本の虫、中毒日記

読書感想文、乱発中。

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Fujisaki

Author:Fujisaki

基本はシャーロッキアン。
でも雑食の本の虫。資格からマンガまでそこに文字がある限りっ。

紙魚、コナチャタテとはちょっと違う本の虫ですので、駆除はご容赦下さい。

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小説ドラゴンクエスト 上/高屋敷英夫
小説ドラゴンクエスト。
FCをハードに、初めてセーブという機能が採用されたのがこの作品。
なのでこれ以前の作品よりもやりこんだ!というファンも多かったのではないでしょうか。
なんせFCの頃のは進めば進むほど冒険よりもパスワードがしんどくなるという作品でしたから…。

作者はここまでが高屋敷英夫さん。
シリアス&純情という作風のファンも多いはず。

ドラゴンクエスト3で導入された新システムといえば、後に復活する『ルイーダの店』という仲間を入れ替えられるシステムですが、最初のでは少しとっぴなシステムで、王様を尋ねた勇者がルイーダのお店でキャラクターを作って3名まで連れて行けるという人造人間的なシステムでした。
ちなみにこのキャラクターを作るという作業の中に『職業』と『性別』というシステムも導入されており、なぜか勇者以外は性別によってグラフィックが変化します。

この辺り、どのように再現するのかと思いきや、ルイーダの店は順当に斡旋業のような形で、仲間になるのもそれぞれの職業をストーリーの流れで…という、小説化には仕方ない(というか常識的な)流れになっています。

勇者と呼ばれ、バラモスを倒すために旅立ち、そして無念の死を遂げた父オルデガ。
その息子であるアレルは16歳になるのを待って、正式に国王より魔王討伐へ任命される事になっていた。まだ実戦経験に乏しいアレルに若いながらも国一番の実力を誇り、同じくオルデガを崇拝する女戦士クリスが同行して旅が始まった。

その噂を聞き、生まれ故郷までの動向を願い出た乞食僧侶モハレ…。

職業を網羅しようと勤めたのか、遊び人も含めて一通り出てきます。
ただしメインのパーティーは物語り途中でカンダダに奪われた銀笛を取り返そうと参戦する事になるリザの加入で構成される勇者/戦士/僧侶/魔法使いの定番パーティです。
ちなみにこのメンバーのうち、勇者以外は親がいません
高屋敷英夫さん、こういう設定好きだな~。

この面子に加えて詳細あふれるサバロとその友人であるロザンが儲けたり破産したりしながら重要な情報やアイテムの提供を行うことで物語をコンパクトにまとめる役割を負ったり、舞闘家のカーンが登場してきます。
僕は商人を連れて歩くのが好きなので、サバロが最初に加入しクリスの『なんでこう変なやつばかり拾うんだ、あたしたちは―』という嘆きとは反対にちょっと満足したりしていましたが、あっさりと離脱して、後は黒胡椒の商売をして成功し、船を提供したり、オーブなどの重要情報を提供したりと高屋敷英夫さん的には嬉しい存在へとなっていきました。
…まぁ育てれば育てるほど悲しくなる職業ですが。

上巻では淡々とオーブ回収へ走り回ります。

物語のメインは下巻へ。
リザの笛、そしてヤマタノオロチの娘であるチコ…。
小説ドラゴンクエスト史上最も悲しい愛の物語が始まります。

ドラゴンクエスト 下巻

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追跡!値段ミステリー/日本経済新聞社

様々な商品やサービスの価格の変動など『値段』にまつわる不思議を追求した一冊です。
生活に直結した価格の変動に関して、上がれば「困った…」となり、下がれば「よっしゃ、よっしゃ♪」とすばやく反応していますが、ではその価格の変動がどのように起こっているのかという点にはとても疎い…という方の方が多いのではないでしょうか。
自慢じゃないですが、僕はその代表のような人間です。

この本で解き明かされているそうした事情の中からいくつか紹介してみましょう。

□ 廉価コミックス
まずコンビニで見られるようになった廉価コミック
価格の安さに驚いたり、少年時代に少ない小遣いを捧げた思い出に悲しんだりと悲喜こもごもなヒット商品ですが、この商品が廉価で発売される理由は以下の通り。
・カバーをつけない
見た目の新しさより安さを重視する方針をとっています。
確かにどれもカバー無しの本ばかりです。
でも実際のところ、カバーってそれほど重要ではないんですよね。

・用紙の大量購入
大量購入によるコストダウンを実施しています。
大量に購入し、大量に販売する。いいサイクルが出来ているのでしょう。

・在庫を残さない
たまにネット販売やオークションで廉価本がやけに高値で取引されているのを見ますが、その理由がこれです。
倉庫に保管する費用をカットするために売れ残った返品の保管/再出荷は行わずにすぐに裁断してしまいます。

またページ数も印刷~製本の一環工程が可能、本の紙も安い独自の紙を容易…など、価格を下げるための努力は徹底されています。

□ 洋書の格安販売
最近ではハリー・ポッター人気で手に取った人も多いでしょう洋書の価格下落にも裏があります。
これは本屋が発行元と提携している再販制度が洋書には適用されないという事情が影響しています。
再販制度とは定価で販売する代わりに書店で売れ残った本を返品できるという制度です。この制度があるために本屋では安売りが行われないのですが、洋書にはその制度がありません。
そのために従来は本が売れなかった場合のリスクも含めた金額で洋書の価格設定を行っていました
しかしこの状況を一変させたのは在庫を抱えずに注文があれば仕入れるという形で販売が出来るネットショップの台頭です。
更に洋書は小売業者の利幅が和書よりも大きく、思い切った価格設定も可能です。
そうしたメリットでネットショップが打ち出した洋書の格安販売が、洋書の潜在的な需要を引き出し、次第に店頭販売での洋書の販売価格までも引き下げるに至った…という経緯があるようです。

□ 感想
本のブログということで本の内容を紹介してみましたが、以上のような感じでちょっと気になる『価格』の謎に触れてあります。
何気なく目にしていたり、気にしていなかったり、勘違いしていたり…。
何事も裏の裏まで知ってしまうと興味深いものです。
日本経済新聞らしく先行きにまで触れているのも本書の特徴です。

特に洋書の価格下落の場での、ネットショップでの展開が店頭販売にまで影響を及ぼしたというのは、今の時代ならではのような気がします。ネットショップが展開し始めていた頃、巷ではもう店舗を構える販売形式は終わるのではないかとさえ言われていましたが、今のところはなるほど、こういう形での共存が出来るんだなと納得しました。



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麻雀殺人事件/海野十三
海野十三さんの人気シリーズ探偵・帆村荘六。
wikipediaで見るまで気づかなかったのですが、名前の由来はシャーロック・ホームズ。
言われてみればちょっともじってる?

