本の虫、中毒日記

読書感想文、乱発中。

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Fujisaki

Author:Fujisaki

基本はシャーロッキアン。
でも雑食の本の虫。資格からマンガまでそこに文字がある限りっ。

紙魚、コナチャタテとはちょっと違う本の虫ですので、駆除はご容赦下さい。

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機動戦士Ζガンダム A New Translation -星を継ぐ者-
カミーユが男の名前でなんで悪いんだ、おれは男だよ!


ガンダム再入学計画、第四弾としてついにカミーユ率いるZガンダムを見てみました。
劇場化された順で、まずは『星を継ぐ者』から。ここではカミーユのガンダム搭乗からジャブロー侵攻後、アムロ・レイとの合流までが描かれています。

平和が訪れた中で起こった新たな火種
今回の物語は一年戦争を終えて勝利を収めた連邦軍の内部抗争から始まります。
一年戦争後も残っていたジオンの残党に打倒していく為に作られたのが、後にカミーユが戦う事になるティターンズです。しかし彼らが力をつけすぎ、連邦軍の中で圧倒的な権力を手にしたこと、更に目的の為に手段を選ばない傾向が強かったことなどから、反ティターンズの動きが出てきます。
それがカミーユが合流するエゥーゴです。
両方ともがそもそも同じ『地球連邦軍』なのです。

カミーユという主人公
カミーユといえば、アムロ率いるガンダムから始まった宇宙世紀のシリーズで最強のニュータイプとされたキャラクターです。またアムロたちの一年戦争にも詳しく、最初に墜落事故で空いていたMk-Ⅱに乗り込んだ際にも軽々と操縦して見せたりと、エリート肌の雰囲気があります。
その一方でキャラクターとしては非常に幼い一面も持ち、エゥーゴと合流した際には両親を失った影響もあるのでしょうが、レコアの話しを聞きながら、爪を噛み、よく見てみると涙ぐんでいるというシーンも。
カミーユは自分の名前にコンプレックスを持っているという設定がありますが、調べてみると別にカミーユという名前は女性的というわけではないようで、これは女性的な感性を持つ自分へのコンプレックスを名前に投射しているのかも知れませんね。
高い素質と硝子のような感性―。
前作のアムロとは対照的な主人公像で描かれています。

シャア改め、クワトロ
Zの中で衝撃的な登場人物としてはクワトロが居ます。
この人がシャアと同一人物であるという事に最初から気づかなかった人がどれくらい居るのかはわかりませんが、赤い彗星のシャアである事実を隠し、ティターンズと戦うエゥーゴの中心的な役割を果たします。
登場するのも身元がばれないようにか、赤ではなく金色の百式を愛用しています。
前作でも垣間見せていた優しく冷静な指揮官といった姿勢でエゥーゴを引っ張る重要なキャラクターとして活躍します。

一年戦争の英雄、アムロ
勿論前作では主人公として活躍したアムロも登場しますが、この星を継ぐ者においてはニュータイプの能力を恐れられた為に軟禁されている様子が描かれています。
しかしかつて一年戦争に帯同し、戦争後はハヤトと結婚したフラウに引き取られたカツに酷く叱責された時にはかつての頑固さを髣髴とさせる姿勢で受け答えをしています。
しかし戦線復帰第一戦で見せた彼らしい、予想外な攻撃の仕方はさすがと言えそうです。
このアムロの現状も含め、Zガンダムというのはシリーズ中でも最も政治背景等が強く描かれた作品だといえそうです。

かつての英雄たち
アムロやシャアの他にも一年戦争で活躍したキャラクター達がたくさん復帰してきます。
まずブライト・ノア。かつての艦長もエゥーゴの思惑によって半ば左遷のように第一線から離れていましたが、エゥーゴと合流、何気にちょっと昇進して新たにアーガマの艦長として迎え入れられます。
この時、かつてのホワイトベース、そして今回難民を収容していたテンプテーションという二隻を沈めてしまった事を自嘲気味に語ったのが『自分は二隻も艦を沈めてしまった艦長ですよ』という台詞でした。
ちなみにカミーユは彼のサインをもらったことがあります。
またアムロと一緒に戦ったカイやハヤトも再登板しており、カイは一年戦争後に軍隊を離れジャーナリストとして連邦軍内部を調べていました。
ハヤトはエゥーゴと同じく反ティターンズとして活動をして、ジャブロー侵攻の頃にはエゥーゴを助けて動き回っています。
ちなみにブライトはミライと、ハヤトは上記の通りフラウとそれぞれ結婚しています。

ネタバレ等は続き以降で。
続きを読む…
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美味しんぼ 鍋もの編/作・雁屋 哲、画・花咲アキラ(BLUE COMIX)
美味しんぼのアンソロジー、鍋物特集の一冊です。
寒い冬には鍋が一番!暑くなっても、やっぱり一番!?

まずはスキヤキ。
海原雄山は余りすき焼きが好きではない様子で、店主を怒鳴り散らした挙げ句に、しゃぶしゃぶに切替えても更に怒鳴り散らし、最終的には『これでは死んだ牛も浮かばれん』と、とんでもない悪態を吐いて立ち去っています。
しかしこの作品は初期には珍しく海原雄山が息子の山岡士郎を認めるような発言をした作品で、山岡が作った魯山人風のスキヤキをリファインした、『シャブスキー』を提供したお店を方々へ紹介して、なおかつ銀行から融資を受けられるようにまで手配しています。
また息子の山岡自身も美味しいものを提供できれば海原雄山が広めてくれるのではないかという三段に基づいての行動なので、なんだかんだで親子愛溢れる作品です。

続く鯉料理の際にはごちそうする相手の好物を考えて作るという基本から外れた山岡に対して厳しいながらも的確なメッセージを投げかけています。
この作品集、結構物語の面で選択がいいかもしれません。

鯉料理とそれに続く『道具の心』はおでんを採用している点で共通しています。
鍋料理特集等が組まれていても、意外と外れているケースが多い料理ですが、やっぱり気楽にあったまりながら食べる料理といえばおでん。
独特な形をしたおでん鍋の製造過程まで紹介されているので、おでん好きにはたまらない(!?)作品でしょう。

そういえば薄々気づかれている方もおられるかもしれませんが、僕は日本を代表する程ありふれた庶民の一人です。美味しんぼを読んでいても普段はコスト重視でファミレスを愛用する事も多々あります。
その影響なのかわかりづらかったのですが、『土鍋の力』という作品があります。
こちらではすっぽん料理の店で何十年も使い込まれた土鍋が紹介されています。
そして、何とこの土鍋で雑炊を作ると醤油とお米だけで、絶品のすっぽん雑炊(まる雑炊)の味がするというのです…!!
僕はなんとなく使った後よく洗ってないのではないかと思うのですが実際にこういうことはあるのでしょうか。将来偉くなったら絶対に試してみようと思います。
その日まで謎のままで取っておきたい作品です。

