本の虫、中毒日記

読書感想文、乱発中。

About Me

Fujisaki

Author:Fujisaki

基本はシャーロッキアン。
でも雑食の本の虫。資格からマンガまでそこに文字がある限りっ。

紙魚、コナチャタテとはちょっと違う本の虫ですので、駆除はご容赦下さい。

最新入荷記事☆

本棚

カレンダー


02月 | 2010年03月 | 04月
- 1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31 - - -


お勧め。


ポストで買取,eBook Off

年代別ブログ図鑑

皆様の感想文

トラックバック

ベストセラー

にほんブログ村 小説ブログ ミステリー・推理小説へ

Mother-The Original Story /久美沙織
Motherは僕に外国の記念日の教えてくれたゲーム、そしてありふれた日常を楽しむことを教えてくれたゲームです。

その頃に出ていたゲームより、ずっと僕らの生活に近くて、僕らの友達にもいそうな主人公たちが失われたメロディのかけらを集めながら冒険をして、そして世界を救ってしまうのです。

その頃の僕と主人公は年齢的にも凄く近くて、学区外(どこの学校でもあったのかな?小学生はここから向こうは行っちゃだめ、みたいなエリアです。)へ初めて出て行くような心地よい緊張感がとて楽しくて、随分と長くこのゲームを楽しんだものです。
そうそうあんまり長くやりこみ過ぎて、人生で唯一親からゲームを取り上げられるという経験をしたのこのゲームでした。
このゲームに関しては友達と過ごした思い出のような懐かしい感情が沸いてくる特別な存在です。

なのでそのノベライズがあると聞いた時は迷わず購入しました。

内容は久美沙織さんらしい、優しい雰囲気のライトノベルにしあがっています。(久美沙織さんはこのブログでも紹介しているドラゴンクエストのノベライズなども担当している方です)
The Original Storyとタイトルにもあるように、物語自体は原作に忠実に進んでいくものの、かなり元の設定から飛躍した物語ですし、MOTHERというゲームは主人公たちの会話が非常に少ないゲームだったので、人それぞれのイメージの中でのキャラクターに沿うかどうかは、少し微妙な感じがします。
一応ストーリー上の設定を。

□ キャラクター
男の子;ケン
ゲームでの主人公の男の子です。
ニンテンじゃないのが、少しガッカリしました。
僕はニンテンで攻略しましたよ!(ちなみにDQはエニクスです)
僕はこの男の子が最も自分のイメージと掛け離れてしまいました。
言葉遣いや仕草なども粗野な感じの、がき大将風なキャラクターで、ロイドには結構辛く当たるようなシーンもみられますし、アナに対しても冷たい態度を取ってしまうような部分があります。
だけどそれでいて繊細…という設定なのですが、常に優しく微笑んでいた顔のイメージが強いせいか、感情的なところをみるのがとても不思議な気持ちになりました。


もう一人の男の子;ロイド

こちらは名前も性格も原作のイメージに近い気がします。
優しい感じの男の子で、ケンとアナが衝突する際にはフォローを入れたり、ケンの本音を伝えようとしたりと、なかなかいい役回りをもらっています。
ちなみに母親が重病でカノンノという花を探しているという設定も加えられました。

女の子;アナ
こちらも原作に近いキャラクター設定だといえそうです。
個人的にはもう少し神秘的なイメージがあったのですが、三人の中では最も人間的に描かれています。
他の二人が偏った性格のキャラクターとして描かれているのに対して、一番普通の目線で冒険を見つめている感じです。
尚、小説版での主人公は彼女です。

□ 細かな設定
小説版に際して、DQのノベライズでもみられたように、オリジナルの設定が数多く与えられています。
例えば主人公の父親の職業、ロイドの病床の母親などの重要な設定も加えられています。
FCの容量上、当時のゲームは謎が説明されない部分も多かったので、その辺りを楽しんでみてもいいかもしれません。
ただオリジナルな部分が多すぎるという意味で敬遠してしまう人も多いようで、そういうところが苦手な方は避けた方がいいかもしれません。

□ 主人公はアナ
この物語で主人公になるのはアナ、女の子です。
アナの心理描写を読者に語りかけるような口調で著者が綴っているような文面です。

なので便宜上、アナの登場前のシーンについてはPSIで繋がっている男の子の動きをアナが見ていたという設定で簡潔に描かれてしまいます。
墓場の冒険、動物園の冒険、ロイドとの出会いといった名シーンが満載なので、この部分は非常に残念です。
後、その事がMOTHERの小説版を女の子向けっぽい雰囲気してしまっている事は、男の僕としては少し残念な気がしました。
子供の頃の思い出深い冒険だったので、男の子目線で見てみたかったというのも、正直な感想でした。

□ 感想
思い入れの強い作品なので、実はちょっと不満に思う部分もあるのですが、やっぱり好きな作品なので楽しく読めました。
MOTHERという作品は小説にするのによくあっていると思うし、少年が主人公という点では殺生が存在しないということや、優しい女の子目線で描かれているということは、プラスに働いていると思います。
ただ僕は一番最初のMotherにあった、どこにでもある日常の中を冒険していくあの雰囲気がもう少しほしかったかなーなんて思います。アナは地球防衛軍だなんて自分たちの責任の重さを承知したような表現を用いますが、それは僕が思っていた世界観とは異なるものだったような気がするのです。
それぞれの中にあるMOTHER像を重ね合わせながら、異なる部分に悪態をつくのではなく、比べて楽しみながら読んで行きたい作品です。



