本の虫、中毒日記

読書感想文、乱発中。

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Fujisaki

Author:Fujisaki

基本はシャーロッキアン。
でも雑食の本の虫。資格からマンガまでそこに文字がある限りっ。

紙魚、コナチャタテとはちょっと違う本の虫ですので、駆除はご容赦下さい。

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認知症はここまで治る・防げる(最新)/小坂憲司
認知症へ関する本です。

タイトルにあるほど治療、防止に重点を置いた本ではありません。
どちらかというと認知症の方との接し方、介護の方法に重きをおいてあります。
診察、投薬治療、リハビリ、食生活などの見直しといった事は紹介されているものの、タイトルの割りには病気との付き合い方が多すぎるような気がします。
店頭で前半部分だけを拾い読みして購入したので、後半を読み勧めていくとちょっと落胆しました。

但し本自体はとてもいいですよ。
解説は非常に判り易く、専門用語はとても少なく、例えばこの本がはじめて読む認知症の本だとしても充分に理解できると思います。
特に病気を患った方の目線からの注意点が多いのも有難い事です。
おそらくこういう本を読む人は、どちらかといえば認知症ではない方の方が多いのでしょう。
僕もそうです。
ということは、一番判らないのは実際に認知症を患っている方の心ではないでしょうか。
その点を色々な場面で解説してくれているのは非常に良い勉強になりました。




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お葬式の雑学/市川 愛
誰しもが避けては通れないのが死で、そして死の前には近しい誰かの葬儀があるものです。
そんな葬儀の雑学というテーマで書かれた本を読んでみました。

この本で興味深いのは葬儀の雑学と言うよりは、地域による違いです。
僕は岡山県の人間なのですが、家系としては四国から出てきたそうで、お通夜の際には一晩中おリンを鳴らして過ごす習慣がありますが、これは岡山県には殆ど見られない習慣なのだそうです。
また岡山県では朝の食事や会葬に来てくれた方へ渡すお礼の品のことを「たちは」と呼びますが、これは地方限定の事なのだそうで、この本で読むところによると山口県と岡山県くらいだそうで、内容に関しては山口県のそれと岡山県のたちはは別の物の様です。

これはこの本には掲載されていませんでしたが、知人の葬儀で驚いてしまったのですが、葬儀の際に行われる集合写真
ネットで調べてみると、意外と行われている地域があるんですね。

…と、葬儀なんてそんなに違いはないでしょう?と思ったら、意外と違いが多いんです。
そんな地域差を葬儀の段階を追いながら説明してくれるのがこの一冊です。
やっぱり違うんだなーと思ったのは、沖縄県の風習でしたし、知らなかったのは秩父地域の風習でした。
秩父は本の中盤辺りではメインの話題かと思うほど、興味深い風習が見られました。
また火葬についても東北地方や沖縄では火葬が先になる事が多く、県単位でも前と後が地域によって異なる場所もあるそうです。
余り葬儀に出る…しかも遠い地域の葬儀というのは経験が無かったので、どこも葬儀が終わって火葬場なのかと思いきや、著者によるとそういった地域の人が後で火葬をする葬儀へ参列して棺にご遺体があって驚いてしまったというケースも有るそうです。

ただ興味深いのは一つ一つの風習の由来を辿ってみると、基本的な考え方に大きな違いは無いんですよね。
共通するような考え方の表現の仕方が異なったり、ある地域では廃れたものが別の地域ではそのままだたったり、形を変えながらだったり残されていたり…。
その地域の特性によるものもあるようですし、葬儀を通して人々の生活や考え方、そしてその変遷が見えてくるのがとても興味深い一冊でした。

葬儀の簡素化、この本にも出ている直葬(火葬のみの葬儀)や一日葬(通夜を省略した葬儀)、家族葬(ごく近しい親族だけの葬儀)といった形で様々な形がありますが、葬儀と言うものは本来どういうものだったのかを考えさせられる本でした。
勿論…、今挙げたような葬儀の形が主流となり、いつか遠い日には『かつては通夜という儀式も行われていたが…』なんて書かれるようになるのかもしれませんね。




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目で見る岡山の昭和Ⅰ/蓬郷 巌
岡山文庫から、昭和の岡山を振り返る作品を読んでみました。

昭和生まれだから懐かしい風景が見れるのかな?と思いきや、Ⅰと銘打っているだけに時代は戦前の昭和元年にまで遡ります。
この本でカバーされているのは、昭和元年から昭和30年までです。
ちょうど戦火が激しくなる時期~岡山空襲~戦後の復旧といった時期が収録されています。
なのでタイトルからは岡山県の懐かしい風景を見てみようといった内容が想像されますが、実際のところは戦時中の岡山がどのような状況だったのかを考えさせられるような内容が主になっています。

