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Fujisaki

Author:Fujisaki

基本はシャーロッキアン。
でも雑食の本の虫。資格からマンガまでそこに文字がある限りっ。

紙魚、コナチャタテとはちょっと違う本の虫ですので、駆除はご容赦下さい。

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本の虫、中毒日記
読書感想文、乱発中。
旭川動物園へようこそ!
旭山動物園へようこそ!―初公開!副園長の飼育手帳・写真
坂東 元 桜井 省司
二見書房
売り上げランキング: 329133
おすすめ度の平均: 5.0
5 この写真集を見て、行くことを決めました


かつて僕達が子供の頃、動物園といえば休日に行きたい場所の上位から絶対に外れる事はありませんでした。普段見れない動物達の姿を見ていると、そこはまるで夢の国、ファンタジーの世界へ冒険へ出向いたような気がしたものです。
しかし最近の子供達にとっては必ずしもそうではないようです。

ネットが普及すれば『ものめずらしい』なんて言葉は消えてしまうのかもしれない。
動物園は全国的に不人気に陥っていました。

そんな時、流星のように状況を一変させたのが旭川動物園です。
テレビ番組で何度も取り上げられたのでご存知の方も折られると思いますが、従来の動物園が行ってきたのは普段の生活で見られないような動物を見せる事に主眼を置いていたのに対して、旭川動物園が取った手法は行動展示と呼ばれる見せ方で、動物達を出来るだけ自然環境に近い状態にしておく事で、その行動や習性を見て楽しんでもらおうという試みです。
かつてより旭川動物園は数多くの動物の繁殖に成功するなど、動物の生態に詳しいという下地があったことも手伝ってか、この試みは大きな成功を収め、1996年に最低を記録した26万人という数字が10年後の2007年に300万人にまで盛り返したのです。

この本はそんな活き活きとした動物達の姿を撮影したものです。
しかもそれだけではありません。
撮影者である桜井省司さんは市役所の職員として旭川動物園(旭川動物園は市立)の管理の副園長を2年間勤めた方で、その写真に解説を添える坂東 元さんは獣医として旭川動物園に勤務、桜井さんと同時期に飼育の副園長に就任したという、まさに中の人だったのです。
両者共に動物園の魅力をよく知り尽くしているだけに園内の様々な写真が収められています。
たとえばNHKで放送されたプロジェクトX~挑戦者たち~でのタイトルは『旭山動物園~ペンギン翔ぶ~』でしたが、これはぺんぎん館に設けられた水中を通り抜けるトンネルから、ペンギンが泳いでいる様子を表現したもので、まさに翔んでいるかのようなペンギンの写真も収められています。
北海道だけになかなか遠くてすぐには行けない!という方も多いはず。
そんな方にお勧めできる一冊でした。

テーマ:ブックレビュー - ジャンル:小説・文学


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機動戦士ガンダムII 哀・戦士編
ガンダムに再入学第二段として、機動戦士ガンダムII 哀・戦士編のところまで観て見ました。

□ 迷いながら成長していく戦士たち
段々と軍人らしく成長していく一行の姿が印象的です。
この作品中でアムロとカイはそれぞれ一度ずつホワイトベースを降りるのですが、ホワイトベースへ対する責任感からか、敵襲の際に軍へ復帰して参戦しています。
なぜ自分達が戦わなくてはならないのか―。
前作で見られた理不尽な現実への疑問を振り払い、生きるため、誰かを守るために戦い始める戦士たち…。
まぁアムロの場合はガンダムを持ち出してたわけなので、責任感というより責任があったわけですが。(注:規律を守らないアムロをガンダムから降ろすと、ミライヘ対してブライトが話しているのを聞き、衝動的にガンダムに乗ってホワイトベースを飛び出した。ちなみに目立つガンダムは砂の中に埋めてました。)

□ 戦士の戦死
また印象的なのはここまで苦楽を共にしてきたリュウや、アムロの憧れの人だったマチルダさんの戦死でした。子供たちにとって、この死が初めてリアルに死というものを意識するようになったきっかけというケースも多かったことでしょう。
ガンダムでは多くの個性的なキャラクター達が死を迎えますが、どの死も痛ましく描かれています。
この戦いに負ければ明日が無いと思い、怪我をした体を引きずって敵へ突っ込んでいったリュウ、敵ながらも軍人らしい潔さと誇りを持って自ら散ったランバ・ラル…。
ジオンキャラクターの死でさえも丁重に扱う姿から、子供ながらに戦争というもののむなしさを感じたものでした。
またシニカルな役どころのカイが生活のためにスパイ活動を続けた少女の為に泣き崩れるというシーンもあり、それぞれが戦士として、そしてそれ以上に人間として成長していく様子が強く描かれているのがこの第二話ではないかと思います。

□ ニュータイプ
この物語くらいから急にニュータイプという言葉の登場頻度が上がります。
まだこの時点ではニュータイプという言葉の意味する物も曖昧で、ガンダムなどの操縦で一般人(オールドタイプと呼ばれる)に比べると優れた反応、操作を見せるといった意味合いくらいしか感じ取れませんでした。サイコミュ云々…といった特殊な能力もまだ描かれていません。
主人公であるアムロに何らかの特殊な設定を施す計画は初期からあったようですが、政治的にはもしかして余り芳しくなかったといわれるテレビシリーズの底上げの為に主人公をはじめとする主要キャラを特別な存在にするような手段だったのか、それともこの物語でも最初に描かれるように、規律を守らないアムロをガンダムから降ろしても構わない(高性能なガンダムなら他の誰かが操縦しても大丈夫だろうといった判断)という流れに対して『アムロじゃないと駄目』を裏付けていく流れなのか、ちょっと興味深く感じます。

タイトルにも『哀』という文字が使われますが、人の死がとても切ない作品でした。
でもこの死こそ、ガンダムの真骨頂ではないかと思うのです。戦争である以上、それぞれに言い分があり、それぞれの正義がある。そして死にいく人たちも自分自身の信じる正義に殉じている。だからこそ、その死は立場を問わず痛々しく胸に響く。
…でも、個人的にはもうちょっとリュウの死を悼んであげて欲しかったかな!