もしお役に立てましたら、クリックして下さい。喜びます、きっと。
プロジェクトX 翼よ、よみがえれ 厳寒 黒四ダムに挑む
いつの頃からか、ダムは概ね悪役に回ることが多くなってしまったようです。
脱ダム宣言なんて言葉が持て囃された時代もありますが、やはりまだまだしばらくはダムの恩恵を受けながら暮らす時代が続くのでしょう。

今回はそんなダムの中でも最も苛酷な状況かで作られたものの一つであろう黒四ダムの建設秘話を読んで見ました。

急激な電力消費量の増加を踏まえて、厳しいタイムリミットを与えられた工事だったそうです。
厳しい寒さのために、七年という工期の中で工事を進められるのは実質半分にも足らないような期間だったそうです。
その為に交通網の整備を待たずダンプカーで雪山を越えての準備や、後半の時期には工事の遅れを取り戻すための大規模な発破など、考えつく様々な手段を用いて工期へ間に合わせようと努めています。
自分たちの仕事の重要性、そして期間のもつ意味を十二分に把握しているからこその事でしょう。

工期が急がれたのは電力不足が深刻だった当時の事情もあるようですが、時代柄戦争経験者が数多く参加していたことも、無茶とも言える様々な方法や苛酷な現場をクリアしていけた大きな要因だったようです。

また世間から断絶された空間での工事の大変さについては同行していた医者の記録が興味深く、精神面でのケアの重要さを思い知らされます。ちなみに随行していた医者は新婚だったそうで、心温まるようなエピソードがたくさん残されています。
かかわった人々すべての本気が伝わってくる内容でした。

今後、ダムというものがどのように変化していくのかは判りません。
ダムに替わる新たな発電/治水の方法が考案されて行くのかも知れませんが、願わくば過去に日本のためを思って懸命に取り組んだ人々の思いを否定するようなことが無い時代でありますように。


もしお役に立てましたら、クリックして下さい。喜びます、きっと。
プロジェクトX 挑戦者たち 執念の逆転劇
最近では胃カメラも随分と楽になったという話を聞くのですが、昔は相当に苦しかったと聞きます。
しかしそのような話も、更に昔にさかのぼると随分と贅沢な事だったようです。
今回はそんな胃カメラの物語を読んで見ました。

まず一番驚いたのは、胃カメラの起源です。
最も古い記録だと1868年、ドイツ医学界の権威クスマルという人が開発したものがあるそうです。
これは先に鏡をつけた金属管を飲み込むという簡素なもので、それが改良されながら使われていたようですが精度が低い上に死亡事故が起こったり、患者にもかなり苦痛なものだったそうです。

その状況を嘆いた日本の医者が当時のオリンパスへ開発を持ちかけたのがきっかけだったそうです。
この方の熱意によって実現したのが現在に通じる胃カメラです。
もちろん技術面等ではオリンパスなどの技術者が協力してこその成果だったのですが、その熱意によって周囲の人達が突き動かされていったという面が強かったのではないでしょうか。

ガンの治療に対する技術が乏しかった時代、早期発見こそが唯一の対策だったそうです。そういった時代だからこそ、医者としての責務を感じたのでしょうか。
こういった思いを持つ人が責任ある職場にいてくれるというのは心強いような気がします。


もしお役に立てましたら、クリックして下さい。喜びます、きっと。
プロジェクトX 日米逆転!コンビニを作った素人たち
僕は田舎の人間なのですが、やはり最初に出てきたのはセブンイレブンでしたし、激戦区のように店舗が集中したエリアでも、『やっぱり最後まで残るのはセブンイレブンだね』といった会話をする機会は多いです。
街中の方では色々なコンビニが戦いを続けているようですが、田舎だと『やっぱりセブンイレブン』といった傾向が強いような気がします。

それはやはり徹底した情報管理による品揃えの充実や品質などからくるのでしょう。
過去記事でも、心理面から見た本科学的な側面から見た本を紹介してきました。
今回はその起源を辿ってみようと、プロジェクトXで紹介されたイトーヨーカドーの新規事業として始まったセブンイレブンの物語を読んでみました。

セブンイレブンといえばまず思い浮かぶのが、本場の子会社化です。
そもそもアメリカでSouthland Corporation(サウスランド社)が始めた事業だったのですが、経営が悪化した際にセブンイレブンジャパンが子会社化し、業績を回復して見せたのは世界的にも大きなニュースになったそうです。

この事実自体は「へー、凄いなー」程度に思っていたのですが、この本を読んでみるとその謎はすぐに解けました。

□ イトーヨーカドーによって作られたマニュアル
伸び悩んでいたイトーヨーカドーの新規事業開発の一環として始められたサウスランド(=セブンイレブン)との提携ですが、苦難を乗り越えて提携してみたものの、実際のところはブランド名が手に入った以外でそれほど大きな収穫は無かったようです。
イトーヨーカドー側はアメリカで成功を収めているチェーン店だけに、その秘訣とも言えるマニュアルの存在に期待していたようですが、そんなものは存在しなかったのです。
これは日本とアメリカの状況の違いで、日本は小売店が沢山ある状況下に出店していかざるを得ないのに対して、サウスランドが従来取ってきた手法は単純に住宅地近隣で周囲に競合店が無い事など、優位な立地を探して出店するというものでした。
この大雑把さが、後にサウスランドを危機に追いやってしまいます。
逆に日本のセブンイレブンは周囲との競合などへの対策を0から始めているために経営が強く、その方法を持ってサウスランドを復活させたのです。

