本の虫、中毒日記

読書感想文、乱発中。

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Fujisaki

Author:Fujisaki

基本はシャーロッキアン。
でも雑食の本の虫。資格からマンガまでそこに文字がある限りっ。

紙魚、コナチャタテとはちょっと違う本の虫ですので、駆除はご容赦下さい。

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山口組四代目 荒ぶる獅子/溝口 敦
山口組四代目組長を務められた竹中正久さんの人生を追ったドキュメンタリー作品です。
少年時代から、組長に上り詰め、そして突然の死までが詳細に記録されています。

そのイメージに反してとても聡明で、シャイな方。
抗争の中で命を落とされた方ですが、この方の人生を見れば見るほど、機転の良さこそが竹中さんの最大の武器だったんだなぁと感じます。その聡明さで、幾度となく周囲の人間を助け、警察からの追求も最低限に抑え込んできています。
そういった方だからこそ、自ら望んでではなく、周囲から望まれて四代目に就任する事になったのではないでしょうか。
イメージが変わる一冊です。

解説は弟で竹中組組長だった竹中 武さん。
いいこと、ウソばかり書いている本には値打ちがない。この本は人間・竹中正久の実像に限りなく迫ったものと言える。』という言葉で、この本の内容に太鼓判を押しています。



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ドラゴンクエスト ダイの大冒険31第2の覚醒!!!/三条 陸、稲田浩司
過去の歴史がどうあれおまえはおまえだ!
ドラゴンクエストの派生作品でありながら、本家のDQシリーズに大きな影響を与えた名作、DQ ダイの大冒険シリーズ、ダイが父親の技を使いこなすようになる31巻を読んでみました。

レオナ姫の危機にダイが生まれつき持っていた紋章に加えて父親であるバランの紋章を継承するという経緯が描かれています。
この辺りでなぜかバーンを中心に竜の騎士の詳細が解説されています。ちなみに双竜紋という命名まで。サービス満点です。頭文字Dの涼介とかパパとかみたいな役割ですね、きっと。

この巻以外の解説も含まれるのですが、竜の騎士が持つ紋章は代々同じものが一つだけ継承され続けているものです。
それは竜の騎士の生みの親である聖母竜によって産み落とされる時に渡され、死する時に返還されるのだそうです。
そしてその紋章の力は超人的な能力のみではなく、代々の竜の騎士が経験してきた経験や知識を蓄積していきます。
たとえばダイはその蓄積を身につけることで本能的に自らの体が竜の騎士最大の技であるドルオーラに耐えうる状態になった事を悟り、その力によってバーンパレスの魔力炉を破壊します。

ちなみにどうでもいいことですが、聖闘士星矢に登場する聖闘士の最上級クラスである黄金聖闘士が身に着けている黄金聖衣(ゴールドクロスと読む!!)にも同様の機能がついています。

で、バランはダイの中で生きていた、と。
はいはい、少年誌でそう簡単に人は死にませんよ、と。
ちなみにレオナのサービスショット満載もこの巻でどうぞ。




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設計者のためのPhotoshop&GIMP活用術
GIMPがここまで高性能な理由の一つに、adobe社のphotoshopがLINUXに対応していない事が挙げられます。
LINUXをメインまたは唯一のOSとして愛している人にとっては、GIMPはまさにPhotoshopの代替となる存在なのでしょう。そして多くの人々にとって高価なソフトであるphotoshopに、GIMPがどこまで対抗しうるソフトなのかは注目すべき点なのではないでしょうか。

この設計者のためのPhotoshop&GIMP活用術という本は建築写真レタッチをphotoshopとGIMPの両方のソフトを用いて実践しています。
Photoshopではこのように処理する、GIMPではこのように処理すると並んで紹介されると、GIMPがオープンソースのフリーソフトでありながらも、かなり高性能なソフトである事がよく判ります。

もちろん二つのソフトを比べる以上に、建築写真レタッチの基本がわかりやすく解説されている一冊である事も忘れてはいけないでしょう。
操作が一つ一つ詳細に解説されているので、初心者の方にも安心。

…ただ、まぁ。
設計やプレゼンテーション、建設業界では定番のJw_cadで作った画像の加工まで対応できるとは言うものの、なかなかこれだけの操作を求められる機会も素材も多くの人々にはないような気がしますし、結局のところやっぱりこういう操作をするのであればわざわざGIMPを選択する環境というのは余りないようにも思います。
趣味で楽しむとか、GIMPの性能を知るという意味では非常に有意義な一冊。



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ドラゴンクエスト ダイの大冒険28復活!!!大勇者/三条 陸、稲田浩司
おまえたち人間の神というのも…中々粋なやつのようだぞ…
ドラゴンクエストの派生作品でありながら、本家のDQシリーズに大きな影響を与えた名作、DQ ダイの大冒険シリーズ、当時の僕が一番好きだった大魔王ハドラーの最後が収録された『ポップ・炎に死す…!!!』を含む28巻を読んでみました。

ダイとハドラーの戦いが終わった隙を狙ってキルバーンは炎の檻の中で相手を焼き尽くしてしまうダイヤ・ナインという罠を仕掛けていた。
何か仕掛けられると感じていたポップは二人の間に入り、両手のヒャダルコによって炎の檻が進行するのを食い止めようとしていたが、外からではどうすることも出来ない強力な炎の前にだんだんと気力を奪われ続けていた。

ポップがだんだんと絶望的な思いになった時、ハドラーがポップを一喝するのです。
最後の最後まで絶望しない強い心こそがアバンの使徒の最大の武器ではなかったのかっ!!
これまでアバンの弟子たちと戦い続けてきたハドラーが身をもって感じた事なのでしょう。
ポップは『まるで先生みたいなせりふ』と、再び持ち直して見せます。

ここから、ハドラーが恰好いいんです。
ポップのメドローアで突破口を開こうとしたポップですが、炎の勢いが強すぎて罠の中で炎の魔法と氷の魔法を同時に働かせることができずにいたところ、崩れかけている体でハドラーが炎を食い止めてみせるのです。

そんなハドラーを見たポップは、メドローアで脱出する直前、ハドラーに手を差し伸べ、罠からの脱出に失敗してしまうのでした‥・。

ネタバレ等は続き以降で。
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イラスト・図解 サーバのしくみがわかる本/斉藤 孝
そろそろ会社にもサーバを導入していきたいなと思って手にした一冊です。

なんとなく使い方も判るし、用意の仕方も判る。
でもどんな仕組みになっているのだろう?という事で、とりあえず基礎的な知識から学ぶためにイラスト・図解シリーズです。

この本はイントラネット、メールサーバ、Webサーバなど、色々な場面で活躍するサーバの仕組みや必要な機材や技術が実務レベルにまで踏み込んで紹介されているので、概念を把握する事と同時にどのように運用していくべきなのかを検討する事までを学べます。
特にイントラネット(インターネットの技術を社内などの限られたネットワークにも導入したもの)に関する記載は詳細で、HTMLの記載の仕方やCGI(データベースとHTML文書の提携)の導入までが事細かに解説されています。

ただもちろんイラスト・図解シリーズなので、実際に運用し始めるときに参考書として利用できるものではなく、その内容の多くはたとえばメールサーバーの解説のように『あぁ、こういう仕組みになっているのか』という事を把握する程度の内容に留まっています。
こういった本は次の本へのスタートライン。
そしてスタートラインと割り切っていれば、この上なく充実したスタートラインだといえるでしょう。

少し古い本なので、時代柄かプッシュサーバが新しい技術として紹介されています。
インターネット従来の情報を求めてアクセスする方法から、クライアントが欲しがっている情報を自動的に配信していくシステムへ。
様々なサービスの裏で、様々な形でサーバが活躍している。
その事が判るだけでも良い勉強になると思います。

