本の虫、中毒日記

読書感想文、乱発中。

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Fujisaki

Author:Fujisaki

基本はシャーロッキアン。
でも雑食の本の虫。資格からマンガまでそこに文字がある限りっ。

紙魚、コナチャタテとはちょっと違う本の虫ですので、駆除はご容赦下さい。

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よみがえる岡山城下町/片山新助
少し前に、絵図で歩く岡山城下町という本を読んだのですが、今回も似たようなコンセプトの本を読んでみました。
各種の資料とつき合わせながら、岡山城下町として栄えた時代の街並みを振り返る内容です。

ただし前回の方が、読みながら現在の街並みを歩く為の本であるのに対し、こちらは実際に歩くことよりも掘り下げて考えることを重視している傾向にあります。
なので当時の景色よりも、当時の人々や情勢、そして人々の暮らしに踏み込んだ内容になっています。

もし当時と現在を比較しながらの町歩きを考えているなら、『絵図で歩く岡山城下町』を読みながらの方が判り易いです。
しかし当時の状況を理解しながら歩くなら、こちらがお勧めです。
理想を言えば、先にこの本を読んで、当時を理解したうえで『絵図で歩く岡山城下町』を持って実際に歩いてみると完璧かもしれません。

前半がカラーで当時の地図を中心とした内容で、後半はモノクロで庶民の暮らしや、藩の取り締まり、そして商売人の没落や商業に関する話題になっています。

ただし当時との比較という点だけにおいては、冒頭にある『岡山城下町の今と昔』という地図は非常に優秀です。


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岡山路面電車各駅街歩き/倉敷ぶんか倶楽部
路面電車が好きで、こんな本を読んでみました。

いきなり余談から入りますが、子供の頃は路面電車は少し街中に行けばどこにでもあるのだと思っていました。
岡山市にもありますし、テレビなどを見ていれば東京にもありますし、親戚が住んでいて身近な都会だった広島県にもありましたし、幼心に街中=路面電車のようなイメージがありました。

なので全国的に見て、どこにでもあるわけではないと知ったのは高校生くらいになってからの事でした。

未だに岡山駅周辺に公共交通手段を使って行く時は、乗らないと損した気分になってしまいますO(≧∇≦)O
さて、そんな岡山の路面電車の本ですが、この本って実は路面電車の本ではありません

タイトルに路面電車ってあるやん!

って気張ってみてもだめ。
この本はタイトルにもある通り『街歩き』の本です。
岡山市の中心部を歩くのに、場所の起点として路面電車の各駅が選ばれているのです。
もちろん、一切触れられていないわけではなくて歴史や、貴重な写真、そして駅名の変遷なども紹介されていますが、メインは電車じゃなくて歩きです。
この本、岡山駅前から東山、清輝橋まで紹介しているのですが、実は全て歩いているので電車内の風景は出てきません。
駅周辺を歩いて、町並みを眺めたり、著者の方のお勧めの飲食店を紹介したり、古い風景を回顧したりして、最後の最後で、『今日歩いてきた道を、今度は電車に乗って帰ることにしよう』と、本の最後の二行くらいでようやく電車が登場するだけです。

電車メインを期待して買おうかと検討中の方はご用心です!

ところで僕は岡山文庫は古い本を中心に読んでいるのですが、この本は2012年の本で、街を実際に歩いたのは2011年の頃のようです。
なので珍しく良く見る風景を本で辿るという経験が出来ました。
これが十年、二十年…もっとそれ以上経った時に、今度は懐かしい思い出の風景に変わるんだなぁと思うと、なんだか感慨深く思えました。

生涯付き合っていける本との出会いだったように思います。




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忠臣蔵-赤穂事件・史実の肉声/野口武彦
高校生の頃、同級生に赤穂浪士と呼ばれる中に名前を連ねた方の親族に当たる人がいました。
そんな事もあって、高校生の頃はよく忠臣蔵の本を読んだものでした。
最近になって、懐かしく思いまた関連の本を読んでみました。

さて、今回読んだ野口武彦さんの著書は小説ではなく忠臣蔵と呼ばれる出来事の一つ一つを精査した内容です。
忠臣蔵に関する資料でも、それぞれの出来事のごく近くに居た人々が残した信憑性の高い物から、実際に起こった出来事を検証していくものです。

