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Fujisaki

Author:Fujisaki

基本はシャーロッキアン。
でも雑食の本の虫。資格からマンガまでそこに文字がある限りっ。

紙魚、コナチャタテとはちょっと違う本の虫ですので、駆除はご容赦下さい。

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本の虫、中毒日記
読書感想文、乱発中。
女/芥川龍之介
年内最後はなんとなく芥川龍之介さんで締めたかったので、短編ではありますが『女』を読んでみました。

クモの生涯を描いた作品ですね。
弱肉強食の世界で必死に生き、そして次なる生へ繋げていく。

人間としての感覚で読むとこういう人生は嫌だなって思ってしまうんですね。
必死に食って、子供を作って、死んでいく。
しかも人生の後半、クモは卵を産んだ後は天井にも糸を張り巡らせて青空の下からも遮断した場所で卵が孵るのと、自分が死ぬのを待ち続けるのです。
でもこの描写を通して芥川龍之介さんが描こうとしたのは、人生の縮図なんじゃないかと思うんです。
解釈や考察の仕方は色々とあると思うのですが、僕も今は子供がいなくて一生懸命に働いて、貯金したりするのですが、やがて子供が出来て、自分自身の何かを諦めて、時間も貯金も徐々に削って子供のために頑張って、気がついたら老後で…。

でも最後には『天職を果した母親の限りない歓喜を感じながら、いつか死についていたのであった』と続けるんですよね。
この辺り、芥川龍之介さんの少しひねくれた世間に対する見方があったのか、それともやっぱり人間にとっての一番の幸せは家庭を作って当たり前に死んでいく事だという結論なのか、非常に興味深いですね。

そういう人生も悪くないけれど、こういう風に凝縮して描かれると…やっぱり戸惑いますよね。
出来ることなら、このクモの人生に青空の下で生まれた子供たちと一緒に過ごす人生という選択肢を加えてみたい。
人間なら、そういう道を模索するのではないかと思うのです。

※この作品は近代デジタルライブラリーにて当時の情緒たっぷりに頂きました。…落書きつきで(笑)。

テーマ:感想 - ジャンル:本・雑誌


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今日からマのつく自由業!/喬林 知
著者の名前を見て、思わず中国の方かと思ってしまいました。
時代小説でも書かれそうなお名前ですね。お名前は喬林 知さんですが、三文字並べられるとそれっぽくて。
…ただそれだけの事で、読んでみました。

アニメ化されているとか、漫画にもなっているとか、全く知りませんでした。
…なんだか、すいません。

□ あらすじ
渋谷有利という正義感あふれる少年が、いじめっ子を守ろうとしたところ公衆トイレの水洗に流されて別の世界へ辿り着いてしまった。
何かのアトラクションのようなファンタジーな世界で、彼は不思議なことに陛下と崇められた。
なんと彼は人間に敵対する魔族の王だというのである。
見知らぬ世界で王であることを求められた少年の、葛藤の日々が始まる…。

□ 感想
忠臣蔵の物語でも赤穂浪士をどちらかというと悪役に仕立てた四十七人の刺客という作品がありますが、この作品にもそんな面白さがあります。
魔族=人間と敵対という定番の設定に対して、それでも人間擁護派がいたり、人間の中にも擁護に値しないようにさえ思える人物もいたり。
王道でありながら、王道ではありえなかった角度からのストーリー展開が面白いです。
そしていわゆるソードワールドに生きる人物に対し、平和な日本からやってきたユーリ少年。

とても王道な中に、ちょっと変わったエッセンスを加えてみた興味深い一作です。


テーマ:本に関すること - ジャンル:本・雑誌


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机回り1メートル!魔法の簡単整理術/壷阪龍哉
整理整頓に関する本を読み出したのは…仕事の為と言うよりは、年末だからでしょうか(笑)。
余り欲張らず、来年はせめて机だけでも綺麗に出来ればと願い、読んでみました。

□ 基本に忠実に
この本は応用のウラワザ的な路線ではなく、基本に忠実な整理整頓を考えている本だといえます。
なので一番最初に登場するのはペンを立てる理由からです。
意外と意識していない人が多いと思うのですが、ペンを机の上においている場合とペン立てに立ててある場合とのモーションの違いって結構積み重なると大きいんですよね。

ペン先が自分と反対側にある場合は、以下の動きになります。
①ペンを取る
②ペンの向きを直す
③ペンを書くように持つ


これがペン先を自分に向けていくと、②の作業を省けます
更にペン立てにペン先を下へ向けて立てておけば、①と②を省いてペンを取ると同時に書く姿勢にいけます

一日に何度もペンを置いたり書いたりを繰り返すとはいえ、そんなに大きな違いは無いかもしれませんが、急な電話のメモの場合には、一つでも作業が少なければ最高ですよね。
名刺に日付を書いたり、かばんの整理をしたり…凄く基本的な事なのですが、それを改めてきちんと読むと、何気ないことの重要性が身にしみてきます。
この本はある程度効率的な動作が出来ているという自負がある方にもお勧めしたい一冊です。

□ 全て、整理する。
次にこの本の最大の特徴といっていいでしょう。
著者は全ての事を整理して考えます。
例えば日ごろの仕事でさえも『課業』と『行動』へ分けて考えます。
一つの仕事は大きく、どう手をつけていいのか判らないまま見切り発進をしてしまうこともありますが、全てを分解して考えてみれば優先順位をつける事も容易になってきます。
まずは課業(仕事を完結させる為に必要な要素)に分け、その課業を満たしていく為の行動を取ります。
僕がブログを書くことを例にすると、『本の読書感想文を書きたい』とします。
この仕事(っていっても、実際は自分の趣味で書いてるんですよ!)を達成する為に課業に分けていきます。
何の本を読むのか、本を入手する、どこに感想文を書くのか…でしょうか。
この為にこの課業を達成する為に必要な行動は、読むことに決めた本を買いに行くこと、読むこと、そして感想を決めた場所(例えばチラシの裏やFC2のブログなど)へ入力することです。
バラバラにすると、自分がいやになるくらいシンプルな行動ですね!