□ 狭い店舗から得られたもの
店舗のマニュアルにしても、一号店はアメリカの出店基準としていた60坪の1/3程度の規模しかないものだった為に余り活用することは出来なかったそうです。
この小さな店舗で効率よく売れない商品を減らして余剰な在庫をカットしていく…ということで始めた伝票チェックこそが、今セブンイレブンが誇るPOSシステムの原型だったというので、サウスランドに頼り過ぎない形でスタートを切った事は、長い眼で見れば正解だったのかもしれません。
またひとつの地域へ対する集中出店を行うことで、問屋から小分けで卸してもらうようにしたりと、流通業に革命をもたらしています。(ちなみにこの出店方針は現在でも変わっておらず、業界最大手でありながら意外と未出店エリアが多いのもこの為です)

□ イトーヨーカドーの努力
NHKの取り上げ方もあるのでしょうが、サウスランドはあんまり役に立ってない気がしたりします。
もちろん商売の方法に対する基本的なところはサウスランドのやり方を見たからこそ…という部分もあるのでしょうが、第一号店(上記の店舗。元酒屋だったもの)の際には狭いことを理由にさじを投げていますし、POSシステムの原型となる伝票チェックにも反対しています。
一号店に最初並べられた商品も、サウスランドを参考としたのは商品数であり、『これぐらいは必要だろう』という程度のもので、結局は親会社のイトーヨーカドーの売れ筋商品を調べて仕入れを行っています。
こうしてみてみるとセブンイレブンジャパンの快進撃は、もはやイトーヨーカドー自身の努力だったといっても過言ではないのではないかと思ってしまいます。
まさにタイトルにあるとおり、コンビニを作った素人たち…なんですね。

□ 感想
セブンイレブンの凄さは先にあげた別の本でも痛感していましたが、最初のスタートからしてすばらしいなと思います。
まず最初に提携に向かったのは、本体の店舗出店が上手く進まなかったことの責任を取らされて半ば左遷のような形で新規事業を託された方(今では著名な鈴木敏文会長です)でした。
その時に気持ちが折れていれば、また別の会社なら自分の実力をもっと発揮できると転職でも考えていれば、現在のセブンイレブンも、もしかするとイトーヨーカドー自体も今のような形にはなっていなかったのではないでしょうか。
熱い人がいたんだなーと思います。
何よりも愛社精神かな、なんて思います。
僕自身が転職市場が熟成した時期以降に社会人になったせいもあるかもしれませんが、色々な本を読んで思うのは愛社精神です。
ある会社で成功を収める人は、その会社内でなんとかやってやろうと思う人ばかりです。
自分自身が同じような立場に追い込まれたら、もしかするともう少し好条件の職場を…なんて思うのかもしれません。
最近になって、なんとなく『愛社精神』なんて言葉が好きになってきた自分がいます。



もしお役に立てましたら、クリックして下さい。喜びます、きっと。
プロジェクトX あさま山荘 衝撃の鉄球作戦
僕の祖母が小さいころからよく口にしていた事件があります。
それが連合赤軍が起こしたというあさま山荘事件でした。
祖母の発言によると、CMなども挟まれずにずっと生中継されていたそうで、日本中が固唾を呑んで見ていた…との事でした。
とても印象的だったのか、篭城していた山荘を突破するために行われた鉄球での山荘への攻撃の状況などをとても熱く語っていました。

そのような経緯もあって関心はあったものの、今まであまりよく事件を知る機会がなかったので、この際に勉強してみました。

連合赤軍のメンバー5人が逃げ込んだ山荘で管理人の奥様を人質に10日間に渡り立てこもり、そして死者3名に数多くの重軽傷者を出したという、日本の歴史上でも最も過酷な銃撃戦だったそうです。

このプロジェクトXによる取材は、主に民間人の立場に重点が置かれているのが特徴です。
軽井沢の冬の厳寒による疲弊を気遣った主婦たちの炊き出し、そして民間人という立場でクレーンを操作して突破口を開くための鉄球を叩き込んでみせた方、自分たちのたくわえとして持っていた水や土を提供した人々…。
元々事件が起こった地区の方々は地域の先行きを懸念して、当時流行りつつあった保養地として再開発を行ったそうです。
なので自分たちの地域に対する思い入れがとても強かったのでしょう。
積極的に協力を買って出ています。
銃弾から身を守るための土嚢も、突入の際に銃撃を封じるための水も、それを提供してしまうと次のシーズンで彼ら自身が困ってしまうような貴重なものだったそうです。それでも提供を買って出たのは、自分たち自身の利益よりも、自分たちが開発して育ててきた地域が荒らされてしまう事へ対する怒りのようなものがあったのだろうと思いました。