よって、歌舞伎などを通して広まったフィクションは登場しませんし、大石内蔵助以外の人物に関しては、お家の断絶から討ち入りまでの間の動向は殆ど触れられていません。
あくまでも資料を通して判ることのみに限られています。
悪く言えば凄くシンプルで、歴史の勉強に近い感覚の一冊ですが、忠臣蔵が好きで本を何冊か読んでいるという方にとっては、逐一『これは史実ではない』なんて読む手間が省けて無駄がない感じです。

またそういった本の性質からか、基本的に類推が少ないです。
著者の考えや感情によるブレが本当に少ない。
あくまでも史料による史実にこだわっています。

内容から言えば簡単とは言いがたいですし、ドラマティックなシーンがバッサリと割愛されているので読み物としての面白さがあるとも言いがたい本ですが、史料が実証できる部分だけに絞られた結果として、スイスイと読み進められる一冊でした。
新書をこれだけグイグイ読めたのは久しぶりでした♪




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備中の霊場めぐり/川端定三郎
僕は神社を回るのが好きで、このブログでもそれに関連した本を何冊か紹介させて頂いています。
歴史のある建物を見るのは、とても楽しいものです。
…という事で、備中の霊場めぐりという本を読んでみました。

霊場めぐりというと、著名な『四国八十八箇所』を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。
意外と勘違いされている方が多いようですが、別に四国八十八箇所だけが霊場めぐりではありません。
霊場というのは寺社のような神聖な場所を指し、霊場めぐりは巡礼する為のルートを決めて巡礼しやすくしたものです。

そしてこの霊場は全国各地に非常に沢山存在します。
四国八十八箇所というのは、過去から現在に至るまでで最も成功した霊場めぐりです。
霊場めぐりの中には四国八十八箇所を小さくしたサイズで作られたものもあります。
これは病気や時間など様々な事情で四国八十八箇所に行けない人のために作られたものです。
以前紹介した、児島八十八箇所もこの例に入る霊場めぐりです。

この本は備中地方に限って霊場を紹介しています。

この本を手に取った理由は、実は倉敷市の美観地区一帯にある倉敷八十八カ所霊場を調べたかったからです。
美観地区周辺はたまに立ち寄るのですが、その際に幾つかの社を見て気になっていました。

しかし、この本に倉敷八十八箇所霊場は掲載されていません

目次くらいは読んでから本を買おうねーY(>_<、)Y ヒェェ!

これはこの本の発売時期(1992年)の問題です。
倉敷八十八箇所は江戸時代~明治時代にかけて整備されたもので、四国八十八箇所を模したものです。
しかし場所がまさに倉敷市の中心部に近いこともあり、道路整備などの開発で八十八箇所に指定された場所が消失していたり、衰退してしまっていた時期が長く続いています。
これを再整備したのは、観龍寺というお寺様です。
美観地区の観光スポットしても著名な場所で、かつて阿智神社にあった妙見宮が移されている由緒正しいお寺です。
この再整備が始まったのが、この本よりも後の事だったので、仕方が無い部分が多々あるのです。

なので倉敷の例の様に再整備が進んだところもあれば、逆にこの本で紹介されている時期よりも衰退してしまった場所もあるのかもしれません。
この本の時点で既に幾つかの場所が欠けたり、確認が出来なかったりという事もあるようなので、この本をガイドブックとして訪れる方はその点は注意をしたほうがいいかもしれません。

場所を示すサンプルとしては手書きの地図と、幾つかの札所の写真はあります。
しかし一つ一つの霊場めぐりにスポットを当てた本ではないので、これだけで巡るには少し弱いでしょう。
ネット上や現地で何かしらの地図や冊子が貰えるかどうか、また現地の方々からどれくらいの助力が貰えるのか…。
でも、そうやって調べているときが一番楽しいですよね♪




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トワイライトシンドローム 探索編
凄く懐かしいゲームで遊んでみました。

トワイライトシンドローム探索編です。
このゲームは女子高校生三人組が、地元や学校に伝わる怪談を実際に試しに行くゲームです。
古いとは言えど、ハードはPS1なのでそこそこのリアルさがあって、出た当時は結構な衝撃だったことを覚えています。

□ あらすじ
登場人物は二年生の長谷川ユカリと、逸島チサト、そして一年生の岸井ミカです。
霊感がある設定なのは逸島チサト一人のみで、長谷川ユカリがチームのまとめ役のような立場で、岸井ミカが怪談話などの噂を持ち込み、それを確認するために三人で行動するというのがゲームの流れです。
探索に行く場所は高校の校舎、公園、駅です。
三人のキャラクターは余り仲がいいとは言えず、たまに遊んでいるこちらがヤキモキするような口論を始めたりもします。

