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Fujisaki

Author:Fujisaki

基本はシャーロッキアン。
でも雑食の本の虫。資格からマンガまでそこに文字がある限りっ。

紙魚、コナチャタテとはちょっと違う本の虫ですので、駆除はご容赦下さい。

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本の虫、中毒日記
読書感想文、乱発中。
小説 ドラゴンクエストⅤ 第2巻/久美沙織
小説版のドラゴンクエスト、1巻に引き続き、2巻です。

前作で少年時代までが描かれ、本作では青年時代になります。
…まぁ、その後の展開を考えると主人公達は第3巻でも青年期のままなんですけど。

さて。
ドラゴンクエストⅤで最大の見せ場だと思っていた、主人公達の奴隷生活と、そこからの脱出が描かれるのが2巻です。
…なのですが、対象年齢などを考えてでしょうか、奴隷だった時期は過去形でしか語られません。
大半は脱出~ラインハット城までが描かれ、その中で回顧であったり、誰かへ説明する形式で登場します。
この展開は少し残念な気がしました…が、代わり(?)にマーサの少女時代が描かれます。
彼女も主人公に負けず劣らず魅力的なキャラクターですね。
ドラゴンクエストⅤでは定番の仲間モンスターであるスライムナイトは、彼女を守る為にスライムからスライムナイトへ進化する道を選んだという設定になっています。

原作では余り語られませんでしたが、主人公の魔物を仲間にする能力というのはマーサから引き継がれたものでしたね。
ゲーム中ではⅤの主人公は単なる勇者の親父っぽく見えてしまいがちですが、小説版では天空の地を引く勇者と並ぶ不思議な力を秘めた人物として描かれているのが面白いですね。
船でキラーパンサーを枕に寝ていたら、帆に止まった鳥が彼の顔に日陰を作るようにしてあげるシーンなど、主人公の神秘性が描かれていて興味深い描写でした。

そしてこの作品では主人公が自分の国へ戻るまでが描かれています。
ちなみに…奥さんはビアンカです。SFCの頃なのでデボラは勿論いません。
ゲーム上では子供の髪の色くらいにしか影響の無い選択肢ですが、さすが久美沙織さんは上手に描いてくれていますよ(笑)。
(※イオナズンが使えるのはフローラだけとか、微妙な違いは有ります)
オリジナルのDQ5はSFCというハードだったということもありますが、小説にはゲームでは出来ない描写がありますよね。
たとえばサンチョと主人公の再会のシーンで、サンチョが昔のまま頭から抱きしめたつもりが、抱きついていたのは腰の辺りだったというような描写から、凄く時間が経ってしまった事を感じたり…。
ゲームの描写を思い出しながら読むのも一興ですが、映像では表現できないものを読むことこそノベライズの最大の楽しみ方だなと、改めて感じるシーンでした。


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われらロンドン・シャーロッキアン/河村幹夫
河村幹夫さんといえば、wikipediaの項目で職業として『日本の経営学者、シャーロキアン。』とされるほど、著名なシャーロッキアンです。
僕もこの方のシャーロック・ホームズの履歴書などを愛読しています。
今回読んだのは著者がイギリスに在住していた間に触れ合った地元のシャーロック・ホームズ愛好会の方々との触れ合いや、事件の舞台などを巡ってきた一冊です。
この本、文庫版のタイトルでは判りにくいのですが、最初は『われらロンドン・ホームズ協会員 シャーロック・ホームズ紀行』というタイトルを冠していました。
最近ではアニメなどの舞台を探訪する『聖地巡礼』が流行っていますが、正にホームズを舞台とした聖地巡礼の走りと言えるでしょう。
同時に河村さんがイギリスに居られた時代の、イギリス人の生活ぶりを細かく記した民俗学の本とも言えるかもしれません。

イギリス人の交流の仕方であるとか、お酒の飲み方のルールであるとか…。
一般に気難しいとも言われるイギリス人との打ち解け方が良く判る一冊です。
英語もろくすっぽ話せない僕にはちょっと難しいかもしれません(笑)。
また、舞台探訪で行く先々でホームズの話題を出す河村さんと現地の方との会話からはホームズシリーズがまだまだイギリスに根付いた存在であることも伺えます。

