本の虫、中毒日記

読書感想文、乱発中。

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Fujisaki

Author:Fujisaki

基本はシャーロッキアン。
でも雑食の本の虫。資格からマンガまでそこに文字がある限りっ。

紙魚、コナチャタテとはちょっと違う本の虫ですので、駆除はご容赦下さい。

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とっても心地いい! シンプルひとり暮らし/大平一枝
14回も転居をした経験があるという著者の経験談を豊富に取り込んだ、正しい一人暮らしのススメです。

僕、こんな本を読んでいますが引越し経験は非常に乏しく、さらに実家から結婚しての独立ということで一人暮らしの経験はありません。
なので、ぶっちゃけていうと、この本は一人暮らしを想定しているので単なる引越しの意識で読んだ僕には当てはまらない部分も多々ありました。

でも、いいなぁと思うんです。
この気ままな感じ。
もちろん本文中でも触れられている通り一人がいいことばかりではないし、さびしいと言う部分もあるのでしょう。

それも判った上で…。
もう少し一人暮らしとか経験してみればよかったかなぁ、なんて。

一人暮らししなくてもいいけど、ちょっと憧れている…なんて方は読んでみてはいかがでしょう。

※ この本は電子書籍でおいしく頂きました。
…本棚に並べると、家庭に余計な嵐を呼び込みそうだったので。


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十五少年漂流記/ジュール・ヴェルヌ
十五人の少年たちが漂流の末たどり着いた無人島での生活を描いた作品です。

旅行の最中に停泊していた港から不意に離れてしまった少年たちを乗せた船は、そのまま漂流を続けながらある島へと辿り着いた。
最年長でも14歳、下は日本で言えば小学校低学年の子供たちばかりの集団ですが、自分たちがどこに居るのかさえ判らない状況での無理な漂流は諦め、船を解体して島で暮らしながら救出を待つことに決めた。
残されたのは幾ばくかの食料、そして銃弾。
彼らは島に名前をつけ、小さい子供たちには教育をしながら、生き延びて島を出ること、そしてその間にすごした時間を決して無駄ではなく有意義なものとする事を決意するのだった。


名作の誉れ高いこの作品ですが、内容は知らないままで今回初めて手に取りました。

子供向けの作品で、子供の冒険心をくすぐる内容も多いのですが非常に教訓的な物語だと思います。
少年たちは『大統領制』を採用し、集団で生活するための規律を定めます。
子供には子供なりの社会があり、相手が気に入らない事もあれば、当時のイギリスに残されていた人種差別の問題もそこには横たわります。
しかし彼らは長い漂流生活の中でそれを乗り越えて、一致団結することに成功します。
それはただただ誠実に、努力し続けることだったといえるでしょう。

リーダーシップとは何か?

政治不信を嘆くニュースを見る度に、そんな事を思います。
リーダーが自分たちの事を真摯に考え、時には危険さえ顧みずに率先して行動してくれるからこそ、人はついていくのではないでしょうか。
二度目の大統領選挙の際、人間としての能力としては優れていたドニファンも、厳しすぎる罰で子供たちに無理に規律を守らせようとしたゴードンも、選出されることはありませんでした。

リーダーだけが頑張っても駄目で、少年たちのように一致団結してこそ困難は乗り越えられるんだなと、僕はとても痛感しました。
小さな力でも、揃えば大きな力になる。
それはまるで少年たちが島で築いた二年間の生活そのものではないでしょうか。
そんな力を、そんな生活を―。
この作品からそんな単純で大切なことを教えられました。



※少年たちが最初に漂流していた船がどのようなものなのか判らなかったのですが、上記リンクの左端のような船だったそうです。
ちなみに古い訳では『二年間の休暇』というタイトルがありますが、こちらの方が原題の直訳になるそうです。タイトル一つでイメージが変わりますね。



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歩きながら「綺麗」になる本/KIMIKO
基本的には女性向けの本ですね。

姿勢良く歩くことが持つ心身への影響を解説した本です。
『綺麗』というのは単純に姿勢のことだけではなく、気持ちの持ちようであるとか、まさに美容のストレッチであるとか…ということが紹介されています。
別に自分のスタイルに自身があるわけではないのですが、僕は男なので…まぁ、エレガントに歩くコツ等は余り必要を感じなかったりします。
ただ姿勢を正すことの心への影響は本当にあると思います。

しゃきっとしているだけで、本当に自分がしゃきっとした人間になれていると思える。
それは気持ちの上でもいい影響をもたらす。

最初の内は意識しながら、少しすればきっと体に染み付いてくれる…かな?
がんばりたいなーと思いながら読んだ僕は…普段から姿勢が悪いと良く注意をされる、悪い例ですね。

※こんな女性向けの本なので、もちろん電子書籍でこっそり購入しました。




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マジで怖い[職場の奇病]症例集/SPA!編集部
電子書籍ならではの内容?
職場人が陥り易い病気の症状を紹介した本です。

