本の虫、中毒日記

読書感想文、乱発中。

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Fujisaki

Author:Fujisaki

基本はシャーロッキアン。
でも雑食の本の虫。資格からマンガまでそこに文字がある限りっ。

紙魚、コナチャタテとはちょっと違う本の虫ですので、駆除はご容赦下さい。

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岡山県謎解き散歩
岡山県のキャッチコピーであったり、名産であったり、色々なことのルーツを探る一冊です。

ありきたりなところでは何故に晴れの国なのか、ジーンズで倉敷市の児島地域が有名になった理由…といったものから、果物王国とは言うけれど、何故に果物が盛んになったのか、宇喜田直家の人柄は…?といった、少し踏み込んだ内容のものもあります。

全体的には軽い読み物として楽しくいけます。
コンテンツは以下の通り。
第1章 岡山県ってどんなとこ?
第2章 風土・地理編
第3章 歴史編
第4章 文化・民族編
第5章 経済・産業編
第6章 人物編


読み物としては、特に第1章が、岡山県全般に関して簡単に触れていて読みやすいです。
第2章の風土・地理編も普段見ている岡山県の話題なので面白いです。
第4章もタイトルよりは簡単な感じで、ちょっとした観光のガイドブックくらいの感じで読めます。
ただ…第3章と第5章、この二つは歴史に関する章になるのですが、いきなりヘビーな感じです。

この本は沢山の方が執筆に参加しているので、全体を通して統一された本の雰囲気が少ないという部分は否めないのですが、第1章、第2章が非常に読みやすかったのが、大きく雰囲気が変わります。
決して難易度が高いと言うわけではないのですが、人名を中心に漢字も増えますし、頭の切り替えが出来るまで、少ししんどかったかなー。

しかし全体を通して、殆どの記事が一つのセンテンスに対して2~3ページ内で解説されているので、読んでいて理解が追いつかないという事もないですし、一通り読んで少し岡山県に詳しくなれたような充実感を味わう事が出来て面白かったです。
尚、この本は岡山県限定のものではなく、シリーズで○○県 謎解き散歩として展開されているので、ご自分の興味のある謎解き散歩を選んでみてはいかがでしょうか♪


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旅の短篇集 秋冬/原田宗典
久し振りに原田宗典さんの小説を読んでみました。

僕の中では原田さんはエッセイで笑わせてくれる人という位置づけなので、小説作品は余り読んだことがありません。
勿論、嫌いというわけではなく、平成トム・ソーヤーは読んだらすぐに本を処分してしまう僕の本棚でも、随分と古参兵として居座り続けている名作ですし、独特な雰囲気がくすぐったいような作品を書かれます。
ただエッセイを読みすぎたのか、どうも友達が書いた小説を読んでいるような気恥ずかしい感じを受けてしまい、なかなか手が出せなかったのですが、幸か不幸か、最近余りそういうエッセイを出されなくなったので、久し振りの小説に挑戦しました。

旅の短編集という事で、テーマはまさに旅です。
世界各地を旅した思い出話や、お土産に関する小説です。
そう多くないページ数の中に、非常に沢山の旅の思い出が描かれています。
この作品は秋冬編で、同様のタイトルで春夏編もあります。
秋冬編の方が、少し物悲しいような、でも読んだ後に心がほっこりするような内容が集められています。

サイズで言うと、ショートショートなので寝る前や、ちょっとした待ち時間に読むのにちょうどいいです。
爆笑するような描写もなく、ちょっとだけ現実から離れたような、やっぱり現実にいるような按配の世界が描かれているので、電車の中など、周辺に人がいる時に読むのも安全です(笑)。
原田さんの作品はそこを確認しないと、読む場所を選びますから…( ̄∇ ̄;)

