本の虫、中毒日記

読書感想文、乱発中。

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Fujisaki

Author:Fujisaki

基本はシャーロッキアン。
でも雑食の本の虫。資格からマンガまでそこに文字がある限りっ。

紙魚、コナチャタテとはちょっと違う本の虫ですので、駆除はご容赦下さい。

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言えそうで言えない敬語/本郷陽二
基礎の基礎ですね。
社会人になって8年が経とうとしていますが、今更と言われても勉強が必要であれば…!
プライドは捨てて読んでみました。

何故にこういう本を今更手に取ったのか?
敬語というものが、こんがらがってきた…という部分はあります。
どうしても社会に出ると間違えた敬語も多く聞きます。
8年も社会人をしているのですから、後輩も出来れば、ある程度ざっくばらんに話せる人も増えてくる。

…そうこうしていると、正しい敬語ってどれなのかこんがらがってきたんですよ(笑)。
社会人成り立ての頃の方が正しい敬語を使っていたような気さえしてくれます。

この本はそんな基本に立ち戻らせてくれる一冊です。
冠婚葬祭、ビジネスの場からプライベートまで網羅しているので、意外と重宝できます。
結婚式に行くとき、ご葬儀へ参列するとき。
シチュエーションがビジネスだけに限定されていないのは、結構重宝しますね。

後、必要以上の解説がなくてシンプルなのも判りやすくて良いです。
僕のように思っている人が居れば、是非お勧めしたい一冊です。


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旗本退屈男第七話 仙台に現れた退屈男/佐々木 味津三
賭仕合い、賭勝負、およそ武道の本義に悖るべき所業は夢断じて致すべからず

旗本退屈男こと、早乙女主水之介はついに仙台にまで到着しました。
伊達家で知られる名門中の名門のお国ですね。
初期の江戸に居た頃から、旅に出て段々と水戸黄門のような旅情物の雰囲気が定着して来ましたね。
今回もどんな晴れ晴れするポーズを見せてくれるのかと期待しながら読んでみました。

早乙女主水之介が仙台の町を訪れてみると、何故か旅籠では商人ばかりに声を掛けてお金を持っていそうな旗本である早乙女主水之介には誰も声を掛けようとしない。
不審に思いながらも泊まる所を決めようと、宿の者へ声をかけるが体よく断られてしまう。
そうこうしていると、早乙女主水之介へ声をかける旅籠の者が居た。
聞けば細菌になってから他国の侍を泊めると、届出の上で宿改めや身分改めなど、厄介な状況になっているという。
しかしその旅籠は構わないと良い、またまるで早乙女主水之介の身分を知っているかのような待遇でもてなすのであった。
国の態度も気になれば、唯一泊めて、更に上等の扱いで迎え入れる旅籠も気になる。
早乙女主水之介は良い退屈払いになると思い、堂々と旅籠へ自分が泊まっていることを宣言する立て札をするのであった…。


さて、この物語では『直参』という立場が大きくピックアップされます。
物語の途中で自らの立場を名乗り、例え伊達家の者でも直参である早乙女主水之介へ下手に手出しをするとただでは置かれない…。
この直参と言うのがイマイチよく判っていなかったので、調べてみました。

まず直参の旗本とは、御目見得以上の家格を持っている直参の事なのだそうです。
将軍と直接会える権利を持っている身分で、退屈男もそうであるように1万石以下です。
身分としては石高にもよるものの、大名に匹敵する立場になるそうです。
ちなみにこの物語の主人公は『無役ながらも千二百石頂戴の天下お直参じゃ!』との事です。
結構良い身分の方だったんですね、退屈男さんってば。

ネタバレ等は続き以降で。
続きを読む…


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お役立ちeメール文例/エンサイクロネット・ビジネス
電子メールの文例集です。

社内外への色々なシチュエーション、依頼や謝罪、抗議をする場合のメールの文例を紹介したものです。
文例集というと、シチュエーションが合致していないと使えない本も多いのですが、この本では文例の中から幾つかポイントになるキーワードをピックアップして紹介しています。
何かを伝えようとするとき、頼もうとする時に、このひと言を付け加えておくと効果的!という言葉ですね。

そこだけを拾い読みしていっても充分に勉強になる一冊でした。

※この本は電子書籍で美味しく頂きました。


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新5分間ミステリー/ケン・ウェバー
ミステリークイズです。
電子書籍のサイトを覗いていたら見つけて、思わず読んでみました。

