本の虫、中毒日記

読書感想文、乱発中。

About Me

Fujisaki

Author:Fujisaki

基本はシャーロッキアン。
でも雑食の本の虫。資格からマンガまでそこに文字がある限りっ。

紙魚、コナチャタテとはちょっと違う本の虫ですので、駆除はご容赦下さい。

最新入荷記事☆

本棚

カレンダー


02月 | 2013年03月 | 04月
- - - - - 1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31 - - - - - -


お勧め。


ポストで買取,eBook Off

年代別ブログ図鑑

皆様の感想文

トラックバック

ベストセラー

にほんブログ村 小説ブログ ミステリー・推理小説へ

小説 Zガンダム1~5/富野由悠季
小説版のZガンダムも読んでみました。

文庫版で、全5巻です。
ガンダムの小説は基本的に一冊ずつが短いので、一気に読みました。

ファーストガンダムの小説版はかなり違いが目立ちましたが、小説版のZは原作から大きく離れていません。
幾つかの違いを挙げてみます。

□ レコアとシロッコ
目立った違いを挙げると、レコアの動きが大きく異なります。
アニメ版では戦闘中にシロッコに不思議な魅力を感じて、ティターンズと共闘する事になります。
しかし小説版では、単純な異動の為に表舞台からは離れるものの、シロッコの元へは行きません。
そしてシロッコはサラとの関係が深く描かれています。
感覚的にはファーストのシャアとララァの関係に近いものです。
サラはシロッコをファーストネームで呼ぶのですが、その理由なども綴られていて、恋人同士に近い関係である事が想像されます。
ちなみにレコアがティターンズに入らなかったので、パラス・アテネはサラが搭乗します。

□ カミーユ
カミーユが女好き(笑)。
小説版ではフォウを口説いている姿も良く描かれていますし、さらにファと再会するとすぐに良い感じの雰囲気になったりと、アニメ版の純情な少年の姿と比べると、微妙に違和感があります。
後、ハマーンと良く会話をしています。
ZZにおけるハマーンとジュドーとの会話と比べてみても面白いかもしれません。
最後で精神崩壊を起こすのはアニメも小説も共通です。
内心の出来事なので、小説版の方が崩壊するに至るまでは判りやすいです。

□ クワトロ
アニメではクワトロはシャアだけど、やっぱりクワトロなんですね。
しかし小説版ではシャアです。
変名が余り使われていない感じで、登場人物はあくまでもシャアで、変名としてクワトロも使っている感じでしょうか。
また活躍しまくりです。
これはシャアに限らずブライトもそうです。
小説版は性的な描写も多かったりするのですが、基本的に対象年齢がかなり引き上げられています。
恐らく、その為に少年であるカミーユよりも読み手の年齢(対象年齢?)に近いであろうシャアやクワトロ、そして敵サイドではシロッコも多く登場するのですが、彼らを中心に据えた方が描きやすかったんだと思います。
見せ場はカミーユが多くとっていますが、主人公と言う点では絶対的にカミーユと言うわけではなく、先述の三人も含めた四人が主人公格にあると思っていいでしょう。

□ その他
死に方が違うとか、そういった細かい点は間々見られます。
ZZとの繋がりを考えると、マークIIが回収されていないなどの矛盾点も出てきます。
アニメよりも目立つのならヤザンや、リック・ディアスも挙げられます。
特にリック・ディアスはシャアが再び戦いの場へ身を投じる気分の高揚を語る貴重なシーンに登場します。
冒頭でも触れた通り、ファーストガンダムの小説版ほど原作から離れてはいませんが、細かいところや、全体的な雰囲気などでは異なる点も多いので、アニメを見た方も新鮮な気持ちで楽しめるのではないかと思います。
この小説を見てから、アニメを見ても面白いかもしれませんね♪



もしお役に立てましたら、クリックして下さい。喜びます、きっと。
瀬戸大橋/岡山放送報道部編
何故か巷では手に入らなくなっていた、岡山文庫の『瀬戸大橋』を読んでみました。