さてこの本は凄く小説的に描かれているのですが、内容としてはエッセイ風に仕上げられた貴方には買えないもの名鑑 を思い出します。
こちらは普段書いているエッセイの文面で、実は実在しないへんてこなアイテムを実在するように描いたものですが、エッセイ風の文面ではないことや、笑いに主題を置いていない点では随分と雰囲気は異なりますが、とても似た作品だと感じました。
こういう真逆のアプローチが出来るのが、原田宗典さんの魅力かもしれませんね♪




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特急ゆふいんの森殺人事件/西村京太郎
特急ゆふいんの森…という、電車の名前に惹かれて、読んでみました。

□ あらすじ
この作品ではキーポイントとなるキャラクターに、橋本 豊が登場します。
かつての十津川の部下で、恋人の復讐の為に罪を犯し、私立探偵となった人物です。
彼の元へ会社で横領された3,000万円を取り戻して欲しいという依頼が舞い込んでいた。
金を持ち逃げしている二人の男女を追いかけ、九州にまで辿り着いた。
そこで、事件の調査に訪れている十津川と会い、お互いが調べていることが関係し合っている事を知った。
しかし、あろう事か橋本自身が容疑者として身柄を拘束されてしまうのだった…。


□ あんたには幸せになって欲しい
あえて言おう、橋本がまたやられたと。
十津川シリーズでは準レギュラーで、某踊ってるシリーズとは違い、警察内の規約などにうるさい環境にいる十津川とは、別の動きが取れる機関として活躍する彼ですが、この人もなかなか幸せになれませんね。
僕は好きなキャラクターなので、是非とも幸せになって欲しいものです。
途中までは順調に進めていきますし、今回も十津川さんをナイスサポートで終わるのかと思ったのですが、『また助けて頂きましたね』なんて嬉しそうに言わずに、どうか自分の幸せを見つけて欲しいものです。

□ 感想
ミステリーとしては、トリックと言うよりは読み物としての側面を重視しているような感じです。
最後の最後でトリックではないものの、時刻表の罠は出てきますが、全体的には人というのは、それほど他人をよく観察していないという点を活用したトリックです。
物語の冒頭から事件のヒントが散りばめられているのですが、こういう本格っぽい手法が、西村京太郎さん作品では久し振りだったよう名気がして面白かったです。
ただ誰も彼も動機が…短絡的なんですよねぇ。




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とある魔術の禁書目録17/鎌池和馬
続きを読んでみました。

部隊をイギリスへ移しての、シリーズ中でも最大規模の戦いが始まる序章に位置する巻です。
その為か、この巻だけを読んでも、余りすっきりしません。
主人公不在で進んでいるような感じが否めないです。

初登場のキャラも多いですし、ここまで主人公格だった上条当麻が余り話の中心部にいない事もあると思います。
完結する巻ではないですし、次まで読めばすっきりなのでしょうか。
イギリス清教の面々はこれまで登場した人々が沢山出てきますので、ファンの方は懐かしく楽しめそうです。

どんどんと登場する術式の解釈も深くなっていきますね。
ここまで読み続ける方は、一度聖書などに目を通しておいた方が楽しめそうですよ。

イギリスという国の転覆が起こりそうな展開はとてもハラハラしますが、後半に進むほど一部の設定を除けば別の作品になってしまいそうな感じが、ちょっとだけ寂しかった巻です。
前半でやたらエロメイドなどにこだわったのは、もしかして帳尻合わせだったりして?






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村が消えた―平成大合併とは何だったのか/菅沼栄一郎
平成の大合併と言う言葉も懐かしくなってきましたね。
2000年代の半ば辺りから勧められた市町村の合併で、新しく出来た地名や消えた地名での混乱もそろそろ落ち着いてきて、○○市って、前は何ていう名前だったっけ?という会話もチラホラ出てくるようになったきたようです。

この本はそういった平成大合併に関することを新書サイズに纏め上げたものです。
時期としてはまさに合併が活発に行われている時期のことなので、合併の是非や最終的な形にまでは至っていませんが、どうして合併をする必要があったのか、合併を目指すに当たってどのような問題があったのか、そしてこの本のテーマでもある小さな自治体(この本のタイトルにもある村のような自治体)の合併に関する問題が解説されています。

