本の虫、中毒日記

読書感想文、乱発中。

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Fujisaki

Author:Fujisaki

基本はシャーロッキアン。
でも雑食の本の虫。資格からマンガまでそこに文字がある限りっ。

紙魚、コナチャタテとはちょっと違う本の虫ですので、駆除はご容赦下さい。

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ZOO~愛をください~/蓮井朱夏、ECHOES
フジテレビ系ドラマ『愛をください』のテーマソングとしてヒットしたのが『ZOO~愛をください~』でした。
川村カオリ(当時:川村かおり)さんのデビュー作として1988年、ECHOESの1989年の発表からでも11年という年月を経て、ドラマの主演を勤めた菅野美穂さんが作品中の名前でカバーを発表してのヒットは、作家の辻 仁成さんが歌手だという事を知らないような世代にまでECHOESの名を知り渡らせるきっかけとなりました。

ちょっと複雑ですが、『愛をください』というドラマのテーマソングがECHOESの『ZOO』で、挿入歌が『ZOO~愛をください~』です。(菅野美穂さん演じる蓮井朱夏名義で発表)連続ドラマのそれぞれの回におけるサブタイトルは歌詞の部分部分から採用されました。
周囲にいる人間を鋭く動物園にいる動物に例える視線は、社会的な風刺を得意とする辻 仁成さんらしい作品ですが、当時の辻さんの作風からすると良い意味で力の抜けている、棘の無い作品だなぁと思いました。

今回紹介するのは、そのスコアです。
コード進行自体は全く同じですが、おたまじゃくしは女性の菅野美穂(蓮井朱夏)さんより、辻 仁成さんの方がずっと上の方を泳いでいます。またアレンジも少しだけ異なっています。
ドラマ中で菅野美穂さんが実際に演奏していたのかどうかは知らないのですが、この曲のギター演奏は凄くシンプルで、弾き語りがし易いもの。力を込めすぎずにしっとり演奏したい曲です。
ちなみにこの『ZOO』、このドラマの流れからか原曲はECHOESとして知られていますが、そもそもは川村かおりさんのデビュー曲として提供したものだったそうです。さすがに上手いEchoes(=辻さん)の歌い方も感じるところがありますし、菅野美穂さんや川村カオリさんの若さのある歌い方も歌詞の世界観に合っているようで、それぞれの味があります。

このスコアにはボーナスとして、ECHOESのライブでの定番曲の一つ、GENTLE LANDの弾き語りが収録されています。こちらは寂しい家庭内の状態を歌詞に乗せた、これぞECHOES!といった趣の作品です。
サビのストロークと休止の繰り返しはシンプルながら楽しみながら演奏できます。

どちらも名曲です。

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わかった!運がよくなるコツ-ウソだと思ったら、ためしてみよう/浅見帆帆子
考えすぎて行動にうつせないと思うなら、考えるのをやめたほうがいいですよね。

浅見帆帆子さんによる、運が良くなるコツとタイトルに冠するこの本、内容は運を引き寄せる『精神レベル』という物を考える一冊です。
そうは言っても内容は浅見帆帆子さん自身が前書きで語っている通り『本当は簡単なことなんです』。

浅見帆帆子さんの提案は、至極明快。
簡単に言えば自分がどう受け取るのか、どう考えるのか。
プラス思考であったり、自分の中で未来を具体的に『こうなる』と考えること、また身の回りで起こった悪い事でも、もっと悪い事が起きようとしている前兆を知らせてくれているのだと受け止める事…。
こうした事が自分自身をプラスの方向へ導いてくれるというものです。

浅見帆帆子さんの表現で上手いなぁと思わされるのは、例えばこういう内容を実践してもダメだったとして、その時にも『「なんでかなわないんだろう」と思っている暇があるなら、せっせとプラスのパワーをつくって精神レベルを上げるべきです。』という思考を勧めること。
読み方によってはちょっと強引な感じもしますが、浅見帆帆子さんはプラス思考で運がよくなっていくのと同様に、マイナス思考が悪い事を呼び込むという考え方をされているので、イメージを常にプラスへ持っていく事を提案しています。