この本は瀬戸大橋の完成後に出されたものです。
前後の歴史や、採用された工法、そして船便などへ与えた影響などが記録されています。
瀬戸大橋というのは、本四架橋で一番最初の橋です。
よって様々な問題や苦難をクリアーする為に、日本発の試みが幾つもあります。
そうした記録を文庫本サイズに、しかも充実の内容で収録しているこの本が手に入りづらい状況にあると言うのは、非常に残念だと思います。

工業的な部分に関しては、余り難しい表現はされてないものの、文系の僕にはハードルが高かったです。
逆にそういったことが判る方なら、文庫本サイズだから…なんて思わずに読んでみると楽しめるかもしれません。
もちろん、文系の人が読んでも充分に興味深い無いようです。

作者が岡山放送局…岡山県のローカルテレビ局であるOHKなのですが、そういった影響もあるのかもしれませんが、橋が出来た後の船便への影響と言うのが詳細に記録されています。
岡山に住んでいると、どうしても影響と言うと連絡船が廃止になったことや、タイムリーな話で言えば玉野市と高松市を結ぶ航路への影響が頭に浮かびますが、県内外へ様々な影響があったことは驚きでした。
橋が出来ると言うだけで、これほどの影響がある事にも驚きでした。

その他、架橋に関連して作られたレジャー施設なども登場しますが、既にガイドブックではなく資料としての価値が出てきつつあるような気もします。
多少時代の流れで変わった部分は手を加えないといけないのかもしれませんが、貴重な資料がポケットサイズで手に入る一冊なので、ぜひ今後も欲しがっている方が用意に入手できるような環境を整えてほしいなぁと思いました。

※amazonさんでも見つかりませんでした。
僕は古書のお店で見つけました。岡山県内の古書のお店には岡山文庫の本がたまにあるので、根気強く探してみればいつか出会えるかも…?


もしお役に立てましたら、クリックして下さい。喜びます、きっと。
岡山の神社仏閣/市川俊介
岡山県内の神社、仏閣を紹介する一冊を呼んでみました。

僕は車で移動する際に、鳥居を見かけたりするとついつい立ち寄ってしまう性分です。
しかし実際に色々と回ってみると、賽銭箱さえ置いていないような人気の無い場所も多く見られます。
そういった神社の謂れを調べたくて、色々な本を読んでみている中の一冊でした。

まずこの本の特徴からですが、基本的にお寺が多いです。
ページの配分で言うと、1/3が神社で、残りはお寺といった分け方になっています。
この手の本では神社へスポットを当てられることが多いので、お寺に興味がある方にはお勧めです。
逆に神社が知りたいと言う方は、ちょっと肩透かしになってしまうかもしれません。
タイトルからすると半々くらいを想像してしまいますよね(笑)。

平均すると、それぞれの建物を1~3ページほど費やして紹介しています。
ただし以上を費やしていることもありますし、1ページで終わらせているところもあります。
文化財や行事などで多少変わっているようで、寺社の規模などで左右されているわけではないようです。
説明は歴史や宝物などが丁寧に紹介されていて、とても判り易いです。
著者の市川俊介さんの説明は、難しい言葉を使わずにとても理解し易いので助かります。

全て写真はついているので、今後の散策の参考にする事も出来ますし、建物によっては新旧を見比べる楽しみもあります。

分け方としては、旧国名の備前、備中、美作で、神社とお寺がそれぞれ分けられて紹介されています。
ただ岡山文庫の本なので全体のページ数があまり多くなく、紹介されているのが有名どころなのは少し残念かもしれません。
神社だけ、お寺だけといった形で分けられていれば、もっとマイナーなところもあって面白いのかもしれません。




もしお役に立てましたら、クリックして下さい。喜びます、きっと。
私の街を走った電車/橋本正夫
この本は玉野市を走った電車、汽車、バスをピックアップした作品です。

先日、玉野市電の廃線跡を歩く際に探した資料の一つです。
先に紹介した本の著者が慈悲で作成された本です。
この方はご自身も玉野市の方で、資料を探しに行った図書館へ寄付されたそうです。

サブタイトルは『一レールファンによる記録写真集(玉野市内の電車・汽車・バス)』です。
そうは言うものの、タイトルが私の街を走った電車ですし、本の半分以上が玉野市電の写真や歴史に費やされています。