□ 感想
机回り1メートルの中へ、まさかそこに座っている人の頭の中まで含まれるのには驚きましたが、余り小難しいことへ振らずに整理整頓の大切さを教えてくれるいい本だと思います。
整理術というと、いきなり昼のワイドショーに出てきそうな整理の達人が教える超ウラワザ的なものが頭をよぎるのですが、この本に書いてあることは全てちょっと意識するだけで実践できるようなことばかりです。
凄いことをするのではなく、基本的なことをする。
何事に取り組むにしてもそういう姿勢は大切だと思います。
生真面目な方には出来るのかもしれませんが、僕みたいな怠け者には、ハードルが高すぎると挑戦しようという意識さえ失せてしまう。
そもそもこういう本を読む人にはそういう人が多いんじゃないかな、なんて。
凄く自分自身のためになる一冊でした。


テーマ:オススメの本 - ジャンル:本・雑誌


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世界で一番おもしろい〈交通〉地図帳
地図の楽しみ方といった本は、内容自体が好きでよく読むのですが…イマイチ、地図自体は好きになれません。
…いつかは好きになれるのでしょうか。そんな事をおもいながら、今回も呼んでみました。

なんとなく判ってきたのですが、知識を持って地図を読むというのは、僕が郷土史の本をよく読むのと似ているのかも知れません。
普段何気なく通っている道でも、その歴史を知ってから読むと違ってくるものです。
知識を持って地図を見るというのは、そんな感じなのかもしれません。

…まぁ、それを地図を通して楽しむというのは、イマイチよく判らないんですけどね。

この本自体は地図を楽しむというよりは、地理の楽しみ方に振っていると思います。
地図上には存在しない楽しみ方もあったりするのですが、鉄道関連の話は結構面白い…というか、読んでいると実際に地図を広げてみてみたくなるような話題が多いですね。

一昔前なら、分厚いゼンリン製の地図を広げたりで大変だったりするのですが…、今ならgoogleマップなどで簡単に調べる事が出来るし、一度試しにこういう本を片手に地図サイトをどんどん巡ってみたりすると、面白さが判るようになるのかも知れませんね。

※この本は電子書籍で美味しく頂きました。

テーマ:本に関すること - ジャンル:本・雑誌


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憂鬱な空間を一変するマル得通勤革命/SPA!
電車による通勤時間を楽しむためのアイテムやらを紹介した本です。
SPA!さんの、この真剣なまでのくだらなさがとても好きです。

筋トレもあれば、リラクゼーションもある。
個人的に一番驚いたのはVuzix ビデオアイウェア 多くの映像機器から大画面2D/3Dで視聴できる装着型ディスプレイ Wrap 310という商品。
めがね型のディスプレイで、携帯用メディアプレイヤーとの連携で音楽や動画、更にゲームや携帯電話と繋ぐことも可能なのだそうです。
まぁリンク先を見ていただけば判るとおり、ちょっとデザイン的に通勤時間を楽しむために色々な物を失いかねない雰囲気はありますが、こういうものがあれば楽しそうですね。

ちなみに僕自身は今のところ自家用車での通勤なので、楽しむ暇があれば運転しろ!という事で、CDくらいしか娯楽はないのですが、大学時代の電車通学はなかなか良い経験で、始発停留所から乗り込むのでしっかり座席を確保して、読書や録音しておいたラジオを堪能していました。
岡山辺りでは余り聞かない話しですが、東京近郊に在住の方にとっては1時間以上の通勤をされる方も珍しくないと聞きます。
そうした時間を無駄にせず、活きた時間にしていくことが出来れば最高ですね。



※本自体は電子書籍で美味しく頂きました。
 

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眠れないほど面白い都市伝説/並木伸一郎
少し前に都市伝説が再びブームになったりしていたんですね。
遅ればせながら、そういった類の本を読んでみました。

でも僕の子供の頃って都市伝説めいたものは多かったんですよね。
人面犬口裂け女(ポマード、ポマード!橋龍、橋龍!)とか…。
前者に至っては関連グッズなんかが出て、ちょっと時代のアイドル風だったし。

インターネットが普及して、そういう信じられないような噂にはあっさり真実が与えられて(昔流行った杉沢村みたいに?)、どんどん消えていくのかと思いきや、やっぱり人はそういうものが好きなのかもしれませんね。
逆にネットの勢いで、今後新しい都市伝説が次々に生み出されていくのかもしれません。
実際、本文中にはgoogleマップにて見つかったとされる都市伝説も登場していましたし。
グーグルストリートで歩ける範囲が広がっていけば、日本人が外国の都市伝説を見つけてくる…なんて事も増えてくるのかもしれませんね。