…といっても、SPA!なんだから真面目に医学を考えた内容ではないのは当然。
2か月間徹夜でPCに向かっていたら両腕を脱臼なんて笑えないようなものから、上司の机のほうに面した側だけ髪がハゲたなんて、ちょっと信じられないような事例まで、とにかく滅多に聞かないような症状が揃っています。

職場の奇病という言葉からも読み取れる通り、心の問題なんでしょうね。
自分ではこなしている、耐えているつもりでも体は正直に反応してしまう。

でも僕にも危険な?兆候があって、実は胸ポケットの携帯が小刻みに震えている感じがするという症状には少し共感してしまいました。
忙しい時期になると電話が鳴っている状況が当たり前に感じられ、日常で電話に良く似た音が少しでもすると電話だ!と思い込んでしまったり、ポケットの中の携帯が少し動いて振動モードのような感触が伝わってくると、マナーモードにしていない時でも電話か!?とポケットに手を突っ込んでしまいます。
やばいですねー、ちょっと気をつけねば(笑)。

でも症状の一つ一つは本当は笑えないことばかりなんですよね。
会社は人事評価はしてくれても心の診察はしてくれないし、能力に応じてお金の面倒は見てくれても心の風通しにはノータッチです。
こういう症状が出る前に、自分自身で自分を整えていきたいものですね。

※この本はSharp Space Townブックスさんで購入させていただきました。


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プロジェクトX 巨大台風から日本を守れ/富士山頂・男たちは命をかけた
よく山などに大きな建物があるのを見ると、良くこんなところに建てたなぁと思ったりしますし、その作業は大変なんだろうなぁと考えたりします。
今回はその最たる建造物であった富士山レーダーの建造にまつわるお話しを読んでみました。

富士山レーダー建造前の日本では台風に関しては米軍が日に四回直接入って調べてくる情報に依存するか、僅か300kmの距離しか探知できないレーダー(平地に設置された為に地球の湾曲の影響からその程度の距離しか探知できない)しかありませんでした。
狩野川台風、伊勢湾台風と二年続いて大きな台風被害が出たこともあり、より正確な台風情報の掌握が求められていました。

富士山頂へレーダーを作ったのは、より探知距離を伸ばすために電波の発射地点を高くすれば良いという事が理由です。
そう書いてしまえば単純な『富士山頂のレーダー』。

しかしコレを作るのは本当に大変だったそうです。
地面を掘るだけでも、硬い永久凍土に阻まれ、尚且つ高山病に苦しみながらの作業だったそうです。
また作ったレドーム(アンテナを保護するための設備)はヘリコプターで空中から下ろされるというのも、高所だからこその難問だったのでしょう。
今は気象衛星にその役割を譲ったものの、長きに渡り日本を台風の被害から守ってきた功績はIEEEマイルストーン(電気・電子分野で25年以上に渡って評価され続けてきたものに与えられる賞)として認められたそうです。

やっぱり、高いところに物を作るって言うのは、すっごいんだなぁ…。
そんな風に思いました。



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プロジェクトX 逆転 田舎工場 世界を制す/クオーツ・革命の腕時計
セイコーというと、なんとなく安っぽいような、余りいイメージが無かったのですが…、ちょっとイメージが変わるようなお話しを聞いたので紹介します。

クオーツ時計といえば、今に至るまで時計の王道となっている水晶の振動を利用した、非常に時間のずれが少ない時計の方式ですが、これを世界に先駆けて小型化/市販したのがセイコーだったんですね。
セイコーのお陰で、僕たちは『時計は狂うもの』という時代を知らずに済んだのです。
今の時代の当たり前は、前の時代の誰かの努力によってなしえているんだなぁと実感させられました。
ちなみに東京オリンピックで採用された時計はクオーツの小型化の途中に出来たプロトタイプの進化版だったそうです。

そもそもは生糸の産地として知られていた信州・上諏訪地域で、時代の変化による生糸需要の減退を見越して、町に新たな産業を―という中で挙がってきたのが腕時計の開発だったそうです。
こういう話を読むたびに思うのですが、今の日本にそれだけの気概を持っている人はいるのでしょうか。
国が助けてくれる、誰かがどうにかしてくれる…。
諏訪を東洋のスイスに』こんな風に立ち上がれる人がどれだけいるのでしょう。
(諏訪っていうとたんけんぼくのまちのチョーさんが一番最初にいたところですよねぇ…)

諏訪が東洋のスイスになったかどうかはともかく、諏訪精工舎はセイコーエプソンと名前を変えた今も諏訪に本社を構えておられます。
大げさな言い方かもしれませんが、クオーツを生んだのは郷土愛なのかなぁ…と。

不景気だの、政府がどうたらだのとグチるのではなく、コレくらいの強い意思を持って挑めるようになっていきたいですね。



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勝ち抜く力を身につけろ/山形琢也
この本で紹介しているのは、実はとてもシンプルなことです。

