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Fujisaki

Author:Fujisaki

基本はシャーロッキアン。
でも雑食の本の虫。資格からマンガまでそこに文字がある限りっ。

紙魚、コナチャタテとはちょっと違う本の虫ですので、駆除はご容赦下さい。

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本の虫、中毒日記
読書感想文、乱発中。
聖闘士星矢 冥王ハーデス編/車田正美
聖闘士星矢、ポセイドン編を超えるといよいよ因縁の戦い、冥王ハーデス軍とアテナ軍の総力戦となります。
アニメでは放送されなかったのですが、とにかく人が死にまくる過激な作品でした。

□ あらすじ
聖闘士の墓が荒らされているのが見つかった。
しかしその墓には異変があった。外から墓が暴かれているのではなく、内側からだったのである。
そう、冥王ハーデスの手によって死んでいた聖闘士たちがよみがえらされていたのだ。
アテナはハーデスとの聖戦が近い事を悟り、臨戦態勢に入っていた。
ただし十二宮でのサガの反逆、そして聖戦に備えて温存した黄金聖闘士に代わって挑んだポセイドン軍との戦いと疲弊していた星矢たちは戦いに参加させなかった…。
アテナの命を奪わんとやってくる中には、かつての黄金聖闘士たちや、前教皇にしてムーの師匠、そして童虎の戦友シオンも含まれていた。

□ 黄金聖闘士VS黄金聖闘士!
見所はまさに冥王ハーデスの命を受け、蘇った漆黒の聖衣をまとった黄金聖闘士と黄金聖闘士の戦いでしょう。
この後、ハーデスのところへ乗り込んでの冥闘士との戦いも派手ですが、夢の競演でしょう。
っていうか、ここまで余り黄金聖闘士の真剣な戦いというものが描かれた事がなかったんですね。
実力者でいえばムーは棄権、アイオリアは目覚めたら終了、シャカは一輝の自爆で異次元に飛んで迷って終了、ミロはアンタレスに耐えたからOK、他でもアルデバランは角が折れてワッハッハ、デスマスクはクロスが嫌がって終了、サガは星矢に粘られた挙句に自害と、意外とまともに撃破した黄金聖闘士って少なかったんですよね。
それが今回は全開、強い強い!!
黄金聖闘士の特異性もよく描かれていて、アテナエクスクラメーションや嘆きの壁を破壊するための攻撃やらと、格の違いを見せ付けています。

ネタバレ等は続しき以降で。
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売れる力学/佐藤昌弘
どうすれば業績が上がるのか?はいつの時代でも重要な問題です。
利益を目的とする企業だから、売れないより売れるほうがいい。
一個でも多い方がいいし、もっと多ければもっといい。

でも現実はなかなかそうも行かず、色々な手を講じます。
それはどこの会社でもそうでしょう。
しかし考えすぎてよく判らない、混乱してしまったような経験は無いでしょうか。
そんな時に経営コンサルティング会社の代表者である佐藤さんの言葉は興味深く聞けるのではないでしょうか。

ビジネスは極めてシンプルなのです

複雑なのは自分達が複雑にしているだけ。
確かに売りたいものがあって、買ってもらう…本来、ビジネスと言うのはとてもシンプルなものです。
そこへ色々な工夫をして売ろうとする過程の中でややこしくなっているだけなのです。

この本を手に取る機会があれば、とりあえず第一章を読んでみて下さい。
第一章のテーマは『どんな会社にも強みがある それを活かすだけで必ず業績は上がる』です。
ここって大切なんだと思うんです。
自分達の強みを忘れて小手先のテクニックに走ってしまう。
こうすればお買い得に見える、こうすれば安く見える…。
それよりは『うちの会社ならこれが提供できる』があれば、必ず一定数のお客さんは確保できるのです。
ここを読んでいて、ふと実家の近くにあるスーパーを思い出しました。
小さな昔ながらの個人経営のお店ですが、周囲に大型のスーパーが出来ても生き残っています。
実はこのお店、客の要望にあわせて魚をさばいてくれます。このお店に来る客は『ここなら魚をさばく手間が省けて助かる』と、お店を選んでいるのです。

全てはこういうことなんじゃないかな、と。
これはとてもシンプルですよね。他店ではしていないサービスをしてくれるお店がある。だから行く。
その附加価値を多少の価格よりも大きく認めた客は、その店を離れない。だからそのお店は他の量販店などとの競争にも決して負けずに続けられているのでしょう。

この強みを把握する事は全てにおいて大切です。
他の章で、チラシ、DM、サンプル品、そしてもちろんセールストークについて経営を改善するための方法が紹介されていますが、全ての基本はまず自社の強みを知る事なのです。
逆に言えばそれが見えていない限り、チラシなどをばら撒いてみても効果は返ってきません。

内容はよくあるような問いかけに答えるというQ&Aの形式です。
著者の得意とするマーケティングに関してもきわめて『シンプル』に解説されているので判り易いです。
もちろん実際に何かをするときにはもう少し複雑である事も求められるのでしょうが、その過程で何が重要なのかと言う根源にある、とてもシンプルな部分が判るので読みながら頷く事が出来ます。

ちなみに著者自身も独立した経験がある為か、最後の章では経営者として独立する際の事にも触れています。
これはとても保守的かつサラリーマンに適した性格を持つ事を自負する僕には余り関係の無い話題ですが、参考になる方もおられるでしょう。



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ある自殺者の手記/ギ・ド・モーパッサン
ある自殺者の手記、タイトルそのままですが自殺をした一人の男性の遺書からその自殺に至るまでの精神状態を描写した短い作品です。

僕達は自殺をした人がいれば、その原因を知りたがる。
そして遺書が無ければ交際のトラブル、金銭問題、健康問題などを考えたりするのですが、ギ・ド・モーパッサンさんはそこへもう一つの答えを提示します。
著者は自身も精神的に不安定になり、晩年には自殺未遂を起こしています。

それゆえに著者の生死間にも通じて面白い。
遺書(手記)の最後は『諸君は断じて旧い手紙を読んではいけない!』でした。
人生を『限りの無い円』と表現しています。
生きる事をマンネリ化させてしまう事…なのでしょうか。

この主人公は生活に困ることも無く、普通の暮らしをしています。
しかし彼の描写に目立つのは、変化の無さです。
友人との会話には既に返答が判ると飽き、変わらぬ時間に服を着替え、変わらぬ店で食事をし、換わらない家具のある家へ戻る。

でも僭越ながら言ってみたい。
毎日が永遠に同じように続いているように見えても、目を凝らしていれば少しずつ変化しているものだし、何よりも毎日の生活へ変化をもたらせるのは自分自身によってだと思います。
BonJoviの楽曲にOLDERという曲がありますが、年を取ったんじゃない、ちょっと旧くなっただけ。
そんな気持ちでいられれば、著者の晩年も違ったのではないでしょうか…。

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ドラえもん[のび太グラフィティ編]/藤子・F・不二雄
少し前に自分史を書くということがブームになったことがあります。
人にはそれぞれ、自分たちの歴史があります。

それは偉人のようにすごいものではないかもしれない。
だけど、ときに振り返ってみてはどうでしょう。
頑張っていた自分の姿が見えたとき、いまの自分も負けられない…そんな気持ちが出てくるかもしれません。

のび太もそんな一人。
振り返るにはまだ若すぎる人生。
ですが、彼の人生を振り返ってみることで、自分たち自身を振り返ってみませんか?