この本を読んでいて、しみじみそう思いました。

既に都市伝説は日本の一部地域を飛び出してワールドワイドに展開しているんですね。
この本の中にあるもので僕が聞いた事があったのは、アメリカでテロの被害にあった地グラウンド・ゼロの地底に聖遺物(イエス・キリストやキリスト教に携わった偉人の方の遺物の事)が隠されていたというものや、正体不明の物体が回収されたとされるロズウェル事件がありましたが、今後はどんどん各国の情報が日本へ流れ込んできて、僕たちの心をときめかせてくれるのでしょうか。

…勿論、僕も結構良い年の大人なので、全てを本気で信じているわけではないですよ。
ただ色々なことがどんどん解明されていく現代において、解決されない物がある事を感じていたいんです。
じゃないと、心が冷めちゃいそうなので…。


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つい人に話したくなる 英語のおもしろ雑学200連発!/イングリッシュ倶楽部
英語に関する雑学集です。
雑学というか、豆知識というか…、日本人が英語を学ぶ上では余り気にしない部分ってありますよね。
最初のほうに出てくるのですが、英語のStoreとShopの違いなんて面白くて、共に小売店のことですが本場のイギリスでは小売店の意味で使うのはShopで、アメリカではその意味合いで用いる場合にはStoreを使います。
アメリカでいうShopはデパート内の専門店やサービス業を指し、イギリスではStoreが商品の倉庫や百貨店の意味合いになるそうです。
なので本文中の例でいうとフラワーショップ(花屋)はイギリス生まれの言葉で、ドラッグストア(薬局)はアメリカ生まれの言葉になるんだそうですよ。

日本人が普通に勉強している英語は本場で伝わりにくい…なんて事を聞いたことがありますが、こういう微妙なニュアンスを覚えていくのは大切でしょうし、今になって思うと英語に限らず、どんな授業でも楽しいなと思える先生は、こういう事を気軽に教えてくれていましたよね。
歴史に詳しい人は、年表の出来事だけではなく人間関係の愛憎劇にも精通していたり…。

知識を知識としてだけ覚えようとすると、正直しんどい。
でもこういう風に、ちょっと好奇心を交えながら勉強していくと、その対象へ興味が沸いてきますよね。
これから英語を勉強しようとしている方は、こういう本を参考書の脇へそっと忍ばせておくといいのかもしれません。
うるう年が『leap year』なんて、あんまり必要はないかもしれない。
でもその由来を考えてみていたら、英語もなかなか面白いじゃないですか!



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液晶 執念の対決-瀬戸際のリーダー・大勝負/プロジェクトX
素晴らしい出会いは必ずある。ぜひ、そのチャンスを生かし、突破口を開いて下さい

僕はPDAのZAURUSを使い続けていたということもあってか、家電メーカーではシャープを愛用しています。
他の会社とは少し異なる、ちょっと尖った感じが面白いメーカーです。
創業者である早川さんの口癖は『よそが真似をしてくれる製品を作れ』だったというので、今も昔もそういった社風だったのでしょう。

今では液晶のシャープですが、もう少し昔には計算機を始めて量販したメーカーとして業界をリードする立場にあったそうです。

そんな時代、シャープで研究職から離されて、技術管理部門で働く和田富夫さんという方が居られました。
現在、世間に当たり前に出回る液晶付き計算機のみならず、全ての液晶ディスプレイの実用化となる最初の一歩を刻むことになる方です。
随分と古い機種になってきたにもかかわらず、未だに美しいZAURUSの液晶画面で、その物語を読んでみました。

□ リーダーの責任
このエピソードを読むに当たって、一番重要なのは開発というものの難しさと、リーダーへ掛かる責任の重さだと思います。
僕は商品開発のような仕事はした事が無いのですが、やはり膨大な時間と費用がかかるものなのでしょう。
シャープでは一度研究に失敗をするとチーム解散後、メンバーの多くは研究/開発から離されて全く別の部門へ異動となってしまうそうです。
液晶のリーダーとなる和田さんは、この前にブラウン管に取って代わる次世代の技術として『エレクトロルミネセンス』の研究をしていたそうですが、この研究は上手く行かないままチームは解散させられ、和田さん自身も自ら液晶の可能性に対する立案をするまでの間、別の部門へ異動になっていました。
チームの研究が上手く行かないと、リーダーについてきた他の方の将来まで潰してしまう…。
そんなプレッシャーのかかる立場だったのです。

□ 液晶の開発
元々、液晶の将来性について発見したのはRCAという会社の方だったそうです。
シャープとは親しくしている企業だったようで、そこから技術などを提供してもらっています。
和田さん自身はテレビでその特集を見て、自分が以前取り組んでいた研究への可能性を感じたそうです。
ちなみにこの時に企画を持ち込んだのが、後に自らの進退問題にまで発展しかねない独断による契約を不問とした相手…佐々木 正さんです。
しかしこの時の液晶の技術というのは本当に拙いもので、実用化はとても無理な段階で、テレビで見たちょっとした技術の紹介もテレビ向けに演出されたものだったそうで、実際はあっという間に気泡が発生して使い物にならなくなってしまうそうです。
液晶というのは実は自然界に存在するそうですが、その数は数万種類、科学的に作り出すことも出来るそうで、この中から最適な組み合わせを作り出すことから始まったそうです。
最終的に液晶の中に電流が流れやすくなる添加剤を加え、交流の電力を用いることで寿命が飛躍的に延びるということを発見するまで、この組み合わせの研究はずっと続いていたそうで、最終的に四種類の配合で決まるまで一万通り以上の組み合わせが試されたそうです。