ちょっとSFチックなシリーズで、無理のある事件解決に定評のあるシリーズです。
今回の事件は帆村荘六の目の前で犯行が行われ、更にはその犯人を目の前にしながら一切手出しが出来なかったという、彼にとっては『大失態』という言葉で表現される事件でした。
『今夜は思う存分闘わしてみようと思った』と気合満々の帆村荘六が向かった先はいわゆる雀荘。
久しぶりの非番を存分に楽しもうと意気込んで特別室の席が空くのを待ってさっそく参戦したのだが、隣のグループの席で異変があった。
まず一人の女性が体調を崩し、それに続いてある男性が頭が痛いといって席を外してしまったのだ。

帆村荘六はその一つ空席になってしまった席がやけに気になっていたのだが、『浅間(あさま)しい探偵という職業意識である』と断じて、勝負に没頭していったのだった。

そして勝負の成績にちょっといい気分になった帆村荘六は帰る前に体調を崩した松山という男がまだ寝ていると聞き、その様子を見にいった。

そして、彼は自分の浅ましい探偵という職業意識が外れていなかったことを知る。
松山は中毒死で事切れていたのだから―。
彼が麻雀に熱中している目の前で、殺人事件が起こっていたのである。

ネタバレ等は続き以降で。
続きを読む…


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沖縄の旅/浜田青陵(青陵随筆)
浜田青陵さんが沖縄を訪れた際の紀行文です。

浜田青陵こと、濱田耕作さんはずっと教職についておられた方だけに、旅行をしていてもとにかく博学なのが特徴的です。見たもの全てに対して歴史的な解説や考察が述べられており、読みながら気分は修学旅行といった趣きです。
旅行の目的も特別に何かを調べに来たというわけではなく、文化一切に触れるようなアバウトなもので、なるほど、当時でも今でも沖縄の観光の定番は余り変わらないのだなぁと思いました。
実は僕自身も高校生の頃、修学旅行で行ったのは沖縄。
浜田青陵さんが行った多くの場所で辻遊郭以外は、僕自身も行った場所だったので浜田青陵さんの解説に自分の記憶を重ねながら楽しみました。

今回の旅行に出るまでは沖縄はさんご礁で、『水面からやっと浮き上がってゐる位の島かと思った』とのことで、その大きさや山が連なっている様子にはかなり驚かされた様子です。

首里城や墓地、また度々ノロ(祝女)と呼ばれる祭事を行う女性のもとを尋ねています。
百按司の墓と呼ばれるところを尋ねた際には、朽ち果てた棺から白骨が見えている様子を目撃し、他の人の論文に詳しい記事があるからと、『氣味の悪い此の墓を怱々遁げ出し』ています。自分が見たり文章にするのが怖かったんだと思います。

このようにイメージと異なり、意外とユニークな表現も使う方で、糸満では案内の書類を貰い、『糸満通になった』といきなり公言してみたり、オガンに備えてあった木の臼と杵を『土俗の資料にと無断で頂戴していく』との記載も。
お前はルパンか!と突っ込みたくなるような鮮やかな表現です。

そういえばたびの最初で『ふつうご』という標語を不都合と読み間違え、何か不都合があったのか?と問うシーンがありますが、これは沖縄の言葉ではなく標準語へとシフトさせようとする当時の沖縄の動きを表していた評語だったようです。

旅の最後は辻遊楽で締めて、船で帰っていく浜田青陵さん。
その記述内容からするととても満足できる旅行だったようです。

沖縄へ観光旅行へ行く人は風変わりなガイドブックとして目を通してみてはいかがでしょうか。


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空想科学読本/柳田理科雄

テレビやアニメで有名な科学の力を駆使したヒーロー達。
そんな彼らに夢を見た時代も過ぎ、今は大人―。

それなら大人として楽しんでやろうじゃないか!
そんなコンセプトで書き上げられたのがこの『空想科学読本』シリーズです。
著者は学習塾の教師として活躍されている方で、理科の専門家。
その立場から、空想のヒーロー達が現実に存在したら、その存在や技はどうなのか!?を真剣に科学した一冊です。
反響の大きかった分だけ批判も大きく、実はその批判の筆頭的な存在だったのがソードワールドリプレイ集のGMとしてこのブログでも紹介している山本 弘さんでした。

また、この本の魅力として柳田理科雄さんの軽快かつ人を食ったような表現ともう一つ、シュールで柳田理科雄さんの出した結果を忠実に再現して見せたイラストがあります。このイラストを担当しているのが近藤ゆたかさん。
実はこのブログでも紹介している『ジャれんじゃねえ』シリーズの著者である粉味(現:ちばこなみ)さんの旦那さんです。

なんだか僕と縁深い一冊です。

内容は三部構成。
まず1部『設定からしてトンデモない!』で、基本的なその存在を追います。
ヒーロー達の体格については、サイズから適正な体重をはじき出し、多くのウルトラマンは小太りのチビで、逆にウルトラマンタロウはやせすぎ。はたまたゴジラは重すぎ、ガメラは『軽すぎるとかなんとか言うレベルではない』との事で、発泡スチロールよりも浮力を持っているそうです。
ヒーローの変身やロボットの中に入っての操作などについても現実的な面から考えています。

2部は『この技を使ってはいけない!』。
このカテゴリーではシリーズ最強の?ウルトラ水流の使いすぎで彼果てたウルトラマンという非常にシュールなイラストが登場します。近藤ゆたかさん、あなた素晴らしすぎです。
技に関しては反作用だったり、結構わかりやすい問題が先にたっていました。

3部は『役に立つのか、超科学技術!?』。
地底戦車、宇宙戦艦ヤマト、バリアス7、コンバトラーの合体、バリア技術…。
空想物では定番の兵器などの実際の使用感を掘り下げます。
今の技術ではやはり難しいんだなぁと納得です。

内容はコンセプトだけを見ると夢を壊すような、はたまた幼さを茶化すような部分が目立ちがちなのですが、読んでいると著者自身が子供のように空想科学を楽しんでいる様子がありありとわかり、理系の楽しみ方ってこういう感じなのかな?と、嫌悪感は無く、むしろ妙に納得しました。
そして何よりも文章が面白い。これに尽きると思います。
実はこれに反論する本も読んだのですが、確かにこの本では設定の読み間違いや結果の間違いなどがあるのも事実。…でも、普通に読み物として読んだ時、面白さが半端なく高いのはこちら。
下に書いてある注釈もチョコチョコといいスパイスになっているので、イラスト、本文、注釈、全て余すところ無く楽しんでください。