内容は伝統的な推理クイズの本です。
事件のあらましが記述され、最終的に読者が答えを考えて答えのページへ読み進める…。

凄く余談なのですが、僕はこの推理のクイズが好きで本当によく読んでいました。
最近の若い方はご存じないかも知れませんが、藤原宰太郎さんという作家の方がこの手の大家ともいえる方でして。
古今東西のクラシカルな殺人トリックを短いクイズに濃縮して紹介してくれていました。
僕のブログでは残念ながら余り紹介していなくて、この記事ぐらいなのですが、『世界の名探偵50人』では、藤原宰太郎さん自身も参考にし、描いてきたクラシカルな名探偵をズラッと紹介していて、僕はこの本から多くの推理小説のクラシックへと旅立つきっかけにりました。

この本でも伝統的な匂いのするトリックや、斬新なトリックまで色々と紹介されています。
…あぁ、なんだか藤原宰太郎さんの紹介記事みたいですね(笑)。

推理クイズ物自体は、藤原宰太郎先生の作品をかなり読み漁った影響で食傷気味になってしまい、あまり読んでいなかったのですが、作家が海外の方という事で登場人物の名前が横文字だったり、文章の雰囲気も違ったりで、久し振りに楽しんで読む事が出来ました。
僕はこの推理クイズというのは推理小説におけるショートショートだとさえ思っているんですよ!

電子書籍でこのジャンルの本を読むのは初めてだったのですが、最大の利点として紙のように透けない、捲り間違いが無いという点があります。
紙の本ではどうしても間違えて答えのページをいきなり開いてしまったり、次のページに有る答えが透けて見えたりと、色々と残念な事があったりするのですが、電子書籍の場合はそれが無い。
このジャンルと電子書籍というのは、相性が良いのではないかとさえ思いました。



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柿色の紙風船/海野十三
ううーン

帆村荘六シリーズより、少し番外編的な犯人自身の手記と言う形を取った作品です。

ラジウムの盗難に関する物語です。
今でもラジウム温泉の効能に痔が含まれていますが、この作品では短期間だけという条件付でラジウムの塊を肛門に直接入れるという治療が紹介されています。
犯人はその高額なラジウムをお尻に入れたまま逃走してしまうのです。
そして追及の手から逃れる為に、自ら犯罪を犯して刑務所に服役するのでした。

なんていうか、全体的に不潔な雰囲気の漂う作品です。
当時はラジウムをそういう風に治療に用いていたのでしょうか…?
作品中ではかなり痔に効力を発揮していたようですが、実際のところはどうなのでしょう。

やがて事件は意外な展開を見せ、しかも帆村荘六がしてやられるという、今までになかった展開を見せます。

ただし帆村荘六は殆ど登場しないんですね。
犯人がラジウムを盗んだことを見破って調べにきたという描写があるのみ。
ファンには少し寂しい作品かもしれません。




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死の快走船/大阪圭吉
恥ずかしながら、古典ミステリをよく読んでおきながら今の今まで存じ上げませんでした。
日本の推理小説の未来を嘱望されながらも、戦争のために早世してしまった幻の作家、大阪圭吉さん。
今回は白鮫号の殺人事件を改題した死の快走船を読んでみました。

キャプテン深谷と呼ばれる人物がいた。
欧洲航路の船長として活躍後、充分な貯金もあったので美しい海岸へ、まるで船長として暮らした日々を再現するかのような家を建て、そして時にはヨットで海へ出る…という気ままな生活を送っていた。
そんな彼が死体となって見つかった。
一見、海難事故によって死んだかのように見える死体だったが、よく調べてみると彼の頭にはビンで殴られた後が残されていた。
キャプテン深谷を診に来た医者と、それに同行してきていた東屋三郎はその謎へ挑戦するのだった…。


□ 本格推理小説
とても論理的に仕上がった本格として描かれた作品です。
当時、ここまできちんとした本格の推理小説を書く作家の方が、余り名前も知られないまま存在していたということに驚きました。
また推理も凄く理路整然としていたかと思えば、綺麗に数字が揃う事が必ずしも現実と合致するわけではないと言い切ってしまったり…。
被害者が恐れていた来訪者も、上手く読者を騙してくれるんですよね。
凄くありがちな事ですが、殺された人が何者かが来ると話していれば、過去に何かがあったと勘ぐってしまいます。
上手いやり方だなぁと思いました。

