本の虫、中毒日記

読書感想文、乱発中。

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Fujisaki

Author:Fujisaki

基本はシャーロッキアン。
でも雑食の本の虫。資格からマンガまでそこに文字がある限りっ。

紙魚、コナチャタテとはちょっと違う本の虫ですので、駆除はご容赦下さい。

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世界のお弁当/服部直美
男はお弁当に憧れる生き物です。
…弁当じゃ駄目なんです。
お弁当なんです!!

なので、読んでみました。

この本はタイトル通り世界中の国々のお弁当、そしてレシピなどを紹介したものです。
世界中、様々なお弁当があるので見ているだけでも楽しめます。
お料理が得意な方は舌でも楽しめますね♪

他に、お弁当箱であるとか、映画に登場するお弁当のエピソードなど、お弁当に関する情報が盛りだくさんです。

見ているだけでお腹が空いてきそうな内容です。
何よりも判ったこと…。
国や民族が違えば食べるものは違います。
なので僕たち日本人が読むと、『こんなお弁当食べたい!』と憧れるものもあれば、『えー、こんなの?』と思うものもあります。
だけど唯一共通するのは、お弁当ってワクワクするものなんですね。
それって、凄く大切な気付きだったと思います。

明日食べるお弁当は、あなたにとって大切な思い出になりますか?


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T.M.N.T.ミュータントウォーリアーズ
タートルズの格闘ゲームです。

メーカーはコナミです。
…コナミの格闘ゲームって余り記憶に無いのですが、凄くオーソドックスな格闘ゲームです。
スト2、亀バージョンといった具合でしょうか。

ストーリーモードと、トーナメントモードが楽しめます。
前者はスト2と余り変わらない程度のもので、ストーリーはあってないようなものでしょうか。
後者は友達同士で遊んだりするのに適した感じですね。

意外と難易度が高くて、苦戦しました。
ストーリーモードは四人の亀からチョイスできます。
武器によって戦い方も変わってくるので、要注意です。
負ければ交代できるのですが、ストーリーモードは設定を変えないと負けられる数が限られてしまいます。

タートルズのゲームというとアクション系のイメージが強いのですが、それぞれが個性的な戦い方を見せる面々だけに、こういう格闘に専念したゲームも面白いと思いました。
国内では新作が出ていないようですが、海外ではまだ色々とゲームが出ているそうです。
また新しいゲームがやってみたいなぁ…なんて思いました。



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森の人オランウータン -earth angel /
我々の祖先に関する本を読んでみました。
…というのは冗談です。
オランウータンのミニ写真集を読んでみました。

このオランウータンは国立公園内で暮らしているオランウータンなんだそうです。
その影響もあるのか、ひどく人間的です。
他のシリーズでは瞬間で撮影された『表情のように見えるもの』だったものが、もっと人間のそれに近いもののように感じられました。

僕たち人間が最も近いのはチンパンジーの方だといいますが、それでもやはり近いオランウータン。
文献上やDNAなど、小難しい話で説明されてもわかりませんが、この本に載っている写真を見ていると、理屈抜きで判るような気がします。

本来は樹上生活を中心にしているそうですが、この写真集では地上で暮らすシーンを中心に構成されています。
なので…本当に人間らしいんですよね。
逆に僕たち人間も樹上生活を中心にするとオランウータンのように見えるのかもしれません…なんて、滅茶苦茶な妄想をしながら楽しく読みました。



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ミーアキャットの一日 -earth angel /内山 晟
このシリーズを纏め買いしたので、もうちょっとお付き合い下さい。
表紙でミーアキャットが微笑んでいる一冊を読んで観ました。

ミーアキャットには昔から思い入れがあるのです。
我が家に居る猫の名前がミーア。
キャットの名前がミーア…ミーア・キャット(笑)。

閑話休題。

このお写真を撮影したのは動物写真で著名な内山 晟さんです。
やはりというか、ミーアキャットも他の動物の例に漏れず、微笑んだりはしないのですが、そういう瞬間を撮影することでミーアキャットの一日が感情たっぷりに描かれています。

僕はミーアキャットについて、余り知らないのですが日本足で立つのにはそれなりの動物的な理由があるのでしょう。
しかし内山 晟さんのお写真で見ていると、なんだかもっと人間的な理由で立ち上がっているようにさえ思えてくるから不思議ですね。

ちなみに我が家では猫が何かを欲しがったりして二本足で立ち上がった状態を『ミーアキャット』と呼びます。

…なんだか我が家の猫の話題に終始してしまいました。




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花の島の暖吉 -Happy Angel/杣田美野里
北海道の中でも更に北、現在日本の管轄下にある島としては最北にある礼文(れぶん)島で働く暖吉という柴犬の暮らしをピックアップしたものです。

凄くのびのびと暮らす姿は、犬本来の姿なんだろうなぁと思います。
人を愛で、自然を愛で、そして犬を愛で…。
様々なシーンで見せる暖吉の表情に和まされます。
盗掘防止の為のパトロールにも動員されているそうですが、その時はどのような事を考えているのか、不思議と凛々しい表情に見えてくるから面白いですね。