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ニートの心理学/荒木 創造
聞きなれない単語だと思ったいた単語がいつの間にか定着してしまった事に怖さを感じます。
教育を受けておらず、労働をしておらず、職業訓練もしていない(Not currently engaged in Employment, Education or Training)』…英語表記の頭文字を取ってNEET、ニートと呼ばれる人々がいます。

こういう名称を用いる事で警鐘を鳴らす事…はたまた自分がそうだと気づかずにいた人が『あ、これはまずいな』と思いなおして活動を始める契機になるのであればこういう呼称もいいなと思う反面、『僕、ニートだから』とか『あの子、ニートだから』といった具合に危機感が薄れてしまうのであれば、それは怖いなぁとも思います。

実は僕の勤める会社にニートからの脱却を目指して就職した方がおられたのですが、残念ながら勤務体制などの面で難しく感じたそうで早々に退職されてしまいました。勿論その方のことなのでそれぞれの性格で異なる部分もあるのだと思いますが、『働き出してしまえば流れで大丈夫だろう』と思っていただけに、こういった問題の根深さや難しさを痛感しました。
そこで手にとって見たのがこの『ニートの心理学』という本です。
勿論僕は今でも個々の性格などで一概に考えるべきではないと思っていますが、何かの参考になればと…。

この本で問題の確信部においているのは、ニートの少し前に同じようによく使用された『アダルトチルドレン』という言葉です。
この言葉、僕も今回調べて初めて知ったのですが精神的に未熟な大人という意味ではなく、機能不全を起こしている家庭で育てられた子供を意味する言葉だそうです。
大きく解釈すれば、機能不全の家庭で育てられた方(アダルトチルドレン)が陥りやすい心理状態の一つがニートという事のようです。
機能不全と言っても、昼ドラにありがちな、親が全く愛情を注がずに育てたなどという冷たいシチュエーションに限らず、子供の甘えを受け入れすぎたりといったケースもアダルトチルドレンを引き起こす要因なのだそうです。

僕にはこの例えは判り易かったです。
一般的な話しとして、Aさんが仕事を辞めます。ある程度は親も見てくれるでしょうが、多少の期間が過ぎれば『そろそろ次の仕事は?』といった事を言われるようになり、それでも動かなければ『自分の飯代くらいは稼ぎなさいよ』みたいな事を言われて、どこかのタイミングで『やるかぁ』となります。
それが『いいよいいよ、気分が乗ったらやればいいよ』といった発言を親がするとします。
そうすると子供が前向きになっていなければ…これもアダルトチルドレンの方が陥りやすい心理状態なのだそうですが、『じゃぁいいや』となってしまい、それがニートにつながる…という感じになるようです。
確かにそれこそ家を出てたりして食べさせてくれる人がいなければニートになる余裕さえも無いわけですから、これは一理あるかもしれません。

この本による脱却方法はとりあえず自分の心理状態を自分で把握する事なのだそうです。
しかし…先に挙げた方は『ニートです』とはっきり断言されてたのですが…。
恐らく表面上の呼称云々ではなくもっと深い部分なのでしょう。
カウンセリングなどもあるようですが、内容からすると誰でも良いし、たとえばチラシの裏でもこういうブログなどでもいいから自分の本心を全て書き連ねてみるだけでもいいのかもしれません。

読み終えて。
思った以上に深いんだなぁと思いました。
失礼ながら、気持ちのどこかに『甘えだろう』という気持ちがあったので、反省していきたいと思います。


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Monochrome Record/木谷てる
たまにこんな風に思うことがあります。
『この町は色が多すぎる』。華やかな町の色にごまかされて町の本当の姿が見えづらい…と。
もしそんな風に感じることがある方がおられれらば、お勧めなのが木谷てるさんの写真集『Monochrome Record』です。

この写真集は大阪の淀川近辺の写真を撮影したものですが、本の紹介で生活写真としている通り、決して決定的瞬間を狙った写真でも、とことん綺麗なものを撮影してやろうと狙って撮影した写真でもなく、恐らく淀川の近辺を生活域にしている人なら、ちょっと買い物に行くときに、誰かと待ち合わせるときに、もしかしたら部屋の窓から…目にするのであろうありきたりな風景の写真ばかりです。
ただしこの写真集のコンセプトはタイトルにもあるとおりモノクロ
撮影者の木谷てるさんはモノクロ写真を掲載するWebサイトMonochrome Syndromeを開設されている方です。

モノクロにしてみた町の風景は、やけにシンプル。
そして色にごまかされて見えなかった町の本当の素顔が見えてくるようです。
見えるもの全ての真実に触れるような、なんともいえない瞬間。
色がある風景は綺麗で、華やか。でもどこか作られたような違和感を感じます。
それを取り除いてくれるのがモノクロという表現方法なんじゃないかと思います。

この作品を見て、もし興味があればカメラを一台携えて町に出てみてはどうでしょう。

あなたの町の『Monochrome Record』を作るために―。

※この作品は電子書籍で美味しく頂きました。
ご購入は電子書籍販売サイトへどうぞ。

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電車男/中野独人(中の人)
少し前に映画にドラマ、書籍化と大きなブームになったのが『電車男』。

作品中でも大きな役割を果たしている通り、これは2ch発の実際にあった(と報告される)物語です。
全ては独身男性板(毒男板)に書き込みをした731(後にコテ、電車男)の発言に端を発します。
彼は電車内で酔っ払いに絡まれた女性(後に通称エルメス)を助けた。後日、その女性からお礼としてエルメス(の食器が届けられた。そして、彼は彼女に恋をした。
しかしずっとオタク趣味ばかりに走っていた彼は、どのようにしてエルメスにその思いを伝えれば良いのかがわからず、2chに参加する人々に尋ねた。そしてアドバイスを元に初めての恋愛に挑むのだった…。

2chという匿名掲示板の中で見ず知らず同士が一人の男の恋愛を実らせようと様々に議論をしていく…というのがこの物語です。

この作品は2ch使用者にとってはどのような作品だったのでしょう。
この頃の2chというと罵詈雑言の飛び交う問題のある掲示板、匿名性の悪いところが終結したようなイメージがあったように思いますが、これで少しイメージが変わったという人も居たのではないでしょうか。
確かに人と人が本音で話す以上、汚い部分もある。
しかし本音でどうすればいいのか?に対して、本音でこうすればどうだ?を返していけば、同様に美しい部分だって出てくるはずです。

このエピソードが大ブームになった背景には『上手くいった』という事にくわえて、当時の2chのイメージの悪さがあったんじゃないかなぁと思います。
これ以前でも2chの中で美談や感動話はあったし、泣ける2chなどの書籍はたくさん出版されていたけれど、電車男の不特定多数の大人数が二ヶ月にも渡ってサポートしたという部分の影響は大きかったような気がします。

色々な形態で作品化されていますが、やっぱり新潮の書籍化もしくはネット上の過去ログが一番いいような気がします。勿論出来事はリアルな出来事なんだけど、ネットという決してリアルとは異なる場所だからこその雰囲気ってあると思うんですよね。
映画化とかだと、ちょっとリアルすぎて…。
画面の向こう側は、あんまり見えすぎちゃ駄目な気がします。

結構同じ境遇の人の参考にもなる内容だと思うので読んでみてください。
一部には壮大な釣りといった評価も有りますが、もし仮に電車男というコテが幻だとしても…それを応援した数多くの名無しは事実として存在したのですから…。