ネタバレ等は続き以降で。
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彼の本音を見抜くテク~デート中にわかる彼の気持ち~/本多遊里子
上さんにどうにも嘘がばれるという理由から、こんなのを手にとって見ました。

デート中に相手の本音を見抜くというものです。
まぁ要はデートにホテル街近くを選んだらやりたいとか。ではなく、心理学的なものなのでしょう。
これを知れば相手に本音を見抜かれない術もあるはずだ!!

たとえば椅子の座り方、カラオケの時のマイクの持ち方、別れる(離別じゃなくて、バイバイ~♪の方)時の態度から、相手の気持ちを悟ろうと言うものです。

うーん。

待ち合わせのときの態度より。
A.携帯をいじってる
B.腕組みをして待っている
C.キョロキョロと辺りを見回している


これの回答は、
A.リラックス、気合は入っていない。
B.緊張している。まだ距離感がある。
C.デートが楽しみで仕方が無い。

とのこと。

これを僕が本音で答えます。
A.メールが入ってたから返信してた。
B.来るのが遅いと苛立っている。
C.他の女に目を奪われている


男なら絶対こっちが正解でしょ!?
特にBに関して、著者は『あなたの笑顔でリラックスさせてあげてね』とアドバイスをしていますが、来るのが遅いと苛立っているところにニヤニヤされると、大抵の男は更に機嫌を損ねます

ままま、心理学的な要素もあるのでしょうしね。
シチュエーションや一般の男の方だとそういう気持ちになるのかもしれません。

著者の方がよく観察されているなーと感心する事も多々。
女性の方は参考に、男性の方はこういったしぐさを見せてみる事で、相手に本音を伝える手段にしてみてはいかがでしょう。

※この本は電子書籍で美味しく頂きました。…ま、現実に僕がこの本をレジに持って行ったら、得るものよりも失うものの方が多いだろうなぁ。

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暗黒の殺人心理に挑む 恐怖のバラバラ殺人 残虐の100年史!/パパラッチ編集部
バラバラ殺人を100年分からピックアップした作品です。

…もうね、何でこんなの買ったんだろうという思いです。電子書籍で頂きました。
作品自体はとてもシンプルで、バラバラ殺人がどのように行われたのか、そして動機、判決までが紹介されているものです。

バラバラ殺人というくくりはありますが、動機も様々です。
たとえば一番最初に紹介されている少年のバラバラ殺人は、義兄の病気の為に人肉のスープを作るためだったそうです。(病気の特効薬として人肉がいいといわれていたそうです。明治時代の事件なので、まぁそういう事もあったのかもしれません…)
また昭和7年の事件では情けを掛けて居候させた男の凶悪さに耐えかねての殺人でした。
しかし昭和29年のかなわなかった恋の挙句に起こした殺人では殺した後で人違いと気づいても特に反省しないような人もいますし、宗教的な信心から良かれと思って人をあやめ、バラバラにして復活させようとしていたと言うケースもあるようです。

ところが時代が平成になると紹介されている事件の動機も変わってき、家庭内でのバラバラ殺人が登場します。
実際、バラバラ殺人の件数も平成に入ってから増えているというデータが紹介されています。
本の最後でここ100年の主だったバラバラ殺人の一覧が出ていますが、やはり殺人の動機は最近になって痴情のもつれなどが目立つようになってきています。
今の日本人はカルシウムが足りていないのかもしれませんね。

そういえば日本と外国のバラバラ殺人の性質の違いなんて興味の無い興味深いコンテンツもありますが、日本の場合は殺人を犯した後、その遺体の処理に困ってバラバラにするそうですが、外国のバラバラ殺人の動機は相手に対する攻撃的な意識が強いそうです。
そう言われてもどちらも理解できません。

※この本は電子書籍で美味しく頂きました。

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携帯怪談-1-/彩嶋セリカ
最近ではもはや持たない人の方が珍しくなった携帯電話。
いつの間にか持ってると便利から、持っていないと不便に社会自体が変わってしまったので、最近では携帯を持たないポリシーを掲げる人自体も見かけなくなってしまいました。

これからは携帯電話が生活の中にあり、きっと喜怒哀楽も携帯電話の中で起こるのでしょう。

さてそうなると、怪談にも携帯電話が登場してしかるべき。
つい先日紹介した着信アリも携帯電話を題材にしたホラーでした。
今回、電子書籍で購入したこの本も携帯電話にまつわる怪談を登場したものです。

物語は色々な種類があります。
怪談とはいえ、たとえば死んだ恋人の命日になると思い出の曲が携帯電話から流れてくると言う『もう会えないけど』のような感動的な作品や、最近流行っているケータイ小説にまつわる『私の愛した作品』(著者が急に更新を止め、逝去してしまう物語)のような、現実的に起こりそうなものもあります。
また同じく人気のプロフサイトでのトラブルや、性行為などを安易に写真を撮らせたものが流出してしまうトラブルを扱った、もっと現実的な意味合いでの恐怖を扱った『心躍る出会い』、『ヒビナ君』といった作品もあります。

他には人の死期を撮影してしまう携帯カメラを題材にした『青い影』、誹謗中傷がきっかけとなって生霊に狙われることとなった『憎い女』など、携帯電話という存在特有の怪談などが紹介されています。

この本の面白さは身近な怖さがあることでしょうか。
取り扱っている作品の中の出来事は、誰もが持っている携帯電話を中心にしているので、『げ、こんな着信音登録してたっけ』とか、『うわ、写真に何か写ってる気がする…』とか、読み終わった後にぜひビクビクしてください。

※この本は電子書籍で美味しく頂きました。

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黒猫/エドガー・アラン・ポー
日本では黒猫が目の前を横切るとよく無い事が起こると言います。
これは他の国でも同様の考えを持っている国もあるようですが、他方で幸福を呼び込む生き物として扱われる事もあるようですが、黒猫と言う存在に何かしら特別な意味を感じる人は多いのではないでしょうか。

さて、今回読んでみたのはポーの『黒猫』です。
ポーの生まれたアメリカでは黒猫が住み着く家は栄えると言われているようですね。

かつて動物を愛していた男性が主人公です。
しかし彼は酒に溺れるにつれて動物に対する愛着を忘れ、暴力を振るうようになります。
そしてかつては溺愛していた黒猫であるプルートにさえも手を掛けてしまうのです。

片目を奪われ、飼い主におびえるようになった彼は火事の際に死んでしまった。
だが主人公の目前にはそれと瓜二つの黒猫がやってきた。片目である事や主人公にやたらと懐く事など、全く同じような猫…。
ただ一つだけ違う点があった。
この猫には白い斑点が混じっていたのだ。
そしてその斑点がだんだんとある形へと変化していく―。

と、こんな感じのミステリー作品のような仕上がりですが、推理小説として扱われる事もある作品です。

ネタバレ等は続き以降で。
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着信アリ/原作:秋本 康、漫画:四鵬マユミ
一時期のホラー映画ブームの際に出てきた作品のひとつ、『着信アリ』の漫画化です。
手軽に読めるかな?という事で、映画は未経験ですが読んでみました。

