本の虫、中毒日記

読書感想文、乱発中。

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Fujisaki

Author:Fujisaki

基本はシャーロッキアン。
でも雑食の本の虫。資格からマンガまでそこに文字がある限りっ。

紙魚、コナチャタテとはちょっと違う本の虫ですので、駆除はご容赦下さい。

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YOMIURI PC
※ 2009年3月24日発売号(5月号)で休刊となりました。

世の中にはたくさんのパソコンの雑誌が出ています。
合法スレスレのソフトやサイトを紹介したいかがわしいものから、素人が手に取ると一ページさえも理解できないような超専門的なものまで多種多様です。

そんなPC雑誌の中で異質な方向性を突き進んでいるのが、YOMIURI PC。
2008年1月より文字を大きく、そしてページをテーマごとに分けて色分けすして目的の記事を探しやすく…とリニューアルを敢行したように、この本の最大の特徴はわかりやすさ。
それはこの本がメインのターゲットにしているのがPCの初心者であるからです。

記事内で扱う内容もまったく省くことなく、たとえばクリックすべきボタンがあればほぼ全て順番ごとにクリックするべき場所を囲うなどして誘導してくれます。
つまり雑誌を片手に操作を続けていけば、必ず目的が達成できるのです。ある程度の技術を持っていることを全体に作られた雑誌で見られる、基本的な行程を一行や二行でサッと触れるだけにとどめたりするようなあまり見られません。

また扱う記事も決して専門的にはなりすぎず、操作面でも『PCでこんなことが出来たら便利だなぁ』といったレベルで、ニュースにしても噛み砕いた表現が続きます。

この本のそんなコンセプトを象徴するのが、読者投稿欄です。
年齢層は実に高め。
40代以上はまったく珍しくなく、時には70代や80代といった年齢の方まで見られます。

両親や祖父母の方が急にPCを使いこなし始めたら、このYOMIURI PCが本棚に並んでいるかもしれません。



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天から恐怖の大王が降りてくる ノストラダムスの遺言書/ダニエル・ルゾー
本棚の整理をしているとノストラダムスの本が出てきて、妙に懐かしくなりました。

1999年になるまではよく名前を聞いた預言者であり、詩人であるミッシェル・ノストラダムス。
彼が残した言葉の中に1999年に人類が滅亡するかのように解釈できるものがあったということで、世紀末には何が起こるのか、何が人類滅亡の序章となるのか…?と、注目を集めたものでした。
この本はノストラダムスは自らの『遺言書』の中で人類滅亡をもっと後としていることから、1999年のことから離れて彼の予言が意味するところを、特に彼が最後に残した『遺言書』の謎を解くことから先に解釈していくべきだとしています。

著者の解釈によると、人類は1999年に滅亡するのではなく『一九九九年から人類の滅亡は始まる』のだそうで、ノストラダムスのは神から伝えられるままにこうした言葉を綴っていたそうです。
その理由は『神はわれわれを試しているのだ』というもので、人間に滅亡から救われる機会は提供するが、それを解釈できない限りそれは叶わないそうです。
その為には、まず人間が傲慢さやおごり、そして快楽や富の蓄積といった欲望から解き放たれる必要があるそうです。
ふーん。
…なんだか判ったような、判らないような

思い切りはしょっていくと人類の滅亡の時期は2016年らしいです。
しかしそこまでの大災害で、すでに人口は1/3以下…。
ちなみにこの予言の解読までに様々な解釈、そして数式を重ねてきた著者は『後は静かに死を待つのみである』と衝撃の結論に行き着きます。

えぇっ。もう諦めですか!?
いや、この本の予言が的中するかどうかは知らないけど、この本が描かれたの1975年なんですけど。
40年…静かに死を待つ以外に何か出来そうな時間である。

そして著者は明日には家族にもこの衝撃的な事実を伝えよう…考えた。
しかし!!

部屋の片隅の転がっていた一枚の紙切れにメモしてあったノストラダムスの解釈していない最後の一遍の予言…。
その詩を読んでいるうちに著者は『胸のうちからふつふつと湧いてくる熱いものがあった』そうで、それによると人類の何人かは生き残るというのだ!

…なんなんだ、この展開。

でも当時はこういった内容でも十分にセンセーショナルで、人は不安におののき、助かるための活路を求めたのでしょう。
それを笑っていられるというのは、今があるからこそ。
決してあざけっていいわけではありません。

おっと。
そういえば人類が滅亡するのは2016年だっけか。
じゃ、そろそろ静かに死を待ちます。

本でも、読みながら



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古道紀行 吉備路/小山 和
小山 和(かず)先生が古道を行き、その旅路で残された面影や資料などを見ながら歴史をたどっていくという紀行、『古道紀行』のシリーズから、今回は吉備路です。
著者が吉備ノ国を『私にとって興味尽きない「幻の古代王国」であった』と表現していますが、かつて吉備ノ国(現在の岡山県、と広島県東部エリア)界隈にはかなり大きな国家が存在したといわれています。
小山 和さんもこの考え方には幾分か自論があるようで、直接的に触れることはあまりないものの、ちらちらとそうした考えの片鱗なのかと思わせるような表現があります。

紀行の始まりは岡山県瀬戸内市牛窓町からです。
小山 和さん自身、すでに十数回目の訪問ということですが、旅先で出会った老人からご自身でもよく知っている事を説明された時には『驚いた風に相槌をうった』りと、柔軟な姿勢で旅に挑んでいます。

ちなみにこの後も何度かあるのですが、シリーズでの紀行などで旅行をする機会の多い小山さんらしい素朴な疑問があります。
それが『わが国では、まずこの人はどこから来たか、がきになるようだ』ということで、どこから来たのか?をよく問われる職業柄らしい言葉でした。

行程は牛窓から邑久、長船と現在の瀬戸内市を回り、備前~岡山~真備、そして倉敷へと続きます。
その行程の中に残る歴史的建造物や、博物館などにある資料と、日本書紀などの古い資料に残されている記録とを照らし合わせていくような感じですが、説明過多になると『悪いくせで、また話がそれた』と飄々と話を戻していくなど、文章が決して教科書的にはならないやわらかさを持っているので、読む側も無駄に力を込めずに気楽にページをめくっていけました。

さて、最後に小山 和さんのこんな台詞で締めくくろうと思います。
旅というのは単に道を歩くことではない。歴史の中に身を置き、歴史の中を歩くことだ

歴史というフィルターを通すだけで、何気なく歩いていた見慣れた道が、タイムマシーンのように知らない風景を映し出す。歴史を知っている事は、何気ない日常を面白くする事だと思います。



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ウィッシュルーム 天使の記憶
DSで、ミステリー。

CMでのキャッチコピーも斬新だったNINTENDO DS用ゲーム、『ウィッシュルーム 天使の記憶』。
舞台は1979年、アメリカ。
主人公は元刑事のサラリーマン、カイル・ハイドという男です。
彼は同じくもともと警察出身の社長の下で訪問販売の仕事をする傍ら―いわくつきの探し物をするというレッドクラウン商会に勤めていた。
そして今回もその仕事がカイル・ハイドの下へ舞い込む。