□ 青山喬介
著者がシリーズ展開していた探偵が、青山喬介でした。
この作品も元々は青山喬介が探偵だったそうです。(作品中に出てくる東屋三郎に代わっています)
どういった事情で変わったのか判りませんが、青空文庫さんの方で読まれる場合は、東屋三郎バージョンしか読めないので注意が必要です。
著者自身が早世した為に余り作品が残っていないこともあり、シリーズ自体少ないようなのですが、なかなか個性的且つ論理的な推理をしてみせる推理スタイルです。

□ 感想
本当にこんな作家の方が余り名前も知られないままになっているのは惜しいと思いました。
もう少し長く生きられて、もっと沢山の作品を残されていたら、もしかすると横溝正史さんと双璧をなすくらいの本格推理小説の大家になられていたかもしれませんね。
日本人作家さんの手による、この時代の作品を読むときは、風情だったり海外の作品をオマージュしているような部分を楽しんだりというところを楽しみながら読んでいるのですが、この作品については時代の古さを感じることなく、純粋に推理小説として楽しめました。
文章も古臭さを感じさせず読みやすいので、僕同様にまだ読んだことが無いという方はぜひ手にとってみてはいかがでしょうか。



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湾岸ミッドナイト ポータブル
湾岸ミッドナイトがゲーム化されていたのでやってみました。
PSで展開されており、僕が遊んだのはPSP版。

□ ゲームシステム
首都高バトルPSP版へ湾岸ミッドナイトの車を当て込んだもの。

以上。

って、はしょりすぎでしょうか。
ゲームシステム等に関しては、まさにこの一言です。
原作のストーリーを楽しむモード、自分がキャラクターに成り代わってライバルたちと戦っていくアーケードモード、ミッションをこなしてミッションの達成度で車のチューニングが施されるモード…と、やりこみ要素もあります。

ただPSPのレースゲームを幾つかしたのですが、共通して夜に走る設定はやり辛いですね。
画面が小さくて、どうしてもテレビゲームに比べると暗くなりがちで、遊ぶときの姿勢ひとつで見え方も違ってきますし…。
湾岸ミッドナイトは俗に言うアザーカーを避けながらのゲームですが、スピードが上がっていると車線の見切りを読み誤ってしまいますね。

後、個人的な感想なのですが…曲がらない。
他のゲームの感覚で良くと、すぐに壁に激突してしまいます。
なので、アクセルと同時にブレーキングが重要になります。

僕は余り長時間にわたってゲームをするのが得意ではないので、このゲームで採用されているSPバトル(敵を引き離した時間や、壁に激突した回数に応じてSPというゲージが減っていき、先に0になった方が負ける)は、手っ取り早くてよかったです。
他のゲームでもこのシステムを採用してくれればいいなぁ、と。

…あ、もちろんSPバトルのシステム限定の話です。




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戦略がなくなる日/小山和伸
youtubeの動画でもおなじみに小山和伸さんの著書が電子書籍で出ていたので、さっそく読んでみました。

タイトルの『戦略がなくなる日』という言葉は、文字だけを拾うとネガティブな印象さえ残るような感じを受けます。
しかしこの本で言うところの戦略が無くなるというのは、社会の何かに対して打つ手無しです、お手上げです!という意味ではなく、長期的に立てられる計画としての戦略というもの自体が、時代遅れになっているのではないかという提言の意味合いを持つものです。

長期的な戦略から、変化に打ち勝つための戦術へと時代はシフトしなければならないというのが、著者がこのタイトルへつけた想いなのです。

では、何故?

そこに大きな要因として登場するのは、まずIT革命です。
インターネットの普及により、僕たちは色々な事を知る事ができます。
昔で言えば、芸能人の方でも綺麗なだけでは人気者にはなれなかったんですよね。
小難しい業界の事は判りませんが、運なども含めて何かのきっかけが必要だった。
でも今は本当に綺麗な人は、ネットで簡単に話題になり、『美人すぎる○○』ブームで実証されたように、有名になれる。
情報網が発達している現状、従来の何倍と言う速度で情報が人々へ渡ってしまう。
刻一刻と状況が変わることを前提にして動かないと、これまでの戦略レベルのスピードでは対処できなくなってしまいます。