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上に立つ者の人間学 成功への生き方・考え方とは何か/船井幸雄
組織の盛衰はトップ一人で99%決まる
帯にこんな強烈な一言を携えた一冊。

著者は経営コンサルタントでは業界でもトップクラスの㈱船井総合研究所、創業者船井幸雄さん。
今回はコンサルタントとしての経験のみならず、自らも社長として自分の会社を支えてきた経験者としてこの本を書き下ろしています。

早速手にとって最初に出てきたのは驚くべき事に『つき』という言葉。
ついてる、ついてないの『つき』です。
これは占いでいう大殺界という言葉に似ているように感じました。
つきが落ちている時は一発逆転のリニューアルを目指すのではなく、まずつきを取り戻して、それから体制を立て直そう…という、つきの原理…つく状態になったら、つくものを作るという発想です。

船井さんはこの『つき』に対して、言葉のイメージから来るような神秘的なものではなく、『この世のことは、すべて必然で偶然事はない』と言い切ります。
だから経営者は上に立つ立場から、自分をついている状態へ置くように努力をする事を勧めます。
そのために出来る事は、たとえば辞意を伝えてきた社員は優秀な人材だとしても慰留しないこと…それはつきを落とすような人材との付き合いを避けることで、たとえばいいように送り出してあげ、また気持ちが同じ方向を向くようなことがあれば再び迎え入れてあげられうような環境を用意するような形を整えておくことで優秀な人材の流出を避けるということも考えられているようです。
実はこの後者の流れはまだ船井さんの中で完成形ではないようですが、コレだけ成功してきてもまだまだ新しい方法を考えている、そしてそれを正直に吐露する。
本書の筋とは違いますが、個人的にはこの部分に凄く感銘を受けました。

また『天地自然の理』という言葉も船井さんにとって重要なキーワードのようです。
本文中の表現を借りれば、上司が部下よりも力を持ち、『支配者』ではなく『指導者』として部下を引っ張ることであり、指導者たる上司(経営者)の考える方向にこそ全てが進むというもので、ここでは船井さんの方法を社長が悉く変更させていった為に思ったとおりの結果が出せずに不評を買う羽目になったという失敗談も語られています。

確かにこれってありがちですよね。
会社で講師を呼んで営業やら接客やらの講習を行っても、最後にひょこっと上司が出てきて、講師の方とは違う言葉で締めてしまう。そうすると部下はせっかく時間を割いて講習を受けても、講師の教えどおりを実行できなくなる。ヘタをすると、どうすればいいのかわからなくなってしまうことも。
上に立つ人は自分の言葉の力を知らなければならないのでしょう。

こうした意識的な部分だけではなく、『空腹感をおぼえた場合、私は、まず一番先に目についたレストランかテイクアウトの店にとびこむことにしている。そしてメニューの一番上にあるものを躊躇せずに注文し、口に入れる。』ような、たくましいトップ像も同時に求めています。

いや、…逞しすぎです。

食べ物くらい少し悩んでもいいような…。
とかいうと、甘いのでしょう。

船井さんには『四つの質問』という、依頼者に対して行う質問があります。
それに対して全てイエス、もしくはイエスと同等と取れる回答をした人にこそ、アドバイスをするそうです。
何かをしようとするとき、そこに迷いがあれば、それは失敗のきっかけになる。
船井さんの食事に対する考え方は、この事の簡略的な答えなのでしょう。



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ジャれんじゃねえ!1/粉味
蛙のケロリーヌをこよなく愛する蛇嫌いの高校生、川津役丸
彼の父親が再婚した相手…それは蛙が大好きなヘビ女だった!
そして待ち望んだ妹も…もちろんヘビ女!

普段は美しく、愛らしく。
しかし興奮すると切れ味抜群のウロコが出る妹!
役丸、真女、そして恋人の結花(普通の人間だけど、頭に気分に応じた花が咲く女)…奇妙な三角関係が始まる!

今は改名された『ちばこなみ』先生の初期の作品です。
高橋留美子さんに影響され、アシスタントも勤めていたということで、なるほど作風は高橋留美子さんのそれと共通する部分が多いです。
ベースがしっかりした画力で描かれるために徹底的に破綻させた設定でもサラリと読み易い。
そして細かいところまで作りこまれていて、特にコマの中にチラッと登場するケロリーヌでさえも表情豊かだったりと、全く手抜きなし全力投球の作品です。

川津家へ母親と共にやってきた真女は自らがヘビ女であることを隠して、役丸の妹として同じ学校へ通う事になった二人。
その正体がばれることを恐れて真女の動向におおあらわの役丸、そんな兄の姿をからかうような真女、こんな二人の関係が気に入らない恋人の結花。

ヘビ女がやってくる、ちょっとまともじゃない学園どたばたコメディです。
全四巻、三人の関係が徐々に変わっていく様子をお楽しみ下さい。



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モンスターたちの交響曲/ソードワールドリプレイ集2

ソードワールドの善悪のあり方、そして人間とモンスターというテーマに一石を投じ、その後のソードワールドのみならず広いファンタジーの世界に影響を与えたリプレイ集史上屈指の名作がこの『モンスターたちの交響曲(シンフォニー)』です。
ソードワールドを舞台とした作品で見られる特徴に、決してモンスターという存在自体を悪としないという傾向があります。モンスターがいて、襲ってくるから戦う。それが無ければむやみに折衝をすることを目的としない―。

これはソードワールドの経験点においてモンスターの殺傷がそれほど重視されていないという事もあるのかもしれませんが、このモンスターたちの交響曲の中で見せたスチャラカ冒険隊…そしてアリシアンの悪とは何か?を問うた一場面は、こうした傾向に大きな意義を残していきました。

先の事件でバーナスの用心棒としてデルヴァン・オーブを手にした一行。暫くは身を潜める意味も込めて彼と一緒にそのオーブが収まるべきデルヴァの砦へと向かう事になったのだが、その途中でバーナスは暗殺者の手によって倒れてしまいます。
一命を取り留めたバーナスを残して、彼らは一足先に砦へと向かうのだった…。

ネタバレ等は続き以降で。
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消えた臨急/コナン・ドイル
ホームズのような人物が登場するということでホームズシリーズの外典として挙げられる事も多い、ドイルのホームズ物ではない推理小説です。

ロンドンを訪れていたカラタールという人物は急にパリへ戻らなければならなかったのだが、急行に乗り遅れてしまった。
『問題はお金ではなく、時間が全てなんだ』と語った彼は、臨時急行列車を用意してパリへ急いで帰る事を決めた。
そしてその急行は先に走る列車と問題がないことを確認するとすぐに二両の客車をつけた臨急は発車できる手はずが整い、二名の客を乗せて走り出したのだった。