□ ゲームシステム
ゲームとしてはアドベンチャーゲームに分類されるサウンドのベルに近い作品ですが、怪談を確かめに行く行程は横スクロールになっているので、プレイヤーが十字キーで操作をしなければなりません
※ただし、逃げ出したりする際には自動で動きます。
こういったゲームには珍しく、BGMは余り前に出されず、その代わりにキャラクター達の心理を反映した心臓の鼓動が心電図のような形で再現されています。
怪奇現象との遭遇時には多少のアニメーションが登場します。
ゲーム中に幾つかの選択肢が登場するので、それをどう選んだかによってクリア(大吉、中吉)かバッドエンド(凶)に分かれていきます。
前者の場合には次の怪談へ進めますが、後者の場合はやり直しです。
判定は非常に緩いので、おおむねクリア出来るはずですが、間違えてバッドエンドにするとやり直しが結構面倒くさいです。

□ 怪談
登場する怪談は六つです。
はじまりの噂
旧校舎に出るという少女の霊を探しに行きます。
心霊写真量産公園
心霊写真が撮れるという公園へ真偽を確かめに行きます。
音楽室のM.F
教師との失恋が元で自殺したといわれる少女の霊の存在を確かめに行きます。
ゲーム中、普通にMFという言葉が出ますが、これは死んだ少女のイニシャルです。
最終電車
自殺が続いている駅へ心霊写真を撮りに行きます。
もしかするとゲーム内で唯一本当に怖い怪談かも…。
雛城高校の七不思議
昔の学校には大抵七不思議があったものです。それを確かめに行きます。
最終電車とは対象的に、実は一番笑えるお話です。
ただしゲーム中で唯一時間制限があるので、要注意です。
もうひとつの噂
岸井ミカがS・Hという少女と図書館の机を使った文通をしますが、相手の手紙の内容が徐々におかしくなっていきます。
この話は一定の結末はあるものの、実は続編へ続く内容になっています。
究明編へ続く…ですね。

□ 感想
難易度やゲームのボリュームから言っても、最近のゲームと比べると少し物足りなさがあるかも知れません。
最近のゲームなら、きっと幽霊から逃げるところもプレイヤーの操作だったり(ナナシノゲエムみたいな)するのかなぁなんて思うのですが、サラッとゲームをしたい僕にはちょうどいいボリュームでした。
音に結構手が込んでいる割に余り大きくないので、イヤホンなどでしっかり聞きながら楽しむのがお勧めです。





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岡山の表町/岡山を語る会
岡山の繁華街はどこ?と言われると、やはり表町商店街を挙げたくなります。
商店街が賑わっている事は、岡山市民の誇りではないでしょうか?

…ということで、表町の歴史について書いてある本を読んでみました。

この本は表八ヶ町と呼ばれたそれぞれの地域の歴史について、著者名にもある通り『語り』ます。

歴史について語っている本ですが、学校の授業で言うような歴史ではなく、思い出としての歴史です。

岡山を語る会の方々は、まさに当時の表町界隈で暮らしていた人たちです。
まず歴史について簡単に説明をして、次は生き証人として彼らが見てきた風景を語ります。
それは歴史的な価値が無いものもあり、喫茶店でお砂糖をねだったら貰えたとか、外国の方と挨拶した思い出など、多岐にわたります。

でも語っている人たちが凄く楽しそうなんですよね。
そして読んでいる僕自身も、まるでタイムスリップしたかのように昔の表町を楽しめます。
時には古い地図などを当てながら、正確な歴史について語ることも必要でしょう。
でもそれだけでは当時の空気までは伝わらない。
なんでもないような話の中から、ただの資料では伝えきれない、当時の生活の息吹が届くような、そんな温かい一冊です。
磯崎龍子さんの素朴なイラストも素敵でした。




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おかやま 桃太郎伝説の謎/山陽新聞社編
岡山県は昔話で知られる桃太郎の部隊となった場所といわれています。
全国的にもそういうイメージなんだろうと勝手に思っていたら、意外と全国各地に桃太郎の舞台とされる場所が多く存在のだそうです。
そこで桃太郎を勉強しようと思い立ち、『桃太郎伝説の謎』という本を読んでみました。