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貧乏クジ世代/香山リカ
テレビでもおなじみの精神科医である香山リカさんが、自らの元を訪れた1970年代生まれ、団塊ジュニアであり第二次ベビーブームで誕生した世代に見られがちな症状を『貧乏クジ世代』として分析している本です。

彼らが生まれた世代は、ちょうどバブル景気が社会に出る少し前まではびこっていて、受験戦争なんて言葉がはびこりだしていた時代のようです。ただその波に乗って人生目標を作って、受験戦争に勝ち抜いて、さぁこれから社会へ…という時期にバブルが崩壊している世代です。
ベビーブームの世代という事もあいまって就職戦線が一気に氷河期になったのも、この世代の特徴です。

貧乏クジ世代の言葉を表現しているのは、第一章に登場する人物のようです。
32歳の男性で、仕事も伸び盛りの金融機関でそこそこ大きなプロジェクトも任され、家庭も順調…。
そんな彼が生きていく価値を見出せなくなってしまったという。
その理由は『人生のハイライトも経験ずみです』という事だった。

教え込まれてきた人生の目的がその辺りにあったのでしょうか…。
仕事も順調、家庭も順調、マンションも買いました。…で、この方は未来を見失って、これ以上生きる理由がわからなくなった。だから死にたいという欲求があるわけでもなく、ただ単に『生き続けるのをやめてもいいかな』と感じている。

僕は少し落ちて1980年代生まれで、逆に加熱した受験戦争/学歴社会を否定し始めた世代です。
なので受験の年頃くらいから社会に出るまで『勉強も大切だけど、個性だよ』みたいなことをやたらと聞かされています。

僕らの世代から見た1970年代はそれでもまだ恵まれているような気がします。
僕らは五無主義かその次くらいに当てはまる世代ですが、子供も無○○なのかもしれませんが、与えられるものも無かった。上の世代でいじめ問題が社会問題となって教師は体罰なんて出来なかったし、子供も厳しい監視下に晒され少しの違反でも非常に厳しく突付かれました。
髪を染めてたらお金を渡されて散髪屋に直行させられたりとかしていました。
さぁ大きくなって携帯電話でも持とうかと思ったら、それまでに大人たちがマナー違反をしていったお陰で電車内やらでの携帯電話の使用禁止が増えていったり、ゆとり教育についても僕たちが試行された世代で、たとえば隔週で土曜日が休みになってみたり、勉強以外の時間をとってみたりと色々と試されています。
…で、結果として次の世代に引き渡されなかった物もあったし、実験台のような世代でした。

それぞれの世代が抱えるメンタル面の問題はあると思います。
この本では貧乏クジ世代と命名した1970年代に生まれた世代に対して、そういった考え方から脱却していく道筋を考えていきます。

でもなんとなく判るような気がするんですよね。
僕らは安定志向の世代としてこの本で紹介されていますが、ちょうど就職活動のときにありえないくらい株価が下落して、普通に色々な企業が倒れていく中でやってきました。
だからやっぱり、とりあえずどこかに就職してキャリアなり何なりを積んで…という、ステップアップの為に第一段階のハードルを無茶に要求しない傾向があります。
とりあえず企業はどんどん潰れたり外資に飲み込まれたりしている状況で、何はともあれ就職しておこう、と。公務員が人気になったのも貧乏クジ世代~僕らの世代にかけて共通です。
そこに夢を見るような余裕は無かったんですよね。
…それで就職して、結婚するなり、僕らの世代なら結婚できるくらいの収入があって…。
『あぁ、一安心だなぁ』と。
そこで『じゃぁ、ここからはもっと自分の事をやっていこう』と思えるのか、『安定した』で停まってしまうのか…その違いなんじゃないかなぁと思います。

この本が主に着目しているのが、安定した生活を送れた人たちの燃え尽き症候群のような症状だという事もあるのかもしれない。
僕は1970年代の教育は受けていないから判らないけど、当時の教育なり社会が目標としていた物の中に、自分を楽しむような事の追及…僕らの世代が盛んに詰め込まれた言葉だと個性と共存するような生き方を模索する事が欠けていて、未だにそれを見つけられない一部の人たちが居るということなのかな?と思いました。

個人的な感想では有りますが、一つの世代に対してこの『貧乏クジ世代』を適用するのは、読後に少し抵抗を覚えました。


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下妻物語/嶽本野ばら
…自分に正直である事って変に見えるのかな?
強調(ディフォルメ?)された表現の中でふとそんな疑問を抱いた作品です。

深田恭子さん土屋アンナさんの主演で映画化もされた作品です。
茨城県下妻市を舞台に描かれたロリータ趣向の女の子と原付のレディスの交流を描いた作品です。

とにかく猛烈なディフォルメ。
コメディとしてはチャップリン辺りを連想させるようなストレートな感じです。
ただそれが、個人の趣向に過ぎないと思われがちなロリータやヤンキーという生き方の奥にあるこだわりを感じさせてくれるので、ロリータを毛嫌いする人がこの作品を見るとは思えないけど、読み終わる頃には結構それぞれに対する印象が変わるかもしれません。

自らの故郷である尼崎市(映画ではその近くの架空の地域)はバッタ物が横行する激安天国で、移住した下妻はジャスコに犯されている…主人公でロココの時代(美術史でバロックの次に来る時代の事)へ憧れ、ロリータファッションに身を包んだ竜ヶ崎桃子は、周囲との交流を拒み、自分の幸せな時間(=ロリータ)にのみ素直に生きていた。
そんな或る日、小遣い稼ぎの為に桃子がかつての父親の生業だった偽ヴェルサーチを売ろうとして、通販を通じて原付を駆るレディースの白百合イチゴと知り合う。
全く属性の異なる二人…。しかし積極的に接触を取ってくるイチゴのまっすぐさに、桃子も徐々に友情を深めていくのだった―。

嶽本野ばらさんはもっとマニアックなイメージがあったのですが、この作品は非常に読みやすかったです。映画化された作品とあわせて手に取ったからなのかも知れませんが、なかなか面白い。
ディフォルメされた事で笑いながら読める反面、たとえばスタンドバイミーのような青春に抱えがちな漠然とした将来へ対する不安…といった要素もあて読み応えも充分。

読み終わったあとの感触が気になってディフォルメされた部分を取り除いてみれば、そこには誰もが通ってきた十代後半の当たり前な生き方がある…そんな作品です。
そういえばあの頃は見るもの全てが楽しくて、こんな風にディフォルメされて見えてたっけな…。


テーマ:ライトノベル - ジャンル:小説・文学


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女性はなぜ買い物に時間がかかるのか?/織田隼人
女性と男性の物事の捉え方の違いを『買い物に時間がかかる』という側面から分析、マーケティングを試みた一冊です。