前半で合併全般の話があり、合併に伴う問題や珍事も紹介されているので読み物としては楽しく読む事が出来ます。
そして後半ではタイトルにもある本題として、平成大合併の中での『村』のあり方が問われています。

この本でいう『村』というのは、実際の村であると同時に小さな自治体の事でもあります。
小さな自治体で、例えば岡山県にもあるのですが『限界集落』(人口の50%以上が高齢者となった自治体)や、今は限界集落に当てはまらなくても10年、20年といった期間が経てば、それに近い状況に陥ることが予想される自治体は合併を積極的に行っていたように思っていました。
事実、平成の大合併では村という自治体が大幅になくなり、村の無い県も増えたそうです。
勿論、村として生き残る選択をした村もあり、支出を切り詰めて単独で生き残れる体制を整えた村、また特産物などを売り出す際に『市や町』よりは『村』の方がいいといった理由などで、村を選んだ自治体もあります。
その一方で自治体の経営が悪化していることを理由に、合併が達成できなかった自治体もあるそうです。

既に平成の大合併は完了しているのですが、この本には合併が正解だったのか?というメッセージが込められています。
大きな自治体の中で、かつての村や町での議員は数名になってしまい、発言力も落ちてしまいます。
それよりは小さな自治体同士で協力する『広域連合』という形で、小さな自治体でも支出の部分を相互に協力し合うことで抑え、単独で生きていく道を模索する事も出来たのではないでしょうか。

合併に伴う特典などもあり、推進されていった平成の大合併。
もし次に同様の見直しがあるときは、市町村を合併させるだけではなく、手を取り合う事での生き残りの道も検討されていけばいいのになと考えさせられる一冊でした。




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やる気 やるチャンス やる力/高原慶一朗
著名な企業の経営者の方の本を読むのが好きで色々な方の本を読みましたが、どうしてもよく見かける業態の仕事や、僕自身が好きな車関係などに偏りがちだったので、思い切って方向性を変えた、余り知らない業界の方の本を読んでみました。

高原慶一朗さんはユニ・チャームの創業者です。
僕が関係有るのは、今のところペット用品やマスク(あの長く使っても安心な超立体シリーズはこのユニチャームさん♪)など程度ですが、やはりユニ・チャーム社といえば、女性の生理用品や、紙おむつでしょう。
全く知らない業界ですし、話についていけなかったらどうしようと思いつつ読んだのですが、読んでみれば、アメリカでの女性の生理用品の市場を見て、日本でもその需要が育つ事を確信し、事業として始めた著者自身も男です。
やはり若い頃から性別を超えた先見性があったという事なのでしょう。
本を読むことでさえ迷っていた自分が恥ずかしくなりました。

さてこの本ですが、凄く一般的にありそうな『自己啓発本』に近い内容です。
経営者の方の本を読むと、自らの武勇伝などを中心に、だからこういうのが良いんですよという論調のものが多いように思います。
読む側が期待するものもそうですし、既に成功を収められている経営者の経験を踏まえた言葉の重みというものがあるからこそ、色々な経営者の方へ本を書いて欲しいと言う依頼もあるのでしょう。
それに比べると高原さんの書いた内容というのは、きちんと一般論として説明をしています。
また聞き上手である事を重視していると自らも書いてある通り、古今東西の様々な経営者の方々の言葉が引用されていて、一度目を通した後、次は名言集としてもう一度読み返してみても面白いくらいです。
これは生理用品への参入を、講演会でお会いした松下幸之助さんに意見を求めた際、逆に質問攻めにされたという経験からきているのかもしれません。
年下の方や後輩、部下から何かを学ぶと言うのは気恥ずかしい事もありますが、積極的に取り組んでいきたいものですね。