不勉強なもので、僕は礼文島という島自体を知らなかったのですが、とても自然豊かで素晴らしい景観を持つ場所です。
犬の視線から眺める島も美しかったのですが、今回の本との出会いを契機に、礼文島自体を取り上げた写真集や本も読んでみたいなと思うようになりました。



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わたしはアマガエル―green angel /山本 隆
読んで字のごとく、アマガエルの写真です。
Green Angelなんていわれると、本当に愛らしい。

本来は無表情な筈のカエルの日常を生々しく描いている様子を見ていると、なんだかカエルが表情豊かにさえ感じてきます。
あいつら、結構頑張って、しかも楽しそうに生きてます。

カエルの写真集としては以前に、『かえるの国へようこそ!』という、カエルをまるで人間のように生活しているように撮影した作品を見ていましたが、それとは違う、野生動物本来の姿がここにはあります。

カエルから見える世界はどんなかなぁ?
そんな疑問に答えてくれる一冊です。

彼らの生活する自然をより多く残していける未来を願いたくなりました。




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らんま1/2 朱猫団的秘宝
家の棚を整理していたら、懐かしいゲームが出てきたので片付けそっちのけでプレイしてみました。

らんま1/2といえば格闘ゲームのイメージが強いですが、このゲームはオーソドックスなRPGのシステムを採用しています。
なので格闘ゲームが苦手で、せっかくのらんま1/2のゲーム化も堪能できないままだったという方には、いい思い出作りになってくれるのではないかと思います。(って、もうそういう人もいないでしょうか?)

ある日、乱馬の父である玄馬がさらわれてしまう。
乱馬、あかね、そして途中で合流した良牙は、それぞれ玄馬を探しにいくが、その中で朱猫団という集団の存在、そして彼らの野望を知る。
乱馬たちはその野望を阻止するため…、そして朱猫団が持つ秘宝で自分たちの体質を治さんがために旅に出るのだった…。


ゲームシステムはいたって普通のRPGです。

仲間になるキャラクターは乱馬、あかね、良牙、玄馬、シャンプー、ムースです。
ゲームの進行の中ではぐれたり、別行動をしたりでパーティが少しずつ変わっていくので、全てのキャラクターをそれなりに使うことが出来ますが、一番オーソドックスなのは、乱馬、あかね、良牙、シャンプーの組み合わせです。
道具のバケツとヤカンを使うことによってあかね以外は変身する事が出来ます。
能力値の変化は余り見られないものの、技が使えなくなったりと、デメリットが目立つので戦闘向けの機能ではないですが、一部『男の子』が入れない場所へ立ち入る為に使う事が求められます。
そして後半には忘れられた機能へと変わっていきます。
PS版の格闘ゲームであった戦闘中に雨が降り出すといった演出が無いので、メリットのない変身を行う必要がなくなってくるんですよね。

普通のRPGでいう魔法の代用として技が使えるのですが、MPの代わりとなる闘気は歩行によって回復し、更にレベルアップ時にステータスが全て回復する機能がついているので、戦闘やレベルアップはかなり楽です。
シャンプーに攻撃力を上げてもらった(ごうわんりき)乱馬のひりゅうしょうてんはが最強です。(プレイしたら判ってもらえるはず♪)

ゲーム自体の難易度も低めで、気軽に楽しめます。
普通のRPGとして見るよりは、キャラクターゲームとして甘めの目で見てやるといい感じです。

ただ…もう少し、天道家のデザインが原作に忠実であってほしいとか、やっぱりあかねにはブレザー姿でいてほしかったとか、マップ移動にルーラ的なものがあれば、もう少しやり込めたのに…と、色々と思ってしまうのですが、らんま1/2だからいいのです。




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重要だけど意外と知らない経済用語400/インタービジョン21
この手の本は定期的に読むように心がけています。
昨今の世界情勢ではまた新しい用語集が出たら早速買い換えておかないと頭がついていけそうにないな…なんて憂いつつ、読んでみました。

読んでタイトルのごとく、ですね。
ちょうど政権が自民党から民主党へ変わった頃の用語が中心になっています。
新しい時事ネタから、定番の用語…ダウって何?とか、(某サイトでは『「ドル」をガイジンっぽい発音で言ってるんじゃなかったんだ…!』なんて紹介されてましたっけ)AUが携帯電話へ導入を決めたことで知名度を上げたスカイプの無料で通話が出来る仕組みなど、言葉の意味からもう半歩だけ踏み込んで、一気に400語を解説してくれます。

勿論この本だけでは広く浅い知識になってしまいますが、社会に出て暮らしていると深いけど狭い知識では評価されない事は往々にしてあります。
こういう本を読んで勉強しておくことが大切なのです!

