本の虫、中毒日記

読書感想文、乱発中。

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Fujisaki

Author:Fujisaki

基本はシャーロッキアン。
でも雑食の本の虫。資格からマンガまでそこに文字がある限りっ。

紙魚、コナチャタテとはちょっと違う本の虫ですので、駆除はご容赦下さい。

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社員は何故やる気をなくしているのか/柴田昌治
最小単位のトップのコミットメントという前提条件さえ揃っていれば、変革はスタートできる

社員がやる気をなくしているのは何故か?を、考える本を読んでみました。
経営者とまではいかなくても、多少でも人を使う立場の方へお勧めの一冊です。

色々な角度から踏み込んでいて、例えば自分を成長させてくれると思える職場かどうか、スポンサーシップ…といった見方も登場するのですが、意外とテーマを端的に挙げるとすれば、ノミニケーションなどに代表する、日本の昔ながらの会社内での人間づきあいの有り方でした。

それが先述のスポンサーシップでもあるんですね。
ただ引っ張るのではなく、お互いにしっかりと会話をして、部下にも主役になる機会を与えていくこと。
著者の言葉を借りれば『とりあえず言われたことさえやっておけば文句は言われない』と思っているのでは、やる気は出ません。
言われた事以上のことを出来る環境の実現…、それが出来れば確かに仕事はやりがいがありますよね。
ただありがちな話ですが、それをする為にただ部下を矢面に立たせようとしても、それは違う。
しっかりと意思疎通の出来たチームとして成り立つ必要がある。
その為に必要なのは何か?
それはコミュニケーションだろう、と。

世代ごとで異なるのは仕方がありませんが、僕の世代もそうですし、今現役で一番働いている世代の人たちは、そういった古い価値観を否定してきた世代なんですね。
僕自身、仕事の時間を離れて会社の上司と飲み食いをした事は殆ど有りませんし、もっと言えば同僚や後輩でさえ同様です。
公私をしっかりと分けておくこと…。
勿論、それにも利点はあると思うんです。
会社の外にいる人と関わっていく事は会社内では知りえない事の強になる機会も多いです。
ただ過剰に古い価値観を否定しすぎて、コミュニケーション不足に陥ってしまっている可能性もあるのかもしれません。
マッキンゼーに関する本を読んだ際にも、チームを強くするためにある程度のコミュニケーションが必要であることが明記されていました。
そんな事を考えさせてくれる一冊です。


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文学少女2-“文学少女”と飢え渇く幽霊/野村美月
色々なクラシカルな作品をモチーフとしたライトノベル、続編の『“文学少女”と飢え渇く幽霊』を読んでみました。

本作でモチーフとなるのはエミリー・ブロンテの『嵐が丘』です。
エミリー・ブロンテはブロンテ姉妹としても著名な、芸術家三姉妹の真ん中に当たる方ですね。
嵐が丘は彼女の没後に人気を博したと言う、彼女にとって唯一の長編小説になる作品です。

本作では文芸部が掲げているポストへ入れられる謎の手紙、そして夜の校舎を歩き回る謎の少女…という設定と、嵐が丘の設定をたくみに重ねながら物語が進んでいきます。
前作に引き続き、嵐が丘のような実在の物語に重ねられるのは主要登場人物であると同時に、主人公である井上心葉自身でもあります。
特に謎の作家として中学生にしてデビューし、そのトラウマから小説を書くという事をやめてしまった彼と、若くして他界してしまった為に嵐が丘の次の作品が発表されることの無かった著者のエミリー・ブロンテとを重ねる描写は面白いものがあります。

世の中にはお亡くなりになってしまった方や、一作のみで表舞台から去った方、ただただ寡作な方もおられますが、『たられば話』で、続編があれば…という想像を、僕たちはしてしまいます。
その想像を、今回は井上心葉自身もするんですね。
自分がもし次の作品を書いていたら…?
彼自身の心境の変化と言うのも、今後期待して読んでいきたいですね♪

