本の虫、中毒日記

読書感想文、乱発中。

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Fujisaki

Author:Fujisaki

基本はシャーロッキアン。
でも雑食の本の虫。資格からマンガまでそこに文字がある限りっ。

紙魚、コナチャタテとはちょっと違う本の虫ですので、駆除はご容赦下さい。

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シャーロック・ホームズ 大人の楽しみ方 Chapter2 ホームズの私生活/諸兄邦香
ホームズの大人の楽しみ方を提案するこの本、Chapter2はホームズの私生活について取り扱っています。

この項目ではホームズの私生活を語る内容と同時に、当時のイギリスの人々の暮らしぶりも良く判るように解説されています。
彼らが生きた時代の庶民~中流家庭の生活に興味がある方にもお勧めの内容ですね。

イギリス紳士とはよく聞く言葉ですが、煙草のマナーに関しては既に当時から厳しいものがあったそうです。
19世紀の中ごろには既に煙草の有害性が指摘されていたそうで、それに伴って喫煙に関するマナーも重視されていったのですね。
それはホームズの何気ない動きの中にも含まれているそうです。
例えば『花婿失踪事件』で、ホームズは女性の依頼人が来ると判ると吸っていたタバコを暖炉に捨てています。
これは当時のマナーによるもので、女性の前では絶対に禁煙だったのですね。
なので普段は喫煙が可能な場所でも、女性がいると禁煙という事になってしまいます。
その為か、喫煙所は逆に女性の立ち入りが禁止されていたとか。
依頼人の前での喫煙は6回と少なく、その内の1回のみが女性です。
これはマナー違反ですが、これは『赤い輪』事件で、資料を綴じたスクラップブックの索引作りで忙しくしていた事と、事件の無いように興味を持てなかった事で断ろうとしていた事件だったので、ちょっと嫌みったらしい意味を込めた動作だったのでしょう。
他の5回は全て男性で、男性の前での喫煙はそれほどマナーに反するものではなかったのでしょう。

後もう一つ気になるのはホームズが得意とするバリツという格闘技です。
これは柔術なんだそうですよ。
柔道の前身となる日本古来の格闘技ですね。
ちなみに当時のイギリスでは団体競技が重視されており、バリツやその他の格闘技に精通しているホームズの付き合いの悪さを象徴しているのだそうです。
ちなみに拳銃は持っていたものの、意外にも発砲は二回のみです。

また前項に引き続き、ホームズたちが属した中流と呼ばれる階級と下級とされる階級の違いはこの項にも登場します。
ホームズの飲むのはワイン類で、ビールは下級階級の飲み物だったので飲みません。
そして普段使っている馬車も現在で言うところのタクシーで、乗り合いで現在のバスのような形式だった馬車は使ったことがありませんでした。
ちなみにホームズよりも上の上流階級になると、自前の馬車を利用したそうです。

…と、このような形で色々な私生活が紹介されています。
恐らく書いた当時は非常に当たり前に描かれていた風景なのでしょうが、今になって調べてみると、庶民生活を垣間見る為のテキストになってしまうのだから驚きですね。
僕達が今読んでいる新刊も、いずれかはこういう目で見られる時代が来るのでしょうか。





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無料でつくるGIMPスマートロゴ/川上真味
GIMPでロゴを作ろう!という事に特化した一冊を読んでみました。

これまでにも何冊かGIMPの使い方に関する著書は読んできたのですが、ロゴはその中の一コンテンツに留まっていました。
この本はそのロゴに特化した本です。
それだけに紹介されているロゴの作り方は豊富なので、本の手順通りに進めてロゴを作るのもいいですし、アイデア集として自分なりの第三の方法を模索してみるのにも良いと思います。

作り方も手が込んだものから、シンプルなものまで多種多様です。
ただ手順通りに進めれば、再現は簡単に出来ます。
GIMPのヘビーユーザーではなくても、一通りの機能は使えるという程度の知識があれば、この本を活用できるでしょう。

ちなみにバージョンは最近出た2.8ではなく、2.6向けです。




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"文学少女″6-月花を孕く水妖/野村美月
―あなたは、私を知りますまい。