イギリスでホームズ愛好会に入った著者の受けた様々なカルチャーショックは勉強にもなります。
舞台探訪の方も、現在とホームズの時代が入り混じった興味深いもので、紀行文として楽しめます。

不思議なもので、この本を読んでいるとリアルタイムのイギリスにも行ってみたくなります。
ホームズシリーズに関して余り知らなくても、一つの紀行文として、長期滞在していた日本人から見たイギリスという視点でも充分に楽しめる一冊です。



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わたしの小さな古本屋/田中美穂
最近たまに訪れる本屋があります。
倉敷市の歴史的な町並みを保ち続ける『美観地区』の片隅にある蟲文庫さんという本屋さんです。

ここ最近は電子書籍で本を読むことが多くなり、たまに読む紙の本も通信販売で自宅や近所にあるコンビニへ届けて貰うという機会が多くなり、本屋に行く機会も減ってきていました。
たまに行く本屋は大きな店舗ばかりで、数ある中から好みの本を探すというウィンドウショッピングのようなノリでしたが、この蟲文庫さんという本屋はとても小さな店舗です。
倉敷市の美観地区には明治やそれ以前の時代からある建物が当たり前に残っています。
美観地区の中心部ではそうした邸宅が昔から店舗を構えている店もあれば、民家などに手を入れて新しくオープンしたお店が見られるのですが、ちょうど店舗がある辺りはお店と一般の民家(どちらも歴史ある建物で、意外と見分けがつきません)が混在し始める辺りにあるお店です。

小さい古書のお店だと、何か専門的な品揃えにしてあったり、凄く古くて歴史的な本を中心に大手と棲み分けをしているところがあるように思いますが、その点では蟲文庫さんは意外とオールマイティにそろえてあります。
少し虫や苔の本が多いくらいでしょうか…。ちなみに店主の田中さんは苔の観察をした本を書かれた事も有ります。
それどころかCDやお店のグッズなど、本以外の商品もあるので驚かされます。
不思議な空間で、広いとは言えない店内に置かれている本の数もそれほど多くは無いのですが、ここで気ままに本棚を眺めていると、自分にばっちりとあった本に出会うことが出来ます。
B級映画にでも出てきそうな話ですが、これは本当の話しです。
機会があれば是非行ってみてください。絶対に本当ですから。

閑話休題。

この『わたしの小さな古本屋』という本は、田中美穂さんが若干21歳から始めた蟲文庫の歴史を綴った本です。
バイトをしながら店を支えたこと、お父様のご不幸でバイトを辞めて専念してみたら、不思議とそれなりに起動に乗ってきたこと…。色々なお話が綴られています。
アルバイト先の配置転属に納得できず、仕事を辞めてしまった田中さんは『納得がいかないので今月いっぱいでの退職を申し出る。(中略)せっかくなので古本屋をやってみようと思う』とその日の日記に綴っていたそうです。
こうして生まれたのが初代蟲文庫さんで、後に場所を移転したのが現在の蟲文庫さんです。

失礼な話しですが、この本を古本屋を開業しようと思っている方は参考にする事は無いと思います。
蟲文庫さんの物語の中にこれといった戦略は見受けられません。
僕は古い店舗は存じ上げないのですが、急な移転で古いお客さんを多少逃してしまっている風でも有りますし、移転した現在の店舗は非常にお洒落で良い雰囲気の店舗ですが、広さで言えば逆に狭くなったくらいではないかとさえ感じます。
参考に出来るのは田中さん自身が何冊か、開業時に読んだ本を紹介してくれているのが一番大きいくらいではないでしょうか。

ただ思ったことをやるという事が成功の秘訣なのではないかと思うのです。
著者はきっと、本が大好きな人だと思います。
大好きな本を大切に選び、並べている。
大手のように整然とした並べ方ではなくて、本好きの仲間の家の本棚を見るような優しい感触が店頭には溢れています。
そういう気持ちがタイトルの『わたしの小さな古本屋』という言葉に篭っているような気がします。

本屋の為だけに倉敷市(岡山県)にまで来て下さいというのは気が引けますが、幸いにも倉敷市の美観地区は県内でも有数の観光名所です。
旅行のついでに、不思議な体験をしてみてはいかがでしょう?とお勧めしておきます。