他にも登場人物のキャラクターが前作と比べると色濃く描かれています。
有名な文学作品も登場することですし、ライトノベルを普段は読まないという方にもお勧めしたい作品です。




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剣客商売2-辻斬り/池波正太郎
剣客商売の二作目を読んでみました。
前作を読んだのは一年ほど前の事でしたが、久し振りに続きを読みます。
こちらも短編集で、各物語のあらすじは以下です。

□ 鬼熊酒屋
どんな客でも怒鳴り散らす名物の親父のお店に関する物語です。
ある日、秋山小兵衛は腹を抱えて苦しむ親父を見つけます。
誰にも言えずに苦しむ男の心境を、近い年代の秋山小兵衛らしい言葉で癒します。

□ 辻斬り
秋山小兵衛を襲った辻斬り。
その正体を追い求めていくと、意外な大物に行き着きます。
秋山小兵衛はその大物を懲らしめようと動き出します。

□ 老虎
秋山小兵衛の息子、大治郎がかつてお世話になった剣士と再会した。
彼の息子が江戸に出たまま戻ってこないと言うのである。
更に、彼を付回す不審な影もあった。
秋山小兵衛と大治郎は二人で、その影を追いかけていく。

□ 悪い虫
大治郎の道場を訪れた一人の青年の頼みは、10日で強くして欲しい…だった。
ウナギを売って生業を立てている彼にとって、大金であるはずの5両での依頼だった。
兄に金をせびられて困った上での相談だけに、どうするべきか悩んでいるところに秋山小兵衛が、彼流の強さを伝授する方法を伝えにやってきた。

□ 三冬の乳房
三冬が元々住んでいた屋敷の近くで、ある一人の女性を助けた。
彼女の身の回りを調べていると、さらわれそうになっていた彼女の身の回りで起こっている問題が明らかになった。
タイトルは三冬が助けた女性に惚れられた為、その対処として行った行為に由来します。

□ 妖怪・小雨坊
前作で登場した伊藤三弥再来の物語です。

□ 不二楼・蘭の間
先の伊藤三弥との戦いで家を焼失してしまった秋山小兵衛が居候させてもらっている不二楼という店にやってきた客から、高利の金貸しを襲撃すると言う話を耳にする。
秋山小兵衛自身も金を借りて大変なめにあったことのある男だったが、彼の養子の人柄に免じてその計画を阻止することを決めたのだが…。


以上の作品が収録されています。
登場するキャラクターは前作と概ね代わりが有りませんが、三冬は今作では少し登場が控えめです。
逆に大治郎は徐々に自らの剣術からお金を生み出す剣客商売の道を歩み始めています。
それを頼もしく思いつつも、あまり汚い側面を見せないように勤めている秋山小兵衛の思いやりが微笑ましい作品です。
後、あまり物語の進展には影響は有りませんが秋山小兵衛の妻であるおはるも、今回は事件の度に実家へ避難させる事が多かったので登場の機会が少し減っています。




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ゴースト・ハント(アニメ)
先日、ひと通り読破していた悪霊シリーズ、ゴースト・ハントのアニメ化された作品も観てみました。

僕が見たのは5年ほど前の2007年頃に発売されていたDVDです。
アニメがテレビで放送されいたのも2006~2007年なので、原作から随分と経ってからのアニメ作品だったようです。
そのせいか、原作には古き良き時代のライトノベルの香りが強く残っているのに対して、アニメの方はイラストからキャラクターの雰囲気まで、とても軽いノリで、新鮮な雰囲気になっています。
特にキャラクターのデザインはリライト版にも通じるデザインになっており、谷山麻衣辺りは本当に今時の女子高校生といった雰囲気です。ナルも原作に比べるとすっきりしていて、リンは悪霊シリーズのナルのようになっていますね(笑)。
特に印象的な所では、ラブコメな部分は世代交代したような感じで、古さを感じない仕上がりになっていました。
原作に比べると谷山麻衣に嫉妬する原 真砂子という構図もはっきりしていて、面白いですよ♪