後、最近になって判ってきたのですが、この本の活用方法は二つあります。
知らない言葉を覚える
これは当たり前…というか、その為にこの本を読むんですよね。
知らない知識の増強は大切です!
でも、それだけではないんです。
人がどんな言葉を知らないかを知る
これって大切だと思うんです。
こういう本を読んでいると、自分が知っている用語に関しては「こんなの誰でも知ってるだろ、このセンテンスは無駄だな」とか思ってしまうのですが、こういう本で紹介されているという事は、自分自身はたまたま知っていても、知らない人が多い言葉である可能性が高いと考えられます。
そういうことが判っていれば、普段の会話の中でも、「あ、この言葉は理解されているのかな?」という事を気遣いしながら話しをする事が出来ます。
はたまた社会へ出て間のない新人さんが相手なら、意味を教えてあげておいたほうが良いかもしれない用語集として読んでおいてもいいのかもしれません。

そんな活用方法があれば、ベテランさんでも楽しめる一冊になりそうですね♪




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名探偵ホームズ Mからの挑戦状
シャーロック・ホームズのゲームの内、色々な意味で有名なのは『伯爵令嬢誘拐事件』でしょうか。
アドベンチャーというよりはアクションゲームでしたね。

しかしFCのシャーロック・ホームズのゲームにはそれ以外にも真っ当なアドベンチャーゲームがあります。
それが霧のロンドン殺人事件と、今回紹介するMからの挑戦状です。

霧のロンドン殺人事件はもうブログにアップしたと思い込んでいましたが、まだ記事にしていなかったので…その内に、またアップします。

という事で、久し振りにやってみました。

Mからの挑戦状のMというのは、モリアーティのMです。
原作の設定では、モリアーティは影に潜んだ犯罪者という事ですが、ゲームらしいディフォルメという事にしておきましょう。
モリアーティからの挑戦状は、ある楽団に属するバイオリニストの持っているストラディヴァリを盗むというものでした。
…なんていうか、ルパンな感じです。
ホームズの権利関係は難しくなっていると聞きますので、ルパンを登板する訳にはいかなかったのでしょうか。
それと同時に起こる殺人事件…。

ホームズは楽団の世界公演へ帯同しながらバイオリンをモリアティの手から守る為に奮闘するのだった…。

時代柄、アドベンチャーゲームは『総当り』が当たり前だったと思いますが、この作品も勿論ほぼ総当りで攻略できます。
一度は盗まれたストラディヴァリを取り戻すために犯人を追いかけて走り回るときは、それぞれのキャラクターの反応から読み取ることが必要ですが、ゲームの難易度は低めで、効率よく短い時間でクリアできるか、無駄な行動を繰り返してしまって時間が掛かるかの違いしかありまえん。

物語の中で手に入る封筒の欠片などが最後で意味を持つなど、物語自体は面白いです。
後、パスワードを入力するようになっているのですが、基本的には3~4文字で音楽家の名前を入力するだけでOKなので、セーブ機能に慣れきってしまった方でも容易に攻略できると思います。

ちなみに、オーケストラがテーマという事でBGMも凝っています。
8ビット(8ビートみたいで格好良い!)のクラシカルな音楽が聞きたい方はパスワードへ『ビージーエムガキキタイ』と、欲望そのままを入力すると音を聞けますぜ♪
このゲーム、この手のパスワードが多くてエンディングだけを見たり絵を見たりという事も出来ます。

ホームズに惚れる女性など、原作ではなかなか見られないホームズの描かれ方を楽しみたいという方は、是非手にとって見てはいかがでしょうか。




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白面の兵士/シャーロック・ホームズの事件簿
この作品はシリーズ中初となるホームズの一人称によって描かれている作品です。
シャーロック・ホームズの事件簿には数少ない三人称作品、そしてこの作品と『ライオンのたてがみ』事件のホームズの一人称と赴きを変えた作品が収録されていることから、著者がマンネリ打破をしようと模索していた形跡ではないかとも言われていますね。

さて、このホームズの一人称による作品が実現した理由からご紹介。
冒頭、『わが友人ワトソンの考え方というのは、視野こそ狭いが、すこぶる執拗なところがある』と、恨み節とも捉えられかねない発言から始まります。
ワトソンは『高名な依頼人』事件でも、その執拗さを発揮して、なんと20年以上にわたって事件を発表させろと迫り続けた過去がある事が明らかになっています。

ワトソンはホームズの事を同居人としては気難しいような書き方をしていますが、ワトソンも結構ホームズにとっては気難しい同居人だったのかもしれませんね。お互いに『こいつと同居できるのは俺くらいだろう』みたいな自負が会ったのではないでしょうか。

その執拗なワトソンは、今度はホームズに自分で事件の冒険譚を書いてみろと勧めていたそうで、ホームズはその様子を『しつこく私を悩ませている』と記しています。
そこで根負けして発表されたのがこの事件でした。

ちなみにワトソンがそのように言い始めたのは、ワトソンが事件を脚色して仕上げる事に苦言を呈したところ『だったら自分で書いてみろ!』と反撃されてしまった為なのだそうです。
ところでこの作品では『ついでに』ワトソンを相棒として連れ続けていた理由がホームズ自身の筆によって記されています。
それはワトソンが自分の結論や行動指針を先回りして言い当ててしまうような男ではなく、新たな展開にいちいち驚いたり、先の事はなにひとつ予想できない男だからなんだとか。