自分の内面、行動、周囲に対する考え方―この三つを改めて見つめ直し、改善していくことです。

失敗し続けている時は、凄く改善という言葉が頭にあります。
今が駄目だから、どうにかしなくちゃいけないと、このまままじゃ出世に響くとか、怒られ続けるとか、必死です。
でもある程度落ち着いてくると、別に必死に改善しなくても怒られたり嫌な思いはしないし、どうにかなってるんだからいいかなーなんて。

著者は冒頭でゆでガエルの話しでそれを警告します。
(ゆでガエルとは、蛙を温度の高いお湯に入れると慌てて逃げ出すのに対し、蛙を入れた温度の低い水を徐々に暖めていくと温度変化に気づけず死んでしまうという話しで、状況に対応することの大切さや、徐々に変わっていく状況を見極めることが難しいという教訓のような話しです。実際に蛙がそういう動きをするかどうかは知りません)

自分で自分を許してしまうことは間々あることです。
これくらいでいいやと、何となく着地点を決めてしまうことも間々あります。

そんな自分に気づいたときは、この本で自分自身を育てていくことの大切さを再認識してみようと思います。


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まずは、「1社3年」働いてみなさい!/樋口弘和
タイトルを見たとき、まさにその通り!と思った一冊です。

転職市場が熟成してきた現在、一つ一つの会社は次へのステップとなりつつあるのかもしれません。
しかし一つの会社に長く…せめて3年間勤続すること。
それはそれでしか得られない貴重なステップになりうるんですね。
また単純に長く勤められる性格の人かどうかという判断にもつながる。
どれだけ華やかな経歴も、一つずつが短いのでは長続きしない人という評価にしかならないのも現実です。

僕は若手従業員を引き止める為の話題としてこの本を読みました。
もちろん実際には安易に転職することを『キャリアアップ』と勘違いしている人へ向けたメッセージなので、転職を考えている人にとってもお勧めです。
この本を読んでも転職したいと思うのであれば、それは仕方ないと思うのですが…何か急ぐのでなければ、とりあえず三年間頑張ってみて、それから結論を出してみても長い人生、まだ十分に間に合うと思うのです。



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ガソリン車が消える日/舘内 端
10年前、こんな本が出ていました。
タイトルは『ガソリン車が消える日』。

最近になってようやく本当にガソリン車が消えてしまう日が来るのだろうか?と思うようになってきましたが、10年前から状況は多少変わってきているようです。
2010年にまだ内燃機関自動車、すなわちガソリンや経由で走る自動車を使っている人がいるとすれば、エンジン車とともに自動車を捨てる趣味人か、危機管理の無い人であろう

残念ながら10年経った今も、電気自動車だけで走っている人の方が少ないことでしょう。
また著者は本の中でディーゼルに対して否定的な立場を取っておられるようですが、クリーンディーゼルの技術の革新によって、ディーゼルもまたエコな時代の車の方向性の一つとして台頭しつつあります。

さてこの本は自動車が環境へ対して与える負荷や石油など車を取り巻く情勢、そしてそれをクリアしていくための技術を紹介しています。
10年間で変わったことと言えばハイブリッドの拡充、クリーンディーゼルの台頭の他には、EVは技術面が育ってようやく実用化の目処が立ち始めたという点くらいなので、実際のところ状況はそれほど変わっていないと思うので、10年経過したと言えど非常に勉強になる内容でした。

ところで一つ『ただし、燃費が向上したからといって、向上分を食いつぶすほどに自動車を使っては、地球温暖化は出来ない』という文面が合ったのですが、不景気の影響もあってか、一番変わったのはここの感覚ではないでしょうか。
車に対する依存自体がなくなってきている気がします。

10年間で生じた環境の違いを楽しみながら読んでみても面白いかもしれません。



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怪談の道/内田康夫
タイトルから浅見光彦シリーズではないのかなーと思いながら手にとって見た作品です。
立派に浅見光彦シリーズでしたね。何でだろう、タイトルがしっくりこなかった。

この作品は動燃(原子力発電の核燃料サイクル等を担う)の問題を浅見光彦が探る社会的な側面と、小泉八雲の文学に関する浅見光彦シリーズらしい文学的な側面の両面から描かれており、どちらも興味深く読めました。
途中からハーン、ハーンと出てくるのでなんだろうと思ったら、不勉強なもので小泉八雲さんが日本へ帰化される前の名前がパトリック・ラフカディオ・ハーンなんですね。
調べてみると簡単なことで、思わず『ハーン』と声が漏れました。

……。

閑話休題、猛烈に閑話休題っ。


全く知識の無い動燃からのルポ依頼に戸惑いながらも取り組んでいる途中で、浅見光彦は父親が殺されたのではないかと訝しがっている女性、そしてその父違いの姉と出会います。
老舗の醤油製造会社の代表者だった父親が突然死んだ。親族はその死に方に疑問を抱きながらも、会社の評判を落とすことを恐れ、その死を内密に処理した。しかし娘は電話を録音したテープを見つけ、そこで『カイダンの道』という不振な言葉と、父親が脅されていたと言う事実を知る。
小泉八雲の足取りを追いながら、30年前の人形峠で行われていたウラン鉱発掘の現場で起こった悲しい事件へ立ち向かっていきます。