また多様化も挙げられます。
人と同じものが欲しいという時代ではなく、色々なものが求められる。
同じものを作り出す効率的な機械ではなく、少しずつ違うものが作れる柔軟さも、従来の戦略の概念では対処しづらいものだったのです。

こういった具合に、スピーディさを追求する時代の発想の変遷を求め、どのように対処していくのが好ましいかといった提言になっています。

タイトルはセンセーショナルですが、別に戦略と言う言葉が終わったわけではありません。
別に言葉を否定しなくても、表現の仕方で長期的な戦略を立てる時代から短期的かつ柔軟に対処できる戦略を立てる時代への変遷でもいいのです。
従来の概念からの転換の必要性が良く伝わる一冊でした。



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V8キッド
実家の片づけをしに戻っていたら、一冊だけ出てきた懐かしい漫画。
V8キッドを捨てる前にもう一度だけ読んでみました。

この作品は僕が小学校の頃に、コミックボンボン(2007年休刊)という月刊の漫画雑誌に掲載されていました。

大地震の発生の為に千葉、茨城が日本から切り離されたのをきっかけに、この二つの県はチバラギ共和国という国を立ち上げます。
このチバラギ共和国は地震の際に石油が大量に湧いて出てきていた為に、ガソリン代無料という超車社会を創り上げたのです。
その国で一番の走り屋にして『紅抜刀瑠』のリーダー、城戸はしる(通称、キッド)と、お金をかけたチューニングマシンでバトルを挑むモアイのような顔をした神竜とのバトルを描いた漫画です。
ある日、神竜の企てにより事故を起こして愛車を潰してしまったキッドは、たまたま手に入れたV8エンジンを載せるための車としてボロボロのヘバルを選び、その日のレースに圧勝して見せます。
そしてその後、ヘバルとV8のまま車をチューニングしたり改造したりしながら神竜との戦いに勝ち抜いていくのです。

懐かしかったですね。
当時、ガンダム推進派のボンボンに対して、コロコロはミニ四駆…といった趣きがありまして。
子供の頃だから小遣いの範囲内でボンボンとコロコロを一緒に買うのは、ちょっとしんどい。そのお金があればガンダムかミニ四駆が買える(笑)。
僕はガンダム派だったのでボンボンを読んでいたのですが、車に関する漫画がボンボンに登場したのは、ちょっと嬉しい出来事だったように覚えています。
ちょっと形がデフォルメされていたり、しゃべったりと、疑問は残るものの、僕もレース漫画を読んでいるぞ、と(笑)。
…まぁ、結局は友達同士でコロコロとボンボンを交換したり、上手くやっていたんですけどね(笑)。

今になってみてみると、キッドの愛車のヘバルスバル360なんですね。
車両重量はかなり軽く、385kg。
これにどれくらいのスペックかは判らないですが、現在でも最高峰の位置づけであるV8エンジンを搭載するわけですから、コーナリングやら剛性やらといった細かい設定を抜きに考えれば、かなり強烈ですよね。

本当に懐かしかったです。
また機会があれば全巻読んで見たいなぁ…と思いつつ、捨てるのをやめてしまいました。



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イチローvs松井秀喜~相容れぬ2人の生き様~/古内義明
日本人野球界のメジャーリーガーとして著名な二人。
野球に興味の無い僕でも知っている二人が不仲?という前提に立って書かれた本だそうで。
ちょっと興味を惹かれて読んでみました。

WBCへの参加、不参加を巡って仲が悪くなったのではないかと言う事だそうで、一番の契機となったのは松井秀喜さんがチームを移籍するのではないかという話題が出た時に、イチローさんと仲が良くないからイチローさんと同じチームへの移籍は無いだろうという記事が出ていたそうです。
それが日本では話題に上がることのなかった二人の不仲という前提に立った本を作る契機だったとか。

ただそういった記述が目立つのは概ねWBCの話題まで。
後は二人の考え方やスタイルの違いなどに関する記述が殆ど。
対立構造を描くことで一冊で二度美味しい形に仕上げていると思えば良い感じではないでしょうか。
実際のところは本人たちに聞いてみたというものではなく、それぞれの発言やこれまでの人生から比較したもの。
例えばイチローさんが当時余り人気の無かったパ・リーグの球団で活躍しても、人気のあったセ・リーグの中でも名門であるチームで活躍する松井秀喜さんの影に隠れ気味だった事へのコンプレックスというものが、不仲説のようなものの根底に置かれているようですが、これだってどうなのか判らない。
案外騒がれずに静かに仕事が出来る事を気持ちよく思っていたのかもしれないし、本当にコンプレックスに思っていていつか見返してやると思っていたのかもしれない。