…あ、やっぱり反撃を受けてご機嫌がよくなかったんですね。


さて、閑話休題。
ホームズの下へ依頼に来た男は、かつて軍でお世話になった友人との久し振りの再会をしようと願っていた。
しかしその友人は世界一周の旅へ出たとの事で会う事は出来ず、結局家人へ軍の頃の思い出話を聞かせて欲しいと請われて実家を訪れた。
しかしそこで父親から聞かされる友人の行方に疑問を感じたこと、そして何よりも泊まった寝室の窓から真っ白な顔をした友人の姿が見えた事から、ホームズの下へ謎を解明して欲しいと訪れたのでだった…。


ホームズの一人称による物語という事で、ホームズがよく依頼人へ見せる身元などの推理も少し興味深い描写が加えられます。
まずやろうとする動機ですが『依頼人に有能を印象付けておくこと』なのだそうです。
職業探偵だけに、なかなか考えていますね。
ちなみにそれが驚かれると素直に嬉しいそうで、『こちらもつい口元をほころばせた』そうです。
こうした普段はなかなか触れられないホームズの本音が見えるのも興味深い作品ですね。

ネタバレ等は続き以降で。
続きを読む…


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マンガ ジム・ロジャーズ ―冒険投資家に学ぶ世界経済の見方/森生文乃
漫画ではありますが、著名な投資家であるジム・ロジャーズさんの話を読んでみました。

奥様との婚前旅行でベンツに乗って世界を一周してきた際の物語です。
立ち寄る先々の都市での出来事や政治情勢を通して、ジム・ロジャーズさんの投資へ対する考え方がよく判る一冊です。

僕たちが一般的に思っている『投資』…株取引やFXといったものでしょうか、そういった投資とは規模が異なるためか、この本で端的に伝えようとしているためなのかは僕の勉強不足で判らないのですが、投資に先駆けてみているのは政治や社会そのものです。
政府の働きかけの有無や、逆に政府の存在が足掛けになって経済活動に不の影響を及ぼす場合など、その国の経済状況としてどういったことが盛んなのか以上に、国の頭の部分を見据えて投資の可否を考えているようです。

なので世界でも有数の裕福な国としての評価を受けた日本。
しかしジム・ロジャーズの投資の対象としての評価は低めでした。
その問題点となるのは、まず高齢化の問題です。
そしてその問題とは無縁とは言えない外国人受け入れへの積極性の弱さです。
この外国人受け入れの問題に関しては国内でも色々な議論がなされていますし、やはり治安面などの悪化を考えて前向きになれないという方も多く居られるように思うのですが、ジム・ロジャーズにとっては高齢化の問題を打開して経済を活性化させていくために必要な方策であり、それを打たないのは宜しくないという評価になったようです。
またレストランで『ライス』のみの注文が出来ず、どうしても日本の米が食べたかったという彼は、寿司と茶碗を頼んで即席のライスを創り上げて見せるというエピソードが紹介されています。
このエピソードからも、彼の日本人へ対して柔軟さに難があるように感じられたことが伺えます。

世界各地を旅することで、その国の情勢や、今後の成長に関する事を肌で実感してきたジム・ロジャーズ。
彼のような成功者でないとしっかり時間をとって肌で感じてくる世界旅行なんて難しいのかもしれませんが、新聞記事にはどうしても上がってこないような情報が投資にとって非常に重大な問題となるということがよく判る一冊でした。

出来れば世界中の投資家のために、定期的に世界旅行へ出て結果を教えてくれれば最高なのですが、危険もついて回る旅行だったようで、そうはいかないのでしょう。

投資にせよ、仕事上の出店や営業戦略にせよ、その土地を肌で感じることはとても大切な事だと思います。
立場は違えど様々な形で経済に携わる僕ら自身が、この旅行の重要性を認識して、自らも小さな旅行へ出るくらいの心意気で自分たちが仕事をする地域や国を見つめることは、とても大切な事なんだなと感じました。




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「聞き上手」になれる50のルール/浦野啓子
タイトルそのままですね、読んでみました。

この本でいう『聞き上手』になるというのには、幾つかの側面があります。

□ 相槌、姿勢を良くする
話題に合わせた程よい相槌であったり、聞くときの姿勢であったり、判り易い『聞き上手』ですね。
寧ろ相手に話す気にさせる為の技術です。
話好きの人にはオーバーリアクションであったり、先を促すなどして気持ちよく喋って貰います。
また話し下手な人に対しては、こちらで話を纏めて「○○ということ?」などというリードを加えていくことも技術です。
また、あごを引いたり、少し前かがみにしてみるなど、相手を喋りやすくさせます。
また時間の都合などでも、気持ちよく話を切り上げる方法も紹介されます。

□ 興味を持つ
僕がこの本を読んだきっかけはこれかもしれません(笑)。
お仕事上で付き合う年齢層が少し上がってきたので、それに伴って話の内容へ興味が無いものが増えてきました。
それでも興味を持って話を聞くためには…、例えば前述のように興味があるように見せてしまう事も一つの方法ですが、その話を聞くことで何かが得られるという観点から聞くのも一つの方法です。
話の内容からどのような情報が引き出せるか、どのようなものを得られるか。
そういった事を意識しながら聞けば、決して退屈な時間にはならないはずですね。