もちろん戦争ばかりというわけでもありません。
今では岡山市の中心部周辺でも静かな場所に分類されてしまう千日劇場周辺は、驚くほどの盛況振りで、現在の表町商店街周辺でさえ顔負けといった賑わいが記録されていますし、同じく少し寂れた感じの西大寺町商店街付近も賑わいを見せています。
岡山は終戦が近い時期に空襲の被害で中心部へ大きな被害を受けているので、見ていて懐かしいと思える風景は少なく、本の後半辺りでようやく見覚えのある景色と重なる部分が出てくるような状況ですが、それでも所々に残されている面影と現在を比べてみるのも、なかなか興味深い作業です。
収録されている時期が戦時中が大半なのですが、戦争を中心に扱っている本とは異なって、そういった時期の庶民生活がクローズアップされているのも面白いですね。
疎開や金属の回収といった庶民目線の戦時を知るのにも適した資料かもしれません。

見る世代によっては懐かしい、僕たちにとっては知らなかった岡山の風景。
そういった風景を知れば知るほど、上の世代の方から教えてもらえる事も増えますし、今の風景を見るのも楽しくなります。
この本を見ていて、僕はやっぱり郷土史が好きなんだなぁと、なんだか納得してしまいました。

※普段ならここでamazonさんのリンクを貼っていくのですが、なんと商品ページさえありませんでした。
もしかして貴重品!?とか、ちょっと自惚れてみます(笑)。


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岡山の戦災/野村増一
先日読んだ『わたしと岡山大空襲』に引き続き、岡山の戦争の被害に関する本を読んでみました。

タイトルは『岡山の戦災』で、岡山空襲の戦災や岡山市の戦災に限った内容ではありません。
なので水島の軍需工場が受けた空襲、そして玉野市が受けた空襲に関する記述もあります。
ただし、物凄く短い記述です。
冒頭で岡山県が空襲を受ける前の戦局、そして受けるようになった頃の状況、水島の軍需工場の空襲、玉野市の空襲…と続いて、23ページ目から165ページまでが岡山空襲です。
ほぼ岡山空襲に関する内容ですね。
ただし岡山空襲だけがやたら細かく掲載されているのかというとそうでもありません。
被害が大きかった(岡山空襲の被害は全国でも8位の被害だとされます)だけにデータや写真が多くあるのは事実ですが、残りの大半は空襲の被害に遭った方々の手記で占められています。

数字やまとめられた記録はとても大切です。
それなしに何かを学ぼうとしてはいけないと思います。
ただデータだけでは知れない事もある筈です。
戦争と言うものがいかに悲しいものなのかを知るのには、実際に戦争を生きて体験してきた人たちの言葉が大切なのだと思うのです。

また資料としてもデータに表現されない事も多いのです。
例えば西川や防火水槽の中でも沢山の人が死んでいます。
データだけでは空襲で熱くて水の中に入って死んだのか、水の中なら大丈夫だろうと思って入ったら空襲の余りの勢いに川や防火水槽の水さえも熱されてしまっていたのか…。
データから読み取れるのはそういう事なのだと思います。
でも手記を読んでいると第三の選択肢も見えてくるのです。
火で爛れながら死ぬのか、水の中で…少なくとも爛れる事はなく死ぬのか。
その二択で、水の中に入っても死ぬと判っていながら入水していった人もおられるのです。

戦争と言うのは、本当に悲しいものですね。
少しずつでも勉強して、僕自身は戦争を知らない世代でも、次の世代に語り継いでいける事を蓄積したいと思います。




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機動戦士ガンダム ガンダム最強伝説/MEGALOMANIA
ガンダムを真剣に考える本、読んでみました。

この手の本はストーリーに重視であったり、パイロットや特殊な機能ばかりがフィーチャーされたものが多いのですが、この本に関しては良くも悪くもガンダムだけをフィーチャーしています。
紹介されているのは宇宙世紀で、F91やVガンダムまでの時代です。
こういう内容の本にするのには、やっぱり宇宙世紀が良いですよねーって思ってしまう僕は、そろそろガンダムファンの中でも年長になってきたのでしょうか(笑)。

この本を読んでいて「あーそういえばそうだよな」と思ったのは、ガンダムという名前が与えられる規準です。
作品中には『ガンダム』と呼ばれる機体と、『ガンダムタイプ』に分類はされるものの、ガンダムの名前が与えられない…、例えばシャアの愛機だった百式のような機体があります。
ガンダムというのはあくまでもその時代において最強の何かを持っている機体へ与えられる名称だから…なのだそうです。
この本ではそれぞれのガンダムは何が最強なのか?という点と、時系列を追いながら徐々に進化していく点を紹介しながら、シリーズの枠組みを越えて進化していくガンダムを解説しています。
良くも悪くも類推の部分が少ないのは、コアなマニアが多いガンダムには美点だと言えるのではないでしょうか。

イラストもオリジナルで書き下ろされているようですが、結構格好良いです(笑)。
ここ、大事ですよね(^ー^* )




