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Fujisaki

Author:Fujisaki

基本はシャーロッキアン。
でも雑食の本の虫。資格からマンガまでそこに文字がある限りっ。

紙魚、コナチャタテとはちょっと違う本の虫ですので、駆除はご容赦下さい。

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本の虫、中毒日記
読書感想文、乱発中。
聖闘士星矢 THE LOST CANVAS 冥王神話9~10/原作:車田正美 漫画:手代木史織
先に紹介した車田正美さんの描く星矢シリーズ続編であるND冥王神話に対し、同じ題材、共通するキャラクターを採用して描いた手代木さんによる星矢…THE LOST CANVASことLC冥王神話と呼ばれる作品を読んでみました。
ここまで大体、2巻で1人の黄金聖闘士が死ぬペースで進んできたので同様に9~10巻です。
もう登場する事自体がネタバレみたいな勢いですが…。
前作でピックアップしたのはかに座でしたが、同時に先代(ここは先代で間違いないですね)教皇も大活躍していました。タナトスの封印…ということで、こう着状態だったように見えた聖戦も徐々に進行しつつあります。

□ 聖剣野郎
という事でこの巻で登場するのは山羊座のエルシドです。
前作の山羊といえばシュラ。紫龍と刺し違えて、いつの間にか悪役から紫龍の後見人的存在になったり、特技の聖剣を腕のみとは言えど継承させたりと、元々が結構格好いい役割を担っている人でした。
ちなみにアイオロスを追い詰めたのも先代の彼でしたね。
今回のエルシドは、初期は悪役のイメージが強かったシュラを最初から正義のままに、更に武士道を追求させたようなキャラクターでした。いぶし銀的な、ね?自らの存在を刃にたとえるような、渋い人でした。
愚問だ。神に刃向かう程、守るもの貫くものが俺たちにはある。
 お前たちがあざ笑うものの中にな

なーんて、こんな名言まで残しています。
ちなみにエルシドは射手座との関係も良好の模様です。

□ 射手座の後悔
眠りに落ちていたシジフォスが目覚めるのもこの時です。
物語り序盤で出ていた通り、サーシャをアテナと見出して聖域へと連れ出し、兄妹を引き裂いたのが彼でした。
彼はずっとそれが全ての引き金になってしまったのではないかと悔やみ、自分を責め続け、夢の世界で自分が射抜かれる事を望み続けていました。
あー、やっぱり今回も射手座はアテナの後見人かぁ…。
いい役どころはいい星座に持っていかれるのですね。どーせ、二重人格だの口が上手いだのと言われるだけのふたご座にいい役回りはありませんよーだ。…と、小学生の頃以来ぶりに星矢にぼやいてみました。

□ その他
続編という事で前作自体がネタバレになっているような部分もありますが、この作品でチラッとだけペガサスの神衣が登場します。前作ではアテナの血を聖衣に受けた事で神衣になっていますが、近作は夢と交錯している部分もありつつなので、よく判りませんが聖衣には一通りこういった機能がついているのでしょうか。
物語の中ではペガサスが特別といった趣もありますが、前作では他のメンバーの聖衣も変化していたので、どうなのでしょう。

もうひとつ今作の最大の見せ場ともいえそうなシーンがあります。
アテナ×射手座が協力した上での一矢!
前作ではアテナと射手座は絡みがなかったので、これはいいですね、本当に好きなシーンです。
ここを見るためだけにこの巻を買うのは、アリだと想います。


テーマ:マンガ - ジャンル:本・雑誌


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小説 こちら葛飾区亀有公園前派出所『決闘、二対三!の巻/逢坂 剛
あの『こち亀』を小説化したのがこの作品です。
秋本さんが『70年代から使っているおもちゃ』と表現するように、『こち亀』は数ある漫画の中でも有数の連載期間を誇る日本を代表する漫画のひとつです。
長い時間を経るにつれて、キャラクターたちは秋本さんの創作から個性を持つ創作物として、まるで自我をもって作者の出すシチュエーションの中で自由に踊っているかのように見えてくるのは僕だけではないはずです。
今回は著名な作家さんたちが、その両さんたちを操って見せます。

逢坂 剛さんが両さんと遭遇させたのは、自身の『御茶ノ水警察署』シリーズの面々でした。
梢田 威、斉木 斉、五本末小百合、牛袋サトといった面々です。

…にしても、並べて見ると凄い名前だなぁ。
どっちが漫画から出てきたのか判らないや(笑)。
よく考えてみれば梢田や斉木たちも結構な警察官ですし、近作は意外にも始めて破天荒同士の競演という事になりそうです。
しょっぱなから飛ばしていて、昼休みを三十分も余分に通した理由に覚せい剤の取引の噂があるラーメン店の調査という名目を用いています。

今回は研修に来た両さんと麗子の二人と、御茶ノ水警察署から斉木、梢田、五本末の三人で先に拳銃の不法所持を検挙した方が勝ちという賭けをする事になるという物語でした。
物語にケリ(オチ?)をつけたのが、麗子の強かさというにも意外な気がしますが、破天荒VS破天荒の戦いは結構見ものです。

ただ…うーん。
両さんに遠慮せずにもっと心置きなく暴れさせちゃえばよかったのに!という感じもしないではありません。いつのもの面々が二人の前に出ると少し大人しく見えてしまったのが残念でした。
いやしかし、これは御茶ノ水警察署びいきな僕のせいでしょうか?


テーマ:ミステリ - ジャンル:小説・文学


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「散歩学」のすすめ/古川愛哲
不意に思い立って散歩に関する本を買いあさった中で、読み始めた時に失礼ながらも『あー、これ失敗したかも』と思ったのが、この本でした。

この本の魅力は後述するとして、最初の辺りがちょっと小難しいんですね。
もちろんそれは『散歩学』としているのですから当然といえば当然なのですが、健康のためだけではない散歩を紹介してくれるという事だし、『無用の用』としての散歩の楽しみ方を教えてくれるという前書きの後で登場するのが、『異なる場所を訪れると脳の神経細胞は成長する』なんてフレーズだったりするので、コレは僕が求めていた本とは違うのではないだろうかと思った次第です。

□ 著者の進める散歩
古川さんの薦める散歩の仕方は知的な部分を刺激しあうような散歩であり、それは一人で黙々と歩くものではなく、複数名と知識の交換をしながら歩くといったスタイルです。4章では『どのように友人になれるか』といった項目まで用意して、複数名で歩く事を推奨しています。
『雑談の効用』として紹介されているのですが、著者は雑談も人間にとって重要な行為であるとして、孤独な散歩では失われるものと記述しています。
…まぁこの辺りは散歩するときぐらい一人にさせてくれよという環境の人もおられるでしょうし、好みが分かれてしまいそうですが、この辺りの記述も結構長いです。

□ 散歩を掘り下げる
この本で更に僕を『あちゃー』と思わせたのが、3章の『知られざる散歩の歴史』です。
ちなみに日本に散歩という文化が伝わったのはオランダ人からで、勝海舟が彼らの散歩(オランダ人教官はプロムナードと表現した)というものに感心して漢語の中から見つけ出した言葉で、元々は内服薬の吸収を早めるために歩く行為を指す言葉のようです。
…はぁ。という感じでした。