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新世紀GPX サイバーフォーミュラ1 ブラックアスラーダ/大山歳郎
タイトルを見つけたときに、思わず買ってしまいました。
かつてTVからOVAと、10年にわたってシリーズ展開され続けた名作、新世紀GPXサイバーフォーミュラの小説版を読んでみました。
著者の大山歳郎さんはTV放送時代に何作か脚本を手がけた方ですので、小説版も違和感無く作品に入り込んでいけます。
余り数は多くないのですが、イラストを手がけているのは吉松孝博さん。
この方も映像作品のスタッフとして参加しており、TVシリーズ~ZEROまで携わっていました。

□ 時期
この作品の時期はちょうどテレビシリーズが終了した後です。
ナイト=シューマッハがF1に帰り、ランドルは次回の大会への参戦を決めて、もちろん城之内みきもアスラーダスタッフのままという頃ですね。
黄金時代だ(笑)。
シリーズを通して、特にSAGA以降は色々な動きがありましたが、やっぱりこのメンバーの結束力は素晴らしいですね。
いつの日にか、またこの顔ぶれで続編が見れるといいななんて妄想します。

□ あらすじ
グランプリが終了し、ドライバーたちはそれぞれにオフを過ごしていた。
風見ハヤトはエスカレーター式の学校で中等部から高等部へ上がるための卒業論文へ追われていた。
そんな時、風見たちドライバーへ映画撮影の依頼が届いた。
最年少でチャンピオンになった風見へスポットを当てた映画を撮影しようというものだった。
参加するドライバー、しないドライバーもいたが、その映画を卒論の代わりにしてもいいという学校からの許可を貰った風見は喜び勇んで参加することになった。
しかしそんな時、アスラーダの初代のボディであったアスラーダGSXが盗まれるという事件が起こった。
そして改造され黒く塗られたアスラーダGSXは映画撮影に参加しなかったドライバーを次々に狙い、やがて風見たちにも牙を向けるのだった…。


□ 感想
テレビシリーズやOVAにも負けないスリリングな展開が楽しい作品です。
もう10年以上も新作が出ないということで完結した作品なのでしょうが、小説やCDドラマと派生作品の多いシリーズでしたし、こういうものもどんどん映像化してくれれば良いのになと思いました。
OVAに移って以降はシリアスな路線に変わっていきますが、思い出せば最初はレースをするならバイクでと言い切っていた風見ハヤトが、バイクのテクニックなどを織り交ぜながら競合へ勝利していくというシーンが見受けられましたよね。
このブラックアスラーダ編からは、その頃の何でもとにかく試してみる…挑戦的な初期の姿が浮かんできて、なんだか懐かしいような気がしました。
TVの頃はGPSのサテライト、色々と使ってましたしね!
初期のシリーズを知っている人なら、きっと懐かしさ満載の一作だと思います。
後、ふと思ったのですが新条が茶道の名家の甥っ子という設定はこの小説から出てきたのでしょうか?
OVAだったと思うのですが、不意にお茶を点てている新条のシーンを見て驚いたのですが…。




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小説 ドラゴンクエストⅤ 第1巻/久美沙織
どんな辛いことがあっても、負けちゃだめだよ

ドラゴンクエスト5が出た頃というのは、まだ小学校に通っていたので余り深く考えずに遊んでいたものですが、今になってみればシリーズで一番悲しい物語でしたね。
4から引き続き天空シリーズとされる物語です。
シリーズを通して初めて主人公が勇者ではなく、その血筋でもないシチュエーションになりました。
(※2の主人公も基本的には勇者ではないけれど、彼は勇者ロトの子孫でした。っていうか、あの主人公は戦士ですよね。)

さてこの一巻は少年期を描いた作品です。
少年の目を通した冒険は、どことなく子供の頃の思い出と重なってむずかゆい感じです。
MOTHERも良かったですし、久美沙織さんは子供の心理の描写が上手ですよね。
ちなみにキラーパンサーの名前はプックルでした。