ネタバレ等は続き以降で。
続きを読む…


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「できると言われる」ビジネスマナーの基本/橋本保雄
新入社員必読!という文字が躍る通り、新入社員向けの基本的なビジネスマナーの本です。
著者の橋本保雄さんはホテルオークラの副社長をされていたとのことで、言葉遣い、お茶だし、接客などに関しては新入社員でもない僕でもとても勉強させていただきました。

漫画がメインで、活字による解説が少しついているだけという形なので、本当に新卒で新しく勤め始めるような方向けの読み易い内容です。
この手の本では解説と漫画のバランスによっては、面白くも無い漫画による解説…というパターンが多いように思うのですが、この本は漫画が読み物として面白く、とても読み易く作られています。

ちなみに漫画は青木俊直さんが担当されています。

なんちゅうか、まゆちゃん可愛い
いいね、いいね。こういう社内のアイドル欲しいね!(笑)

閑話休題。

僕も会社に勤め始めの頃はよくお茶だしなどに借り出されたのですが、今はどうしても僕以外以内時以外はすることがなくなっていたので、お茶を出す際のマナーなどは非常に役立ちましたし、電話はかけた側が先に切るのを待つ…など、ついつい忘れがちな部分も再確認できました。
新入社員の方はもちろん、初心忘れるべからずで読み直してみてはどうでしょう。
巻末には敬語の問題集もありますので、そちらもお勧めです。



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ケータイを持ったサル/正高信男
凄いタイトルだな…と思って気になっていた本を読んでみました。

まずタイトルから説明すると、『ケータイを持ったサル』というのは、著者が実験を通してサルに携帯電話の操作を教え込みました!という意味ではなく、『ケータイを持った』のは当然人間のことであり、『サル』というのは、現代はびこりつつあるコミュニケーション能力などの水準を差した比ゆ的な表現です。

社会交流やコミュニケーションのあり方に関して、霊長類のコミュニケーションなどを研究されている著者が、携帯電話のような機器の登場が人間のそうした活動を退化させ、サルに近づけているのではないかとの仮説を解説した本です。
携帯電話の登場と霊長類の原始的なコミュニケーションを繋げて考えていく発想はなかなか面白く、やはり人間と言うのはサルから進化したものなんだなと納得させられます。
それは遺伝子単位にコミュニケーションとはこういうもの…という事が刻まれているのでしょうか。

それはさておき。
この本は若者文化が余り好きではない著者の仮説に基づく風刺の効いた話だと割り切って読んだほうが良いのかもしれません。
まず結論として、若者の文化、コミュニケーション能力はサルに近づいているに違いないといったものがあり、そこに若者文化を当てはめていきながら実証していく…ような、そんな部分が所々に見られます。

まず著書の中で大きなポイントとなるルーズソックス=家の中感覚という考え方があります。
ルーズソックスは靴を履いているという感覚を希薄にさせる効果があり、それは『私的空間から公共の場に出る事の拒否』であり、その事が地べたに座ったり、電車内で化粧をしたりと言う行為に繋がっていること、そしてその原因として家庭内での子供中心主義であったり、母親が物を豊富に与えることで心を繋ぎとめるという行為に走らせていることで子供の自立した考えを持つことの阻害に繋がっている…といった問題へと話題がつながって生きます。

しかしそのそもそもの成り立ちが、
・渋谷でカウントした人の内、靴の踵を潰して履いていた人の98%がルーズソックス
(靴の踵を潰して歩くのはスリッパ感覚であり、家のなか主義へと繋がっている)
・ルーズソックスを履くと靴を履いているのが判らなくなるのは著者の感想
…となっています。
なんと、正高さんは実際にルーズソックスを履いて試したそうです
その資料が実に欲しかったです。

その上で言葉の乱れを説明するときに『すでに書いたように、ルーズソックスは、靴の踵を踏みつぶして「べた靴」にして歩くことや、平気で地べたに座ることや、屋外で平然とものを食べることとリンクしているのだ』としているので、根本にあるものが本当に確かなのかどうかという点に疑問符が浮かんだまま全体が進められていることは否めません。
対比実験でも、携帯電話を持っていない25名と、なんと300人以上のメル友がいる25名で行われています。この二者は両極端すぎて行動パターンが違っても全く不思議ではないのではないでしょうか。
等等、本当に実証されているのだろうかと思わされる部分が多少見られます。
せめてルーズソックスを履いている人の98%が踵を潰しているのであれば、説得力があると思うのですが…。

僕は基本的にブログで本の悪口は書かないことを自分の中の約束事にしています。しかしブログの趣旨に反して否定的な感想を書くのには一つ、理由があります。

この本でそうした若者を生み出す家庭的な要因として40代主婦層が挙げられます。
40代で専業主婦…という方は、子供が思春期でコミュニケーションのとり方が難しい時期に、社会的な賢さを一番失いつつある時期に差し掛かってしまうそうです。その為に物を(子供の必要以上に)豊富に買い与えることで気持ちを繋ぎとめようとし、その事が自立できない子供を生み出すというものでした。