一冊を通して気持ちの持って行き方を解説していますが、やはりご本人も仰られているように、『簡単なこと』なんだと思います。自分自身がプラス思考であることの意義を信じるかどうか…それだけの事です。

読めば読むほど、肩に入っていた余計な力が抜けていく。
良いイメージを持てば良い、ただそれだけです。
それが浅見帆帆子さんが仰られているような幸運に行き着くかどうかは判らない。でも、この一冊は明確に、マイナス思考である事の無意味さを伝えてくれます。

そして第二章、第三章として恋愛や人間関係での応用の仕方も解説しています。
浅見帆帆子さんの代名詞ともいえそうな、あの独特な絵も健在の著者にとって第二作目のエッセーでした。




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小説 ドラゴンクエスト 下/高屋敷英夫
ドラゴンクエストの小説化、全ての物語の始まりとなった通称『ドラクエ1』こと、通しナンバー無しの『ドラゴンクエスト』の小説化です。

原作では寡黙だった主人公に高屋敷英夫さは、熱血漢のアレフという個性を注入し、更に竜王側の側近や、闇に閉ざされて暮らす人々の心理描写にまで踏み込んで、物語を構成しています。
上巻でロトの鎧を手に入れたアレフは、生きているというローラ姫を探しに、オリジナルキャラクターである大鷲使いのガルチアと共に旅立ちます。
『その者(ロトの子孫)が王女の愛を得るとき、陛下(竜王)を倒すほどの力を持つ』
この予言を恐れた竜王に抹殺されたはずのローラ姫…。

彼女はまだ赤子の頃に竜王の襲撃を受け、彼女を護ろうとした乳母ごと崖の下に転落して、死に絶えたものと思われていました。
ちなみにアレフもドムドーラの住民を皆殺しにするという凄惨な方法で殺されたはずでした。

こいつら、仕事雑じゃね?

竜王も部下さえしっかりしてればこんな結果にはならなかったのに…。
いつの時代も管理職の悩みは尽きません
それが日本でも、アレフガルドでも。
あぁ、いかん。なんか竜王に同情が沸いてきた

巻末にはいのまたむつみさんによる、主要三キャラの設定イラストがついています。

ネタバレ等は続き以降で。
続きを読む…


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労働基準法 解釈総覧/厚生労働省労働基準局編
従来の不便と煩雑さを一掃することを主眼として編集した

労働基準法に対して行われた行政解釈を一冊の本にまとめたのが、この解釈総覧です。
労働に関する様々な紛争や問題は、時代ごとに新たな問題が発生しがちなもの。そのたびに新しい法律を作るのではなく、既存の法律、条文で対応していく事が求められます。
その際に行政側が下した解釈はある問題に対する、その後の一つの指針となります。
それを一つ一つ調べようとすると、図書館の法律コーナーから身動きが取れないような状態になってしまいます。
よって、その解釈の結果一つ一つをまとめたこの本が作られました。

まさに『本書の特色』として挙げられている『従来の不便と煩雑さを一掃する』一冊です。

内容はまず一つの条文を挙げ、『第○○条関係』として、その条文で解釈される様々な問題に対して『問』と『答』のQ&A形式で進んでいきます。

法律の勉強をしている人間といえば、時刻表マニアばりに、六法全書をめくりながらニヤニヤする人種ですが、そうじゃない人でも、この労働基準法解釈総覧は普通に読み物として面白い。
テレビのバラエティ番組として法律を取り扱う番組がいくつか存在しましたが、内容的にはそれに近く、また実際に会社勤めをしている人にとっては感情移入がしやすい内容であると思われます。

噛み砕いた表現や、表を使ってのわかりやすい解説など、とっても参考になる一冊ですが、僕にはちょっとだけ引っかかる点がありました。
『問』で『~と考えられるが如何。』

如何…か、如何ときたか。
『如何だろうか』でも、『如何でしょうか』でもなく『如何。
なんちゅーか、不自然な日本語である。

この本を書いたのはお侍さんなのかもしれません。



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マイアミ沖殺人事件
ここに、従来の常識を打ち破る、まったく新しい形式の推理小説をお届けできることは、筆者の大きな喜びである