この巻は少年期という事で、悲しい結末まで向かっていってしまうのですが…。
少年期の経験というのは、誰にとっても大切な事なんだと思います。
僕は随分と平穏な人生を送ってきましたが、それでもやっぱり自分の子供の頃に戻って何か言葉を伝えられるのであれば、主人公がそうしたように、『どんな辛いことがあっても、負けちゃだめだよ』と言ってあげたいです。




テーマ:オススメの本 - ジャンル:本・雑誌


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面白いほどよくわかる 神道の全て/菅田正昭
最近、余り有名ではないような神社を訪ね歩く事が多くなりました。
岡山県神社庁のHPの検索機能のお陰で色々と趣きのある建物を見つけては、訪ねてを繰り返しているのです。
しかし神社へ対する知識の少なさから損をしているような気がする!と思い立ち、この本を読んでみました。

神道と一口に言っても、その内容はかなり広域にわたりますし、とことんまで追求すれば、それこそ一生をかけた研究にもなりかねません。
そこでこの本では『日常の暮らしに生きる新党の教えと行事』という基準を立てています。
要するに日常生活の中で訪れる機会のある神社に関係する神や伝承、そして現代でも当たり前に行われている神道の儀式までに留めています。

ちょうど僕が欲しかった知識に合っているので、助かりました。

大社と神社の違いはなんとなく違うんだろうなと思っていましたが、神宮と神社の違いであるとか、神社の名前でその神社がどういう神社なのかが判るといった点(八幡や天神という名称で判る)など、普段よく目にしていた筈なのに、気にした事が無かった事も、今回の機会で勉強になりました。
鳥居の形式や神社の建物の形式なども、色々とあるそうです。
ただしこの点に関しては、この本ではそれほど掘り下げてはいないので、ここをスタート地点に、もう少し建物や鳥居などへ特化した本があれば探してみたいなと思いました。

広く浅く勉強するにはイラストも多くて良いと思いました。
この本で完結しても充分な知識ですし、ここから掘り下げていきたいと思ったところを抜き出して、新しい本との出会いにするのも良いと思いました。

ところでこの本のシリーズのタイトルは『学校で教えない教科書』です。
現在の考えからすると学校という物が必要以上に宗教に触れるのは良くない事なのかも知れませんが、玉串の作法であるとか、神社へ参拝した際の基本的な二拝二拍手一拝の形であるとか…。
そういったところはもっと教えておいて欲しかったなと思ったりします。
社会人なれば会社の用事でも地鎮祭や初詣などでそういった作法が求められるケースは出てくると思います。
そこまで覚えているかどうかは個々の問題として、作法があるということだけでも知っていれば…なんて思うのでした。



テーマ:最近読んだ本 - ジャンル:本・雑誌


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シャーロック・ホームズの冒険/JET (コミック) (名探偵登場1)
ホームズを漫画化した作品を見つけたので、読んでみました。

JETさんと言われる作家さんで、少し残酷っぽい描写が得意な方だったそうです。
イラストの感じは、ホームズのコミック化でありがちな、美少年風ホームズではなく、原作にあるような鋭さを備えた英国紳士に描かれているのは好印象でした。
ホームズ作品は二作収録されていて、原作へ子供向けの味付けがなされている感じでした。
どこまで原作へ忠実であるべきなのかというのは人によって異なると思いますが、ベイカー・ストリート・イレギュラーズが活躍するジュブナイルがあったりするわけですし、個人的には好意的に受け止められる範囲の改変だと思います。
収録作品は以下です。

ホームズシリーズ
ぶなの木立ち
ギリシャ語通訳

『オペラ座の怪人』

ぶなの木立ちは僕のブログではぶな屋敷のタイトルで紹介している作品ですね。
こちらの漫画でも出ている通り、ホームズが女性の依頼人へ対して非常に親切にしていたという珍しい風景が見られる作品でした。
またワトソンの記録の仕方が気に入らないというシーンも実際に登場するものです。
二人の関係を端的に説明するのに、ちょうどいいエピソードとして選ばれたのでしょうか。
ギリシャ語通訳はマイクロフトが登場したエピソードですね。
ワトソンが彼の手を『アザラシのヒレのような広くて平べったい手』と表現したのがこの作品です。
ちなみにワトソンがホームズをシャーロックと呼んだのも、この作品が初めてです。
兄貴がいるんじゃ、二人ともホームズですからね。

