、非常に美味しそうなのです。
でも物語が進んでいくに連れて、それが人であることが前面に描写され始めると、今まで感じていた『美味しそうだな』とか、『おなか空いたな』といった感情が、全て負の方向に逆流してきます。
あえて怖いように描くのではなく、ちょっとした操作で感情を逆転させるというのは面白い試みだなと感心しました。
普段、残酷な描写を読みなれていない人でも読みやすいですしね。
…ま、結論は変わらないんですけどね。
またその食べる理由を非現実的なものや、物語に多少登場するのですが信仰上の理由に求めるのではなく、単純に過度の『愛』としたのも、どこか身近な感じがして、誰しもが人を食べる可能性が有ると突きつけられているようで面白かったです。

多少メンタル面に余裕がある方は読んでみてはいかがでしょうか。


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機動戦士ガンダムUC1 ユニコーンの日(上)/福井晴敏
ガンダムシリーズの最新作の一つであるガンダムユニコーンの原作である小説の第1巻を読んでみました。
福井晴敏さんといえば亡国のイージスなど、現代~近未来を舞台とした、戦争物を得意とする作家さんですね。
ガンダムファンとしても知られ、ユニコーン以前にターンエーガンダムの小説化も手がけておられます。

余り多くの作品を読んだ事があるわけではないのですが、兵器類を詳細に描く反面、実は兵器より人を描く印象がありました。
ターンエーガンダムはアニメ版からしてそういう作品だったので、著者が小説化するのに抵抗は感じなかったのです。
しかしガンダムファンから広く愛されるタイプじゃないような…と思っていたら、ユニコーンは小説版から人気を博してアニメ化され、同時期に放送されていたAGEさえ飲み込んでしまったかのような大人気です。
ユニコーンではガンダムがどのような描き方をしているのか興味深く思っていたのですが、ようやく読むことができました。

□ あらすじ
主人公のバナージ・リンクスは工業用コロニーで『アナハイム工専』というアナハイム・エレクトロニクス社のもつ専門学校に通う少年です。
彼はバイトに勉強にと毎日を忙しく過ごし、将来はアナハイム・エレクトロニクス社で働く…そんな普通の人生を歩んでいたはずだった。
ある日、オードリー・バーンという少女を助けた事から彼の人生が一変する。
少女はオードリー・バーンと名乗り、一般人には到底立ち入れない場所に屋敷を構えるビスト財団の当主に会いに行きたいといった。
バナージは一度は少女の申し出に応じず、その場を後にするが、彼女を追う何者かの存在に気付き、彼女を助ける為に後を追いかけていくことになる。

□ 逆襲のシャア以後の世界
この作品は随分と久し振りに宇宙世紀を舞台とした作品です。
時代としては以下の通りになります。
逆襲のシャアユニコーンF91Vガンダム
設定や登場するMSなどが逆襲のシャアの時代からそれほど離れていないので理解し易いです。
ただし続編と言うわけでもないですし、宇宙世紀が舞台ということを過度に期待しすぎずに設定が引き継がれた新作と割り切って読むほうがいいでしょう。
ちなみに逆襲のシャア(ベルトーチカ・チルドレン)の続編となる閃光のハサウェイよりは、少し前の時代に当たるそうです。

□ 感想
この第一巻はガンダムファンは少しガクッとしそうな一冊です。
逆に言えば著者らしい作品でしょうか。
冒頭で多少戦闘シーンが描かれる以外は、戦闘シーンは無しです。
バナージを中心に逆襲のシャア以降の世界の様子を描いたり、ラプラスの箱がどのようにして入手されたのか、そしてオードリーとバナージの出会いまでが描かれています。
福井さんの作品は結構、長いですからね(笑)。
最初からドンパチ☆を期待して読むと、がっかりしてしまうので要注意です。
でもこの一冊を読んでから、先に進むと…やっぱりどっぷりはまってしまいます。
ちなみにユニコーンも一瞬だけ登場します。



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シャーロック・ホームズ 大人の楽しみ方 Chapter6 シャーロッキアンへの道/諸兄邦香
シャーロック・ホームズの大人の楽しみ方を提案するこの本、Chapter6はシャーロッキアンについてです。