そういえばこの事件の関係者がクレーンによる鉄球の計画を失敗だとする発言をしていることもあるようですが、そもそもあのクレーンの最大の目的は人質が2Fに捕らわれているだろうと想定した上で、犯人を3階へ引き寄せた後に鉄球で2Fと3Fをつなぐ階段を破壊するというものだったそうです。
しかし、実際には人質は3Fにいた為に狙い通りの効果は得られず、山荘へ対する攻撃という意味合いのみになってしまっています。
その意味では少し目的を失っていた部分もあったのかもしれませんが、民間人に生死にかかわるような現場へ出てもらう際の警察の敬意というのは、なかなか美しいものがありますので、ぜひ実際に目を通してみていただきたいと思いました。

ところで余談なのですが、攻めづらいあさま山荘を篭城する場所と決め込んだのは、そもそも立地を見て狙ったわけではなく、たまたま入り込んでみたら立地がよかったから篭城を決めたという事だったそうです。
自分のみには降りかかってほしくないと願わずにはいられないような、恐ろしい偶然だと感じました。



もしお役に立てましたら、クリックして下さい。喜びます、きっと。
安田理央のB級グルメ道/安田理央
高級なものはひとつも出てきませんが、ほとんどが僕にとって至高の喜びを与えてくれた食べ物ばかりです

なんだか昨今B級グルメなんて言葉が流行っているようですが、この本もそんな本のひとつです。
色々なB級グルメと、その感想が紹介されています。

なんだか通販やらそこらへんのスーパーやらで調達できそうな感じはまさにB級。
美味しそう!という感じではないですが、『うまそー』という感じ?

口の中でとろけくぁwせdrftgyふじこlpみたいな上等な舌を持っていない僕にとっては、この本くらいが肩の力が入らなくて上等。
あんまり高すぎるものを食べても、緊張して味がわかりません。

※この作品は電子書籍で美味しくいただきました。ZAURUSで見るカラー写真は結構美味しそうです。


もしお役に立てましたら、クリックして下さい。喜びます、きっと。
部下は取り替えても、変わらない!/藤本篤志
優秀な社員ばかりだったら、マネジャーはいらない

いわゆるマネージャー、組織をある程度掌握して指示を出す立場になった人のための読本です。

この本は望むような部下はそうそう居ないという現実に即して、それでは今与えられている人材、環境の中でどのように動いていけばいいのかといったことを模索する為の内容になっています。

僕自身も優秀な部下が来るまでブツブツ言うよりは、指示を出す立場として的確な指示や人に合わせた仕事を出していく事に徹底したほうが速いし有意義だろうなと思います。
この本ではある程度のマニュアルや人を上手く動かしていくための方法がいくつも紹介されています。
上手く人を操っていけば、望むような優秀な人材でなくても充分に勝負できるはず…なのですが、こうしてみると指示を出すというのも難しい仕事だなぁと思わざるを得ません。

でも冒頭に書いてあるフレーズを見てハッとさせられました。
現場の実働部隊の方々が自分で判断して動けるような人たちばかりなら、別に上に立つ人というポジションはないなんですよね。
発想を切り替えて、現場が思い通りに動いてくれることではなくて、現場を思うように動かしていくこと、望むような人材が入ってくることを望むのではなくて、望むような人材を育てていくこと…と思えば、現状にぼやいている暇は無いなと思わされるのです。




もしお役に立てましたら、クリックして下さい。喜びます、きっと。
目からウロコ! 世界地図の謎/地図ミステリー愛好会
こんなタイトルなので世界地図に関する雑学の本かと思って読んでみました。

本の一部を読む立ち読み機能で読める範囲でもそんな感じだったので勘違いしてしまったのですが、基本的には世界地図を見ながら世界各地の文化や歴史に関する雑学を学ぼうよといった趣の本です。
なるほど地図無しで読むより理解し易いような気がします。

たとえば『西洋なのか東洋なのか?』として登場するのがトルコです。
トルコ共和国大使館のHPを見ても『東洋がある。西洋がある。』となっており、境目だったりするんですね。
こういうのは地図を見ていると納得できたりします。
トルコの場合は境ですが、たとえば国境線の無い地域…みたいなのもあるそうで、なかなか面白い。
地図ネタでは長い地名、短い地名…といった具合で出てきますが、中盤以降余り地図が関係なくなってきているような気がしないでもありません。

個人的にはもう少し地図のネタに特化した内容に期待していたのですが、時には異国の話を読むのも面白いものだなーと思いました。

※この本は電子書籍で美味しく頂きました。


もしお役に立てましたら、クリックして下さい。喜びます、きっと。
古都の写し方入門 奈良・京都・鎌倉/原田 寛
タイトルそのまま、古都の写し方です。

この本はタイトルにもあるように入門としての内容になっているので、たとえば古都を撮影するのに適したカメラの設定は…といった技術的な内容は余り含まれていません。
より雰囲気を出すのに、どういう角度で、どういったものと一緒に撮影すれば良いのか…といったことを解説してくれる一冊です。
組み合わせやちょっとした角度の違いなどで行う演出めいたものですね。

一応それぞれの写真に対してカメラの設定も記入してありますし、後半には写真の基礎的なテクニックも紹介されているものの、この本が主軸としているものは雰囲気を演出する撮影で、主役にする撮影物に対して、どういったものを脇役とするのが効果的なのかといった内容です。
古都というものを撮影するのに当たって、周囲との調和は大切なポイントだと思うので、古都へ旅行に行く機会がある人はちらっと目を通しておくと、旅先で良い思い出の写真が撮影できるかもしれません。