また横綱の好物では九州を代表する鍋料理であるアラが登場。
この時は大原社主が魚のアラ(臓器など)とハタの仲間であるアラを聞き間違えたところを、ぎりぎり海原雄山がフォローして助けるというシーンも登場。そこで山岡が慌てて飛行機で九州に旅立っていくという作品ですが、財布は空っぽでした。
美食ってお金が掛かるんだということを端的に表現したエピソードではないでしょうか。
やっぱり鍋があったかいだけに、例え初期の作品でも親子二人の関係が心なしかあったかい感じがします。まぁ海原雄山のフォローは本当にギリギリなのですが、こうしてみると比較的初期の作品でも雄山が父親として息子へ対して貶めるような発言だけではなくアドバイスをしていたんだなーというのが興味深いです。

そしてもてなしの精神を競った究極VS至高の争いも鍋勝負。
両方共が鍋の種類を特定せずに勝負に挑んだ辺り、鍋というのはさまざまな形が有り、好みで異なっていくものなんだろうなと妙に納得しました。
寒い冬だから、本であったまってみてはいかがでしょう。






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われらがスミス氏/オズワルド・クロフォード(シャーロック・ホームズの災難 下)
探偵:パーロック・ホーン 語り手:ジョブスン
作者であるオズワルド・クロフォードさんは探偵小説において刑事が軽視されている状況を憂い、事件操作のプロフェッショナルたる専門職の優秀さを立証しようという立場から、探偵小説の筆頭であるホームズを否定しにかかるような発言をしています。

この作品もそんな意思のあらわれの一つです。

…が、エラリィ・クィーンもこう記しています。
クロフォード氏はそもそも何を立証しようとしたのだろうか

ネタバレ等は続き以降で。
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四百人の署名/R・K・マンキトリック
探偵:シャーロック・ホームズ 語り手:ワトソン

エラリィ・クィーンも褒めたタイトルは、まさに『四つの署名』のパロディです。
ユーモア雑誌にちょこっと載っていたというだけにボリュームも控えめですが、なかなかに面白い作品に仕上がっています。

作品としては結構ハチャメチャな路線を突き進んでいます。
なんたって、盗難事件で残された足跡を調べるのに、ホームズが最初に取り出したアイテムが聴診器
勿論推理も華麗に外して見せます。

この手のパロディはいくつか読みましたが、こうして短くササッと終わってくれる方が読みやすいかなぁ。

そういえば色々な箇所で表現がおかしいと思ったら、ワトソンがモルヒネやってた

何でしょうね、この傾向。
パロディ作品では、結構ワトソン先生が薬に手を染めるというのは王道なのかもしれない。



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獣害史最大の惨劇 苫前羆事件/木村盛武
三毛別羆事件として知られる、日本で史上最大の被害を出した熊による殺人事件を解説した本です。

ある小さな集落の民家に干してあったとうもろこしを狙って降りてきたヒグマ、通称『袈裟懸け』。
彼は民家に吊るしてあったとうもろこしを奪おうとする過程で顔を合わせた家人を食い殺してしまう。
そしてこの一件で人間の味を覚えたヒグマは、この後数回に亘り民家を襲い、なんと一匹のヒグマの手によって人間が七人殺され、更に三人が重傷を負うという前代未聞の大惨事に発展してしまいました。
(内一名は後に事件の後遺症が原因で死亡)

この本は後にこの事件の詳細を調べた当時、営林署の職員だった木村盛武さんが事件の記録を残すために行った調査の報告書をまとめたものです。

ヒグマが降りてきた集落は、開拓を進めている途中の小さな地域なんですね。
集落と言っても、その言葉から想像するものと比べると随分と異なるようです。
実際、最初の事件にしてもヒグマがとうもろこしを奪おうとした勢いで簡素な壁を壊してしまうという事がきっかけになっているように、今の感覚で言うと家というよりは雨風をしのぐための掘っ立て小屋といった趣で、この中にヒグマが飛び込んでくれば、もう逃げようがないだろうなという程度の建物で、逃げるための入り口は愚か、隠れる場所さえろくに無いようなものです。

この記録自体が事件から40年以上経った頃から作り始めたもので、木村さんが実際に調査を進めるには困難が多かったようで、当事者の多くが逝去している状態で伝聞などを頼りに取り掛かっていったそうです。
この頃には事件の現場となった集落も、暗いイメージが払拭できなかったのか既に無人の地になっていたそうです。

とは言えど、この報告書のリアルさは一級品です。

また幾つか教訓となる部分もあります。
まずヒグマの習性が興味深く、最初の事件ではとうもろこしを狙って、たまたま出くわした家人の悲鳴に触発されて人を殺めるに至っています。そして途中、保存して食べようと思ったのか一人の遺体を巣へ持ち帰っています。
その遺体は捜索隊に見つけられ、村へ戻されるのですが、熊はそれを取り戻そうと再び最初の現場を訪れています。これも熊の習性のようで、第二回目の襲撃の後にも同じように現場を訪れています。(この時はあえて中に遺体を残して待っていたが、自宅内で待ち構えていた事を察知したのか入らずに帰っています。)

またこの熊を討伐するために男たちが銃を構えて応戦しようとしていますが、状況を整えていなかった前半のミスの多いこと…。
やはりどれだけ備えてみても急に目の前で起こると、なかなか思った通りには動けないのでしょう

様々な教訓を残したこの事件、かつての現場には事件の様子が再現されています。
驚くのは小屋の大きさに対する熊の巨大さでしょうか…。



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Fedora Core Expert/Fedora Coreを使い尽くすためのパワフルガイド
タイトルそのまま、Fedora Coreのガイドブックです。

2005年の本で、CDに収録されているのはFedora Core 4。とは言えど、この記事を書いている段階で既に最新バージョンは10に到達しており、なんだかバージョンだけを見ているとえらく昔の事のように思えてしまいますが、たとえ今使うとしても充分な機能を備えています。
またここまでup2dateが採用されていたという事もあり、Red Hat Linux(現在のRed Hat Enterprise Linux、FedoraはRed Hat Linuxが法人用商品に特化する際に分化して誕生した)時代の面影をまだまだ色濃く残していたバージョンです。ちなみにここからMacに対応しているので、この本でもその事が紹介されています。
またXENについての詳しい説明もなされているものの、充分にサポートされ始めたのはこの次の5から。