□ TOP
これは無意識のうちに出来ている部分も多いと思うのですが、話の内容によって対応を変えることです。
相手の目を見て話すのが基本ですが、お説教の際には少し俯き気味だったり、陰口であれば話をしている相手に主導権を預けたり、指示であればメモを取るようにしたり。
自分の身を守る為の意味合いでいえば、これも立派な『聞き上手』のテクニックといえるでしょう。
上手に聞くというか、上手に聞き流すというか(笑)。
聞き下手といわれたり、話をしていてなんとなく妙に荒波に飲み込まれてしまう…という人は、ちょっとTPOの部分をを付けてみると良いのかもしれません。

□ 感想
ただ聞くだけとはいえど、色々な技術があるんだなと。
自分がきちんと出来ているのか?というと、なかなか自分では意識していないところも多いので、はっきりとは判らないのですが、話をしていて続けづらい人というのは、確かにこの本に書いてあるようなことが下手な人だなという事は感じました。
自分に苦手意識がある人も、そうでない人も。
一度はこういった本へ眼を通しておくと良いかもしれません。




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F
アニメでしていたF-エフ-の原作を読んでみました。

アニメとの大きな違いに愕然としました。
原作はF1まできっちり描かれているんですね。
最初に東京に出てきた際の笑い話が本当になるなんて!
アニメの方ではF3、聖との決着で終了するんですよね。今更ながらに調べてみたところ、全国放送からローカルへ切り替わったという経緯があったり、視聴率などは余り芳しくなかったのかもしれません。

何人たりとも俺の前は走らせねぇ!』と、田舎で友人にして優秀なメカニック能力を持つ大石タモツの改造した車を乗り回していた主人公の赤木軍馬は、妾だった母親の死後は父親に引き取られて異母兄弟と暮らしていた。
しかし家庭内では上手くいけず、やがて国政へ乗り出した父、赤木総一郎の邪魔にならないようにと感動されてしまう。
赤木軍馬は上京後、レースの世界へと足を踏み入れるのだったが…。


アニメでは赤木総一郎と軍馬は対立したまま、苦戦する軍馬をよそ目に着々と成功を収めていく…ただそれだけの親子関係ですが、原作では、もっと踏み込んだ描写がされており、レースの世界で奮闘する軍馬、国政の世界へ挑み、また自分が育ててきた赤木グループでのトラブルとの奮闘…という、お互いに新しい世界へ挑戦していく…ライバルではないのですが、お互いに切磋琢磨していく様子が描かれていきます。
だからこそ、ただの不仲な親子では終わらせない面白みがあります。

結局、物語を通して、軍馬にとっての『何人』というのは、お父さんだったんですね。

だから…というわけではないのでしょうが、そこまでがむしゃらにこだわり続けていたレースから、あっさりと身を引いてしまう軍馬という描写はあっけに取られるようで、思春期の少年がようやく、捜し求めていた答えにありついて、大人になっていくような爽快さを感じました。

ただ個人的には青臭さの残るF3までの時代の軍馬、そしてライバルとしての聖というわかりやすい構造の時期が面白かったように思いました。

ちなみに余談ですが、僕がこの作品を改めて読もうと思ったのはカー雑誌に連載されているF-Final-でした。



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大長編ドラえもん のび太と鉄人兵団/藤子不二雄
この映画がリメイクされると聞き、懐かしくて読み返して見ました。

この作品は著者がドラえもんで追求したのとは、逆の可能性を描いたロボットの物語です。

僕たちが子供の頃に思い描いていたロボットとの生活というのは、まさにドラえもんそのものでした。
家族であり、友人であり、時には兄貴だったり、負けられないライバルであったり…。
その発想は夢に溢れていましたが、時には都合の良い幻想に満ちたものだったのかもしれせん。
そう感じさせられるのが、大長編ドラえもんの『のび太と鉄人兵団』です。

のび太とドラえもんはたまたま涼みに訪れていた北極で巨大なロボットのパーツを見つけた。
それをどんどん組み合わせていくと、一つのロボットが出来上がった。
現在の科学力をも超越したそのロボットはザンダクロスという名前を付けられ、のび太たち以外は入り込めない鏡面世界において、のび太たちの遊び道具になっていた。
だがそのザンダクロスには圧倒的な破壊力を持つミサイルが装着されていることが判り、そのまま破棄することになった。
そんなある日、リルルという謎の美少女が現れ、そのロボットが自分たちのものであること、そして返して欲しいという事を伝える。
そこでのび太は鏡面世界への入り口を彼女に渡してしまうのだった。
しかしリルルはメカトピアという機械が独自に文化を築く世界の住民であり、機械同士の奴隷制度を廃止した事に伴い、人間を奴隷として用いるために送られてきたスパイだったのである。


機械が機械を作る―。
しかも人間にとって都合の良くない機械を…。

ドラえもんのもう一つの可能性だったと思うんです。
たまたまドラえもんは人間に対して友好的で、共存を思う優しいロボットだった。
でも機械を作る人間の悪意によっては、例えば人間の裏をかいて苦しめたり、どんどんと同じような思想を持ったロボットを増やしていく事だって可能です。
勿論、何がそういう風に育っていくのかは判りません。
メカトピアの始祖となるロボットは人間の作り出したアムとイムというロボットです。
彼らに与えられた使命は天国のような社会を作り出していくこと、でした。
その為に自分たちを成長させていくために植えつけられた競争心が、やがて鉄人兵団となって地球を襲うのです。