□ 散歩の楽しみ方
しかし嘆くばかりではありません。
5章以降は散歩の楽しみ方実践編であり、デジカメを用いた『定点観測』で少しずつ町の風景が変わっていることを実感してみる…という試みは、毎日決まった場所を散歩している人にとってはマンネリの打破として面白い方法かもしれません。
また6章で紹介されている『わが団地八景』のように、身近な場所で八景となるような風景を見つけていくように、散歩へコンセプトを与えてみるのも面白いかもしれません。
そして何よりも7章はとてもいいです。
この章は役に立ちます。
散歩に関する雑学知識なのですが、鳥居の形の違いの見方や、植えられている木からその土地の歴史を辿ってみたりと、なるほどこうした知識を持っていれば見慣れた風景も再び楽しめそうな気がします。


…と、まぁ。
前半は散歩に対して何を求めるのかによって違ってくるでしょうし、僕は普段仕事の電話に追われているのでたまの散歩の際には電話の電源もオフにして、誰ともしゃべらない時間として重宝しているので誰かと連れ添って歩くという事は全く考えていないので、同意できない部分もあったのですが、散歩学というよりは古川さんの散歩経験のエッセイとして、他社の散歩スタイルのひとつとして、最初に思っていた『失敗したかも』という感情は、読み終えたときには綺麗さっぱりなくなっていました。
特にわが団地八景などは面白そうなので、機会を見つけて実践してみようと想います。


テーマ:読んだ本 - ジャンル:本・雑誌


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散歩写真のすすめ/樋口 聡
タイトルそのままの本です。
散歩をするときにカメラを携え、日常の風景を撮影する…という趣味です。
この本はそんな趣味をはじめる人の道しるべとなってくれるでしょう。

□ 散歩写真のすすめ
著者が歩いた先で撮影したなんでもないような風景やちょっと変わった風景(何気ない写真の中に写っていた道路標識は赤一色で何の指示も出していなかった…!)を紹介したり、それにつける日記やエッセイなどもついています。また自身の撮影した写真にメモとして、こうすればもっとよかったなどのコメントをつけているのも参考になるでしょう。
ブログやホームページでこういったものを公開していこうと思っている人にはとっておきの参考書です。散歩写真と言うのは、記録だけでなく、日記と組み合わせる事で、その時に何を感じていたのか、何を思ってその写真を撮影したのかということも記録され、そのときの自分をより鮮明に記録する事ができるようになります。

□ 実践
散歩の方法も色々と紹介されており、決まったコースを歩く散歩や、散歩写真にはうってつけ?のテーマを決めての散歩も紹介されていますが、なるほど散歩写真をたしなむ著者らしく夜の散歩に関しては『夜にカメラを持ち歩くこと自体怪しい』などのアドバイスも登場します。
ちなみにその場合はパートナーを連れて歩いてフォローするとOKだそうです。
むしろ余計に怪しいような気がするのですが、樋口さんが言われるのだからそうなのでしょう。

□ 風景写真の基礎として
この本では思いのほか写真の機材や撮影方法などに関する記載が多いです。
特に第二章はかなり特化された方法で、カメラの種類から撮影技術、専門用語まで事細かに説明されています。カメラが趣味という方を対称にしているわけではないので、余り深い説明は無いですが、反面初心者にも判り易い説明に終始しており、風景写真を楽しもうと言う方にとっても、なかなか良い入門書となってくれるのではないでしょうか。
また風景写真としてみたとき、美しい風景ばかりが被写体になるのではないという意味合いでも興味深い内容になるのかもしれません。


散歩写真の楽しみ方は人それぞれ。
携帯電話で興味深いものを見つけては撮影して友達との話の肴にする、ブログのネタにするという方も増えていますし、それは僕にとってもそうであるように散歩写真と言うものがアーティスティックなものではない楽しみ方ですし、他方では日常のさりげない風景を美しく写すという作業を楽しむ方もおられるでしょう。
この本はどちらの視点から見ても楽しめる中立的な一冊だと思います。
ただその分だけ、どちらかに振って考えている方には物足りないところもあるかもしれませんが、僕故人としてはとても楽しめた一冊でした。もしこれで物足りないと言う方がおられても、安心してください。本文中で著者が散歩写真の本を紹介してくれています。これが意外と貴重なリストなんだなぁ…。


テーマ:紹介したい本 - ジャンル:本・雑誌


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機動戦士ΖガンダムII A New Translation -恋人たち-
ガンダム再入学計画、機動戦士Zガンダムで映画第二弾となるA New Translation -恋人たち-を見てみました。

□ ライバルたち
アムロフリークなもので、最初のうちはアムロしか目に入っていませんでした。
ちょうどこの第二弾はアムロと合流後の物語になります。
アムロとシャア(クワトロ)が揃う姿が見れるという貴重な時間に浸ります。
ただこの物語の時点で、アムロはまだ宇宙へは戻りません。
シャアの『ララァに会うのが怖いのか』という台詞にもある通り、過去の出来事を引きずっていたのでしょう。一方のシャアはハマーンといい関係っぽくなっていたり、立ち直っていた風にも見えますが、こんな発言が出てくるという事は、彼自身も何か思うところはあったんだろうな…と。
結局、一年戦争の英雄は地球まででお別れ。でも見せ場はたっぷりだったけどね!!
でもやっぱりアムロはアムロ、ガンダムに乗っていなくても潜在能力の高さをきっちりと示して往年のファンたちを安心させています。
彼が次に心を奮い立たせるのは、シャアとの最終決戦なんですね…。
そしてカミーユとジェリドの関係もあります。
この二人はアムロとシャアのようにはなれなかったけれど、敵も成長するというのは子供心に印象的でした。ライバルが居るからこそ強くなれる。大切な事ですね。

□ 恋人たち
そういえばZガンダムはファーストガンダムに比べると想い想われのシーンが多い作品でした。
まずアムロとベルトーチカの出会い。
この人、アニメだとただの賑やかしのようなイメージが強いものの、小説だと後にアムロの子供を授かっちゃう人なんですね。でもアニメだと逆襲のシャアに登場しない。ややこしい恋人たちです。
そして余り恋人らしい関係ではなかったものの、かなり親しくなっていたレコア・ロンドとシャア
キスをする時に『サングラスは取ってくれないのね』というシーンで、大人になったら気をつけよう!と想った子供も多かったはずです。この二人の関係は微妙なまま敵対しちゃうんですね。
そして、もちろん第二のララァ的な存在だったフォウ・ムラサメが登場します。
登場するや否やカミーユと惹かれあって恋人同士のようにくっつきますが、劇場版では登場シーンが削られてしまい(再登場がない)、どちらかといえばカミーユとファの関係の方がピックアップされているように感じます。
もちろんZのハイライトがサイコガンダムに乗り暴走してしまうフォウとカミーユの名シーンにあることは否定しませんが、だけど恋人たちというサブタイトルから想像するのは、宇宙空間でメットをつけたままキスをしようと何度も何度も挑戦するカミーユに笑い出してしまうファ…そんな二人でした。
僕がZで一番好きなシーンかもしれません。色々と賛否がある新訳ですが、ファとの関係がスマートになった点で、僕は許します(笑)。
後、興味深いところではカツ・コバヤシと敵スパイのサラ
ほろ苦すぎるくらいの片思いなのですが、他のメンバーが少し独特な恋愛をしている中で、普通の純愛っていう感じはとてもよかったです。後、同じ理由でヘンケン&エマも素敵でしたね。
このほかにも、とにかくいたるところで敵味方を問わず恋愛しまくっています。
…なんなんだ、このグループ交際!!