□ あらすじ
ある都市伝説のような出来事がある。
自分自身の電話から着信が入ってくる。そしてその着信はとんでもないものを残していく。

電話の場合は、自分が最後に死ぬ断末魔の声―。
メールの場合は、自分が最後に死ぬ瞬間の写真―。

そしてその着信時間は必ず未来で、その着信の時間に、まさにその人は死ぬのである。
この電話が主人公の中村由美の身辺でも掛かり、そして死んでいった。
しかしこの電話の恐ろしさはそれだけではない。電話を受けた人間が死ぬと、その携帯電話のメモリーの中から次のターゲットを選び、電話をかけるというのである。
そして…やがて、その電話は中村由美に繋がった。

□ 感想
それだけといえばそれだけの物語なんですね。
漫画には余りはまらない作品だったのかもしれません。
小説で読み手の想像力を書き立てたり、映像で思い切り緊張させたり…。
この辺りは漫画の弱さなのかもしれません。

ただ着眼点は面白いですよね。
僕たちは普段から携帯電話に縛られ、誰かから着信がないとさびしがり、だけど予想外の着信には妙に警戒するところがあります。
昔、自宅の固定電話しかなかった頃、ナンバーディスプレイがなかった頃、誰か判らない電話だからといって奇妙におびえたり、構えたりしなかった。
今の時代を生きる人々はどこかで予定調和ではない携帯電話の着信におびえている。
だから自分から自分へ電話が掛かってくるという事も、妙にリアリティを持って恐怖を感じられる。

どうします?
もしこの後、あなたの携帯電話に妙な着信が残っていたら―。


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涼宮ハルヒの憂鬱/谷川 流
ただの人間には興味ありません。宇宙人、未来人、異世界人、超能力者がいたら、あたしのところに来なさい。以上

映像化に音楽にと社会的現象にまでなっていた『涼宮ハルヒの憂鬱』を読んでみました。

□ あらすじ
物語の主人公はどこにでもいる当たり前の男子高校生、キョン。
彼は子供の頃に超能力だの宇宙人だのといった事にあこがれたものの、今ではすっかり普通の高校生として当たり前のことを考えていた。
しかしそんな彼が高校に進学した時、後ろに座っていた女子生徒との出会いからとんでもない騒動に巻き込まれていくのだった。
キョン曰く『えらい美人』の涼宮ハルヒは、顔立ちもよく、勉強も出来、部活動も全ての部に仮入部してお誘いを受けるという完璧な女子高生かのように見えたのだが、彼女の最初の自己紹介の挨拶にある『ただの人間には興味ありません。』という言葉の通り、周囲に誰も寄せ付けず、おかしな言動を繰り返すという曰くつきの少女だった。
しかしキョンはそう思いつつ前後の席だという『地の利』を活かして彼女にお近づきになろうとするのだった…。

□ 彼女は神?
僕、この本の事は余り興味を持っていなかったので普通の高校生の部活動の話しだと思っていたのですが、実は涼宮ハルヒをはじめとする登場人物の大半は普通じゃないというとんでもない設定でした。
涼宮ハルヒが高校生活を刺激あふれるものにするために不思議な出来事を募集するSOS団という組織を作るのに際して集めた不思議な団員たち…、眼鏡っ子の長門有希、萌え要素の朝比奈みくる、謎の転校生である古泉一樹といった面々は、実は彼女が大いに求めていた宇宙人、未来人、超能力者だったのです。
というのも、彼女には思いを実現させる特異な能力があったのです。
世界は三年前、涼宮ハルヒを中心に何かが起きていた。(ごめん、僕も長門や古泉の説明がよく判らないんだ。)彼らはそれを調査し、更に涼宮ハルヒの思念が暴走する事を食い止めようとしていたのだった。
キョンはそんな中で唯一の普通人。しかし彼は涼宮ハルヒが唯一心を開いた相手であり、彼女を調査する機関にとっては『鍵』となる人物だったのである。
…と、こんな物語です。

□ 感想
あえて王道にこだわった設定というのは、なかなか面白かったです。
涼宮ハルヒじゃないけれど、眼鏡っ子(後にキョンの意見ではずしちゃうけど)、萌え要素、謎の転校生といった面子をきちんと押さえているだけに普通の高校生活を描いたシーンでもなかなか面白い。
突飛な設定といまどき珍しいほどの王道の設定の二つが同居するというのは、なかなか面白いアイディアだと思いました。
後、この本では余り触れられていないものの、涼宮ハルヒが世界に影響を及ぼすきっかけとなった『三年前の出来事』は誰しもが一度は思った事だったのではないでしょうか。
何で自分が選ばれた人間ではなかったのだろう…とか。えらく自分が凡庸な人間である事を認識するのは、丁度それくらいの年頃だったのではないだろうかと回想します。
面白いことは待っててもやってこないんだってね』。
僕は興味範囲で随分涼宮ハルヒから離れた年齢でこの本を手に取ってしまいましたが、きっと多くの人がこの本を手にとるのはSOS団と同じくらいの年頃の事でしょう。
多分僕らの多くは願っても宇宙人も、未来人も、超能力者もやってこないと思います。
でも面白い事を見つけにいくことは出来ます。本当に、ただ待ってるだけじゃいつの間にか可能性の磨り減った大人になってしまいます。どうか、これから未来を目指す人たちは面白い事を探しにいって下さい。
そして、充分に楽しんでから大人になってください。どうか、ゆっくり子供を楽しんできてください。
その為に何か同好会を作ってみるというのも、僕はアリだと思いますよ。

□ どうでも良いネタバレ。
続き以降にしませんのでご了承ください。
まず僕が誤解していた涼宮ハルヒの鉢巻。…いや、鉢巻だと思っていたら、カチューシャだと思い切り記載されていました。リボンつきのカチューシャですね。
そしてキョンの本名。なんでキョンなんて呼び名なのか気になっていたので本をくまなく探してみたのですが、主人公でありながら、主要人物で唯一の普通人でありながら、こいつ本名不詳です


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らんま1/2 1/高橋留美子
かつて一斉風靡した人気アニメといえばらんま1/2でした。
中盤以降は夕方の放送だったので友達と一緒によく見た記憶があります。
少しエッチぃ描写も多く、最近ではありえない作品だったのかもしれませんね。

□ あらすじ
娘しか居なかった天道家へ道場の跡継ぎとして迎え入れられた少年、早乙女乱馬。
彼は親同士が決めた許婚で、無差別格闘早乙女流の早乙女玄馬の息子と、同じく無差別格闘の天道家の娘三人のうち『誰か』が結婚するという事になっていたそうです。
物語は早乙女玄馬から日本へ帰るという手紙が届いたことから始まる。
その瞬間まで、乱馬も天道家の娘たちもお互いの存在も許婚と言う話さえも知らなかったのです。
…まぁ乱馬はその後も見知らぬ許婚が登場しますが。
しかし乱馬には思いもよらぬ身体の異常があった。
それは修行の途中で立ち寄った呪泉郷という場所で泉に落ちてしまった為で、それぞれの泉に伝わる『○○がおぼれたという、悲劇的伝説』になぞらえ、水をかぶると○○に変身してしまうといういわれがあったのです。
乱馬は水をかぶると若い女性へ、玄馬は水をかぶるとパンダになるという『呪い的泉』だったのです。
…この設定は後々までずーっと引きずられるので暗記するかのごとくに覚えていました