基本的には原作に忠実に再現されています。
幾らか割愛されたりしたシーンもありますが、これなら原作を愛してやまない人でも抵抗なく見ることができることでしょう。
また原作以外の作品も入っているのですが、これはアニメオリジナルではないようで、漫画版の悪霊シリーズのオリジナル作品が入っているようです。

原作にない作品は以下です。
4話:「公園の怪談!?
12~13話:「サイレント・クリスマス
公園の怪談!?は、公園でデート中のカップルを襲う怪現象を調査したもので、幽霊自体のテンションの軽さや、原 真砂子がボケ役を演じるなど、原作にはなかった雰囲気が堪能できます。
サイレント・クリスマスはリンをボケ役?に据えた作品で、公園の怪談!?に比べると、原作に近い作風です。

また原作から抜けている作品もあります。
実は最終巻の「悪霊だってヘイキ!」の上下がアニメ化されていません。
この作品でナルの素性や何が目的で事務所を開いていたのかなどが解明されるのですが、そこが抜けてしまうので、終わり方がみんなでこのまま楽しく過ごせたら♪といった感じに変えられています。
また続編である「悪夢の棲む家」もアニメ化から外されています。

ぜひ、機会があるのであれば…。
アニメの方も続編をして欲しいですね♪
岡山は田舎ですがテレビ東京の系列局があるので、今度はリアルタイムで見れますぜ☆



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フルメタル・パニック!5終わるデイ・バイ・デイ(下) /賀東招二
俺はただの傭兵だ。渡り鳥になにを言う。階級など知ったことか。そういう台詞は自分の飼い犬に言うことだな

引き続き、下巻も読んでみました。

上巻で東京での任務を解かれた相良宗介はASでの試合でも上官に敗退、アーバレストを上手く使いこなす自信も持てず、戸惑っていた。
そして彼は任務に集中できず、周囲に迷惑をかけてしまうことを恐れてミッションから降りてしまう。
その頃、東京では千鳥かなめは謎の襲撃を受けていた。
相良宗介の退学と言う事実も知った彼女は、ある決意を固め、自らを警護しているもう一人のミスリルを誘き出す事を決めていた。
そして紛争地帯で、相良宗介のみに判るように仕組まれた暗号を辿っていった先には、死に掛けのガウリンが待っていた…。


叙情の上巻、そして人間模様の下巻といった感じでしょうか。
この作品を読んでいると、なんだかサイバーフォーミュラを思い出しました。
アーバレストのコンピューターとの自由会話モードによる会話が描かれているんですね。
それが新世紀GPXサイバーフォーミュラのレースマシンに搭載されている人間同様に成長するAIであるアスラーダと凄く似ていて…。
えぇ、ものすごく余談ですね。判る人だけクスッとしていて下さい。

この作品の中でアーバレストのコンピューターである『アル』はこの時点でようやく、製作者の死を知り、そして操縦者へ向けられた製作者の遺言を伝えます。
鉄くずか最高の兵器か…。
遺言にすぐには反応しなかった相良宗介ですが、その答えは徐々に出始めます。

著者自身にとってもアーバレストが好きになれた作品だったそうです。
またガウリンが最後の最後で良い活躍を見せてくれるんですね。
日本での生活に馴染んだ相良宗介を弱くなったとなじり、昔の彼を思い出させようとするシーンが有ります。
相良宗介自身はそれを否定し、自らの弱さを受け入れる事の大切さを口にしていますが、冒頭で紹介したフレーズと言うのは、否定しつつも組織に埋没しない自由な傭兵だった自分の強さを取り戻そうとした発言だったのではないかなと邪推します。



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フルメタル・パニック!4終わるデイ・バイ・デイ(上) /賀東招二
続きを読んでみました。
ハリウッド映画化について調べてみたのですが、初報から続報は無いようですね…。
映画化までに全巻読破を決めましたぜ!