□ Z登場!
カミーユのZ乗り換えもこの第二弾からです。
ようやく!という感じは否めませんが、さらにハマーンが登場するところで終わりです。
戦いとしては、微妙にいいところがないような気もします。Zが出てきてチャラかな?
ここからは恋を忘れて、みんなで戦うんだ!
…ってなるのかなぁ。次回が最終回、そして新訳の真髄だと想います。
新しい時代のZガンダムへ続く…。


テーマ:紹介したい本 - ジャンル:本・雑誌


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シャーロック・ホームズの復活/コナン・ドイル
各レビューへの目次記事です。
現実ではホームズの死後、かなり長い休止期間を経て、ホームズの復活劇が描かれたのがこの作品です。
ワトソンを生涯初の失神に追い込む事となるホームズのイタズラから、ホームズの引退に伴う最後の作品までが紹介された一冊です。

短編個々のレビューへのリンクは以下。
空き家の冒険
ノーウッドの建築業者
踊る人形
孤独な自転車乗り
プライオリ・スクール
ブラック・ピーター
チャールズ・オーガスタス・ミルヴァートン
六つのナポレオン
三人の学生
・金縁の鼻眼鏡
スリー・クォーター失踪事件
アベイ荘園
第二の血痕


今回レビューに用いたのは、ハヤカワミステリ文庫から出た大久保康雄さんが翻訳したものでした。題名は『復活』の他に生還、帰還などがあります。

テーマ:ミステリ - ジャンル:小説・文学


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お散歩ブック/杉浦さやか
いつも仕事が速く終わったときには自然公園を散歩して帰宅するようにしているのですが、最近町の中を歩いてみると言うのも面白いなと思うようになってきました。
普段通らない筋を通ってみれば、そこには見知らぬ人たちの生活観があふれていたり、気づかなかった神社などを見つけることが出来たり、なかなか好奇心をそそられます。

そこで少し調べてみると、人それぞれに色々な散歩スタイルを持っているようで、特定のコンセプトに沿って建築物やトマソンを探す人もいれば、お店での買い食いを楽しんだり、猫などとめぐり合う事を楽しみにしている方もおられるそうです。
他人の色々な散歩の楽しみ方はそれ自体が興味深いものだと知り、amazonで高い評価になっている杉浦さやかさんの『お散歩ブック』を手に取るきっかけになりました。(amazonを見る)

この本は杉浦さやかさんの散歩の楽しみ方を50パターンに分けて紹介してます。
50パターンも楽しめるなんて、ようやく自然公園から抜け出したばかりの僕にとっては散歩の達人のように思える数字です。
イラストレーターの杉浦さんらしく、本の大半は癒し系のイラストで構成されています。
出先で出会った人や建物、見つけたお土産やお店などがほのぼのと紹介されているので、これを読むだけでも充分に楽しめます。
50パターンの中には外国もあれば近所の散策もあります。
博物館や図書館に入り浸ってのんびり時を過ごす事を提案したり、散歩の途中で食べるおやつの美味しさを説いたり、昔ながらのお店で昔から売れ残っている商品を探してみたりと、楽しみ方は本当に無限大です。
僕が早速実践してみようと思ったのは、手軽な事もありますが『思い出の散歩道』と、『ツーリスト気分で歩こう』です。
これはそれぞれ38,39番目のパターンとして連続で紹介されている項目です。
意外と普段通っている道を歩くと言う事を僕達は忘れがちです。
きっと判っているという意識や、いつでも行けるといった意識が働いているのでしょう。
それでいて、意外と歩いていない道がありませんか?
後、僕は子供の頃に一度引越しをしているので、前に住んでいた辺りをもう一度歩いてみるのもいいかなって思ったりします。

補助輪つきの自転車を必死に押して、坂道で母に勝ったあの日。
忘れられないような風景と、もう一度出会う事ができるかもしれません。



※僕が読んだ文庫版には特典としておススメスポットを記した地図(杉浦さん自作!)があるのですが、住んでいる場所が岡山なので、ちょっと散歩がてらに行く事は無理そうです。残念…!

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聖闘士星矢 THE LOST CANVAS 冥王神話5~6/原作:車田正美 漫画:手代木史織
先に紹介した車田正美さんの描く星矢シリーズ続編であるND冥王神話に対し、同じ題材、共通するキャラクターを採用して描いた手代木さんによる星矢…THE LOST CANVASことLC冥王神話と呼ばれる作品を読んでみました。
8~7巻を読んでみましたが、どうも聖戦というヤツは黄金聖闘士死にまくりの伝統にあるようです。
序盤戦だというのにどんどん死んでいきます。

□ 当時のかに座の子供たちを苦しめた彼、登場。
聖闘士星矢が人気を集めていた当時、魚座とかに座は黄金聖闘士のインパクトが強すぎたために不人気で、その星座の子供たちも余り快く思っていなかった節がありますが、今回はそのかに座の黄金聖闘士が登場します。
その名もマニゴルド!デスマスクよりはいい感じだ!…と思ったら、死刑執行人という意味合いだそうです。前作に引き続き、どうも本名ではない模様です。
外観はそっくりで、聖域を一人で脱走しようとしていたテンマを捕まえて幽閉しようとするという登場に、おそらく前作からのファンの方は『また、お前か…』と絶望に落とされた事でしょう。
ただ自信家だったり冥界波を操ったりとデスマスクに共通する部分が多い反面、極めて陽気な兄木肌といった趣で、前述の行為に関しても教皇の指示で、脱走したテンマを捕まえ、再び脱出した後には『天馬星座を捕えろだの守れだの、人使い荒すぎだろ』と愚痴っています。
またこの作品では教皇と師弟関係という設定で、自らの命を賭けてなんと神一人を封印するのに一役買っています。よかったですね、全国のかに座の星矢ファンのかたがた…!
文句なしで格好いいです、マニゴルド。
そういえば彼も積尸気の力を操るのですが、調べてみたところ積尸気というのは蟹座自体に起因するものなんですね。なるほど、知らなかった…。

□ 教皇
やたらと先代アテナの護符を使いまくる人です。
前作ではムーのお師匠様である、今回も登場のシオンが教皇でしたが、今回の教皇は牡羊座ではなく、かに座でマニゴルドのお師匠様です。
壊滅された町の生き残りで、霊魂を見る事が出来る少年だったマニゴルドを拾っています。
回想シーンで現役の黄金聖闘士時代が登場しますが、中身が違えばかに座の雰囲気も変わるなぁ…といった趣でしょうか。
ちなみにジャミールの族長の兄弟です。…ふたご座じゃないのか、ちっ。