後、プロトコルだのパケットだのとよく聞く単語の割には意味が余り正確に把握できていなかったような言葉も紹介されているので、ひっそりと勉強が出来ます。
ちなみにパケットという言葉はLANを一つの情報のやり取りで長く占有されないように情報を幾つかに分けて(パケット分割)やり取りする技術です。
時代が凄いスピードで流れていくので、気がつけば周りが使っているからなんとなくそういう意味だろうと思って使っている単語がとても多いので、サーバを作ろうとしている人でなくても、たまにこういった本を手にとっておくことが大切なのかもしれません。



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Linux100% Vol.7
ライブCDを楽しんでいた頃から、気がつけばCDもDVDへ変わりつつあります。
コストの面でも昔のように気軽に楽しめる感じではなくなったなぁ…と思っていたところへ、Linux100%でのライブUSB特集が組まれていたので、早速手にとって見ました。
価格が下落したUSBメモリーなら安価で、更にコンパクト、そして再利用も楽勝!再びおもちゃ箱を手に入れた気持ちになりました。
ライブUSBの特殊が組まれていたのは以下。
1.Ubuntu
 install_usbというスクリプトをダウンロード、実行~作成
2.Fedora
 専用のLiveUSBCreatorで簡単に作成。最も簡単との説明でした。
 nVIDIAドライバを導入する場合は直接インストールを実行。
3.Knoppix
 パーティションの変更~mkbootdevで作成
4.Puppy Linux
 インストールアイコン~USBを指定で作成
5.Damn Small Linux
 標準搭載のUSBメモリーへのインストールが不安定なため、Explzh for Windows、Syslinuxを用いてWINDOWSより作成
6.SLAX
 ライブCDのboot,slaxのフォルダをUSBへ貼り付け~コマンド入力で作成

以上で、全て手順が開設されているので止まる事はないでしょう。
意外と手順ではDamn Small Linuxが少し厄介です。純正の機能で簡単に出来ればいいのになぁ…。
この本を読みながらの作業で言えばFedora、Slaxが一番簡単。読み進めるだけでOK。ガッツリ使うのであればFedora、持ち運びの手軽さを選ぶのであればSLAXがそれぞれ便利でしょう。
また手軽さと困ったときの情報量でいえばUbuntuが便利でしょう。
今後はWINDOWSも含めてUSBで自分のPC環境を持ち歩くような時代が来るのかもしれません。

ちなみにこの本ではUSBからのブートに対応していないPCでライブUSBをするための方法として、ブートに関する部分のみをCDへ入れて、残りの部分はUSBから起動させるように設定するといった手段が紹介されています。
ライブUSBの手軽さは半減ですが、変更の保存などのうまみを楽しむのには便利でしょう。

このほか、KDEXfceLxdeのデスクトップ環境の変更の仕方が紹介されています。
以前の記事で作成したLinux100%特性のUbuntuカスタマイズバージョンであるLinux7のようなWINDOWSやMACを模倣したデザインの作り方から、オリジナリティ溢れるアレンジの方法まで様々に紹介されています。
Linuxの使い勝手がWINDOWSに近づくにつれて、使っていてもLinuxと気づかれないのが寂しい!という思いを抱いている方がおられれば思い切った形に変更してみるのもいいかもしれません。

他、Linuxとは少し違うものの、国産のOpensolarisであるJarisの特集が組まれています。
多少の違いはあるものの、実際に使うのであれば使い勝手はかなり共通する部分がある上に、この記事を読んでいる限りではWINDOWSアプリに対する対応度は結構期待できる水準になっているようでもあります。
Opensolarisは今まで殆ど触れる機会がなかったのですが、Linux、Unixとかなり似通った性能を持っている事など、僕は非常に興味を持ちました。
こちらもUSBブートの方法が紹介されているものの、ちょっと試そうかというにはスペックが膨大です。
メモリが2G、CPUはデュアルコアが推奨されています。Ubuntuの倍くらいのスペックです。
もちろんここまでなくても使えるようですが、我が家の環境で言うとWINDOWSで使っているメインのPCでしか動かせないので、結局試さないままでした…。

新しい時代への期待が詰め込まれたVol.7といった感じで面白い内容でした。


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世界一簡単!!「GIMP2」ではじめるデジカメ写真修正と加工
この本はある意味とっても贅沢な一冊です。

というのも、この本でGIMPを使う目的は簡単な写真の加工と文字入れ程度だからです。
多少色合いを整えたり、目立つ皺を消してみたり…。
デジカメを購入するとドライバと一緒についてくる簡易的なソフトでも充分にこなせる程度の作業が紹介されています。Photo shopに匹敵しようかといわれるGIMPで!!

これってフリーの強みですよね。
写真の加工に関して余り詳しくない人にPhoto shopを勧めようという人はまずいないでしょう。
でも実際にやってみれば高機能なだけに仕上がりも上々だし、判り易い手引きの元で行えば下手に簡単なソフトを用いて作るよりも随分と簡単に作業が進められる部分もきっと多いはずです。
それが実行できるのはGIMPが無料だから。

ね?贅沢な話でしょう。

GIMPのダウンロードの仕方さえ知っていればデジカメを買い換えたとしても、PCを買い換えたりしたとしても、ずっと一緒のソフトを使い続ける事ができます。(というには、最近のGIMPはちょこちょこ変わってるかもなぁ…。)
実際、この本はとても判り易い。
紹介されている作業がとてもシンプルなので、ある程度使いこなせている人にとっては購入する意味は殆どないけれど、読んでいると不思議とGIMPのようなソフトでも初心者向きに思えてきます。



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奇妙なコンピューター/ピーター・ラヴセイ(シャーロック・ホームズの新冒険)
実はホームズは生きていた…!なんていう説をとる贋作ホームズはままあります。
実際、シャーロッキアンの中には死亡年月日を研究する一派とは別に今でも生きているだろうという説を採用している人は決して少なくないのです!
そんな贋作ホームズを描いたのはピーター・ラヴセイさん。

ある犯罪組織のボスはある日、眠れない夜を過ごしていた。
彼を思い悩ませる存在はHOLMES、ホームズの存在だった。
しかし時代はホームズが活躍した時代から遠く離れた現在、では一体どうしてホームズが彼らを苦しめるのか?
それはロンドン警視庁が開発したコンピューターシステム、内務省重要事件調査機構の略称だったのです。
このホームズと呼ばれた機会には、まさに名探偵ホームズがそうだったように、犯罪解決に必要なありとあらゆる知識が詰め込まれ、いざ事件が起こればその犯人像にもっとも近い人間を抽出することが出来る装置だったのです。
そこで彼らは機械に詳しいという高齢な大学教授の元、略称でモリアーティと名づけられる事となる、ホームズにハッキングできる装置を開発したのです。

ネタバレ等は続き以降で。
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完全犯罪/ジョン・コリア(美食ミステリー傑作選)
好みの問題だと思いますが

ミステリーで食品というのは様々な役割を果たします。
時には浅見光彦シリーズのように物語を通して観光気分を楽しむ要素だったり、山村美紗さんの作品のようにトリックや殺人者の気持ちを込めたものであったり、非常に大きなポイントになることもままあります。
そんな料理へ特化した作品集が小鷹信光さんの『美食ミステリー傑作選』です。
作品中では料理に関する注釈ばかりがつくという異例の作品集に仕上がっています。