昨今では社会にも女性進出が進み、 『女性的な価値観』が重視される時代になりました。
何かを決める際にも、男性の意見のみで決まるよりも、女性の意見を取り入れるというのはもはや当然の事となってきたようです。
この『女性的』という部分、では実際に男女の物事の考え方が違うのか?というと、やはり原始時代にまで遡って、男女で役割がはっきりと分かれていた時代の名残のような部分があるのではないかと著者は説きます。

ちなみに著者曰く『染色体も違います』との事。…細かいなぁ(笑)。

タイトルにあるような女性の心理が…というよりは、男女の価値観の違いを表現した一冊で、男の僕が読んでいても興味深かったし、女性が読んでも興味深い内容なのではないでしょうか。

買い物に対する考え方が違うから、男性向けと女性向けでは店舗のつくりが違う。
これは確かにあると思う。
自分の相方と服を買いに出かけると、女性のショップでは洋服をまるで美術品のように飾っているように思います。陳列というよりはレイアウト。男のそれはレイアウトというよりは整然…。
男女の違いなんていうと今の時代、差別か!?と一気に敵を増やしそうですが、この本を読んで意識してみているとやはり本能的に何か違う物をもっているのではないでしょうか。

基本的には男女の違いをマーケティングに反映させる事をコンセプトにした本なので、たとえば第三章ではダイレクトに売る側の立場で男女の違いを認識する事でより販売を伸ばす方法まで触れています。販売職で心理学の勉強をする人は意外と多いですが、更にこういう本で男女の差まで勉強すれば役に立つかもしれません。

最後にこの本の内容を一番端的にあらわしているであろう著者の表現を引用して終わります。
勝つための買い物VS.ウットリするための買い物

あぁ、なるほど…。


テーマ:本の紹介 - ジャンル:本・雑誌


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ブラック・ピーター/シャーロック・ホームズの帰還 The Adventure of Black Peter
ワトソン曰く1895年はホームズが最も精神、肉体共に充実していた時期だそうです。
はっきりとしたデータは無いのですが、ホームズが40代前半ぐらいの時期ですね。ホームズは40代にして最盛期へ。

さてそんな折にホームズは何かの事件に取り掛かっていたようで、あるときには大きな槍を抱えて帰ってきた。
それがこの『ブラック・ピーター』の事件の解決の鍵となる調査だったようで、いつも通り周囲の目など気にすることなく調査に駆け回っていたようで、このときはアラーダイスの肉屋で吊り下げられた豚肉に猛然と槍を突き刺していたそうな。
しかもその時のコスチュームはシャツ一枚との事。

ホームズはその時の自分を『シャツ一枚の一人の紳士』と語っていますが、紳士じゃない、絶対無い
シドニー・パジェットにぜひ描いて欲しかったシーンですね

ワトソンもこの時期になるとホームズの奇行にも慣れてきた様子で、ホームズが槍を持って帰ってきて、どんな運動をしてきたか想像もつかないだろう?と聞かれると『想像してみようとも思わないよ』、更にワトソンにも吊るした豚肉を槍で突いてみないか?との提案には『いや、それは遠慮しよう』との返答。
うぉ、ケンモホロロだ!

ある田舎町で黒ピーターと呼ばれる非常に気性の荒い元船乗りが殺された。
アザラシと鯨の猟で成功を収めたかれは引退して、自宅の近くに船室と名づけた別宅を作って、普段はそこで寝泊りしていた。そして家族はめったにそこに立ち入ろうとしなかったが、ある日の昼過ぎ、異変を感じた家族がその小屋を覗いた時、既に彼は息絶えていた。
銛でその体を突き抜かれた凄惨な状態で―。

ホームズはこの事件を将来を有望視しているスタンリィ・ホプキンズと共に調べる事にした。
そして調査の最中、そっと船室へ忍び込んできた男が居た。
ホプキンズはその男を逮捕し、事件は終わった…かのように見えた。

しかしホームズはワトソンに告げた。
あの男には失望したよ

ネタバレ等は続き以降で。
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テーマ:ミステリ - ジャンル:小説・文学


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女は3語であやつれない/伊東 明
(著者が女性は3語であやつれるを書かない理由)
生存と自己保身のため

伊東 明さんが以前大ヒットさせた本に『男は3語であやつれる』がありました。
この本はその続編として作られた本ですが、タイトルは『女は3語であやつれない』。
何故趣旨を変えて作ったのかというと、冒頭にも上げたとおり、その内容で書くことに身の危険を感じたということもあるようですが、実際アンケートなどをとっても女性の考えというのは性別による偏りが男よりも少なく、多様な物の考え方をしている生き物だからという事が理由として挙げられそうです。

そこでこの本では3語で操るという考えは捨て、とりあえず操れるかもしれない、成功率が高くなるかもしれない言葉を考える事にしたようです。

ただこの本で目立つのは女性をよりコントロールするための言葉よりも女性を怒らせる言動とは?のような気がします。
この本のPart4ではそういった言葉が幾つも紹介されていて、たとえば『要するに何?』なんて言葉は一度は誰しもが踏んでしまった地雷だったのではないでしょうか。

最大の基礎として、相手の言葉を否定しない事が大事なようです。
まずとりあえず受け入れて、それから痛くない言葉で相手に別の提案をする。
そうだね、でもこんなのはどうかな。みたいな流れがいいようです。

要は卑屈になれと。
女性のカリスマ歌手である大黒摩季さんは熱くなりますが、我々男は卑屈になれば良いようです。

また重宝するのが『恐怖の言葉翻訳辞典』です。
女の人に言われて思わずびくっとする言葉ってありますよね。
『どうして黙ってるの!?』といわれて、逃げ腰になった事ってありません?

どうすればいいか判らない…。
だとしたら、この本を手にとって見るべきではないでしょうか。


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Comical mystery tour2 バチアタリ家の犬/いしいひさいち
いしいひさいちさんはミステリー好きだそうで、それが講じて誕生したのがこの『コミカルミステリーツアー』シリーズです。僕はまさかこんなところで贋作ホームズが展開されているとは知らなかったのですが、サブタイトルの『バチアタリ家の犬』でハッと気づいて手に取りました。
こんなの、存命中にクィーンが見てたら紹介してそうだなぁ(笑)といった感じの、いい感じに力の抜けたパロディでした。

独特のほのぼのとした画風で描かれる大して腕の良くないホームズ、ちょっと悪人のワトソンはホームズのコカインを戒めながら、自分は覚醒剤派だったりします。

この作品、短編があつめられたもので、サブタイトルの『バチアタリ家の犬』も、ほんのわずかのみ。
西村京太郎さん、山村美沙さん、松本清張さ…といったビッグネームの作品をパロディにしています。
タイトルで勢いよく買って後悔しました。よく開いて読みましょう…と、感想をアップしようとしたのですが、ちょっと待って、これメッチャ面白い。