□ 実用化へ
今でも計算機といえばカシオ。
勿論当時もシャープの最大のライバルはカシオでした。
液晶の実用化に目処が立ったころ、カシオは従来の計算機の半値以下という安価な計算機を発売しています。
この影響でシャープはそれまで守り続けていた計算機シェア1位の座を失ってしまうのですが、この時にシャープの計算機の責任者だった鷲塚さんという方は一つの決断をします。
価格戦争を続けるのではなく、液晶を搭載した計算機へシフトするのです。
価格では勝てなくても、当時の計算機としては圧倒的な省電力と省スペースという性能で勝負をしようとしたのです。
この判断は文字だけを読むと新しい技術の取り込みということでしかないのですが、実際にはそれまで直流で作り続けてきた計算機を交流にしなおすということで、計算機の部門としても一からのスタートということになってしまう、大きな決断でした。

□ 感 想
技術の研究を読む本としては、実は液晶技術の普及のために必要な不純物の混じった液晶は容器を密封することを忘れたことから生まれてきていたり、長く組み合わせの研究を続けたりと、僕のような素人が読むのに心弾むような展開があるわけではないのですが、やはりこのエピソードで一番重たいのは液晶の将来性に期待する和田さんと、リーダーとしての責務を背負い込む和田さんという二つの立場なのではないでしょうか。
液晶付き計算機の開発期限の為に、和田さんは生産用の機械の発注を通常の納期を大きく上回るように発注しなければなりませんでした。
その時、納期を何とかする代わりにその場で契約することを求められた和田さんは、会社の決算も取れないまま独断で契約を結んでしまいます。
納期を考えると会社に判断を仰ぐ余裕は無く、液晶の可能性を潰さない為…自分についてきてくれた部下が再び別の部門へ散り散りへされるような事が無いようにとの願いだったそうです。
ちなみに、この報告を受けたのは先述のとおり、液晶の企画を最初に持ち込んだ佐々木さん。
そしてその返事は『俺が社長の事後承諾を取る』でした。

人の上に立とうと思うのであれば、立つのであれば…。
やっぱり自分を支えてくれる人のことを最優先に考えられる人じゃないと、駄目ですよね。



…それにしても、漫画版の表紙は凄いな。
電子書籍はSpaceTownブックスで105円にて購入しました。

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仕事の達人、27人の「手の内」 手帳フル活用術/中島孝志
手帳の活用術ということで、来年の手帳を選ぶついでに読んでみました。

1、2章はタイトルのまま手帳の活用術です。
色の使い分けや、独自のルールによる記号の使い方などです。
例えば独自ルールでは『T→』は電話をする『T←』は電話がある、人によっては○や△などの記号にルールを持たせたり…色々な工夫が行われています。
僕は手帳がミニ6穴サイズなのでこの辺りの工夫は助かりますね。
そして定番のポストイット(付箋のこと)の活用なども出ています。

3、4、5章は最近流行りの(?)人生設計を手帳で…というものです。
目標を明確に書き、自分が何をするのかを考える。
その場として、毎日見る(見なきゃ駄目ですよ、見なきゃ!)手帳というのは良いんですね。
夢-現状=課題という公式を成り立たせるためには、夢が曖昧ではいけない。
本文中のたとえを借りるとお金持ちになりたい…ではなく、5,000万円の貯金がしたいとするとより具体的で、まず年収1,000万円を目指そう!その為にはこれからどうすればいい?という感じで、目標達成のための行動もより具体的になっていきます。

こういった人生目標めいたものを手帳に書いていく事は多いのですが、この事に関する一つの答えが本の後半で登場していました。
そのキーワードは『オートマトン』。

何かに興味を持つと、急に新聞やテレビ番組やらでその事が紹介される事が多くなるような気がしませんか?
これがオートマトン。
自分が興味のあるキーワードを瞬時に拾い上げて、まるで『ここにあなたが知りたがっていることがあるよ!』と教えてくれるように、意識させてくれる、人の頭に備わっている機能なのです。
手帳に目標を書いていくというのは、その目標を意識することであり、普段なら見逃してしまうような事でも目標を達成していくために必要な情報を拾い上げて行くためのスイッチを入れる事なんですね。
個人的には余り手帳で人生設計を…という事には前向きではないのですが、意識することっていうのは興味深いですね。

ちなみにこの本が最終的な目標にしているのは、人生設計の為の手帳の使い方です。
もっと単純な意味での『活用術』を探している人には、少し重過ぎるのかもしれません。


 

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プロジェクトX 爆発の嵐 スエズ運河を掘れ
スエズ運河の拡張工事をして、現在のような交通の要所となるきっかけとなる工事へ着手したのが日本の企業だということは全く知りませんでした。
なんでまた日本の企業があんな遠くまで…と思いながら、読んでみました。

工事の中心となったのは現在の五洋建設さんです。
…知りませんでした。
戦前から軍事関係の港湾工事などを着手する、まさにプロフェッショナルの会社なんだそうですよ。
時代が進むにつれて船自体の巨大化が進み、従来のスエズ運河では対応しきれないような状況になりつつあったそうです。
時代はまだ日本人の海外旅行の自由化が行われる三年も前の事だったそうで、出来高払いの仕事へ膨大な投資を行いながら難工事へ挑むその姿勢は、やはりプロとしてのプライドがあったのでしょうし、当時の社長さん(水野哲太郎さん)の少年時代の憧れなどもあったそうです。