本文中に説明がありますが、二両用意されているのは一両目が振動を少なくする目的なんだそうです。ドイルってホームズ物語でも速度の計算をして見せたりしていますが、意外と列車マニアだったのでしょうか。
ちなみに費用は1マイル5シリングで、支払総額50ポンド5シリング。手配も45分以内という事で、なかなかのサービスだといえそうです。

さてパリへ向けて走り始めた臨急ですが、6時15分を過ぎた頃にマンチェスターの駅から臨急の列車が通過してこないという連絡が入るのです。そこで調べなおしてみると、ケニヨン駅を17時20分に通過した臨急は、次の駅であるバートン・モスに到着していないのです。
この両駅間には支線はなく、本線を走っていかなければならないはずだった。
しかし一緒の本線を走っているはずの短距離列車は事故などの異変を確認できていない。
必死の調査で見つかったのは走行中の機関車より墜落して死亡したと見られる機関手の死体だけだった。

そう、臨時急行列車はその車両と4名の人間を乗せたまま忽然とその姿を消してしまったのだ―。

ネタバレ等は続き以降で。
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カーセンサー Car sensor
インターネット上の中古車検索サイトであるカーセンサーがこのたび、紙媒体へ進出しました。
U-CAR情報誌としてのデビューです。毎月10日発売で価格は¥150。CMなども多数出してやる気満々で登場しました。

2008年8月号は創刊記念の特大号です。
他の中古車情報誌との違いも含めて目を通してみようと思います。

まず冒頭は新車情報やちょっとしたコラム…というところは他の雑誌と同じ構成です。
今回はインタビューの充実や機械オンチの点検・整備といった特集が組まれていますが、こうしたボリュームが次号以降も続くのかは不透明ですね。
ちなみに創刊号らしい特集にはTVCMに登場した『カーセンセー』が登場。
保健室のきれいな先生が紹介されています。プロフィールは新潟出身の35歳、身長163cmに上から83,60,85というスレンダーな美人です。
ちなみに誰なんだろうかとQ&Aに目を通していたのですが『Q2.本名は?』に対する返答は『カーセンセーって読んでくれれば大丈夫よ』との事。この女、鉄壁です。
ちなみに本名は教えてくれないもののクルマ選び以外の相談にも乗ってくださるそう。参考まで。
(尚、教えてくれませんが公式プロフィールにも出ている通り、正体は霧島れいかさんです)
尚、カーセンセーに僕に合う車を探してみたところ、むっつりスケベとの判定を頂き、結果のリンク先もサイト内のレースクィーン図鑑でした。なんて失礼なヤツなんだ!…全部見たけど。

連載で次回以降も継続が明記されているのは『カーセンサー商品企画室』。
若者のクルマ離れに対して様々なクルマの商品企画を提案しています。
今回はハイラックスの木目モデルHILUX RESORT、bBにステッカーを貼ってレース風に仕上げたbB RACER、ラシーンをリフトアップ、オフロードタイヤで仕上げたCROSSCOUNTRY RASHEEN、キューブを迷彩仕様にしたCUBE TANKの四車。
コンセプトとイラストは購入してみてください。

さて肝心の中古車情報は後発だけに既存雑誌よりも解りやすい工夫がされています。
まずスーパーインデックスではメーカー別、車種別のインデックスで冊子の中の全ての車の簡易的なデータと掲載ページ、そしてその車の最新型から二世代前までの写真(一~二世代までしかない車はリアビューやインパネ)を掲載してあります。
この最新型~二世代前までの写真は結構便利です。
中古車で低価格の狙い目はFMC後の旧世代だったりしますが、多くの場合はインデックスに持ってくる写真は現行型/最終型まで。小さなことだけど、細かく差別化がなされています。

そしてこのスーパーインデックスの下に、中古車販売店のコンセプトごとで分けられた店舗別のページが掲載されています。暇つぶしに読む際には車種別を愛用する僕ですが、満遍なく読んでみる時には店舗別がいろいろな車が見れて便利です。
このショップ別のコンセプトごとは品質にこだわるお店(他のお店に差し障らないのか、この表現)、大型/多店舗のお店、車種専門店(このカテゴリーは更にGTスポーツ、ミニバンワゴン、高級セダン、Kカー、ドレスアップ、バントラ業務用、福祉車両に分けられる)、低予算専門店(このカテゴリーは更に~100万、~50万に分けられる)、そして一般的な地域別ディーラーの中古車部門という分類になります。
このカテゴリー分けは個人的にはいいかなと思います。
特に車種専門店、低予算専門店はその目的で探す方も多いはずでしょう。

業界初の試みとして行われている掲載車種全車の車体番号の表示
これは選ぶ側にとってはメリットでは無いかもしれませんが、掲載を求める店舗側に妙なトラブルを抱えた車を出させないという意味では魅力たっぷりで、写真が撮影できなかった車に関しても車体番号は抑えられているので徹底されているようです。

後発だけに分類も細かく、解りやすい。
ただ先の本を追い越そうと細かくしすぎ?
余り明確な車種を頭におかずに探そうとしている方にはもっとシンプルなほうが読みやすいのかもしれません。





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X-JAPANの謎/GROUP DAHLIA
再結成前、X JAPANが現役で活動していた際に出された、当時流行の○○の謎シリーズ、Xバージョン。

ページを開けば並ぶ、並ぶ。
YOSHIKI、YOSHIKI、YOSHIKI…。

これ、なんていうYOSHIKIの謎?といったボリュームです。
X JAPANのような性質のバンドでこういう本を暴露という形ではなく出版しようとなると、結局こういう内容になってしまうのかなぁというのが正直な感想です。
この本を読んでいて解るのは、X JAPANの謎ではなく、X JAPANのYOSHIKIを相手にこういう本を出す大変さ、そして著者の苦悩のほうなのかもしれません。

内容は謎と言うよりは裏舞台に関する話題が多い感じです。
コンサートの裏舞台、海外でのYOSHIKIと契約書の戦い、YOSHIKIとTOSHIがコンサート前に持った会談…。
…どれも後一歩という深い内容には触れないままですが、こうした裏舞台に関してはインディーズ時代から出版当時のDAHLIA発表直後まで触れているので、新しくファンになった方には参考になるのかもしれません。

数少ない今では知る機会の少なくなった謎に、1stアルバムVANISHING VISION発表時のYOSHIKIの髪型があります。半分は長髪を下ろし、半分はツンツンに立てている…今でもギターのピックなどに描かれて販売されているのを見られる独特な髪形ですが、これはヘビメタの要素+パンクの要素という、当時のXの音楽性をあらわしていました。