ホテル・ダスクで忘れ物を見つけ出してほしい―。

彼はその目的のためにホテル・ダスクへ宿泊をする。
そんな彼が宿泊した部屋はWISHと名づけられた、願いのかなう部屋という評判の部屋だった…。

カイル・ハイドが胸に持っていたある願いとは…。

刑事時代、自分を裏切って逃走した親友、ブライアン・ブラッドリーとの再会。
複雑に絡み合う人と人の糸は不思議に、ひとつの場所へつながっていった。今夜こそ、ブラッドリーにつながる手がかりを手にできるかもしれない…。
何かを隠している宿泊客たち、そして言葉を失ったなぞの少女ミラ。
カイル・ハイドは絡み合う糸へ、そっと手を伸ばした。

このゲームは『DSで、ミステリー』というキャッチコピーどおり、DSでアドベンチャーゲームをするという醍醐味をふんだんに盛り込んだ作品です。
まずワンダースワンを思い出させるような、ゲームを縦にしてのプレイ。
これにより、左画面と右画面でキャラクター同士が向き合って会話をするというシチュエーションができ、聞く側と話す側両方の表情を見ながらストーリーを楽しめます。

また、移動もユニークです。
タッチパネルを利用した見下ろし方の画面での操作により、もうひとつの画面が3Dでホテル内を歩いていく。慣れるまではタッチパネルの見下ろし画面ばかりを見てしまいますが、慣れればなかなか面白いです。
3Dの画面の雰囲気はPS初期に出た時空探偵DDを思わせる感じです。

ゲーム自体は結構シンプルです。
会話と物証を集めて物語を進めていきます。
イラストも本の挿絵のようなシンプルなイラストを採用し、それが自由自在に動き回るという点で新時代を感じさせる程度に留めてあります。
途中、タッチパネルの特性でペンを使った操作がある事など、DSならではの操作以外ではクラシックなアドベンチャーゲームだと言えるでしょう。
難易度も低めで、失敗しても近いシーンから再開出来る、何が失敗だったのかが分かるという設定で、一発ゲームオーバーのシチュエーションが多くても、二度目はすんなりいけるように作られています。

操作面で目を引いたのは、まず左利き用の設定があること。
これ、ゲーム機を縦にするのにタッチパネルを左右どちらにくるようにするのか?というもので、タッチペンを持つ手が左の場合は左に画面が来るようにすればいいという簡易的なものです。
ただ僕の使用感ですが、画面が左にあるという以外は左利きに使いやすいようには出来ていません。
たとえば会話を進めるのに三角形のマークをクリックするのですが、右利きでは右側のタッチパネルで画面右端にあるそれをクリックすればいいので手は邪魔にならないのですが、左利きの場合では左側のタッチパネルの画面右端にあるマークをクリックするので、タッチパネルの前を手が通る。
難解な操作はほぼ皆無なので、気になれば右利き用で遊べばいいでしょう。

また禁断の(?)、本体を閉じるという動作までゲームに盛り込むなど、アドベンチャーという以上にDSの性能を使い切ってみました!という斬新さのあるゲームで、DS創世期らしい内容だなぁと思いました。
DSの性能を出し切るためにアトラクションが用意されているんじゃないかと思うような作りです。

しかしこのゲームで驚いたのは実はマルチエンディング
ど、どこにフラグがあったんだ…!?

ちなみに二周目では少しだけ変化があり、一周目では隙がなかった社長秘書のレイチェルに、二周目ではカイル・ハイドが手を出しています。
そういえばこの人、まじめぶって、ダニングの部屋の鏡を見てナルシストぶりを発揮したりしてたっけなぁ…。
意外とやりよります

ハイテクな操作の反面、レトロそのものの物語。
この雰囲気、正直はまります。



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頭文字D ドリドリドライバーズテキスト 公式ガイドブック
実際に公道ではああいうことができないからこそ、マンガの中で拓海がやっているって考えてくれたらいいな』(しげの秀一)

人気漫画、頭文字Dの公式ガイドブックです。
扱うものが車というものだから、ガイドブックの多いマンガですが、これは1996年時点でのガイドブック…プロジェクトDへ移行する前、車もみんなノーマルの面影を残していた時期のガイドブックです。
時系列でも、大体このあたりまでがリアルタイムのはずです。(登場する車とストーリーの時系列)
頭文字Dファンの中でも第一部までが好きというファンも多いので、そういった方にはこの本がお勧めです。

内容はマンガに出てくる人物や車などの記録、主人公である藤原拓海の運転技術、そして著者のしげの秀一さんや現実世界でドリキンの名をほしいままにするレーサー、土屋圭一さん両名のインタビューで、インタビュアーは清水草一さんが勤められています。
写真がみんな若いぞー

著者であるしげの秀一さんのインタビューで興味深かったのは、ご自身もスプリンタートレノGTアペックス3ドアハッチバックで白と黒のパンダのAE86型…まさに藤原拓海が乗り回すトレノと同じ車のオーナーだったということです。
そしてこれを買ったのは著者の代表作のひとつ、バイクをモチーフにした『バリバリ伝説』の印税が入ったからだそうで、ほかにもFD型のRX-7(黄色!)も持っているそうです。
この車で峠を攻めまくっていた経験が、後に頭文字Dへつながったのです。

ただしドリフトに関してはそれほどうまくいかなかったようで、冒頭で紹介した台詞にもあるように、こうできれば…という理想を投影したのが藤原拓海の運転技術です。
もちろん自らの経験も多く盛り込まれているようで溝落としは著者が実際にやっていた技術であり、様々な要点を自らの経験に基づいて描いているために『アシスタントに託すパーセンテージがどんどん少なくなってる』ともぼやいています。
ちなみにこのインタビューで頭文字DのDはドリフトのDだと断言しています。
…あれ、なんか原作では意味深にしてたけどな(笑)。今後どういった意味が付与されるのか要注目です。

ほか、ドリフトを取り扱ったマンガだけにドリフトに必要な基本的な技術も紹介されています。
マンガの中で拓海がドリフトでサイドブレーキを使う、使わないで不思議そうにしている場面がありましたが、彼がするドリフトはサイドブレーキを使わないブレーキングドリフトです。
ブレーキで加重をフロントへ移し、その状態でステアリングを切るのでお尻が流れる…サイドブレーキで強制的にリアをロックさせるのとはまったく違うドリフトの仕方です。
またドリフトの基本、ヒール&トゥのやり方も原作のイラストがついていて分かり易いです。(シフトダウンを滑らかに行うために、ブレーキを爪先-トゥで踏みながら、エンジンの回転数をあげる目的で同じ足の踵-トゥでアクセルを煽る技術。コーナーを抜けて加速する時のためにあらかじめシフトダウンをする際に用いられる)