もし多少出てくるユニ・チャーム社の部分を省いてしまえば、この本を書いたのは有名なコンサルタント業や、こういった本を書く専門の方なのではないかと思ってしまう人も多いでしょう。
事実、『ビジネスで成功する100の知恵』というサブタイトル通り、100の項目に分けていたり、凄くそれっぽい雰囲気があります。
とても読みやすく、またご自分を前に前にと出さない人柄が出ているようで、気持ちの良い一冊でした。

さて、この本の中で二度紹介された言葉があります。
勝てる勝負しかするな、勝てる勝負で大勝せよ』です。
マイケル・ポーターさんの考えで、幅広く取り扱うのではなく、自らの得意なジャンルを集中的に攻めてトップを目指す。
だからこそユニ・チャーム社は非常に大きな会社にもかかわらず、僕のような男の消費者の間では、冒頭のように余り知らない企業というイメージを抱きがちなようです。
でもそれはユニ・チャーム社としては今のところ戦略どおりなんですね。
もし将来的に男性に関係する商品で一気に勝負に出てくるようなことがあれば…、その時は、女性の方から『え、あんな有名な会社知らないの?』なんて笑われてしまうのかもしれませんね。

お考えとしては革新的なところも多々見られるのですが、それ以上に保守的なお考えなのかなと思いました。
商品開発において〇から作られるものは余り無いと言い切ったり(革新的な技術を導入にするにしても、現在ある何かを改良する事が殆どだとする考え方です)、先述の勝てる勝負…という考え方もそうですよね。
その半面で意思決定などのスピーディさに対するこだわりは非常に強くお持ちです。
なんとなく、穏やかな雰囲気の反面、勝負に出るなら絶対に勝つ、しかも圧勝で!という、凄く強い部分もあるんだろうなと思わされる、僕が今まで見てきた著名な企業の創業者の方とは雰囲気の違う方だなと感じました。





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愛と憎しみの高山本線/西村京太郎
西村京太郎さんの愛・四部作を収録した短編集を読んでみました。
著者の作品を活発に読んでいた頃だと、愛っていう言葉に凄く拒否反応を示していたなぁ…。
愛憎が動機にある殺人事件って、犯人に共感しづらくって…そんな僕でも、何の抵抗もなくこういうタイトルを読めるようになりました。愛憎が判って来たんです、きっと。

閑話休題。

収録されている短編は全て『愛と○○の××本線』というタイトルで統一されています。
西村京太郎さんは非常に多作な方ですが、間違って過去の作品とタイトルがかぶったりしないのでしょうか…。
それぞれの感想は以下です。

□ 愛と裏切りの石北本線
あるルポライターが車ごと爆破されて死亡した。
彼は死の直前、近くにいた人物へ一枚の写真を託した。
何の変哲も無い荒野の写真…この写真に込められた意味とは?
レブンアツモリソウをめぐる殺人事件です。

□ 愛と孤独の宗谷本線
不慮の事故で娘を失った男の物語です。
トラックから落ちた鉄骨による事故で、業務上過失致死に問われた相手は執行猶予がついていた。
その男を殺し、仇を討とうと拳銃を入手して旅立った。
道中で彼は娘と見た目や年齢、更には名前まで同じ女性と出会う。
しかし彼女自身も不審な動きをとり、更に彼を襲う男まで現れたのだった…。
読んでいて、ちょっとユニークな感じさえする作品ですが、ラストの綺麗さは十津川作品でも随一かも。

□ 愛と憎しみの高山本線
表題作でもある作品です。
A、B、Cと頭文字で爆破事件を起こす対象を予告し続けた爆弾魔がいた。
警察が調査する中で、容疑者が自殺をしているのが見つかった。
しかし、その後Dを爆破すると言う予告が『愛と憎しみを継ぐ者』から出された。
この奇妙な連続爆破事件の真相とは?
膨大なイニシャルから何かを特定するなんて無理やろー…なんて、少し強引さも漂う作品ですが、なかなか面白かったです。