京風の谷なんて、山村美沙のパロディかと思ったら恐怖の谷だし。

ホームズを好む人間として、たくさんの贋作ホームズを読む機会がありましたが、そのパロディに込められているものがミステリーに対する揶揄なのか、愛情なのかは意外と読んでいるとよく判るものです。
いしいひさいちさんの作品はギャグという形で揶揄しているように見えるかもしれませんが、読んでいるとミステリーに対するあくなき愛情がよく伝わってきます。
だから自分の好きなホームズが『ヘボ探偵』でも良いし、ワトソンが『ヤブ医者の人殺し』でも、笑いながら読める。
気持ちの良い贋作ホームズでした。


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セメント樽の中の手紙/葉山嘉樹
私の恋人の一切はセメントになってしまいました

ある労働者が仕事で使っていたセメントの樽の中から一つの手紙を発見した。
それは恋人がセメントを加工している途中の事故でクラッシャーに巻き込まれ、そのまま粉砕されてセメントに混ざりこんでしまったという手紙だった。
そして手紙の主は知りたがった。

自分の恋人が溶け込んだセメントが何に使われたのかを。

そして手紙にはそれを知らせる礼として、なき恋人の着ていた仕事着の切れ端がつけられていた。
恋人との汗と石の粉が沁み込んだ仕事着の―。

文句なしで不気味です。

勿論、単なるホラーではなく社会風刺としての作品です。
短いだけに考えさせられる部分が多く、興味深い作品です。


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こどもと話そう!「しごと」って何?/岩谷誠治
子供に自分の仕事を伝える時、どう話しますか?

僕は残念ながらまだ自分の子供が居ないので、まだまだ先の事ですがとても噛み砕いた表現で自分の仕事の事を端的に、少し誇らしげに話すのではないでしょうか。

この本はそんな親子の会話に『ちょっと本気出してみた』ような一冊です。
簡単に砕きながら、だけど社会の仕組みを明確に伝える。
この本の凄いところは、この本一冊で子供に商業化で勉強するような内容の基礎を一通り伝えようとしているところです。
まず仕事は何?のところから、既に○○屋さんから離れて職種にまで触れています。
これって意外と大事で、たとえば僕もある企業で仕事をしていますが今の仕事の内容は総務で、たとえば○○屋さんの業界にいても、請け負う仕事は伝票の発行や発注業務、資料作成などです。
たとえば僕がこれを子供に伝えようと思ったときに、『○○の仕事をしているんだよ。』で終わらせるような気がするのですが、この本の『ちょっと本気出してみた』加減は、子供にわかるように総務の部分を伝えようとしているのです。

だからこの本の中で、たとえば子供の憧れの仕事として上位に出てくる『お花屋さん』の話題から、ちんしゃくたいしょうひょう(賃貸対照表:企業の資産や負債などから経営/財政状態を明らかにする為の資料)にまで話が及びます。

ひらがなで書いたからって簡単って訳じゃないけど
僕はこの本を『子供に伝えるための本』だとは思いません。

これはとことこん噛み砕いた、大人のための参考書でしょう。

伝え方というのはなかなかに重要なものです。
ここまで噛み砕いたら、読んでいる人が馬鹿にされているように思うかな?
それじゃ、これは子供に教えようとしている設定にしちゃおう♪
…この本のコンセプトとはこういった感じでは無いでしょうか。

確かに判りやすい。
自分や伝えたい相手に伝わる尺度で話をする事。

僕もまだまだ修行中の若造ですが、伝え方の大切さを痛感する一冊でした。
他の参考書で何度も読み返しながら理解した事が、参考書としては広く浅くに分類されるような一冊ではあるものの、とても理解しやすそうでした。

これから商業の事を勉強してみようと思う人は、子供に戻った気分でこういった本を開いてみてはどうでしょう。判らないのであれば、子供も同様。それなら思い切ってとことん子供気分で…!

この本は電子書籍で楽しく読破しました。
楽天ダウンロードからの購入はコチラ→こどもと話そう!「しごと」って何?

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千年の樹/宝田久人
タイトルどおり、数千年という信じられないような長い時間を生きてきた樹木にスポットを当てた写真集です。

千年という言葉で一番に思い浮かぶのは『プロジェクトX6 伝説の深き森を守れ ~世界遺産屋久杉の島』でも紹介した屋久杉です。
屋久島においては、樹齢が千年を超えて初めて屋久杉で、それ以下の樹木は数百年単位の樹齢を誇る杉でさえ小杉なのです。
世間一般では数百年も生きていれば充分に『ご神木』とあがめられるような存在です。

それをはるかに超越した千年の樹

宝田久人さんの技術も勿論あるのですが、全ての写真が神々しい。
写真を見た瞬間に、感動であるとか感嘆であるとか、そういったありきたりな感情ではなく、ハッと息を呑むような圧倒的な存在感。樹とは思えないような雰囲気を備えているのが特徴的です。
一目でその木が、僕達の見た事の無い時代をずっと見つめ続けてきた存在なのだという事が判るようです。

この木に、同じように寄りかかった人がいるのだろうか。
この木に、同じように愚痴を呟いた人がいるのだろうか。
この木に、同じように思い出を刻んだ人がいるのだろうか。

目を瞑ってそんな事を思い巡らせるだけで、どんな小説よりも感慨深く思えます。
見るだけじゃなくて、触ってみたい。感じてみたい。心からそう思いました。

僕達の生活の中では数百年の樹木でさえめったに出会う事が無いのではないでしょうか。
この本には、今までの生活の中に無かった不思議な空気がたくさん詰まっています。



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ガンダムMS列伝/株式会社レッカ社
ガンダムに登場したモビルスーツの大事典です。
それぞれの登場の経緯、主な搭乗者、活躍や破壊などのエピソードを漏れなく紹介した一冊です。

ガンダムファンなら、この一冊だけで死ぬまで妄想できる
鉄道マニアにおける時刻表のような一冊です。


期間としては機動戦士ガンダム~機動戦士ガンダム逆襲のシャアまで、アムロシャアが活躍した宇宙世紀の時期が収録されています、ガンダムMk-ⅡZZZなどの主要なモビルスーツはもちろん、端役中の端役、ジムⅢや、最弱MSの呼び声も高いガザC~Dなどマニアックなところも紹介されています。

この本を読みながら原作の名シーンを思い浮かべてニヤニヤするもよし、悲しいエピソードを思い出しながら湿っぽくなるもよし、まさにガンダムファンの妄想を掻き立てる一冊です。

さて、この本では機種の特性などに関して非常に具体的な紹介がなされています。
たとえば百式の項目では、ムーバブル・フレームを採用しているものの、強度に問題があった為にZガンダムでは不採用になったなどという経緯などです。
ネモジムシリーズに対して初めてガンダリウム合金を採用したために耐久力が伸びた機体…といったように、実際に作ってテストを行ったかのような紹介は非常に興味深く、ガンダムという兵器が幾つもの実験結果から生み出されているんだという、原作からは見えづらいような部分が見えてきます。