こういうデリケートな部分に第三者が介入しての答えというのは出ないと思います。
本人たちに聞いて『良いですよ』といっても実際はいがみあってるかもしれないし、『悪いです、嫌いです』と答えても、実は裏で二人でニヤニヤしているかもしれない。
そういうややこしいことは抜きにして、純粋に二人の考え方やスタイル、そしてその違いを楽しむのであればなかなか興味深い読み物だと思いました。



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中高年のための登山医学/大森薫雄
正直に言います。
登山医学という言葉を良く知らなかったので、登山することで健康になる本だと思って読んでみました。

…逆ですね。

登山をする過程で発生する病気や怪我に対処する為の医学なんですね。
調べてみると全国的にネットワークがあり、登山の多い時期には山で診療所を設置するなどしているそうです。
この本は登山で起こりえるトラブルへの対処や、危険の啓蒙活動として書かれた一冊です。

登山中の事故に関するニュースはよく耳にします。
よく聞く表現で言うなら、山を甘く見ないこと…なんだなぁと思いました。
この本の中で紹介されている真夏の凍死(低体温症)のような事態も起こりえることを考えれば、まずは医学から離れて登山をする際の準備から考えていく必要があるのでしょう。
その準備が出来た上で、山でどのような怪我や病気が起こりえるのか、そしてそうした時にどのような対処をする事が正解なのかという知識を付けていかなければなりません。
虫刺されや毒ヘビの被害に遭った際の対処も記されています。
僕は電子書籍でこの本を購入したので手帳を持ち歩く限りはいつでも開けますが、本で購入した方も少し重たいかもしれませんが荷物に忍ばせておくと良いかもしれません。

僕は登山といえる程の登山をする事は無いのですが、写真を撮影する目的で山に行ったりする事もあるので、とりあえず準備の事から覚えていければいいなと思い、当初の目的とは違った方向性ではありましたが、じっくりと読ませていただきました。




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城を巡るのがおもしろくなる本/今泉慎一
最近、ちょっと興味があって備中松山城(昔のままの天守を持つ唯一の山城)について調べていました。
以前には姫路城を修復する際のエピソードを読むなど、お城というもの自体への興味もあったので、お城めぐりが楽しくなるという本を読んでみました。

この本は色々なお城のエピソードや、城廻のときに見るべきポイントを記しています。

前半で登場する話題なのですが、江戸時代に一国一城令というものが出され、多くの城が廃されていますが、その時期にも新しく登場した城がありあます。
その中の一つである福山城は五層の天守、三層の伏見櫓という立派な作りになっており、歴代の城主も徳川家と縁の深い人が選出されたと言います。
これは姫路城と岡山城の中継地点にあり、西国に豊臣家へついた者が多かったことから監視の目的で作られたそうです。
そういう目で見てみると、福山城も実に戦略的なつくりの城に見えてきます。

僕自身は岡山城と備中松山城を見に行ってきたのですが、特に後者の備中松山城は要塞化された城と評されることも遭ったとおり、戦になる事を考え抜いた作りになっているのが興味深い城でした。

城と言うのはそれぞれにコンセプトや特徴のあるものなのだそうです。
そういった知識を持って城を見てみると、前回とは違った発見がありそうです。

城廻りが好きな人にも、まだした事がないという人にもお勧めの一冊です。



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ひらがなかくれんぼ/フレーベル館
お子さんの知育用の絵本です。
30目前にして…読んでみました

50音ごとに何か該当する(『あ』ならありとか)物を紹介していくもので、まずヒントが出て、読み進めていくとシルエットが登場して、これはなーんだ?というものです。
たぶん愛らしいお子さんと一緒に読むと、とても和やかな雰囲気になるのでしょう。
30男一人でやると非常に殺伐とした雰囲気が出来上がりました。
…新しい発見です。

ちなみに、ヒントのハードルが以外に高い。
一番最初の蟻の項目では甘いものが大好きという言葉とショートケーキが登場します。
この時点で蟻を導きだすのは難しい。
そしてシルエットが出てきて、きっと『あ、これは○○だよ!』と盛り上がるのでしょう。
30男は『…なんだ、蟻か』で終わりですが。