この本を見てショックを受けた方がおられれば、そんなに気にしなくても良いと思うし、きっとこの本は著者の風刺を利かせたブラックジョークなんだろうなと思います。
そういう立場で読んでみると、普段は見ていて余り気持ちの良くない若者たちの所作も微笑ましく見えてきます。
そしてもちろんそうした若者文化を容認してしまったり、生んでしまった社会や家庭の環境に問題があるのも事実だと思いますし、この本の中でもそうした部分への言及があります。

ある程度割り切って読めば、なかなか面白い作品に仕上がっていると思いました。



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ダッシュ!四駆郎/徳田ザウルス
僕らの世代にとって、車への憧れをになっていたのはセナでも中嶋 悟でもありませんでした。
ミニ四駆と名づけられた乾電池で走る玩具は、僕たちに速さへの憧れを残していきました。

そのブームの一端を担っていたのが、ダッシュ!四駆郎という漫画でした。

ミニ四駆によるレースを描いたこの漫画に登場したマシンの多くは実際に発売され、僕たちの愛機として頑張ってくれました。
市販のサーキットだけでは飽き足らず公園を掘ってみたり、石を並べてみたり…。
それぞれの楽しみ方があったのではないでしょうか。

あの頃、雨の日が退屈で仕方なかった―。

一緒の時代を同じように走りぬけた仲間たちはどこでどうしているんだろう…なんて思います。
僕はまだあの頃の憧れを捨てきれないまま、少し大きくなった車のハンドルを握っています。

ダッシュ!四駆郎は二部構成からなる漫画でした。
第一部ミニ四駆選手権編は実際に良く行われていたミニ四駆の大会を舞台としたもので、最初の既成サーキットから、スティックでマシンを操りながらのフィールド上の戦いへ移っていくのが第一部。
第二部黒い風編は、大会からは少し離れた非現実的なミニ四駆のレースを描いた作品でした。
この第二部の時点で、四駆郎が一緒に戦ったダッシュ軍団(ウォリアーズ)の仲間たちはミニ四駆から離れていってしまいます。
これって凄く現実的な描写だなーって思います。
実際、僕たちも中学生辺りで離れてしまったんですよね。

でも、あのときに感じた速さへの憧れや気持ちの高ぶりは未だに忘れられないものです。
もう道端で走らせるには良い年になりすぎたし、ミニ四駆についていくのも大変なんだけど…。
またあの風を感じてみたいなと思います。

しっかし、なんだろう。
皇快男児だの鬼道院陣だのという良い年齢のキャラクターが第一部でも活躍しているのにも関わらず、第二部では肝心のダッシュ軍団のメンバーの方がさっさとミニ四駆を卒業していくと言うのは、今思えばなかなかシュールな設定ですなぁ…。

閑話休題。
徳田ザウルス先生の訃報を聞いたときは驚くと同時に、本当に感謝の気持ちで一杯になりました。
良い子供時代をすごせました。本当に良い思い出をありがとうございました。
先生の作ったダッシュ3号流星は僕にとっても大切な宝物として、今も部屋に飾ってあります。
きっと当時の少年たちの多くが、先生の描いた夢を大切にし続けていることでしょう。

ご冥福を心からお祈り申し上げます。


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ガンダム・センチネル/高橋 昌也
Zガンダム末期の頃を描いたガンダム・センチネルを読んでみました。

ガンダムシリーズはそもそも政治色が強いことやリアリティを追及した描写を実践していますが、この作品は特にそれが顕著な作品であるという前評判の元に読みました。模型で作った風景に対して、小説を当て込んでいったような漢字のつくりなのですね。
そういった先入観を持っていた為に余計にそう思えたのかもしれませんが、機械自体の描写はもちろん、戦略などの細部まで非常に細かく作り上げられています。
その完成度の高い描写の余り、個人的には少し退屈なほどでした。
ガンダムファンといえども、僕のようにここまではちょっと…という人も居られるかもしれませんね。

閑話休題。
この作品は連邦軍に対する反対組織、ニューディサイズとの戦い、そして戦闘用AIであるALICEについて描かれた作品です。
また別の側面として、物語の隠された舞台としての幕末、維新が行われていた時代の日本があります。
物語自体の雰囲気はもちろんのこと、登場人物もその時期の有名人の名前がちりばめられているので、そういったものを探しながら読んでみるのも面白いかもしれません。

僕ももちろんこの作品は大好きなのですが、最初に読んだときはとにかく頭の中が混乱していました。
…というのも、この作品はα任務部隊、ND(ニューディサイズ)、戦闘用に開発中のAI、ALICE…と、主人公級の主要キャラがそれぞれに、それが行ったりきたりするので、少しずつ読んでいると物語の展開に頭がついていかなくなってしまいます。
最初に理解できなくって、よく判らない作品だったと思っている方が居られれば、二順目で名作に化ける可能性がありますよ!とお伝えしてみようと思います。