毎回、名作をモチーフに様々な物語を展開していく文学少女シリーズ、続きを読んでみました。
今回のテーマとなるのは泉 鏡花さんの夜叉ヶ池を中心とした作品で、そこに『草迷宮』や『外科室』が絡んできます。
泉 鏡花さんといえば青空文庫さんで一時期読み漁っていた、僕の大好物のお一人です。

ただ夜叉ヶ池は戯曲風の作りになっていて、まだ未読でした。
今回を機に未読を味読に変えていければ良いなと思いました。

……。

味読、未読。

……。

閑話休題。


今回の作品は本編から少しずれた番外編という扱いです。
時系列でも夏休みの出来事に巻き戻されるので、2~3巻当たりに位置するエピソードです。
なので今回登場するキャラクターは雨宮 蛍の死のショックが冷めやらぬ気持ちでいたり、琴吹ななせとの関係が以前に戻っていたりと、多少の差異が見られます。
読む際には時系列の違いを意識しながら読まないと、混乱してしまいますね。

悪い人にさらわれたという天野遠子からの手紙が届いた。
それを真に受けたわけではないのだが、彼は姫倉麻貴の別荘で夏休みのひと時を過ごすことになった。
天野遠子はこれまでにたまったツケを払うために、別荘で様々な衣装を着て絵のモデルとなっていた。
そこで彼女は食事係として井上心葉を求めたのだが、姫倉麻貴には別の目的があった。
それは別荘に秘められた謎を解くためである。
この別荘は曰くつきの物件で、開発のために手放すことも出来ず、周囲から気味悪がられていた。
姫倉一族の長である祖父の弱みになる謎があるのではないかと思い、その別荘に伝わる殺人事件の関係者の子孫を呼び集め、当時のシチュエーションを再現して見せたのである。
殺人こそ起こらないものの、その別荘では不可解な出来事が続くのであった…。


この作品では主要登場人物が一人ずつ作品の中心に立ち、物語が展開していきました。
そしてこれは『姫倉麻貴』を中心とする物語です。
しかし同時に今まで意外と素顔を見せてこなかった天野遠子を中心とするといっても過言ではない展開を見せます。
ここまでの作品全ての中心に有りながら、意外と素顔を見せずに来た文学少女。
彼女は物語の語り部であり、いつもスマートに謎解きを行う役割でしたが、今回の彼女はこれまでに無く人間的ですし、これまでになく女の子らしい一面を覗かせてくれます。
時系列としては夏休みに当てはまり、最終回への導入編としての役割を持たせる作品ですが、夏休みの時点でこんな人間的な文学少女って反則ですよね。
この作品は時系列が逆転しているとしても、やっぱり6番目に読むべき作品です。

ところでキーワードとして浮上してくる泉 鏡花さんの有名なフレーズである『―あなたは、私を知りますまい。』の謎は次回以降、最終回へ持ち越しとなります。
『外科室』のラストを飾る名シーンですね。
そして、その対となる名台詞が、『忘れません』なのです。

今までの文学少女シリーズは作品を読む契機として良い作品だと思うのですが、今回に関してはこの作品を読んで、上記の三作…特に外科室でしょうか、を読んでから読み直すと…ちょっと視点が変わってくると思います。

関連リンク
外科室』(当ブログ内)




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緑のアイデア/石原和幸
景観アーティストである著者が、家を緑化するアイデアの提案をしてくれる本を読んでみました。

詳しくはHPなどをご覧いただくのが手っ取り早いと思うのですが、著者はガーデニングや緑化デザインといったジャンルで活躍される方で、植物の配置の仕方で美しいデザインを作り上げることもあれば、壁面緑化で都会にいきなり小さな森のような建物を登場させたりと、幅広く活躍されています。

