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Fujisaki

Author:Fujisaki

基本はシャーロッキアン。
でも雑食の本の虫。資格からマンガまでそこに文字がある限りっ。

紙魚、コナチャタテとはちょっと違う本の虫ですので、駆除はご容赦下さい。

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本の虫、中毒日記
読書感想文、乱発中。
媚びない人生/ジョン・キム
周囲で評判が良かったので、ジョン・キムさんの『媚びない人生』を読んでみました。

いわゆる『人生論』にあたります。
極端に要約すれば他者に合わせるのではなく自分を強く持っていく人生を歩もうという思いを込めたのが『媚びない人生』というわけです。

こうしたメッセージは元々、大学のゼミ生へ向けらて送られた言葉だったそうです。
今の僕は30代にもなりましたし、なんとなく悟れてきた部分はあるんじゃないかなと思うんです。
媚びない事の大切さも、著者のような熱い言葉では表現できないけれど、なんとなく判ります。
半面で多少は媚びる事も大切だなぁ…なんて思いもあったりします。
勿論、この本もそれらが絶対であるとするわけでも、全否定するわけでもないのです。

この本に出てくるような言葉を…卒業する人たちへ送るというのが、凄くいいなぁと思います。
学生の頃って媚びないじゃないですか。
勿論媚びる人もいるわけですけども、鼻っ柱が強いというか。
それが就職活動で思いっきり頭を打つわけです。
僕も打ちましたし(笑)。
でも就職活動が凄く順調にいった人は別かもしれませんが、苦戦すればするほど媚びる事を覚えてしまうんですよね。
そういう時期に、それは違うんだよって誰かに言ってもらえたゼミ生の方は本当にラッキーだと思います。
頭を打って、それでも立ち上がらなくちゃいけない。
媚びる事も覚えないといけないけど、媚びなくても立てる方法も見つけなくちゃいけない。

そういう時期の方に、是非とも読んで頂きたいなと思います。
就職活動が終わった人にも、今も苦戦している人にも。

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ホンダのDNA継承術 /長谷川洋三
強烈な個性を持つ創業者や、社長によって成長を遂げた企業にとって、代替わりは非常に大きな問題になるようです。
創業者の精神を伝えていくことも大切ですが、古い考えにとらわれるだけでは仕方がない。
この本では本田宗一郎さんというカリスマが作り上げた本田技研工業さんの取り組みを紹介しています。

凄く端的に判りやすいのは度々行われてきたF1参戦です。
もちろんここで言うところの創業者精神の継承といったテーマの為だけに行われているわけではないでしょうが、レース参戦は技術者を始めとするスタッフの向上心の為にされている感じがあります。
だから例えば1991年の最終レースで、小さなミスから起こったリタイアをもって、技術者の向上心が薄らいでいることを察知し撤退を決めています。
レース参戦というのはハングリー精神を掻き立て、そして伸ばしていく為の方法なのではないでしょうか。
乗用車への技術の応用はもちろん、そういった精神面での育成の意味合いを持つような気がします。
そして本田宗一郎さんが社長を務めていた時代から、ホンダは要所、要所で大きなレースに参戦してきています。

こういった判りやすい方法もあれば、形を変えたり時代に合わせたりしながら、それでも本田宗一郎さんが大切にしてきた根本を守り続けていく姿勢こそ、本来の意味で、創業者精神を大切にすることなんだなぁと思いました。
その根本がぶれない限り、新しいことへ挑戦していくバイタリティがあるからこそ、ASIMOなんかも作れるわけですし、一冊の本を読んでみて、凄く理想的な形でDNAが継承されているんだと感じさせられました。




テーマ:こんな本を読んだ - ジャンル:本・雑誌


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ドリフト SPECIAL -Beauty Battle -
amazonさんの評価が微妙で、ずっと手を出せずにいたドリフトシリーズの異色作、ドリフト SPECIAL -Beauty Battle -を見てみました。

この作品、タイトルにBeauty Battleと出てくるように、女性同士の峠バトルが描かれています。

高校生時代に走りにあこがれた少女がいた。
彼女は免許取得を待たずして、中古のショップで車を探し始めた。
そこで勧められたのはAE86型のカローラ・レビンだった。
この車を売約した彼女は、免許を取るなり友人、そして偶然にもその車屋の娘だった同級生を加えた三人で86Angelsというチームを作った。
そんな彼女たちは、86をけなされた事に怒り、マーク2ツアラーをリーダーとする女性チームと戦う事になるのだった…。


個人的にはカローラにせよスプリンターにせよAE86が出てしまうと、頭文字Dの模倣に思えてしまって…(笑)。
ただレビンは白一色で、いじり方も少しVIPっぽいイメージもあり、それなりに雰囲気は変えています。
時代遅れのカローラで戦う相手がエボというわけでもなく、7代目マーク2のツアラーです。
渋い選択だよなぁ…と感心していると、比較的に新しい車であるS15も中ボスくらいの位置づけで登場しています。