□ 乱馬とあかね
もちろん言うまでもなく後のヒロイン役とヒーロー役となる二人ですが、どういう経緯で許婚に決まったのか?は意外と忘れがちです。
まず長女のかすみは『年下はいやよ』ということで却下。最初はこんな事を言うキャラクターだったんですねぇ…。年下に嫌な思い出でもあるのでしょうか。
残るは次女のなびきと三女のあかねですが、男嫌いのあかねに対して『さいわい乱馬くんは半分女だし』という意見であかねの許婚に決まりました。
ちなみに乱馬に選択を求めた際の父、早雲の台詞は『好きなのを選んでくれ』。
…このオヤジもどっか飛んでる。

□ 二人は婚約者
しばらく天道家へ居候することになった早乙女乱馬は姉妹二人(あかねは一年、なびきは二年に在籍。ちなみにかすみは少し離れて19歳、家事手伝い?)が通う高校へ入ることになる。
そんな二人の関係が校内で明らかになったのは、実は二人の交際、婚約に反対する九能帯刀の『おまえとあかねくんの婚約!僕は断じて認めんっっっ!!』という大声でした。
恋愛の成就は外堀からですね♪
らんま1/2は二人が徐々に距離を詰めていく様子がとても印象的な作品でしたが、まだまだ一巻ではお互いに完全に反発しあっています。
一巻の時期はよく乱馬とあかねが風呂場で裸の状態で遭遇していますしね。(←これが初期の反発の主な原因)
初期、天道あかねは校内でかなり大量の男子から交際を申し込まれており、戦いに勝ったら交際できる(九能発案)という事で、毎朝男たちをなぎ倒すという日課を持っていましたが、乱馬との婚約発覚後に撤退しています。
可愛くねぇ、色気がねぇ!といわれ続けたあかねですが、実はモテモテだったんですよね。

□ 感想
まず一番感じたのはパンダに変身した時の玄馬が意外と多弁なことです。
アニメでは唸ったり身振りで示したりするので足りない場合に補助的な程度でプレートに台詞…だったと思うのですが、漫画ではかなり多弁にプレートに文字を書いて意思を表現している!
それに乱馬が変身した時の赤毛という設定もありません。
モノクロの漫画だからかと思いきや、カバーに書いてある女乱馬も黒毛でした。少し検索してみると、アニメでわかりやすく男女を分けるために施された処理だそうで、原作は無関係でした。

まだこの1巻の時期は乱馬とあかねが完全に険悪で、なおかつあかねはまだ骨接ぎの東風先生に片思いをしている段階でした。らんまの魅力はもう少し二人の距離が詰まってからかなーという気がしますが、こういう時期も面白いですね。

らんま1/2は周囲のキャラクターが増えすぎたうる星やつらをスマートにさせた作品だと聞いたことがありますが、こういったシンプルな恋愛物語もいいかもしれませんね。
僕はアニメで乱馬を見た世代だからか、高橋留美子先生の作品の中でらんまが一番好きです♪


テーマ:オススメ本!! - ジャンル:本・雑誌


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なぜか、「仕事がうまくいく人」の習慣 世界中のビジネスマンが学んだ成功の法則/ケリー・グリーソン
仕事が上手くいく人の仕事における習慣を紹介した本です。

著者のケリー・グリーソンさんはそういった習慣を根付かせていく仕事をされている方で、能率向上プログラム(PEP)と言うそうです。
この本ではPEPの導入の仕方、そして導入の実例が紹介されています。

□ すぐやる事とその効能
でもPEPだとか小難しそうなアルファベットに臆する必要はありません。
この本が270ページほどを割いて紹介しているのは実にシンプルな事で、『すぐやる事を習慣化する』だけなのです。
第一章で既に『望ましい結果を確実に生むための唯一の手段』として紹介されています。
後でやろう…の繰り返しで、一度確認した仕事を積み上げ、再び取り掛かる際にもう一度読む。
効率よく後回しにしようとして、必要以上に書類に時間を割く。
これは『後ですぐやる』という方式で、出来ない内は不必要に目を通さないという方法で解消されます。もちろんただ後回しにするのではなく、目の前の仕事を片付けたら、すぐやるのです。
これ、すぐやるだけでは混乱してしまう場合の対処法としては最適なんですね。
僕もこういった本でとりあえず目に付いた仕事を全て片付けようとあがいて、仕事の順序を読み誤ったりしたのですが、この考え方に救われました。

最初に仕事が発生した時に片付けておけば山積みの書類もできないし、気分的にも残務にとらわれずに未来の仕事のみを考えられて精神的に『健全』でいられます。

□ 環境を整える
またその為に必要な環境を整えることも大切です。
それはとても基本的なことで、すぐ手が届く場所に必要な道具…著者の例で言えば穴あけ器や工具が揃っていれば、すぐに取り掛かることが出来ますが、何か足りないものがあると思って動き回っている内に雑談に巻き込まれたり、新たな仕事を押し付けられたり…というのは誰しも経験があるのではないでしょうか。
もちろん自分のことばかりではなく、必要な備品が足りないときでも、自分が使える分だけ補充するのではなく、他の誰かが使う事まで考慮すれば、職場全体の効率が上がります。
また資料の場所なども整頓されていれば探す手間も省けます。
ここでもハンギングファイルが紹介されています。この手の本を読むと必ず登場しますね。
もはや常識だと思ってもいいでしょう。ちなみに僕の机も、フヨウなファイルを捨て去った空間にハンギングファイルが導入されました。便利ですし、上司に言われて必要なファイルが椅子に座ったままですぐに取り出せるというのは非常に格好良いですね。

□ PC内も整理
今の時代なのでPC内のファイルも整理しなければなりません。
ここで紹介されているのが、マイドキュメントなどのフォルダへ『1使用中』、『2参照』、『3保管』のフォルダを作ることです。
このどこへも入らないファイルは、すなわちゴミ箱へ行けばいいのです。
このフォルダへつけた番号も重要で、名称で配置を整えると、使用、参照、保管の順番で並ぶと言うものです。
こうしておけば自分がいないときでも、他の誰かが目的のファイルを見つけやすいし、何より『あのファイルはどこだ?』と言われた時にも説明しやすいです。

□ 日本流4つのセイ
なんとこの本で日本の四つのセイが紹介されています。
これは整理、整頓、清潔、清掃の四つのことです。
この四つは従来の『カイゼン』に対し、無駄の排除などの取り組み方なんですね。
文字だけを見れば単に事務所を綺麗にしておけ!と言うことですが、この四つをこなせば確実にPEPの基本的な部分が満たされていることになります。この四つが満たされている職場なら、山積みの仕事が後回しにされることも無いからです。