□ その他
作品としてもここはターニングポイントとなります。
まずこの作品でテンマは聖域を出て行きます。
ハーデスが自分を狙っている事に気づいた為、周囲を巻き込むまいとした彼なりの判断です。
一旦はマニゴルドに捕まるものの、耶人とユズリハによって救出され、無事に脱出します。この時点で聖域側はテンマを自由に行動させることで成長を促そうと黙認する事を決めています。
耶人、まだいけるんだな!?今回のユニコーンは途中から完全に消えたりしないんだな…!?と、少し感動。
また脱出に際してユズリハは資格だけを取っていた状態から白銀聖衣を手に入れています。
…おぅ、白銀聖闘士も活躍するんだな、期待していいんだな!?
そしてテンマが滅ぼされた故郷で大切な人々の死、そして操られている死体を見ることは続刊で見る夢に関わってきます。

前作の色々な無念が晴れそうな予感でした。


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わかる!使える!労働基準法/布施直春
労働基準法に関する本と言うと小難しいものが多いのですが、その中で比較的読みやすいのが布施直春さんの手による本書です。
この本の最大の特徴は条文からの引用が極端に少ないという事です。
確かに条文が一番大切な分野であるのですが、実際には条文が知りたいわけではないという方も多いのではないでしょうか。
この本は条文でこういう風に決まっているという事の説明にとどめているので非常に読みやすくなっています。
事実、法律に関する本でありながら一般の新書と同様にスイスイ読むことが出来ました。

以下、僕が気になっていた項目を簡単に紹介していきます。
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テーマ:紹介したい本 - ジャンル:本・雑誌


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第二の血痕-The Adventure of the Second Stain-/シャーロック・ホームズの復活
私たちにも外交上の秘密がありましてね

シャーロック・ホームズが引退してしまった事に伴い、ワトソンがホームズ譚最後の発表と思って発表したのが、ホームズの経歴においても有数の大きな仕事となる『第二の血痕事件』(作品によっては第二の汚点、シミなど)です。
これは国際的にも大きな事件であり、ワトソンは作品の詳細を不明瞭にする事や起こった年月を『十の位まで伏せておかなければならない』としている、海軍条約文書事件で紹介されているワトソンが結婚した頃に起こった事件です。
……おい、ワトソン君?何か矛盾するじゃないか、君。十の位まで伏せるんじゃなかったのかっ。

ある日ホームズの下宿を訪れたのは、大英帝国の総理大臣とヨーロッパ省の大臣の二人だった。
国際的に大きな紛争を巻き起こすきっかけになりかねない重要な書類がヨーロッパ省大臣の自宅から紛失してしまったのだった。
この際、二人は重要な書類を捜してほしいと言う以上のことを言おうとしなかった為にホームズから『お二人とも、わが国で、もっとも多忙な身分の方達ですし(中略)これ以上話を続けても時間の浪費だろうと思います』と断られそうになってしまいます。
ホームズのポリシーが見えるエピソードですね。

ところでホームズにはこうした大きな問題に関わるであろう相手に心当たりがありました。
こちらにはイギリスの大蔵省がついている』と、言う事で穏便に買い取ってしまおうとするのですが、そこに珍しく冷静なワトソンの突込みが入ります。

ワトソン『そのエドアルド・ルーカス(ホームズが容疑者とした内の一人)というのは、ゴドルフィン街にいる男か?』
ホームズ『そうだ』
ワトソン『それじゃ行っても会えないだろう』
ホームズ『なぜ?』
ワトソン『昨夜自宅で殺された』

ちょうど読んでいた新聞記事にその事件が載っていたのである。
ワトソンは国際的に非常に深刻な問題の調査に大きく影響する出来事でありながら、ホームズが驚いた事に『じつに愉快だった』という感想を記しています。
この医者だきゃぁ…、愛国心っていうやつはないのかっ。

ちなみに愛国心あふれるホームズは『あの男の死なんて、(中略)ヨーロッパを破滅から救うとい大事業に比べたら、ほんの小さな出来事に過ぎない
め、名探偵っ!?
当時のイギリスにまともな人間はいなかったのだろうか。

ネタバレ等は続き以降で。
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簿記と経理の基本がわかる/古本敦士
著者のお名前は古本ですが、1260円を支払ってきちんと新本で買いました。
……。
閑話休題。

簿記と経理の基本がわかる本と言う事で、僕が内勤に異動する際に購入した本です。
内容はタイトルそのままですが、かなり判りやすいレベルになっています。

僕が右も左も判っていない状態で選んだ内容なので、その点は胸を張っておススメできます。
簡単な帳簿の記入の仕方や、専門用語の解説、都度都度に事細かに仕訳の仕方が掲載されています。
記入に関しては実際に図で紹介されているのでとても判り易いです。
解説とあわせて読めば『左は何だ、右ってどうなる』な状態でもいけます。

資格の取得などを目指すのには少し足りないかもしれませんが、仕事上でこういった事に関わる機会が増えるという方には必要充分です。言葉では良く見かけても、実際に手に取る事の少ない手形などのイラストも助かります。

特に用語の解説に関してはとても便利。
普段聞きなれている言葉でも『棚卸し』って何?って聞かれて、説明できなければ格好悪いし、『10万円以下にしろ』と言われて、その通りに手配する事はできても『なんで?』が判っていないと、気持ちのいい仕事にはなりません。
この本はそうした事をとても明快に説明してあります。

今でも僕の持っているこの本には何十本もの付箋が挟まれて、よく使うところや減価償却費の耐用年数のリストなど、抑えておきたいところのインデックスになっています。
どうだったかな?と思うたびに開いては、納得して本を閉じます。インデックスが無い場合でも索引からの検索が出来ます。

仕事上で長く付き合っていけると思う、頼りがいのある相棒です。


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アベイ荘園/シャーロック・ホームズの復活
自分の良心よりはイギリスの法律をごまかすほうがましだと思うようになった

珍しくホームズがまともにワトソンを起こすところから始まるシーンです。
これまでのホームズといえばワトソンの枕元に立ち尽くすという予想外の手段を用いていたのが、今回は肩を揺り動かして声をかけるという驚くべき方法でワトソンを起こしたのだった…!

ホプキンズの応援でアベイ荘園で起こった殺人事件の調査に出向く事になった二人。

ちなみに食事をする暇もなく出かけた二人ですが、ホームズも虫の居所でも悪くなったのか唐突に『僕は率直に言って君の語り口が気に入らないんだ』とワトソンがこれまでに記録したホームズの事件簿にケチをつけ始めます。
ホームズが事件簿を『実地教育の生きた見本』と考えているのに対して、ワトソンはそれを物語として描いてしまう為に『肝心な仕事の上の技術や微妙な点を見逃してしまう』、『教訓にはならない』と辛らつな言葉を@まくし立てます。
『そんなら自分で書けばいいじゃないか』というワトソンの皮肉は、後に実現する事となります。

事件はアベイ荘園の主人が殺されていたというものだった。
後に目覚めた妻によると、彼女は戸締りを確認している最中に強盗と出くわしてしまいなぐり倒された。
その物音を聞きつけた主人は殺され、妻はそのまま縛られ、その間に強盗はいくばくかの銀の食器類を盗み、ぶどう酒を飲んで立ち去ったという。