シリーズ初の上下巻です。
あとがきで(恐らく読者層のメインである若年層へ向けて)二冊に分かれてしまった事を切々と詫びる著者の人柄に笑ってしまいました。

東京では高校生をしながらウィスパードである千鳥かなめを守る任務につき、更に必要になれば彼が所属する傭兵組織・ミスリルの最新兵器にして唯一のラムダ・ドライバ搭載兵器であるアーバレストの操縦士として世界各地の紛争の地へ派遣されるという忙しい日々を送っていた相良宗助。
ようやく学校生活にも馴染み始め、徐々に今の生活を楽しめるようになっていた頃、彼に一つの辞令が下される。
千鳥かなめの警護は他の部署へ移し、彼は従来通り傭兵に専任する事になったのである。
憤りを覚える相良宗助だったが、上官であるテレサ・テスタロッサの言葉もあり、日本での生活を引き払った彼だったが、新しく派遣された上官にASの試合で負かされ、更にアーバレストへの不信感も突きつけられるなど、散々な再スタートとなるのだった…。


上下巻に分かれた理由は、演出なんですよね。
高校生として充実した様子を描き、そして引き離す。
珍しく憤慨し、更にかなめに対する申し訳なさから黙って消えるなど、初期に比べると随分と人間らしくなった彼の姿が印象的です。

下巻が早く読みたくなる作品ですねー。
ただ僕はリアルタイムの読者ではないので、既に全巻積読してあるので、この待ち遠しさを楽しむことが出来ませんでした。
連載作品などを読むときは、こういう時間のもどかしさが楽しいのに…と、寂しく思いました。




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明治の怪物経営者たち―明敏にして毒気あり/小堺昭三
明治時代に活躍した経営者の本を読んでみました。

怪物と称されて紹介されているだけに、登場するのも大物揃いです。
日本資本主義の父とも呼ばれた渋沢栄一さんが激動の時代の中でどう立ち回ったのか…?
陥れられた人もいれば、逆に手玉に取ろうとした人もいる。

法律的にも自由度が高かったのでしょうね。
今の時代なら何かしらのストップがかかりそうな手段も多いです。
だからといって、あの時代だから出来たんでしょ?というわけではないのです。
その時代の法律の中で許された最大限を尽くして出来る事をするのが、やはり『怪物』と称されるほどの経営者の手腕なのではないでしょうか。

僕は明治時代の経済や、いわゆる財閥と呼ばれたグループに関して、この本を全て楽しむのには不勉強だったので、この本で紹介されている内容を上手く説明できないのですが、大企業が生まれた経緯であるとか、どういう変遷を辿ってきたのかなどが判って非常に面白いです。
いつかきちんと明治時代の経済について勉強をして、もう一度読み返したい一冊です。




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悪夢の棲む家 (下) ゴースト・ハント/小野不由美
ついに読めました!
ゴースト・ハントシリーズの現時点での最新刊、下巻です。
入手が難しくなっている商品ですので、入手価格は新刊の倍以上かかってしまいました…。
こちらもリライトなり、再発なりして欲しいですね…。

閑話休題。

前作で登場していた心霊否定派の広田の本来の目的が明らかになったのが前作までです。
否定派ゆえにユージンの死にナルが何か関わっているのではないかという疑問を抱いていたんですね。
そういう凄くドキドキさせるような展開で上巻が終わり、下巻に移り…。

黙殺。

思わず上巻を読み直してしまうほど無視される広田が痛快です。
新シリーズはそこを新機軸にいくのかと思いきや(笑)。

ナルのサイコメトリーが始めて公に炸裂し、事件の真相へと進みます。
過去の事件と現在の事件がクロスする展開は臨場感たっぷりで、旧シリーズと読み比べていると著者の描写が凄く研ぎ澄まされている事に気付かされるでしょう。