ただ反面、他の国の企業が入札へ乗り気ではないという状況もあったようです。
国際的な情勢の問題であったり、工事を行う区間に岩盤が複雑に集中している上に、工事は戦乱によって中断させられることもあったといいます。
実際、第四期の工事を入札しに言った時には『行っても爆弾、戻っても爆弾だ。行きましょう』という状況だったそうで、日本の彼らが訪れた際には入札会場は閑散としており、担当の方も誰も来ないだろうと諦めていたのか、敷地内に作った防空壕へ非難していたそうです。

熱意なんだろうなぁと思うのです。
プロジェクトXの本を何冊か読んでいて、大きな仕事に取り組む企業というのは、利益というのを目的の一番高い位置から外していると思うんです。
勿論最終目標はそこにあるのですが、単純に一番大きな利益を取れる事ではなく、何をやり遂げるのか…という事が大切なのではないでしょうか。
赤字が出なければ良い、くらいの?
もしかしたらこの記事の社長さんが言ったように『失敗したら、またゼロからやり直せばよい』というように、会社を倒産に追い込むような大怪我さえしなければ、何も得られなくても良いのかもしれません。

その熱意は…たぶん、今の僕たちの世代にはなかなか芽生えにくいのかもしれません。
五洋建設さんが水野組と名乗っていた頃の二代目社長だった方(水野禮三さん)は原爆の被害を受けてお亡くなりになったそうです。
原爆の影響で得意先の企業が消えてしまい、更に終戦で海軍まで無くなり…。
戦後の復興の歴史というのは、彼らにとっても会社再建の歴史だったんだと思うんです。
その中で、ゼロから立ち直る事の意義や、自分たちの復活のシンボルとなる大きな偉業を残したいという気持ちはきっとあったはずです。

その熱意が、スエズ運河の難工事…戦火を潜り抜け、更にあちこちに散乱した爆弾と隣り合わせの工事を成功させたのではないでしょうか。
その熱意を、次の世代はどの様にして引き継いでいけば良いのでしょう?

…僕は、やっぱり読書による二次体験と、自分たちもとにかく実践していくことなのかなぁって思うのです。



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頭文字D 拓海伝説
ちょっと古い本なのですが、古書店で見かけて…読んでみました。

タイトル通り、拓海へスポットを当てた作品で、他の登場人物に関する記述は少なめです。
過去にこのブログでも同じような本を紹介したのですが、その中では著者のインタビューも一番長くて、他の作品に対する話しなども出ているので、コアなファンの方には良いかもしれません。
ただ一人へスポットが当てられている分、多少退屈に感じる方もおられるかも知れません。

他には現役でサーキットを走っているアマチュアの方の頭文字D(主に拓海)へのメッセージや意見も。
やっぱり影響されている人って多いんだろうな(笑)。
女性ばかりのチームなんかも出ていて、良い時代だったのでしょう。(1998年発行です)
実写と見比べて楽しむという点では、インパクトブルーの愛車であるシルエイティ(シルビアのフロントフェイスに換装した180SXのこと)の特集が組まれています。
今、ワンエイティというと、事故車の寄せ集めで作ったんじゃないだろうな…なんて、穿った見方をしてしまいますが、この頃は日産純正部品で仕上げたワンエイティなんていうのも出回っていたんですね。
本当に良い時代だったんだなぁ…と。

頭文字Dの時代のリアルな空気を感じ取るには、本当に最適な一冊だと思います。


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SDガンダム外伝 ナイトガンダム物語2 光の騎士
騎士ガンダム物語が続編の2も携帯電話アプリになっていたので、やってみました。

全6章から成るゲームで、1に引き続き、開き直ったようなドラクエ路線です。
前作の最後に旅立ったガンダム、そして自身も修行に出たアムロがアルガス王国でのガンダム族の末裔と出会い、そしてジークジオンとの最終決戦へと挑む作品です。

SFCかと記憶していたのですが、実はFCだったのですね。
その割りに元祖(っていうわけじゃないけど)のDQ4にしてもFC版は4章構成だったのに対して、6章構成なのです。(まぁ…一つ一つの章が薄っぺらいというのは否めないですけど)
更に当時としては珍しい6人パーティによる戦闘や、空中の移動手段など、充実の内容でした。

ただし…充実過ぎて、ウロウロしている内に、自分を見失うんですね。
最近のゲームって親切で、この後にどこへ行けば良いのかって、キャラクター同士が勝手に会話をしてくれたりして凄く判り易いのですが…当時のゲームって町の人とつぶさに会話をしなくてはならなかったりするんですね。
お陰でラストボスとの戦いの頃には6人中4人が最高レベルでした。

原作では○○シャドウとの戦いは、結構鬼気迫るものだったし、スペリオルドラゴンに変化するシーンや、それを見守るアムロたち…というシーンは感動的なものだったのですが、ちょっとシンプルに纏められすぎているのが残念。
ゲームとしての完成度は高くとも、個人的には前作の方が…好きかなぁ。

テーマ:ゲームプレイ日記・雑記 - ジャンル:ゲーム


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グリーン・レクイエム/新井素子
新井素子さんの手による、異星人から見た地球人を描いた作品です。