この本の中で池谷浩一郎が当時の走り屋が愛用する車を紹介していますが、そのラインナップに古きよき時代だなーと思わず感嘆。
シルビアのS13,14にR32、33スカイラインGT-R、シビックEG6、スープラ、RX-7のFC,FD、そしてユーノスロードスター…。
ここで紹介されている車種もGT-Rがスカイラインの冠を外して復活した以外は、2008年1月現在、シルビア、スープラ、RX-7が生産中止、シビック、ロードスターが3ナンバー化と、ずいぶん変わり果ててしまいました。
ちなみに池谷浩一郎はシルビアS14スカイラインR33に対して『デブ』という表現を用いていますが、さてはて、現行の日産GT-Rを見たらどういうことやら…。(注:S14、R33共に先代車両に比べて大型化しており、共に余り評判は芳しくなかった)

さて1996年の段階でもすでに走り屋愛用の車としては紹介されなかったハチロクですが、特別に枠を設けて発売当時の記事が紹介されています。藤原とうふ店の社用車になっているトレノは当時の価格で156万円です。
武内 樹が購入した85型は人気を博したハチロクの女性仕様として作られた、気軽に楽しむためにパワーダウンして発売された車です。

…と、こんな感じのファン垂涎の情報が詰まった一冊です。
まだまだ拓海となつきのデートコース、秋菜(榛名)の峠のクリアーの仕方などなどさまざまな内容です。

群馬に行きたくなりました。



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無惨/黒岩涙香
日本における探偵小説の始祖とされる黒岩涙香さん。
その最初の探偵小説がこの『無情』です。
舞台は明治22年、夏の東京です。

物語はかなりきわどい死体描写から始まります。

ある夏の日、築地の川に死体が投げ込まれていた。
それは35歳くらいの男の死体で、全身傷だらけの状態で発見された。
この死体の状況から、世の中には無惨な話がいくつもあるが、これほど無惨な状態の死体は珍しいだろう…というもので、確かに怪奇小説顔負けの詳細且つ凄惨な死体の表現は無惨そのものです。
そしてその傷を作った犯人への手がかりも見つからない…。

暑い盛りで、まだ有効な死体の保存技術を持たなかったので、区役所はとりあえず死体を仮に埋葬して新聞へ情報提供を呼びかける記事を掲載した。

さて、そこでこの事件の調査をする刑事が登場します。
刑事巡査、下世話に謂う探偵』。
ここへ近代日本の探偵物語が幕を開けるのでした…。

ネタバレ等は続き以降で。
続きを読む…


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殺人博士からの挑戦状/金子 登
人の殺し方についての本です。

この本をブラックジョークと解するのか、それとも一般的な知識としてミステリーの趣味の一環として解するのか?は僕にはよく判断がつきませんでした。
身近にあるものを凶器として使い、完全犯罪を―。
どのようなものが凶器になるのか、どのような殺し方があるのかといったことを一冊にまとめた本です。
よくぞまぁこんな本が世の中に出てきたなぁと思います。
さすがワニ文庫。
あの独特な挿絵も今回はブラックジョーク一色。
目覚まし時計のカラクリで殺した旦那を見て微笑みながら、奥さんは「今朝からもう起こさなくていいんだっけ……」とつぶやくなど、笑えない内容です。
…にしても、挿絵の中のシチュエーションで奥さんが旦那さんを殺すというシチュエーションばかりなのには、何かしら意味があるのだろうか。

ひとつ勉強になるのは、死というものが身近なものであるということ。
たとえばこの本の中で風邪薬やマッチといったどこの家庭にでもあるようなものでも凶器になりうるという可能性に触れています。
これをもっていつでも人は殺される危険にさらされているというわけではなく、身近にあるものでも使用方法を誤れば死に至ってしまう可能性が十分にあるということ。

データとしては死に至らしめるものをこれだけコンパクトにまとめている本も珍しいと思うので、ミステリーを自分で書いてみようという方には貴重な情報なのかもしれません。
ただしこの本に掲載されているという時点で、すでに完全犯罪は成立しない方法であるということは確かです。



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What's Michael?2/小林まこと
猫を主人公にした漫画の大家、小林まことさんの『What's Michale?ホワッツ マイケル』。
意外と猫の生態を忠実に再現することに特化されていた一巻に続き、第二巻も手にとって見ました。

第二巻は第一巻で好評だったキャラクターとしての猫にスポットが当てられているようで、様々なシチュエーションに対して登場する一般的な猫の代表としてのマイケルから方向を転換してきています。
また、マイケルと人間が一緒に踊ったのもこの二巻が最初です。
しかしそれよりもこの巻で象徴的なのは追加キャラクターの登場です。

まず丸々と肥った三毛猫、ニャジラです。
この本の冒頭、フルカラーで登場します。タイトルもそのまま『ニャジラ』。ひねりもクソもあったもんじゃありません
ここで登場するニャジラは名前の通り、まるでゴジラのような巨体で町に被害をもたらすといった役割で、それを倒そうとマイケルもウルトラマンが如く変身するものの、迫力に圧倒されて踊りながら逃げて行ってしまいます。
ちなみにニャジラは牝。このあたりも作者の猫フリークぶりが伺えます。(三毛猫のオスは非常に希少で、滅多にいない)

またミッキーに対するミニーのように定番のヒロインとなるポッポもこの二巻で登場。発情して暴れまわるマイケルに、お嫁さんを…と連れてこられたのが白猫のポッポ。
Vol.26の『マイケルの初夜』がそれですが、タイトルの願望がかなうのはもう少し先。結局この巻ではまだ子猫のポッポの成長を見守るマイケルというもどかしい図で終わります。
ちなみにマイケルの主たる飼い主として登場する夫婦、彼らの名前が大林である事も判明。
ちなみにポッポが連れてこられた時に奥さんが着ていたシャツのロゴは『MILK』。何故、そんなシャツを…。

彼らが結ばれるのはVol.30の『〝ある愛の詩〟ポッポとマイケル』。
8ヶ月後、ようやく成長したポッポとマイケルは結ばれるのですが、それに対する大林家の旦那の方の台詞は『何発やったんだ!?ん~~~!?』

あんた、猫に対してえげつないわ。

ちなみにここで子供も生まれるのですが、まだ彼らの息子となるミニケル誕生前夜である二巻では全て他所へ引き取られていきます。
他、猫の苦手とする人間の子供の加世子、猫を飼うヤクザなど、この二巻では後でも物語に色を添えてくれる個性豊かなキャラクター達が続々と登場します。

それに伴ってか、徐々にマイケルの顔も丸くなっていくのがこの辺りの時期でした。



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踊る人形/シャーロック・ホームズの生還 The Adventure of the Dancing Men
ホームズの鮮やかな暗号解析が見ものの一作です。