そしてユージンとナルが交流を取ります。
今までナルが力を使わずにいたのはユージンというパートナーと力のパスをし合う事で増幅すると言う行程が踏めず、力のコントロールが出来ないためでしたが、今回はある方法でユージンとの交流を可能にして使いこなせてみせました。
悪霊シリーズの最終巻で登場していた通りの対照的な二人ですが、きっと最後の『おやすみ』の台詞に、やっぱり兄弟っていうのはいいもんだなぁと思いました。

しかし広田という悩める心霊否定派(?)という面白いキャラクターも登場しましたし、悪霊シリーズのリライトも終わった事ですし、そろそろゴースト・ハント新シリーズの展開を、是非お願いしたいなぁと思うのです。
せめて、この悪夢の棲む家をリライトでも復刊でも、電子書籍化でも、購入しやすい形にしてくれるだけでも良いですし…。
こんなに活き活きとした面子がいるのですから、期待したいですよね。




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とある魔術の禁書目録14/鎌池和馬
続編を読んでみました。

そろそろ物語のゴールが見えてきましたね。
今回は、その目標めがけてなんと今回の舞台はフランスの観光都市アビニョンです。
世界的に発生しているデモを引き起こしている根源であるC文書を破壊する為に…。
文字通り上条当麻が降り立ちます。(この言葉の意味は読めば、判るはず!)

今回のヒロイン役は今までオシボリ作戦を続けていた天草式の『五和』です。
小説なのであまり意味を感じませんが、妙に色っぽい格好での参戦となります。
敵役には前回に引き続き『神の右席』から左方のテッラです。
物の優先順位を摩り替えることで、小麦粉さえをも強力な武器に変えてしまいます。

最近の作品では敵としてローマ正教の幹部クラスが登場するので、色々とキリスト教関係のお話しが登場します。
魔術の発動の要因としてキリスト教の様々な伝説の解釈を用いるのは、なかなか面白いものです。
読んでいると正確さはともかく、キリスト教に詳しくなれそうですね。




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みちのく殺意の旅/西村京太郎
ヤング・ギャルの間で温泉が人気があるらしい

西村京太郎さんの作品を読んでみました。
最近読んだ作品では時刻表ミステリーではなかったので、今回は思い切り定番のミステリーを読んでみました。

かつての大学時代のサークル仲間が集まって、過去の遺恨を捨てて…という旅行を計画した。
しかしその行く先々でメンバーが一人ずつ死んで行くのだった。
過去の遺恨による殺人か…?
唯一参加しなかったサークルのメンバーによる殺人か、それとも唯一部外者として参加していたメンバーの婚約者か?
限られた容疑者の中、疑心暗鬼に陥っていくメンバーたち。
しかし容疑者と思われていた人物さえも死んでいくのだった…。


なんていうか、かつてのサークル仲間だった人たちがほぼ死滅するすさまじい展開のストーリーです。
すさまじいのはそれだけではありません。
一緒のサークルの仲間で結婚した夫婦も参加しているのですが、彼は有力な容疑者として警察へマークされます。
本人は消去法で言えば自分が疑われるのは仕方が無いといった趣きですが、夫婦の不和による殺人を疑われたのは、死んだ嫁と一晩だけ過ごして、後はさっさと旅行に戻っていったその非常識的な行動だったのではないでしょうか。
更にこの人物は事件の後半において『休暇が切れてしまったからすぐ東京へ帰りたい』と言い放っています。
奥さんが死んでいる状況がきちんと把握できるのかどうかさえ判りかねる、かなり微妙な発言です。

ネタバレ等は続き以降で。
続きを読む…


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トヨタ・GM 巨人たちの握手/佐藤正明
トヨタ・GMが提携した際の舞台裏を描いた本を読んでみました。