この本はFedoraの機能から、サーバー用途とデスクトップ用との二部に分けて解説してあります。
デスクトップの用途では特化されているとUbuntuが人気ですが、双方の機能を求めるならFedoraはより最適な選択といえるでしょう。

サーバー編目次
1.PHPアプリ開発の第一歩 ApacheとPHPの導入
2.バージョン5でこんなに変わったPHPの新機能
3.新しいLAMP環境でWikiを動かす
付録.話題のXENを動かしてみよう
デスクトップ編
1.システム管理ツール
2.オフィスで使えるアプリケーション
3.インターネットを活用しよう



この他に頻出トラブルの対策や、SELINUX、RPMの自作など、この手の本にしてはかなり専門的な方向性を持っている一冊です。気軽な入門編としても充分な内容なので、マシンのスペックや性能面などからどうしてもFedora Core4を使いたいという理由がある方にはお勧めの一冊です。
実際、Fedora Core4はかなりスペックの低いPCにも対応します。
HDDは10もあれば充分すぎるくらいですし、メモリも192MB以上、CPUは400MHz(Pentium II以上)でOKなので、古いことやメンテナンス期間も過ぎている事が気にならなければ使ってみてもいいのではないかと思います。



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スピードマスター(映画)
先日見た湾岸フルスロットルが、CGに頼らず作られている実際の走りを魅せる映画だったものの、ちょっと見た目が寂しいなぁと言う事で、逆に走行シーンに人の手が豊富に加えられているとの評判があった『スピードマスター』を見てみました。

こちらは頭文字Dや湾岸フルスロットルとは一味違う、カスタマイズカーが登場します。
走る車もハイテク+ニトロという超高速設定や、バイグラ(=バイナルグラフィック。車体に貼り付ける大き目のステッカーの通称)で飾った派手派手しいデザインに身を包んだものが中心になり、非常に華やかな走り屋の世界が展開されています。

この映画での勝負は夜の倉庫街を突っ切る、どちらかというと直線主体のレースです。
倉庫街周辺が外国で言うところのスラム街のようになっていて、舞台設定が微妙に判りづらいです。
湾岸フルスロットルがリアルを追求する故に退屈な感じになってしまっていたのに対して、コチラはCGを多用した内容になっています。
CGゆえに派手だし華やかだし、迫力もある。
でも最近のゲームの映像が良くなってきているせいか、見ていてゲームのように見えます。ニトロでぶっ飛ばしている割には余裕で横を向いたりするなど、リアリティが少なすぎるのも考え物なのかもしれません。
こうなってくると湾岸フルスロットルの忠実なリアルという物が魅力的に思えてくるのも事実ですし、なんだかんだで頭文字Dの実写版はリアルとCGとのバランスがよかったなと思えるようになってきます。

ただこの作品はどちらかというと車よりも物語主体なのかな?という気がします。

レースシーンも最初と最後の二度のみと抑え目で、後は物語の展開へ振られています。車のチューニングに関しても湾岸フルスロットルほど詳細を伝えてくれるわけではありません。
しかも一度目のレースは主人公は関与せず、主人公が全開走行をしたのは一度のみです。
過去のレース中に事故を巻き起こし人を死に至らしめてしまった元走り屋で整備士の技術を持った男が、店主が病気の為に休業からライバル店に閉鎖に追いやられかけている状況を救うという、ちょっと古めかしい内容です。

物語はまぁB級かなと思う反面、配役が豪華絢爛です。

主人公は中村俊介さんで、そのライバルとしてレースをするのが内田朝陽さん演じる個性的な二代目のボンボン。
そしてヒロインには売り出し中だった北乃きいさん、その父親で高い技術を持ちながらも病気によって半身麻痺に陥った整備士役をハウンドドッグの大友康平さんが演じます。
物語自体は後から思い直せば凄くチープなのですが、演じる人たちが一人ひとり上手く、見ているときはそのチープな感じは一切感じませんでした。

ちなみに肝心な車は主人公が大友康平さんの大切にしていたFCを、そして内田朝陽さんはその後継機となるFD、それぞれRX-7に乗ります。
またかつて主人公とレースをして危うく事故をしかけたという女性ドライバーがフェアレディ(Z32)を操ります。
…と、そういえばこのFCをいじったのは湾岸フルスロットルと同じくRマジックさん。
後、脇阪寿一さんもひっそり出演しています。
もうレースシーンは物語の流れなんて気にせずにこの人だけ走ればいいと思たりしました。

FCを組み立てていくシーンが判り易いので、FCファンにとってはいいかもしれません。
後は中村俊介さんの髭や内田朝陽さんのちょっと変わったメイクなど、見所はたくさんです。



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saturday morning cartoon's greatest hits/VA
読書のBGMにふさわしい音楽といえばどのような音楽を思い浮かべるでしょうか。

癒し系のクラシック?
鳥の鳴き声や川のせせらぎのような効果音?
それともテンションを挙げるためにヘビメタ!という方もおられるかもしれません。

僕はたまにアニメソングの軽快な感じが心地よく感じる事があります。
でも日本語のアニメソングだとついつい名台詞やらが耳に入って上手く読書に集中できない…そんなジレンマに陥ったのです。
そんな時に見つけたのが"Saturday morning cartoon's greatest hits"というアルバムです。
これはアメリカのアニメ等の子供向け番組のテーマソングを様々なアーティストがカバーした作品です。
偏りなく色々な音楽を、英語で、しかもこんなテーマにもかかわらず意外と豪華かつ意外な面子で楽しむ事が出来るというのです。

作品は知らないものもありますが、たとえば日本発で実写化までされたSPEED RACER(日本ではマッハGO!GO! GO!でおなじみ)や、ポパイ、スパイダーマン(カバー演奏はなんとラモーンズ!!)など、充実の内容になっています。
やっぱり読書にはアニソンの軽快さですね!