本書はそういった活動を、誰でも始められるようにと作られた入門書です。

なので提案としては庭をジャングルに…といった普段の仕事を彷彿とさせる部分もありつつも、大半はもっと簡単な提案に留められています。
ちょっとした植木鉢の配置の仕方、植物の選び方で家の中の風景をガラッと変える方法ですね。
植物はただ置くだけでも充分に心が癒されるものですが、その置き方や植え方に一工夫で、実際の数よりもずっと植物に囲まれているように見えたりするものなんだなと思いました。
我が家にも当てはまりそうですが、家の汚い部分を植物で見えなくするなんて方法にも良いと思いますし、タイトルにもある通りアイデアチップ集として、自分の家に当てはめたり、新しい方法を考えたりする参考としても非常に良いと思います。
一番簡単な方法なら、それこそ今お財布に入っている予算でもどうにかなる提案もありますよ♪



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寝台急行「天の川」殺人事件/西村京太郎
十津川警部の奥さんである直子さんの知人が殺された事件です。

朝のジョギングを日課としている彼女には、走っているうちに合流する仲間である女優の堀切ゆき子、ルポライターの矢代利明がいた。
ある日、掘切ゆき子と合流してジョギングを続けていたが矢代の姿が見えなかった。
彼の不在を気にしていた二人は、犬を連れて散歩している男性が見つけた死体に遭遇する。
その死体はジョギング仲間の矢代だったのである…。
更に彼の恋人まで自動車事故で重傷を負ってしまう。
彼が最後に手がけていた仕事の原稿が紛失していることから、その原稿に何か秘密があるのではないかと調査が始まったのだが、行きつけの喫茶店で発見された原稿や写真に不審な部分は見当たらなかった。
しかしその原稿は、別の殺人事件の容疑者のアリバイを破る事になる。
十津川はこの三つの事件が繋がっていると信じ、調査に乗り出すのだった。


この事件で冒頭から登場した十津川夫人の直子、更に彼女の友人としてわざわざ名前まで登場した堀切ゆき子…。
重要人物なのかと思いきや、死体発見のシーンが終わってから二度と登場することはありませんでした
微妙に設定が細かかったので、もう少し登場するのかと思いきや。

ネタバレ等は続き以降で。
続きを読む…


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シャーロック・ホームズ 大人の楽しみ方 Chapter1 ホームズの時代/諸兄邦香
ホームズの大人の楽しみ方を提案するこの本、Chapter1はホームズの時代について取り扱っています。

まず、雑学「大江戸庶民事情」 (講談社文庫)などの作品で江戸時代を紹介する一方で、欧州の文化も色々と紹介している石川英輔さんの著書でも読んでいたのですが、この時代のイギリスは衛生的ではないんですね。

本文に紹介されている『四つの署名』事件の表現を借りると、次のようになります。
荒涼たる沼地で、人気はなく、よどんだ汚水と腐れかかった汚物のうえに、こうこうたる月が照りわたっていた。
これ、テームズ河のある地点を表現した言葉です。
ホームズの時代は下水道は整備されていたものの、その下水道は単に人があまりいない辺りに流すだけのものだったそうです。
更に人だけではなく馬のほうも酷く、日に100トンの馬糞が市街に垂れ流されていたそうです。
この事から、有料で道を清掃する人がいたり、男が車道に近い側を歩くしきたりが出来たのだそうです。
また聞けばロマンティックなロンドンの霧も、冬には石炭の煤煙と混ざって黄色く染まって視野をさえぎったり、服を汚したというから笑えません。
優雅に話しているホームズたちも、実際は糞に憤慨していたのかもしれません。…はい。

また政情も安定したとは言いがたい部分があったようです。
他国とのせめぎあいは作品の後期まで余り見えませんが、アイルランドの独立問題や経済も不安定だったそうです。
この経済は1890年に経済恐慌といわれる事態に陥っていたそうで、『赤毛組合』事件で、怪しげな求人に多くの人々が集まってきたのはこういう時代背景が描かれていたからなのだそうです。

ちなみに気になる?貨幣の価値ですが、経済の状況で多少の変動はあれども、以下のような形だったそうです。
1ペニー=100円
1シリング=1200円
1ポンド=24,000円