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裁判官の爆笑お言葉集/長嶺超輝
君の今後の生き方は、亡くなった3人の6つの目が、厳しく見守っている』(松浦 繁)

以前、話題になっていていつか読もうと思っていた本を、ようやく読んでみました。

この本はざっくり言えば裁判の名言集です。
裁判官をされる方は判決を言い渡す際に、判決の理由や反省を促したりするような言葉を口にします。
そうした言葉は被告、被害者、そして事件に関係した人々へ対する想いが込められたものです。
この本はそうした言葉から印象的なものを集めたもので、全て実際の裁判の場で出た言葉です。

例えば有名な事件なら、建築基準法違反(耐震強度をごまかして設計をした)に問われた建築士の姉歯さんの件。
ニュースなどでは生活が貧窮していた等という事情も語られていましたが、実際のところでは借金を片付けて以降も違法な設計を続け、暮らし向きはいいものだったとそうです。
そんな姉歯さんへ向けられた言葉は『この前から聞いていると、あなた、切迫感ないんですよ』という怒りを帯びたものでした。

しかし多くの言葉は優しさに満ちたものです。
ある事件では『あなたの子どもが中学生になるまでに出所できるよう、1年8月の実刑としました』とも言います。
罪の大きさだけではなく、被告の身の回りなどを考えてどうすれば最も更正するのに適しているかまで考えて量刑や執行猶予というものが決められているんだなぁと思い知らされました。
ちなみに『(死刑の求刑を退けた判決で)皆さん、納得はいかないと思いますが、そういうことです』といった言葉も散見されるように、裁判をしている側の人も量刑について悩みや疑問を抱えて言うということもよく伝わってきます。
上記は死刑を退けて無期懲役とした際の言葉ですが、求刑20年に対し18年とした裁判でも、『求刑も判決も、決して重い刑とはいえません』としている言葉もあります。
普段、判決に関してはマスコミなどでも重い、軽いと議論を呼ぶことがありますが、中にいる人たちも犯された罪と法律との間で迷っているのでしょう。
裁判官というのも、やはり人間なんだなぁと思います。

ところで。
本の内容自体に関して…というか、タイトル。
爆笑なお言葉は殆どないんですけど。
どちらかというと感動系ですね。




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わたしと岡山大空襲/日笠俊男
最近になって岡山空襲を調べ始めました。
以前から調べないといけないと思いつつ、どの資料を調べれば良いのか判らずにいました。
そんな時に『岡山空襲資料センター』と立ち上げて、空襲に関する資料や事実などをまとめている著者の存在を知り、その著作の中から一冊目を選んで読んでみました。

□ 語りかける本
この本は日笠俊男さんが実際に行った講演をいくつか収録したものです。
主に学生向けの内容なのか、語り口調がやさしいことに加えて説明のしかたも非常に判りやすいです。
著者の作品には同じくらいの価格や厚みの本で、もっと空襲のデータなどに重きを置いたものもあるのですが、一冊目としてこの本を選んだのは正解だったと思います。
どういう状況だったのかという事に関しても事細かに説明してあります。
作品の後半で『手記』と題して、空襲の経験者の方々の手記が記されていますが、日笠俊男さんも経験者の一人です。
現在、岡山空襲資料センターの拠点となっている御成町がご自宅でも有り、この場所で空襲に遭っていたそうです。
やさしい口調で語られる空襲の惨状が、『戦争は駄目なんだよ』というありきたりな言葉よりも説得力を感じさせる…そんな一冊です。

□ 伝えたいこと
この本は講演という形をとっている為か、著者が訴えたいことが判り易く感じます。
まず一つは事実を知ってほしいという事です。
岡山空襲資料センターという名前にもある通り、日笠さんは実際の空襲の被害者の体験と同じくらい資料を大切にしています。
それは体験者だからこそ伝えられる事と、体験者だからこそ見えなかった事があるという事を理解されているからでしょう。
僕も日笠さんの著書を見てはじめて知ったのですが、県史でさえ誤った記述があるのです。
被害者の立場だと混乱していたり、余りに近すぎて判らなかったり誤解してしまったりします。そうして生じてしまった誤った情報がまかり通ってしまったのです。
だから準備を整えて整然と空襲を行った側である米軍の資料を見るべきだとしています。
そして事実を挙げ、日本を責めるのでも米国を責めるのでもなく、これが戦争って言うものなんですよ…と。

□ 感 想
読みやすい語り口調だったので重たいテーマではあるものの、すぐに読み終わりました。
今まで聞き流したつもりは無いのですが、知らなかったことが多かったです。
市街地の63%が破壊される空襲で、死者数は1700人以上。(著者は2,000人とも)
原爆の被害や人口密集地の数字とは比べられませんが、決して小さな空襲ではありません。
僕たちの世代は余り勉強させられなかったのでしょうか?
もし状況が今も変わっていないなら、もっともっと勉強していきたいし、もっともっと伝えていきたいものです。




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