僕としてはまさに捜し求めていた資料なので、OKだったのですがバスや現在のJR宇野線の方に期待をしていた方は拍子抜けかもしれません。
内容からすると、玉野市電>JR線>バス…といった扱いでしょうか。
バスのほうは、それを目的に読むのは少し厳しいくらいの扱いです。

玉野市電に関しては路線、時刻表、当時の写真、そして設計図まで事細かにあります。
ネット上などでも余り情報がつかめなかった神社前と小学校前の駅の大体の場所はこの本で確認しました。

今回の僕の目的からは外れてしまいますが、延長計画は面白かったです。
玉野市電は宇野駅(現在の宇野駅周辺)~玉遊園地(現在、電車が保存されている場所の近くにある公園)までを結ぶ電車でしたが、当初より拡張の計画がなされていたそうです。
一つが玉野市方向へ延びるもので、玉から和田を経由して渋川まで行くもの。
もう一つは岡山市へ延びるもので、児島湖を経由して、青江や福田を抜けて清輝橋まで行く計画でした。
これらの計画に関する資料があったのは面白かったです。
特に前者の渋川まで延長する計画では停留所の大まかな位置まで決まっているようでした。

懐かしい町並み、懐かしい電車…。
一レールファンではなくても、昔の玉野市を知っている方なら誰でも楽しめる一冊だと感じました。

※さすがのamazonさんでも、この本は扱いが無かったです。
とりあえず僕が見つけたのは玉野市の市立図書館なので、読んでみたい方はそちらへお問い合わせ下さい。


もしお役に立てましたら、クリックして下さい。喜びます、きっと。
機動戦士ガンダムZZ
久し振りにガンダム再入学として機動戦士ガンダムZZを観てみました。

ZZはZの続編に当たる作品です。
映画版で覆されてしまいましたが、当時のアニメ版のZは最終回で主人公のカミーユが精神的に崩壊してしまいます。
またクワトロことシャアも行方不明になってしまってはいるものの、時代はZの直後に当たります。
なので登場するMSも共通するものが多いですし、Zの時代の主力だったZガンダム、百式、ガンダムマークIIはこの作品でも活躍しています。

主人公は妹思いの少年、ジュドー・アーシタ。
彼はジャンク屋をしながら生計を立てていた。
そんなある日、彼らの住むシャングリラへ、アーガマがやってきた。
この戦艦にはエースパイロットであるカミーユを失ったZガンダムが乗っていたのだが、彼らはそれを盗み出して一儲けしようと計画をしていた。
しかしこの出来事が、アーガマに乗っていたブライト・ノアに彼のMS操縦の才能を見出させるきっかけとなった。
最初は主体的に戦争へ関わることを嫌っていたが、持ち前の正義感から、徐々にザビ家再興を狙うネオ・ジオン軍との『第一次ネオ・ジオン抗争』に巻き込まれていくのだった…。


ZZというと、最初と最後で随分とイメージが変わった作品と言う印象が強いです。
前半はトムとジェリーのような、コミカルな掛け合いが多い…恐らく、当時のガンダムからすると異色の作品だったのだと思います。
ファーストもZもシリアスな展開が多かったですしね。
遅れて観る僕は大した抵抗は無かったのですが、当時はかなり批判もあったようですね。
その事が、作品が進むにつれてシリアスに変化していくと言う流れになったそうです。
その遷移を上手く利用してなのかキャラ・スーンの最終回は、妙にノスタルジックな気分になってしまいました。

閑話休題。

作品全体から伝わるのはジュドー・アーシタとZガンダムに登場する作品に登場したMSを駆る友人たちからなるガンダムチームを中心とした、若々しい感じです。
マスコットのようなキャラクター、プルも新しい試みでした。
前作のヒロインであるファが前半に登場しますが、キャラクターが変わったわけではないのに、やたらと年増のように感じられてしまったのも、そういった点なのではないでしょうか。
前作までが主人公が年齢の割りに大人びた目線であったのに対して、主要人物が子供の目で戦争を見つめているのは興味深い展開でした。