なので『ボヘミアの醜聞』事件でホームズが受け取った前金は現在の価格で2,400万円。
ちなみに紙幣と金貨で分けてあるのは、金本位だった事や経済が不安定だった為で、経済の混乱の際には価値が変動する紙幣より、そのものに充分な価値がある金貨の方が安全だという考えによるものだったそうです。
こうして読むと、本当に時代背景が色々とあるんですね。

後、この項目で興味深いのは身分と仕事です。
まず身分で言うと、いわゆる上流家庭の方が良く登場します。
その中でも貴族は特別な存在で、議員としての立場を持っていましたが、議員になる事による報酬は無く、また戦時には危険な任務に駆り出される立場に有りました。
この貴族の多くも含まれるのが上流家庭です。しかし彼らは何をして収入を得ていたのか?というと、多くの人は実際には何もしていなかったそうです。
上流家庭の人には元々の金持ちが多く、持っていた土地を貸し出したり、資産運用(公債)で充分な収入を得ていたそうです。相続税も所得税も非常に安価だった為に、代々そういう暮らしが出来たのだそうです。

一方でワトソンの最初の奥さん然り、ホームズ作品には多くの働く女性が登場します。
まずワトソンの最初の奥さんもしていた家庭教師はお金がなくなった上流家庭出身の女性の職業で、教職という形でプライドは守りながらも、実際は住み込みの使用人だったそうです。
他のタイピストなどの職業についていたのは中流家庭の娘さんです。
ちなみに女性の職業で一番多かったのは売春婦だったとか。
またメイドという仕事もあるのですが、ホームズの時代においてメイドは余り良い立場ではなかったようです。
実際、ホームズがハドソン夫人の家にいるメイドと会話をするシーンはなく、更に『ボヘミアの醜聞』事件において、メイドの事を奴隷の言葉から派生した『Slavey』という言葉で表現しているシーンもあるほどなのでした。(原文において。翻訳の場合は違う言葉で訳されている)

デリケートな問題も含む項目でしたが、なかなか面白い項目でしたよ。
実際に読んでみると、ホームズは中級なのか?とか、原作に込められたメッセージの考察など、興味深い項目が多く紹介されているのでお楽しみに(^ー^* )





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とある魔術の禁書目録16/鎌池和馬
上条当麻っていうのは、記憶のあるなしぐらいで揺らぐものじゃないんだよ

随分と久し振りに続きを読んでみました。
前作はずーっとスピンオフ作品だと思い込みながら読んでいましたが、今回は主人公も上条当麻に戻ったいつもの作風に復帰しています。

毎回、色々とヒロインが変わる本作ですが…今回のヒロインは天草式を挙げて上条当麻とくっつけようという活動の続く五和です。

ローマ正教の『神の右席』のメンバーである後方のアックアたる人物が上条当麻を狙うことを明言した事に伴い、彼を護衛するためにイギリス清教から派遣された来たのが天草式で、特に五和は上条家にもぐりこんでの警護を行う事になった。
しかし実際に現れたアックアは同じく聖人である神裂火織でさえも苦戦するような相手だった。
一度は傷つき倒れた上条当麻は病院を抜け出し、再び戦地へ赴くが…?


こんな感じですね。
今になって思うのですが、この作品のメインのヒロインって禁書目録ことインデックス、そして御坂美琴なんだと思いますが、意外と活躍する場面って少ないですよね。
本作でも御坂美琴は非常にいいタイミングで登場し、上条当麻と非常に重要な会話をします。
しかし彼女は止める事も、一緒に立ち向かうことも無いんですよね。
詩的な表現で美しい風景ですが、結局この作品におけるヒロインの立ち位置の複雑さが目立ったような気がします。
同時に彼女は上条当麻の記憶喪失を知るメイン側では唯一の登場人物で、今回は初めてそれについて触れてしまいます。

その辺りの進展も気になりますし、禁書目録に関するコメントもあったりして、次回以降の展開には期待できそうですね。



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容疑者Xの献身/東野圭吾
東野圭吾さんの作品で、直木賞受賞作の『容疑者Xの献身』を読んでみました。
ドラマにもなったガリレオシリーズの第三作目に当たる作品です。