もう一つ加えられたのは言うまでも無い名作『オペラ座の怪人』です。ミュージカルなどでは、現在でも定番中の定番の作品ですね。
ホームズシリーズとは関係の無い作品ですが、名作ですし、知っておいて損は一作です。
コンパクトに纏めて有りますし、読み易く仕上がっていると思います。



テーマ:マンガ - ジャンル:本・雑誌


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黒蘭姫/横溝正史
金田一耕助シリーズの短編から、黒蘭姫を読んでみました。

短編で、そう込み入ったトリックを使っているわけでもない作品ですが、僕は結構好きです。
横溝正史さんのトリックに散見される思い込みや先入観が上手く盛り込まれた作品じゃないかなーと思います。
凄く端的に色々な作品で語られるパッと見の曖昧さを表現した作品です。

事件の現場になったのは、ある百貨店だった。
この店には何故か万引きすることが許されている黒蘭姫と呼ばれる、黒づくめの服装で訪れる女性客がいた。
彼女は店員の目を盗んでは万引きを続けるのだが、黙認するように言われていた。
盗まれた品を上司へ報告するだけで、後は丸く収まるのである。
しかしある日、その事を知らない社員二人が彼女を捕まえようとしてしまう。
その際、黒蘭姫は従業員の一人を殺して逃走してしまうのだった…。


短編ですので、ネタバレは割愛して。
個人的にはこの手のトリックを見ると、え?判りそうな気がするけど…。なんて思ったりするのですが、現実には結構こういう間違いってありそうですよね。
間違いというか…意外と最小限の情報で人を判断している気がします。
それを誘う為に、わざと個性的な外観を持つキャラクターを投じてくる手法は、きっと横溝正史さんの十八番ですよね。



テーマ:ミステリ - ジャンル:小説・文学


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絶妙な「整理の技術」/福島哲史
タイトルそのまま、整理術の本です。

見える化、フローとキャッシュ…といった辺りを軸に整理をしていく本です。
よくあるような整理のテクニックなどに関する本と比べると、特に真新しい方法が紹介されているわけではありません。
王道を行くような感じですね。
この本を読むなら、他に整理術に関する本を読んだ事が無い人がお勧めでしょうか。
整理する方法よりも、何故整理が大切なのか…といった概念的な部分が重視されているように思います。

後、この手の本を出す方には珍しく、福島哲史さんはモノを残すことに大らかな姿勢を持っているようです。
勿論捨てることの大切さや、捨てることの習慣化といったコンテンツもあるのですが、使える可能性があるならもう少し持っててもいいんじゃない?といった感じで、この辺りは捨てろ、捨てろ!と迫ってくるほかの著書よりは現実的かなと思いました。
もしかすると福島哲史さんご自身も整理が余り上手ではなくて、それを克服するためにこの本にあるような事を気にして整理するようにしているのかな?と思ったりしました。



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楽天公認 楽天アフィリエイト実践テクニックガイド/藍玉
僕は仕事ではあまり広告関係の事に携わらない割りに、広告関係の本を読むのが好きです。
お客さんの心理をつかむためのテクニックなどがコンパクトな中へ詰め込まれている広告は、それ自体にいかす機会はなくとも、様々な活用方法があると思います。

今回読んだのは楽天アフィリエイトに関する本です。
僕のブログでも幾つかの記事で挿し絵の代わりに使っているサービスです。
まずアフィリエイトとは、ブログやHPへ広告を貼り、それをクリックした方が購入にまで至った場合にのみ報酬を支払う形の広告です。
他社でも幾つかのサービスがありますが、楽天アフィリエイトは楽天市場で扱う全てのショップ、商品が広告の対象となる上に利用上の審査がないなど、同様のサービスの中でも手軽に使えます。

この本は楽天公認の公式ガイドブックですので、内容に関しても安心と言ったところでしょうか。
ただし要注意点がひとつあります。
この本は基本的には楽天のブログサービスである楽天広場を利用したことを前提にしています。

HPのデザイン、レイアウトや紹介の仕方、商品の選び方など汎用に参考できる部分も多い反面で楽天広場以外のサービスや自前のHPを利用した場合には参考にできない部分もあります。
もしアフィリエイトをしようと思っている場所が楽天広場以外なら、他の本を探してみるのもありかなと思います。
逆に楽天広場を利用するなら、成功事例などが多く紹介されているので、まずは形を模倣するひょうなところから、自分なりの形を模索するヒントになってくれることでしょう!