最近のアニメはテーマソングも結構シリアスで一般的なポップスなものが増えてきましたが、やはり僕はこういうべたべたな、子供心をくすぐるようなアニソンが大好きです。
私も、オレも!という方にぜひお勧めしたい一枚です。

収録曲
1. The Tra la la Song (One Banana, Two Banana) - Barkan, Mark
2. Go, Speed Racer, Go! - Koshibe, Nobuyoshi
3. Sugar, Sugar - Barry, Jeff
4. Scooby-Doo, Where Are You? - Raleigh, Ben
5. Josie and the Pussycats - Curtin, Hoyt
6. The Bugaloos - Gimbel, Charles
7. Underdog - Biggers, W.W.
8. Gigantor - Raskin, Gene
9. Spiderman - Harris, Robert
10. Johnny Quest/Stop That Pigeon - The Reverend Horton Heat
11. Open Up Your Heart And Let The Sun Shine In - Frente!
12. Eep Opp Ork Ah-Ah (Means I Love You) - Violent Femmes
13. Fat Albert Theme - Dig
14. I'm Popeye The Sailor Man - Face To Face
15. Friends/Sigmund And The Seamonsters - Tripping Daisy
16. Goolie Get-Together - Toadies
17. Hong Kong Phooey - Sublime
18. H.R. Pufnstuf - The Murmurs
19. Happy, Happy, Joy, Joy - Wax





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買っていい車 ダメな車/渡辺陽一郎
ちょっとした勘違いで手にした一冊です。
実は森 慶太さんの著書である『乗れるクルマ 乗ってはいけないクルマ』の続編だと勝手に勘違いして購入していたのです。
こちらの著者はRJCのCOTYでも知られる渡辺陽一郎さんです。

森 慶太さんの著作と比べると、良くも悪くもまじめな内容に仕上っていると思います。
思い切った毒は少なめに、走行性能、とりまわし性、居住性、装備の充実度、価格の割安感、リセールバリューといったポイントを10点満点で採点しています。

まず第一章ではクルマ選びのポイントから。
例えばナビによる道案内に従って運転することに対する部分では、ナビが時折見せる生活道路のような道の走行に関して、道路事情を知らないドライバーが危険だという意見がでていますが、これは事実そうだなぁと思います。
堅実な意見は、他の先生方のような華やかさはないものの、読みごたえは充分でした。

氏が選んだ乗ってもいいクルマのベスト10は続き以降で。
続きを読む…


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HTMLデザイン辞典/足立裕司
かなり懐かしの商品になってしまいますが、1999年発行のHTMLデザイン辞典です。
僕が始めてHPを作成し始めたのが2002年、まだ個人でHPを持つという事が真新しかった時代なのではないでしょうか。
ブラウザで言うと、IE、ネスケ共に4.○バージョンの時代です。

今だと思い出に過ぎない部分も含まれているものの、ベーシックな部分では今も通用する一冊です。
本の帯につけられているブラウザの違い(Internet ExplorerとNetscape Navigator)を問わず、ご利用になれますという文句が時代を感じさせます。
当時はこの二つのブラウザの表示の違いに戸惑いながら頑張ったという方も多かったのではないでしょうか。

この本は大きく、1.環境(ブラウザ、OS、解像度、転送速度)、2.画像(Webカラー、GIF、PNG、JPEG、ガンマの調整)、3.レイアウト(スペーサー、非改行スペース、テーブル、ウィンドウサイズ、フレーム)、4.文字(フォントの指定や補正)、5.アクション(USEMAP、ステイタスバーへの文字表示、別ウィンドウ、フレーム、ダイナミックHTML)6.チューンナップ(HTMLのダイエット、サーチエンジンへの登録、スプラッシュページ)、付録(HTMLタグ対応表、CSSプロパティ対応表)という形に分かれています。

多くの部分で時代の変化を感じます。
まず1.の環境面。
ブラウザの違いは今でもFIREFOXやSAFARIなどで見られる部分ですが、当時に比べれば環境は良くなりつつあるんだなーと言うのが正直な感想でした。解像度に関しては、今のところ余り意識した事はありませんでした。
転送速度に関しては、僕が作り始めた頃でもかなり重要視されていた部分で、当時の主流がダイヤルアップ/ISDN/テレホーダイ(時間限定無料接続サービス)でしたので、そろそろADSLから光が主流になろうかという今の時代でも、僕は転送速度をかなり低めに想定してHPを作る癖があります。
2.の画像の部分に関しては今でも余り変わらないですね。ここへFLASHなど動画が加わった程度でしょう。
そういえばこの本を見ていて懐かしかった事が一つあります。
PNGの対応が4.○シリーズから始まっているという事で思い出したのですが、この時期からPNGの対応が始まったのには、GIFに関する特許(LZWアルゴリズム)を持っていたユニシスがフリー素材などでの使用に関してもライセンス料を徴収するのではないかという動きがあったんですね。
そこから生まれたのがPNG。写真の形式としても強いですが、それ以上にGIFの代替的な機能を備えるこの画像形式はそういった経緯で生まれたのです。
でも結局、そのような動きはなく2003~2004年にかけて特許は失効したのです。
この時期、素材サイトなどでは必ずといっていいほどこの問題に触れていたものです。
ガンマの調整は今も昔も余り変わらないですね。WINとMACで色合いが多少違うという問題です。

3.に関してはスペーサーは今でも良く使われますが、CSSでのレイアウトが記述されていないのが時代でしょうか。フレームは最近では検索に弱い手法として不人気になりつつありますね。
当時、フレームのサイトってスタイリッシュに見えたものです。
4.は今でもほぼ差異はなしでしょうか。ここのページは今でもかなり参考に出来ると思います。
5.はダイナミックHTML(DHTML)って懐かしい響きだなぁと思いました。今でも幾つかは使われていますが、当時だって使わなかったんじゃないかとさえ思われる現在では使われなくなっているようなものもありますね。
この項目もまだまだいけそうです。
6.はHTMLのダイエットは良い感じです。ダイエットさせる事で見やすくなり、結局は作る側にも便利です。…この項目も転送速度の欄と同様に最近は余り気にする事はなくなりましたが、メモ帳などで直接ソースをいじるなら作り手自身の為に勉強するといいかもしれません。
そしてサーチエンジンへの登録。これはもう最近、感覚として薄れてきていますよね。
昔はYahoo!を筆頭に検索エンジンに登録していたのです。今みたいに無差別に検索されなかった時代もあったんですね。Yahoo!で眼鏡マークをもらうと、一気にアクセス数が増加するって、懐かしいなぁ(笑)。
今でも一部に登録制の所が残りますが、このブログのアクセス解析でもほぼ検索はロボット型で占められているのが実情のように感じます。…登録制のところに登録してないのかも。
スプラッシュページは不評でしたね。扉ページなどとも呼ばれた、入り口になるページです。コンテンツにアクセスする事もできない、単純に入り口のページでした。
最近、FLASHのコンテンツが増えてきてこれに近いものが表示されるケースもありますが、この習慣は今は殆ど残っていないですね。僕個人としては更新日時をまとめたりと、嫌いじゃないんですけどねぇ。
付録に関してはそれなりに使えるものも多いでしょう。
こんなのとかこんなのもこんなのもありますのでお好みで使ってみてください。



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IBMのLinux戦略/日本IBM
IBM自体(日本IBM)が書いているだけにガイドブック的な側面の強い一冊です。