□ 愛と絶望の奥羽本線
いざこざから妻を殺してしまった男性が愛人と逃避行する作品です。
しかし警察が調べた殺人事件には、根底からおかしな部分が存在していた…。
ラストシーンがどうしても理解できない作品です。
…っていうか、やっぱりこの事件に関しては本当に殺人を犯す理由がつかめなかったです。




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B-29墜落 甲浦村1945年6月29日/日笠俊男
最近、郷土の歴史を学ぶ一環として岡山空襲について調べています。
その時に初めて知ったのが、空襲の際にB-29が1機だけ墜落しているという事実でした。
この事実については本当に知らなくて、身の回りの同世代の方と話をしても、知っている人はいませんでした。

そこで、前にも『わたしと岡山大空襲』の本で読んでいた、岡山空襲史料センターをされている日笠俊男さんの本を読んでみました。

この本は墜落に関する情報だけではなく、岡山空襲の事も簡単に触れてはあります。
なので、岡山空襲に関して初めて読む資料として選んでもいいですし、岡山空襲に関する知識が無い方が読んでも、充分に前後の話の流れについていくことが出来ると思います。

タイトルにもあるように落ちたのは『甲浦村』です。
現在の地名で言うと北浦や宮浦周辺の地域に当たる場所で、実は現在でも墜落した場所へ十字架の慰霊碑が残されています。
この本ではどのような状況で、どのように墜落したのか、そして被害者はどのような状態だったのか…といった事を紹介しています。

現在では米軍兵の男性が11名、エンジントラブルによって操作が難解な状況に陥って墜落したものとされていますが、そうなるまでの経緯…例えば、実際の死者は何人いたのか、どうして墜落したのか、また墜落直後には生存者がいたものを現地民が虐殺した可能性は無いのかといった調査が行われていった流れも紹介されています。
また公式の記録に記されていた事、地元に残されていた噂などの真偽も探っています。
前者に関して言うと、墜落したのは日本側が迎撃した為だとする文書が複数残されているんですね。
また後者では、米軍兵に女性がいたという噂があったりしました。
この二つ以外にも真実ではない伝聞はいくつかあり、著者は一つずつ検証しています。

日笠俊男さんはご自身も体験された岡山空襲に関する歴史研究家ですが、この方はそれ以上に歴史を語る上で、印象などから来る虚偽と、史料などから判る真実とをはっきりさせる事に強い情熱を抱かれているようです。
これは岡山県に限らず、戦争の時代の資料というのは、特に空襲などで中心部周辺で大きな被害を受けた地域では、史料が失われたり、戦火の混乱で状況を把握しきれなかったという事情があるようです。
そこで目撃者などの証言からまとめられた歴史が語られているのですが、岡山空襲に限っても、例えばエンジントラブルのB-29が日本の攻撃によって墜落したように語られていたりするのです。
日笠さんはこの一冊を通して、甲浦村にB-29が落ちた状況の真実だけではなく、目撃証言などによる史料だけで歴史を語ることの危うさを訴え続けている…そんな気がしました。




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グレイブ・エンカウンターズ
予告編が面白そうだったので気になっていた映画、グレイブ・エンカウンターズをDVDで見てみました。

廃墟での心霊番組作成の風景をドキュメント作品風に仕上げたいわゆるモキュメンタリー作品です。

□ あらすじ
テレビ番組のスタッフ一同は精神病院の跡へ入り、撮影をしていた。
彼らは心霊現象が起こりそうな場所へ行き、それらしく怖そうな映像を撮影していた。
本当に幽霊が出るかどうかよりも、観る人が怖さを感じれば良い…そんなスタンスだった。
同行している心霊の能力者も、実は役者で必要なカットを撮影し終えたら笑い合う…そんな、いつも通りの撮影が進むはずだった。
しかしいくつかの異変が起こり、更に彼らは建物から抜け出すことが出来なくなってしまうのだった。
非日常的な現象が続き、精神的に消耗していくメンバーたちが遭遇した事象の一つ一つを撮影し続けた映像こそが、この作品なのである。