デニス・ホイートリー、ジョー・リンクスが自信を持って世に放つ『まったく新しい形式の推理小説』とは、5つの報告書と現場となったゴールデン・ガル号で得られた物証の数々のみを与えられ、それを元に犯人を推理するというもの。
そう、それはまるでイギリスにいたかの有名な探偵が名乗った諮問探偵の仕事のようなものである。

□ 事件の概要
フロリダ警察へゴールデン・ガル号から無線が届いた。
ボライソ・ブレーンという会社社長が投身自殺したというのだった。
会社の経営難を乗り切ろうと社運をかけた面談の為に乗り込んだ船での自殺。
当初は会社の再建を断念、絶望した上での自殺かと思われたのだが、どうやらこの事件には自殺に見せかけようとしていた犯人がいるらしい。
刑事達は現場で聞き込みをしながら調査を続け、逐次報告書や物証の写真を送ってくるが、彼らは結果的には事件の真相に行き着くことは出来なかった。


しかし彼らの上司は与えられた情報―報告書と物証のみから真犯人を言い当てて見せた。

読者なら誰を逮捕されるだろうか。はたして、この上司と同じ結論に達することができるだろうか

ミステリー好きに、フロリダ警察からの挑戦状。
与えられた情報を全て活用し、隠された真実を暴き出す事が出来るだろうか?
画期的かつ、挑戦的な一冊です。
推理小説とはいえど、物証の写真や警察が乗り合わせた乗客へ行った尋問の内容を詰め込んだ調査ファイルそのもの。
最後のページを開くまでがこの本の醍醐味。

もし最後まで必死に考えて犯人が違えば…。
それはそう、この本の最大の喜びを落としてしまうことを意味します。
読む側も必死にならなければいけない、犯罪調査の仮想体験が出来る作品です。



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バンドスコア APPETITE FOR DESTRUCTION/GUNS N'ROSES
アメリカのハードロックバンド、GUNS N'ROSES(以下GN'R)のバンドスコアです。
オーソドックスにスコア+歌詞というもののみで、APPETITE FOR DESTRUCTIONのジャケットのイラストが掲載されているのみで、メンバーの写真は愚か、一言の解説さえも載っていないシンプルなものです。
世界的にも有名なWelcome to the jungleのあのリフから、誰もが一度は耳にしたSweet child O'mineのあのイントロまでアルバムの曲順どおりに掲載されています。
Paradise cityのあの最後のギターソロの部分は、もう全パート辞書でも開いたのかと思うようなおたまじゃくしの羅列です。指が釣りそうになる危機感を抱きながら、『適当に弾いても判らないんじゃないか』とか諦めに近い感情が沸いてくる、とんでもない状態です。

スコアを見ていて驚くのは、誤魔化し無し、シンプルなところはあくまでシンプルな一方で、意外なところで聴き逃していたような小技が散りばめられていたこと、そしてアクセル・ローズのボーカルの五線譜での再現のしづらさでしょうか。
音符そのまま弾いてみても、違う!アクセルじゃない!感じがします。

Words&Music by W.AXL Rose,Izzy Stradlin,Slash,Duff"Rose"Mckagan and Steven Adler

もうギターは弾けなくなったけれど、今でもこの名前が並んでいるのを見ると、テンションがあがります。このラインナップでもう一度見れたら…。
そんな思い出をこめた一冊です。



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人間というもの/司馬遼太郎
死ぬ?俺は死なんよ。(中略)
 たれかが灯を消さずに点しつづけてゆく、そういう仕事をするのが、不滅の人間という事になる』(竜馬が行く4)