怪しすぎます、その強盗。
こんな露骨に怪しい犯罪始めてみた気がする。

ところで冒頭でホームズに物語を強調するなと叱られたワトソンですが、未亡人を見るや否や『私は、これほど優雅で、容姿が女らしく、顔の美しい婦人を見た事がない』と表現しています。
こいつ、未亡人に弱いんじゃないか。
目に映る全ての未亡人が美しく見えてるんじゃないだろうか…。

ネタバレ等は続き以降で。
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機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争
ガンダムシリーズでありながら戦闘シーンを極端に割愛、人物同士の心理描写に徹底した異色の作品が『機動戦士ガンダム0088 ポケットの中の戦争』でした。
舞台は一年戦争の末期、新型ガンダムの開発に関する情報を耳にしたジオン軍は、サイクロプス隊と呼ばれる小隊による奪取計画を立てるのだった…。

この作品はそんな舞台に配属された新米兵士バーニィと、中立のコロニーに生まれ育ち、12歳の子供らしく事情もよく判らないまま戦争や兵士という言葉に憧れる少年アルの物語です。
戦争に憧れ、初めて接するバーニィの役に立とうと連邦軍のガンダムの情報を探ってくるアル。
しかし小隊の計画は上手くいかず、ガンダムの奪取は失敗に終わった。
そんな時、バーニィは計画の失敗を受けた上層部が核攻撃を仕掛ける事でコロニーごとガンダムを破壊しようとする計画を立てることを知るのだった…。

戦う事のむなしさが描かれた、まるで本当の戦争映画のような作品です。
これからの子供たちには、こういう作品も必要になるんだろうなと想います。
映像技術が高まるにつれてリアリティのある映像が作り出され、その半面で僕たちの心の中からは本当の戦争の悲惨さに対するリアリティが失われつつあるような気がすることがあります。
『あぁ、こんなもんなんだろうな』と。

そんな時に、バーニィの生き様はとても胸に苦しく響く。
決着直前に変えられた、彼の死の意味も含めて。

こういう作品もいいですよね、時には。
アムロたちの戦った一年戦争は、勧善懲悪の美しい物語。
でもその背後を描いたこの作品は、生々しいリアル。
二つの側面があることを忘れてはならない。
少年、アルが見た戦争の現実を忘れないでいたい。

ところで余談ですが、バーニィたちが破壊しようと奮闘していたガンダムは通称アレックスで知られるガンダムの改良機で、成長著しいアムロがガンダムの性能だけでは物足りなくなってきているのを受けて開発されていた新機種です。
バーニィの活躍によってアムロの手にアレックスが届く事はありませんでした。
俺たちの勝利だな、アル!なーんて笑うバーニィの笑顔が思い浮かぶようです。



ところで小説版を読んでいると、ちょっと驚きの展開が。
バーニィの生存に関する描写が変わるんですね。
0080に関して新訳が出る予定はなさそうですが、そんな未来があってもいいな…なんて想います。

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スリー・クォーター失踪事件/シャーロック・ホームズの復活
ホームズが『どんなにつまらない仕事でも歓迎したくなるよ』といいながら引き受けたアマチュアのラグビー選手の失踪にまつわる事件でした。

ただしホームズはアマチュアスポーツには興味がなかったそうで、『愉快な健康な世界』と表現しています。
チームの中でスリー・クォーターとして活躍していた中心選手が、大切な試合の前夜に謎の男から手紙を受け取った後に失踪してしまったのだった。依頼人はチームの主将で、謎の失踪を気にかけて警察に届け出た際にホームズ向きの仕事だと紹介されたという。
失踪した選手には国内でも屈指の符号として知られれう伯父がいた。
彼にとっては唯一の身内で、伯父にとっても自らの死後に相続される事になっていた。
彼の身辺に何かが起きたのか…、それともけちで知られる伯父の財産を狙った誘拐事件なのか?
事件の真相を知るのは失踪直前に彼が送った電報に残された『ドウカワレワレヲ助ケテクダサイ』という文言を受け取った人物だった…。

ホームズたちは事件の真相を求めて出発した。

ネタバレ等は続き以降で。
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語録・ユニクロの戦略戦術/近藤道郎
普段通っている道が、急にいつもの倍ほど渋滞が出来るようになった…と不思議に思っているとユニクロが出来ていた!なんて経験がある方もおられるでしょう。
巧みな広告戦術や手軽な価格なのに好みで選べるたくさんの種類で人気のカジュアルウェアのユニクロは、フリース人気で一気にメジャーになったようなイメージがありますが、そこにこぎつけるまでの経営戦術や考えなどを、主に社長の(現会長兼社長)柳井 正さんの語録から辿ったのがこの本です。

□ 日本のGAPを目指して
本文中で何度も登場するのですが、柳井さんが目指していたのはアメリカでユニクロと同様に国民的なブランドとして人気を集めているGAPのような形でした。
ユニクロの目指すべき方向性として、『生活消費財』という言葉を掲げ、コーラや花王などのように、手軽に手に取り、手軽に消費していけるような形を目指しているそうです。
ただし昨今の分化して色々な方向性を模索し始めているGAPの姿に関しては『自ら業態としての制約を作っているのではないか』と批判的な意見を述べています。
これはユニクロ自身も以前、分化して幾つかの店舗を作った経験からの発言だと思います。
その時は回るのが面倒だったという社員の言葉から、一店舗で全て完結する現在の形へ戻しています。
柳井さんのこの方向性はぶれることなく、ユニクロで取り扱う以外の衣料については手を伸ばすのではなく、共存する形を貫き続けています。この軸の強さもユニクロの強みの一つでしょう。

□ 品質へのこだわり
ユニクロの品質へのこだわりはとても強いようで、本文中にも中国でユニクロ製品を作っている工場の方の証言からも非常に厳しく、なおかつ工場の側も何かが起こった際の対処をとても迅速に取る事が求められているようです。
僕の住む岡山はユニクロの店舗が比較的早い時期(1985年10月に1号店出店)から進出していたのですが、当時の印象としては他のアウトレットショップと同列にあるお店でしかありませんでした。まさに安かろう、悪かろうのイメージだだったように覚えています。
そのイメージが実際の品質以上に定着していたのか、『店の近くに捨てられたうちの袋がたくさんあって、ユニクロで買ったことを隠したいんだな、と暗い気持ちになったものです』という言葉が紹介されています。
ユニクロの細やかな品質へのこだわりや、返品に関する大きすぎるとも思える配慮は、こうした過去の苦い経験から来ているのではないでしょうか。
今でもユニクロは返品について同業他社より遥かに緩やかに受け付ける姿勢をとり、品質保持の為の努力を続けています。
ところで上記の岡山店は郊外への出店で、この出店は柳井さんにとってはとても大きな契機となり、以後、意欲的に郊外へ出店を続けて行く事になります。