また興味深い謎には『YOSHIKIはワンマンか』があります。
YOSHIKIのギャラが他のメンバーの倍額あるという事実を挙げながらも『X-JAPANが普通のワンマン・バンドではなく、しかもYOSHIKIの絶対的な権力が認められている特異なバンド』としていますが、世間ではそれをいわゆるワンマン・バンドと呼ぶような気がするのですが…。
はたまた『たぶん他のメンバーはYOSHIKIの半分もX-JAPANに対してエネルギーと時間を使っていないはずだ』という驚きの発言まで。何様やねん、おまえ。

もうこの発言だけでこの本が目指す方向性が解る。
この本は一冊を通して伝えているのは一つの謎に対する答えだけです。
後、間違え探しのように誤植が点在します。
ファンならそこを楽しめるはず。どんな本でも楽しみ方がある好例だと思います。



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プロジェクトX リーダーたちの言葉/NHKプロジェクトX制作班 今井 彰

とにかく、やってみなはれ。やる前から諦める奴は、一番つまらん人間だ』(南極越冬隊隊長 西堀榮三郎)

数々のビッグプロジェクトの背景を取り上げて続けたプロジェクトXの総集編として出版された『プロジェクトX リーダーたちの言葉』。
この本は大きなプロジェクトの中でキーパーソンとなるリーダーをピックアップして、彼らが現場へ残してきた言葉やそれぞれの生い立ち等にスポットを当てた、もう一つのプロジェクトXです。
従来のプロジェクトの細かい内容などについては少なめに、どのように指揮を取ってきたのか、どのように判断をし、どのような言葉で部下を動かしてきたのか…。

どれ一つをとってみても、大きなプロジェクトを動かすリーダーにはそれなりの素質があるのか、それとも大きな障壁へぶつかっていく中でそうしたものを身に着けていくのか、非常に身に沁みる言葉の数々を残しています。
宮大工として薬師寺金堂の再建を勤めた西岡常一さんは部下が判断に詰まった際には『おもいきって、せい』というシンプルな言葉で部下を動かします。
こんな言葉で部下が動くのは、単純に説得力であったり迫力であったりする以上に『棟梁は本当に私のことを見ていてくれた』という実感があるからこそ、自分が今動いて間違いないんだという確信を持って行動に移れるのだと思います。

ただ反面、器用な人間とも違う―。
僕はそんな感想も抱きました。
たとえばホンダCVCC開発リーダーであり本田技研工業の社長にも就任した久米是志さんは、本田技研工業の絶対的なカリスマ社長本田宗一郎さんと真っ向から対立、CVCC開発の際にも(マスキー法クリアに際し)企業本位ではなく社会の為にやっているのだという意思を伝えるなど、上手く愛想笑いをしていればやり過ごせそうな場面でも、自分の考えを曲げずに伝えています。


リーダーになる人というのは、なんて不思議な魅力を持っているんだろう。

当たり前の魅力では駄目で、下手をすれば欠点とも見られそうな部分さえもが大きなプロジェクトの中で人をひきつけ、まとめ、動かしていく要素になっていく。
言葉というのは考えて出てきたものではなく、その苦境の中で渡り合っているからこそ自然に出たものでは無いでしょうか。

一通りを読み終え、リーダー達に共通していえることが一つありました。
自分の利益、会社の利益ではなく社会を、日本を…と考え、動いていることです。

目標が大きいから、結果も大きい。
シンプルに考えればそういうことなのかもしれません。



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悪党に捧げる鎮魂歌(モンスターたちの交響曲)
ソードワールドのサンプルとして始まったソードワールドリプレイ集も第二巻。
この辺りで結構設定なども固まってきて読み物としてのソードワールドも本領発揮といった趣で、アリシアン/ユズのシーフ技能保有者は年会費を取られていたり、将来的にはソーサラーもいくらか…と仄めかされていますが、確かスチャラカ冒険隊のリプレイ集ではなかったはずです。
どうなったのでしょう。

さて今回は前回の冒険でお世話になった劇団長のバーナスが商談に行く間のボディガードという仕事を請け負う事になる。行き先は悪名高いドレックノール。
デルヴァの森というところにある遺跡…かつて魔法の力で守られていたというその遺跡へ再び魔法の力をよみがえらせるために、その力の源たる四つのデルヴァン・オーブを集めていたのだ。
そして捜し求めた最後のオーブがドレックノールの盗賊ギルドが所持しているということで、今回はその支払いへ向かうのだった。

しかし悪賢いことで有名な盗賊ギルドのマスター、ドルコンは盗まれたとしてオーブを渡すことを拒否した。そこでスチャラカ冒険隊は潜入してオーブを奪い取ろうと画策するのだが…?

ネタバレ等は続き以降で。
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図解で解る部門の仕事 総務部/下條一郎
よく聞く言葉なのに実体がない…そんな言葉って良くありますよね。
僕にとって自分が配属されている『総務部』という言葉自体がまさにそれです。

総務なのか~。
…で、総務って何?
あれもこれも求められるけど、何の専門?

未だによく解りません。
人によっては『総務部なんだ、格好いいね~。どういう仕事か知らないけど』なんて支離滅裂な憧れを口にする人もいるくらいです。

そこで一度はっきりさせてやろうと思って手に取ったのがこの本。
そのまんまのタイトルの本がよくぞあったものです。

まず位置づけとしては事務方の仕事を全て受ける場所だそうです。
そして会社の業務の量に応じて、専門部門が切り離されて独自に動き始めます。
これが人事部、経理部…といったいわゆる事務方の部門です。
つまり会社の規模が小さければ小さいほど総務部は多岐な仕事に渡り、会社の規模が大きくなるにつれてその仕事内容は絞られていく傾向にあるようです。
そして最終的には分化した事務方の事務を受ける部門になっていくそうです。

この本では総務に属する可能性のある仕事を一通り解説してあります。
文書の整理から株主総会の手配まで。
読めば読むほどめまいがしてきますが、仕事をカレンダー別にしていたり、流れを図で説明していたりと、頼りになる先輩のような一冊です。

一つ身に沁みたのは『創夢部』という言葉です。

色々な事業をしている事情から、社員の方といろいろな話をする機会があります。
もっぱら愚痴や不満を聞いて上手い具合にフィルターをかけて上司に返すような役割ですが、ただ返すだけではなく話を良く聞いてあげること、一緒に考えてみること、そして一緒に上へ提案を投げてみること…。
事務方の要ではあっても、事務的ではない処理をすることで、上記のような文字が当てはまるようにがんばってみたいなと思います。



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シャーロック・ホームズと「あの夫人」/マイケル・ハリスン(シャーロック・ホームズの新冒険)
贋作ホームズに多い、アイリーン・アドラーとホームズの愛情物語です。