貿易摩擦が問題になった頃というと、僕はまだ幼稚園にも行っていないくらいの年齢でした。
そんな時代に起こったGMとトヨタの提携に関する物語は非常に興味深い内容です。

この本はいくつもの側面から興味深く読めます。
個人的に感じたものを幾つか紹介します。

□ アメリカの高コスト体質
まずGMがトヨタとの提携を模索し始めた理由は、消費者の関心が小型車へシフトし始めた事に対応するためでした。
単純に考えればGMが自発的に小さい車を作れば良いと思いますし、GM自体も最初のバリエーションは自社で対処しています。
しかしGMには体質的にコストが割高になる問題を抱えていました。
この状況では小型の車を開発していても、小型車を得意とする日本との競争には勝てない。
そこでGMが元々提携していたいすゞとの間で小型車を融通するようにしますが、GMの想定する台数を満たすにはまだ足りません。
更にいすゞの紹介でスズキとも提携するものの、もう一声欲しい。
そこで浮上してきたのが、時期を同じくしてフォードとの提携に失敗してアメリカへの本格的な進出に躓いていたトヨタとの提携でした。

□ 政治との絡み
この本の中には幾つかの障壁として、自動車会社に対する政治的な圧力が登場します。
まず有名なのは自動車の輸出の台数制限です。
当時もアメリカのビッグ3と呼ばれる自動車会社は非常に苦しい状況に追い込まれていて、その一方で躍進を続ける日本の自動車会社への反発が高まっていました。
そこでアメリカへ入っていく日本車の台数を減らすことでアメリカの自動車産業を保護しようとしていたのです。
更にフォードとトヨタ、そして最終的なトヨタとGMの提携において問題になったのは独禁法の問題です。
当時でもGMは世界一、そしてトヨタは既に世界第二位の自動車会社でした。この二者が手を組むと成ると、独禁法は避けられない問題です。
残念ながらこの本では余り独禁法へ対する対処に関しては書かれていませんが、単純に利害関係が一致するから一緒にやりましょう!というわけにはいないようです。
トヨタの米国進出に関しても、政治的な思惑がかなり動いています。
貿易摩擦の解消として、トヨタがGMの工場を買い取る形での米国進出というシナリオを願う役人も多かったようです。
会社の規模が大きいだけに、一企業の思惑だけでは動ききれない、そんなジレンマもこの本の見所です。

□ トップ会談の演出
この本で一番印象的だったのはチャイさんという方です。
この方はトヨタの豊田英二さんを持ってしても理解に苦しむ、独特な立場の方で、伊藤忠商事の人間でありながらGMの代表として提携に関する下準備を纏め上げた人で、いすゞやスズキとの提携の際にも暗躍していると言う、GMの日本大使のような人物です。
この人を初めとして、様々な人々がGMのジョン・スミス、そしてトヨタの豊田英二のトップ会談へ向けての準備を進めています。
繊細で難解な舞台を整えていく、歴史上は表舞台に名前を残さない人々の活躍は非常に参考になります。
米国進出に梃子摺っていたトヨタ、そして上手く状況を乗り越えないと本当に会社の危機に直面しかねないGMという、それぞれに苦しい部分を持ちながらの交渉を、上手く纏め上げる為に、様々に動き回っています。
大きな舞台というのは、舞台があって主役が登場すれば成り立つものではない。
そんな事を感じさせられます。
最終判断を二人が下したと言うだけで、本当の交渉は彼らが執念深く続けてきた結果だったのではないでしょうか。


…と、こういった具合で歴史的な大事業の裏にある様々なエピソードを読む事が出来ます。
政治であったり、交渉ごとであったり…。
世界に名だたる企業だけに、一つ一つの事象に感嘆させられました。

ちなみに。
この本に登場しGMとトヨタの合弁会社New United Motor Manufacturing, IncですがGMの破産の際に新生GMからは手放されており、トヨタはこの工場を閉鎖しています。
後日談としてはテスラ・モーターズがこの工場跡を買い取り、トヨタも出資の上で電気自動車の開発に当たると報道されています。(2012年1月現在)