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小説フィット /HONDA
日本が世界に誇る自動車会社である本田技研工業さん。
国内市場においてはフィットが代表的な車種となりますが、なんとその開発秘話を本田技研工業さん自身が小説化してしまったのです。

http://www.honda.co.jp/Fit/novel/

第一章は初代フィット。
第二章は二代目フィット。

いわゆるコンパクトカーながら、もっと大きなサイズの車にも引けを取らない室内空間とホンダ車らしい走行性能を兼ね備えたフィットは大ヒットを記録し、トヨタの並み居るコンパクトカーや、長くトップの座に君臨し続けてきたカローラシリーズさえ跳ね除けました。
その開発は結構波乱万丈ですが、企業の性格が良く出ているなぁと思います。
何が出来るのかではなく、何を作りたいのか。
それを作るために努力をするメーカーなんですね、きっと。
設計図を描いていたときに、たまたまスペースとして残った場所へ燃料タンクを配置してみた―。これがフィットの広大な空間を実現させたセンタータンクレイアウトの誕生秘話です。
初代フィットの欄にある第二話の表題は『壁にぶつかったときに、技術は進化する』です。
でも本当に壁に思いっきりぶつかれる社風がある会社はどれくらいあるのでしょう。

二章では二代目の開発が記されています。
とにかく初代の偉大さゆえに大変だったのでしょうが、ご存知の通り行き着いた答えはキープコンセプト。
しかしこれもとりあえず良い車だったからあんまり変えずに…という消極的なものではなく、初代フィットが持っていた魅力をコンパクトカーにおける本田技研工業の哲学とした上で、技術やフィードバックされたものなどを六年分進化させていくことにこだわった為だったそうです。
ミリ単位、グラム単位、何馬力単位…。
初代に比べると陰が薄くなりがちな二代目の影には、初代フィットという最大の敵に立ち向かう困難さがにじみ出ています。

…と、いつまでネット上で公開されているのかは判りませんが、興味がある方はアクセスしてみてはどうでしょう。


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吉備高原都市/小出公大
岡山市を過ぎて行った辺りに『吉備高原都市』と呼ばれる地域があります。

地元の方を悪く言うつもりは無いのですが、ずっとこの地名が不思議だったんです。
誰も彼も疑うことなく『吉備高原都市』(地元の人は単に高原都市とも呼びます)と呼ぶ割には、行ってみたら都市というよりは自然豊かで長閑な田舎町。
都市という割には地元の人は暖かくて、歩いていたら普通に挨拶出来ちゃうような感じ。
もちろんそこには僕自身も田舎に育ち、都市というものに対して妙な先入観や偏見を持っているという事もあるのだとは思うのですが、どうにも『都市』と呼ぶのが不思議な地域だったのです。

その謎を解いてくれたのが、この本。
彼も迷うことなく吉備高原都市と呼び、更には本のタイトルにまで採用している。
きっとこの人は僕に吉備高原都市のなんたるかを教えてくれるに違いないのです。

なので、読んでみました。

吉備高原都市自体を知らない人もいるかもしれませんので、少し突っ込んだ話しまで紹介してみます。
この吉備高原都市は当時の岡山県知事である長野士郎さんの発案によって始まった計画によって作られた計画都市です。
僕が抱いているような都市のイメージと異なるのは当然、都市として掲げているコンセプトは『自然環境や風俗・伝統・文化を生かしながら保険・福祉・文化・教育などの機能を中心とした新しい都市を建設しようというものである』というものです。
従来までの都市とは全く異なる概念の都市の新しい形を提案するものだったんですね。
この事には高度経済成長期に劣悪な企業モラルが起こした公害の問題などの反省を踏まえ、“人間尊重・福祉優先”を理念とした人間を優先した都市が求められていたということも関係があるのでしょう。

計画は大まかに前期と後期に分かれ、前期では道路の整備、ダムの建設(鳴滝ダム)、上下水道の整備、施設の整備(学校や工場の誘致など)、住宅の確保、公共施設の整備といった事が行われ、この本で紹介されているのも、前期までの道筋です。
ちなみに後期計画は財政難などで見直しや凍結が行われているので、この本は意外と吉備高原都市の計画全体を綺麗にまとめられているのではないかと思います。

吉備高原としないの設備の説明や、後半では岡山文庫らしい地域の伝統行事、歴史的建造物が紹介されています。
計画的に都市を作っていくという『計画都市』という言葉は、今まで余り意識した事が無かったのですが、なかなか面白いものだなと思います。
長野さんの思い切った発想とそれを実行に移す行動力には敬服します。(もちろん、大胆すぎて後に頓挫する部分をもたらしたことは否定できませんが…)
現状はこの本の頃のまま、まだ未完成の都市。

しかし岡山県でテクノポリス法の承認を受けている地域ですし、掲げているコンセプトのすばらしさは時代が過ぎても、未だに色褪せないものなので、今後の発展を祈りたいと思います。
それと同時に、僕のように「なんでここが都市やねんっ」という、陳腐な突込みが少しでもなくなるように、吉備高原都市が全国の新しい都市の形のモデルケースになる事を期待しています。