美しいピアノの旋律と、少女。
主人公は少年時代の記憶の中にその二つを忘れられずにいた。
そして少女も、子供の頃に出会った自分たちとは少し違う少年の事を覚えていた。

そして、少年が25歳の青年になったとき、彼らは喫茶店で出会い、恋に落ちていく。
しかし一つ問題があった。
少女は人間ではなく、植物に近い違う星の生物だったのだった…。


甘酸っぱい青春映画のような雰囲気と、人間の冷酷さが同居する物語です。

示唆に富んだ作品というか、やっぱりこの作品で描かれた人間の姿は事実なのでしょうね。
いまや時代は宇宙にまで手を伸ばすような時代で、違う星に生き物は居るのか!?なんて話題も真実味を帯びてきたりするわけですが、でも結局のところ、人間が他の星の生物と出会った時に、一番にどうするのかというと…やっぱり、研究対象にしたがるんだろうなと思うのです。
友達になるとか…というわけではないと思う。

科学はとても便利なものだけど、時に恐ろしい。
全てを解明する必要はあるの?
曖昧な部分が残っていてもいいんじゃない?

そんな、ささやかな疑問が残る作品でした。

こんな暖かい文面を書きながら、ハッピーエンドだけでは終わらせない。
新井素子さんの真骨頂ですが、問題提起を作品に求めない方にはおススメできない…かな?



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もとちゃんの痛い話し/新井素子
このブログを立ち上げたのが2006年の12月。
もう4年も経つんだなぁと、月日の流れをしみじみと感じるのです。

4年間で紹介した記事の数は、年内にでも1,100件を到達できそうです。
今回はそんな4年の間で今までアップしていなかった新井素子さんの著作です。

別に急にファンになったわけじゃない。
誤解の無いように言わせて貰うと、僕は母親の影響でかなり小さい頃からの新井素子さんファンです。
大学生くらいまでの僕は、きっと自分がこの先に立ち上げるブログに新井素子さんが4年間も登場していないなんて状況を信じないことでしょう。(ホームズと新井素子さんは、僕の青春に大きな影響を及ぼしているといっても過言ではありません)
『ラビリンス(迷宮)』は、僕にとって生涯付き合っていける本の一つだったし、『星へ行く船』シリーズは、僕が始めて読んだファンタジーの連作です。

…なのですが。

今回紹介する『もとちゃんの痛い話し』は、僕にとってちょっとトラウマになる作品でした。
これは新井素子さんの闘病記なんですね。
勿論筆者らしい軽妙なトーンのお話なのですが…。

とにかく痛い。

僕は自慢じゃないですが、自他共に認める痛い話しが苦手な性格です。
表現力豊かな新井素子さんの実力を充分に堪能し、他の作品を手にとってもこの作品の痛みが頭をよぎり…。
あはははははあはははは…orz

しかし、久し振りに読んでみると、意外とすんなりいけました。
これを機に、昔読んだ作品も再読していきたいと思います。

内容は著者が原因不明の病気と戦ったことや、その再発など、治療の話題です。
同じように苦しんでおられる方もいると思いますが、何よりも参考にしたいのは、病気の中にいながらも強く明るい著者の気持ちでしょうか。
病は気から。
きっと新井素子さんはどんな病気でも、気持ちが負けないんだろうなぁ。


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涼宮ハルヒの消失/谷川 流
涼宮ハルヒシリーズ第四弾、『消失』を読んでみました。

□ あらすじ
クリスマスへ向けていつも通りに涼宮ハルヒの立てた計画へ向けて準備をしようとしていたSOS団。
しかし、ある朝…そんな日常が一変する。
学校からは宇宙人も未来人も異世界人も超能力者も、居なくなっていた。
いつものメンバーは存在するものの、ハルヒや古泉一樹は違う学校へ通っており、長門有希、朝比奈みくるは同じ学校に通っていながらも面識が無いような態度を見せる。
キョンの日常から、唐突に非日常が消えてしまったのだった。
しかし、キョンは自分に問うのだった。

どちらの毎日が、いいのか―。


□ キョンが主人公、ハルヒが脇役という構図
キョンが主人公というのはずっとそうなのですが、今回はハルヒが極端に脇へ下がります。
彼が目覚めた世界に居るのは、ずっと当たり前な女子高校生。
少し破天荒な部分はあっても、自分の思いで世界を変える事は出来ないのです。
なのでキョンが走り回るのですが、その時もハルヒがメインに立つ事は無いままでした。
他の人々の想いを中心にしているのが興味深いですね。
個性豊かな面子だからこそ出来るスピンオフ的な雰囲気のある一作です。

□ 感想
どんなに理想を思い描いても、やっぱり自分が生きている日常が一番なんですね。
結構示唆に富んだ作品だと思います。
今、居る日常がどんなに退屈だとしても、どんなに今が苦しいとしても。
当たり前の日常が、一番良い。
奥さんのすっぴんは昔ほど魅力的には思えないけれど、やっぱりある日突然綺麗な奥さんが出てくるより、見慣れた顔が迎えてくれるほうがずっといい。
簡単なことなんですけどね、忘れがちなんです。


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ジャックが建てた家/エドワード・ウェレン(シャーロック・ホームズの新冒険 下)
マザーグースのつみあげ歌である『ジャックが建てた家』を題材に、ホームズの頭の中を描いた贋作ホームズです。
アイリーン・アドラーの再登場は贋作ホームズにはありがちな展開ですが、本作ではジェームズ・モリアーティの再登場のあり方として、ホームズ=モリアーティ説を採っているのは興味深いと思います。