物語の冒頭でワトソンとホームズの日常が描かれています。
突然『きみは南アフリカの株に投資するつもりはないんだね?』と、ワトソンの考えを言い当てて見せたホームズは、ネタをばらすのに際して『じゃ、まいったという証文にサインしてもらおうか』と言い出した。
その理由はネタをばらせば『なんだ、ばかみたいに簡単なことじゃないか』と言うに決まっているからという、ホームズにしては茶目っ気のある理由でした。
そして一通りの説明を受けたワトソンの感想は『ばからしいほど簡単じゃないか』でした。
ワトソンはなかなか空気の読める男のようです
ところでこの会話から奇妙な事実が発覚します。
ワトソンの小切手帳はホームズの引き出しの中(鍵付き)!
うぉ、この助手さりげなく生活を管理されています

さて、そんなある日訪れた依頼人がホームズに解析を依頼したのは、子供が書いたような絵文字が羅列されたメモだった。人の形のようなものが、様々なポーズを取っているのだ。
これは窓敷居の上にチョークで書きなぐられた不思議な絵文字の写しだった。ワトソンもそう思ったように、傍目には子供のいたずら書きにしか見えないこのイラストを、彼の妻は非常に重要視し、そして自らその絵文字を見たときには失神してしまうほど恐れていたのだ。
しかし彼にはこの絵文字と妻の反応を詮索できない理由があった。

それは結婚する際に交わした約束だった―。

1897年、ヴィクトリア女王の即位60年の記念祭でロンドンへ長期滞在していた時に知り合った二人。
そして一ヶ月の滞在を共に過ごした後、依頼人は伝統ある名家の出だったが、過去も血統もわからないその女性との結婚を決めた。
その時に交わした約束…妻は過去に辛い恋愛をしており、その事をすっかり忘れてしまいたいと願っていた。そしてその事には一切触れないでいてくれること…それが結婚の条件で、彼女はその条件に納得できなければ結婚はしないとした。
そこで心配した依頼人は二人の約束の穴をついて、自分で調べるのは買わないだろうと判断してホームズへ依頼を持ち込んだのだった。
そして情報を増やして解読のチャンスを広げる為に、ホームズの元へ再び依頼人は何通かの不思議な手紙を持ち込んだ。

そしてそれにより解読は順調に進み、ホームズは『きみの記録簿に、すばらしい記録を一つつけくわえることができるとおもう』とまで発言したのだ…ある日、送られて来た手紙に描かれていた絵文字…。
ホームズは急いで依頼人の家へと向かう事を決めた。

しかし、行程の途中の駅で恐ろしい事実に直面してしまう。
依頼人は死に、その妻も瀕死の重傷を負って生死の境をさまよっているというのだった…。

ネタバレ等は続き以降で。
続きを読む…


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子どもと自然/河合雅雄
家族を持った霊長類、それがヒトである

平たく言えば若者の教育についてを考え直す本ですが、特徴的なのは人の子どもの教育へ比較対照として持ち出されるのは『サル』なのです。
こう書いてしまうとバカにされているように思いますが、サルとは人間を生んだ素地。そのサルの特性を知ることは、人間の根底にある特性に触れる事なのです。
たとえば本書で触れられている実例から言えば、スキンシップの重要性が挙げられます。
このスキンシップというものが重要視されるようになったのはアメリカの発達心理学者H・ハーロウさんによるアカゲザルを用いた心理実験で実証された為です。

このようにサルと人間とは近い存在であるだけに、根底にある心理面ではかなり共通するものを持っています。なので例えばサルの子育てやしつけを知ることは人間のそれの起源を知る事にもなるのです。
サルに例えられるのは非常に微妙な気分になるのですが、なるほど知れば知るほどそれが事実だという事に気付かされます。

ちなみにこの本でいちばん驚愕したのはサルのグルーミング行為についての記述でした。
僕たちが普段『ノミ取り』と呼ぶ毛繕いの行為ですが、これはノミ取りではないそうです。理由はサル類にはノミがつかないからなのだそうです。
そして驚愕の事実…『霊長類でノミがつくのは人間だけである』。
ま、マジッすか!?
恐るべき事実です。

そして、最後にもう一つこんなエピソードを紹介します。
ある島に住むサルの群れのお話です。
この群れには名君の誉れの高いリーダーがいましたが、彼は他のサルたちがするようなイモを洗う行為や、海で泳ぐという行為を全くしません。
これは彼が若い頃にはそんな習慣が無かったからです。
段々と島に人がくるようになり、エサを貰うようになる。
そうすると海にエサが落ちてしまう事もある。
そんなとき、海を泳ぐことを知らない年を重ねたサルはそのエサを諦めてしまう。
しかし一方で若いサルは海が危ないという認識を持たないので餌を拾いに海に入る。そしてイモを洗って食べれば美味しいということや、海水浴の気持ちよさを知る。

どこの世界でも、新しい時代を作るのは新しい世代です。
僕たちはせいぜいその邪魔にならないように、少しの伝統と冒険心のすばらしさを教えて行く事が出来れば…と思います。



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こちら葛飾区亀有公園前派出所・秋本 治自選こち亀コレクション3
1976年連載開始、以降休載無しで連載を続け少年誌における最長連載記録を更新し続けているのが、『こちら葛飾区亀有公園前派出所』です。

その長い歴史を総決算する為に、現役連載中の作品でありながら文庫化されたのが、この著者が毎回作品を抽出してまとめていたこの『秋本 治自選こち亀コレクション』でした。

第3巻は1991年11月~1992年3月まで、72巻~74巻から選ばれた作品です。
解説はあの有名な大学教授、大槻義彦さん。
下町で寄席や大道芸人を楽しむ為に、週に一度くらいしか会えない教授のゼミをサボっていたという意外なエピソードを紹介しています。
ちなみに落語家では志ん生さんが好きだそうで、寝る時に三十本以上のテー無の中からその日の出し物を選んで聴きながら寝入るそうです。
そんな教授が自分の学生時代に見た下町の面影を思い出させるのが、このこち亀シリーズだそうで、色々な人々の中にいる感覚は、教授に安堵を与えてくれる。
そう感じさせるのは、学者の世界には『交流そのものがない』からのようです。
大槻教授こそ、その学者の代表のようなイメージがあるので、この解説は凄く新鮮に感じました。

ネタバレ、収録作品は続き以降で。
続きを読む…


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日本一心のこもった恋文/秋田県二ツ井町=編
毎日会っているんだから「口で言えよ」とあなたは言うでしょう。
 でも私だってたまにはロマンチックな夢見る少女に戻って、手紙を書きたいとおもうときもあるのです。


2006年に能代市と合併した二ツ井町で行われたきみまち恋文全国コンテスト
この本はその第一回で集められた恋文を収録したものです。
審査員には内館真紀子さん、佐藤嘉尚さん、島森路子さん、白鳥邦夫さん、西木正明さんとそうそうたる面子が揃っていますが、この対象の目指すところは恋愛の文学を募集するのではなく、飽く迄も恋文を募集するというものです。