IBMは古くからLinuxに近しい立場をとりつづけており、今でもHPを検索してみると『IBMは、次世代のe-businessにLinuxは不可欠の存在だと考えています』と綴っています。

この本ではIBMの各種製品がどのようにLinuxに対応しているのか、そしてLinuxのどのような利点を目指して作ってあるのか…ということが説明されています。
この立場は面白いというか、Linuxへ対するIBMの意気込みを感じます。
単純にWINDOWSに対応するものを、たとえばマックであったりリナックスで動くようにするというだけの製品はたくさんあります。もちろん僕自身もリナックスのPCを抱える一人として、それだけでも非常に助かるのは事実です。
でも、そこをもっとLinuxだからこそこのソフトを作っていけたら?
IBMという会社はそういった事に挑戦し、Linuxを充実させると同時にLinuxの欠点を見出し、レベルアップさせていく事に一役買った企業です。

そういった経緯なども含めて、この一冊を読むとIBMの戦略が見えてきます。
実際、LINUX対応のソフトがもっと増えてほしいというのがユーザーの本音でしょうが、この本からはその大変さもしっかりみえてきます。それでもLinuxというOSの中でリードを保っておきたいというIBMの本音、戦略は実に興味深い。

同じようにソフト等を提供するという行為でも、WINDOWSやMACといったOSに対する姿勢と、オープンソースであるLinuxへ対する姿勢は異なるのではないでしょうか。
前者に対するソフトはOSの性能の中で出来ること、求められることを実現していく姿勢ですが、リナックスに置いてはまだ普及させていく必要性があるという事情もあるのかもしれませんが、可能性を伸ばしていくような姿勢で挑んでいるように思えます。

この本の著者は、実際に内容にあるような作業に取り組んできたIBMの社員の方々です。
仕事の合間に自らの仕事の記録をこうして記して出来上がったのです。
作り手の立場からソフト、そしてOSと言うものを見てみるというのは実に面白いものです。

ただ、なんですか。

難易度の高さも、さすがIBMでそういったとりくみをしてきた方々といったところでしょうか。娯楽性は少なく、企画書や報告書を読んでいるような感覚に陥ります。
もう少し柔かい表現が欲しかったような気も、少しだけします(笑)。



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シャーロック・ホームズとマフィン/ドロシー・B・ヒューズ(シャーロック・ホームズの新冒険)
ドロシー ・B・ヒューズさんが描いたホームズは、時代背景を色濃く反映した内容になっています。ある程度は原作に忠実でありながら登場人物が裕福に感じる作品に仕上っています。
その理由は単純で、当時のイギリスでは身分がある程度はっきりしており、たとえば下宿にはハドソン夫人の他にもホームズやワトソンの身の回りの世話をしている人が勤めているものの、その多くは名無しな上に、たまに何かしらの用事で登場したとしても殆ど言及されることもなく、同一人物であるかどうかさえ判らないといった表現に留まっているからです。
当時はそういう関係が専らだったのです。
この作品ではそういった人物にスポットが当てられていることもあり、身分の差のようなものが良く伝わってくる作品になっています。

作品中でもワトソンは今回の主要キャラとなるマフィンという少女が就く女中という職業に関して『召使の中で最低ランクで、給料も最低だった』としており、また何度かホームズたちと会話をする機会を得た際にも戻るのが遅れるとハドソン夫人に叱られるという事を気にしたり、はたまたホームズが履きふるしたブーツをもらう際にもハドソン夫人に見付からないように隠したりと、職務上での自由もかなり制限されていた様子です。
彼女のマフィンという名前は、母親がお金を貯めて買ったマフィンがとても美味しかったという理由だったそうで、一旦産まれついた身分から這い上がる事の大変さを痛感させられます。
また作品後半でやってくる火夫に至っては、いつも寝ている際に作業をするので顔を見るのも初めてだったという事で、ホームズの時代を知るという面ではこの作品は非常に興味深い内容を含んでいるといえそうです。

さて作品は遭難船などから漂流物を集めている仕事をしている人間たちの中に密輸業者が潜み、貴重なダイヤモンドを奪っていたという事件の解決です。

ネタバレ等は続き以降で。
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二人の従僕/マイクル・ギルバート(シャーロック・ホームズの新冒険)
贋作ホームズとしてはかなり正統派に分類される物語です。

ホームズが華々しい復活を遂げて少し経ったある日、ワトソンはホームズが置いていた事件の遺物を眺めていた。その中で、ウェディングケーキのカスが残った箱を見つけた。
それはホームズ曰く『はじめの頃のきみの成功』の思い出だという―。

ある日、ハドスン夫人が自分の姪っ子を二人の部屋へ連れてきた。
余り高い身分ではない彼女はこービィ荘園というところで働いていた。そして結婚の予定のある同じくコービイ荘園で働いているテレンスという男性と幸せな暮らしを送っていたのだが、ある日その婚約者が殺されているのが発見された。

しかし時間が真夜中で、従僕である彼が居る事が許されない狩猟に来ていた来客の部屋の前というシチュエーションだった為に、彼はその部屋に泊まっていた貴重なダイヤモンドを持つ未亡人からそれを盗み出そうとして、共犯と仲間割れをした挙句に殺されてしまったのではないかと考えられていた。
事実、その部屋に居た未亡人はコーヒーに薬品を混ぜられたのか、部屋の目の前で銃声がしたというのに、事件後に屋敷の人間がかなり苦労して起こすまで眠り続けていたのだった…。

依頼人は自らの婚約者の濡れ衣を晴らし、真犯人を見つけて欲しいと願っていた。

さて、この作品の時代設定はかなり初期です。
まだホームズもその名を徐々に広めようと望まないような事件でも受けており、この時もどうしても投げ出せない事件を受けていた為に、事件の概要について話し合い、当時医者としての仕事を休業していたワトソンを派遣します。

ワトソンの迷活躍とネタバレ等は続き以降で。
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ワトソン博士夫妻の家庭生活ー奇妙な一幕物喜劇/ローレン・D・エスルマン(シャーロック・ホームズの新冒険)
あの人にそれだけのゆとりがあるのはね、あなたがお友達のシャーロック・ホームズとなんだかわけのわからないことをするために飛び出していくたびに、あなたがいつもあの人に患者を回すからなのよ

贋作ホームズでたまにワトソンにスポットを当てたものがありますが、この作品は更に踏み込んでワトソンと、彼の最初の妻であるメアリ・モースタン(四人の署名で知り合った人)へスポットを当てた内容になっています。