さて、前作のZにはファーストガンダムからアムロやシャアが登場しました。
特にシャアは準主役といってもいいくらいの位置にいたわけですが、本作ではどちらも登場しません。
その代わりにカミーユは精神的に回復していない状態ながらも重要な役割で登場します。
個人的にはZZはガンダムが長く続くシリーズとなった礎となったようにも思うのですが、いかがでしょう。

ただ一つ悔やまれるのはZガンダムが映画三部作の新訳で、ZZとの繋がりを消してしまったことです。
(※新訳版のZガンダムで、カミーユは最終的に精神的な崩壊をせずにハッピーエンドとなりました)
ユニコーンでは繋がりが残されているので、やっぱりZZも新訳が欲しいですね♪




もしお役に立てましたら、クリックして下さい。喜びます、きっと。
岡山の山と峠/宗田克巳
タイトルそのままの本を読んでみました。

峠の名前には興味深いものが多く、歴史的な謂れなどを知りたくて読んだ本ですが、ちょっと目的とは違う感じでした。

この本は、山や峠からその地域の生活を紐解くような内容です。
そこに道が出来た所以、そこにある神社など、また周囲に見える産業。
なるほど山や道には、その周辺の暮らしやその歴史が良く出てきています。

どうしても話題が県北のほうに行きがちなのは、やはり山や峠というテーマゆえでしょうか。

またこの本にはもう一つの表情もあります。
この本自体が昭和53年のもので、かなり古いのですが、峠道は時代の流れの中で消えたり名ばかりになったりと、変化にさらされています。
名前のインパクトで調べたことがある首切峠は、既に峠道は崩落して何年にもなると言うのに修繕がなされないままでした。
より安全でより早く走れる美甘トンネルが完成しているからです。

この本は消えてしまいそうな峠などを後世に伝えたいと言う著者の思いも込められた一冊なのです。




もしお役に立てましたら、クリックして下さい。喜びます、きっと。
おかやま雑学ノート/赤井克己
本屋に行くと、読みたいなーと思ったものの、また今度にしようかなー?なんて具合で、ずっと読まないままになっている本ってありますよね?
このままじゃずっと読まないんじゃないかと思って、そんな本の一冊を読んでみました。

著者は赤井克己さん。
岡山県の地方新聞最大手である山陽新聞社の役員を務めた後、独学の英語で留学をしたり、FMくらしきに出演したりと忙しく活躍されている方です。
この本はそんな赤井さんのFMラジオや講演での発言などを纏めた本です。

まず注意が必要なのは、タイトルが『おかやま雑学ノート』である点です。
触れられている話は、確かに岡山県に関する内容も多いのですが、岡山県とは関係の無い海外のお話も登場しています。
その辺りに関して、岡山に限定して!という拘りは余り無いのだと思います。
色々な話に関連する中で、岡山県というキーワードが出てくるのであれば結び付けておこうかなといった感じです。
タイトルから100%岡山県の話題だと思っていたら、ちょっと肩透かしな感じです。

岡山人が書いたエッセーと割り切って読めば、充分なほどの岡山ネタです。
ただ知っていることを書き連ねるだけではなく、色々な考察もしています。
我が家はFMくらしきが上手く入らないので、これをラジオで聴けるエリアの方は羨ましいですよ♪




もしお役に立てましたら、クリックして下さい。喜びます、きっと。
東京ナイトメア 薬師寺涼子の怪奇事件簿/田中芳樹
最近、怪談に凝っていて…ついつい『怪』の字に反応してしまい、田中芳樹さんの薬師寺涼子の怪奇事件簿を読んでみました。

この作品は警視庁のエリート、27歳にして警視という薬師寺涼子を主人公とした作品です。
アジアで手広く警備会社の令嬢で、警察の天下り先としても大手であるという立場を利用して、警察内のお歴々の弱みを握ってやりたい放題…という設定です。
頭も良くて、容姿も美しいのに、周囲からはドラキュラも避けて通る『ドラよけお涼』と呼ばれるキャラクターです。
この設定、どこかで見たことあるなーと思って、wikipediaを読んでみたら『スレイヤーズ!』のリナの異名、ドラまた(ドラゴンもまたいで通る)が元ネタなんですね。
キャラクターの設定もどこと無く似ていますし、ファンタジーの世界を現実的な設定に置き換えたキャラクターなのかもしれません。