免許を取ったばかりの女の子たちのチームという事で、結構パーツや技術に関しての解説が豊富です。
ちょっとした入門編にはいいかもしれませんねー。
解説をしてくれるのも、女の子の整備士です。

3人登場して、3人とも現役のグラビアアイドルだったようで、結構長時間にわたって水着シーンが登場します。
海水浴~海水浴の帰り道までで、先述のマーク2と遭遇した時も水着で車を運転していました。
そりゃ、真面目に走ってみて降りてきたのが水着の女の子3人組じゃ、文句も言いたくなりますって…。
そこはサービスカットという事で、アイドルのイメージビデオ(車もあるよ!)という見方でもいいのかもしれません( ̄∇ ̄;)

特に最初は整備も含めて3人が同乗している設定です。
後半は2人になっていますが、レース車両にする車なんて、実際は座席やら何やら外したり交換したりして、やっと何キロ軽く出来た!とか話しているようなジャンルです。そこにナビとアドバイザーという役割があるとはいえど、人を追加で乗せるなんて状況もどうなんでしょうね。
それが許されるのはイン○クトブルーだけだと思っていました
…あ、そういう狙いだったのか!?

…なんて細かく突っ込みたくなる場所があるのはさておき、少しいつものシリーズとは雰囲気の違う作品ですが、女性メインというのも明るくて面白かったですよ♪
そういえば前半のワンシーンでブレーキランプ切れてます。
こらこら、整備士。


テーマ:DVDで見た映画 - ジャンル:映画


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寝台特急「ゆうづる」の女/西村京太郎
どこか旅行に行きたいなと思ってはみたものの、なかなか仕事で手が空かないので…西村京太郎さんの作品を読んでみました。

青年実業家の男性が旅行へ出るところから物語は始まります。
彼はトンネルの開通の為に廃止になる青函連絡船の撮影をしようと、寝台特急「ゆうづる」に乗ろうとしていた。
しかしゆうづるには個室がなく、仕方なく一人で二人部屋を借りようかと思っていたところに、同様に個室が無くて困っていた女性から、相部屋で席を取ってもらえないかと提案を受けた。
彼にとっては若い女性からの提案に心を躍らせながらだった。
しかし、翌日目覚めてみると、同じ部屋に眠っていたのは一緒に乗った筈の女性とは別の女性の死体だった。
見ず知らずだと思っていた女性と、女性との間にあった因縁。
そして事件は連続殺人へと進んでいってしまう。


舞台は電車ですが、時刻表ミステリーに留まらない展開が面白い一冊です。
人間、どこでどのような形の恨みを、どういう風に買っているか判らないものです。
殺人事件の多くは見ず知らずの人間同士で起こるそうですが、実は本人たちさえ知らない因縁が…というパターンも多いのかもしれませんね。
僕は西村京太郎さんの熱烈なファンではないので、ファンの方からすると不勉強な失笑なのかもしれませんが、事件のラストで起こる大どんでん返しの展開も斬新でした。

ネタバレ等は続き以降で。
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神さまと神社/井上宏生
最近、アンドロイドのアプリでGPS機能と連動した神社検索のアプリが楽しくて、神社へ行く機会が増えてきました。
そこで知識の底上げをしないと、せっかくの機会がもったいないと思い、読んでみました。

この本はまさに今の僕が探していたものと合っています。
神話の世界から、有名な神様の業績を紹介すると同時にそうした神々を祭っている神社で行われていることや、その関連性などを解説しています。
伊勢や出雲が凄い凄いと言われている理由も、なんとなくは判っていても説明が出来ない程度の知識しかなかったのですが、そういった部分も上手に解説されています。

この手の本だと分厚い参考書タイプの本が多いのですが、この作品は新書サイズです。
それだけでもゆっくりじっくりと読むのにはプラスですよね♪

ただしボリューム面で少し劣るのは仕方が無いところで、登場する神々で詳しく解説がされているのはかなりの有名どころまでで、たとえば大国主命以降の神々に関しては意外と触れられていない部分も多いです。
サブタイトルにも『日本人なら知っておきたい八百万の世界』とあるように、神様も細かく紹介し始めるとキリがないほど沢山なので、それは仕方が無いとも思います。

意外と便利だったのは最後の章の、有名な神社の紹介です。
八幡宮の元締め、天満宮、日吉神社、熊野三山…といった神社は、名前は知っていたのですが詳細を知らなかったので、今回はいい勉強になりました♪
後、意外と知らない神社の収入や神主さんの資格のことなども紹介されていて、神話から現実まで楽しく読める一冊です。