ただところどころシルエットを見ても難しい。
子供の頃の想像力が衰えつつあるのでしょうか。

自分のオッサン化を受け入れたい方にお勧めの作品。

※この本は電子書籍で美味しく頂きました。携帯電話で読めますよ♪


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列島踏破30万人 執念の住宅地図/プロジェクトX
ゼンリンの住宅地図を仕事でも良く使っていました。
実は一度だけ、ゼンリンの方々が地図を更新するのに歩き回っている様子を見たことがあったのです。
こうやって一軒ずつ回っているんだなぁと感心した覚えがあります。
今回はその地図が始めて作られた際のエピソードを読んでみました。

そもそもゼンリンの地図のスタートは、戦後に就く仕事も無い状況で創業者の大迫正冨さんが、温泉地の観光案内の為に地図付のガイドを作ったのが好評だった事から始まったそうです。
なのでゼンリンさんの前身ともいえる社名は観光文化宣伝社、別府で立ち上げた会社でした。
これが善隣出版社と名を変え、現在のゼンリンさんになるわけですね。

創業者の方は体が強くなかった為に若くしてお亡くなりになってしまったので、実質的に全国制覇を成し遂げるのは二代目で創業者の息子さんになる大迫 忍さんでした。
この方は大学時代に生活費を地図を作ることで稼がされるなど、正に地図のエキスパートともいえる方だったそうです。

住宅地図の難問として登場するのは広く、廃屋も多かった北海道、そしてビルや地下街の多い東京などの都市部が挙げられていました。
ご存知の方も多いと思いますが、ゼンリンの地図は表札の名前を表記してあります。
なので、最近の地図には、例えば藤原さんのご自宅でも表札に出ていれば『FUJIWARA』といった風にローマ字表記の物も掲載されていたりしますが、これも実際に一軒ずつを見て回った結果なんですね。

この地図を他社に先んじて作成していく為に取ったのは、人海戦術だったそうです。
その為に必要となる費用は膨大なものだったそうですが、ゼンリンの地図というのは価格面から見ても判るとおり面だっては企業などの法人向けに作られているものだった為に、融資などにおいても意外とスムーズに受けられていたそうです。
今になればあって当たり前の地図ですが、当時は熱望されたものだった事を物語るエピソードですね。

『住宅地図』は人生で最高の愛読書みたいなものです


二代目社長の大迫 忍さんは自身の仕事について、上記のように語っています。
自分たちの仕事に対する誇りと、地図へ対する愛着がよく判る言葉だなぁと、かみ締めながら拝読しました。

※この本は電子書籍で美味しく頂きました。


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シャーロック・ホームズ最後の挨拶/コナン・ドイル
各感想文への目次記事です。

シリーズとしての終わりではないものの、ホームズが公式に発表された中では最後に手がけた事件である『最後の挨拶』を含むのがこの作品です。
老いたホームズの、衰えない鋭さや、変わらない友情を楽しめる一冊です。

ウィスタリア荘
ボール箱
赤い輪
ブルースパーティントン設計書
瀕死の探偵
フランシス・カーファックス姫の失踪
悪魔の足
最後の挨拶



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最後の挨拶-His Last Bow-/シャーロック・ホームズ最後の挨拶
僕らが静かに語り合うのも、これが最後になるかもしれないからね

ホームズ作品への感想文を纏めながら、ついにここに来てしまったかと嬉しい反面、とても残念な気持ちでいっぱいになりました。
まだ長編、短編集も残しているので僕にはゴールではないのですが、時系列では公式に発表されたホームズの最後の活躍となるのがこの『最後の挨拶』です。短編集自体はこの後、『シャーロック・ホームズの事件簿』まで続くのですが、この後に発表される事件は全て本作よりも年代が新しい物に限られています。

まず特筆すべき点として、この作品はワトソンの一人称によるものではなく、三人称によって描かれています。
三人称で描かれる作品はいずれ記事に上げることになるであろう『マザリンの宝石』事件と、この最後の挨拶のみなので、ちょっとレアな体験が出来ます。

舞台はイギリス、第一次世界大戦へ世界が向かっている時代だった。
ドイツ人のスパイたちも仕事を終えて本国であるドイツへ戻ろうとしていた。
フォン・ボルクという男性スパイも、最後にイギリスでの協力者から最新の暗号を入手次第出発する予定にしていた。
しかしその協力者からは、彼の部下がどんどんと捕まっていると言う情報を聞かされるのだった。
そして、彼は自分の仕事を終えるとこう告げるのだった。
『もう一杯どうだい、ワトソン!』