今回は第三作目、『完全犯罪』を紹介します。
お次の美食はチョコレートです。

ある集まりで完全犯罪について話が盛り上がっていた。
そんなときに紹介された事例が『死体があり、チョコレートがあり、動機がある』婦人の殺人事件だった。
この事件は殺人事件ではあるものの、ある事情から犯人は完全犯罪を成し遂げ、罪に問われることなく幸せな人生を送ったのである。
もちろんチョコレートからは毒は検出されなかったし、死んだ婦人の体からも毒は検出されなかった。
しかし犯人はチョコレートで殺人を決行したのである。

この事件は実は氷を凶器にすれば凶器を消してしまうことが出来るという、手法に対するオマージュ的なトリックを採用しています。とても美味しそうなやり方で。

ネタバレ等は続き以降で。
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デジタル一眼レフ きほんBOOK/杉本利彦
デジタル一眼レフの撮影テクニックを実際の写真と、デジ一の操作を併せて紹介する本です。
紹介の仕方は非常に詳細で、使ったレンズ、撮影モード、シャッター速度、そしてISO値などまで事細かに記されているので、基本的な操作さえ頭にあればそれに忠実に設定するだけで撮影が可能になります。
勿論これらについて回る専門用語なども紹介されているので、初心者が入門用に手に取るのにも充分な内容になっています。
ただ各種レンズが必要な場面が多いので、初めての撮影用に購入すると標準レンズだけでは再現が難しい場面もあるので、その点は注意が必要ですが、そういった面では中級以上の方にとっても手に取りやすい一冊でしょう。

そのほか、機材選びやPCでの加工の仕方など各種も紹介されています。
特に『画像処理機能の基本』で紹介されている、トーンカーブを用いたレタッチ(たとえば露出アンダーの写真のトーンカーブを持ち上げる事で全体的に明るくする、撮影時に別の色が強くなってしまった画像を元に戻すなどの作業をする為のツール)の説明は、実際に初めて行う時には失敗が多く、実際の写真を見ながら作業を覚えられるこの本の紹介の仕方は非常に判り易いです。

そういえばこの本に初心者の入門編として実際にデジ一の初心者と著者が街中で撮影を行い、実際にプリントアウトしてみるというコーナーがあります。
一人は初心者に位置する女性グラフィックデザイナーの柏田幸子さん、そしてもう一人は少し高齢の柴田博通さんで、こちらの方はデジ一自体は初心者でありながら一眼レフのカメラに関してはセミプロレベルの方です。
勿論柏田さんの方が初心者として貴重な失敗例と改善策を紹介してくれるのでこういったコーナーの中心になるのは当然なのですが、うーん、扱いに男女不平等を感じます。

全体的にはかなり丁寧な教え方が特徴です。
そのまま再現して写真を楽しむもよし、解説に加えられている応用のためのヒントを拾い上げながら、自分なりの撮影の仕方を考えてみるもよし。
ほぼ全ページカラーで¥1500ならお買い得だなと思わせる一冊でした。



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モンスター・コレクション ファンタジーRPGの世界/グループSNE
古今東西のモンスターを一冊に集めた、まさにモンスター図鑑のような一冊です。

もちろんすべてフィクション上の生き物なのでそれぞれの物語でそれぞれの設定で描かれているのですが、この本ではその早い時期の設定や神話などに登場した際の設定等を紹介しているので、ベーシックな設定を知ることが出来る貴重な一冊です。
ちなみにカバーイラストは天野喜孝さん!圧巻のイラストです。
本文中のイラストは残念ながら担当されていませんが、水戸一行さん、米田仁士さん、末弥 純さんという実力派の面々が揃っています。
それぞれに個性的なイラストなので、それをめくってみているだけでもおもしろいですよ。
イラストに関しては結構テレビゲームなどで見かける名前でも、伝聞に伝わる姿だったりD&Dのような古典ゲームの中ではまったく違う風貌のものも多く含まれているのも興味深いところです。

こういった資料は貴重なので、これからも大切にして欲しいですね♪

さて、気になる内容ですが、前述の通り神話に登場するキマイラスフィンクスなどのように伝聞と創作の設定を比べてあったり、それ以外の最近になって作られたモンスターであれば初登場の作品や、それに近い設定を持つ伝説上の生き物(例えばオーガーに対する鬼)なども紹介されています。
ただし初版がS63年と古い為か、登場する引用元も物語では指輪物語、ゲームではD&Dが専らで、ところどころディズニーやスカイフォール、ONE ON ONEなどからの引用が出てきます。
ドラゴンクエストシリーズも既に1~2までは発売されていたはずですが、この当時のグループSNEの方針なのか、それともまだ大ブームになる前夜だったのか?触れられていないようです。

でもこれだけ初期の設定が揃えば、もうそれで充分のはずです。
ファンタジーで何かを作ってみようかと思う人にはいい設定だと思うし、こういった設定を頭に入れた上でファンタジーの作品を読んでみたり、ゲームを楽しんだりしてみるのもおもしろいかもしれません。
例えば『あぁ、このモンスターは指輪物語の設定を踏襲しているな』とか、『お、こっちのゲームはD&Dの設定で作ってあるのか!』といった楽しみ方の幅が増えるかもしれません。

ちなみに50音順で紹介されているのであまり必要は無いかもしれませんが索引もついています。
グループSNEの方々には、今後ともこういったまとめの作品を作ってほしいなぁと思うのです。


※この記事を書いている過程でD&Dの原作者であるデイビッド・ランス・アーンソンさんが2009年4月にお亡くなりになられていることを知りました。ご冥福をお祈りいたします。共著であるゲイリー・ガイギャックスさんも1年程前にお亡くなりになられ、きっとあちらでまた新しいゲームを作っておられるのではないかと思います。


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愚人の毒/小酒井不木
その他何人も未亡人の死とは関係ありません

小酒井不木さんの古い短編推理小説ですが、よく出来た作品です。

ある未亡人の死にまつわる事件です。
彼女には三人の子供が居た。
その内、長兄にあたる健吉は長らく子供が出来なかった夫婦が貰った養子で、その下の弟の保一と妹のきよ子はその後に生まれたので血の繋がりはなかった。
しかしこの健吉は疎まれる事もなく、むしろ子宝をつれてきてくれた存在として大切に扱われ、その人物のよさも含めて、義父は自分達の子供ではなく健吉に家督を継がせるようにと遺言するほどだった。

しかしそんな家庭にもやがて亀裂が入る事になった。
まず次男の保一が遊女と交際を始め、身請けをすると言い出したのです。
母親はこの事に反対し、彼との交際を一切絶ってしまうのです。
健吉は親子中を修復しようと、保一たちを独立させてほとぼりが冷めるのを待つように手配しました。
そんな健吉の気持ちも露知らず、その次に亀裂が入ったのは健吉と義母でした。
今度も恋人絡みで、健吉が勤務先のデパートの女性との結婚を願ったのに反対し、もし結婚するようであれば家督はきよ子に婿でも貰って、その男に継がせると言い出したのです。
このことにより、健吉は母親と殆ど会話をしない生活、保一は連絡を取り合う事もかなわないといった状態に陥ってしまったのです。

そんな中、母親は急に体調を崩し、何度かの発作を起こして死んでしまったのです。
彼女をずっと看ていた医師によると亜ヒ酸中毒でした。
容疑者は母親との関係が上手くいっていなかった健吉と保一。
健吉は決算の時期で家に居ない事が多かったのですが、その時に限って発作が出るという事で怪しまれ、それを怪しんだきよ子が保一をこっそり家に入れて様子を伺っていたのです。


古い古いとは言っても、そのまま二時間ドラマにでもなりそうな作品ですね。
昔は血が繋がっていなくても子宝を呼んだというような評価のされ方もあったんだなぁ…と、この辺りが少し意外なような気がしました。
言葉の表現や登場人物への個性の与え方など、とても読みやすい作品です。
そして完全過ぎるトリックゆえのほころびから犯人が暴かれるラストシーンはなかなか驚かされます。