□ システム化
効率の良いやり方に関してシステム化することです。
これは職場ごと、担っている役割ごとで違ってくる部分もあるでしょう。
たとえば月~木まで訪問販売で動き回る職場で、金曜日のみの出勤では仕事が片付かないという従業員に対し、上手く対処できている従業員は普段から封筒を持ち歩き、必要な伝達事項を投函しておくことで、金曜日の出勤時には最小限の作業のみで終えることが出来るのです。
一週間分をまとめて処理するほかの従業員と、オフィスと離れながらも普段からオフィスと繋がり続けている従業員では、金曜日の作業量は違って当然です。

これはもちろん、一例。
僕の勤める会社ではこの方法は採用できないし、違うシステムが必要になります。
でもシステムの基本的指針はどこの会社でもあまり変わらないはずです。
たとえばこの封筒がトレイに変わるだけでもいいのです。
経理に渡す書類のトレイ、上司に渡す書類のトレイ、同僚に渡す書類のトレイ。
これらを分けておけば、定期的にトレイの中身を渡すだけでもいいし、相手が時間があるときに取りに来てくれるようにしても良いでしょう。


紹介されている方法は全てシンプルですが、実例も多く、何よりも本を閉じてすぐに実践出来る事ばかりです。
あなたも『仕事が上手くいく』習慣を身につけてみてはどうでしょう。


テーマ:最近読んだ本 - ジャンル:本・雑誌


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職場のやっかいな人とつき合う88の法則/植西 聰
どうしても人間同士で相性がよくない人同士はいます。
苦手な人だったり、友人としてなら付き合えるけど社会人としては駄目…色々な理由があると思います。

この本では幾つかのタイプに分けて『やっかいな人』との付き合い方を考えます。

□ 1章 身勝手な人とのつきあい方
身勝手な人はいますよねー。
色々なシチュエーションはありますが、身勝手な人とは感情論で話すのではなく論理的に言い負かしてしまうのが良い様子。事実に反論はできないですしね。

□ 2章 感情的な人とのつきあい方
こちらは王道でしょうか、相手が感情的であることを把握した上で、少し間をおいて冷静に対処すると言うのがいいようです。
また意外と『普段からのコミュニケーションを密にする』ことも大切なようです。

□ 3章 怠けてばかりの人とのつきあい方
いますねー。急に訪ねていったら机に向かって何かしている風なのに寝癖がついている人とか。
相手を叱る事だけでは伸びないので、ほめてみたり、期待を掛けてみたりしながら忙しくさせてみるのがいいようです。仕事で忙しくなる喜びを覚えれば、こういう人ってあっさり変わったりしますよね。
逆にそういう上司の場合だときっぱり断って自分の仕事は自分でするようにしてしまうのもいいようです。

□ 4章 気を使わない人とのつきあい方
この章で一番同意したのが『話の長い人への質問は、より具体的にする』という項目でした。
本当にそうなんですよ。
話が長い人にあいまいな質問をすると、話がどんどん枝分かれしていって知りたくも無かったようなことまで全て一通り説明されてしまうので、具体的に何を知りたいのかをはっきり伝えないと危険なんです。
これは僕の金言にしようと思います。

□ 5章 頑固な人とのつきあい方
項目で『一対一でかなわなければ、多数でせめる』という驚愕の一言がありますが、それはさておき。
これも感情的な人と同様に頑固である事を前提に、たとえば相手の意見をまず『そうだねー』と受け入れたりしながら対処するのがいいようです。相手が部下の場合でも、頭ごなしに叱るのではなく、相手の意見を聞き入れながら…でしょうか。

□ 6章 マイナス志向の人とのつきあい方
いますよね。
僕はこういう人に対しては『失敗しても爆発したりしませんから』と言うようにしています。
事実、こういう人は失敗に対する恐怖感が強い。
でも失敗をすれば取り戻せば良い。相手にそれを教えてあげる事が大切なんでしょうね。

□ 7章 嫌味な人とのつきあい方
嫌味に嫌味で応対してはいけない!まさにその通りですよね。
相手が取引先の場合には軽く受け流せばOK。
嫌味には強気の正論…でいいようですね。

□ 8章 攻撃的な人とのつきあい方
弱みを見せるなっ!とのこと。
常に強気で戦いを挑むのが吉とのことですが、あえてリーダーにしてみるなどもいいようです。
でも攻撃的な人って僕も苦手なんですよね…。面倒くさくて。

□ 9章 自尊心の強い人とのつきあい方
よいしょに弱いからおだてながら相手に自分の意見を飲ませていく事が大切だそうで、頑固な人への対処にも似ていますね。
自尊心をつぶす事よりも、それを上手く利用していく事がいいようです。
うーん。自尊心を気持ちよくつぶしていくのが好きだったのに。

□ 10章 潔癖症の人とのつきあい方
こういう人、前にいたんですよ…。ハンカチ片手に仕事をされるとm自分がばい菌になってしまったような気がします…が、ここでいう潔癖症は仕事面においての潔癖ですね。

□ 11章 ズルイ人とのつきあい方
相手のごまかしを事前につぶしておくような形を作っておく事が大切なんですね。
その一つが『聞いていない』を防止するために口頭で指示をしないなどの対処だそうです。

□ 12章 愛想がない人とのつきあい方
ここは単純に人間づきあいのような項目でした。
相手が愛想が無いからと言ってこちらもそっけない態度を取るのではなく、こちらからこそ愛想のある対応をして相手に心を開かせる…基本ですね。

以上、12章で88項目でした。
ビジネスシーンで役立つものもあれば、人間としての基本的なこともあったり…。
人によっては当たり前のことじゃん!と思うこともあるかもしれませんが、社会に出てみると意外に当たり前のことこそ教えてもらえないものです。

※この本は電子書籍で美味しく頂きました。

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知らない人はバカを見る!「超」裏ワザ大辞典/裏ワザ発見倶楽部
裏ワザブームなんていうものがありましたが、そんな一冊で実生活に深くかかわった内容になっているのがこの 『知らない人はバカを見る!「超」裏ワザ大辞典』です。

この本で紹介されている裏ワザは、決して面白いとか誰かに教えたくなると言うものではなく、意外と知られていない精度やサービスを活用して得しよう、困難から抜け出そうと言うものです。
なので『物損事故を起こしたときの裏ワザ』であったり、『山で迷って夜になったときの裏ワザ』といった、かなり実用的なものが多いです。

世の中、色々と上手いやり方があるんだなぁ~ということでしょうか。
もちろんこうした本を読んで予習しておく事も大切ですが、何か困ったときには専門家の方へ相談してみれば、自分だけでは解決できなかったような事でも解決できたり負担を軽減できたりするような方法が残されているかもしれません。
ただし実用面ばかりなのかといえば『男性が痴漢の被害を受けたときの裏ワザ』などといったものもあります。黄色い声を出せばいいんです。

実中々出くわす機会の少ないようなものが多いですが、いざ出くわしたときに『そういえばこんな事を書いてあったような気がする…』といった風にでも出てくれば最高じゃないですか。