□ 経営の形を変えていくこと
この本を読んでいると、どんどんと成長を続けるユニクロと、それに対応していく柳井さんがとても興味深いです。
まず店舗数に関しては、『300店を越えると人の顔が見えなくなってくる』として、チェーン店の曲がり角と考えていたそうです。
POSと呼ばれる情報システムの導入、マニュアルに縛られずに柔軟に対応できる店長の育成、また売り上げの上昇に伴いなんと役員の7人中5人の入れ替えも行っています。
規模に合わせて適材適所で人事を変えなければ、会社はやっていけません
確かに会社の変化についていけずに老害のようになってしまう従業員も居ます。
柳井さんはそうした事を把握した上で、常に適材適所に従業員を置けるように考えているそうです。
その時々の規模に応じた人員、体制で臨んできたからこそ大企業病を免れる事が出来たのかもしれません。

□ フリース、原宿店
ユニクロのそれまでのイメージを払拭したのが原宿への出店、そして日本国中を巻き込んで大きな騒動となったフリースによるキャンペーンです。
なんとこのキャンペーンのきっかけとなったのは女性社員の『私、ユニクロに、はまっています』という一言だったそうです。
安くて高品質な服が買えるユニクロに対する評価は、まさに中にいる従業員が一番よく知っていたのです。
この言葉でユニクロは『今、うちがいちばん自信のある商品に絞って打ち出してみよう』と決め、フリースによるキャンペーンを打ち出したのだそうです。
ちなみにこの頃には品質に対する自信はかなり強くなっていたようで、常務の堂前宣夫さんは『集客さえ出来れば、なんとかなると考えた』と述べ、実際にフリースブームの影でフリース以外の商品も順調に売れており、ユニクロは一過性のフリースブームで終わらずに人気を保ち続けていく事に成功しています。

□ 信念
以前、セーフガードの問題がありました。
日本国内の産業を保護するための政策で、一定の産業に関して輸入制限をかけるというものです。
一時期、これにタオルが加わるのではないかという動きがあり、中国で製品を作っているユニクロはその影響を受けてしまうのではないかという憶測が流れていました。
柳井さんはダメージそのものに関しては問題ないとしつつも、一部の産業のみを保護する事に否定的な立場を取っています。
今の日本は、保護されている産業が多くなりすぎました
効率の悪い企業を保護しても生き返るとは思えないでしょう
ユニクロの本社にはビル・ゲイツさんのこんな言葉が紹介されています。
泳げないやつは沈めばいい
生き抜くためには仕事を精一杯やろう…自分自身が守られる事ではなく、努力によって乗り切ろうという信念を持っているからこそ、柳井さんはどのような形であれセーフガードのような保護政策には批判的な立場を取っているのだと思います。
たとえばユニクロは返品の期限を三ヶ月に設定しました。
他社と同じくらいでも問題は無いはずなのに、そうしたのには返品された商品から自らの商品の品質や弱点を知ろうとする立場からです。返品率の増加に伴う出費より、それから得られる情報が大切だとの判断でしょう。
柳井さんは成長するために保守的な政策は不要だと考えられているのではないでしょうか。

□ 感想
目指す方向性がはっきりしているのはユニクロの強みだと思います。
まさにGAPのような国民的なカジュアルウェアを目指しているのでしょう。
その為か、様々な商品を扱うスーパーや百貨店といった業態には若干否定的な意見を見せています。
そして自らが目指す理想への準備にも万全に行っています。
会社の規模が大きくなった時のための準備、そして在庫が急に大量に必要になった場合に備えての生産管理など急成長にも耐えうる体質が作られています。
先のフリースのブームではさすがに予想をはるかに上回るムーブメントになってしまった為か品切れが目立っていましたが、それでも当初の想定から言えば倍ほどの量を流通させる事に成功しているといいます。
先見性と対処の早さ。そしてグローバルな視点。
ユニクロの成長が一過性のブームではない事は、この本を読む限り疑いようがありません。


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どんな仕事も楽しくなるすごい!法/深井次郎
あんまり怪しいタイトルの本は読まないようにしているのですが、副題としてつけられていた『あなただって、奇跡の人なんだ!』というフレーズに興味を引かれて購入してみたのがこの一冊です。

仕事に対する気の持ちようなどを偉人の名言などを例に挙げたりしながら、少しずつ切り替えていく本です。

たとえば僕らの多くは、残念ながら社会へ出る際に『好きな事を仕事にする』のではなく、いくらかの諸条件を並べて妥協したり、不景気の際にはとりあえず内定が出たところの中で一番条件がいいところを選んだりしながら就職をします。
そんな時、『少しでも仕事がおもしろくなる方法を考えていく』事を、どうしても忘れがちです。そして向いてないとか、最初からやりたかったわけじゃないなんて寂しい事をいいながら、職を変えていく。
この本では今の仕事を好きになっていく、面白くしていくための意識改革が期待できます。

でももし仕事を変えるとしても、『好き』にこだわるだけではない選び方もあります。
本書の中で『「ワクワクの核」を見つける』として紹介されていますが、たとえば切手が好きだから郵便局員になるのか、切手のデザイナーになるのか?というのは単純に思いつきますが、切手のコレクションなら『収集する』事や『整理する』事などに対する興味が強い部分があるはずです。
こうやっていけば、郵便局員か切手のデザイナーか…以上に、自分に向いている、好きになれそうな仕事の幅が広がりますよね。

肝心の意識改革の面においても、上記の仕事探しのように本当にシンプルなんです。
本文中で写真家の星野道夫さんの言葉が紹介されています。
大切なことは、出発することだった
失敗はやりつくせばいいんです。とにかく動けば事態が変わる。

失敗から成功も見えてくるし、改善策も見えてくる。
未来と言うのは失敗している人達が変えていくものなのです。
革命の始まりは、トップからではなく、すべてしたから起こったのだと言う事実を忘れてはならない』。今の失敗は未来の糧になる。未来の糧を増やすために、まず動き出す事が大切なのでしょう。
星野さんも部屋にこもってどう写真を撮影しようかと思い悩んでいるのでは、何も出来なかった筈です。

著者がこうもシンプルに社会人の抱える悩みにメスを入れていけるのは、少し引いてみているからでしょう。
レオナルド・ダ・ヴィンチの言葉が紹介されていますが、『どこか遠くへ行きなさい。仕事が小さく見えてきて、全体がよくながめられるようになります』という言葉の通り、当事者になると目の前の事ばかりしか見えません。
以前、仕事で現場に出ているときに『少し離れて作業に加わらない人』という役割を作った事があります。
そうしてみてみると、無駄な動きが見えたり、これまでの問題を解決するためにはどうすればいいのかといった事がよく見えてくるのです。

だから、たとえば販売の仕事に飽きてくることってありますよね。
客に言われたものを売るだけでは、毎日が繰り返しになってしまう。
でも、フォードの創業者の方の言葉に耳を傾けると、それだけでは駄目だと気づかされる。
何が欲しいか世間に聞いていたら、(車ではなく)足の速い馬という答えが返ってきただろう
お客さんの要望に耳を傾けながら、それに最適な商品を勧めていけばいいんです。
これって単純だけど、なかなか出来ない。
言われたものを売っていれば失敗が無いし、お客さんだって不満には思わない。
だけど、ヘンリー・フォードさんは馬を売らなかった。
要はお客様の要望に応えられる馬の代わりを提案すればよかったのです。
きっとお客さんは快適に移動をしたかったのでしょう。それなら快適に移動できる手段であれば、馬でないといけない理由はそんなに無かったはずです。
こうやってもう一歩先を目指せば、仕事ってきっと面白くなる。
10人に対して10通りの売り方を見つけ出せるから。