後、もう一点興味深かったのが意外と気にしていなかった量産型/後継モデルの存在です。
ジオンの兵器はたとえば名称、顔つきそのままの量産型キュベレイや、ドムドライセンといった判りやすい変化をするのに対して、ガンダムシリーズの量産型はモノアイになったり、かなり違う顔つきで登場するので、知らない物の方が多かったです。

では量産モデルをいくつか紹介してみましょう。まず、ガンダムMk-Ⅱ
これ、初代ガンダムの量産モデルかと思いきや、実際には次世代ガンダムの汎用試作機との事。要するに試作品なんですね。
マイチェンなどと揶揄される、他の新世代機種に対する中途半端な仕上がりはその辺りの事情がある模様です。
ちなみにこのMk-Ⅱの量産型がバーザムです。
モノアイ(目が一つ)だったり、搭乗したのが名前の無いキャラクターだったりと端役そのものの雰囲気なのですが、このバーザムこそが名機Mk-Ⅱの量産型なのです!!
素質自体は悪くないのに、この本でも『不遇のモデル』として紹介されています。
Mk-Ⅱ自体、カミーユがZに乗り換えたりとイマイチ影の薄さの目立つ機体だったので、量産型でその影の薄さも量産されたという事でしょうか。

Zガンダムの量産型モデルになるのはリ・ガズィ
コチラは顔つきにも多少名残がありますが、実は名前の由来も『リファインド・ガンダム・ゼータ』の頭文字を並べたもの。(機種番号RGZ-91→Refined Gundam Zeta
そのZガンダムはZプロジェクトから産み出された機種ですが、同じプロジェクトから排出されたモビルスーツである百式は、Zの前身モデルとも言える存在です。
百式が持つ黄金のボディの秘密は、運動性能を高めようと防御性能を抑えている為にそれを補う目的で施した対ビーム・コーティング塗装の色が金色だった為です。
確かにそういわれてみると、百式はいわゆる『ゼータ顔』をしています。そしてリ・ガズィとも遠縁になるわけですね。
この実験が上手くいっていれば百式以降のモデルは光り輝いていた可能性もあるのでしょう。

また誰も意に介さないようなところでは、ジェガン。僕も他の類似作品のキャラクターだとさっきまで信じていました。
とにかく瞬殺去れるシーンばかり目立つ機体だ』というとんでもない紹介をされている端役ですが、このジェガンこそ伝統あるジムネモの統合後継種とも言える機種なのです。(そんなに大した伝統じゃないか…)
ただしネモで使用されたガンダリウム合金はコスト面から採用されていません。
そんなジェガンの売りは運用期間の長さくらいでしょうか…。

そして最後にサイコガンダムMk-Ⅱ
こちらはガンダムMk-Ⅱとは違い、名前の通りサイコガンダムの後継種ですが、実は引き継いでいるのはコンセプトなどだけではなく、ウリともいえるサイコミュシステムも初代で蓄積したデータをそのまま引き継いでしまったために、搭乗したロザミア・バダムがその影響で情緒不安定になってしまったそうです。二代続けて悲劇のモデルとなってしまいました。

このように読んでいるとガンダムが実在するような気分になってくる一冊です。
アムロが、カミーユが、シャアが生きた世界をより近く感じれる本、ガンダムファンならとにかく買いでしょう。ちなみに搭乗者に関してはガンダム人物列伝がお勧め。


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BIRDSCAPE~野鳥のいる風景~/高城芳治
「花鳥風月」という言葉は、昔から日本の自然界の美しい景色としてありました。

まさに花鳥風月を写真という形で答えにして見せた写真集が、高城芳治さんの『Birdscape』です。
鳥を意味するBIRDと風景を意味するLANDSCAPEをあわせた造語であるBirdscapeという言葉は言いえて妙、自然のもの同士芸術的なまでに溶け合います。

四季折々の風景の中を活き活きと過ごす野鳥の姿―。
美しい風景の中に、ただ野鳥の姿が加わるだけでその風景は生命力に満ち溢れるように見えてくるから不思議なものです。
以前に人工物の中を生きる猫や野鳥の姿を写した写真集を見た事があるのですが、やはり自然のものは自然の中に居るのが一番美しく、活き活きして見えます。
町の中を生きるけなげさではなく、堂々たる瞳をした鳥たちはなかなか見ごたえがあります。

また、それぞれに対して高城芳治さんが写真を撮影した時のエピソードなどを紹介しています。
どういう行動をしていたのか、どんな様子だったのか―。
その話を読んでから、もう一度見たページを振り返ります。
すると全く別の写真のように鳥の表情が違って見えるのです。

普段、なかなか自然の中にいる野鳥を見かける事はありません。
自然公園などに散歩へ出ていても、どこかで声がするのはわかるものの、その姿が見当たらない。
この写真を撮影するのもさぞ大変だったのでしょう。

いや、もしくは高城さんは僕達よりも自然に近い感覚を持っていて歩き回っていると自然と野鳥達に出会っていたのかもしれない―。


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ちょっとしたコツでクルマの寿命を延ばす本/国沢光宏
クルマ評論家の国沢光宏さんの手によるクルマのメンテナンス本…かと思いきや。
この本タイトルを大きく裏切ってクルマの買い方に始まり、買い方に終わるという奇妙な構成になっています。

メンテナンスに関してはその間に挟まれているといった具合です。

クルマの寿命を延ばしてやろうと手に取った本で真っ先にクルマの買い方を薦められるというのも皮肉な話です。このクルマの買い方がちょっとユニークな感じで、下取り価格までを頭に入れた買い方を推奨するのですが、それは『(同クラスの車二台で)AよりもBの方が下取りがいいからBにしよう』といったものとは、少し異なります。
作品中に出ている例を用いると、500万円で購入したポルシェ911(購入時4年落ち)を10年乗った段階で手放すとする。
911は人気モデルで、大したトラブル無く乗っていたクルマなら下取りが300万円ほどは期待できそうだ…なので、ポルシェを購入した年間の出費は20万円程度で(300万円を差し引いた金額)、購入価格が大きいとは言えど下取りを頭において年単位で考えると、国産の普通のクルマと大差が無いということになります。
なので、下取り価格の上がらない車を我慢して購入するよりは、将来の下取り(中古市場での価格)が大きく下落しないであろう(少し高級、上級の)人気車種を購入してしまっても大して変わらないし、もしかしたらお得になるかも?といった感じのようです。