年齢も千差万別なら、シチュエーションも千差万別。
片思いをする相手への恋文ばかりが恋文ではなく、この一冊の中には沢山の形の恋文が収録されています。例えば『きみまち恋文大賞』に選出された柳原タケさんの恋文はタイトルからそのまま『天国のあなたへ』です。
三十二歳でお亡くなりになった旦那さんとの別れは戦争の為―。
一緒に居られたのは束の間だったと綴られています。
そして悲しい離別から半世紀が過ぎて、柳原さんはまるで乙女のようにその気持ちを綴ります。
『もう一度あなたの腕に抱かれ、ねむりたいものです。力いっぱい抱き締めて絶対はなさないで下さいね』

あぁ、この人も恋愛現役なんだなぁ。
恋文を書こうとペンを手に取ったとき、誰もが恋愛現役になれるんだという事をこの一冊は教えてくれます。

他にもいろいろな恋文があります。
同じように亡くなった想い人や家族へ贈る恋文。
別れてしまった人、教え子などに贈る恋文。
背中しか知らない人への恋文。
そして既に一緒に居る夫婦同士で贈る恋文…。

色々な恋文の形があります。
一つだけ言えるのは、年を重ねている人も、まだまだこれから色々な恋愛をしようとしている人も、楽しそうだなー!ということ。
なんだか書いている人のワクワクやドキドキが伝わってくる。
上手く言えないけれど、少し優しい気持ちになれる本。

この本に納められている全ての人の恋が実る事を、心から応援しています。



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女王の首飾り/怪盗紳士
『盗むって、こんなに造作ないことなのか?盗もうと思いついて、手さえ延ばせば、それでいいわけなのか?』

女王の首飾り…この物語には特筆すべき点が二点あります。
一点は実在の事件をモデルに作られていることです。

時代は遡る事、ルイ15世の時代。
王は大小合わせて数百個のダイヤをちりばめた首飾りを作らせていた。
これはルイ15世の公妾として知られるデュ・バリー夫人への贈り物にする為のものだったが、王はその完成を待たずして逝去してしまう。
そこで首飾りの制作を依頼されていた宝石商は購入先を失った首飾りを、ルイ16世の王妃となるマリー・アントワネットに売ろうと試みたのだが、なかなか上手く行かなかった。
そんなとき、ド・ラ・モット伯爵夫人という人物が、マリー・アントワネットと親しいと吹聴していたので、どうにか首飾りを買い取ってもらえるように仲介を依頼したのだが、ラ・モット伯爵夫人はそれをそのまま自分の物にして支払いをせずに逃げてしまったのだった…。

この物語のタイトルにもなっている女王の首飾りというのはその首飾りであり、残された座金に買い戻せたダイヤ数個と廉価のダイヤで復元していたものです。
それでもその首飾りを持つドルー・スーピーズの一家はそれを家宝として、奥さんがそれを着けたいと望んだときのみ銀行の金庫から取り出し、使い終わればまたすぐ翌日には金庫へ戻しに行くというように大事に扱っていた。

そう、この日もそのはずだった…。
しかし翌朝、あるべき場所にそれはなかった
そして犯人探しが始まった。容疑者になったのは、その首飾りが盗まれた場所にあるとしっていた人物、そして犯行が可能な部屋に住んでいる女性…夫人の友人で幼い子供を抱えた未亡人のアンリエットだった。
しかし幾ら調べてもその犯行は立証されない。
判事はひそやかにお金に困った夫妻が売り払ってしまったのだろうと結論付けて事件をそのまま迷宮入りさせる事にしたのだった…。

一方で当事者のドルー夫人はアンリエットと犯人と決め込み、やがて彼女とその息子を家から追い出してしまった。

しかし…それから数ヶ月が経って、妙な手紙が舞いこんできた。
アンリエットから仕送りに対する感謝の手紙が舞いこんできたのだ。
よく事情を聴いてみると偽名と偽の住所を記した郵便で金銭が贈られてきたのだという。
そしてそれは彼女が死ぬまで、六年間続いた。
病気に倒れて以降は増額され、郵便の規則に反している事を指摘されれば規則に合わせて発送されたのだった…。

この不思議な二つの出来事はもうずっと謎のままになるはずだった。
しかし、ある日ドルー・スービーズ伯爵の家に招かれたある紳士がその謎の封印を解いて見せたのだ。実に鮮やかに、実に驚くべきやり方で―。
そして、それこそが特筆すべき二点目なのです。

ネタバレ等は続き以降で。
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知っていましたか?お葬式のウソ×ホント-お坊さんが教える葬儀の迷信・由来-/坂井勝彦
「さよなら」ではなく、「ありがとう」

タイトルは軽めですが、帯にある『お葬式の意義について、もう一度考えてみませんか』という言葉通り、時代と共に形式化していき本来の意義を見失いそうになっている現代の葬儀に対して、本来の由来をたどって行くことで葬儀というものに対する認識をもう一度考え直してみませんか?…そんな本です。
内容もタイトルから連想されるような○×クイズのような形式ではなく、檀家や知り合いの方が住職に対して素朴な疑問を口にして、それに対して住職がざっくばらんに答え、その後にその返答に対しての詳細な説明を掲載するといった内容です。

そう。
この本、作者は住職なのです!
作者の酒井勝彦さんは浄土真宗大谷派、宗玄寺の御住職。
ただし2002年まで役所勤めを36年間もしていて、その間は兼業の住職として、普段は役所で、夕方~夜、土日祝は住職という経歴を持っている方で、文章からも滲み出ている通り、『お経を唱えて、極楽往生を請け合うようなことは、私にはとうていできない』と、さばさばとしたした感じの方で、なんだか身近に感じられる雰囲気です。

その経歴から、福祉関係の仕事に従事していた期間には行路病死人(身寄りの無い仏様)の葬儀を役所の立場から出しているエピソードも紹介されており、その場合には当然お布施もなく、戒名もタダ。火葬料(当時)の12,000円のみの葬儀が出来たそうです。
その上での葬儀において大事なのは価格の高低ではなく、『心から「お送り」できるかどうかです』という発言は重みがあります。

また伝統にとらわれるばかりではなく、土葬の時代に墓地まで作っていた行列に由来する役付けに関しては、現在では形骸化しているのに形だけ役割のカードを配布するなどしている状況や、それなのに役付けの軽い重いで揉め事が起こる状況に対しては『まったく不必要なものだと思っています』との事です。

こうした問答の項目から、後半ではエッセイの形式で葬儀に伝わる迷信などの解説が行われており、この辺りでもこのボンサン、なかなかあっさりしていて、釈迦の死んだ際の様子から避けられる北枕の習慣に対しては『安眠できる方向なら、どこ向きでも良い』とご尤もな事を言い放った上で、『私などは年がら年中「北枕」で寝ています』との事。
でも半面で、仏教の葬儀での清め塩に対しては、仏教では死を穢れたものとしないという考えから、冒涜であると抗議したり、テレビでの葬儀については戒名とお経で宗派が違うなどの専門職らしい視点での批評を行っています。
なんとなく、酒井勝彦さんの思う葬儀というのは死者への気持ちを重視するものなんだなぁと思わされるエピソードでした。