この物語の発するメッセージはとても大切な事です。
機械という便利な道具は、半面でとても危険な道具にもなりかねません。
その開発に携わる人たちは、その事をきちんと理解できた人でないと、ただ機械が作れるだけの技術者であれば、メカトピアが本当に生まれてしまいます。

ドラえもんという作品が、今後どれくらいの世代に渡って読み継がれていき、あと何度この作品がリメイクされるのでしょう。
だけど、この作品の伝えようとしたメッセージだけは、ずっとずっと語り継いでいかれていけばいい…そう思います。




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この気くばりのツボ77/斉藤茂太
人も自分も「同じもの」だったら、つきあう気になるだろうか

最近、一気に本を読むのではなく、少しずつ日数を掛けて読むことが楽しくなってきました。
なので、それに適した小さなセンテンスからなるこの本を読んでみました。
気くばりのツボ』とタイトルに含まれて居ますが、この本のコンセプトとはサブタイトルである『人に好感を持たれる』です。

そして人に交換を持たれる為に必要な事は、77のキーワードがあっても本当に限られたことです。
まず第一に、自分自身が成長すること。
自分に自身がある事、余裕がある事なんですね。

本文中に『深い河、大きな河は表面はなにごともないかのようにゆったりと流れるのだ』というフレーズが登場します。
凄く好きなんですよ、このフレーズ。
こういう風になっていければ良いな、と。

他のセンテンスというのも、この大きな大前提に沿っているように思います。
他の人と自分を比べない、競わない。
何事も他人事にしない。

気をつけて改善していくべきポイントは限られていても、なかなか実践できないこともあります。
そんな時は著者が77回に分けて解説してくれているので、ゆっくりと自分を変えていけば良いと思います。

一日に一つずつ改善していく努力をすれば、二ヵ月半で少し違った自分と出会えるかもしれません。
素敵な一冊との、気持ち良い二ヵ月半でした。



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ひと目でわかる仕事のマナー/平井きわ、岩下宣子
やってしまいました。

最近になって僕の勤める会社でも新卒や準新卒といった方の採用が増えてきたので、後輩を指導できるようになっておかねば!と思い、読んでみました。

…で、この本。
よく見てみれば表紙に書いてある事例集が化粧だったり、7つ道具にソーイングセット、化粧道具が混じっていたりと怪しい点が満載だったのですが、基本的には女性向けのマナーの本です。
通勤ファッションのスリットやミュールなどが出てきた時点で悟りました。
やってしまいましたorz

閑話休題。

イラスト主体で、文字もやわらかい手書き風になっているので、非常に読み易い内容です。
ちょうど学生さんから社会人になったばかりという人でも抵抗無く読めると思います。
内容は敬語、謙譲語、社内外における応対の仕方など、基本的なところから、他社や個人の家への訪問などの際のマナーなど、本の雰囲気に反して、細かく充実の内容になっています。
欠勤の連絡の仕方や、お茶の出し方などはなかなかきちんと教わる機会が無いので、こういう本を読んでおくと、寧ろ先輩から間違ったマナーを教わらずに済むという利点もあると思います。
前者で言えば、新人さんに多いのが親から『うちの子が体調が悪くて…』。
どれだけお母さんのマナーがしっかりしていても、本人からの電話でなければ呆れられるのが関の山です。
また後者でも慣れない人はとりあえず近くから順にお茶を出すという事をやってしまいがちですが、これは勿論上座から順番に出して行く事になります。

読み物としても面白くて、後半には○○の法則と言われる職場にありがちな法則が紹介されています。
その内のひとつ、『異性の法則』を紹介します。
・優しくしてくれる人はタイプの人ではない
・異性に好かれる人は同性から嫌われる
・仕事をすればするほど男が遠ざかっていく
・本当にいい男のことは話題にしない
・公然でのアプローチは失敗する

なんだかありがちですね。
男性向けでも欲しかったです(笑)。

気軽に力を入れず、それでいて勉強になる良い本だと思います。
この本は会社に置いておき、女性の新入社員が居れば渡して読んでもらうと良いかもしれませんね。

…と、教えることから逃げる事を覚えました。
だって、この本を家に置いておく理由が無いんだもん(笑)。



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百戦百勝のメモ術・ノート術/本田尚也
連戦連敗な僕なので、読んでみました。

日常業務におけるメモ、ノートの活用の仕方です。
タイトルには無いものの、手帳についての記述もあります。

□ 役割分担
この本で特徴的なのは、それぞれに対する役割分担です。
まず手帳は移動用のメモとスケジュール。
ノートは考えるための材料、メモはノートに書く前段階の覚え。
…ざっくりと分けると、このような形になります。
効率面から手帳で全てを兼務することは否定しています。
A5やB6などの、少し小さめのノートや、A4などの紙を四分割したメモなどと一緒に使っていく方がベターなのだそうです。
しかし著者が最も強調するのは、それぞれに対して『考えること』です。
単にスケジュールを埋めて悦に浸るだけのスケジュールではなく、例えば訪問先の注意点を挙げておくとか、メモにしても調べている途中に出てきた直接には関係ないキーワードでも、仕事で生かす事が出来る可能性があるものを保存しておく…。
ただ書くだけではなく、考えると言うことから、ノートやメモは生きてきます。
またスケジュールも決まった事を書き連ねるだけではなく、会社の立場になって優先順位を考えながら組み立てる、スケジュールを作る作業とする事を強く推奨しています。