内容は『ボヘミア国王の醜聞』に関する裏話。
ホームズの恋愛物語にはシャーロッキアンの中でも好みが分かれるようですし、個人的に面白く感じる物語もあれば拒否反応を示してしまう物語もあります。
この物語がどちらに属するのか…それは読んでのお楽しみ。

アイリーン・アドラーから取り戻そうとしていたのは実は写真ではなく、王家に代々受け継がれる宝石だった。
しかし、アイリーン・アドラーはその宝石を盗まれてしまったのだ―。

結論ありきで描かれているせいか、過程が少し雑。
犯人の名前を匂わせるところは無理ありすぎじゃんと思うこと請け合いかも。

最終的にはホームズが違法ギリギリの行為を、愛しい女性の為に…みたいな、そんな感じです。
結末のトリック自体は意外性もあって面白いといえば面白いものの、ホームズの恋愛を描くというコンセプトに殺されちゃったような、ちょっと残念な作品。
ホームズの純愛をどう思うのか?は冒頭の通り、読んだ人それぞれの感想にお任せなのです。



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プロジェクトX挑戦者たち-夢のロータリーエンジン誕生
プロジェクトX内で取り上げられたマツダが世界で唯一量産しているロータリーエンジン誕生秘話をコミック化したものです。

ロータリーエンジンといえばマツダの代名詞。
古くはコスモスポーツ、最近ではRX-7やその販売中止を受けてロータリーエンジン復活の象徴として登場したRX-8がありますが、ではどうしてマツダはロータリーエンジンを開発しようとしたのでしょうか
通常のエンジンはピストン運動をクランクシャフトの円運動に変えることで動力を得ます。
しかしロータリーエンジンはローターがハウジングの中を回転することで中心同士を偏心させてある出力軸に回転力を伝えます。
ピストン運動を円運動に変える場合と違い、最初から円運動を行っているロータリーエンジンはエネルギーのロスが少なく、小型軽量で大きな出力を生み出すことが出来るのです。
事実、当時の自主規制一杯となる280psを発生させていたFD3S型のRX-7の排気量は1300CCです。

しかしそんな夢のようなエンジンも様々な国で様々な技術者が挑んでは失敗した幻のような存在でした。
そのようなエンジンを、乗用車の開発を始めたばかりの広島の自動車会社、東洋工業(マツダの旧社名)が開発しようと決めたのには、業界再編の動きの中で会社を存続させるのに充分な技術力と商品を持たなければ、会社自体が再編の波の中で消されてしまうという危機感からでした。

そして、その開発に選ばれたのは伝説の技術者であり、後にロータリー47士と呼ばれたロータリーエンジン開発部の責任者である山本健一さんでした。

ネタバレ等は続き以降で。
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H2④~⑤/あだち充
甲子園大会地区予選準優勝の高校と試合をして勝てば千川高校に野球部発足、負ければ野球愛好会さえも解散という大きな賭けに出た国見比呂率いる千川野球愛好会の面子。
当初試合に出てきた二軍との試合で終わらせられるはずも無く、国見比呂の名前が聞こえた瞬間に一軍が登場します。そして、国見比呂×橘 英雄の真剣勝負―。いきなり見所満載です。

しかし結果的にはきわどい判定でギリギリ逆転のチャンスを逃がしてしまいます。

この辺り、もう先が段々と見えてきているだけに『まだ引っ張るの!?』と思ってしまった人も多いことでしょう。
なかなかスタートラインにさえ立てない主人公達。

…でも意外とあだち充さんの作品で高校生の下の学年で結果を残している作品って少ないんですよね。かの名作タッチでも主人公の上杉達也は一年の夏はボクシング部で過ごして、三年の最後のチャンスにようやく甲子園出場を果たしていますし。
次があるという雰囲気は好きじゃないのかもしれません。

しかし結果はどうあれ、校長先生の気持ちは動いたようです。
おしかったなァ、国見くん。
満足そうに微笑んだ顔には、かつて自らの母校が奇跡的に出場できた甲子園で大敗をしてしまった痛みをようやく思い出にした満たされた表情が浮かんでいました。

ちなみに野球部発足に対してGO!の気持ちになった校長に野田が持ち出した交渉は脅迫
息子…柳を人質に野球部の発足を求めたところ、あっけなく認められたのでした。
ちなみにマスク男を装って試合に参加していた息子、柳が野球部に復帰する条件は肩揉み
みんな素直じゃありません。

めざせ甲子園
夢だったという貼り紙を部屋に設置した国見比呂。
まだまだ野球部は始まったばかり…。

ちなみにこの5巻では後の監督となる古賀春華の兄、そして後のレギュラー佐川周二が登場するのでした。



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WEB配色事典 Webセーフカラー編/シーズ
キレイかつ効果的な色の組み合わせがすぐわかるというタイトルどおり、色の組み合わせによって与えるイメージをまとめた本です。

難易度は少し低め。
もう少し難しい本になると個々の色の持つイメージを説明して、それぞれを組み合わせることでどのようなイメージになるのか…といったところからスタートをする場合があるのですが、その難解でややこしい作業はありません。
以下のカテゴリーに分けて、それぞれを実践として同じデザインのサイトの配色のみを変えて解説しています。尚、この本はWEBセーフカラーのみを使用しています。

カラーグループ
色と色の組み合わせです。
隣接色相、類似色相、同トーン、中差色相、対象色相、補色色相、対照トーンに分けて同じデザインのサイトの色合いを変えています。
使う色は三色でメイン(背景やタイトルのバックなど)、サブ(テーブルなど)、バランス(メインとサブのメリハリをつける位置へ)の役割を負っています。
同じ系統の色合いをメインにすえていても、サブやバランスが異なるだけで明るく見えたり、妙に暗く見えたり…並べる色合いの大切さがよくわかるカテゴリーです。

カラーイメージ
サイトのデザインを象徴するキーワードを導き出すような配色を考えます。
それぞれのキーワードに対するデザインの仕方を解説します。
たとえば同じような色合いを使っていても、メインに来る色が青紫/黒などになると「真面目な・堅実な」のカテゴリーになりますが、その青紫の彩度を挙げると「幽玄・神秘的な」となり、更に明るく薄い青にすれば「さわやか・清潔な」へ分類されます。
作りたいサイトの内容にあわせて選べば、見た目のイメージをより強くすることが出来ます。
この手法は外食産業などでも積極的に取り入れられており、ファミリーレストランに濃いオレンジ色が取り入れられた配色が多いのは食欲を増強するイメージがあるからだそうです。
またこのカラーイメージは四季を表現するのにも用いられます。