そ、そうなのかな。納得できるかどうかは個々の判断にお任せします。

メンテナンス部分に関しては交換が必要になってくるパーツや、定期的にメンテナンスを行っておいた方が良いパーツや故障時の対策などを紹介。
ちなみに国沢さんは特に古い車でディーラーよりも町工場をオススメします。
再生部品や中古部品の取り寄せなどで、低価格での修理を実現してくれるという点をメリットに掲げています。自動車評論家という肩書きのイメージに反して(?)価格面に関しては節約に熱心で、タイヤに関しても車検に通る範囲でのタイヤサイズの変更や、クルマのへたりにあわせて標準装備のタイヤよりもグレードを下げる事などが紹介されています。

なるほど…と思っていたら、保険の解説へ突入。この後、車のオプション選び、再び購入法と続き、クルマの寿命を延ばす方向からは大きく離れていってしまいます。
クルマの寿命を延ばすことはタイトルにもある通り、本当に『ちょっと』だけでした…。

そういえばこの本で、国沢さんは結構色々な商品を紹介しています。クルマのパーツに関しては本もそこそこ古いので参考に出来るかどうかはわかりませんが、ユニークな商品もいくつか。

まず油圧ダンパーですっぽりとクルマを覆うジェットガレージ。そして狭いところでもクルマ一台分の余裕があれば使える平行移動式のかにポート(縦列駐車さえも難しいスペースへ真横へ移動できる装置を設置する事で駐車を実現させるというもの)。
ちなみにかにポートの方はグーグルで調べても簡易ポート?と出てくるばかりで商品が見つかりませんでした。

色々と面白い本だと思うのですが、一つだけ言いたい事があります。
誰だ、このタイトル決めたヤツ。


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木曽の旅人/岡本綺堂
岡本綺堂さんの怪談は、シチュエーションホラーの原点にしっかり立っています。

今やホラー映画は日本の十八番。
日本のホラー映画が世界中を震えさせ、ハリウッドでリメイクされる…。
そんな時代になりました。

岡本綺堂さんも怪談を書かれているので、怪談の原点に立ち戻るつもりで手にとって見ました。

物語は木曽の山奥に小屋を構えて息子と二人で暮らす猟師の体験談です。
その家に旅人が立ち寄った。
二十四~五歳くらいの若い旅人は愛嬌のあるやさしげな人物だったが、彼の息子や途中から旅人のもてなしでの宴に参加した猟師仲間の飼い犬は異常なまでにその男におびえていた。
酒に握り飯に刻みするめ―。

最初のうちは気前のいい旅人と地酒ばかりで久しぶりに違う酒を飲めた男達は気分良く酔っていたが、段々と子供の異常な怯えっぷりや、犬の興奮具合を見て疑念を持ち始めて、泊める事はせずに帰らせることにした。
そして次に彼の姿を見たとき、彼は自殺をしていた―。
近くで自分の連れの女を殺して逃亡中だったのである。そして追い詰められた彼はピストルで自らを撃ち抜いたのだ。

この物語で面白いのは『旅人』は、人殺しだったが、ただの青年でしかなかったということです。では、子供が怯え、犬が興奮して威嚇していたその理由は…?

きっと殆どの人は読んでも表面上は何も怖くないんです。
猟師が美味しく飲み食いをした、子供や犬は妙な反応をした、実は人殺しだった。
それだけの事です。

『なぜ人殺しに子供や犬が過剰反応をしたのか』を想像させると、ヒヤッとする。
日本の怪談の真骨頂は相手の想像力を掻き立てるところにあるのではないでしょうか。



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湯屋の二階(半七捕物帳4)/岡本綺堂
半七老人と主人公が正月に話した春めいた話の代わりの懺悔話が湯屋の二階です。

うーん、ショーロッキアン♪

僕は半七捕物帳をホームズのパスティーシュの一つとして読んでいる傾向が強いせいか、こういったホームズの影響を感じさせるような展開が出てくるとなんだか嬉しくなってきます。
ドイルの手による正典も意外と失敗談が多い作品ですね。

湯屋とは今で言う銭湯です。
火事が多く、防火対策の進んでいなかった江戸ではそこそこなお金持ちでも自宅にお風呂を持つ事はせずに銭湯を利用するという事が主流でした。その為、銭湯にはたいてい二階で寛いだり、軽くお菓子を食べたりという施設が完備されていて、一つのコミュニティとして成立していたのです。

そんな湯屋の二階へ毎日、毎日訪れる武士の二人連れがあると言う。
しかも武士だというのに年末年始も挨拶に回りもせずに毎日湯屋の二階を訪れるというのだ。
湯屋の主人は、これは武士の偽者で身分を騙って何か悪巧みでもしているのではないかと思い、半七に相談を持ちかけたのだった…。

調査を進めていくと、確かに近くの質屋で襲撃を受けたという話も出てきた。そこで半七は二人の身の回りを調べてみた。
すると、彼らの持ち物から枯れ果てた人の頭が出てきたのだ…!!

ネタバレ等は続き以降で。
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起動戦士ガンダム
僕らはアムロと一緒に成長してきたような気がする。

未だに少年の心を掴んで離さないガンダムシリーズ。きっと『国産ヒーローといえばガンダムでしょう!』という方も多いでしょう。
僕は世代的にはSDガンダム世代で、武者ガンダムや騎士ガンダムに夢中になっていた為に中の人がいる八頭身のガンダムを通ることなく卒業していきました。
なのでアムロというと、モビルスーツ族に対する勇敢な人間族といったイメージが強かったのですが、そもそもアムロといえばガンダムシリーズの主人公にして初代ガンダムを最初に操縦、実戦に導いたパイロットです。

という事で、今更ながらガンダムに入学してみようと思います。
順を追いながら…ということで、劇場版の時系列に沿ってみました。映画か第一作目は『起動戦士ガンダム』。アムロのガンダム搭乗~シャアと接触といった辺りで、ガンダムの戦いよりもアムロの心理面にスポットが当てられていた時期です。

まずジオンって何?から。
地球で人が増えすぎた為に人々は人工的なスペースコロニーに移住していました。ジオンもその一つで、サイド3と呼ばれるコロニーから国家としての独立を求めて『ジオン公国』と名乗って戦争を仕掛けたのです。
ちなみに開戦から一ヶ月で地球連邦軍もジオン公国軍も人口が半分に減ってしまったそうな。
うーん、人口も減ったから一度みんなで地球に戻れば良いというわけにはいかなかったのでしょうか。

ネタバレ等は続き以降で。
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盲目剣谺返し(武士の一分・原作)/藤沢周平(隠し剣秋風抄)
武士の一分として山田洋二監督の手で映画化されたのがこの『盲目剣谺返し』です。

三十国を戴く下級武士である三村新之丞は、藩主の食事の毒見役を務めていた。
或る日、毒見で貝の毒を食べた為に藩主たちの命を守った代償として、自らの視力を失ってしまう。