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あなたの身近な人が「新型うつ」かなと思ったとき読む本/倉成 央
こんな僕でも仕事で人との接し方を考えなければいけません。
肉体的な病気はかかっているお医者さんにアドバイスをしてもらうとして、心の部分では会社の側でもある程度の知識を持っておく必要があると思ったほうがいいでしょう。
という事で、『新型うつ』と呼ばれる新しいタイプのうつ病と闘病されている方との接し方などを説明した本を読んでみました。

まず新型うつとは何なのか。
これといった定義は無いそうで、従来型のうつ病とは症状が異なるもの全般だそうです。
たとえば従来型のうつ病は仕事や休みの関係なく症状が出ていたそうですが、新型うつ病の場合は休日はとても健康的な状態が保てるといった違いが有るそうです。
仕事の中で接する人に対する思いや、投げかけられる言葉が原因になっているそうです。

この本ではそうした原因をしっかりと見た上で、甘やかすのではなく、きちんと事実を伝えて相手に納得し貰った上で仕事を勧めてもらうといった方法を中心に、様々な症例を紹介して、それに合わせた接し方を紹介しています。

新型うつ病は従来のように投薬治療の効果が出にくい傾向にあるそうです。
また周囲が接し方を変えたり、過度の甘えを断つようにすると症状に改善が見られるともあります。
僕は医学的なことは判らないのですが、これは『病気』とは少し違うものなのかなと思いました。
この本も病気に関する本というよりは、コミュニケーションのとり方などの、ビジネス本や自己啓発本の一つとして読んだ方が読み易いのかもしれません。
今のところすぐに必要な知識ということは無いのですが、しっかり勉強しておこうと思います。




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倉敷ぶらり散策/倉敷ぶんか倶楽部
岡山文庫の○○ぶらり散策のシリーズから、倉敷ぶらり散策を読んでみました。
それぞれの地域に密着した岡山文庫らしいシリーズですが、倉敷を舞台にした本作は、やはり美観地区周辺の中央や阿智辺りが多くなっています。
歴史などの掘り下げ方や、紹介しているお店の趣旨といい、非常に良い感じです。

もし今後、倉敷へ旅行へ来られる方は有名どころの旅行情報誌と合わせて持っておくといいかも。
倉敷市は歴史的な建造物を観光の目玉としているだけに、何の情報もなく歩き回っても沢山の見所がありますが、それと同時に沢山の老舗や昔ながらのお店が残っている場所でも有ります。
そういった倉敷美観地区の少し古い風景を楽しむのには、この本は凄く合っています。

美観地区なんて何度も行った事がある…なーんて人も、この一冊で後何回かは新鮮な美観地区が楽しめるかもしれません。
たま同市内の玉島バージョンも出ています。
玉島地区も古い町並みが残されている場所なので、この二冊を持っていけば、ちょっと違った倉敷観光が出来るかも!?




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ご飯を大盛りにするオバチャンの店は必ず繁盛する/島田紳介
タレントの島田紳介さんが引退をして、もう随分と経ちます。
僕は普段テレビを見ないので、その引退に関しては余り関心を持っていませんでしたが、同時に報道されていた彼のサイドビジネスの充実さには驚きました。
芸能人でありながら、なかなかの経営者ぶりです。

そんな事から興味を抱いた島田紳介さんの経営哲学の詰まった一冊を読んでみました。

タイトルは、この手の新書にありがちなとても象徴的なものですが…、困ったことにこの本には一つの難点があります。
この本を島田紳介さんが書いたのは芸能界でタレントさんとして活躍されていた時期です。
なのでこの本は経営者として生きている人の経営哲学ではないのです。
最初の数ページではっきりと書かれているのですが、この本は著名なタレントさんがサイドビジネスを成功させた事を書いてある本です。
あくまでも目的が利益ではなく、自分や周囲の人たちの幸福なのです。
よく言えば本気のビジネスではなく、少し違う視点からやってみたことが成功の秘訣…なのかもしれませんが、別に成功しなくても構わないから思いついた面白そうなアイディアを実践してみたい!という願望に基づいたものという見方も出来るかも知れません。

それでも事実として、彼の事業の多くは成功を収めているわけです。
これは利益最優先というよりも、お客様目線でこれがあったら便利というアイディアにこそビジネスチャンスがあるという事なのではないでしょうか。
面白いもので、この本に登場する事業の多くは『既存』から離れたものです。
たとえば石垣島に有名なレストランがありますが、これも空港からその場所くらいまで移動するとちょうど食事でも…という時間帯になるのに、周囲に店が無い!という事が思いつきの原点だったそうです。
それまでは石垣島にお店を作ろう、面白いお店にしようという人は居ても、立地は従来の中からいい場所を探すまでにとどまっていのたでしょう。
その枠を飛び出した時、ここでお腹が空くのに…から、ビジネスチャンスが生まれたんですね。
経営論というよりは精神論に近い一冊ですが、タレント本の範疇を超えた、なかなか読み応えのある本でした。