ネタバレ等は続き以降で。
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瓶詰地獄/夢野久作
非常に短い短編作品なのですが、幾通りもの解釈が出来る非常に興味深い内容になっています。

ある幼い兄妹が南方の島に漂流して、そこで二人で力を合わせて暮らしながら助けを求める瓶詰めの手紙を海へ流していました。
この『瓶詰地獄』という作品は、その手紙が見つかったというシチュエーションで、その内容がつづられているものです。


幼かった主人公が持っていたのは一本の鉛筆にノート一冊、虫眼鏡、水の入ったビール瓶が三本、そして聖書が一冊で、三本の手紙が書かれるまでの期間は非常に長く、幼かった妹がだんだん女性として美しく成長していく事、それに対する二人の戸惑いなどが紹介されています。

色々な読み方があると思うので、以下で僕なりの解釈、考察を紹介します。
ネタバレを含むので続き以降で。
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殺人リレー(少女地獄)/夢野久作
夢野久作さんが少女を主人公に据えて描いた三部作、少女地獄から『殺人リレー』を読んでみました。

前回紹介した『何んでも無い』と比べると直球なミステリー作品になります。
これらはあるバス会社に勤める女性車掌である友成トミ子が、その職業にあこがれる山下知恵子へ送った手紙から構成されています。

友成トミ子は女性車掌として順調に仕事をこなしていたが、彼女には親兄弟もなく、また当時の社会人の女性としての立場の低さからか職場でも余り目立たないようにしていた。そんな彼女は未来へ対する希望が抱けずにいた。
そんな彼女の元へ知人から一通の手紙が届いた。

月川艶子という一緒の業界で勤めている彼女がトミ子へ送った手紙には驚くべき内容がつづられていた。
新高竜夫という男性から求愛され、後は結婚式を挙げるまでという段階になったころ、また同業界の別の会社にいる友人から新高竜夫という男がもしきたら用心するように…という手紙が届いたのである。
その手紙の差し出し主が言うには、彼は色々な女性を引っ掛けており、最終的に飽きてしまうと判らないように殺してしまうというのである。
その手紙を持っているところを新高に知られたという事をトミ子に知らせる手紙を送った一週間後、彼女は事故死を遂げたのだった…。
しかしこの手紙のやり取りには更に続きがあった。
なんと新高が彼女の勤める会社へ入社し、彼女にプロポーズしたのだ…。


この物語はなかなか意味深な作品だなぁと思う反面、何を伝えようとしているのか…。難しいですね、夢野久作さん。

まず第一にトミ子は人生にやりがいを見つけるんですね。
恋愛と、そして友人の復讐。
でもその気持ちはだんだんと変わっていき、新高への愛情が強くなる。
この気持ちは実際に周囲の声があるにもかかわらず、中にいる彼女達は否定できないんですね。
それは艶子も、トミ子も、同じでした。殺されるかもしれない…という気持ちを抱えつつも、信じたい気持ちが勝っているのです。

人の気持ちというのはこんなものなのかもしれません。
本心をえぐられるような、深い位置でのミステリーだなぁと思うのです。



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今日から俺は!!1/西森博之
先日、最終巻を読んだのでついでに最初の1巻も読んでみました。
まずイラストの雰囲気の変化に驚かされます。
中でも一番違うのは三橋の金髪の描き方です。
ただし1巻の後半では既に見慣れた描き方に変わっているので、おそらく面倒だったのでしょう。

□ 二人の出会い
二人共同じタイミングで同じ学校、クラスへ編入します。
編入自体は偶然ですが、同じクラスへ配置されたのは、そのクラスに不良が固まっていた為にいじめられて退学し、人数が少なかったのでその補充の為でした。
ただし出会いは編入前の日で、偶然にも同じ散髪屋を訪れた際に出会っています。
ちなみに二人が人生の変化に選んだのは『THE TOKOYA』でした。
また伊藤は最初に散髪をした際は髪が伸びていなかったためか、後の非人間的なツンツン頭ではなく、比較的大人しめのサイズでした。
そして驚くべき事に二人で最初に殴り掛かったのは伊藤からでした。
後の展開を考えると意外な事実ですね。
どうでもいい設定ですが、今日からツッパリになるのに際して三橋が体を鍛えるのに使ったのはブルワーカーでした。

□ さ、佐川!?
クラスの不良代表として登場する一人のツッパリがいます。
彼は三橋をしめようとしたり、それ以前にも気に入らない生徒を退学に追いこんだりと、非常に悪そうに見えます。
しかしどーも見た目からして後に都合のいいツッパリの代表として三橋&伊藤にくっつくようになる佐川っぽいのです。
…彼も元々は悪かったのですねぇ。
三橋をしめようとして思いっきり返り討ちにあいますが、その後もヤクザの『香川さん』たる人物を差し向けたり、この頃の彼はなかなか侮れない人物で、同一人物とにわかには信じられない雰囲気があります。
しかし髪型や、単行本56ページで早くも『三橋さーん』と呼びかけたりと、その変わり身の早さからしてほぼ間違いないとみていいでしょう。

□ 今井
主要人物の中では今井も1巻から登場しています。
雰囲気は少し異なり、後の容姿からすると目が細く、体も締まっており、一昔前のヤクザっぽい雰囲気をまとった少しおっさんくさい風貌です。
特にこの時期の今井は誰の目にも明らかな馬面です
後の話から読み始めて『馬面かぁ?』と思った人は、この1巻を見て頂ければ納得できるのではないかと思います。
なお、彼のいる紅高は新設されたばかりの学校で、三橋&伊藤と同級生である今井ですが、彼は登場時点から番格です。

□ 京子
伊藤の彼女になる京子も1巻からの登場です。
こちらは元番格でタバコを姿も見受けられます。
最初は学校の校門に不良が(女生徒目当てで)たむろすからどうにかして欲しいという依頼をしたのが出会いでした。


結局、この1巻までで二人は軟葉高校をしっかり落としてしまいます。
後半で番長とのやりあいは、『今日から俺は!!』史上、初めてのシリアスなケンカでした。
伊藤の腕を折った事実を聞いた三橋は不良グループを全員病院送りにして復讐を果たします。
なんだかんだで友情に厚い二人の設定は既に出来上がっていました。
ちょっと雰囲気の違う頃ですが、やっぱりおもしろいですね♪

ちなみに主要人物の中でヒロイン役が、実は未搭乗です。


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竹取物語
日本最古の物語の一つにも数えられる竹取物語を読んでみました。
この本に触発されて竹を切り倒して怒られたという方もおられるのではないでしょうか。
そう、竹の中から美しい姫が登場するというかぐや姫の物語なのです。

僕もいい加減いい年齢になってきたので、絵本ではなく原作とその現代語訳を交えながら読んでみました。

そういえばこの竹取物語は作者が不詳です。
wikipediaには作者の推察が紹介されており、その中には『土佐日記』の作者でもある紀貫之さんも有力候補の一人として含まれていました。
では、あらすじと簡単な現代語訳は以下でどうぞ。

□ じいさん、姫と出会う
竹取物語のおじいさんは竹を切って様々に加工して販売するような仕事をされていたようで、『野山にまじりて竹を取りつつ、よろづのことに使ひけり』と紹介されています。竹取の翁と呼ばれていたそうで、恐らくかぐや姫を竹から見つけたからそう呼ばれたのではなく、竹取を仕事にしていたから元々そう呼ばれていたのではないでしょうか。
そんな彼だから竹が光っていて、そこに三寸くらいの女の子が詰まっていたのを見て『子となり給ふべき人なめり』(現代語訳で自分の子供になるべき子だろう)と想い、持ち帰ったそうです。
ちょっとじいさん自分に都合よく考えすぎじゃないか通報!とならない古きよき時代の物語です。
この子を育て始めて以降、たびたび光る竹に出くわし、そこから金が得られてじいさんは裕福になっていったそうです。じいさん、KO・U・HU・N☆。(BY 僕の見た秩序