Q.シャーロッキアンとはなんぞや。
A.シャーロック・ホームズのファンの中でも、特に熱烈な人のことです。

では、彼らはシリーズ作品の全て読み終わった後、どうやってホームズ熱を失わずにいるのか?ということへ対する答えがこのChapter6だと思います。
色々な作品の中に散らばっている、ホームズやその周辺に関する話題。
それらはてんでバラバラに存在し、時には矛盾することも多々あります。
そうした欠片を集めて、よりホームズの思考や私生活に踏み込んでみたり、矛盾点を解決しようとあれこれ頭を悩ませてみたり、時にはワトソンには健忘症のきらいがあるとして、真実は別にあるとしてみたり。
事件ではない部分まで推理してみせるのがシャーロッキアンの楽しみ方と言ってもいいかもしれません。

ただしこのChapterはそういったコアな楽しみ方のススメという感じではなく、ホームズの通った大学はどこなのか、ワトソンは一体何回結婚したのか?など、定番の議題を挙げてみることで、それを調べる楽しみを提案しています。

ホームズシリーズは作品数自体はそれほど多くないものの、執筆された期間が長いせいか、またはドイル(ワトソン?)がおっちょこちょいだったのか、設定に矛盾が少なくありません。
そこを良くないことだと言ってしまうのは簡単ですが、そこから真実を探ろうとする行為自体が、まさに『100回読んでもまだ面白い』なのだと思います。
僕自身、このブログでホームズの全作品の感想文を仕上げましたが、ある程度の期間で纏めて読むと、バラバラに読んでいた時には見えなかった整合性(時には矛盾も)が見えてきて、一度読破はしていた筈のシリーズを、再び楽しく新鮮な気持ちで読めたことをよく覚えています。
まだまだ景気が良いとは言えないご時世。
数冊の単行本を100回も楽しめるなんて、お財布にやさしいじゃないですか(笑)。
奇しくも矛盾点は、ホームズにそんなやりこみ要素を与えるきっかけになったのではないかと思うのです。



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亀のひみつ/田中美穂
そういえば昔、亀を飼っていたのですが、いつの間にか居なくなってしまいました。
衣装ケースに蓋をして飼っていたので、盗難だったのかなぁと思うのですが、それきり亀とは縁が切れていました。
しかし倉敷市の蟲文庫さんを訪れた時、店主の方が出版されている『亀のひみつ』を見て、ついつい購入しました。
あのゆったりしたペースの生き方が、やっぱり好きなんですよね。
という事で、読んでみました。

タイトルが『亀のひみつ』なので、飼育の為の本と勘違いされる方もいるかもしれませんが、この本は著者が沢山の亀を飼育していく中で経験したことや、判ったこと、調べたことなどをまとめた『エッセイ』です。
飼育に必要な情報もある程度はありますし、色々な種類の亀の性質、更に産卵に関することまで紹介されているので、ある程度は入門編として読むことも可能ですが、別物と割りきって読んだほうがいいでしょう。
著者は亀を室内飼いしていたり、猫と同居(っていうか、猫と亀が室内飼いです)させていたりと、おそらく多くの人たちが持っている『亀を飼育した思い出』とはかけ離れた飼育を実践しています。
なので猫が好きで追いかけたり、人の上に登ってみたり…亀の意外な一面が見えたり、どちらかというと寡黙で無感情に見られがちな亀が、妙に人間的に感じられてくるなど、亀を飼育したことがない人はもちろん、飼育経験は豊富なんだけど…という方も新鮮に感じられることでしょう。

ちなみに著者自身もエッセイであると本文中で書いておられます。

毎日、仕事に追われて家に帰ったらご飯を食べて、お風呂に入って、後は少し本を読んだら眠るだけ…。
そんな生活が続きますが、ちょっとスローな生活を提案してくれる固い奴を一匹、家においてみるのも悪くないかななんて思うようになりました。
ただ亀…、ちょっと臭いが気になるんですよね(笑)。
亀を飼ってみようかななんて思い始めた方は、解説書より先に手にとって欲しい一冊です。



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