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“文学少女” と神に臨む作家 下/野村美月
文学少女の最終巻を上巻に引き続き、下巻を読んでみました。

上巻では天野遠子の幼少期や両親のエピソードが登場していましたが、こちらは正真正銘の完結編です。
その死の真実や、天野遠子の生誕の秘密などが登場します。
そして物語を読み解くように、真実を紐解くのは…今回、井上心葉です。
彼は本当にシリーズを通して、とても成長したキャラクターですね。

そして描かれる卒業。
泣いても笑っても最終回です。

井上ミウの一番最初のファンと言われた天野遠子。
彼女が井上心葉を文芸部に引き込んで、上手い話も変な話も全て食べてきたその理由が判ります。
シリーズを通して登場した様々な情景全ての伏線がここできれいに完結するのは、驚くほど気持ちいい展開です。
そして思いの他ストレートに描かれる井上心葉へ対する想い。
野村美月さんという人は、本当に上手に作品を描く人だなぁと思いました。

一つだけ言えば、報われた人もいれば報われなかった人もいる…事でしょうか。
文学小説的な終結を描くのであれば、人間関係の構図はそのままにして終わりを描いてしまっても良かったのではないかと思うのですが、もう好みの世界ですよね。
あれだけ二人は燃え上がっていたというのに(笑)。

さて、少し余談を。
このブログで一般にライトノベルと呼ばれるジャンルの作品を紹介するようになったのは、ある意味ではブログとしての企画のような気持ちでした。
検索キーワードを見ていると、どうもこのブログは平均年齢層が高いんだろうな、と。(いや、勿論お若い方もいらっしゃって下さるのだと信じてますよ!)
ホームズを中心にしていたり、郷土の本であるとか、ちょっと偏っていた内容を広げていこうと思って…推理小説ならドラマ化や映画化の多い作家さんを、小説なら若向けの…そう、ライトノベルなんて面白いんじゃないかな?なんて考えたのです。
なので、ライトノベルに対する偏見のようなものが僕自身の中にもあったんじゃないかと、今になって振り返ってみるのですが…。
文学少女という作品を読んでいると、ライトノベルと一括りにされているジャンルでも、中を見れば凄く色々な作品があって…本当にライトな、読みやすい小説もあれば、やけに重たいテーマを扱う作品もありますし、この作品のような文学を楽しめる作品もあるんだなぁと思い知らされました。

こういう風に色々な作品との出会いが、これからも沢山あればいいなと思っています。


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“文学少女”と神に臨む作家 上/野村美月
最近、ちょっと目が病気がちでブログをお休みしていました。
文字を読むのが辛い、地獄のような毎日でした( ̄∇ ̄;)
ということで、本を読む喜びを堪能しようと文学少女の最終巻を読んでみました。

上下巻の二部作、まずは上巻を読んでみました。

作品の時系列は戻り、受験シーズンになります。
主人公の井上心葉は恋人の琴吹ななせと順調に交際を続けていた。
バレンタインシーズンに二人はお互いの家を行き来するなどの楽しい計画を立てていた。
しかしその一方で、卒業をしていなくなってしまう天野遠子の事もさびしく感じつつあった。
そんな時、天野遠子の弟である流人から井上心葉に小説を書いて欲しいという頼みが持ち込まれる。
遠子の作家である井上心葉に、である。
再び小説を書く事を拒否する心葉に対して、流人は様々な策略を巡らせて彼に小説を書かせようとする。
彼の必死な願いの影には、天野遠子や彼自身が抱える家庭の秘密があるのだった…。


ここまでのシリーズは作品の主要人物の誰かが中心となり、その人が抱える心の重みを文芸部である天野遠子、そして井上心葉が文学小説になぞらえながら解決していくというスタンスを取ってきました。
しかし最終巻でその中心となるのは、天野遠子自身です。

流人の母親と一緒に暮らす彼女の両親、そしてその死や、幼少期…。
今まで触れられなかった遠子のプライベートが見えてきます。
またこれまで微妙な距離を保ったままだった井上心葉への気持ちも。

全てが明らかになるのは下巻ですが、いつになく天野遠子がか弱く見える作品です。
ちなみにテーマになるのはジッドの『狭き門』です。
この本を知っている人なら…、テーマになる作品を知った時点でちょっと結末が見えてしまうような気がするので、もし未読の方は読まずにおいてたほうがいいと思いますよ。
これまでの作品に無いくらい、内容の説明は出てきますから(笑)。



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