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小説 こちら葛飾区亀有公園前派出所『ぬらりひょんの褌』/京極夏彦
あの『こち亀』を小説化したのがこの作品です。
秋本さんが『70年代から使っているおもちゃ』と表現するように、『こち亀』は数ある漫画の中でも有数の連載期間を誇る日本を代表する漫画のひとつです。
長い時間を経るにつれて、キャラクターたちは秋本さんの創作から個性を持つ創作物として、まるで自我をもって作者の出すシチュエーションの中で自由に踊っているかのように見えてくるのは僕だけではないはずです。
今回は著名な作家さんたちが、その両さんたちを操って見せます。

『どすこい』に登場する南極夏彦と謎の老人が登場する、面白おかしい作品です。

このシリーズでは初めて両さん以外を主人公に置いた作品で、大原部長と寺井が古書を求めて買い物へ行くという設定の物語でした。
原作にもなかなか登場しない取り合わせですが、実は過去に両さんと出会っていた!なんて展開から妖怪の物語へ持っていくの言うのは、さすが京極夏彦さん!
ちょっと強引といえば強引ですが、京極夏彦さんらしい作品に仕上げられています。

大原の人生は―両津勘吉の掌の上に乗っかっていたよう物ではないか』。

いや、なかなかに面白い作品ですよ。
それ以外にも大原&寺井のペアの会話もなかなか面白い。会話の再現度は一番高いように思います…と思って解説を読んでみたところ、『全単行本を精読している』ときた。
うわぁ、全くつながりを感じられなかった!作品自体はとても変り種ですが、原作にとても忠実だったので楽しめました。




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芝居狂冒険/夢野久作
夢野久作さんの短編から芝居狂冒険を読んでみました。

主人公は芝居好きながら、普段は気弱な青年です。
彼はふとしたことから、女性が今でいう結婚詐欺のようなものに遭おうとしている事を知ります。
それを阻止しようと、大好きな芝居を真似て相手の男をやっつける…。

夢野久作さんとしてはとても普通な、読後感も痛快な感じのする作品です。

しかしこの作品は考察というほどでもないけれど、読み方によっては夢野久作さんが描く独特な世界観を理解するうえでとても判りやすい作品のようにも思います。
主人公は芝居という『虚構』と、結婚詐欺という『現実』を混ぜてしまうことで事件を解決します。
現実の彼はとても気弱で、最初に事件を知ったときにも周囲の人や警察へ知らせることで解決しようとしています。
しかしそれがかなわなかった彼は自分の置かれているシチュエーションを『主役(たてやく)』とし、大活躍する思い込みから、実際にそれをやってのけます。

現実と虚構の入り混じった空間。
そこには無限の可能性が生まれるかもしれない。

この作品はとても判りやすい一例のような気がするのです。
しっかし、この本を書いたのとドグラ・マグラの著者が一緒だというのが僕にはよく理解できない(笑)。


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聖闘士星矢 海皇ポセイドン編
星闘士聖矢、聖域編の次に描かれたのはついに神対神の戦いとなるポセイドン編でした。

アニメ版ではポセイドン前哨戦としてアスガルド編がはさまれ、このポセイドン編にて終了となりました。

□ あらすじ
かつてアテナとの戦いに敗れたポセイドンが復活し、地上を洗い流そうと大雨や津波などの天変地異を起こして世界をパニックに陥れた。その事に気づいたアテナは計画を阻止するために海底神殿へ乗り込みます。
そしてメイン・ブレドウィナと呼ばれる海底神殿を支える巨大な柱の中に身を投じ、地上に降る雨を一身に浴びて時間稼ぎをします。その間に星矢たち青銅聖闘士たちはポセイドン神殿とそれぞれの海を支える柱を守る海闘士(鱗衣と呼ばれるクロスを身にまとう)達と戦う事になる…。

□ どこかで見た光景。

なんとなく十二宮編とかぶる設定なので、ちょっと食傷気味という人もいるかもしれません。
アニメで見ていた頃は子供だったのであまり意識していませんが、アスガルド編も含めると『アテナが死ぬタイムリミットがある→星矢たちがばらばらで何人かの敵を倒したり、何かをしなければならない→みんなボロボロ→星矢で勝つ→沙織さん、美味しいところを持っていく』という繰り返しを、なんと三度も行ったわけです。
アニメがポセイドンで終わったのも仕方ないかなぁ…。
ポセイドン編では海を支えている柱を守る海闘士を撃破し、キキが持ってきたライブラのクロスについている武器で柱を打ち砕く→最後はポセイドンとやりあう!という展開でした。

□ 覚醒する青銅闘士たち
前作では大いに油断している感があるとはいえ、黄金聖闘士たちを打ち破ってきた星矢たちに成長の兆しが見えます。
それはたとえば聖衣をよみがえらせるために黄金聖闘士たちが自らの血を提供してくれた事に端を発する青銅聖衣の黄金化機能(小宇宙が高まると聖衣が黄金に変化する)や、ここまで昇龍覇一辺倒だった紫龍がシュラのエクスカリバーを継承していたり、氷河はお師匠さん(アニメでは師匠の師匠でわが師も同然)の技を使いこなしたり…。
十二宮編で習得した事を最大限に活かした戦いぶりを見せます。
ハーデス編と聖域編にはさまれて印象の薄いシリーズではありますが、間に挟むエピソードとしては絶対に必要なものなんですね。

□ こんな人たちもいた!
海闘士に関してはそこそこ強い方々なのですが、特筆すべきは二名。
まず一名は氷河のかつての兄弟子だったアイザック。
こちらは氷河がマーマに会いに行こうとして失敗した際に、それを助けようと海難事故に遭ってしまいそのまま海に居ついていたというキャラクターでした。ここで再びクリスタルセイントのウットオシイ影がさして話がややこしくなるわけですね。
ところでこの再会の前にカミュに化けた海闘士に痛い目にあわされ、アレはカミュが自分にクールなる用に伝えてくれたんだ!と言い聞かせていたのですが、再会するや否や涙ダーダーで、とても感情的になっておられました。
そしてもう一名はハーデス編でも活躍、サガの弟であるカノンです。アテナの謀殺を最初にたくらんだ人でしたが、それを聞いた(正義の)サガによって幽閉されていました。ちなみに期間はアテナが許すまで。時は13年前、アテナが生まれたばかりの頃でした。許すも許さないも、まだ物心もついてないガキに運命を握られ、カノンも絶望した事でしょう。
この人が首謀者でした。本物のシードラゴンはどこにいったのでしょう。
ただ他の面子に関しては別に縁故があるわけでもなく、どこと無く十二宮の簡易版と言った趣があります。

□ 感想。

アニメ版があっという間に最終回へ向かったり、原作でも微妙に影が薄かったりしますが、個人的には結構好きなんです、ポセイドン編。
カミュの聖衣がやってきたり、テティスが最後にポセイドンの身体になっていたジュリアンを地上へ送り届けたりとか、物語としてとてもコンパクトにまとまっていて好きでした。
星矢の射手座聖衣、紫龍の天秤座聖衣、氷河の水瓶座聖衣と、なかなかいいなぁと思う反面、大人になった僕はさり気に取り残された瞬と一輝を思うわけです。コネって大切だな…と!
あ、でも瞬のバリエーション豊な技が見れるという意味では、ポセイドン編は興味深いですね♪