具体的に例は挙げられないのですが、意外と古典的な設定ですよね。
最近でも警察物の作品は人気ですが、踊る大捜査線の影響下にある現実的な路線が多いので、こういう破天荒な設定は面白かったです♪
小説の中でくらい、多少の無茶が読みたいですよね♪

…とは言うものの、この小説は『怪奇事件』なんですね。
とある結婚式場で、空から死体が降ってきた。
調査を進めていくと、ある会社を隠れ蓑にした政治家のパーティに辿り着いた。
薬師寺涼子たちは潜入捜査を試みるが…?


…と、こんな感じで普通の推理小説の感覚のまま読んでみたら、翼のある正体不明のキャラクターが登場して、どういうトリックに落ち着くのかなぁと思っていたら、それはそのままで通されて、より深いところへ進んでいくという(笑)。
著者の田中芳樹さんはSF作家の方ですね。

脇を固めるのはノンキャリアで直属の部下である泉田準一郎、同じくキャリアでライバル関係にある室町由紀子、そして室町由紀子の直属の部下である岸本 明といったキャラクターたちです。

そういえば余談ですが発刊順で一番最初の作品を買ったつもりですが、どうも第一巻となるのは『魔天楼』という作品の方みたいですね。
別にそれを読んでいないと判らないという事も無いのですが、今後読まれる方はそちらの順番も参考にしていただければと思います。




もしお役に立てましたら、クリックして下さい。喜びます、きっと。
玉野市電気鉄道 (RM LIBRARY 102) /橋本正夫
岡山県玉野市を昔走っていた玉野市電気鉄道の資料を探していて見つけたので、読んでみました。

玉野市電気鉄道自体は非常に短命に終わった、玉野市が運営していた鉄道です。
市電とは言うものの、後期には動力に切り替えられるなどしていたそうです。
この本は当時の様々な事情や、使われていた車両、そして各停車駅の写真などが掲載されています。

僕はこの本を手に取ったのは、散歩するのに丁度良い距離なので歩いてみようと思ったからです。
なので昔の駅の写真は散策する際に、駅のあった場所を探すのに丁度良い資料になりました。
現在の写真もある程度あるので、僕と同様の目的で手に取る方がいれば、この本は薄いので軽くてお勧めです。

実は実際に歩いてきました。
線路の跡は自転車・歩行者用道路として整備されています。
以前、同様に廃線となった下津井電鉄線の跡を歩いてきたのですが、こちらも自転車・歩行者用の道路として整備されています。(風の道)
ただ下津井電鉄線の場合は駅の跡地へ駅にあるような看板を立てて、廃線跡である事をアピールしたつくりになっているのに対して、玉野市電の跡は、知らなければ本当に普通の道なんですね。
きちんと整備されていて、目的地によっては車道と比べてかなりショートカットされている道なので周辺の方は良い道があって生活しやすいだろうな、といった事は思うけれど、廃線跡には見えないし、そう思わせるものもありません。
(※車両のみは終点だった玉遊園地駅跡から徒歩5分ほどの場所に展示されています)

なので実際に歩いてみようと言う場合には、こういった資料での知識の補強が必要です。
片道で1時間半ほどなので、試しに往復で歩いてみたら、舗装道路ばかりを歩いたのでちょっと足が痛くなりましたが、なかなか楽しい行程になりました♪




もしお役に立てましたら、クリックして下さい。喜びます、きっと。
岡山の島/巌津政右衛門
岡山文庫より、『岡山の島』を読んでみました。

僕は島が好きです。
とは言っても実際に船で渡ったり…という経験は余りないです。
海の向こうにある島の、生活や風景をぼんやりと思い浮かべているのが好きなんです。
今回はそんな妄想の種となる、岡山県の島々を紹介した本です。

昭和53年の本、僕よりも年上です。
それだけにガイドブックとしての価値は少なくなっています。
この本が出た当時は有人島だった島が、現在では無人島になっていたり。
諸施設も残っていないものもあるかもしれませんし、逆に新しく作られた施設も多いことでしょう。
しかし年月の流れで、逆に資料的な価値は大きくなっています。
そういった島々が有人だった時代の名残も知る事が出来ますし、時代の変遷も判ります。
また島の歴史や史跡に関しては、時代が変わっても移ろわないものです。