カテゴリ別
実際のサイトのデザインを使用して、カテゴリー別にサイトの作り方、配色を解説します。
この本で最も興味深いコンテンツといっていいでしょう。実際に存在する大手のサイトを実例に挙げ、そのサイトの配色をピックアップして紹介しています。こうしてみると情報量が重視されているような企業や情報系のHPでも配色は実に効果的に用いられていることに気づかされます。
配色なんて気にされていない…ように見えるニュースサイトでも、よく見ればメイン、サブ、バランスという三本柱が導入されてサイトのイメージを決定付け、また印象強いものに作り上げています。

ところで、この本…CD-ROMが付属しています。
普通なら。
購入してから気づいた。

付いてない。

本屋の本は大切にしましょう…orz



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ひぐらしのなく頃に 綿流し編1/原作・竜騎士07、作画・方篠ゆとり
『今年は誰が死んで 誰が消えるんでしょうね…』

話題の『ひぐらしのなく頃に』を読んでみました。
選んだのは『綿流し編』。シリーズの中でも最も仄々とした雰囲気のある作品なので入門にいいかな?ということでチョイス。
同人PCゲームから派生した作品だけあって、登場キャラクターのプロポーションや顔つきやら『いかにも』といった雰囲気を残していますが、物語自体はすごく読みやすかったです。

舞台は昭和58年の雛見沢村。

全学年を集めても一つのクラスにしかならないような学校に転校してきた主人公圭一。
そこでは性別も年齢も超えた和やかなグループが出来ていた。
史上最強の部活メンバー』と名づけられた男勝りな園崎魅音、生意気が身上の北条沙都子、まるで子供のような古手梨花、かわいいものを見るとお持ち帰りゲージの上がる竜宮レナのメンバーが織り成すどたばた劇…は前半まで。
鶴見沢の『夏の楽しみ方 伝授してあげる』といきまくメンバー。
こんな楽しい日々がいつまでも続くと思っていた―。

ネタバレ等は続き以降で。
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すばらしきホームズ/ジョン・L・ブリーン(シャーロック・ホームズの新冒険)
贋作ホームズの中にもいろいろな種類があります。
その中で意外と多いのがホームズの空白期間を扱ったもの。
たとえば大ヒット作である『シャーロック・ホームズ氏の素敵な冒険』もそんな作品の一つでした。

さて、この『すばらしきホームズ』もホームズの空白期間を取り扱った内容です。

ある日ホームズの元へ届いた二通の手紙。
同じ日に届いたのは偶然ではない―。
ホームズは二つの手紙に関する共通点に言及して見せた。

そして事件は意外な方向へと進み始める。

ネタバレ等は続き以降で。
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まだらの紐の復活/エドワード・D・ホック(シャーロック・ホームズの新冒険)
これだよ、ワトスン!これがまだらの紐の牙だ。ほんものにまさるとも劣らない恐ろしい凶器だ!

パスティーシュといえばこういうのでしょう!?という方も多いはず。
パロディとしては定番、まだらの紐の続編、後日談です。

まだらの紐事件から五ヶ月―。
ベーカー街の下宿をジプシー上がりの鍛冶屋が訪ねてきた。
彼はまだらの紐事件の舞台となったストーク・モーランに住んでいた。ちなみにロイロット博士に川へ投げ込まれた人物です。
事件の後、ロイロット博士が飼っていた様々な動物達は依頼人の弟に引き取られていた。
その動物の中には、あの事件を引き起こし最後にはロイロット博士の命をも奪った猛毒蛇がもう一匹残っていたというのだた。
そして結婚に反対していた兄の嫁、サラにその蛇を見せるなど脅して見せたというのである。

依頼人は悲劇が繰り返されることを恐れ、その予防をホームズへ依頼してきたのだった…。

ネタバレ等は続き以降で。
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トヨタはいかにして「最強の社員」をつくったか/片山 修
雇用が過剰であるにしても、その雇用を新しいビジネスにいかすことを考えるのが、経営者の役割だ

この本はトヨタの構造改革を解説した本です。
しかしこのように書くと違和感を感じられる方も居られるかもしれません。

僕はまさにその一人でした。

トヨタの経営には非常に穏健なイメージが強いです。
車にしても80点主義と呼ばれた時代も長く、海外企業との資本提携による経営の安定化を目指すわけでもなく、日産でカルロス・ゴーンが行ったような大きなリストラを決行するわけでもない。
事実、トヨタの元社長である奥田 碩さんは『リストラを行った責任者がハラを切らないのはおかしい』と発言していますし、世間に衝撃を与えるような経営を好む体質では無いように思います。
尚、この話は奥田さんの考えであると同時に、トヨタがかつて経営難から希望退職を募った際に、創業者である豊田喜一郎さんは辞任したというエピソードにもつながっています。

しかし世間から気づかれず、そして既存の社員達に必要以上に動揺を与えずトヨタの革命は行われていたのです。
その期間は10年という長期間にもおよびます。
自分達が目指す理想に会社の体質を合わせていくのに、これだけの時間を費やしていたのです。だからこそ私達…もしかするとその従業員でさえ行われた改革の大きさに気づけなかったのかもしれません。

トヨタが構造改革を目指したきっかけとなったのは1990年代前半の『ハンコ事件』と呼ばれる出来事です。
これは今は亡きトヨタの副会長である磯村 巌さんがある施設の建設にゴーサインを出した事に端を発します。自分がゴーサインを出しているから、それで全てが動き出したものだと思っていたら、半年たっても関係部署のハンコを貰うだけで前進していないままだったのである。

大企業病と呼ばれる言葉があります。
企業が大きくなる弊害として生じる組織の肥大化です。
磯村さんはこの出来事に危機感を感じ、組織のフラット化の必要性を打ち出すのです。
そしてやがてその動きは年功序列や終身雇用、そして役職といったものまでも排して新しいトヨタを産み出していくのです。

ネタバレ等は続き以降で。
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私を変えたあの言葉/神渡良平
経営者たちはなぜ奇跡を起こせたかというサブタイトルにあるように、この本では様々な企業の経営者たちにスポットを当て、彼らが突き動かされた『言葉』を追求していきます。

人は言葉一つで未来を見出せることもあれば、くじけることも出来る生き物。
僕も日常の生活の中で言葉の大切さを感じる事は多々あります。
では自分の夢をかなえ、経営者として成功に至った彼らを動かしたのは、どんな言葉だったのでしょう?