□ あらすじ
この事件の核となる花岡靖子は水商売から足を洗い、元々同じ業界で働いていた店長の弁当屋で働いていた。
娘と二人暮らしも順調で、弁当屋では彼女目当てのお客もついてそれなりに順調な日々を送っていた。
しかしそこへ、彼女の別れた夫がやってきた。
そして復縁を迫り、金を要求する彼を花岡靖子は殺してしまう。
自首しなければと思い悩んでいると、隣人にして彼女を目当てに弁当を買いに来る客でもある石神が訪ねてきた。
全ての事情を見越した彼は、花岡靖子に事件を揉み消すことを提案し、その為の細かい指示を出し始めた。
その通りに動いた彼女達は、驚くほど的確に警察の捜査の手から逃れていくのだった…。

□ 天才の犯行
この作品の最大の見所といえば、主人公の湯川 学の学友にして、彼をしてもって天災と言わしめた石神の頭脳との戦いでしょう。
彼の作った完璧なアリバイをどうしても解くことが出来ないまま苦戦します。
それもそのはず、彼は事実に到達できないように根本的なところへ大きなトリックを仕組んでいるのです。
この本は叙述トリック的な要素が大きいんですね。
本格論争が巻き起こったこともあるそうですが、確かに一番大きなミスリードを呼ぶためのポイントが臥せられているのは本格らしからぬ事だと思います。
その一方で、的確に残す証拠と消す証拠が分けられているので…やはり本格なのかもしれませんね。

ネタバレ等は続き以降で。
続きを読む…


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シャーロック・ホームズ 大人の楽しみ方 Prologue ホームズの誕生/諸兄邦香
ホームズのブログと言っても過言ではないスタートを切ったこのぶろぐも、正典全ての感想を書き終えてからは停滞気味です。
そこで我が家に結構転がっているホームズの関連書もがっつり食べてみようと思います。

まず手に取ったのは、この「シャーロック・ホームズ大人の楽しみ方」です。
なんといってもサブタイトルからして、100回読んで もまだ面白いなので、ちょうど良い感じではないでしょうか。
さすがに100回は読んでないですし、それならかなり楽しめるはず!

閑話休題。

この本は、ホームズ作品の時代背景などをときあかしていくことで、ホームズの発言や行動の意味を掘り下げていくのが主な内容です。
ホームズの作品はそれ自体が当時のイギリスの生活等を知る有用な資料としてたのしむことが出来ますが、そこへ更に予備知識を加えることで、より楽しみの羽場を広げていくことが出来るようになる一冊なのです!
まず、最初はプロローグとして、ホームズの誕生秘話が語られます。
この辺りは有名なエピソードですが、開業医としては大成できなかったドイルが、生活のために書いていた小説のひとつがホームズで、最初は印税契約も拒まれ、60万円(現在の価値に換算して)での買い取り契約だったそうです。
この不遇の作品が緋色の研究です。
後にホームズ再開(復活以降)をするに当たっては最大で、現在の価値にして、2,500万円ほどの契約になったそうです。
この頃の苦労を語ったのが、『株屋の店員』での、求人広告へ応募するにも切手代や封筒代がないと言うくだりに表現されているそうです。

この項目では他にもホームズの容姿の描写や仕事内容に関する記述もありますが、僕の目を引いたのは下宿の窓に関するエピソードです。
レンガつくりの家としては新しい方だったという記述の裏づけとして登場したのが、古い時代のイギリスの税の話題です。
ホームズの作品には再々と窓が登場します。
この窓が建物の年代を教えてくれるのです。
1851年まで、イギリスの建物の税金は窓の数で決められていたそうです。
確かアメリカでは座席の数が2シーターでは高くなる(娯楽性の高い車と見られる)ので、スポーツカーでも実用的ではない程度の後部座席が加えられるようになったそうです。
イギリスの窓の税金でも同じような現象が見られ、窓が多くなると税金が高くなるので、古い建物は窓が少なかったそうです。
なので窓の多いこの家は比較的新しいものだったといえるのだそうですよ。
瀕死の探偵』の際に、この家を買い取れる位の家賃を払っているという記述があったので、相場から計算するとホームズが迷惑料込み?で支払った家賃は月額120万円相当だったのではないかとされています。
これなら壁に銃弾を打ち込まれても許せますね。
ちなみに良く払ったなぁと思いつつ読んでみたら、相場通りで支払っても月額40万円くらいは掛かったそうです。
当初の予定通り二人で割り勘にしていても月額で20万円!ハドソンさんに食事やらの面倒を見てもらっていたとはいえ、なかなかの金額です。
ホームズもワトソンも、実はそこそこ良い暮らしを営む、庶民より少し上の階層の人々だったのでしょうか。