とにかくメアリ・モースタンの黒キャラぶりが痛快な作品です。
ワトソンが何度訂正しても彼の名前をジェームズと呼び続け(唇の歪んだ男で実際にあったできごと)、更にはワトソンが仕事も投げ出してホームズとの冒険にでていく事も非常に気に入らない様子。
そのことについて皮肉ったのが冒頭の一文。
確かに何度か自分の患者を知り合いの医者に頼んで事件解決へ向かっています。

いや、たしかにシャーロッキアンなら一度は思ったことがあるはず!
この医者、患者が逃げないのか…ってね。

こうした具合にホームズに振り回される旦那にとても不満を抱いている妻といった立場をとると、普段ホームズの武勇伝にばかり目がいきがちな我々にも、ワトソンって大変だなーという気持ちが湧いてきます。
家庭人としてのワトソン、そしてホームズという非日常的な存在との交わりという部分にスポットを当てた点では非常に興味深く、多くのシャーロッキアンが見落としがちな部分だったように思います。

ただこの作品で面白いのは、そういったうがった見方による作品というだけではなく、メアリのワトソンやホームズに対する皮肉などに、原作に含まれるキーワードなどが散りばめられていることでしょうか。著者が十二分に原作を読み漁っている事が見えると、こういったパロディでも好意的に受け止められる気がしますね。
残念ながらその箇所ごとに注釈がついているものの、そのあたりの巧みさを探りながら楽しむのもご一興。でも最後にワトソンが部屋をでてからメアリがかけた電話…これはもしかして筆者なりの悲しい別れに対する答えなのではないでしょうか。



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シャーロック・ホームズの新冒険 上
シャーロック・ホームズの生誕百周年を記念して作られた贋作ホームズ集です。
非公式で古今東西の贋作を集めた『シャーロック・ホームズの災難』に対して、こちらは公認の作品という事になります。
内容もシャーロック・ホームズの災難に含まれるほどの奇抜な作品はないように感じますが、かといって王道のパスティーシュばかりではなくホームズたちを本来の姿から解き放った作品も数多く収録されており、存分に楽しめました。
また注目される作品、作家には名作『まだらの紐』の後日談である『まだらの紐の復活 』や、デュパンの贋作でも知られるマイケル・ハリスンさんの参加などが挙げられます。
尚、この作品は上下に分かれています。

今回の上巻の個々の作品の感想文のページは以下です。

二二一番地B/モリー・ハードウィック
悪魔のような機械/ジョン・ラッツ
最後の乾杯 /スチュアート・M・カミンスキー
幽霊の部屋 /ゲイリー・アラン・ルーズ
まだらの紐の復活 /エドワード・D・ホック
すばらしきホームズ/ジョン・L・ブリーン
シャーロック・ホームズと「あの婦人」 /マイケル・ハリスン
芝生の影/バリー・ジョーンズ
ガワナス誘拐事件 /ジョイス・ハリントン



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ガワナス誘拐事件/ジョイス・ハリントン(シャーロック・ホームズの新冒険)
面白い構成になっている贋作ホームズです。

作品の序盤で、年老いたワトソンと、その連れ合いの物語なのかと思いきや、実はこの作品のワトソンと正典のワトソンは全くの別物。
新しい時代に暮らす(テレビやバイク便がある)ワトソンは風邪を引いているために動く事を億劫としている。これが年老いたワトソンを思わせるのですが、結局ワトソンと同じ名前であることでからかわれる事をきらい、『自分の戸籍上の名前を”モリアーティ”と変えたのだ』としていて、思わず拍子抜けしてしまいます。

この作品でワトソンは長らく旅に出ていた連れ合いを探して出かけていきます。
ダイアナと呼ばれる自由奔放な女性の痕跡を訪ね歩き、ついに彼は彼女と再開し、彼女の携わっていた事件の解決へと繋がっていく。

ワトソンがあのワトソンでは無いと判った頃から、結局この作品ってなんなんだ?という疑問がわきあがってくる事と思いますが、ご心配なく。
最後まで待てば、きっちり贋作ホームズとして終わります。

パロディやパスティーシュとしてはそれほどシャーロッキアンを楽しませる内容では無いかもしれませんが、ジョイス・ハリントンさんの巧みな表現によるトリックは率直に面白いなぁと思いました。



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三人の学生/シャーロック・ホームズの復活 he Adventure of the Three Students
ホームズがテストの答案の内容が盗まれかけたという、普段とは少し毛色の違う事件に取り組んだのが『三人の学生』という事件です。
なぜホームズの元へこのような類の事件が持ち込まれたのかというと、ホームズとワトソンが揃って事件解決の為に大学街へ移住していたからです。
ホームズもこの町で依頼を新規に受け付けるつもりもなく、またその内容にも期待していなかったようで、助けを求められた際に忙しい事を理由に『警察に頼んだらいかがですか?』と切り捨てています。
いや、あんた普段から警察をあんまり評価してないやん…。

ワトソンのフォローによるとホームズは切り抜き帳や化学薬品、気ままな乱雑さのない生活に不機嫌気味だったとの事。名探偵を動かすには機嫌も大切なのです。

尚、ワトソンもこの事件が普段紹介しているような類の事件と性格が異なるという事を把握していたようで、詳しく書くのは不謹慎、自然に消えるにまかせたほうがいいと述べています。
それでも紹介しようと思ったのは『私の友人の比類のない才能を明らかにするのに役立つからだ』との事。
ワトソンもビジネスとなると結構冷徹に物事を判断するようになって来ました。
ホームズに依頼に行って、隣に医者がいたら気をつけろ…!

さて依頼人はある学校の講師だった。
そして彼は奨学金試験を翌日に控えていたので、試験の校正刷を部屋に持ち込んでチェックしていた。
…もうここまで話せば後は定番。
彼が一時間ほどの外出から戻ってみると、鍵をかけていたはずの部屋の鍵が開き、部屋の中に入ると校正刷を誰かが覗き見たような痕跡が残されていたのだ。
容疑者は鍵を開け放ったままにしてしまった従僕、そして階上に住む三人の学生…。

ネタバレ等は続き以降で。
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六つのナポレオンの胸像/シャーロック・ホームズの帰還 The Adventure of the Six Napoleons
レストレイドがホームズよりもワトソンの専門だろうと話し始めた難事件、それが六つのナポレオンの胸像です。

物語に入る前に、意外とホームズ/ワトソンとレストレイドの仲が良い事が判明
ワトソン曰く『ぶらりと私たちのところへ立ち寄るのは、別にめずらしい事ではなかった』との事。
ホームズもこの訪問を喜んでいたが、それは単にレストレイドの口から警視庁の手がける事件が聞きだせるからだった様子。やはりホームズにとっては仕事の有無というよりは興味をひく事件の有無が大切だったようで、レストレイドが気にかけている事件が精神異常者の仕業だ…と、告げるとホームズはあっさり興味を失ってしまいました。