ちなみに僕がいつも記事の最後に並べているリンクはアマゾン社のアフィリエイトです。
※今回も下に並べてます。
なかなか手に入らない絶版本を探している人への案内になればと思って掲載していますので、お探しの本があればお気軽にクリックしてみてください。
※管理者にメリットがあるのが嫌じゃ!という方は、リンクをクリックせずにアマゾンで直接検索すれば、出てきますよ♪



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経済ってそういうことだったのか会議/佐藤雅彦、竹中平蔵
有名なキャッチコピーを幾つも送り出してきた佐藤雅彦さん、そして大臣の経験もある竹中平蔵さんが判りやすく経済について話し合う『経済ってそういうことだったのか会議』を読んでみました。

本自体は古く、2000年ごろの時事が多く出ていますが、非常に判り易いです。
経済の仕組みであるとか、税や労働力、株式とは?といった事を解説してくれています。
基本的には佐藤雅彦さんが聞き手に回り、彼の疑問などを竹中平蔵さんが応えていくというスタイルをとっています。
しかし僕は佐藤雅彦さん自身も経済についてはかなり詳しい方なのだと邪推します。
その上で一般の、僕達のような人間が疑問に思うであろう事を竹中さんへぶつけているのでしょう。

竹中さんの解説もとても判り易いです。
序盤に登場する牛乳瓶の蓋集めと経済をリンクさせた解説に代表されるように、徹底的に噛み砕いた説明に徹しています。

個人的には税金の有り方についての説明が判り易かったです。
色々な税金の形がある中から消費税という形に落ち着いたわけですが、例えば人頭税(一人に対して税金をかける)では、子供を生んだことを隠そうとする動きが出てしまい、その子供が義務教育などを受ける機会を焼失させてしまう危険があったり、逆に子供が多ければ優遇するという形ではその税制が変わってしまうと、子供が捨てられるなどの社会的な問題を生み出してしまう。
そういう歴史の経験を知れば、なるほど消費税というのはなかなか良い形なのかもしれないと思えます。

また以前に行われた地域振興券の政策も凄く判りやすかったです。
経済を回転させるためにお金を使ってもらおうという話しでしたが、実はこれは減税では駄目だからという理由があるんですね。
僕達は所得に応じて所得税を支払いますが、所得によっては働いても所得税を払わなくても良い範囲もあります。
そういうった人たちにも減税と同様の効果をもたらす為の方法があの政策だったんですね。

それならそう言ってくれれば判り易いのに、と(笑)。

冒頭でも触れましたが話題がどうしても古いのは仕方有りませんが、EUとは?といったコンテンツも有り、今読んでもまだまだ勉強になる事間違い無しの一冊なので、是非お勧めしたいと思います。



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香水心中/横溝正史
香水心中を読んでみました。

金田一耕助シリーズとしては、名作と名高い『百日紅の下にて』や、収録されている短編集の表題作となる『殺人鬼』などの影で、ちょっと印象の薄い作品ですね。

金田一耕助は有名な香水メーカーの社長に請われて、等々力警部を連れてある事件の調査に赴いていた。
遠路はるばる目的地へやってきた金田一耕助だったが、そこで依頼を取り下げられてしまう。
しかし用意された宿はあるし、旅行を楽しもうと気持ちを切り替えたところへ、再びやはりお願いしたいという知らせが飛び込む。
香水メーカーの跡継ぎ候補だった男性の一人が、なんと心中しているのを発見されたのである。
その心中へ不審を抱き、せっかく金田一耕助がきているのだから…と、依頼へ訪れたのだった。
遺体へかけられた夥しい香水の香り、そして心中のはずなのに先に死んだと思われた女性の死亡時刻が噛み合わない事…個の二つの疑問点から、事件は意外な展開を見せる。