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頭文字D BEST SONG COLLECTION 1998-2004
アニメ版頭文字Dの主題歌、挿入歌を集めたベストセレクションです。

スプリンターのスポーツモデルであるトレノの後輪駆動で発表された最後のモデル、AE86をチューンアップして乗り回す主人公が峠での暴走行為を競い合うという漫画で、この影響からAE86の代はトレノはもちろん兄弟車種であるカローラのスポーツモデル、レビンに至るまで中古車市場でも高騰し、程度のいいものならかなりの高値で取引されています。

このCDはそのアニメ化された際に使用された楽曲のベストアルバムで二枚組みになっており、Disc1が最初の頭文字D~Second Stageまでのオープニング、エンディングで使用された楽曲、そして挿入歌として使用された楽曲、disc2がそれ以降、2004年時点での最新作である頭文字D Forth Stageまでの楽曲を収録しています。

イニシャルDの曲と言えばM.O.V.E(2005年より改称、CD発表時はMOVEの名称です)の楽曲、そしてユーロビ。そういえばドライブのサントラとして企画されているCDもユーロビ系が多いのはやはりこの影響でしょうか。

せっかく出ているのだから頭文字Dを読むときのBGMにはこれでしょう!と手に取ったのですが、CDを流していてある違和感に気づく。

コレって、なんていうM.O.V.Eのベスト?』

2枚組みで合計29曲収録されているボリュームタップリの一枚ですが、その内M.O.V.Eの楽曲は17曲。特にDisc1は14曲中11曲という圧倒的な数。
ところどころ別のアーティストの楽曲が入ってくるような印象になるので、思い切って一枚をM.O.V.Eのみ、もう一枚をその他のアーティストと分けてしまっても良かったのかも?とさえ思う占有率です。
ただ疾走やドリフトという頭文字Dの勢いある作風にはマッチしているので、漫画を読む手もすばやく進むこと間違いなしです。6年ほどの期間で歌唱力が飛躍的に伸びた事を実感させるyuriさんの歌もノリノリです。

尚、それぞれのDiscに1曲ずつ収録されているボーナストラック。
これは次の新シリーズで使用が予定されている曲のちょっと前倒しのお披露目です。



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逆転裁判4
嘘を暴く快感。』

 法廷バトルという新ジャンルを開拓した逆転裁判シリーズ。
 主人公は弁護士となり証拠を集め、被告人の有罪を確定しようとする検事に提示していくことで矛盾を追求していくという内容のゲームです。ゲームは証拠集めの探偵パートと、その証拠で無罪を勝ち取る為の駆け引きに出る法廷パートに分かれるという活気的なゲームの第四弾です。

 この逆転裁判4はここまでのシリーズから一新、主人公が成歩堂 龍一から新米弁護士の王泥喜 法介に変更されている他、ここまでのシリーズからのキャラクターもほとんど引き継いでいません。
 従来までのタッチパネルを最大限に利用した科学捜査などに加えて、今回から新たなシステムとして、証人の動きの癖を読み取る事で証言の矛盾に近づいていく『見抜く』というシステムが追加され、証人のアニメーションからちょっとした動きをピックアップして相手を追及するという新しい試みがなされています。

 発声練習だけは充分な王泥喜 法介がデビューの舞台で弁護するのは、ぼんやりとした顔のニット帽をかぶった男性。
 彼の名は、成歩堂 龍一―。
 7年前に弁護士資格を剥奪されて以来、ロシア料理店でピアニストとして働く傍ら、弁護士時代に培った観察眼で無敗のポーカーのプレイヤーとしてもその名を轟かせていた。
 そんな彼にかけられた疑惑…それは殺人。
 しかも本人は重要な事に関して何も証言しようとはせず、自らの弁護士にも決して協力的とはいえない姿勢で臨んでいる。

 新しい主人公は先代の主人公を救えるのか…?

 ネタバレ等は続き以降で。
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What's Michael?1/小林まこと
猫を主人公にした漫画の大家、小林まことさんの『What's Michale?ホワッツ マイケル』。
既にシリーズは終わったのかと思いきや、長い沈黙を破って新刊が出たことに驚いた方も多かったのではないでしょうか?
僕も終わっているのだと思っていたので、その出版にも驚きましたが、未だにある大きな反響には驚いてしまいました。猫好きのファンの方々はずっと待っていたのでしょう。

さて、そこで最初の第一巻を久し振りに手にとって見ました。

まず、記念すべき第一作目Vol.1『マイケル登場!』。
マイケル、いきなり死にます
しかも結構生々しく。なんなんだ、この漫画!?と思った人も多いでしょう。ゴルゴ風の男が慌てて猫の足跡を消すという、ブラックジョークな内容になっていました。

初期のマイケルは連載していたコミックモーニングの他の漫画と同様に、読者の対象年齢は高めに設定されているようで、Vol5『疑惑のニボシ』で猫が驚いた見せる尻尾を膨らませる仕草や、顔を洗ったり耳を伏せたりといった仕草、Vol11『マイケルの秘密』で紹介される猫の様々な好き嫌いの紹介といった風に、猫の生態を紹介する傾向の強い内容になっています。
猫の歩き方の描写など、そのイラストでは小林まことさんの作品は非常に詳細である事を知られています。
後半に進むに連れて押し出されていったキャラクターとしてのマイケルに対し、この第一巻で紹介されているのはどこにでもいる猫の代表としてのマイケルを通して猫の仕草や生態を如実に伝えるといったスタイルです。
もちろん、普通の猫は踊りはしませんが。

ちなみにマイケルのシンボルとも言えるダンス。
初めて披露されたのはこの第一巻、Vol.4『マイケルの一日』で、鳥を捕まえ損ねたマイケルが、飛びつこうとした恰好のまま踊りだしてミスを誤魔化すというものでした。
そして猫が初めて喋ったのもこの第一巻。
猫の気持ちを描写…というのではなく、既にこの第一巻で人間を猫に置き換えたストーリーが描かれ、そしてそれは猫の気持ちの描写よりも先に登場しています。
それがVol.5の『疑惑のニボシ』で、ニボシ泥棒の容疑で尋問されるというシーンでした。結構ワルなキャラクターのマイケルが見ものです。
また隠れた定番キャラ、コンバヤシの顔を持つハエもここで初登場。猫が動物になかなかトドメを射さない習性を紹介した内容で、そこまでにも幾度か猫の興味を惹く存在として登場しているハエには顔がありませんでした。
少しシュールで、真剣に猫と向き合う第一巻。
後半には無い面白さでした。



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豪球列伝 スポーツ・グラフィック「ナンバー」編
野球選手の平均的な選手の寿命は二十代半ば程度だそうです。
もちろん芽が出ずに早くに業界を去っていく選手、中年の星と称されるような長寿な選手まで様々にいるのですから、平均的な年齢には何の意味もありません。
しかし一つだけ言えるのは、一般のサラリーマンとして過ごすのと比べれば余りに短い現役生活であるという事です。