深井さんが目指す理想は、他の本とは少し違うんですね。
たとえば目指す自分の目標も、メロンな人もいれば、しょうゆ向きな人もいる。
それは自分に向いている自分を目指せば良い…という考え方です。
だから無理なく読める。自分は自分に出来る事を探せば良い。
ちょっと仕事に疲れ気味な時、こんな本で気分を楽にしてみてはどうでしょうか。


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聖闘士星矢 天界編 序奏~overture~
聖闘士星矢にはハーデス編に続く企画が既に出来上がっていたそうです。
それが実現しなかったのは著者の事情だったのか、当時のジャンプが徹底していた人気投票による打ち切りによるものだったのかは知りませんが、『天界編』と呼ばれるシリーズの構想が出来上がっていたのは事実のようです。
それが根強い星矢人気によって劇場化されたのがこの『天界編 序奏』でした。

物語は正統なハーデス編の続編です。

□ 星矢のその後
原作ではハーデスとの戦いにおいて、その剣で身体を貫かれた星矢は意識を失ったままハーデス編を終了してしまうのですが、この天界編の始まりにおいて、星矢はその時の傷というよりはハーデスの呪いによって力を封じ込められ、廃人のようにしてすごしていた。
これはLC星矢でも射手座の黄金聖闘士がハーデスの攻撃によって目覚める事が出来なくなりましたね。
で、その介護をするアテナ・沙織…!
…グラード財団の総力を挙げて介護してあげればいいのにとか思ったりして。
財団はどうしておられるのでしょうか。

□ 天界、オリンポスとの戦い
この作品における敵はもはや天界です。
ポセイドン、ハーデスと二人の神を倒した星矢を抹殺しようとする天界に対し、アテナは自分の神格を返上する事で恩赦を求める。
しかし地上の神を引き継いだアルテミスは地上を滅ぼす事を企てるのだった。
神としての力を失ったアテナは自らの血によって最大限世界を守ろうとする。

そう、再び青銅聖闘士たちのタイムリミットつきの戦いが始まるのだった…!

□ あぁ、いつも君たちは…!
よく考えたら殆どの聖闘士は聖戦までに死に絶えてしまっているのですが、残された聖闘士たちもアテナが地上の神を降りた事でアルテミスの聖闘士として星矢たちに対峙します。(と言っても、結局のところシャイナ+青銅聖闘士二軍くらいしか残ってないんですね)
そしてようやく目覚めたものの、まだ上手く力が取り戻せない星矢…。
彼らはいつも勝負には余裕で勝てない、タイムリミットに追われる…と、大変ですね。
今回は全員、特にボロボロにされています。

ただこの作品はタイトルにもあるとおり、序章に過ぎません。
戦うべき相手がはっきりしたところで、作品は終了。正直、レギュラー青銅聖闘士たちがボロボロになっただけで終了と言う印象は否めません。
一部、黄金聖闘士の魂が封じられているような描写もあり、何らかの形で登場するのか!?と期待するものの、この序奏まででは余り想像の余地もございません。

…しかし、続編は出るのだろうか。

□ 声の問題
(過去のアニメシリーズの際に)アニメ化されなかったハーデス編のOVAで大きな問題となる声優の声がこの作品でも顕著になっています。
結局、OVAの途中で変更してしまい古くからのファンの反発を受ける結果になってしまいますが、天界編を見るとそれもやむをえないのかな…と思うほど、別人の声です。
実は事情をよく飲み込んでいなかった僕は『あぁ、天界編で変わったんだな』と思っていました。
結局、交代してもしなくても違和感は生じるので避けることの出来ない問題だったので、これから作品を見る人は(もし序奏の次が出るのなら)二度もこの違和感を感じないといけないので、予め覚悟しておいたほうがいいかもしれません。
僕は余り声優さんにこだわりを持たないのですが、思い入れのある方や気になる方はきっとおられるのでしょう。
ただ声を超えて、映像がメチャクチャいいです。時代ですねー。


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気がきく社員50のルール/今井繁之
この本で扱うのは、ずばり気配りのススメです。

でも内容に目を通して感じるのは、とても基本的なことです。
周囲に目配りをしておく事、そして相手の反応を想定して動く事。ただそれだけです。
必要以上に仰々しく考える必要なくて、それはとても単純な事です。
ただ、それが出来なくなっている状況が多々あります。

たとえば13番目のルールとして紹介されている『「うかつな失敗」はすべてここから!』は、その象徴的なものではないでしょうか。
ここでは休暇明けで忙しい朝の時間帯に急がない用事で相手の時間を取る事や、相手がそろそろ帰り支度を始めている段階で時間をとるようなことが紹介されています。
仕事なんだからタイミングなんて我慢してよ…と思いがちですが、少し状況を見て動けば相手の気分を害することなく同じ用件を済ませる事が出来るはずです。
これをもっと進めれば16番目のルールとして紹介されている本田宗一郎さんに関するエピソードのように仕事が第一で食事はその後でするべきであるという相手の考え方に配慮した仕事の進め方が出来るようになるのでしょう。
余談ですが、食事などを後回しにして仕事を第一で推し進めた対応を取ったのは杉本龍造さんという方で、当時の鈴鹿市の市長をしている方でした。
この時の対応が実って、ホンダは鈴鹿に工場を作る事を決めたといわれています。

もうひとつ怖いのは、25番目のルール『「決定権を持つ人」だけに気を取られない』です。
相手が決定権のない人間だと見ると横柄な態度を取る方っていますよね。
でも結局それは決定権のある人間の評価も下げる事になります。よくありがちなことなので気をつけたいですね。就職活動の際に『受付のおねーさんは若くて綺麗だし、年齢も近いからつい親しく口を利きそうになるかもしれない。だけど、会社の窓口として立っている人だから面接官と話すのだと思って接するように』といわれましたが、万事がその通りだと思います。
僕も以前、先輩の退職に伴ってある仕事を引き継いだのですが、その仕事の先方の方が訪れた際に『担当者は女性』と聞いていたようで、会社を訪れた際に僕には『お前には用はない』といった対応で、たまたま居たパート従業員を担当者と勘違いし、そちらとばかり話をしようとしていました。
こういう時に見えるんですよね、その人の人柄が。
担当者が変わったと知って慌ててフォローを入れて頂きましたが、相手によって態度を変える人は信頼できませんよね。