技術面での記載が少ないのである程度慣れている人にはお勧めできない内容ですが、細かな設定が出来ない携帯電話のカメラや、余り設定をいじらずに使われる機会が多いコンデジを使う人の方が、本格的な撮影を趣味とする人よりも圧倒的に多いであろうことを考えると、こういった簡単に写真の雰囲気を作り上げることが出来る一冊というのは意外と需要があるように思います。

なんたって、この本はどんな性能であろうとカメラさえあれば役に立ってくれる一冊なのですから。



もしお役に立てましたら、クリックして下さい。喜びます、きっと。
緋色の研究/ねもと章子
ねもと章子さんによる、ちょっと少女漫画風のホームズを読んでみました。

漫画家に選ばれた作品は『緋色の研究』。
ホームズがワトソンと知り合い、少し悲しい経緯の殺人事件を解決した記念すべき事件です。

設定は結構はしょられていて、例えば初めてホームズとワトソンが出会うシーンも下宿で落ち合うように改変されていますし、ワトソンがまだホームズを信頼しきっていない時期に見せた手紙の配達員の前職を言い当てるようなシーンも割愛されています。
但し犯人の殺人に至るまでの心情や、各主要登場人物の個性というものはコンパクトながらしっかりと描かれています。そう、緋色の研究の原作は推理小説のパートと犯人の心情面を追う前半、後半で構成されていたんですね。
その辺りの旨味は上手く漫画化されていると思います。

ホームズはお茶目な自信家で、ワトソンはそんなホームズと同居する上でその自信を少し負かしてやりたいという気持ちがあるという設定でディフォルメが行き過ぎのような感じもしないではないのですが、これくらいの遊び心があっても面白いだろうなと思います。
ホームズの変人っぷりや、おっちょこちょいなワトソンというキャラクターが判り易く表現されているので、この作品を通して新しいファンの方でも出てきてくれれば、シャーロッキアンの端くれとしては非常に嬉しい出来事です。



ねもと章子さん


もしお役に立てましたら、クリックして下さい。喜びます、きっと。
オフィス事務の上手なすすめ方
この本の著者はオダギリ展子さんという、少しふざけたようにも聞こえる名前の方ですが、事務のエキスパートだそうです。
特に特許事務所での経験上、ミスの無い仕事を徹底的に叩き込まれてきたようで、ミスなく仕事を進める方法などが細かく紹介されています。
特にマニュアルの作り方に関しては細かい解説が加えられているので、人事異動が活発な会社に勤めている方にとっては便利な内容になっていると思います。

効率面なども良く考えられており、例えば『行』に二重線を引いて『様』とする(相手が返信用の封筒を送ってきた際に謙遜して自分の宛名に『様』ではなく、『行』を用いている場合、受け取った側はマナーとして、『行』を二重線で消した上で横に『様』をつけるという、まどろっこしいマナーがある)慣習用に、専用の判子を別注で作ってみたり、付箋を使ったToDo管理をしてみたりという提案もあります。

ところで。
僕はこの本で黄色の蛍光ペンに関する記述がとても気に入っていました。
これは黄色の蛍光ペンはコピーをとった際に写らないという特性を活かしたもので、原本になる書類には『Origin』と書いたり、書類に何かしらの注釈を付けたりしても、コピーやファックスの際には見えない…というものです。
僕は仕事上でかなりの回数でファックスを使います。なのでそれに伴って再送などの機会も多くなり、再送するのにこちらの『処理済』や、『入力済み』、『ファックス済』などの文字、判子が相手に見られてしまうのが気になっていました。
なので吉報と思い、試してみたのですが…。
これ、コピー機に読み取られてしまう蛍光ペンも結構あるんですね。
そこそこ明るめの目立たない黄色じゃないと無理っぽくて、少し残念でした。
ちなみに淡い色の黄色だと付箋も同様の効果が得られるとか。

他に電話での応対やエクセルの基礎的な使い方なども紹介されています。

ある程度事務の実務経験がある人にとっては、それほどヒットしないかもしれません。
先述の付箋紙を使ったToDo管理にしても、僕は全てMS OutlookやZAURUSで管理しているので参考に眼を通しただけで終わりました。
少し頼れる先輩といった感じで、事務仕事を始めたばかりの人には丁度いい一冊かもしれません。



もしお役に立てましたら、クリックして下さい。喜びます、きっと。
田中角栄の「人を動かす」極意/小林吉弥
昨今、政治不信や投票率の下落などが騒がれています。
まぁ概ね若者が選挙離れ(笑)したという事を原因に挙げる傾向にあるようですが、個人的にはそれ以上に政治家と呼ばれる人たちの魅力自体がどうなのだろうという疑問があります。

…ということで、田中角栄さんの再評価をするというわけではないですが、高いカリスマ性を誇った政治家としての彼の人生を、いくつかの名シーンとともに振り返ってみようという一冊です。