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暴かれた9.11疑惑の真相/ベンジャミン・フルフォード
アメリカは“新たな真珠湾攻撃”を必要としていた

9・11事件の矛盾点に関する本です。
そこから国家的な陰謀があったのではないかという考察をしています。

日本では余り話題になることが無いように思ったのですが、9・11事件にはアメリカ自体が積極的に関与したのではないか、戦争をする契機を作ろうとしていたのではないかと言う疑惑を持つ人がいたそうです。
そこにきて、様々な矛盾点―。

世界貿易センタービル、ペンタゴンへ対する攻撃に残された疑問点。
これらが何を意味するのかは判りません。
蓋を開けてみれば大した事ではないかもしれないし、事件の事情を外から見ているだけでは判らないような都合で伏せられていたことなのかもしれない。
陰謀があったのかもしれないし、無かったのかもしれない。

色々なことに踏み込んだ記述はしてあるけれど、結局そこからは抜け出せていないのも事実です。


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フルメタル・パニック!戦うボーイ・ミーツ・ガール/賀東 招二
ハリウッドで映画化の企画まで出たという噂を聞いたフルメタル・パニック!を遅まきながら読んでみました。
本編たる長編の方は先日完結したばかりとの事で、本当に遅まきながらなのですが…とりあえず読んでみました。
…なんだろう、最近無意識に読んだ作品がニアミスで終わってるとか多い気がする。

□ あらすじ
全ての国家から中立な立場を取ることで平和維持活動を続ける傭兵組織ミスリル。
そこに属する者たちは、世界の基準から10年は進んでいるとされる技術で、アーム・スレイブ(AS)と呼ばれる人型の平気などを中心に操り世界中の抗争を潰す活動に従事している。
そんな彼らの新たな任務として登場したのが生来、現代科学をも超越するような知識を備えていると言われる『ウィスパード』と呼ばれる人間の保護だった。
そのウィスパードの候補の一人、日本の女子高校生『千鳥かなめ』を守るため、ミスリルに所属する軍曹で、年齢などもちょうど同じぐらいに当たる相良宗介が彼女の同級生として学校に侵入して保護活動をする事になった。
これまでずっと戦場で育ち、生命の危機と隣り合わせに暮らしてきた彼は、日本の常識や平和な世界に馴染めず失敗ばかりを繰り返していた。
学校での手荷物検査の際には『これから地下室にでも連行され、きびしい尋問にかけられるのか……』とさえ思ってしまうような生粋の傭兵だった彼は、それでも不器用ながら千鳥の傍で任務を必死にこなそうとする。
そんなある日、修学旅行へ向かう途中の飛行機の中で事件が起こった。
飛行機がハイジャックされてしまったのだった…。


□ SFの玄人と素人と。
とにかくSFマニアなんだろうなと思わされるのが賀東さんのSFへ対する造詣の深さです。
設定の一つ一つが細かく作られているのがよく判ります。
そこでマニアックに走りぬいてしまうのも一つなのでしょうが、この作品においては全くの素人である千鳥かなめという存在が良い役割を果たしてくれます。専門の兵器の印象や挙動なども彼女の目というフィルターを通して判り易く解説されます。
物語の中でも玄人と素人の会話は良い味を出しています。
凄腕の傭兵の彼も、日本の学校の中にいる分には『一般常識を覚えなさい、常識を!!』と叱られてしまう存在なのですから…。

□ 感想
ある特定の空間で生活をしてきた者を、全く別の…たとえばこの作品で実行しているように日本であったり、その逆に日本から文明の無い場所で生活をさせてみたりという手法自体は古典的な手法で目新しいものは無いと思うのですが、この作品を見ていると、それでいながら古典的手法の焼き増しと言う感じはしませんでした。
それは、もしかすると僕たち日本人の間に自分たちが平和ボケをしているのではないかという危機感のような自覚があるからなのかもしれません。
どちらが常識的なのだろう…ではなく、どちらも常識的ではないのかもしれません。
千鳥かなめを中心とする日本の学校のメンバーは平和に浸りすぎているし、きっと宗介を始めとするミスリルの面々は戦争に浸りすぎている。
でもそんな二者がお互いの価値観を通じて、徐々にお互いを理解していくと言うのは大切な事だなと感じました。
千鳥かなめは勝つための戦略を考えたし、宗介は任務最優先ばかりではなく一緒に帰りたいと願った。

現在の日本の価値観は完璧なものでしょうか?
頭ごなしに異文化を否定してはいないでしょうか?