※余談
そういえば黄金聖闘士は聖戦が近いと言う事で自宅待機十二宮を張っていたわけですが、聖闘士の本来の実働部隊であるはずの白銀聖闘士さんはどうされていたのでしょう。シャイナが駆けつけ、魔鈴が星矢の姉貴探しをしていた以外は…あぁ、壊滅状態だったのか

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小説 こちら葛飾区亀有公園前派出所『一杯の賭け蕎麦 ―花咲慎一郎、両津勘吉に遭遇す―』/柴田よしき
あの『こち亀』を小説化したのがこの作品です。
秋本さんが『70年代から使っているおもちゃ』と表現するように、『こち亀』は数ある漫画の中でも有数の連載期間を誇る日本を代表する漫画のひとつです。
長い時間を経るにつれて、キャラクターたちは秋本さんの創作から個性を持つ創作物として、まるで自我をもって作者の出すシチュエーションの中で自由に踊っているかのように見えてくるのは僕だけではないはずです。
今回は著名な作家さんたちが、その両さんたちを操って見せます。

次に紹介するのは柴田よしきさんの作品です。
代表作のひとつである『花咲慎一郎』シリーズから無認可保育園園長兼探偵というユニークな主人公が登場、両さんたちとめぐり合います。

この作品、ちょっと賛否両論有りそうかな?という部分がひとつあって、それが冒頭に出てくる秋本麗子の口調です。
『ましたー』や『でーす』や、『ですぅ』やらと、やたら妙な口調でしゃべる。
なんだろう、この違和感。
最新の作品には余り目を通していないものの、僕の知っている麗子さんはこんな口調ではなかったような気がする。
しかし巻末の解説によると、柴田よしきさんは初期からのファンで会社員時代もランチの友にこち亀を読み、最近では娘さんと一緒に(もしかして香取慎吾さん主演のドラマも見てるのかな?)アニメまで見ているという、僕からすればファン暦で大先輩に当たるお方なのです。
違和感というと否定的に聞こえてしまうかもしれませんが、それぞれの受け止め方やそれぞれのイメージのメンバーたちがいるというのはとても興味深いですね。

ちなみに花咲慎一郎さんの秋本麗子への最初の印象は『金髪コスプレミニスカポリス』で、中川圭一は『むかつくほどの美男子』、そして両さんは『顔が濃い、濃すぎる』でした。

この作品でいつも食い逃げを繰り返す老人を立ち直させる為に両津勘吉と花咲慎一郎が暗躍するという物語でした。
序盤で口調に違和感が…といったものの、なるほど古くからのファンであるだけあって、とてもこち亀らしいオチにもっていっています。
秋本麗子ファンには多少感じるところがあるかもしれませんが、僕にはお勧めです。

しかし柴田よしきさんがこち亀とは!
関係の無い話ですが、柴田よしきさんと、僕の中学時代の現代文の先生って瓜二つなんですね。
なので漫画っていうイメージが全くなくって、作品自体を読むのも今回が初めてです(笑)。
だって著者の近影とか見たら叱られそうなんだもん!
食わず嫌い(っていうわけじゃないけど)が解消されて、とても有意義でしたd('∀'*)


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システム手帳新入門!/舘神龍彦
以前にZAURUSの本を紹介した事があるように、僕はPDAユーザーです。
ですがPDA市場の落ち込みぶりや、愛用し続けていたZAURUSの生産終了など、そろそろ先行きが気になってきました。今使っている子が全て壊れて、ネットオークションでも購入できなくなるまでは頑張るつもりですが、次世代への興味として、実はスマートフォンよりもシステム手帳に興味があります。
PDAで最新技術に触れた反動からくるアナログへの憧れかもしれません。

そこで手にとって見たのがこの一冊です。

まさにシステム手帳入門者の為の一冊です。
システム手帳の使い方や創意工夫などの他に、初心者が一番迷うであろう選び方も紹介されています。
そして今の時代らしく、『IT時代の手帳を考える』という項目もあります。
これ、とても大切な事だと思うんですよね。
携帯電話の多機能化やネットブックなどの携行性の高いPCの登場、まぁ廃れつつあるのですがPDAなど、様々な形で従来のシステム手帳の役割をこなす存在があります。
著者はここで『デジタルの十八番、アナログの得意技』として、共生していける形を提案しています。
僕の使うZAURUSにも手書きメモのソフトは入っているのですが、やはりまだ感度やスピードの面で手書きの方がストレス無く目的をこなす事ができます。
リフィルを取り外しながら使う事の出来るシステム手帳というのは下書きのような意味でも強みがあります。メモをして、いらなくなれば捨てる事で綴じ手帳のように雑然とした状態にならずに使う事が出来ます。
もしかすると今はPDAが元気な僕も、システム手帳を持つ事でもっと便利になる事ができるかもしれない…そんな可能性を感じる事も出来ました。

こんな事を書くとシステム手帳のユーザーさんから笑われてしまうかも知れないかも知れませんが、システム手帳のリングに色々な大きさがあるということを僕は知らなかったんですね。
リングの小さいものを選べば、コンパクトなサイズでシステム手帳の利点を使う事も出来ます。

またPDAだとPalmやPocketPCはフリーソフトが多くて便利だと言われていましたが、システム手帳の拡張性も侮れません。市販されているリフィルも多いですし、PCを利用して好みのリフィルを作る事もたやすい。
カバーの選び方によっては色々なものを綴じる事も出来ますし、ボールペン数本を収納する事もできます。
人によっては資料を貼り付けたり、新聞記事や雑誌の記事、写メールを貼り付けたりと様々な形でオリジナルの手帳を作り上げている人もいますし、拡張子だのメモリだのと言わないシステム手帳にはアイディア次第でなかなか便利な機能を持たせる事が出来そうです。

それぞれにいいところがあるんだなぁ~と納得です。

どんな機器、文具でも使い方次第です。
PDAもシステム手帳もその『使い方次第』の上限がとても高く設定されているので面白いですね。

個人的にはもう少し使い方に関する記述が欲しかったのですが、そこは入門編なのでこんなものなのかもしれません。
僕の中で、PDAを使い切ったあとはシステム手帳というのが少し現実味を帯びたような気がします。

ただ思っていたより高価なんですね。
本書の中である大手メーカーのエントリークラスが1万円くらいというに大きく驚きました。
中古のリナザウとかクリエが買えちゃいます。


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聖闘士星矢 THE LOST CANVAS 冥王神話3~4/原作:車田正美 漫画:手代木史織
先に紹介した車田正美さんの描く星矢シリーズ続編であるND冥王神話に対し、同じ題材、共通するキャラクターを採用して描いた手代木さんによる星矢…THE LOST CANVASことLC冥王神話と呼ばれる作品を読んでみました。
2巻で死に掛けたテンマを助けるために耶人とユズリハが冥界に行く…という物語です。
同時進行で黄金聖闘士と冥王軍との直接対決も描かれており、プロローグのようなエピソードが続いた1~2巻より、ついにここから戦いが激化します。1~2巻まででやめていた人はぜひとも3巻も読んで検討してみてください。
後、僕自身もなれてきたのかもしれませんが、手代木さんの描写もこなれてきたというか、さすが元々ファンだったというだけあって、車田正美さんに勝るとも劣らない迫力が出てきたように思います。
原作で定番だったクロスの分解装着図も3巻より開始です。これは一応原作未登場のものに限られているのか、第一回目は補強された状態のユニコーンでした。