一方、かぐや姫も只者じゃない様子を発揮しています。
三月ばかりになるほどに、よきほどなる人になりぬれば、髪上げなどさうして、髪上げさせ、裳着す。』とあるように、三ヶ月で美しく育っていったそうです。
この辺り、桃太郎とは違うんですね。桃太郎は桃から出てくるという異常な出生の秘密を抱えながらも、きちんと成長して鬼退治に出ています。

□ かぐや姫への求婚
余りに美しかったのでかぐや姫は様々な身分の人間から求婚をされています。
それでもかぐや姫自身や彼女を大切に育てている家族も含めてまったく取り合わなかった為に、徐々に周囲も仕方がないと諦めるのですが、それでも粘るしつこい志の強い人たちが5名どうしても諦めきれずに昼夜を問わず訪れていたそうです。
その様子を見てじいさんの方が気持ちがほぐれてきて、自分も高齢だし、これほど熱心に求婚してくれる5人の内の誰かならきっと大丈夫だろうから、結婚して落ち着かせてくれないかと言った旨のことを伝えます。
70歳を超えているということで、当時の男性からすれば結構な高齢になるのでしょう。万が一にでもかぐや姫を一人きりにして死んでしまう事があってはよくないと思っていたようです。
ところでじいさんはわが子の仏(現代語訳:仏のように大切なわが子)とか言いながら、自分の娘を女の身体を持った変化の人呼ばわりしています。
かぐや姫もこの説得を受けてある条件付で結婚を考えると答えています。

□ さぁ、宝探しだ♪
かぐや姫の出した条件は自分が見たいと思うものを持ってきてくれた人と結婚するというものです。
求めたのは以下。
石作の皇子には、仏の御石の鉢といふ物あり、それを取りて賜べ、と言ふ。
庫持(くらもち)の皇子には、東の海に蓬莱といふ山あるなり、それに白銀を根とし黄金を茎とし白き珠を実として立てる木あり、それ一枝、折りて賜はらむ、と言ふ。
いま一人には、唐土にある火鼠の皮衣を賜へ、大伴の大納言には、龍の頸に五色に光る珠あり、それを取りて賜へ、石上の中納言には、燕の持たる子安の貝、一つ取りて賜へ、と言ふ。
どれも実在さえも怪しい伝聞にのみ存在するような代物です。
今のように『楽天にないから無理だよ、ヤフオクに出品されるの待つ?』というわけにもいかない時代ですが、彼らはそれをどうにか探し出そうとします。

□ 石作の皇子
石の鉢の中には光があるはずだったそうですが、かぐや姫が献上された鉢には光がありません。
実はこれが皇子の狙いでした!そこまで短歌と返歌でやり取りしていたので、すかさず、『白山にあへば光の失するかとはちを捨ててもたのまるるかな』(白山のように光り輝いて見える姫と出会ったので鉢の光が消えてしまい、鉢を捨ててしまったが、恥を忍んでまだ諦め切れない気持ちを伝えます)とキザったらしい詩歌を送りますが、返歌はありません。
かぐや姫、今で言う『はぁ?』の状態ですね。
一人脱落。

□ 庫持皇子
特殊な木の枝を求められていた彼は模造品を作る事を思いつきます。
この人、実はこれで上手くいきかけています。かぐや姫も『しまった!』と思ったのか、『われは皇子に負けぬべしと、胸うちつぶれて思ひけり。』という心情を吐露しています。かぐや姫、既に勝ち負けの世界に入っています。
じいさんもその苦労話に感激して乗り気で、かぐや大ピンチ!です。
しかし手の込んだ模造品を作るために掛かった費用を未払いにしていた為に、職人達はなんとかぐや姫に支払いを求めてやってきます。かぐや姫が支払いをどうしたのかは不明ですが木の枝を突っ返してお引取りいただいています。

□ 右大臣阿倍御主人
この人はお金にものを言わせて火鼠の皮衣を買い付けることに成功します。
…が、大金を支払ったというの偽物でした。限りなき思ひに焼けぬ皮衣(現代語訳:限りない想い=恋慕でも焼けないような皮衣)とかなんとか臭い台詞を吐いた割には、本物なら燃えないだろうと火にかけるとあっさり燃えてしまって撃沈でした。
奥さんはもらえないわ、大金は注ぎ込んだわで最悪の状態の彼ですが、かぐや姫の反応は『あなうれし。』(現代語訳:よっしゃぁ!!)。だんだんと嫌な奴になってきました。

□ 大納言大伴御行
この人も最初は他人に依頼して探そうとするのですが、どうにも結果が返ってこない。
みんなが遅れているのであれば、『我弓の力は、龍あらばふと射殺して首の玉はとりてん。』と自信満々に自分で行くからいいよ!と、自ら竜の頸の玉を探しに旅立ちますが、その途中で雷にあい、気持ちが折れてしまったそうです。
余りに悔しかったのか、かぐや姫に殺されるところだったという旨の愚痴をこぼしています。

□ 中納言石上麻呂
この人は宝探しの中でももっとも悲劇的な結果に終わってしまった方です。
御ぐしもたげて御手をひろげ給へるに、燕のまりおける古糞を握り給へるなりけり。
燕の持たる子安の貝を手に入れようとツバメの巣に上って手を突っ込み何かを掴んだ彼ですが、幸せの絶頂は長くは続かず、転落事故を起こしてしまい、大怪我を負います。
息も絶え絶えにそれでも何かを掴んだ!と勝ち誇った彼が掴んでいたのが上記の文章です。
ツバメの巣に手を突っ込んで糞を掴んだ挙句に大怪我を負ってしまったのです。
彼は腰が折れてしまった以上に精神的に参ってしまい、この後でなんと死んでしまいます
ついにかぐや姫の被害者から死者が…!
かぐや姫は『年を經て浪立ちよらぬすみのえのまつかひなしと聞くはまことか』というお見舞いの詩を送っています。
それに対して『かひはかくありけるものをわびはてゝ死ぬる命をすくひやはせぬ』と、お見舞いの詩をもらえるだけでも怪我をした甲斐がありましたと返すしゃれた返歌が、彼の最後の詩になってしまいました。なーむー。
そえを知ったかぐや姫は『これを聞きて、かぐや姫少し哀あはれとおぼしけり。』と思ったそうです。驚くべき事に少しだけです。だんだん悪女になってきたなぁ…。

□ 帝も惚れた!!
こんな噂が流れ、ついには帝までかぐや姫に興味を持つようになりました。
しかし権力にも屈しないかぐや姫は遣いのものがやってきても会おうともせず、周囲がどうにか説得しようとすると『国王の仰せごとをそむかば、はや殺したまひてよかし』(現代語訳:国王のいう事に逆らうんだから早く殺せばいいじゃん)と言い放ちます。
この人、年月がたつごとに言動が男らしくなっていきます
帝も負けじとじいさんに『この女をもし献上するなら、翁に五位の位を授けるものを』と、餌をちらつかせて対処しますが、かぐや姫はそれでも『なほそらごとかと、仕うまつらせて、死なずやあると見たまへ。』と、自殺をほのめかして拒否します。
これにはさすがのじいさんも参ってしまい、帝も自ら動き出す決意を固めます。
そして初めてかぐや姫を見て、その美しさに感嘆するのですが、かぐや姫は姿を消してこの世のものではないという旨を実証して見せる事でとうとう帝を諦めさせることに成功しました。