・中曽根 康弘
・岸 信介
・福田赳夫
・安倍 晋太郎
・竹下 登
・宮沢喜一
・三木武夫
・金丸 信
・河本敏夫
・春日一幸

以上の面々に対して、田中角栄さんがどのように接し、どのように戦ってきたのかを紹介した本です。
この方は事件のことなどもあるので手放しで評価しづらい面もあるのですが、やはりアメとムチの使い方が上手な人だなと思います。それも相手にとって受け取りやすい方法をきちんと選んでいる。
色々な評価もあると思いますが、上手い人。

こうして本で読んでいるだけでも、今の政治家の人とは違う面が良く見えてきます。
総理といえど、ただ政策が上手いというだけではなく、やはり目に見えるリーダーシップがあってこそついていきたいと思うのではないでしょうか。



もしお役に立てましたら、クリックして下さい。喜びます、きっと。
怖くて読めない世界史/歴史の謎を探る会
ギャー!ですよ、ギャー!。

かつて行われていた拷問や大量虐殺の方法や人物を解説した一冊です。
痛い、痛い、痛い…。

とにかくその言葉に尽きます。
歴史上の残酷な部分のみに着目しているのだから当然ですが、痛すぎ。

もちろんこれが史実だという事を受け止めなければなりません。
…が、別に無理して受け止めなくても良いような気もします。

歴史の授業から割愛された歴史が読める本。
そういえば飛影が欲しがっていた【黒の章】なんていうのも、これの映像版みたいなものかなぁ。



もしお役に立てましたら、クリックして下さい。喜びます、きっと。
戦国武将占い/才谷りょう
いつの間にか『歴女』なんて言葉が生まれて、時代は歴史上の武将までアイドル化するようになってしまいました。
確かに現在の我々には存在しないような戦国時代の雰囲気というのに惹かれる方は多々おられるでしょうし、それが若い世代に波及して言ったとしても不思議ではないのですが、こんな本まで出ていました。

戦国武将占い

要は昔流行った動物占いとかのようなものですね。
いくつかの設問に答えていき、自分の性格に近い武将をピックアップしていき、自分自身の性格の傾向や、もちろん武将のエピソードや性格分析をしてみたりというもの。
ちなみに僕は島津義弘【沈黙鬼神型】でした。

設問や武将のパターンが少ないので、本格的な自己分析の手段として楽しむのには役不足。(言うまでもないか…)
そして内容は概ね女性向け。
武将に萌えろ!っていう事でしょう。

…もう、なんでもありだな

※この本は電子書籍で美味しく頂きました。
 …ま、105円で安かったからお試しなのです。


もしお役に立てましたら、クリックして下さい。喜びます、きっと。
知っておきたい日本のしきたり/武光 誠
僕も年齢が二十代の終わりに近づいてきたので、そろそろ一般常識というヤツが気になる年頃になってきました。

これまでは若いから…ということで許されてきたのですが、徐々に仕事上でも『若い』社員に物事を教えたりという立場になることも増え、自分も決して『若い』とは言い切れない、まぁ言うなれば『…若い?』というような年齢になってきました。
ということでこんな本を読んでみました。

『知っておきたい日本のしきたり』のタイトルどおり、今でもたまに言われるようなちょっとしたしきたりや、お中元やお歳暮のようなはずせない付き合い、そしてそれに伴う水引などのルールが説明されています。
こういうことはいつか覚えるんだろうと思いつつ、意外と教わる機会が無いまま時間が過ぎてしまいました。
僕も、そう遠くない内には『良い年してこんなことも知らないの』と言われてしまうような年齢になってしまうえしょう。
必要な知識は自発的に勉強しなければならない。
自分自身に戒めるために、メインで使っているZAURUSへダウンロードしました。

格好良い大人になるために。

※この本は電子書籍で美味しく頂きました。
…が、家族みんなで使うなら紙でも出版されています。


知っておきたいシリーズなんですね…。


もしお役に立てましたら、クリックして下さい。喜びます、きっと。
「何が言いたいか」をスッキリ伝える人になる/中島孝志
仕事でクレーム処理やお客様との窓口になる機会が多いのですが、最初の頃はあせってしまってなかなか上手く対応できずにいたこともありました。
今でも後輩のそれを見ていると、焦りが出てくるにつれて奇妙な言葉が飛び出してきたりでヒヤヒヤさせられる事もあります。

僕は今でも自分の応対が上手く出来ているとは思わないのですが、自分が余りしゃべり上手ではないことを自覚した上で何点か気をつけていることがあります。それは回りくどくならないこと、焦っても冷静である自分を装って会話を進めることなどです。
いくつかのコツさえ見えてくれば、口下手だからといってもそれなりに対処できるはずです。

そんなコツをまとめたちょうど良い本があったので読んでみました。

中島孝志さんは講演会を開いたりという事をしながらも、自分が口下手であることを認めます。
そしてこの本は『口下手を解消する本』ではなく、『口下手でも相手に伝わるようにする本』なのです。

今まで身についてきた自分の性格をいきなり変えようとしても、なかなか上手くいきません。
でも余り長々と取り組んでいるのでは仕事では間に合わなくなってしまう危険性もあります。
そんなときにはこの本が最適だと思います。
コツを押さえて、伝わりにくくしている要因を除去し、伝えやすい方法を取り込んでいけば、口下手なまま相手に思いを伝えることが出来ます。