□ 怖い作品?
公開当時はインターネットで公開された予告編が話題になったものです。
廃病院という設定や、随所で起こる異常現象、そしてスタッフたちへ起こる異変…。
一つ一つのパーツを拾い上げると、確かに怖そうに見えるんですよね。
ただこういう映画の面白みって、ドキュメンタリーである事を観ている側に信じさせられるかどうかにあるんだと思うんです。
これは真実なんですよー、本当なんですよーっていう刷り込みがあってこそ、過剰な演出が抑えられている作品でも楽しめるんだと思うんです。もしくは割り切って真実っぽくなくても徹底的に怖そうにするのか。
その線引きがもう少しはっきりしてたら良かったのにな…って思いました。
前半は結構、本物っぽい演出が多くて、だけど中盤くらいからどんどん嘘っぽくなっていって…、展開としてはどんどん怖くなっている筈なんだけども、ドキュメンタリーっぽさが少なくなって、観ている僕のテンションは下がっていって(笑)。
その辺りを観る側として割り切れたら、結構不気味な感じの作品だと思いますよ。

□ 感想
僕は自分を困ったほどの妄想家だと思っているのですが、こういう作品を見ていると、意外とリアリストなのかなって思わされることがあります。
ドキュメンタリー好きなので、モキュメンタリーも何度と無く手を出しているのですが、なかなか上手く入り込めなかったりします。
本当の楽しみ方は、きっとスタッフの方と気持ちも一緒になって、ちょっとずつ壊れていくのを感じるのが正攻法なんでしょうけども、ドキュメンタリーじゃないなぁって思い始めると、壁かドアから手が出てくるシーン…たぶん、作品中でも一番の見せ場とも言えるようなシーンだと思うのですが、僕は「あーあ、やっちゃった…」と思ってしまったりして…。
この作品が面白いかどうかじゃなくて、僕は特にホラー系でモキュメンタリー作品と肌が合わないんだろうなと感じさせられました。
でも、大き目の画面で、少し室内の照明を緩やかにしてみたら…雰囲気ありそうな気がします。




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寝台特急「出雲」+-の交叉/深谷忠記
ブックオフでふらふらしていたら、懐かしい寝台特急の名前を見かけたのでついつい買ってしまいました。
…懐かしいと言っても、たぶん西村京太郎さんの作品に登場したのを読んだ事があるだけだと思います。
ということ、初めてですね。深谷忠記さんの作品を読んでみました。

□ 壮と美緒
この作品の主人公となるのは大学教授の助手をしている黒江 壮と、その教授の娘であり彼の婚約者である笹谷美緒です。
この二人は深谷忠記さんのトラベルミステリーシリーズなのだそうです。
一般的な感覚の編集者である笹谷美緒と、時に考える人になってしまう宇宙人的な感覚の黒江 壮という二人はなかなか名コンビです。
論理的なホームズと詩的なワトソンと言うコンビを髣髴とさせる感じですが、婚約者という感覚が二人の間に柔らかい雰囲気を醸し出していて、読んでいて微笑ましい気分になります。
トラベルミステリーというと男臭い(?)十津川シリーズや、毎回ヒロインの違う浅見光彦シリーズが多かったので、ちょっと雰囲気の違うトラベルミステリーが楽しめました。

□ あらすじ
ある健康食品の問題にまつわる人物が二人続けて死んだ。
一人は健康食品を作っていた会社の代表、そしてもう一人はその責任を追及している団体のメンバーだった。
会社の代表の死後も、問題の追及を行うとしていたメンバーが、責任を問おうとしていた大学教授に疑惑の矛先が向けられたが…?
言葉巧みな黒幕に操られた犯罪、そして寝台特急「出雲」で証明されている完璧なアリバイ。
ひょんな事から事件に関わることになった壮と美緒が事件の解決へ挑む。


ネタバレ等は続き以降で。
続きを読む…


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