この本は山陽新聞社が出している桃太郎に関する本です。
タイトルには謎という言葉が含まれますが、実際のところは研究などの難しい部分は控えめで、桃太郎物語の色々なことを考察しています。

□ 桃太郎の山行き型と鬼退治型
まず冒頭は昔話から始まるのですが、これは僕が聞いたことが無いバージョンでした。
本文中の言葉では『山行き型』とされる話しで、桃太郎の成長過程に関する描写があるものです。
僕が知っている桃太郎は、スクスクと育ち、育ててくれた老夫婦へのお礼の意味も込めて、人々を困らせている鬼を退治しに良くというものでした。
これは本文中では『鬼退治型』とされています。
山行き型では、物臭な桃太郎の姿が描かれています。
友人から冬篭りへ向けて、木を切りに行こうと誘われてもあれやこれやと理由をつけて行こうとしません。
やっと山に行っても働かずに寝てばかり…かと思いきや、巨大な木を一本引き抜いて持ち帰り、老夫婦を狼狽させています。
置き場に困った木を川に放り入れたところ、非常に大きな音がした為に、その出来事から殿様の耳へ桃太郎の怪力が知られるようになり、桃太郎へ鬼退治を依頼するという事になったのだそうです。
その後は良く知られる桃太郎の話になります。

余談ですが、ここで紹介されている桃太郎は犬、猿、雉からきび団子をせがまれた際に、一個を渡すのは拒んで半分だけ渡しています
…ケチぃ奴やのぉ。

□ 各地の伝説の地
この本を出した山陽新聞社は岡山県で最大手の地方の新聞社になります。
なので紹介されている場所は岡山が多いのですが、それ以外にも桃太郎で著名な地である香川県の高松市(鬼無)、愛知県の犬山市が紹介されています。
不勉強なもので、高松市の伝説は知らなかったのですが、香川の女木島は鬼が島として著名な場所です。
僕も一度訪れたことがある場所です。
この三箇所は候補地として知名度が高いということで紹介されていますが、それぞれに町おこしに桃太郎が活用されているのは、見ていて面白かったです。
どれだけ時代が変わっても、多くの人々に訴求できる桃太郎というのはすばらしいですね。

□ 時代背景
それぞれの時代における桃太郎の扱いは、知らなかった部分が多くて勉強になりました。
まず桃太郎が明文化されたのは江戸時代の事だそうです。
1723年に出された本が最古とされていて、それ以前はずっと語り継がれて存在したのです。
これって凄い事ですよね。
なので別の項目で語られているような、ヒロイン役が登場する桃太郎の存在があったり、地域ごとの差異も出てきているようです。
また政治的に利用された事もあるそうです。
特に戦時中には若者を戦争へ駆り立てる為に利用されていた為に、終戦後は教科書や学校の演劇などから桃太郎が外されるという時期もあったそうです。

□ 感想
上記で紹介した他にも、起源を辿っていく内容があります。
これはサラッと紹介するには少し難解な部分もあるので割愛しましたが、海外まで辿っていく部分もあり、実際のところはどういう話から桃太郎が生まれたのかを、きちんと調べるのは難しいのかもしれません。
ただ桃太郎という話が昔から、広く愛されてきた事が良く判る一冊でした。
東北地方に伝わるというヒロインが出てくる桃太郎も読んでみたいなぁと思いますし、小さなお子様が居るご家庭でしたら、山行き型の桃太郎なんて、少しだけ話を長くすることが出来てお勧めですよ♪
30年ぶりぐらい!?に必死に昔話を読むことができました(^ー^* )




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図書館ねこデューイ/ヴィッキー・マイロン
図書館ねこデューイ。
日本のテレビでも紹介されたことがある、世界で一番有名な図書館で暮らした猫の名前です。
その猫の死を知り、飼い主であり、図書館の館長だったヴィッキー・マイロンさんが書いた本を読んでみました。

日本の図書館ではあまり想像が出来ませんが、海外では図書館が猫を飼育しているケースは多少あるようです。
デューイは図書館の外へ設置された返却ボックスの中から発見された子猫で、そのまま図書館ねことして飼育される事になりました。

非常に賢く、人懐っこい性格で愛された事から、存命中から多くのメディアで取り上げられ、そして各地から彼(雄です)と会うために人々が訪れたそうです。

ただ、彼は特別なことをする猫ではありません。
著者は本文中で彼自身が特別だったと触れていますが、敢えて冷静な視点から見るのであれば、人懐っこくて賢い、だけどどこにでもいるかもしれない普通の猫だと思います。