そんなコツが満載の一冊、電子書籍で美味しくいただきました。


もしお役に立てましたら、クリックして下さい。喜びます、きっと。
油断!/堺屋太一
堺屋太一さんの手による油断!を読んでみました。

実は僕は最初この本が小説だとは知らずに読んでいました。
時期的にもオイルショックに近い時代を舞台にしていたので、その頃の話だと思っていました。
実際には時期が重なったのはたまたまで、もし中東で政治的な混乱が生じた場合にどのような状態になるのか?という事を仮定して作られたストーリーです。

僕はオイルショックを知らない世代なのですが、この物語が想定しているショックはもっと大規模なものです。
石油が入らなくなるショックを、本文中で堺屋さんが端的に表現している文言があります。
それは日本人のテロリストの存在で、『彼らは、中東に大規模な戦乱を巻き起こすことが、日本の体制を崩壊させる早道だと考えている』としています。

□ 石油が入らなくなる状況
この作品中で石油が入らなくなるきっかけとなったのは中東の政情不安です。
戦争勃発に伴い、石油の輸入の大半を中東に頼っていた日本では新たな石油の輸入策もなく石油危機に陥ってしまいます。
当時、そういった動きがあったのか官僚たちが事前に調査やシュミレーションを行っています。
途中で行われたシミュレーション通りにいくのであれば、備蓄原油が尽きて2ヶ月程度が過ぎた140日目で208,000人の死者が出ます。
そして150日目で第二次産業の活動が停滞し、GNPは34にまで落ち込みます。
200日目には3,000,000万人の死者が出て、国民財産の7割が失われるそうです。
これは太平洋戦争3年9ヶ月に匹敵する被害に値するそうです。

□ 被害の内訳
いまいちリアリティが無かったのですが、石油が入らなくなってどうして人が死ぬのかという事です。
まず石油の使用制限に伴い、北海道などで凍死が発生します。(設定上、問題が勃発したのが冬季だった為)
そしてガスの使用制限を時限(出る時間を定める)とした為に、ガスによる事故が多発します。(ガスが出る時間を制限した為に、前回使っている最中に止まったままガスが開かれていたりなどの事故が起こる)
この被害は甚大で、最初の一日で8000人以上、次第に低下して言ったものの一日500人程度の死者を出し続けていきます。更にガス、電力の不足が進むと可燃物を燃やして暖をとろうとした人がいたために火事が多発します。
また後には食料不足から餓死、暴動の発生なども生じて更に死者が増加します。
このような事態が積み重なり、多大な死者が出るのです。

□ 住民運動と、その弊害
以前読んだ本に、間違えた知識で行われる環境保護の運動が環境破壊を進めてしまうといった論旨のものがありました。
堺屋太一さんも同様の考えを持っておられるようで、この作品においてここまでの混乱を引き起こした最大の要因として海底油槽が完成し無かった事を挙げています。
そしてこの海底油槽が完成できなかった原因は住民運動によって建設が反対され、阻まれていた事です。
この計画は物語中で中東で戦争が起こる前にシミュレーション結果のような事態が起こらないようにと始められていたものです。
この海底油槽が完成していれば備蓄の量が西欧諸国のそれと並ぶ90日分が達成出来ていただけではなく、中東に頼りきりの状況を少し改善し、南米と原油の長期契約を結ぶことが出来ていました。
前者の面では、(物語上)日本は備蓄量が少ないのに困ったからといって泣きつくのは筋違いといった批判をされています。
もちろん仮定の話なので、海底油槽という形での備蓄が本当に正解なのかどうかは判りません。
結果として事が起こってしまったから、住民運動による障壁が悪になってしまったという側面はありますが、マスコミや議員といったものたちが民意を煽ったり、とりあえず民意になびいたりという形になりがちな傾向は反省すべき点かもしれません。

□ 結末の無い小説
物語は一応の決着になるのですが、これは小説としての『一応』がついたものだと思います。
最終的には中国が友好的に自分たちの持分を削ってまで支援してくれた事、原油の確保が厳しくなった原因である戦争の終演といった要因で事態を収束させただけに過ぎません。
実際に事態が起こった際に、これ以上の長期に渡ったら?という問題の解決にはなりません。
また多くは語られていませんが、一年後という設定に置いてもGNPはピーク時から65%という水準にしか戻りません。

もちろんこれらの多くは堺屋太一さんの計算によるもので、政府が対策としてとったいくつもの方策も著者からの提案の数々でしかありません。実際にこういった状況に陥った時に、もっと軽い被害で終わるのか、それとも予想通りなのか、もっと酷い事態になるのかは、不明なのです。
この本を通して、本当に油が断たれた際にどのような対処が出来るか、本書よりも効率的で効果的な対策がとれるかどうかは真剣に考えていかなければならないでしょう。
現実には結末というのは著者が頃合いと思って止める事ができるものではないという事実が一番恐ろしいように思います。

ちなみに現在の中東への依存度は90%弱です。(2008年で88%弱)
石油ショック後に分散させて68%程度まで抑え込んでいた時期もありますし、備蓄もしっかり強化されているので、この本が作られたときとは状況の違いもあります。