お互いの文化を当然だと思わずに、思い切って交流することの大切さが伝わってくる作品でした。



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涼宮ハルヒの退屈/谷川 流
涼宮ハルヒシリーズ第三弾、短編集の『退屈』を読んでみました。

雑誌収録の三篇+書き下ろし一篇という四作です。
感想は以下。

□ 涼宮ハルヒの退屈
退屈しのぎに草野球に参加するSOS団。
しかし素人集団では既存の野球チームには敵わず、敗戦濃厚なゲームの裏では涼宮ハルヒのストレスを表す閉鎖空間が広がりつつあった。
この危機を乗り切るため、チームは秘められた力を発動させることになる。

キョンの置かれている状況の深刻さが伝わってくるような物語です。
ちなみに前回閉鎖空間を閉じるために用いた手段は、今回は拒否されていました。

□ 笹の葉ラプソディ
七夕に関するエピソードです。
こちらの願いが届くまでにかかる時間を計測し、その時の為の願い事を書くという一風変わったイベントを行います。(特殊相対性理論によると16年又は25年後になるそうです)
三年前のハルヒとの出会い、そして北高でのメンバーが出会うことになるきっかけが描かれた作品。

谷川さんはSFの作品に造詣が深いそうですが、この作品はタイトルからくる印象とは裏腹に、そうしたバックボーンが色濃く出ている作品だと思います。
設定としてこれまでは北高に来たハルヒが他のメンバーを呼び寄せた…ような流れだったのが、実は北高にハルヒを呼んだ別の要因があったとしたら?なかなか読み応えのある作品でしたよ。

□ ミステリックサイン
コンピューター研究会の部長が消えた。
その行方を捜し求めるうちに、彼らは異空間に迷い込んでしまった。
涼宮ハルヒが何気なく描いたSOS団のロゴに隠された秘密とは…?

長門有希を主人公としたような作品でした。
こちらもSF色が強く、本領発揮といった作品なのかもしれません。
古泉一樹の超能力者としての姿も良く描かれています。普段はこうやって後始末をしているんでしょうね。

□ 孤島症候群
古泉の親戚が孤島に別荘を建てた。
そこへ合宿として参加することになったSOS団。
しかし台風による嵐の中、屋敷の主が何者かに殺されてしまった…。

少しミステリアスな展開をもたらす作品です。
退屈を除去するために。
前作のミステリックサインでも同様の疑問符が投げかけられていますが、ハルヒに退屈をさせない為に色々と動き回って許容できる範囲内のイベントを発生させているのでしょうか。

□ 感想
発表時期はまちまちではありますが、長編では脇役に回りがちだったメンバーにスポットを当てた作品が多いという点では面白かったです。
専門知識が無いので本格的なことはわかりませんが、SFチックな展開と言うのも個人的には面白かったです。



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ミニ急行「ノサップ」殺人事件/西村京太郎
西村京太郎さんの作品と言うと、時刻表を巧みに利用したトリックが思い浮かびますが、舞台が電車だけど時刻表とは無縁の作品も数多くあります。
今回はそんな中からミニ急行「ノサップ」殺人事件を読んでみました。
余談ですがこの作品はタイトルだけではなくページ数も210ページほどと、非常に手ごろなサイズで読み易いです♪

□ あらすじ
ミニ急行のノサップで列車強盗が起こった。
朝早い時間帯、しかも乗客も少ない路線だった為に被害総額は50万円程度。
乗客の一部が抵抗した際に多少怪我をした以外は、時代遅れな電車強盗という言葉が少し話題を読んだ程度で、徐々に世間からも忘れられかけていた。
しかし、この時の被害者だった乗客が二人、次々に変死を遂げた。
一人は事故後、病院では異常が無いとされたものの、殴られた衝撃で右目を失明してしまった青年。
もう一人は事故の際に写真撮影の仕事でノサップに乗車していたカメラマンだった。

この二人の死は、奇怪な電車強盗が行われた本当の理由と何かリンクしているのだろうか…?


□ 感想
この作品は結構昔の作品なんですね。
余り意識せずに読んでいたのですが、犯人が犯行の際に移動に用いた車両が1984年型のスカイライン(R30、鉄仮面で知られる世代ですね)だったので、えらい旧車だなーと思っていたら、この本の時代自体がその辺りなんですね。
しかしスカイラインとは…。西村京太郎さんは電車だけではなく、車も好きなのでしょうか。

先述の通りトリックは時刻表に関するものではないですし、作品自体も長編としては短めの内容で読み易いです。
時間の制約の中で解決に挑んでいるという事で、物語の途中で登場人物の宿泊先の人に対して、かなり激烈な言葉を投げかけています。
まず旅館のおかみさんに対しては『(犯人をかくまおうとしているかどうかを)どう判断するするかは、これからあんたがわれわれに協力してくれるかどうかにかかわっている。わかるだろう?』との事。最後の念押しがプロの仕事ですね。
次に宿泊した雑居ビルのオーナーに対しては『逮捕されたくなかったらよく考えるんだ』と、もはや恫喝とも取れる発言をしています。
そしてその後に更に『しっかり考えるんだ。逮捕されたくなかったらな』と、言い方を微妙に変えながら脅しています。
ちょっと十津川作品らしからぬ雰囲気が、緊迫した様子を良く伝えていると思いませんか?

絡まっていた糸が鮮やかなトリックで一気に解かれると言う普段の作風も良いですが、熟練の刑事たちが地道な調査を繰り返しながら徐々に犯人を追い詰めていく…というのも、面白いものだと思いました。

ネタバレ等は続き以降で。
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