ロンドンの町でナポレオン一世の胸像が続けて破壊される事件が起こった。
それも同じ原型で作られたナポレオン像ばかりが続けて三体…。

この事実を知ったホームズは言った。
僕は、その紳士の奇妙な行為に一定の方式があることを認める

ホームズは犯人は精神異常などではなく何らかの目的の元に狙ったナポレオンを破壊し回っていると決め付けた。

そしてその翌朝、ホームズたちは第四の事件を知る。
しかも今度は胸像の他に殺人事件のオマケ付だったのである―。

ネタバレ等は続き以降で。
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チャールズ・オーガスタス・ミルヴァートン/シャーロック・ホームズの復活
つねづね僕は、もし犯罪者になったら、第一級の犯罪者になる能力があると思っていたんだ

ホームズが犯罪を犯した事件がある…なんて、ちょっと信じられないような話ですが、実在します。
ワトソンが躊躇いながらも綴ったその真相がこの『チャールズ・オーガスタス・ミルヴァートン』事件です。

ある夕方、ホームズとワトソンが散歩から戻ってくると部屋に一枚の名刺が残されていた。
ホームズはその名刺を取り上げるとよほど不愉快だったのか、声をあげて床に放り投げています。
で、放り投げながらもワトソンに、その名刺の裏に何か書いていないかと尋ねています。
投げる前に自分で読めよ。なんてツッコミを入れる事もなく、ワトソンは淡々と名刺の裏に書いてある再訪時刻を読み上げています。
名コンビってこういう我慢が大事なんです。

名刺には代理業という肩書をつけたこの男の本来の生業は恐喝だった。
彼は貴族たちを追い込むのに必要な痴情などの情報を買い上げ、それを使ってお金を吸い上げられるだけ吸い上げるのだ。それに背けば一家ごと滅亡させられることもあるという。
今回、そんな恐喝を生業とするミルヴァートンがホームズの元を訪れたのは、ホームズがある婦人から結婚前に他の男性へ向けて書いた手紙を婚約者に渡すと脅されたので、どうにかして欲しいという依頼を受けていたからだった。


そう。ホームズが呼んだんです。
その割には不愉快そうに名刺を投げるわ、求められた握手は無視するわ、なんだか妙な態度です。
ホームズも何かしら秘密でも握られていたのではないかとさえ思ってしまいます。

実際、ホームズは彼の手法にかなり嫌悪感を示しており、ワトソンに事情を説明するときにも珍しく感情的になっていたり、最初の交渉がうまくいかない時にもワトソンの目にはホームズの怒りが感じとれたそうです。
ちなみに怒りと同時に軽くあしらわれた事への屈辱からか、ホームズの顔色は蒼白でも真っ赤でもなく『灰色』になったそうです。

真っ白な灰になっちまった・・・』(BY 明日のジョー)

交渉に失敗したホームズはミルヴァートンから手紙を奪うしかないと悟り、その為にまず彼がとった手法は…ミルヴァートンの女中との婚約でした。

ネタバレ等は続き以降で。
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札幌刑務所4泊5日/東 直己
刑務所の中というのはいろいろな人が描いてはいるものの、自分の知らない世界へのあこがれのような好奇心を抱かせるのは事実のようです。
しかし大抵の人は『そこに入ったら前科者なんだよなぁ』という結論に至り、それ以上の好奇心を抱くことはないはずです。

そんな結論を持たなかった作家が一人います。
東 直己さん。ハードボイルド系の探偵小説に定評のある作家さんです。
彼もまた『別に理由はないけど』刑務所の中へ興味のある一人でした。
そして、彼はやってのけるのです。

原動機付自転車による速度超過18km/h。
本来は善くないことですが、実際にはよくあることですし、警察の方も『ちょっとなんだけどねー』とかなんとか言いながら反則切符を切ってくれる範疇の速度です。
10分程警察の方とお話をしながら書類に記入をして、後日入金にいって、以後は気を付けよう!と気持ちを入れ換えれば終わりのお話…。

それをこの人は引っ張るんです。
ややこしくして、刑務所へ向かうのです!!

刑務所の中の描写に関しては、他の本物の…というとさしさわるかもしれませんが、実際の受刑者の方が書いているものとそれほど大きく異なる面はありません。強いて言えば切実さが欠如しているくらいでしょうか。

この本で一番よく判るのは刑務所の内部事情よりも、なんだかんだ言っても警察の方もちょっとした速度超過程度でイチイチ刑務所に入って欲しくないんだなーという事実でしょうか。
まぁそれくらいで入られていると、刑務所の方も大変でしょうし、その性質上好奇心があったから入ってみた!というのもどうかと思う部分もあるのですが、読みものとしては面白かったです。
刑務所の内部をこれほど軽快に描ける人はもう出てこないのではないかとさえ思うのですよ。



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大事なとこだけ総まとめSPI
本棚で絶対に読まないけど、なんとなく捨てると負けのような気がする本はどの家庭にも必ずあると思います。
僕の本棚でそれに当てはまるのが『大事なとこだけ総まとめ SPI』という本です。

かつては就職活動の第一難関、筆記試験の共通課題だったSPI。
聞くところによると2005年までで廃止となり、現在はより進化させたSPI2となったそうです。
マークシート方式以外での解答も可能になったとのことで、設問がより広域に出来るようになった他、意外と難関だった『性格類型』の出題が廃止されているそうです。

今回良い思い出はあまりないものの、性格類型の欄を開いてみました。
これは内向・外向、直観・感覚、感情・思考、知覚・判断の四つの基準を用いることでその人の性格を判断しようというものでした。
他の性格検査と比べて、企業の求める人材が答えになるような傾向があったように覚えています。
なので人情に厚い解答をしていても、『人情に厚いいい奴だ』と判断されるのか、『感情的になることがある』と判断されるのか、恐ろしい問題でした。

さてこの本ですが、ちょうどスーツのポケットに収まるタイプのものでした。
いまのSPI2は判りませんが、当時のSPIはマークシートな上に出題傾向に一定の規則性があり、たくさんの問題を解答して知識を蓄積していくというよりは公式などを一通り頭に詰め込んでおくだけで書類審査に必要な点数は確保できるという幸せな時代でした。
数学の問題なんて公式が頭にあるだけでマークシートの解答候補が半分になったり、運がいいときになるとそれだけで解答を見付けられたりと、なんだかそういう時代でした。
その備えとしてはやたら情報量が大い参考書を買うよりも公式などが詰め込まれた小さな本を買っておく方が対策として有用だったんですね。
企業へ移動するバスや電車の中でじっくりと読んでいた事を思い出します。
今になって解こうと思っても、なかなか難しいじゃねぇか(笑)と思うのですが、でも一般常識のジャンルに関しては、社会人になって改めて読み返して『これくらいは即答できないとダサいな』と思えるので、SPIもやはり侮れないということなのでしょうか。