その短い選手生命を選手ごとに追いかけたのがこの一冊です。
バッター編もありますが、今回はピッチャーをご紹介。

古くは戦争に駆り出されて体を壊してしまった悲劇の名投手、今では賞の名前としても有名な沢村栄治さんから、『夢の中の白いボールは、汚れていない。』との言葉と共に紹介された、球界でも最大の八百長事件として知られる『黒い霧』事件で疑惑をかけられ、この本の出版時にはまだ永久追放の処分を受けていた池永正明さんまで、プロ野球を代表するピッチャーのプロになるまでの道のり、そしてプロとして飾った数々の名シーンの舞台裏、引退後に現役時代を振り返っての本人のコメントなど、僕のような野球に興味の無い人間にも興味深く読めました。

最後に、印象的な言葉を一つご紹介します。
鉄腕の名で知られた故・稲尾和久さん。
デビューから6年で200勝を達成、1961年には年間42勝、現役14年間、1966年以降はリリーフに回りながらも生涯の投球回数は3599回。現在ではありえないようなハイペースで投げ続けたその姿からつけられた愛称が、先述の『鉄腕』。
結果的には肩の酷使から早期引退となり、現在まで続く先発のローテーション制の定着のきっかけとなってしまった選手人生でした。
こうした現役生活を振り返り、『もう少し大事に使われていたら、投手生命はもっと長くなっていたのでしょうが』と前置きをした上で『いやいや投げたことは一度もありません』と言い切りました。

誰の発言にあったわけでもありませんが、時間というのは単純に流れていく長短だけではないのだと感じました。
ちょっと羨ましくなりました。

紹介されている方を駆け足で紹介。
・稲尾和久さん・別所毅彦さん・平松政次さん・村山 実さん・金田正一・足立光宏さん・尾崎行雄さん・山口高志さん・沢村栄二さん・杉下 茂さん・米田哲也さん・スタンカさん・荒巻 淳さん・土橋正幸さん・藤田元司さん・外木場義郎さん・秋山 登さん・権藤 博さん・バッキーさん・堀内恒夫さん・杉浦 忠さん・池永正明さん・小山正明さん・野口二郎さん・江夏 豊さん・スタルヒンさん・梶本隆夫さん・江川 卓さん・鈴木啓示さん・小野正一さん 以上



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音楽誌が書かない「Jポップ」批評
日頃何気なく聴いていたヒット曲に対するあなたのイメージが、ガラっと変わるはずだ

出版当時はかなり漸進的な内容で話題をさらった、音楽誌が書かない「Jポップ批評」
音楽のジャンルに、『ファン向けのヨイショ記事かマニア向けの敷居の高い評論』しかないという状況へ対する宝島社からの一つの回答の形でした。
その後は特定のアーティストに絞ったシリーズも多く出ていますが、初回は色々なアーティストを分け隔てなく取り上げた内容で、20世紀末頃に人気のあったアーティストが一通り取り上げられています。

Jポップに対する真っ向からの批評…。
それは時に甘くもあり、辛くもあり、そして客観的な立場からの視点もあり…。
何のことは無い、ヨイショでも敷居の高いものでもない純然たる『批評』を行っただけでしかありません。
ところどころ『元ネタを探せ!』や、『ヒット曲“とんでも”作詞ワールド』といった宝島らしい内容も見逃せませんが、この本で特徴的なのは一つのコンセプトの元に集まった批評家たちです。
多く書いている定番の方もおられる一方で、例えば香山リカさん(古内東子さんの記事を執筆されています)のように普段は音楽の批評どころか音楽以外の業界で仕事をされている方も数多く参加しているのです。

前者はいわゆるインスパイアされている楽曲。
この楽曲のこのメロディが、このリフが、○○に影響されている?といったもの。後者は、Jポップの特徴として挙げられた英語交じりの歌詞の英語の部分に着目したり、この時期に流行っていたです、ますといった言葉(~です、~ます)を取り入れた歌詞を『デス系J-POP』と称して紹介したり、現代詩としての視点から歌詞を見直したり…。
一部にはファンにとって耳に優しくない内容もあるのも事実ですが、このシリーズで誤解されていそうな部分…『批評=批判』ではないし、批評はまた個人的な思想であるのも事実。
要はこう思う人もいる、こういう見方(考え方)もあるというものです。例えばこの中で自分の好きなアーティストや揶揄されているとしても、それに対する答えは『自分はそう思わない』や、『自分は好きだからいい』だけで充分です。

感想はどうあれ、批評が進んでいない大衆文化(Jポップ)にわかり易い形で盛り込んだという事は、批評という文化にとっては非常に有益だったのではないかなぁと思います。



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ドッカンぐらぐら 阪神淡路大震災兵庫県下児童作文集
『「がんばって」はひとことだけど、うれしかったし感激もしました』

1995年1月17日、午前5時46分。
観測史上初の震度7という規模の自身が兵庫県を襲いました。

震源地周辺を一瞬で半壊させ、多くの犠牲を伴った、後に『阪神淡路大震災』と名付けられる事になった平成7年兵庫県南部地震です。

この『ドッカンぐらぐら』は兵庫県下の震災を経験した子供達の純粋な気持ちを綴った作品集として作られました。
子供の視線だからこそ見えた事…。それを貴重な資料として残そうとしたのは兵庫県小学校教育研究会国語部会のかたがたです。
確かに拙い部分はありながらも、素直な言葉で綴るこの作文たちは、プロの表現ほど読み易くないけれど、それを上回るほど当時を物語っています。

タイトルの『ドッカンぐらぐら』は、当時小学校三年生の児童が書いた作文のタイトルです。この方はたまたま妹さんが目覚まし時計のセットを誤っていた為に地震発生時に目覚めた状態で被災されたそうです。
続く地震に「もう、やめてほしい」と感じたことを記しています。

恐怖や喪失…。
その中でも、みんな無事でよかったといった言葉や、もっと被害の大きかった地域に向けて『がんばれ』と言葉を投げかけたり、これからの復興を頑張ろうという決意を述べたりと、その小さな体では受け止めきれないほどの大きな震災を経験したはずの子供達は、随分と逞しく自分だけではなく被災した地域全体を見据えた言葉を綴っています。

この本の発刊に当たっての挨拶を綴った西村幹生さんも触れられておりますが、被災後の街ではそれ以前よりも人と人の心が繋がるようになったような声がよく聞かれたそうです。
決して大震災は奪うばかりではなく、色々なものを人々の手元に残していったようです。

私はまえの神戸が大好きだったです。また前以上に美しい神戸、楽しい神戸をみんなで力を合わせて作りなおしたいと思います

こんな言葉を綴れる子供達がいる限り、阪神淡路大震災で神戸の町が『壊滅』したなんて表現は誤報だったんだなぁと思います。

死者6,437人、負傷者43,792人、被害建物689,776棟。
それでも人の気持ちは前を向いていた。


阪神淡路大震災の記録はそう書き換えられるべきだと思います。

(本書に収録された作文の一部は神戸印刷若人会様のホームページでも閲覧できます)