□ メモは動くもの
著者がポストイットに触れるのは、ほぼ一箇所に限られていますが、それでもその評価は高く『移動端末最高峰ツールである』という、思わずジョークかと疑ってしまう最上級の褒め言葉で称えられています。
著者は一貫して、手帳やメモに書きとめたものをノート(それ以外にもPCだったり、他者だったり)へ移動させていく事を大切にしています。
それは冒頭で触れている通り、書くことが考える第一歩になるというポイントからです。
その考えから、移動しやすく、携行性も抜群であるポストイットの評価が高まるのは当然なのです。
ちなみに話をしながらメモをとっても失礼ではないようにする方法も紹介されています。
ピタッと書き込みをやめ、ゆっくり黙って顔を上げる。そのまましばらく無言でうなずいたり、正視する。

……。(頷く)

□ 戦略的な書き方
書き方については、参考に出来る部分が多かったです。
例えばありがちな『○○会社、Aさん訪問』というところでも、もう一歩踏み込んで『昼前NG、不確かな表現を嫌う』などと書いておけば判りやすくなりますし、訪問先でする話に関するデータを手帳に落としこんでおけば、もっと良い。
僕は著者がアナログをきちんとした後で使うべきとしているデジタルのPDAに頼る機会が多いのですが、PDAだとこの点を押さえやすいのです。
マイクロソフト社のアウトルックなどと書式は共通なので、日時、件名、場所のほかに自由欄があるので、例えばそこへ落とし込んでおけば予定表のアラームが鳴るのと同時にメモを確認できますし、会いに行く際にデータを詰め込んだファイルと予定表を予め開いていけば、もたつく事無く対処できます。
これは活用していきたいポイントだと思いました。

□ 感想
ノートや手帳に関する本は何冊か読んだのですが、今回はもっと小さく『メモ』まで勉強できました。
今後も活用していけそうな部分もあるので、自分の物にしていこうと思います。
書くこと=考えることと言う前提には、とても共感できるので、とても読み易くてあっという間に読み終わってしまいました。
内容としては営業の仕事をしている人向けのものなのでしょうが、書いてあること自体は総務寄りの仕事をしている僕でも、全く違和感無く読む事が出来ました。
著者は『書きグセ』をつける事を何度も書いていますが、癖にするどころか、何を書いておけば良いのか判らないといった方にもお勧めの一冊です。
きっと、これまでも書いておいた方が良かった!と気づかされることでしょう。



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高名な依頼人 The Adventure of the Illustrious Client/シャーロック・ホームズの事件簿
僕のおひきうけする事件では、謎は一方の側にだけあれば充分です

時間の経過によって発表が許されたと言う古い事件です。
どうやら我らがワトソンは古くなった事件の公開をホームズへ定期的に求めているようで、この事件の許しが出たのは『長年私がそれを繰り返して、その時がもう十回目ぐらいだっただろうか』との事です。
発表が1925年、事件の発生は1902年。
20年以上の長きにわたって「まだ発表しちゃ駄目?…けち」という会話を続けてきたのでしょうか。なんという粘着気質
っていうか、ホームズもきっと根負けしたんだろうな…。

この頃のワトソンはホームズと別々に暮らしていたそうですが、二人の交友は変わらず続いていたようで、この事件について『手を貸してくれるんだろう、ワトソン?』とホームズが協力を要請した場所は、なんとトルコ風呂です。
…勿論、古風な日本の悪い表現の方ではなく、本当のトルコ風のお風呂―蒸し風呂の事です。

裸の付き合い!!

…それはさておき。
少し前の『フランシス・カーファックス姫の失踪』という事件では、『だるくなる上に高価』という、日本人に微妙な誤解を呼びそうな表現を用いて(いや、そういう用法で使うのは良くないんですよ、今は)トルコ風呂を否定していたホームズですが、この時は好きで一緒に行っているくらいなので、あの発言の後にワトソンに「いいトルコ風呂があるんだよ!」とでも紹介されたのかもしれませんね。

ホームズの下へ依頼人が訪れ、事件の調査を依頼した。
オーストラリアからやってきたグルーナー男爵は、浮いた噂で知られる人物だった。
しかしそれだけではない。彼の周辺では疑わしい死を遂げた人物が何人も居ると言ういわくつきの人物で、ホームズは名前を聞くや否や『オーストラリア生まれの殺人者』と断じるほどだった。
その男が高名な将軍の一人娘たぶらかし、結婚をしようとしているという。
自分の過去の噂についても、素直に話した上で否定するなど徹底しており、既にその娘は妄信的にグルーナー男爵の虜になってしまっていた。
ホームズへの依頼は何とかこの結婚を打ち壊して欲しいと言うものだった。