夥しい香水にむせ返る殺人現場。
そして食い違う死亡時刻…。
更に後半は犯人の独白に、犯人の自殺。

すっごく王道の金田一耕助作品です。
一番短くて一番横溝正史さんらしい作品はどれ?と聞かれれば、僕はこの作品を挙げたいくらいです。
等々力さんと金田一耕助の短い憩いの時も楽しそうですしね♪



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図解雑学 日本庭園/重森 千
最近、自分の家の庭をいじるのは勿論、色々な庭園を観て回るのが好きになってきました。
…という事で、基礎的な知識を手に入れたいと判りやすい解説とイラストで定評のある『図解雑学』シリーズの一冊を読んでみました。

この本は日本庭園を判りやすく解説した一冊です。
自分の庭へ手を入れたいと思っている方にとっては、典型的な日本庭園の形の作り方が判りやすく解説されているのでお勧めできますし、単に日本庭園を見て回るのが好きで、用語や建造物やよく見かける植物の名前を知りたいという方にとっても充分な内容になっていると思います。
判り易さについては、他のシリーズに負けず写真やイラストを元に解説が加えられるので非常に判りやすいです。
専門的に作ってみようとなると物足りなさを感じる人もいるかもしれませんが、自分の家の庭を日本庭園風にしてみたいと思っている方なら充分に役に立つテキストになってくれるでしょう。
またそういうつもりではない方や、マンションなどで庭が無いから見て楽しみたいという方にも、日本庭園のどこにどういうこだわりや意味が込められているのかが良く判るようになっているので、次に実際の庭園を見に行った際には、楽しみの幅が広がっていることでしょう。

巻末には名庭55選としていくつか実際に見に行くことが出来る庭園も紹介されています。
もし近くにあれば勉強を兼ねて立ち寄ってみるのもいいかもしれませんね。



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殺人鬼/横溝正史
金田一耕助シリーズの短編集より、殺人鬼を読んでみました。

この殺人鬼ですが、収録されている短編集の表題も『殺人鬼』です。
しかしこの『殺人鬼』には人気作である『百日紅の下にて』が同時収録されているので、少し影が薄くなっているかもしれませんね。
義足の男がキーパーソンとして搭乗するなど、金田一耕助シリーズとしては王道の秀作だと思います。

この作品は金田一耕助ではなく、事件の関係者である八代竜介の目線で語られています。

ある日、彼は帰り道である女性に一緒に帰って欲しいと求められた。
彼女は義足の男を恐れていた為、そう願ったのである。
後日、再び義足の男に追われて八代竜介の下へ逃げ込んできた彼女は、戦争前の夫がその男で、戦争の間に新しいスタートを切って別の男との生活を始めていた彼女へ復讐しにやってきているという事実を告げた。
そして事件は起こる。
彼女の夫が何者かに殺されてしまうのである。
そこで義足の男に疑いの目が向けられるが、金田一耕助は義足の男が途中で入れ替わってしまっている事を指摘するのだった…。


短いながらも意外性が多い作品です。
凄くシンプルな叙述トリックですよね。特徴のある人物は印象に残りやすいですが、実際はその特徴にばかり気を取られているもので、この作品でも相手が義足であれば顔が同じかどうかなど考えずに同一人物であると考えてしまっています。

作品の最後で金田一耕助から謎掛けのような文章が語られますが、もしかして長編にするだけの材料があった作品だったのかもしれませんね。



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シャーロック・ホームズ 大人の楽しみ方 Chapter3 ホームズを取り巻く人々/諸兄邦香
ホームズの大人の楽しみ方を提案するこの本、Chapter3はホームズと関わった色々な人々を紹介しています。

この項目、単純に人を紹介するだけではなくて、当時の庶民生活や考えというのが良く伝わってきます。
例えば最初に登場してくるワトソンの最初の奥さんである『メアリー・モースタン』さん。
熱愛の末に結婚して、サラッと消えていったキャラクターですね。
彼らの結婚の年齢はワトソンが30代の半ば、メアリーが20代の後半と、現在の基準で見ても早いとは言えない結婚ですが、これは実は中流家庭に見られる傾向だったのだそうです。
まず男性は奥さんに貧乏暮らしをさせない為に、一定の収入が得られるようになるまで結婚をしなかったそうです。
なので女性の方としても、年の離れた男性や玉の輿と言えるような裕福な方との結婚ができる場合は別ですが、同世代の男性と結婚したいと思うのであれば晩婚にならざるを得なかったそうです。
それゆえ、中流家庭は子供が少なかったそうですよ。実際、ワトソンも子供がいるような描写は見られなかったですっけ。