しかし自分を慕い続けてくれる妻と、軽口を叩いてからかえる奉公人に囲まれて過ごす日々の中で、一時はすさんでいた彼の心も段々と穏やかな物になっていった…。
そういえば映画化された『武士の一分』では、目が見える頃の三村が将来の夢として、子供達の個性に合った教え方を推進していく道場を作りたいと語ったりしていますが、原作を読んだ時に『この作品はこのまま血なまぐさい事は描かずに道場で盲目の剣士として武士の自分を取り戻すとかかなー』と思ったものでした。
それくらい穏やかな作品。原作は短編集の一作でしたが、映画化された際には一つの映画作品として充分な長さで作られていた為にそれほど原作をいじっている風では無いのに、更に穏やかに見えました。
あぁ、この人は幸せな人だな…。そんな前半です。

しかし、三村は再び真剣を手に取る。
それこそ自らの『武士の一分』を守るために―。

ネタバレ等は続き以降で。
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DEAD OR ALIVE/モンキー・パンチ
ルパン三世の原作者であるモンキー・パンチが監督をした劇場版がこの『DEAD OR ALIVE』です。

アニメ版ルパンは初期以降の作品において、幅広い年齢層に対応させるように作られていた為に、原作を読んでいた方にとっては少し違和感のある作品に仕上がっていますが、この作品は違います。

ルパンがルパンの顔してるーっ!!

もうね、この一言に尽きます。
モンキー・パンチさんはキャラクターを意外と凛々しく書き上げるタイプです。
特に五右衛門は細い目が定着していますが、原作では結構パッチリとした目をした二枚目キャラだし、銭形警部はあごがぱっくりと割れた渋い中年男性。その辺りがきちんと描かれていることに感動する人も多いでしょう。
でも色々とWeb上の感想を調べてみると、アニメからルパンに入った人には違和感が強かった模様でした。両者は違うものと割り切ってしまうべきなのかも知れませんね。

今回、ルパンが狙うのは軍事クーデターの際に前王政の際に蓄えられていた『漂流島』の財宝。
首尾よく漂流島に潜入するが、侵入者を排除しようとする罠に阻まれてどうしても進むことが出来ない…。
システムをどうにか解除しようとしたルパンたちはクーデターで国のトップとなった将軍の娘を誘拐してその謎を解こうとする。
時を同じくして、前王の息子で二年前に処刑され死んだはずの王子がクーデターを宣言する…。

ただただシリアス一辺倒な作品です。
原作ルパンに香る闇社会に生きるルパン一味の匂いを、映像化で見られたのは非常に嬉しい経験でした。

ネタバレ等は続き以降で。
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テーマ:今日見たDVD - ジャンル:映画


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真珠塔の秘密/甲賀三郎
どうだ君。一緒に現場に来ないかね

橋本 敏を探偵とする、甲賀三郎さんのデビュー作を読んでみました。

これもホームズ的な雰囲気のある作品で、ホームズ役+ワトソン役で構成された本格派推理小説です。

最近評判になっている展覧会へ出品され、話題になっている真珠塔。
大和薬師寺の東塔を模して、真珠で作られた豪華絢爛な塔です。

当時の価格で38万円という破格の作品を気に入ったという外国人の為に、製作者の佐瀬技師は品質を素人目にはわからない程度に落とすことで8万円で真珠塔のレプリカを作っていたのだ。
或る日、展覧会の会場へ佐瀬が訪れると、そこにあった真珠塔がレプリカの塔へすりかえられていたというのである。というのも、レプリカの真珠塔は庇の陰に用いられた真珠の中にたった一つ疵のある物が混じっていたのだが、完璧な品質の真珠のみで作ったはずの本物へ、その疵がついた真珠があり、すりかえられていたと判ったという次第である。
守衛達を良く尋問すると、二日ほど前の夜、ガラスが割れる音がしていってみると真珠塔が外に出ていたという。その時は窃盗の未遂であると思い込んだ守衛達が何事も無かったように処理をしてしまっていたのだ…。

この時代の本格派としては良く出来ている作品だと思います。
探偵の橋本 敏はイニシャルがS.H.となるようにホームズのパスティーシュの一種になります。
様々な特徴が比較的上手く継承できていて、ハッタリをかまして見たりする大胆さや犯人へ対するめぼしを早期の内につけて全ての調査はそこへ集約する…といった形等々、シャーロッキアンならちょっと読んでみると面白いかもしれません。
きっと冒頭のちょっと詩的な町の描写にニヤリとさせられることでしょう!


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ルパンの消息/横山秀夫
横山秀夫さんのデビュー作にして幻の作品とされていたルパンの消息を読んでみました。

15年前に自殺として処理されていた女性教師の転落死。
しかしそれは自殺では無いとする情報が入ったのである。
そして犯人は当時の教え子の中に居た不良三人組だというのだ―。
この情報が真実であるとすれば、時効までに残された時間は後僅かだった。

時効ギリギリの事件を、現在と過去を行き来しながら事件を紐解いていくシチュエーションミステリーです。事件発生当時である1975年の追憶と、1990年まさに時効を迎えようとしているリアルタイムに行われている聴取という二つのシチュエーションを展開していく様子が興味深く読めます。

1975年に不良三人組が計画した『ルパン計画』とは?そして女性教師死亡との関連は?を追求していく物語ですが、特に前半部分において、この『ルパン計画』や三人組の日々の暮らしぶりはミステリーの枠を超えて、大きなテーマを掲げない青春小説のような甘酸っぱさがあります。
どこにでも居るちょっと不良を気取った高校生の高校生活―。
今の横山さんの著作にあるような緊張感は無いものの、この部分のあったかさは読む者をひきつける魅力があるように思います。現在の三人が『何かを隠そう』としているのも、友情ゆえのもの。最近の著書から入った方にとっては、著者の意外な一面を見ることが出来るでしょう。
また、限られた空間、限られた時間の中で解決へ導くという設定からか、少し強引な部分もあります。時効ギリギリで三人から話を聞いて、そして当時の事件を覆す…。そりゃ、多少の無理も生じる設定です。

こうした部分も含め、今の横山秀夫さんの著作とは少し雰囲気の違った作品に仕上がっています。
今から同じ著者でリメイクをしても違う雰囲気になるのではないでしょうか。良くも悪くも今の横山秀夫さんが書きそうにないデビュー作でした。
物語を三億円事件に絡めているのは、記者時代に書かれた名残でしょうか。

そう、この作品…第9回サントリーミステリー大賞佳作となり、横山秀夫さんがデビューする契機となった作品です。幻の作品とされていたのも、佳作だった為なのかずっと刊行されずにいた為です。
どことなく初々しさの残る作品、今の横山秀夫さんファンがどう感じるのか判りませんが、僕はひょっとしたら今の横山秀夫さんの作品よりも受け入れやすいのではないかと思います。今から横山秀夫さんを読んでみようと思う方は、刊行順ではなくここを入り口にすると馴染みやすいかもしれません。



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