猫は気まぐれなイメージで語られることが多くあります。
自分が構って欲しいときはやたらと甘えてくるのに、気分が乗らないときは声をかけても撫でても迷惑そうに一瞥するだけだったり…。
でも猫を飼っている多くの人々が経験している通り、彼らはイメージ以上に人をよく見ています。
寂しいとき、悲しいとき…気がついたらひざの上にいたり、隣に座っていてくれたりします。

デューイは飼い主といえる図書館のスタッフや常連の客だけではなく、多くの来館者に対してもその気配りが出来た猫です。
病気の子供に近づいていったり、孤独を感じている人のひざに座って見せたり、興味が無いはずの玩具をくれた子供の前で懸命に遊んで見せたり…。
もし彼に特別なところがあるとすれば、特別に人懐っこかったという事なのかもしれません。

彼のそうした取り組みが、サブタイトルにもあるように『町を幸せにした』のです。

アニマルセラピーという言葉があります。
動物と接する事で、心のケアを進めていくものです。
デューイというのは、図書館スタッフも、そして当の本人も意図せず、それをやってのけた存在だったのでしょう。
そして、多くの人に愛された。

でもこの奇跡は人だって起こせるはずです。
猫という存在だから人の心の隙間に入っていけるという事はあると思います。
ただ人だって、誰かに声をかけて欲しいと思っている人、ただただ話を聞いて欲しいと思っている人…。
そうした人の隣に座ってあげる事はきっと出来るはずです。
大切なのは、自分から動いていくことです。
デューイほど上手くやれなくても、一人ひとりが少しずつ取り組んでいけば、町中を幸せで包み込む事だってきっと出来るはずです。
デューイが生きた18年間という年月で終わらせたくないですよね。
彼を知った全ての人々が、彼がやったように取り組んでいければ…、本当に彼は永遠に生き続ける図書館ねこになれるのではないでしょうか。




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世界の寺院/アフロ
僕は色々な古い建物を見て回るのが好きで、よく神社や寺院にも行きます。
今回は自分ではとても行けそうにない世界中の寺院を写真で楽しんでみようと、読んでみました。

寺院というと、やっぱり日本の寺院のイメージが強いですよね。
和風の落ち着いた雰囲気の建物。
鉄筋よりも、木造かな…とか。

しかし寺院というものが元々和風だったから日本の寺院が和風のデザインになっているわけではなくて、日本にあるから寺院は和風の建築になっていて、それが伝統的に引き継がれて和風の寺院が多いのが正解なのでしょう。
そんな単純なことさえ考えたことが無かった僕は、洋風でカラフルな色彩を持つ寺院の数々に驚いてしまいました。
日本にある宗教施設で洋風で色鮮やかというと、キリスト教の教会のイメージがあったりしますが、僕は無知だったので思わず世界の寺院と間違えて、教会の本を手に取ったかなと思ったほどです。
(※ちなみに世界の教会という本も、実際にあります)
よく考えて見れば、僕の地元にある神仏習合の寺院、最上稲荷にもインド風の建築が見られるんですけどね。

そういった意味でもカルチャーショックの一冊でした。

ちなみにこの世界の○○というシリーズは世界中の建物や乗り物や家などを手広く扱っているのですが、基本的にそれについて学ぼうとか、細かい解説や考察をするという作品ではなく、写真が中心になっています。
難しいことは考えずに、ただただ異国と自国の違いや、美しい風景に感嘆すれば良い、とても気持ちの良い時間を提供してくれるシリーズです♪




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山陽路の地理散歩/宗田克巳
最近は出かける機会が減ってしまったので、もっぱら本を相手に散歩を楽しんでいます。
…ということで、こんな本を読んでみました。

僕はこのブログでも郷土の本をよく紹介しているように、地元の事を調べるのが好きです。
そういった様子を見て、よく研究科になでもなるの?といった事を冗談半分に言われたりしますが、僕が読んでるのはただただ興味があることを調べているだけだったりします。
その決定的な違いが、地誌学のような見方をしていない事なんだと、自分では思っています。