前半は気遣いのポイント、後半は実例が紹介されています。
身に覚えがあるものもある部分もあるので、以後気をつけようと思います。
ひとつ感心したのは40番目のルールに紹介されているエピソードで、おそらく三菱さんの事だと思うのですが、『三菱○○』という会社がたくさんあっても、その一つ一つは同じグループであるという以外は関係のない会社同士というケースがあるんですね。
でも僕も含めて殆どの客はグループ内のことなんてよく知らないし、三菱○○のサービスに電話を入れれば対応してくれると思っている。
そんな電話が紛れ込んできたとき、まず本来の連絡先をお知らせするんですね。
ここまでは僕も実は実践しています。
近所の同業者とよく勘違いした連絡が入るので、電話番号をアドレスに追加しておいて『それは○○さんなので、こちらへ連絡をしてみてください』と伝えます。
ただここで紹介されているエピソードで唸らされるのは、相手がそれを上手く理解できなかった場合は、その話を自分で受けて、その上で本来の会社へ連絡を入れて対処してもらうという方法を取っている事です。
もちろんグループ企業だからある程度コネクションがある、もしくは間違われてしまう事の事情があるという部分はあるのでしょうが、実質的には別会社なのに、ここまではなかなか出来ません。
でも実際は全く判らない話でないなら、それくらいの事は出来るんですよね。僕のケースでも同業者なのだから事情を聞いたうえで折り返しの連絡を入れるように手配する事は出来るはずです。
ただ発想にはないですよね。
この本を読むと今までの気配りを見直すと同時に、気配りの幅を広げていく事が出来るかもしれません。


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聖闘士星矢 THE LOST CANVAS 冥王神話5~6/原作:車田正美 漫画:手代木史織
先に紹介した車田正美さんの描く星矢シリーズ続編であるND冥王神話に対し、同じ題材、共通するキャラクターを採用して描いた手代木さんによる星矢…THE LOST CANVASことLC冥王神話と呼ばれる作品を読んでみました。
5~6巻を読んでみましたが、どうも聖戦というヤツは黄金聖闘士死にまくりの伝統にあるようです。
序盤戦だというのにどんどん死んでいきます。

□ 彼の名も、アルデバラン
5巻で登場する黄金聖闘士は牡牛座のアルデバランです。
…って、アルデバラン!!
お前なにさらっとシオンや童虎と同僚してんだよっ!
お前は次の聖戦の人でしょ!?…と思いきや、どうも牡牛座の伝統なのか、本名を捨ててアルデバランという名前を名乗っているそうです。本名はハスガードというそうな。
本家のアルデバランは豪快に笑って後は死にいくだけのキャラクターで、怒った牡牛座の皆さんファンの要望でOVAで多少活躍の場を増やされるという伝説を持っていましたが、LCでのアルデバランは結構格好いい!
しかも強い!!
その上に冥闘士一人を改心させる!!など、いい役割を与えられています。
ところでこちらのアルデバランはメットが飛んで挑発をなびかせていますが、本家星矢のアルデバラン(あぁ、ややこしいなぁ!)も何気に長髪でした。手代木先生、よく見てますなぁ。
ちなみに豪快な人間性は同じようで、童虎も彼からの影響を認めていますし、最初は不審に思っていたアミスタの死後、酒を供える等の人の良さを見せています。

□ 射手座は特別枠、シジフォス
確か本家星矢で、射手座というのは黄金聖闘士の中でも上位に位置する役割のような事を書いていました。嘆きの壁を突破するのに使ったのも彼の弓でしたね。
こちらもでもやっぱり少し特殊な役割のようで、聖域にハーデスが訪れ、黄金聖闘士を重圧で動けなくした中、ただ一人立ち上がって見せたり、サーシャをアテナと見込んで聖域へ連れて行ったのも彼でした。
ハーデスとの戦いで傷を負うのですが、ただ倒れるだけではなく魂を傷つけられて目を覚まさないという、やっぱり特殊な設定。戦いの中で片目を失ってもあんまり触れられてないアルデバランとの格差は、時代を超えて引き継がれたわけですね。残念。
それにしても射手座の羽と、牡羊座の角は邪魔そうだなぁ…。

□ その他。
冥闘士でアルデバランによって少し改心したっぽい、天暴星、ベヌウの輝火が出てきます。
ベヌウってエジプトの神話に登場する『フェニックス』のような存在です。あぁ、彼が一輝役か(って、早計?)
ちなみにフログも登場。…もうね、登場したときから役割がわかるキャラクターは許してあげてほしい。

今後、黄金聖闘士はひたすら追いかけていこうと思います!
次回は蟹が来るぜっ。
当時の小学生の間では黄金聖闘士で蟹と魚が不人気で、自分の生まれを悔やんだという人もおられるでしょう。僕は双子座…とっても微妙な星座でしたとさ。サガ、カノンで最強なんだけどなぁ…。


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花の棺/山村美紗
今度の事件は、国会議事堂の花みたいな犯罪だったと思わない?

山村美紗さんの代表シリーズのひとつでもあるキャサリンが初登場したのがこの『花の棺』でした。
この物語でキャサリンと浜口の二人が出会うんですねー。

結構忘れがちな設定なども含まれているので、後の作品から入った人にも是非通っておいて欲しい作品です。

□ キャサリン登場!
キャサリンはアメリカ副大統領のルイス・ターナーの娘として一緒に来日しました。
彼女を描写した記念すべき一行は以下。
なだらかなウェーブの金髪、うぶ毛の光るピンク色の肌、オレンジ色の斬新なドレスを着た美少女
美少女と形容されているようにコロンビア大学三年生で当時20歳。
大学のミスコンで優勝した経歴を持っています。また当時は大学のミステリークラブの副会長で、シャーロッキアンでした。
彼女の日本への好奇心は既に強く、副大統領が経った後も日本に残って生け花をはじめとする日本の文化を勉強する予定になっていました。
この作品ではキャサリンの名前を日本語で表現するシーンがありますが、それは『華沙里』でした。
ヘビメタのバンドが日本に来てよく同様のタトゥーを入れて帰りますよね。

□ 浜口も登場!
キャサリンの日本滞在時のエスコート役兼ボディガードとして選ばれたのが浜口です。
これは20歳の若い女の子をもてなすのに余り離れた年齢の人間や、堅苦しい警護をつけるのは相応しくないという事で、たまたま外相の甥っ子がキャサリンと同じコロンビア大学へ留学して経験があり、30歳というほどほど近い年齢、そして180cmの長身が彼女のエスコート役にマッチしていた為でした。
ちなみにこの外相、エスコートを頼んだ時点で『ロマンスはいかんよ、ロマンスは』と言い含めていました。その後の事を考えると、この外相のおじさんは大きな人選ミスをしたといわざるを得ないでしょう。
ちなみに浜口の外観に関しては『女性にセックスアピールを感じさせる』男性だそうです。表現が古くって、なんだか浜口がいやらしく思えます
また、作品ではおじの外相のあだ名は『村夫子』でした。(見識の狭い学者を嘲って言う言葉)

□ あらすじ
キャサリンが日本の文化の中でも特に生け花へ強い興味を抱いていたのは、アメリカで出会った女性が開いた個展がきっかけだった。彼女はその女性と再会して、彼女に生け花を教えてもらう事を望んでいたが、その女性とは連絡が取れないままだった。
一方で生け花の各流派はアメリカ副大統領の娘という、流派の隆盛のきっかけともなりそうな逸材の教育係になる事を強く所望していた。
そこには生け花の世界に渦巻く各流派の権力闘争が潜んでいた。
そんな時、キャサリンが会いたがっていた女性が青酸カリによって死亡しているのが見つかる
そして更に家元など事件の関係者が立て続けに三人も殺されてしまう。
京都を舞台にした密室殺人として、山村美紗サスペンスの最高峰に位置する作品といって過言ではないでしょう。

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