引退していたホームズが養蜂で過ごす余生を返上してまで手がけた最後の事件です。
少し寂しく、だけどやっぱりこの二人はこうでなくちゃ!と思わせてくれる、感動の作品です。

ネタバレ等は続き以降で。
続きを読む…


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悪魔の足-The Adventure of the Devil's Foot-/シャーロック・ホームズ最後の挨拶
材料も揃ってないのに頭脳を酷使するのは、エンジンを空回りさせるようなものだ

シャーロック・ホームズの恋愛遍歴が判る作品です
時系列では少し古い事件(事件は1987年、発表は1910年)ですが、ホームズのリクエストによって発表されたという曰く付きの物語です。
ちなみにこの時期にホームズの事件が公開される事が少なくなったのは、ホームズが世間に自分の名前が出ることを嫌がるようになったからだそうで、本人は警察が賛辞を受けている様子を嘲るような微笑を浮かべて聞いている事が気に入っていたそうです。
この事件もそうしたホームズの態度から発表されずにおかれたものだそうです。
ちなみにこの作品ではそうしたホームズの性格をひと言で言い表したワトソンの言葉は以下の通りです。
性格的に陰鬱で皮肉を好む
この医者って、ホームズを評価させると大抵毒を吐く

閑話休題。

1987年の春の、ホームズは体調不良を訴えており、休養を取ることになった。
コーンウォル半島の田舎の家を転地保養をする為に訪れた。
その地に残された遺跡はホームズの知的好奇心を刺激し、彼はこの地でゆっくりと研究をしながら心身を休める筈だった。
地域の伝説などに詳しい教区牧師の男性と知り合うのだったが、彼が下宿人として部屋を貸している男性の兄妹たちが変死、発狂をした姿で発見されると言うおぞましい事件が起こり、ホームズは休息から一転、事件の調査へと乗り出すことになる。
しかし、事件の真相を暴く前に牧師の下宿人だった男も、同様に恐怖に引きつった表情のまま変死をしているのが見つかるのだった…。


ホームズの生年月日は1854年1月6日というのが有力説で、多少の異説はあるものの大体世代としてはこの事件の発生時で40代前半の設定になっています。
この記事を読まれている方に同世代の方がおられれば、是非ご自愛なさってください。
発表されている作品でも1980年代後半から1986年ごろまでに掛けてはかなりの事件が集中しており、ホームズも疲れたのでしょう。
ちなみにホームズに転地療養を勧めたのはワトソンではなく別の医者です
ホームズはワトソンの医者としての才能を認めているという発言を『瀕死の探偵』事件で残していますが、本音が気になってしまうエピソードですね。

死者は恐怖に引きつり、そして生き残った兄弟は発狂してしまっていると言うことから、まるでタイトルどおり悪魔の仕業ではないかとの憶測もある中で、ホームズは次のような言葉を残しています。
まず第一に、きみもぼくも、人間界の問題に悪魔などが入り込むことは認めない、という論点に立とう。
(中略)
そうすると、故意であれ偶然でアレ、ともかく人間の力が働いたために、三人の人間が痛ましい被害を受けたと言う事実が残る。これは確乎たる前提だよ。

ここでも全くぶれることの無いホームズの推理スタイルを見る事が出来ました。

ネタバレ等は続き以降で。
続きを読む…


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ソードワールドSFC2
国産テーブルトークRPGのソードワールドのゲーム化、SFCの第二弾をプレイして見ました。

まず前作からの変更点で一番大きいのはレベル5以上の解放です。
前作はレベルの上限が5に設定されていたのですが、本作では最大値となる10までの成長が可能となりました。
これによって特に魔法使い、精霊使いの行動にはかなりのバリエーションが出来ました。

ただ、実際にプレイして見て思うのはレベルは4~5くらいが楽しいかな、と。
10まで行くとクリティカルも多いし、敵の攻撃もあまり当たらないし、大量の敵も魔法でまとめて攻撃出来たりで楽勝過ぎるんですよね。
本来は戦闘メインになるゲームではないのですが、コンピューターゲームとなると、戦闘も大事だよなと思わされるのでした。