□ 
そうこうしているうちに、かぐや姫は月を見ながら物思いにふける日々が続くようになりました。
そしてある日、かぐや姫は自分が月から少しの間だけという条件で訪れていた『月の都の人』である事、そしてもうお迎えが来ることが決まっていることを伝えました。
こんなわがまま娘でもこれまで大切に育ててきたわが子が急に居なくなるというので、じいさんはあわてて帝へ、迎えが来る十五日にどうにかかぐや姫が連れて行かれないようにして欲しいと嘆願します。
帝もまだ未練があったのか、『六衛の司合はせて二千人の人を、竹取が家につかはす。』と、とんでもない迎撃体制を敷いて迎え撃つことを決定しました。
しかしかぐや姫はその事実を聞いても無駄であるとし、『親たちの顧みをいささかだに仕うまつらで、まからむ道も安くもあるまじき。日ごろもいでゐて、今年ばかりのいとまを申しつれど、さらに許されぬによりてなむ、かく思ひ嘆きはべる。』と、恩返しもできないまま発たなければならない事を残念がっていました。
実は月を見ながら物思いをしていたのは宇宙と交信中だったのです!!(昔チャットでしばらく黙ってるとこんなフレーズを使われたなぁ…)

そんなこんなでかぐや姫は月へ帰ります。
泣き崩れるじいさんたちや帝へお別れの手紙をしたためるなど、お別れに際してようやくいい子のかぐや姫が戻ってきたようです。しかしそんな気持ちは『天の羽衣』を羽織る事ですっかり消え、自分の生まれ故郷へと帰っていったのでした…。
ちなみに帝へは宮仕えを断ったお詫びと『今はとて天の羽衣着るをりぞ君をあはれと思ひいでける』という詩を残しています。さっすが、他の男達とはちょっと扱いが違います。
この手紙と一緒にかぐや姫は帝へ『不死の薬』を献上しています。
しかし『会ふこともなみだに浮かぶわが身には死なぬ薬もなににかはせむ』(もうかぐや姫に会えないと涙に暮れている自分に不死の薬なんていらない)と、その薬ともらった手紙を天に一番近い場所で焼き払う事を決めます。
それが富士の山なんだそうです。当時は活火山だったせいもあるのでしょうが、その薬と手紙を焼いた煙がいつまでも立ち上っていたそうです。




と、こんな物語です。
ザーッと読んでみると結構なボリュームのある作品です。
かぐや姫の結構な悪女っぷりも面白いですね。最古の物語の一つに数えられる作品ですが、古臭さは感じず、なかなか面白いものです。
絵本のボリュームだと少なすぎたなぁと今になって思います。
小中学生向けくらいで、ほどほどのボリュームに仕上げてみると面白そうですね!




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ドラゴンクエスト ダイの大冒険26涙の敵陣突入!!!/三条 陸、稲田浩司
ドラゴンクエストの派生作品でありながら、本家のDQシリーズに大きな影響を与えた名作、DQ ダイの大冒険シリーズ、バーンの城へ再び突入するまでを描いた26巻を読んでみました。

□ それぞれの徳
何だかウィルティマみたいな設定ですが、アバンが卒業の証として与えていたアバンのしるしはそれぞれのキャラクターが司る心の力に沿った光を放つ性能がついており、この性能とレオナが習得したミナカトールを併せて使うことでバーンの城への再突入を目指すのでした。
しかしポップのしるしだけは光を放たないままで、魔王軍の集中攻撃を受けてしまう事になります。
自らのしるしが光らない事や、自分たちがミナカトールを使う為に身動きがとれないために他の味方たちが限られた戦力で戦いを強いられる事にあせるポップ。
そういえばやさしさは徳じゃなかったんですっけ。(それはウィルティマですってば。)

□ さぁみんなで告白だ♪
世界が危ないって言うこの場面でメルルとポップがそれぞれ愛の告白をします♪
ポップをかばって瀕死に陥ったメルルの頼みとあって、ポップもやらかします。
その辺の展開は作品を参照で。
この流れでポップのしるしも光り、更に自分の為に死にかけたメルルを助けようと、ここからポップが攻撃魔法だけではなく回復魔法も使いこなすようになります。
27巻で賢者じゃなくって大魔道を名乗りますが、その大魔道を名乗っていたマトリフがこうなることを見越してか彼に回復魔法を覚えさせていたそうです。(ダイの大冒険のシステムにある、覚える為に必要となる手順の契約までをさせていた)

愛は原理ですからね!(これもウィルティマか…)

まぁ、なんていうか。この作品で味方の人間が死なないのは定石ですから。
ちなみにダイ&レオナは余裕でラブラブしてます。あれだ、ラブラブ担当ダイ&レオナだから、プラトニック担当ポップ&マァムを目指したんですね!?
…ポップファン以外にはひどくどうでもいい展開ですが。ちなみにこの後二人きりできちんと告白しており、その様子は27巻で描かれ、返答は『戦いが終わった後』でした。
当然です。仕事してください。

□ ハドラーと最終決戦
自らを超魔生物へ改造することで死期をさとったハドラーとの最終対決もここで描かれます。
この作品で『成長』という言葉で語られるのはポップが一番多いように思いますが、同じくらい必死に成長を続けてきたキャラクターにハドラーがいます。
ハドラーも小悪党のようなキャラクターから、アバンの忘れ形見との決着をつけるために徐々に成長を続け、最後の最後に正々堂々とした1対1の対決を求めたのでした。
少し作品が遡りますが、オリハルコンで部下を精製した際に、その性格がすべて忠誠心や武士精神に溢れていた事は、ハドラーの内面を象徴しており、かつてフレイザードは彼を作った頃(おそらくアバンにメガンテをくらう前)のハドラーの内面が反映されていた為に出世欲に溢れ血気盛んな性格に仕上がったとのことでした。
ちなみにこの作品までで描かれるのはクィーンVSマァムまで。
実はダイ、ヒュンケル、ポップ、その他(レオナ、ゴメちゃん、マァム)とされていたそうで、クロコダインに続き戦力外の波が押し寄せている事がよく判る作品でした。



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何んでも無い(少女地獄)/夢野久作
夢野久作さんが少女を主人公に据えて描いた三部作、少女地獄から『何んでも無い』を読んでみました。

□ あらすじ
ある医師の元へ一人の少女の死が伝えられた。
その少女はその白杵医師と白鷹医師との健全ではない関係を持ったことを悔やみ、迷惑をかけぬように、病死として処置されるように手はずを整えて自害していた。
訪れた男性もその事を糾弾しに来ていたのだ。
しかし白杵医師は動じることなく自分自身や、訪れた彼を被害者であると告げた。
亡くなった少女は虚構(うそ)の名人だったのだ。
元々は白鷹、白杵両医師の元で看護婦として働いていた彼女は、その嘘の為に居場所を失うハメになったのだから‥・。

□ 完璧で、だけど自分を偽る少女
この本で描かれる嘘吐きの姫草ユリ子という少女…この名前さえも偽名なのですが、彼女は虚構で自分の身の回りを固め、本来は貧しい家の出である事を偽り、更に家の没落のきっかけを作り東京で消息を立った兄を立派に身を立てようとしているように語ったりと、最初期には罪の無い嘘を繰り替えしています。
ただ興味深いのは、彼女自身が虚構を抜いたとしても充分に魅力的な事です。
周囲の人間からの人望は厚く、患者からもお礼の手紙を沢山もらっていますし、看護婦としての技量も充分で白杵医師はその技量に感心し、更に自宅への呼び出し電話が掛からないように事前に気になる患者のケアをしたりと、嘘が無くても充分な存在でした。
白杵医師や周囲の人間の感情を読み取っていると、彼女の作り上げたいいところのお嬢様で、白鷹医師という権威のある存在から信任を得ていた事はそう大した価値はないのです。
それでも彼女は自分を虚構で満たしていく。