僕が読んだホームズの研究書では、ホームズ=モリアーティ説を採っているケースは余り無かったのですが、海外の事情ではどうなんでしょうね。
二人の男が、決して同時に姿を見せることがなく、一方がいないときにかぎって一方が現れるという事実が暗示的だった』(消えた花婿)なんて言葉を引用してみたり、著者はなかなかのホームズ通のようですね♪

作品自体はつみあげ歌を題材にしたところは非常に興味深かったものの、僕は余りホームズにファンタジーやSFチック名舞台を与えるのは好きではないのかもしれません。



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われら九人の戦鬼(上)/柴田錬三郎
今回は郷土の作家さんを読んでみました。
シバレンこと、柴田錬三郎さんです。

余り岡山出身の作家さんというイメージはなかったのですが、現在の備前市出身の方です
映像化作品でも有名な眠 狂四郎の原作者でもあり、剣豪を主人とした小説で広く知られる作家さんです。
今回は『われら九人の戦鬼』を読んでみました。
こちらも映像化作品があるようですが、今のところ見たことはありません。
土方歳三さんの当たり役で知られる栗塚 旭さんの主演だったそうですよ。

□ あらすじ
物語は多門夜八郎が一人の梨花という女性を助けたところから始まる。
助けた梨花を犯してしまう夜八郎だが、彼女はそんな彼に恋をする。
多門夜八郎、梨花、そして彼女をさらった仲間の一人でありながら、無欲で姫に手出しをしようともしなかった若者の柿丸の三人連れ立っての旅が始まるが、一人で放浪の旅を望む夜八郎はやがて二人を置いて別の道へと別れて行ってしまう。
そして別々の道を歩みながらも行く先々で出会う人々の環が、やがて再び一箇所に集まっていく―。

□ 感想
郷土の方だというのに不勉強で余り知識が無いまま読んだのですが、色々と調べてみると剣豪を主人公とした時代小説のブームの先駆けとなった方なんですね。
作品としても凄く王道を行く剣豪物だと思います。
高貴な血の生まれでありながら、出世や名誉といったものには興味を示さず、自分の生きたいように生きていく夜八郎。
人を斬る事にも情け容赦の無い性格ながら、どこか優しく、善意から請われると断れない色男。
時代が巡ってきたのか、最近は又こういう主人公のあり方みたいなのが流行ってきているのではないでしょうか。
また柴田さんの作品の作り方も巧みで、話しがどんどん色々なシーン、色々な人に飛んでいるように見えて、徐々に徐々に全員が一箇所へ集結して行く。
まだ中巻以降を読んでいないので、どういう展開になるのかは判りませんが、夜八郎の他にも天満坊や左近など、魅力的なキャラクターが続々登場して、期待が高まる上巻でした。



※新しい版では上下二巻に分かれているようです。

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盗まれた都市(ゲーム)
昨日アップした記事の『盗まれた都市』が携帯アプリになっていたので、プレイしてみました。
アドベンチャーゲームを携帯電話でするのは、初めてだったのでちょっと緊張しつつ…。

□ ゲームシステム
ゲームというよりは、携帯で読む本っぽい感じで、余りゲーム的な要素はありません。
結構ボリューム満載で、原作に忠実に再現されています。
話しは細かく幾つかのシーンへ分けられており、追加された分岐点で選択肢を選びながら攻略していきます。
一応やりこみ要素として、シーンのコンプリートがあります。
プレイヤーは常に左文字の視点で事件に立ち向かいます。
かまいたちの夜』などに代表されるように、キャラクターはシルエットのみです。
思い入れの有るキャラクターに変なグラフィックを与えられなくてよかった!と安堵する方も居られるのではないでしょうか。

□ 感想
携帯電話ながらにも結構ボリュームがあって、驚きました。
原作の面白さそのままに、楽しめました。
ただし分岐は簡素なもので、とりあえずゲームという体裁を整える為にあるのかな?という感じでした。
間違えても問題ないところと、逆にバッドエンドになってしまうものとあります。
難易度自体は低めですが、スキップや早送り機能もないので間違えたときに備えてのこまめなデータ保存は欠かせません。
後、難点を挙げるとサウンドのオン、オフはあるのですがボリューム調整の機能はありません。
…で、結構音がでかい。
僕の使っていたのはソフトバンク社の913SHという機種ですが、この機種はスピーカーが通話用マイクのところに隠れているので、そこへ指を当てて音を抑えながらプレイしていました。
後、機種い依存する点なのでしょうが、再々フリーズしました。これはスライド式の携帯電話だったので、スライドさせてサスペンドすると復活しました。

もう少し分岐やオリジナルの要素があっても面白そうですが、原作の雰囲気を壊さずに再現していると思います。

※購入はネットから、売り切り525円でした。

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盗まれた都市/西村京太郎
西村京太郎さんの電車が出てこないミステリーです。
僕は著者のトラベルミステリー以外の作品って好きなんですよね…読んでみました。

□ あらすじ
探偵の左文字 進の元へ矢部警部が訪れた。
駅でチラシを配っていた男が殺されたと言うのだ。
しかし彼が調べてもらいたかったのは、彼の死の真相などではない。
彼が配っていたチラシから人口十万人程度、何の変哲も無い地方都市である『尾形市』で、何か異変が起こっているのではないかと思い、その調査を依頼したのだった。
そして左文字夫婦は訪れた尾形市で異様な風景を目にする事となる。
反東京を掲げ、東京的なものを町からどんどん排除していこうとしていたのだ。
そしてそんな町で、東京から来た彼らは四面楚歌になりながら、次々と起こる殺人事件へ立ち向かうこととなった…。