ゲームの内容は前回のどんどん依頼を受けていく流れから一転、目標に向かって行動する道すがらで遭遇する仕事を次々とこなしていくような形になっています。
最後の方になると、本来の目的を忘れてしまいそうになりますが、それも愛嬌。
DS版のウィザードリィで固定キャラが批判の対象になっていましたが、一人か二人くらいなら、ゲームに味が出ていいのかもなぁと思いました。

後、余談ながら僕には再興の演出だったのは、シナリオの途中で遭遇するスチャラカ冒険隊の面々です!
しかも物語の都合上、彼らを操作することも出来ます!
もうね、愛着のあるはずの自分のキャラクターなのですが、このまま交換してずっと旅をしても良いとさえ思ってしまいました。
いやぁ、ケインはスネアですねぇ♪



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散歩とおやつ―つれづれノート8/銀色夏生
著名な方でありながら、今までに読んだ事が無かったので一冊手にとって読んでみました。

…が、ちょっとくらい立ち読みしてから買えばよかったと唸りました。

この本はつれづれノートというシリーズの第八作目に辺り、著者の日記帳のような作品です。
何気ない日常の出来事と、銀色夏生さんの親しみ易いイラストが続きます。
まるで銀色さんのご家庭の中にフラッと迷い込んだかのように、一家の出来事に一喜一憂して、時に笑い…。
とてもリラックスした気分で読む事が出来ます。
旦那さんがエッチな小説を読んでいた事を見つけて、それがきっかけで夫婦喧嘩になったり。
歯医者で歯痛が止まって喜んだり。

当たり前の日常も、こうして文字にされると、なんとも愛しく、なんとも素晴らしい。

そしてこの日常は銀色夏生さんの家庭にだけあるものではなく、どこの家庭にも等しく存在するはずのものなのです。
それに気づければ、自分自身の『つれづれノート』を描くことも出来るのではないでしょうか。

ただし、初めて手に取る著者の作品としては不向きです。(シリーズ物だから当然ですよね)
あっちゃんがお子さんなのはなんとなく判ったのですが、『イカ』というのが何者か判らず(旦那さんですね)、内容を理解するまでに結構な時間を要してしまいました。
また機会があれば、ぜひとも第一巻から読み直してみたい作品です。




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よだかの星/宮沢賢治
宮沢賢治さんのよだかの星を読んでみました。
この作品を読むのは、恐らく子供の頃以来なのですが…、今になって読み直すと、なかなか深く重たいテーマですね。

よだかは美しくも無く、そして強くも無い鳥で、普段から他の仲間に虐げられていた。
飛んだ時の姿や泣き声が鷹に似ていると言うことで、よだかという名前を付けられていた事が本当の鷹の気に障ってしまい、ある日改名をしないと殺すと言われてしまった。
そこでよだかは自分の居場所を求めて、遠くへ行く事を決意する。


ヨタカというのは実在の鳥で、好みもあると思いますが、美しいとは言いがたい鳥です。
夜行性の鳥で、作品中にもあるように大きい口を開いて飛ぶことで口の中に飛び込んでくる虫を食べます。

よだかは近しい仲間である兄弟のように美しくなく、鷹には嫌われ、周囲の仲間からは陰口を叩かれ…。
徐々に自分の存在を否定するようになります。
この自分を否定する感覚と言うのは、宮沢賢治さんの作品に良く見られる傾向ですよね。
他者への否定ではなく、周囲に嫌われる自分、何かを殺して生きていく自分を否定しようとする。
作品の中で、美しい兄弟をねたましいと思ったことも、自分に名前を変えるように強要し、もしかすると殺そうとする鷹を憎いとも復讐したいとも思わない。
自分も生きていくために命を奪わないといけないし、その命は鷹によって奪われるかもしれない。
永遠に続く、生命としての根底にあるループにさえ、よだかは疲れ果ててしまったのでしょうか。
ただ遠く、星になる事を願い、そしてその願いはかなうのです。

ただ、『これがよだかの最後でした。』という表現にもあるように、よだかは空高く飛んでいく途中で絶命しています。
よだかが後に星になるというのは、凄く生死感のような、宗教めいた感じのある結末だなと思うのです。
星になるという結論をそのままに受け入れると、よだかは逃げたようにも感じるのですが、清廉に生き抜いた結果が星になるという成果をもたらすのであれば、それはとても素敵な事です。



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