たとえばハウステンボス社長の神近義邦さんはハウステンボス立ち上げの際にホテル、レストランといった付属する施設も全て自社経営にするかどうかを悩んでいたそうです。
自ら運営する事でサービスや提供する商品の品質のレベルを確保できる…というメリットがありますが、銀行へ相談してみるとテナントとして売上からいくばくか吸い上げるような形を取ったほうがリスクも少なくていいという返答です。
そんな神近さんへアドバイスをしたのは日本経営システムの当時の会長浅野喜起さんです。
楽な道としんどい道があるとすれば、しんどい道を採りなさい
ハウステンボスの定評のあるサービスはこんな言葉から生まれたのでした。

経営者として大成されている方の著書を読む機会が多いのですが、その度に人間というものは一人ではダメなんだなぁと思わされます。こういった著書の中で、多くの方は非常に恵まれた出会いを経験しています。
ただ間違えてはいけないのはその出会いを呼び込む努力をしているからこそ、その出会いがあるという事でしょうか。
浜勝(現・株式会社リンガーハット)の社長だった元岡健二さんはホテルのボーイとして気配りのある仕事をしているところを浜勝創業者である米濱 豪さんに見出されたといいます。

努力する事。
そして師事できる人に出会う事―。

この二つのピースこそが成功の秘訣なんだなと実感しました。
僕はこれからどんな言葉に突き動かされるんだろう。



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西表島ヤマネコ騒動記/横塚眞己人
ネイチャーカメラマンとしてのステップの一歩目としてイリオモテヤマネコの親子の写真を撮影しようと決めた横塚 真己人さんの西表島での生活、活動を描いたエッセーです。

横塚さんは初めて訪れた西表島の思い出をこんな表現をしています。
『西表島の自然はどれもこれもが私にとっては異次元の世界だった』。
そう、たとえばこの島には静寂が存在する。車の音や飛行機の音、人のざわめきに犯されない静寂。それは『時折「パシャ」という魚が跳ねる音で静けさが破られる』ものであったり、『「バサバサ」という音で静寂が破られた』という類のもので、この島にどれだけ自然があふれ、人工物に犯されていないのかを知ることが出来ます。

この本はそんな西表島での生活、写真撮影のための戦いを四つのラウンドに分けて描いています。
主人公は横塚さん、そしてその奥さん。
対照的な二人の西表島での生活は、この本を単なるイリオモテヤマネコ撮影成功秘話にはせず、西表島での人々の暮らしというものを上手く表現する一冊に仕上げるのに一役買っているように思います。

まず第一ラウンドは低めの目標として『餌付けヤマネコの撮影』です。
西表島に移住してきたのはいいものの、やっと見つけた住居で出くわしたアリ、ネズミ、そしてウジ。
普通に生活している分には経験し得なかったような出来事が起こる島では、横塚さん…特に奥さんは毎日の生活のリズムをつかむことさえ難しかったようで、苦手な虫に出くわすたびに悲鳴を挙げるはめにあっていました。
どうにかニワトリで餌付けしたイリオモテヤマネコの撮影をするところまでには成功したものの、この時点で既に蓄えも心細くなっていたためにいったん引き上げることになりました。
一年分はあると計算していた貯蓄は僅か四ヶ月で尽きてしまったのです。
ちなみにそれを決心したのは近所の子供達の『横塚のニイニイはヨオ、ヒモだってサー』という会話だったそうです。ちょっとやそっとの準備では撮影させてくれない…自然動物との戦いの難しさを感じさせてくれる撤退でした。

第二ラウンドは一度状況を立て直しての再チャレンジです。
五年くらいの長期を覚悟した横塚さんはヤマネコの写真撮影を出版社へ持ち込むことで、資金援助を受けながら撮影を続けることを目指します。
結局、小さな出版社で印税の前借という形で月々10万円、9ヶ月程度の滞在が出来そうな環境を整えての再チャレンジに挑みます。またパンフレット用の自然動物撮影という仕事も手にし、カメラマンとしてのキャリアも少しずつ積み始めていきます。
ちなみに今回の敵はダニ。急所をかまれた横塚さんは怒りの余り『捜し出して火あぶりにしてやる』と思ったそうですが、大丈夫なのかこのネイチャーカメラマン…。
第二ラウンドではセンサーを使った撮影に挑んでいます。
何かが通り過ぎるたびにシャッターをきるというシステムです。

ちなみにこのときの出版社の社長は販売元を他社にすることでイリオモテヤマネコの写真をカラーで掲載できるように取り計らうなど、横塚さんの情熱に誠意で応えてくれています。
俺を踏み台にしろ。がんばってこい』与えられたチャンスを見事に物にした横塚さんへ投げかけた言葉は、この本の中で一番美しい言葉だったと思います。

第三ラウンドでは先のパンフレットの撮影で一定の評価を受けたことや、奥さんの知り合いの方の会社の設備を借りて生活をすることが出来るなど、かなり環境が整ってきてます。
よーく読んでいるとサクセスストーリーなんだな、この本(笑)。
途中、写真を取りたいあまりに反則技の餌付けに手を出そうとしたりするものの、最終的には順調に撮影に成功しています。

最終ラウンドでは自らの目標である親子連れの撮影の為にメスのキレミミを追います。
ここまでにいたるまでに五年半ほどが経過しているようで、一番驚かされるのはもう最終ラウンドの辺りにいたってはただイリオモテヤマネコの姿を見るだけでは舞い上がらず冷静に当初の目標を達成しようとしている横塚さんの成長ぶりです。
このキレミミとの撮影はかなり大きな収穫で、クリスマスの日に出会った親子の姿、眠っているところの撮影、オスとの喧嘩など貴重な写真を確保しています。

しかし最終的に横塚さんがいたった結論はこうだ。
『自然の真の姿を伝えること』と、『自然の神秘を守ること』。
前者の多くは横塚さんはもう達成しています。
そして後者を達成すること―。

それはイリオモテヤマネコの平穏な生活から、カメラを取り除くことでした…。

僕はこの結論には大賛成です。
この物語の中に貴重な蝶を捕まえようとする人間、そして何らかの目的で横塚さんの撮影ポイントでヤマネコの写真を撮ろうとしていたカップルが登場します。
自然の中に溶け込みながらその神秘に触れようとした横塚さんに対し、彼らは自然に押し入って神秘を掴み取ろうとしている人々でした。
しかし僕は思います。
彼らも、横塚さんも、紙一重なんだと。
ここで引き際を間違えていれば、もしかすると横塚さん自身も神秘を掴み取ろうとする人になるなっていたのではないでしょうか。
ヤマネコの生活圏内に入り込めたのは、きっとこういうやさしい気持ちを持っているからこそ、なのではないでしょうか。

ちなみにこの本で唯一残念なのは…。
ヤマネコの写真が無い

その代わり、横塚さんの写真はフルカラーで掲載されています



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