□ 彼は馬じゃない、ユニコーンだ!!
この作品で大いに注目していただきたいのが耶人です。テンマを救うために自らを犠牲にしてまで戦う大きな役割を負っています。
後にユニコーンの聖衣を継ぐ事になる邪武は、少女時代のアテナにつき合って馬を演じ、お尻に大きなダメージを負った人以上の存在になれなかったのですが、このLCにおいて、ユニコーンが大活躍です。
まず原作では雑兵相手にしか炸裂させなかったユニコーンギャロップが強敵相手に決まります。
ただの蹴りに見えるのですが、調べてみると大量の蹴りを瞬時に繰り出す技だそうです。
元々が星矢のライバルと言う設定だったので、流星拳に対する蹴りだったのでしょう。
更にテンマを助けるためにスペクターを自分にひきつけておいて救うなど、なかなか健闘しております。

ちなみにこの作品でスペクターにやられかけた耶人が『一角獣ってのは馬なんだろ?だったら俺様が乗ってやるよ』とからかわれるシーンがあります。
それに対する耶人の答えは『誰が乗せるかこんにゃろー!!』でした。
…邪武、悲しいよ。
ただ活躍の場はあるものの、イマイチ実力不足という設定はそのまま引き継いでいる模様。

□ めちゃ格好いい魚座
第3巻では魚座の黄金聖闘士も登場します。アルバフィカは原作同様美しい系のキャラです。
原作のアフロディーテといえば、ハーデス編ではデスマスクと同様にやられキャラとして描かれてしまいましたが、手代木さん、めっちゃ格好よく描いています
原作同様に魔宮薔薇を扱う彼は、命がけで村を救うという物語の上に、修行の為に全身の血にまで毒が流れているので余り周囲の人間と接しないというとてもストイックな設定になっています。
そんな彼がスペクターのミーノスへ向けて吐いた台詞は『美しいという言葉は貴様がしたように常に私の誇りを傷つける』でした。うぉ。ぜんぜん別人設定やん。

□ そのまんまなご先祖様
その反面、第4巻では乙女座のアスミタが登場しますが、こちらはシャカそのもの。
出てきた瞬間、『うぉ、あんたなにやってるんだよ!』くらい似ています。何だかアスミタに関しては原作からの再現度が以上に高いような気がします。
あえて言えばシャカよりも少し哲学的かな、くらいのものです。
テンマに何の為に戦うのかを問いただし、納得しなければ殺すこともいとわない勢いでした。
こちらも目を瞑っていますが、シャカとは違って本当に目が見えないという設定で(シャカは五感のひとつを封じることでコスモを高めていた)、目が見えないゆえに『理』にこだわるような男でした。

□ おめでとう、手代木先生!!
この第3巻は手代木先生にとっても大きな意味を持つ巻で、『三巻以上の単行本を出した経験がないのでなんだか信じられません…』という言葉どおり、初めて3巻以上の長期連載になったという記録的な一冊でした。
それが今では(2009年8月)10巻を超え、100万冊を超え、しかもアニメ化です。原作の効果があるとはいえ、手代木先生の代表作となったと言えるでしょう。
凄いよ、手代木先生っ。


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世界の中心で愛を叫ぶ/片山恭一
少し前に『セカチュー』の愛称で人気を博したのがこの作品です。

主人公である朔太郎が恋人だったアキの死を回想するところから始まる恋愛物語です。
ありきたりな十代の恋人同士に訪れた『病気』、そして『』。
居なくなってしまった恋人の遺骨を持った彼は彼女の思い出に触れに、懐かしいふるさとを訪ねた…。

こんな感じです。
映画化、ドラマ化と大きなヒットになったのですが原作と映画とでも多少違いがあり、原作のほうが表現としてはもう少し内面的なところを表現しているかなという感じです。
哲学的というと少し重苦しいですが、恋人が死んでしまって悲しいなぁという作品ではないです。
そこから感じ取る事の方がテーマなのかも知れません。

ただ個人的には映像化作品のほうがよかったかなと思ったりします。
それは一般的な評価である文章の質とか表現力とか否定的な意味ではなく、僕も港町に生まれていたからだと思うんです。
出てくる風景に、とても共感しやすいというか、自分に近いところへ作品を落とし込んで感じることが出来る。後、映像化された作品のほうが二人の恋愛が等身大に感じられるところもあるのかもしれません。
原作から入っているので死ぬのは判っているのですが、『あぁこのまま二人をずっと一緒にいさせてあげたいなぁ』と、そんな風に同じ目線から感じられる作品です。

映像化の他にコミック化もされています。
こちらは未読ですが、映像化作品に比べると原作に忠実になっているようなので、興味がある人は手にとって見てもいいかもしれません。

ところで映像化作品で一番感嘆したのは主人公の配役でした。
映画:少年時代→森山未來さん、大人→大沢たかおさん
ドラマ:少年時代→山田孝之さん、大人→緒形直人さん
よくもまぁこれほど違和感の無い配役が出来たものです。本気で感嘆しました。

ちなみに原作の舞台は明確に設定されていないものの、概ね宇和島とされており、物語に登場するものも幾らか実在するそうです。映画での惚れ惚れするような港町の風景は香川県高松市、ドラマの穏やかな港町の風景は伊豆半島にある松崎町がそれぞれ舞台になっています。
映画作品の主題歌の瞳をとじては朔太郎目線で死んだ恋人を想うような内容で、ドラマの主題歌のかたち あるものは死んだ少女の目線のような内容で描かれていて、こちらも比べてみると面白いかもしれません。

原作に関しては爆発的なヒットになった反面、批判も多い作品でした。
僕も個人的には決して読み易い作品だとは思わないのですが、映像化に耐えうる作品だけに感じて楽しむ作品かなと思っていますし、映像化や漫画化、それぞれの表現の仕方を比べながら、時には重ね合わせながら手にとって見るのはとても面白いことだと思います。


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リアル仕事術/小阪裕司
THE21という雑誌で連載されていた『もっと力を!!』を一冊にまとめたのが、このリアル仕事力という本です。
著者の小阪裕司さんはこの本の中で21のキーワードから仕事へ取り組んでいく気持ちの持ち方やコツについて語られています。
21の中には共感できるものもあれば、共感しかねるものもあります。

でも僕はそれでいいと思います。
この本の中に『断る力』というコンテンツがあります。
これは歴史と格式あるホテルへ子供連れで行った際に子供同伴を時間限定ながら限定的に許可してもらったエピソードですが、ホテルの格式や子供外無い事を前提に来ているほかのお客様の事も考えれば断るべきだったのではないかというエピソードです。
時には何かを柔軟になる事も大切ですが、どうしても吸収できない時は仕方ないと思うんです。
それが『断る力』なんじゃないかな、と。
人はスポンジであるべきだと言われます。だけどスポンジの気持ちになることが出来ても決して僕達はスポンジじゃない。21のキーワードを一つずつ丁寧にさらってみて、その中で自分に足りないもの、自分がそうありたいものを拾い上げていければいいと思うのです。

ネタバレ等は続き以降で。
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