ところで、この依頼人は本来の依頼人の代理で訪れた人物です。
その本来の依頼人は余りに高名な人物であるために名前を出すことは出来ないといいます。
しかしホームズは
謎は一方の側にだけあれば充分です』と突っぱねて、詳細を言えないのであれば断ると言う態度をとって見せます。
最大限の情報を聞き出した上で、依頼を受けています。
ちなみに後々にワトソンが得た情報で読者にも大体の身分が想像できるようになっているのですが、ホームズは既に話を聞いた時点で『謎めいた笑みをもらした』との事なので、既に気づいていたのでしょう。

ネタバレ等は続き以降で。
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生還/石原慎太郎
お年を召されても尚、鋭く世相を切る発言で世間をにぎわす石原慎太郎さん。
これまで映像化された作品は何度か見た事があるものの、作家としての活字作品を拝読したことが無かったのです。
総理大臣になって欲しい人ランキングでも上位の常連である程の方だけに、読んでおかねば!と思い立ち、著作の中から『生還』という一冊を読んでみました。

主人公である働き盛りの男性は、自らが手術さえも出来ないような末期の癌である事を知る。
普通に行けば、抗がん剤治療を進めながら、残された余命を生きていくしか選択肢は残されていなかった。
しかし彼の知人である田沼という獣医は、彼へもう一つの選択肢を提案した。
それは現在医療による治療を全て止め、家族からも離れて、自分の提案する新しい治療のみを受けると言うものだった。
彼は意を決し、家族には自分が死んだものだと思うように告げて遠く離れた地で、たった一人の生活を始めるのだった…。


主人公の男性の一人称で語られるこの物語は、ちょうど弟で俳優として知られる石原裕次郎さんがお亡くなりになったのと近い時期に発表されています。
特にそれを意識した作品と言うわけではないのでしょうが、自分が深刻な病状の癌であるという事を知った男性の心理描写が非常に生々しく感じられる作品です。
自分が死が目前に迫った病人であると言う事実が、自分と世間の間に大きな隔たりを作ってしまうのです。
そんな死への覚悟と、もしかすると助かるのではないかと言う希望とに揺れ動きながら、彼は新しい生活を営んでいくのです。

ネタバレ等は続き以降で。
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恐怖の谷/アーサー・コナン・ドイル
敏速な推理、巧妙な罠、次の起こる出来事の鋭敏な予測、大胆な見込みの誇らしい立証―これがあればこそ、僕らは生涯の事業を誇りとし、正当化できるのではないか?

シャーロック・ホームズシリーズ最後の長編となる『恐怖の谷』を読んでみました。

こちらも長編とは言うものの、二部構成の作品ですね。
一つの作品としては短編くらいのサイズなので、結構気軽に読むことが出来ます。

またこの作品は時代としてはホームズがまだモリアーティとの決着をつける前へ遡ります。
なので作品中にモリアーティへ対する言及が数多く見られます。
モリアーティが自らの知識を提供する代わりに金銭などの利益を得るといった犯罪へ加担する理由なども解説されています。
また、以前よりホームズがモリアーティをマークしていたことや、接触を図っていたことなど、短編の中では触れられなかったホームズのモリアーティへ対する意識や確執が描かれているので、これからシャーロック・ホームズシリーズを読む方は先にこの作品を読んでおいても面白いかもしれません。

ホームズはモリアーティの部下であるポーロックという男と連絡を取り合っていた。
途中で連絡は途絶えてしまったが、暗号を解読したホームズはある男の元へ危機が迫っている事を知る。
しかしその危機に対処する間もなく、マクドナルド警部の手によってその危険が現実のものとなった事が知らされるのだった。
男はダグラスという男性で、他所から移住してきてたちまちに持ち前の明るさと人望で地域の人気者へとなっていた。
そんな彼が自宅に置いて銃で頭を吹き飛ばされた死体となって見つかった。
館は堀に囲まれ、夜間は橋を引き上げてしまう為に、犯人は水のある堀を泳いで脱出したとしか考えられなかった。
なのでずぶぬれになった不審人物がすぐに見つかるはずだと思われたのだが、犯人は一向に見つからなかった…。


ところでこの事件が発生する前後、ホームズは随分と退屈な日々を送っていたそうで、事件が持ち込まれたことに対する喜びの様子が描かれています。
ホームズは喜ぶと目が輝き、青白い頬が熱ばんできて、更に真剣な顔一面に喜びが溢れてくるそうです
な、なんていう興奮状態
普通の依頼人は話をする内に探偵がこんな様子を見せたら逃げ出してしまいそうな気がします。

そんなホームズと暮らすワトソンは一般的な常識人だからさぞかし大変なのだろうと思いきや、事件の起こった館で執事を勤める男性をこんな風に表現していました。
『風変わりな、ささくれだってひからびた男
…干からびた!!
この医者、以前にもホームズの兄の手をアザラシのヒレに例えたことがありますが、女以外の人間を描写させると、たまにとんでもない毒を吐きだすことがありますね。

さて、事件の陰には被害者のダグラスの過去が関係しているのでした。

ネタバレ等は続き以降で。
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