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夜歩く/横溝正史
金田一耕助シリーズより、顔の無い死体の第二弾となる『夜歩く』を読んでみました。

この作品も金田一耕助シリーズとは言うものの、主人公は金田一耕助ではありません。
一人称による作品で、『私』と名乗るのは屋代寅太という売れない探偵小説の作家です。
彼は大学時代からの友人にして、現在はパトロンのような関係になっている仙石直記からある相談を持ち込まれる事によって事件へとかかわっていくことになります。

去年の10月、仙石家が家老として現在では支配するような立場になっている古神家の娘である八千代はキャバレーでくる病の男性の足を狙撃する事件を起こしていた。
その場はうまく逃げおおせて問題にならなかったのだが、彼女がそのような事を起こしたのには、奇妙な脅迫状が届いているという事情があった。
しかしもっと奇妙なことに、自らが撃ったそのくる病の男性…蜂屋小市に惚れ込んでしまい、家へと連れ込んでいるというのだった。
屋代はそんな古神家へ呼ばれていくことになるのだが、家庭内は混沌とした状況にあった。
同じくくる病を患う古神守衛、酒乱で刀を抜いてしまう直記の父…。
そして事件が起こる。
くる病の男性の死体が見つかったのである。
それも、首が無い状態だった…。
時を同じくして、蜂屋小市と古神守衛というくる病の二人が姿を消してしまったのである。


この作品は発表された年代を意識して読まなければならない作品です。
身体的特徴やらの表記もけっこうきつめなので、今になって読むと不快になりそうな表現が多いのが一つ。
そしてもう一つが、死体についてどこまでが判るのかという点です。
首の無い状態で見つかった死体が誰なのか判らないんですね。
その一方で胃に残されていた食べ物がどれくらいの時間消化されているかなどは割り出されています。
素人考えでは首から下で死者を割り出す方が簡単なように思ったのですが、そういう時代もあったんですね~と思いました。

横溝正史さんの作品群の中では知名度はイマイチなところもありますが、奇抜さではトップクラスに位置する作品だと思います。
ちなみに金田一耕助が出てくるのは物語の半ば以降、舞台が岡山に移ってからです。

ネタバレ等は続き以降で。
続きを読む…


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ファイナルファンタジーVII アドベントチルドレン・コンプリート
ファイナルファンタジー7の続編となる動画作品を観てみました。
この作品のひとつ前のバージョンとなる『ファイナルファンタジーVII アドベントチルドレン』は見ていないのですが、とにかくブルーレイで見ると素晴らしく綺麗です。
CG作品ですが、本当に驚きますね。

閑話休題。

物語の舞台は本編から2年後です。
クラウドとティファはパレットの養女であるマリン、そして戦いの後に流行った謎の病である『星痕症候群』を抱える子供であるデンゼルと一緒に暮らしていた。
星痕症候群を何とか癒そうとしていたクラウドだが、自身もその病に犯されてしまい、やがてティファたちと離れて暮らすようになってしまった。
自分には一人の人間を救うことも出来ない…。
そんな無力感に苛まされ、自らを救って死んでいったザックスの墓標に思いを馳せる日々を送っていたクラウド。
しかしそんなある日、彼を兄と呼び、『母さん』を取り戻そうとする、3人の青年に襲われる。
そして再びセフィロスを中心とした戦いが始まり、かつての仲間たちが一堂に集結するのであった…。


前作では内面の弱さが散見されたクラウドが、本作では自分自身と向き合う様子が描かれています。
7は容量の問題で割愛された部分があったそうですが、それがこのシーンだったのでしょうか?
本編では半分くらいは自分を失っている状態で、残りのシーンのみでなかなか知りえる機会も限られていましたね。