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プロの現場から学ぶWebデザイン/オブスキュアインク
タイトルそのままに、Webデザインを実際に運用されているサイトのデザインや製作者側の意図を読み取りながら学ぼうという一冊です。
紹介されているサイトは有名サイトばかりで、一度は見たことがあるというサイトもあるのではないでしょうか。

掲載サイトは以下。(後者は制作会社)
楽天市場/アイ・エム・ジェイ
ウィルコムストア/キノトロープ
DUOGATE/キール
SBIベリトランス/キール
クラリオン/キノトロープ
セカンドファクトリー
ジャパンネット銀行/アイ・エム・ジェイ

他、製作者のインタビューでいくつかの有名サイトが紹介されています。

この本の紹介の仕方で興味深いのは、一部を除いてサイトのインタビューで製作者側の異見だけではなく依頼主(サイトを作ってもらう企業)のインタビューも掲載されていることです。
もちろん彼らのほとんどはおそらくWeb製作に関しては素人、もしくは多少詳しい程度なのだろうと思いますが、依頼主の言葉を読むことで、製作者側がどのようにしてその要望をクリアしていったのか?という視点でサイトをより深く研究することが出来ます。
またそうした前提を頭においた上で読む製作者のインタビューは、より興味深い。

たとえばこの本で紹介されているウィルコム。
この会社がWebのリニューアルに対して求めたのは、直営店の少なさを補う機能。
担当したキノトロープさんは紙ベースでのやりとりを排すなど、社内的にも大きな改革をもたらしながらこのリクエストに答えています。

芸術を楽しむという趣味を持つ人がいます。
僕は正直、そこまで高尚な趣味は持ち合わせていないので大きな事は言えないのですが、それでもなんとなく判るのは、『作り手のこだわりが見えれば面白い』という事です。
絵画を愛する人は、その時代背景までに精通している。
なるほど、こうして作り手のこだわりが見えるとサイトをより注視して見るようになります。




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たった3秒のパソコン術/中山真敬
ショートカットをどれだけ多く使えるかで仕事の効率は変わる。

この本はまさにそれを具現化した一冊です。

内容は単純明快、ウィンドウズなどに割り当てられているショートカットなどの機能をまとめて収録しているのです。
この『たった3秒のパソコン術』という言葉が持つ意味は、ショートカットを使えば三秒で出来る事…という意味です。この本にも書いてありますが、仕事が出来ない/遅い人間ほどマウスを忙しく動かしまわる。
ビジネスマンは一日を九時間で乗り切る使命があります。
残業が出来る会社はラッキー。だって仕事が終わるまで職場でマウスを躍らせまくれば良い。でも、明日から原則として残業禁止!なんて事になったら?
もうこれはたとえ話などではなく、現実にどこの会社でも起こる可能性がある事例です。
そうなれば仕事をよりスピーディにこなさなければならないでしょう。
そのための方法がこの一冊なのです。

少し大仰な話をしましたが、これって本当に効率が違ってくるんですよ。
ショートカットって何?って思ったあなた、もし同じ速度で入力できる人がこの本を読んだら、あなたと同じ書類を何分も早く仕上げてしまうかもしれませんよ。

まず僕自身が良く使うショートカットをご紹介。
まずCtrlキー+C、V。これは比較的有名でしょうか。それぞれコピーとペーストです。
右クリックをする暇があれば、Ctrl+Cで片付けましょう。
でもどうしても右クリックで出すメニューが好きというあなたにはShift+F10キー。
これで右クリックで出てくるメニューが呼び出せます。後は上下キーで選択したい項目を選んでEnter。これでもまだマウス操作よりは早いですが、いかがでしょう。どうしてもマウスを撫でる事にこだわりがありますか?
後、CtrlキーでいえばCtrl+ZとCtrl+Y。これは写真の加工などの作業をする人なら解説書で勉強したはずですが、前者が作業を一つ戻すキー。細かい作業をするときにいちいち編集メニューをいじってる余裕は無いですし、何度も繰り返しすばやく行わなければならないシーンもあることでしょう。
この辺りのショートカットに関してはメニューバーのドロップダウンメニューの脇に書いてあります。これまで意識していなかった人は、良く使う機能だけでも覚えてみてはどうでしょう。

そして入力で言えばTabキー。
良くソフトなのでEnterキーを押すと次の入力フォームへ移動していくものがありますが、Webでそれをすると実行になってしまいますね。そんな時に便利なのがTab。エクセルのセルの移動でも対応していますが、このキーを押すと、入力フォームが次の場所へ移動します。
ネットでの注文などの効率はこれで一気に上がります。
また、このキーは入力フォームの移動だけではなく、Altキーとあわせて使うと、複数開いている窓を選択する事も出来ます。ほら、段々とマウスの役割が減ってきたでしょう?

マウスでいちいち移動させる時間なんて、時間は無駄になるし、肩も凝りませんか。
僕はワープロからコンピューターに入った影響もあり、以前よりマウス操作が多いWINDOWSに辟易としていました。だからこそこういったショートカットキーを覚えるようになったのかもしれませんね。

後、キーは意外とその作業のプロだという考え方が出来ます。
たとえばダイアログが出てはい、いいえの選択をするとき、十字キーの左右で回答を選び、Enterキーで決定が出来ます。はいでよければ、ダイアログが出た瞬間にEnterで殆どの場合がこなせるわけです。
またDeleteは大抵のシーンにおいてファイルを消す効果をもたらしてくれます。
後、最近はやりの小型PCでキーボードにHOMEやENDといったキーが無い場合でも、十字キーやテンキーにFnキーと同時使用で作動するように作ってくれています。

最後に効率よく作ったファイルの保存は、Ctrl+Sでどうぞ。
この技は文筆を仕事とする中山真敬さんも愛用との事で、作業中に癖のように保存を繰り返すそうです。マイクロソフトには自動保存の機能があるとはいえ、こちらの方が絶対に確実。

一つ一つの作業が短縮する時間は本当に数秒単位なんですよね。
でも全ての作業とまでは言わなくても、半分でも習得すればかなりの時間になる。

たとえそれが五分程度でも早く終わればラッキーじゃないですか。
五分早く寝て、五分早く起きれば朝だって余裕が増える。侮れないんですよ、時間って。




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