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ノーウッドの建築業者/シャーロック・ホームズの生還 The Adventure of the Norwood Builder
僕にとっては仕事そのものが報酬なんです

『モリアーティ教授が死んでから、ロンドンは、まったくつまらない都会になってしまった』と、自分の興味の惹く事件が無くなった事をぼやくホームズという、実に生還後のホームズを象徴するような発言からはじまる発言です。
余りに退屈だったのか、自らを『仕事が無くなった、あわれな専門家』と称したり、モリアーティ教授の存命中、その手の内で行われる事件を朝刊から読み取っていた頃を思い出して愚痴をたれるホームズ。
ちなみにこの名探偵、ロンドンの空気は、僕の手で清らかになったって満足げな遺書を書いたのと同一人物です。

さて、前作での復活劇でベーカー街の下宿をそのまま保存していたホームズですが、奥さんをなくし(一般に死別とされています)一人暮らしをしていたワトソンを誘って同居生活を始めています。
元々は一人では下宿代が高いという事で同居生活を始めた二人でしたが、この時は単にお互いに必要としていたのか(なんかこの辺、表現によっては危ないなぁ…)ホームズはワトソンが営んでいた診療所の売却の際には自らの親戚に買い取らせ、価格も言い値で自ら支払うなど気遣いをしていました。

さて、そんな二人のところへ舞いこんできた依頼…。
私があの不幸なジョン・ヘクター・マクファーレンなんです
話を聞いているそばから、レストレイド警部が依頼人を逮捕する為にベーカー街の下宿を訪れる。
調べれば調べるほど依頼人に不利な証拠ばかりが見つかり、今にも冤罪に陥れられようとしている依頼人の為に、ホームズが立ち上がる。

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司馬遼太郎が語る日本 未公開講演録愛蔵版Ⅳ
司馬遼太郎さんの生前に行った講演から未公開の講演録をピックアップしてまとめたシリーズの第四弾です。

歴史小説家として過去から現在まで幅広い視線で『日本』を見つめてきた司馬遼太郎さんの語る日本。この講演録は非常に読み応えたっぷりです。
他、生前の講演録意外にも氏の命日に名づけられた『菜の花忌』に開催された第二回のシンポジウムの模様を紹介。
司馬遼太郎さんにとって代表作にして最大のヒット作となった坂本竜馬と先生自身の魅力について語る和やかなシンポジウムで、井上ひさしさん、永井路子さん、松本健一さんというお歴々の話を古屋和雄さん、檀ふみさんという面子が聞くという贅沢なラインナップになっています。
面白かったのは歴史小説に付き物の、古屋和雄さんの表現で言えば『どこまでが本当でどこまでが嘘か』という話題で、竜馬の女性の好みとして挙げられた『賢くて、ちょっと気が強くて』という部分に対する、松本健一さんの冷静な突っ込み。
司馬さんが好きだったんでしょう
まぁ…それくらい、司馬遼太郎さんは坂本竜馬に自分を投影していたということでしょうか。

ただし意外と読みどころだなぁと感じたのは冒頭に掲載されている写真の数々。
司馬遼太郎さんは『街道をゆく』の取材の際には、メモの代わりに写真を撮っていたそうで、バッチリ構図を決めた一枚から、何の目的で撮影したんだろう?と首をひねりたくなるような一枚まで様々です。
またモノクロなのが非常に残念ですが、多くの旅に同行した夫人の福田みどりさん(福田は司馬遼太郎さんの本名。奥さんは司馬みどりとは名乗らなかったんですねぇ)が撮影した写真。
司馬遼太郎さんの取材中の写真が多く掲載されており、普段はなかなか見せない和やかな表情や笑顔といったものから、夫婦の関係の良さが浮かび上がってくるようです。
ちなみに福田みどりさんの写真の多くに司馬遼太郎先生が写っているものが使用されたことに対する夫人の感想は以下。

でも、そんなに亭主ばかり撮っていると思われるのは嫌だな
いえいえ、ご馳走様です。



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この地球を受け継ぐ者へ ―地球横断プロジェクト「P2P」全記録/石川直樹 ②カナダ~アメリカ (サンダーベイ~中米到着まで)
地球横断プロジェクト「P2P」。
北極から南極までを最大限人力で移動することで横断し、その間に様々な人々と触れ合い、お互いの文化や知識、旅を通して経験したことなどを共有していく―そんなプロジェクトが行われた事をご存知でしょうか?
十ヶ月間をかけて、若者達が辿った地球横断の旅。
その参加者の一人で、冒険家として知られる石川直樹さんが綴った日記とエッセー。
それがこの一冊にまとめられています。

第二回目はカナダ~アメリカの行程の後半、サンダーベイ~中米に到着するまでを紹介します。

サンダーベイまでの道のりから、更に町へと続く旅路。
前回まで同様にプレゼンを行い、自分達の行程で見聞きした事や経験談を語ってきた彼らですが、人口密集地へ行くに伴い、逆に地域ごとのNPOの活動に参加したり、SWEAT SHOPなどの社会問題と直面したりと、北極までの行程とは違った形で地球を知る経験を積んでいきます。
また町を行く肯定だからこそ起こりうる問題として、自転車での移動の最中に起こったメンバーの交通事故(大事には至らず)や、治安の悪さに伴って自転車での行程が一人ずつのリレー形式から、二人同時に走るスタイルに変更されたり、高価な機材を積んだ車自体も物盗りの被害を懸念しなければならないようになっていきました。

当初、僕が読んでいて北極を抜けた辺りから物語のハイライトは終わったような気分で居たのですが、寧ろ『都会』というやつは北極よりも厄介なのかもしれない…そんな風に思うようになりました。

さてこの道中の間に挟まれたコラムで、彼らの寝場所について触れてあります。『町に住む一般的な人々はおもにベッドや布団の上で寝る。』という、有り難い注釈に続いて紹介された彼らの寝場所は、主に野宿。
意外な人気スポットはサポートカーの天井の上。
同行する車についていたベッドは夏場は『腐臭がした』そうで、南米を通り過ぎていく頃には『羽アリが巣くい、よりかかることさえためらわれた』そうです。

この頃の経験からか、石川直樹さんは帰国後もたまに家の屋上に寝袋を持って眠りに行っていたそうです。根っからの冒険家なのでしょう。
そんな彼らとは対極的と表現された韓国から来た都会人のメンバーの方が抱いたプロジェクト自体のあり方に対する不満もこの辺りで掲載されていますが、こういう考え方を持つメンバーの存在もまた地球を知る行程での経路のように思います。
メンバーからは余り共感されていなかったようですが、恐らく読んでいる読者の立場からならご尤もに感じてしまう部分も多々あるはずです。

北極で-35℃を経験したメンバーは、ここに来て+40の猛暑の中を突っ走り、そして次なる地、中米へと突入していきます。

そういえばハーバード大学はケンブリッジという町にあるんですね…。知りませんでした。



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