□ なりたい自分を作り上げた少女
ユリ子というのは、理想でしかなかった自分の姿をリアルにしようとしたのでしょう。
これは周囲によく見せようというよりも、自分自身が満たされるためだったような気がします。
周囲の評価だけなら、優れた看護婦で誰からも好かれる少女(実際は少女ではなく、25歳くらいの女性)という素の部分だけで充分だった筈で、その評価に対して白杵医師は給料が安すぎるのではないかとさえ感じていたのです。
結局、自分で自分が受け入れられず、受け入れられる自分を作り上げる為に周囲に嘘を重ねる。
しかしその嘘の繰り返しがボロを出す。その嘘をかくすために嘘を重ねるという悪循環になる。
最初はありがちな罪の無い罪が、だんだんと無理のある悪質なそれに変わっていく。
そして最後の最後に自分を終わらせる事でしかフォローが出来なくなってしまう。

ユリ子はとても特殊な存在です。
でもその本質は誰にでもある虚栄心でしかないのではないでしょうか。
この本には、誰もが持つ似た感情に気づかされ、ヒヤッとするような恐怖が潜んでいます。
それと同時に暴いてしまう事の恐ろしさも。
ささやかな嘘に気づかないフリさえすれば、そんなこと大したこと無いんだよと嘘の部分を笑ってしまえば一人の少女の死を回避させることができたのに…?



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NG騎士ラムネ&40
僕が子供の頃の事なので凄く昔の事ですが、一瞬だけ連載されていた漫画がありました。
それがNG騎士ラムネ&40です。
別の記事で続編を紹介しているのですが、映像化、小説家以外に漫画でも出ていたのですね。
僕は当時アニメを見ていなかったのですが一瞬だけで終わってしまったNG騎士ラムネ&40の事は強く印象に残っており、それで続編やらを手に取るようになったのですが、後になって調べてみると大元のアニメで視聴率はまずまずあったものの、関連商品が売れなかった為に放送が早期終了してしまったとのことです。
確かにNG騎士ラムネ&40はロボットがたくさん出てくるのですが敵ロボットの性格に合わせてタマQが1~2体の守護騎士を呼び出すように手配するというもので、みんなで大活躍というシーンは殆どありませんでした。子供向けビジネスの難しさですね。

□ あらすじ
主人公の馬場ラムネは実は勇者ラムネスの血を引く勇者だった。しかし彼はそんな事も知らず、ゲームと大好きな女の子にちょっかいを出しながら毎日を暮らしていた。
そんな彼はたまたま道端で少女が売っていた格安のゲームをクリアしていた為にハラハラワールドというところへ召還され、その世界の平和を脅かすドン・ハルマゲを倒すため、封印された守護騎士を捜し求めてアララ王国の王女二人と、勇者ラムネスのアドバイザーロボットだったタマQと共に旅に出るのだった…。
しかしその行く先々にはドン・ハルマゲの部下であるダ・サイダーとレスカが待ち受けていた。

□ 展開
漫画の方はあっという間に終わってしまったのですが、アニメの方は定型パターンに沿って進んでいきます。
一行で旅→守護騎士を探してどこかの都市を訪れる→ドン・ハルマゲによって有力者達が洗脳されている→洗脳されていた人とダ・サイダー&レスカと戦う→キングスカッシャーに乗って勝つ→番組の最後でダ・サイダーとレスカがお仕置きを受ける→チャンチャン♪
物語はずっとこペースで進み、途中からダ・サイダーがクィーンサイダロンに乗り込んで戦うとか、後半でダ・サイダーも含めてゴブーリキとの最終決戦に挑むとか、多少の差異はあるものの、おおむね上記の起承転結が守られています。

□ 個性豊な面々
ダ・サイダーの操る親父ギャグやラムネの女好き、王女の末っ子ミルクの大食いなど、キャラクターは個性豊か且つ王道なギャグにはしる面々たちで、とてもシュールです。
30分のアニメで一話完結にしようとするのには少し個性が強すぎたのかもしれません。
ロボットもングスカッシャーとクィーンサイダロンに限っては王道的なものの、他の機種はシルコーン、ゼンダインなど、子供達はこのロボットは余り欲しくないだろうなぁと思わせるようなシュールなものが多く、なるほど冒頭のような結果に終わってしまった事もよく判るような気がします。

□ 恋模様
続編ではラムネス&ミルクやダ・サイダー&レスカの恋愛事情が物語の中心にやってくるのですが、アニメ時代に関しては余りそういったところは見られず、お互いに意中の男性の無神経さに対する怒りを表明させる程度に留まっています。
ラムネ&ミルクもラスト数回や最終話でようやくといった感じです。
まぁこの二人はまだ子供でしたからねー。
キスして敵に勝ったりするのは三年後、ラムネスが中学生になってからです。


視聴率や関連商品の売り上げではどうだったのか判りませんが、僕はこの作品が大好きです。
物語だけを拾ってみると結構シビアなシチュエーションでの冒険なのですが、どの作品もずっと通して笑いっぱなし、ギャグ満載です。
妙にお涙頂戴に走ったり、シリアスに描こうとするよりも、どんな境遇でも笑いを忘れない事。
子供達にはこういう作品を見て欲しいと思うのです。
こんな時代だからこそ、楽観視して笑ってみせる余力を。



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旗本たちの昇進競争 鬼平と出世/山本博文
男なら『』がつく肩書が欲しいもの。
そしてどうせなら『係』よりも『課』がいいし、『課』までついたなら『部』もいいなぁと思うし、どうせなら『役』までいけたらなぁ…と、それほど出世欲がない人でもやはり多少の意欲はあるものだと思います。異動の時期になれば、『興味ないよー』と言いつつも、上司の顔をチラチラ見たりするものでしょう。

それは争いもない平穏な時代だった鬼平こと長谷川平蔵(池波正太郎さんが鬼平小説でモデルとした自在の人物)の時代でも同じで、昇進人事には一喜一憂していたそうです。
この本では長谷川平蔵と森山孝盛という二人の人事を中心に、その時代の人事考査や出世争いに関する資料を判りやすく解説してくれます。

森山孝盛さんについて僕は殆ど知らなかったのですが、長谷川平蔵さんの後任で火付盗賊改の職務についていた方で、実は二人とも町奉行への昇進が叶わなかったという共通点を持っています。
松平定信の時代には、家柄だけではなく能力でも出世のチャンスがあったそうですが、どうして二人は上手く町奉行のポストを手に入れることが出来なかったのでしょう…を、当時のほかの方の昇進競争への秘策なども含めて紹介しています。

ちなみに長谷川さんの場合は能力は充分でありながらも、上司との関係が余り芳しくなかった事が町奉行へ就けなかった理由だそうす。
一方の森山さんは出世の為にかなり努力をされています。
猟官運動というそうですが、かなりの出費も含めて努力をされている様子を見ると『日本の政治って伝統的にこんな感じだったのか』と思わず皮肉の一つも言いたくなるようですが、それでも森山さんは町奉行になれなかったのだから、やはり昇進競争というのは難しい。