著者の巌津政右衛門さんは、僕は岡山文庫を読むまで知らない方でしたが、どの著作もとても読みやすく、色々な知識を凝縮した文章を書かれる方です。
この本も、とても楽しく読めました。

また海辺でも行って妄想してこよーっと。




もしお役に立てましたら、クリックして下さい。喜びます、きっと。
岡山の夏目金之助(漱石)-岡山逗留と愛弟子廉孫-/横山俊之、熊代正英
夏目漱石さんに関する石碑が、岡山県庁の近くの旭川沿いにあります。

ご親族で慶事が続いたので、夏目家の代表として挨拶に訪れた際の記録です。
挨拶とは言っても、二つの家を一ヶ月ほど滞在しています。
夏目漱石の岡山での足跡を辿るというのが、この本の主題です。

とは言えど、来岡(岡山県に来ることですよー)当時は帝国大学在学中の学生さんです。
小説家としてデビューして以降のように、色々な形で自分の岡山での経験を記すようなことはしていませんし、何よりも死者まで出るような洪水の被害に巻き込まれ、岡山=洪水となってしまったのか、岡山県に来た頃の思い出に関して記されている部分が少ないのです。

この本では様々な資料や、関係者の親族などへのインタビューを通して不明になった部分を最大限明らかにしようと試みています。
夏目漱石自身の資料としては友人の正岡子規へ出した手紙がありますが、余り多くは記されていません。
というのも、夏目漱石さんは岡山で友人の落第を知らされ、学校を辞めずに頑張ろうと励ますほうが忙しかったためのようで、余り岡山での出来事が記されていないのです。
なので色々な場所を観光したようでも、行ったかどうかがはっきりしている場所やルートに関する言及は勿論、行ったかもしれないが可能性がある事などについてもきちんと解説されています。
夏目漱石さんに余り関心が無いという方でも、当時の岡山の観光やお客様のおもてなしの仕方というのがどのようなものであったのかを知る為の資料として良い内容だと思います。

また夏目漱石さんと正岡子規さんは途中まで同行しており、二人が乗ったであろう船の時間などに関してもかなり深く掘り下げて調べています。
僕個人としては、細かい船や時間までに関心は無かったのですが、調べればここまで判るんだと、逆に著者のお二人に感嘆してしまった程です。
資料を用いての調査はかなり深く掘り下げられており、洪水の後に非難していた光藤家の別棟の場所なども調べられています。

どうしても資料が残っていないので、「かも」が多いのはやむをえないと思いますが、この一冊を費やしての追跡は非常に興味深いですし、若い頃の、少しやんちゃなイメージの漱石さんが浮かんできます。
好奇心に溢れ、少し純情な漱石さん。
ある時はたくさん採れた貝を持って帰るのに、ふんどしを使って持って帰った漱石さん。
洪水となると、大切な本を持って一目散に県庁付近まで非難して行った漱石さん。

夏目漱石さんの代表作に坊っちゃんという作品があります。
この作品の主人公は、松山で教師をしていた時の同僚の教師がモデルだったとも、夏目漱石さんがモデルだったとも言われています。
僕は深く調べたわけではなかったのですが、なんとなく同僚の教師がモデルだった説が正しいんじゃないかと思っていたのですが、この一冊を通して見えてきた漱石さんの若かりし頃の姿を思い浮かべていると、坊っちゃんがご自身のことだったんじゃないかという様に思えてくるのです。

岡山県に住んでいる方も、住んでいない方も。
夏目漱石さんの作品が好きなら是非とも読んで頂きたい一冊です。

サブタイトルに廉孫さんのお名前がありますが、後半の一部分を裂いて、廉孫さんからの視点で見た夏目漱石さんについても言及されています。





もしお役に立てましたら、クリックして下さい。喜びます、きっと。

ブログ内検索

amazonさんで探す

本の虫を管理する!

copyright 2007 本の虫、中毒日記 all rights reserved. powered by FC2ブログ.