地誌学とは、なんぞや?
僕はこんなことも知らずに数を読み漁っていたのですから、それは研究じゃないですよね。
さて地誌学というのは、それぞれの地域ごとの人の生活や産業、更に元々の地形などの特徴、気候などからその地域について考える学問です。
こういった多面的な視野から物事を見ることで、その地域の地域性というものをはっきりさせようとするものです。

この本はタイトルこそ独立していますが、同じ著者の高梁川、吉備高原、吉井川、旭川(すべて岡山文庫)に続く作品というポジションにあるそうです。
なので紹介される地域は、上記の本で紹介されていなかったエリアになっています。
地域は笠岡、浅口、玉島、佐伯、吉永、備前(市)辺りです。
タイトルから中心部辺りに期待してしまうのであれば、『旭川』がお勧めかも知れません。

地誌学と硬く構えることなく、こういう地形のところにはこういう感じの文化があるんだなーなんて、楽しく読めちゃう一冊でした。
この本のタイトルにある『地理散歩』という言葉も、きっと散歩するときに地形のことも考えながら歩いたら、もっと発見があるかもしれませんよ?という提言なのだと思います。




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世界のジオパーク/世界のジオパーク編集委員会
世界のジオパークという本を読んでみました。

まず誤解の無いように書いてしまうのですが、僕はこの本をジオパークに興味があって読んだわけではないです。
写真集に近い感覚で読んでいます。

ジオパークという言葉自体は聞いたことがあったのですが、それに関する知識が無かったので…今回を期に調べてみました。
以下は日本ジオパークネットワーク様のHPより引用です。


『ジオ(地球)に親しみ、ジオを学ぶ旅、ジオツーリズムを楽しむ場所がジオパークです。山や川をよく見て、その成り立ち としくみに気付き、生態系や人間生活との関わりを考える場所です。足元の地面の下にある岩石から宇宙まで、数十億年の過去から未来まで、山と川と海と大気とそこに住む生物について考える、つまり地球を丸ごと考える場所、それがジオパークです。』



日本では現在、ジオパークの普及が進んでいる最中で、この本の発売された時期は3件登録されているのですが、実はこれが最初に認定されたものなのだそうです。
調べてみたところ、現在ではその数は徐々に増えつつあるらしいので、もう今後は、僕のようにジオパークって良く判らないけど世界の色々なところのきれいな写真が見れるから買いました♪という人も減ってくるのかもしれませんね。

特徴のある地形や自然遺産を保全するだけではなく、教育などに活かす事しながら経済的な効果を生み出していく事が目的なのだそうで、確かに掲載されているジオパークはすべて綺麗なだけではなくて教養としても興味深く、また壮大な景色が多々含まれています。
こうした景色をただ保全するだけではなく、人の出入りを通じて学習、そして経済的な効果まで…というのは、興味深い取り組みですよね♪

ただそういった堅苦しいことを抜きにして、綺麗な風景を見たいというだけでも充分に楽しめる一冊だと思います。




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フォーチュンクエスト 忘れられた村の忘れられたスープ 下/深沢美潮
前に上巻を読んでいたので、続きを読んでみました。

僕自身が上巻の内容を忘れてしまいましたY(>_<、)Y ヒェェ!

□ 前作
冒険をこなして、資金を稼いだ一行は冒険者カードの書き換えを兼ねて町へ繰り出します。
思い思いの目的で楽しむ筈だったのですが、ひょんなトラブルからクレイがオウムになってしまいます。
彼をオウムに変えた魔女マラヴォアが求める『忘れられた村の忘れられたスープ』を探す冒険が始まります。


□ 今作
ようやく忘れられた村へ到着した一行だが、スープを作るために必要な材料を求めて新たな冒険に出る事になった。
ブラック・ドラゴンの額の毛を取ってこなければならないのだが…?

□ 感想
感想って言うか、TRPGが出てきます(笑)。
RPG以前の対話型のRPGで、現在のオンラインゲームにも通じる、プレイヤー同士の会話を中心に進められるゲームですが、ファンタジー小説の中でファンタジーのTRPGを読めるなんてレアじゃないですか('▽'*)
クレイの変わり(?)に凄腕の傭兵・ジュン・ケイが登場します。
この方は前作にも登場していますね。
非常に高いレベルの傭兵ということで、戦闘面では難なく、頭脳面などではいつのもの面々が頑張ってブラック・ドラゴンの額の毛を手に入れようと奮戦します。

次の作品では、そろそろクレイの活躍も見れると良いですね(* ̄ー ̄)v


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