このほか、武士の学力テストの驚愕の結果など、なかなかに面白いです。
人事の難しさは時代を超えますね。そんな一冊でした。



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仕事は段取り一つで決まる/鮫島 敦
自己啓発などの本をよく読みますが、こうした本というのは素直に受け入れることができるかどうかがすべてだと思います。どれだけ優れたノウハウを手にすることができても『こんなの無理だろ』とか『理想、理想』と切り捨ててしまうのでは意味がありません。
もちろん自分の中でとりあえず実践して見ようとすることも大切ですが、それ以上に著者との相性も大切だと思います。

僕が手にした中で最も波長があったように感じた一人は鮫島 敦さんでした。
段取り名人を自称する彼が説く効率のよい段取りの決め方は、未だに仕事に入る前に復唱して臨むほど参考になりました。

まず仕事の段取りとして、一週間/一日/すきま時間の三種類が挙げられています。

□ 一週間
まず大前提として挙げられるのが60:40のルールです。
僕はZAURUSとMS OUTLOOKをシンクロさせながらスケジュールを立てていたのですが、この本を読むまでかなり綿密な予定を立てていました。
一旦スケジュールを決めるとまるで演劇の台本のようなスケジュールに沿って仕事を進めていくだけでいいのですから、それこそが完璧な仕事だと思っていました。
しかしこの本でも説明されているとおり、このスケジュールには欠点があります。
それは予定外の仕事の登場です。
急に新規の仕事が入ることもあれば、他の従業員が欠勤して対処を求められる事もあります。もちろん完璧なはずのスケジュールの中で仕事が停滞してしまうことだってありえます。帳簿をつけるのにどうしても必要な伝票が出てこずに一時間ロスしてしまえば、完璧過ぎるスケジュールでは後日に回すか残業するかという事になります。
そこで60%まで予定を詰め込み、残りの40%を不測の事態に対応する為であったり、何か新しい事を試したりするような時間として残すようにスケジュールを組めばさらに柔軟に仕事が進みます。
僕は不規則な仕事をしているのでうまく実践できなかったのですが、鮫島さんが週休土日の二日というモデルスタイルで提案するのは、金曜日を40%として、不要な書類の整理をしたり、処理し切れなかった仕事を片付けたりするような方法もあるのです。

□ 一日
これも僕が実践しているのですが、一日のスケジュールを決めるのは前日の退社30分前です。
残業している場合でも、タイムカードを終わらせて30分以内で決める事を心がけています。
前日に決めておけば、例えば帰宅途中、入浴中、寝る前、出勤途中、次の日の予定をイメージする事が出きるのです。
また仕事の時間も大切なのです。
午前中はまだ体も起きてないから書類の整理でもするか!というのは不正解で、午前中は頭の回転がいい状態が保持されているのでデスクワークを来なし、少しピークから下り始めるお昼以降に単純作業を行うようにするのがベストです。
確かに前日の夕方にどうしてもうまく処理出来なかった仕事が翌日の朝にはうまく出きると言うことは多々あります。
またこのスケジュールには優先度や人に任せられるかどうかも含まれているべきとの事です。
僕の場合はMS OUTLOOKで色による分類をしており、ずらせる仕事、ずらせない仕事、自分で処理する仕事、任せる仕事…と一目で判るようにしています。
鮫島さんはオリジナルの手帳を作っていますが、僕は備考欄などで対処しています。
ちなみにMS OUTLOOKをスタートアップに入れて、更にフリーソフトなどでタスクトレイへ格納出来るようにしておけばついスケジュールの確認を忘れても吹き出しが出てきて教えてくれます。

□ すきま時間
移動や待ち時間などの仕事が出来ない時間の有効利用方法です。
ここでは意外とゆったりとした時間の使い方を提案しています。
気分転換だったり情報収集だったり。
やはり僕達も人間なので効率的に仕事、仕事、仕事!というわけにもいきません。
またそういった時間も大切だと語っておられます。
確かに通勤時間にカーステレオでラジオでも聞いていれば、時にはその日の話題を見つけることができたり、疎くなりがちな流行りの音楽などに触れる事も出来るので便利ですし、そういった共通の話題などを増やしていく事も、人対人で仕事をしていく上では大切なことでしょう。


他、早朝や週末の段取り、メールの活用法、スケジュール管理のツール(手帳、PC、モバイルPC,PDAなど)に関しても掲載されています。
休日にまでスケジュールを持ち出すのは、さすがですね。
僕にはちょっと真似が出来ないのですが、鮫島さんもきっと一日が24時間では足りないような思いをされて、自分の時間を取り戻そうとされたのではないでしょうか。僕がこの本を手に取った時も同じような気持ちでした。
仕事は片付けられるし、残業もしているしそれなりに評価もしてもらえるから収入も安定する。
でも自分の人生は仕事だけで終わるのか?そう思うとやけにあせりました。
1日が24時間じゃ足りない!!どれだけ思っても変わらないのであれば、仕事の時間をもっと詰めていくことができないだろうかと考えるしかなかったのです。
上記以外の事でも単純な事は沢山あります。
たとえばさほど大切ではない来客の対応の際には立ち話で終わらせる事も技術でしょう。
ついつい話が盛り上がる相手との電話も適度に切り上げれば時間が短縮出来ます。
上記のようなことは余らせた40%に余裕がある時にすればいいのです。

人生に時間を増やすために。
この一冊をお勧め致します。




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無敵のLINUX 広大無辺インターネット/山中右次
今やLinuxでインターネットをするのは何ら苦になりません。
僕は寧ろLinuxでFireFoxを知り、FireFoxをWINDOWSでも使うようになったのでそういったイメージさえないのですが、最近古書店で見つけた『無限のLINUX』という本は、1997年の出版で、Linuxでインターネットを楽しむための方法を掲載した一冊でした。
プロバイダへの接続、メールソフト、FTP…読んでいると、あぁ今はいい時代だなと思うのです。
Ubuntu等ではWINDOWSよりも設定が簡単なのではないかとさえ思わされるのですが、当時はダイヤルアップが主流だった事もあり、大変だったようです。

・Linux標準搭載のpppdを簡単に使用するためのスクリプトを作る
接続設定用スクリプト:/usr/sbin/ppp-on
電話をかけて接続するファイル:/etc/ppp/ppp-on-dialer
接続用スクリプト:usr/sbin/ppp-off
これらを更に自分の環境に合わせて作り変えていきます。
恐ろしい作業です。僕はLinuxの操作に関しては結構な甘ったれで、すぐにネットで『えーと、どうするんだろう』と調べるのですが、恐らく当時だったらネットにつなぐ方法で詰まって早急にWINDOWSを愛していた事でしょう。

メールソフトではmail、mh、そしてMewが紹介されています。
THUNDERBIRDがまだまだ人形劇のことだと理解されていた時代のようです。
更にブラウザではNetscape、Mosaic、Arena、Lynx、W3が紹介されています。
FireFoxが火車の事?という時代のようです。
この本の出版時点でArenaは日本語未対応、LynxとW3はテキストブラウザです。当時の下り速度の事情もあるのでしょうが、画像を読み込まずに済むということが利点として紹介されているのが印象的です。今、テキストブラウザなんて開発する側の人しか使わないだろうなぁ~。
Arenaは不勉強でこの本で初めて存在を知りました。

こうした説明以外の部分でLinuxの情報ページやメーリングリストが紹介されていますが、その内の幾つが現存しているのかはちょっと微妙ですね。

こうしてみるとLinuxも進化したのだと思わされます。
たまに使うならコマンドもいい気分ですが、ネット接続一つで大騒ぎというのは大変だった事でしょう。
先輩方の苦労をかみ締める一冊です。

でも今、UbuntuがCOMPIZ標準搭載になったとか、WineでいくらかWINDOWSのソフトが使える♪といった喜びも、10年ほど過ぎてみてみると『そういう時代もあったのかー』という程度で終わってしまうのかもしれません。



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