もしお役に立てましたら、クリックして下さい。喜びます、きっと。
超実用!車中泊入門/武内 隆
僕は仕事の帰り道の途中にある自然公園で少し休憩を取ってから帰宅する習慣があります。
家に居場所が無いからです。トイレ休憩、コーヒーブレイク、散歩、読書…と、少しの時間だけですが楽しくすごしているのですが、最近暖かくなってくるにつれてよく『車中泊』をしている人を見かけます。
以前は家が無い人が住んでいるのかと思っていたのですが、本屋の人とその話をしていると、なんと専門書まで出ているくらい、最近は人気があるそうです。

…ということで読んでみました。
べ、別に帰る家が無いわけじゃないんだからねっ。帰りたくないことはあるけど。

この本では車中泊の基礎的な知識が集められています。
興味深かったのは車種別の車中泊のコンテンツです。
もちろん全ての車が網羅されているというわけではないのですが、それぞれの形や大きさから幾つかの車種がピックアップされ、シートアレンジも含めてどのように宿泊するのが一番快適なのかを紹介しています。
まぁハイブリッドカー代表なのがハリアー・ハイブリッドというように、多少納得できないような部分もあるのですが、(普通、プリウスじゃないのか…!?)なかなか面白いです。もちろんここで紹介されている知識の多くは他の車種にも応用可能なものです。

また駐車場のどこに車を停めるのがいいのかといったことも紹介されているのですが、ここでアッと驚かされました。
これ、この著者が紹介したことが広がっているのかどうかは判りませんが、僕が仕事帰りの自然公園の駐車場で見かける車中泊の車はほぼ100%この条件に当てはまっています。
トイレ、街灯の近く…。
車中泊の経験はありませんが、僕は寧ろ逆だと思っていたので不思議に思っていたんですよね。
明るいところやトイレがあるところでは落ち着いて眠れないだろうに…なんて。
それが安全面に寄与するので良いようですね。同様の理由から出口に近いところなんていう条件もあるようです。

…と、このように色々なコツやアドバイスが紹介されているので、これから車中泊を始めようという人には最適な一冊だと思いますし、これくらいの基礎的な知識がないと、車の中で眠るという行為は結構色々な危険を伴う行為なんだとも思います。
僕は今のところ小さな車に乗っているので、とてもじゃないですが車中泊は出来ないのですが、まぁこの先ファミリーカーとかいうやつにでも乗り換える際には、ちょっと試してみたいな…なんて思える内容でした。



もしお役に立てましたら、クリックして下さい。喜びます、きっと。
谷中村滅亡史/荒畑 寒村
足尾鉱毒事件の際に行政の意思により廃村へ追い込まれた村があります。
それが谷中村です。

洪水に悩まされた反面、その洪水によって育まれた土壌によって恵まれた農作物を算出していた村ですが、足尾銅山からの流れる鉱毒によって農作物が駄目になってしまうという被害が出たそうです。
しかし政府は洪水被害を重視していたのか、谷中村を渡良瀬川の遊水池とすることで対処しようとします。

このような流れから、政府と栃木県による谷中村を滅亡させるための動きが出てきます。
たとえば堤防を工事するという名目で除去して、谷中村への洪水被害を増大させたり、免租の為に選挙権をなくした村に廃村を進める人材を送り込み、学校などを廃止したり合併を遂行したりと、村民の意思を反映しないことが次々に起こったそうです。
最終的には土地収用法によって強制的に立ち退きをさせてしまうのですね。

この本はこうした動きに徹底的に立ち向かった田中正造さん(足尾銅山の告発を生涯続けた元政治家)が事件の記録を残すために荒畑寒村さんに依頼したレポです。

国の動きって言うのは、恐ろしいなと思わされる内容です。
現在のように情報網が発達すればこのような事態は起こらないのかもしれませんが、公権力というのはこういう事が出来る力なんだなーっていうのは、強く感じました。
この本が田中正造さんの発案で作られているものだと言う点を差し引いても、色々と考えさせられる内容でした。



もしお役に立てましたら、クリックして下さい。喜びます、きっと。
故郷―私の徳山村写真日記/増山 たづ子
ダムの建設により、全戸が移住をした旧徳山村という地域に住んでいた人が撮影した写真です。
元々、とても豊かな環境に恵まれていたという地域に暮らす人々にとって、ダムの建設やそれに伴う自分たちの移住というのは驚きや不安の多い出来事だったのではないでしょうか。

著者の増山たづ子さんもそんな旧村民のお一人です。
増山さんは自らの故郷が失われると判った時から、村の写真を撮影し始めました。
それは自分の故郷を記憶に残すため、戦争に出たまま戻らぬ人になった夫へ故郷を伝えるため―。

それにしても良い笑顔です。
写真の大半が笑顔、笑顔、笑顔…。

ありのままの日常をそのまま切り取ってきたような写真は、プロが撮影した美しさはないものの、作られたように見える部分もありません。
プロにしか撮れない写真も沢山ありますが、アマチュアにしか撮れない写真もあるという事がよく判ります。
こんな素敵な故郷を離れるというのは、とても寂しい事だったでしょう。

僕の故郷はまず沈められることは無いような場所にありますが、時々写真を撮っておこうと思います。
自分の故郷を忘れないように。


※ちなみに撮影に使われているのはコニカニューC35EF。今見ても充分きれいです。


もしお役に立てましたら、クリックして下さい。喜びます、きっと。

ブログ内検索

amazonさんで探す

本の虫を管理する!

copyright 2007 本の虫、中毒日記 all rights reserved. powered by FC2ブログ.