□ 思想をコントロールすること
ネタバレかな?と思ったものの、物語の随所随所で触れられていることでもあるので、この作品のミソとなる部分をご紹介。
それは市民の思想をコントロールすることです。
もちろんこれはフィクションなので、実際に上手くいくかどうかって言うのは別問題ですが、でもじっくりと時間をかけて行えば、案外民意と言うのは、偏った方向へ持っていくことが出来るのかなって思ったり…。
特にマスコミの力っていうのは、本当に偉大なんだなって思います。
今でこそインターネットで色々な見方をしたニュースもありますし、Yahoo!のニュース記事にはコメントがついていたりして、時には記事を批判するコメントが支持を集めていたりするわけなのですが、それしか情報源がないというのは、実は非常に危険な状況なんですね。
僕の住んでいる岡山も、新聞は山陽新聞と言う地元の新聞が殆どという状況です。
全国ニュースはともかく、岡山県内や地元の話題っていうのがこの新聞でスポイルされてしまうと、知る機会は非常に限られてしまう。
これはやっぱり地方には必ずある事で、ちょっと笑えない部分もありました。

□ 感想
作品としては結構古い作品になるんですね。
物語の確信となる部分っていうのが、とても時代を感じさせてくれます。
ミステリーではあるものの、それは物語を読み物として面白くしていく為の手法であって、別にこの作品はSFチックな社会風刺、例えば『油断!』のように、そこだけをピックアップしても充分に名作だったのではないかと思うのです。
でも、まぁ。
お陰で左文字夫婦の仲睦まじい雰囲気が見れたり、なかなか楽しめましたですよ。

ネタバレ等は続き以降で。
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とっても不幸な幸運/畠中 恵
時代小説のイメージの強い著者が書く、現代小説です。
ちょっと独特な雰囲気の短編集になっています。

□ あらすじ
新宿にあるその名もずばりの「酒場」という酒場には、強面の店長と、ちょっと癖の有る常連が集まっていた。
若い女の子が居るわけでもなく、積極的に一見さんを迎え入れるわけでもないその酒場が賑わっているのは、常連たちがまるで一つの家族のように親しく過ごしている為だった。
マジシャン、警察官、医者…。
多種多様なメンバーに、半ば住み込みの学生のバーテンダー、それに店長の亡くなった妻の連れ子。
多彩なメンバーは、時にお互いに心配し、時に殴り合い、些細な賭け事を楽しんだりしながら毎日を過ごすのです。

この短編集を通して、『とっても不幸な幸運』という100円ショップで売られている缶が登場します。
この缶を開けると、不思議な出来事が起こるのです…。


□ 感想
この短編集は、それぞれの心の中にあるモヤモヤを、ちょっとハードボイルドな店長や常連の客たちが一緒になって解決していくというスタイルが取られています。
一~五章までが、書く登場人物に関する物語で『とっても不幸な幸運』の缶から物語が始まり、六章は店長の洋介が15年前、最初に結婚した女性が缶に残した『幸運も不幸も,缶の中にある』というメッセージが登場します。
結局、この缶ってなんぞや?という部分は余りクローズアップされずに、登場人物は皆その缶の持つ不思議な効果を自然と受け入れているのは、短編集だから仕方ないのかもしれませんが、15年前の出来事とのリンクが未消化なまま展開してしまったのは寂しいかなぁ。
出来ればまた何かしらの形で完結して欲しいですね。
また15年前の出来事と終章のリンクも美しい。
終章自体はエンディングロール程度の扱いなのでしょうが、この終章が一番『酒場』という場所の人間同士の係わり合いが濃密に描かれています。

待ってたぞ、お帰り

刑期を終えて帰ってきたヤクザでさえ、酒場の中では大切なメンバーの一人なのですから―。


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月の影 影の海〈下〉 十二国記/小野不由美
上巻に続いて下巻も読んでみました。

何者かに連れられて異世界へやってきた女子高校生の中嶋陽子は、人間不信に陥りながら旅を続けていた。
そんな時に出会った半獣の楽俊…。
彼は自分を助け、自分のために目的地へ同行してくれた。
しかしそんな彼でさえ、信用しきれずに一度は裏切ってしまう陽子は、旅を始めて以降ずっと自分の周りに出没し、人間の汚い部分ばかりを口にする青い猿の正体が、自分自身の本音である事に気づく。
そして人を信じる事を取り戻した彼女は、海客が差別されない雁国で、楽俊と再会し、そして自分が何者でどうしてこの世界へつれてこられたのかを知るのであった…。


物語は怒涛の展開を見せ、前半では人の心へフィーチャーされていた雰囲気からは一変します。
麒麟という存在、王が偉大なる力に選ばれる存在である事など、どこかで王様というものへ対する願望のようなものが反映されているのだろうかと思いました。

定めというものが目の前にあるのは、面白いなと思います。
ありがちな展開で言えば、やはり主人公は自分の故郷へ戻るものだと思うのですが、ここでは選ばれたこと、そして自分を必要とする民という二つのテーマが与えられます。
どうなんでしょうね、読む側も考え込むような深い作品だと思います。


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