他にもハドソン夫人やモリアーティ教授などなど…。
個人的には一番楽しめた項目でしたよ。




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リーダーになる人のたった1つの習慣/福島正伸
閉店が決まっている三つのカラオケ店を、三人の企業を目指す人たちへ一年間だけ託し、経営の再建を目指すという実話を元にしたドラマ仕立ての自己啓発本を読んでみました。

先述の通り、この本ではそれぞれ立地条件なども異なる三つのカラオケ店の再建を目指す事を通して、4人が経営にとって必要なものとは何か?を見つめなおすまでを描いています。
ちなみに…最後まで読めば判りますが、きちんと4人です。

一人は既にコンサルティングでの実績を残すエリート。
もう一人はスタッフと仲良くなる事を目指した女性。
最後の一人は率先する自分の姿を見せる事で人を引っ張ろうとする男性。

三人はそれぞれ挫折しながらも、経営を進めていきます。
この本はタイトルにもある通り、『たった1つの習慣』というワンテーマで書いているので、それぞれの方法に関しては余り触れられていません。
例えば、上記の中で一番最初のエリートの方は人を上手く使う(人材を活かす)事が出来ずに苦労する事になりますが、再建の方法に関しては一番最初に立てたものが結局成功していますし、二番目の女性は80弱のアイディアを実践した辺りから成功していますが、その大半は登場しません。
この事に関してはこういう本を読む際に求めるのが、方法論なのか、それとも根性論なのかによって違ってくると思います。
この本はあくまでも後者に徹した一冊です。
そういった本をお求めの方にはお勧めの一冊です♪
もし前者を求めているのであれば、もしカラオケ店を経営しようとしていてちょうど良い!と思ったとしても、少し違う結果になってくる事を理解しておいた方がいいかと思われます。



テーマ:こんな本を読んだ - ジャンル:本・雑誌


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外科室/泉 鏡花
先日、『文学少女と月花を孕く水妖』を読んで以降、久し振りに読みたいなーと思っていた泉 鏡花さんの外科室を読んでみました。

□ あらすじ
舞台は病院の手術室で、正にこれから手術に掛かろうかという段階だった。
しかし患者である女性は、手術に際して麻酔を使うことを拒んでいた。
その理由は自分の心の中にある秘密を、麻酔で眠っている際にうわ言ででも、口走っては困るから…だった。
やがて彼女は手術を行う医者が高峰医師である事を確認すると、麻酔を使わずに激痛を伴う手術を行うように答えた。
そして彼女は激痛に耐えながら、高峰医師にこう告げる。
あなたが手術をしてくれているのなら大丈夫だと、そして…、
『でも、あなたは、あなたは、私を知りますまい!』と。
彼女は高峰医師のメスで自らの胸を切り、そして高峰医師の『忘れません』という言葉に満足そうな笑みを浮かべ、安らかな眠りへと落ちていくのであった…。

□ そぎ落とされた短編
作品としては短編に分類されるこの作品ですが、個人的には長編小説の落とせる肉を全てそぎ落として残った部分が、たまたま短編サイズの作品だったという気がしてなりません。
それだけこの作品の始まりは、唐突です。
まだ手にとっていないという方…何の前置きも無くいきなり手術室から始まる作品は、あなたを困惑させる事でしょう。
でも一通りを読めば、きっと世間に五万とある長編よりもずっと考えさせられる感想を手にする事が出来るでしょう!
短い一つ一つの言葉に、長編なら何ページも費やして表現される幾つもの感情が込められているのです。
それは…きっと、二回目に読んだ時に気付かされるのかもしれません。

作品へ対する僕なりの解釈、ネタバレ等は続き以降で。
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テーマ:こんな本を読んだ - ジャンル:本・雑誌


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