後、この続編となるアドベントチルドレンですが、とりあえず『クライシス コア ファイナルファンタジーVII』はプレイしておいた方が良いです。
これはPSPで発表されたクラウドが自身をソルジャー1stだったと思い込むきっかけとなったザックスとの出会いが描かれている本編前夜となる作品ですが、今回の作品中の、結構良い場面でザックスが登場します。
そもそもアエリスとザックスの関係を知らないと、ラストで『何でお前ら連れ添ってんねん』(ネタバレなので、反転して読んで下さい)なんて事になってしまいます。
僕はクライシスコアが好きだったので、ちょっと嬉しいシーンでしたけどね(笑)。

ストーリー自体もそうですが、とにかく映像の迫力には驚かされます。
ブルーレイ×大き目のディスプレイでしっかり楽しみたい作品です。
本編はなかなかリメイクが行われていない作品ですが、思い切って映像化してくれてもいいとさえ思いました♪




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倉敷市立美術館―池田遙邨と郷土作家
岡山文庫らしいローカルな一冊を読んでみました。

タイトルそのままなのですが、倉敷市にある倉敷市立美術館のガイドブックのような一冊です。
地元の方ならご存知だと思いますが、倉敷市の旧市庁舎の建物を使用した美術館です。
作品も美術館の設立に際して沢山の作品を寄贈した池田遙邨さんの作品や、郷土の作家の作品を中心としているので、どうしても他の有名どころと比べると、少し影が薄い印象があるのは否めません。
倉敷市内では大原美術館のようなメジャーな美術館の影に隠れがちです。
そんな倉敷市立美術館にスポットを当てた一冊です。

僕は比較的近い場所にあるという事でいった事があったのですが、この本を読んで作品や著者についての詳細を知っていく中で、もう一度行ってみたいなぁと思うようになりました。
こういう小回りのきいたガイドブックは岡山文庫らしいと思いますし、もっと色々なところに焦点を当てて欲しいですね♪
また今の時代、amazonなどのネット通販でも岡山文庫は簡単に購入できるので、遠方から岡山県へ来られる方も、是非訪問先の候補に加えるとともに、この本を手にとって見てはいかがでしょう。




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フルメタル・パニック!3揺れるイントゥ・ザ・ブルー/賀東招二
続編を読んでみました。

そもそもハリウッドで映画化されるという情報を見てから読み始めた作品ですが、この作品辺りはハリウッド映画になりそうな感じですよね♪

相良宗介が千鳥かなめをトゥアハー・デ・ダナンの就航一周年の就航に連れ出した。
二人きりで南の島へ…と誘われていた千鳥かなめは最初こそ不機嫌だったが、徐々にミスリルの面々とも打ち解けて楽しい時間を過ごす。
しかしミスリルの実戦を目前にした千鳥かなめは言い知れない不安や、いつもと違う相良宗介に戸惑いを覚えていた。
だがそんな感傷的な時間も程ほどに、トゥアハー・デ・ダナンは乗っ取られてしまう。
実行犯は、かつて死んだはずのガウルンだった―。


なので戦いの大半は戦艦の中です。
雑に読んでいたせいか、僕はこの船は大和のように空(宇宙)でも飛んでいるのかと思いきや、海の中だったんですね。
もうちょっと丁寧に本を読まなければならないなと勉強になりました。

千鳥かなめ以外のウィスパードの存在や、アーバレストの開発者など、何かと細かい情報の詰まった一作です。
二人きりのラストシーンなんかは、本当にハリウッド映画が似合いそうなのですが、いかがでしょう♪
…というより、実際に映画化するのでしょうか(笑)。

それとあとがきを読んでいて知ったのですが著者の賀東招二さんは遊演体におられた方なんですね。
オンラインゲームの始祖?ともいえるPBMのゲームを開発していた方ですね。
僕がちょうど中学生の頃でしょうか、ちょっと話題になっていたゲームだったので、意外な再会に驚きました。



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