次回以降から本編に入るので、もっともっとホームズを楽しむ勉強が出来ればいいなぁと思います。





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風果つる街/夢枕 獏
将棋というものに興味は無かったのですが、著者の夢枕 獏さんは陰陽師の作品が凄く気に入っていたので、読んでみました。

真剣師と呼ばれる棋士がいた。
連盟に属すプロとは異なる棋士だが、将棋を生業とする者の事である。
彼らは将棋にお金を賭け、それで毎日を暮らしていく。
この作品の主人公である加倉文吉も、そうして生きてきた男だった。
自分たちには将棋しかない…。
そんな彼が年老いて、もう他の仕事も無い…真剣師としての人生の後半戦を歩いていく姿が描かれる秀作。


短編で構成されている作品です。
もちろん、最強のアマとしての文吉の活躍を描く…という部分もあるのですが、もっと人間的です。
年老いてお金が無いからと将棋以外のアルバイトが出来るわけでもなく、その日暮しの文吉はやむを得ず窃盗をしてつかまりそうになることもあれば、宿を取れず野宿を強いられることもあります。
また作品中に登場する最強のアマ棋士には敗北を喫することも。
同じ仲間の一人は幸福とはいえない人生の終わり方をしました。

それでも、自由に生きている彼らは幸せそうなんです。
自由すぎてどうすれば良いのか判らない、なんて言いながら生きていく人生に、やっぱり憧れます。



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オーラバトラー戦記1 アの国の恋/富野由悠季
ガンダムの生みの親として知られる富野由悠季さんの作品で、ガンダム以外を読んだことが無かったのでオーラバトラー戦記を読んでみました。

物語の部隊となるのは、地球で暮らす人々の想像力が生み出した世界であるバイストン・ウェル。
本来であれば繋がっていない二つの世界へ、稀に地球人(バイストン・ウェルでは地上人と呼ばれる)が訪れることがあった。
主人公である城 毅(通称・ジョク)もそんな一人だった。
何も知らず迷っていた彼を救ったのは、ショットという彼と同じ地上人だった。
彼は技術屋としての能力を活かし、バイストン・ウェルの世界に存在するオーラの力で戦闘機などを開発していた。
そしてジョクも地上で飛行機の訓練を受けていた経験から、オーラボム・ドーメという戦闘機の操縦を託されるのだった…。


この作品は独立した作品であると同時に、『聖戦士ダンバイン』から派生した作品でもあります。
…ありますってか、見たことが無いのでwikipediaの受け売りですけど(笑)。
そんな僕が読んでも問題なかったので、これからオーラバトラー戦記を読んでみようかなという方は、無理に聖戦士ダンバインをチェックする必要は無いです。
(いや、もちろん見てもらってもいいんですよ。『聖戦士ダンバイン DVD-BOX』をクリックして買ってくれればもっといいんですよ♪)

この一巻ではジョクが地上から異世界へやってきて、王女であるアリサを助けるまでが描かれています。
僕は著者の小説版はガンダムの宇宙世紀くらいまでしか読んでいませんが、こちらの作品も含めて結構描写はキツめです。
残酷な描写から、性的な描写までリアルです。
その辺りが設定に残る子供っぽさをちょうど良く打ち消してくれていて、幅広い世代に読みやすい作品なんじゃないかなと思いました。

…ってか、城 毅のニックネームがジョクだったのに、いつの間にか彼のバイストン・ウェルでの呼び名はジョク・タケシになってましたね(笑)。




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