解説で谷沢永一さんが仰っています。
『竜馬がこの通りに考えたかどうか証拠はないであろうが』

日本を代表する歴史小説の大御所として知られる司馬遼太郎先生ですが、確かに言われて見れば、歴史小説家というのはノンフィクション作家のように見える半面で創作作家であり、その発言や考え方等の大部分は、実在の人物の伝聞に沿う部分はあっても、作者自身の思いや気持ちをその人物に乗せて世に発信しているのです。
そして、だからこそ谷沢永一さんも語っておられるように、司馬遼太郎さんは『申し述べたいこと、がある。伝えたいこと、がある。耳を傾けてもらいたいこと、がある。それゆえ、小説を書く』作家だったのす。
彼の小説を読むうち、歴史上の著名人やキャラクターではなく、司馬遼太郎という人物に惹かれていったという経緯で先生の作品に触れるようになった人も少なくないようです。

この『人間というもの』という本は、その象徴たる一冊です。

司馬遼太郎さんが作品の中で残した印象的な言葉の数々を、『人間とはなにか』、『組織から社会へ』、『夢と生きがい』、『日本と日本人』、『等身大の英雄たち』、そして『男と女』といったテーマに分けて紹介している一文です。
小説のキャラクターに託されて世に放たれた数々の言葉―。

司馬遼太郎さんは今の時代に生まれたから小説家になったけれど、時代が違っていれば時代を大きく変えた人物になったのではないだろうかと思う事があります。
彼の言葉は、それだけ人を惹き付ける。そして、納得させる。
そんな司馬遼太郎さんの魅力が、この一冊に凝縮されています。


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[マンガ]簿記入門 新装版/監修・村田簿記学校、画・甲斐謙二、作・多喜川賢一
簿記の基本、3級程度の知識を漫画で覚える事が出来るという一冊ですが、基本的に漫画の部分はシチュエーションの導入部分だけで、学習する部分は当然のように普通の帳票を用いて説明するので普通の参考書と内容で劣る部分はありません。
まぁ導入部が漫画になったからどうだ!という事も無いのですが、小説でも文字が詰まっているものよりある程度の余白があるほうが読み易かったりします。
そういう意味では導入部が読みやすく、また『どういったシチュエーションなのか』が、漫画の登場人物同士の砕けた会話で説明されているのが判りやすかったです。

主人公が我々の分身となる『三宅良江』。
彼女は『簿記』という言葉さえも知らないようなずぶの素人で、経理課に配属された事をきっかけに帳簿の勉強をする事になる…のですが、簿記の言葉も知らないような人物を配属させるとは、人事課、良い根性だ
しかしこの三宅良江という人物、かなりの勉強家らしく、最初の頃は読者と同じ立場の勉強する側だったのが、気が付いたら立場逆転、専ら読者が三宅良江先生に教えてもらっているというシチュエーションになり、後半になる頃には他の社員に簿記を教えているのです。
読者、置いていかれた感タップリ

で、何故か気が付いたらラストは一緒の課の男の人とデートする関係に発展しているのでした。チャンチャン♪

漫画とは言えど、参考書の部分に加えて問題、解答といった実践編も付いているので、最初の第一歩として、また他のいわゆる参考書で葉理解しづらかった…という方にはお勧め出来るレベルです。



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小説 ドラゴンクエスト 上/高屋敷英夫
ドラゴンクエストの全ての物語の始まりとなった通称『ドラクエ1』こと、通しナンバー無しの『ドラゴンクエスト』を小説化した作品です。

1の主人公といえば寡黙で孤独
寂しさを紛らわせる為か、始終プレイヤーと見詰め合って旅を続けた勇者が主人公のシンプルなRPGでしたが、高屋敷英夫さんの手によって、実に魅力的な個性を与えられ、アレフガルド中を旅します。

□ 設定
まずゲーム自体の容量からか、余り語られる事のなかった竜王登場前夜からのアレフガルドについても言及されており、都市の少なさや、人の少なさまできちんと辻褄を合わせています。
竜王登場→アレフガルド襲撃→都市が滅ぼされてしまった。
そして当初残っていたのがラダトーム、ドムドーラ、リムルダール、ガライ、メルキド、そして村としては唯一マイラが残ったのみだった…。という設定です。
FC版だと滅ぼされたのはドムドーラだけというイメージでしたが、ドムドーラは勇者誕生のその日に滅ぼされています。
そう、ロトの子孫にしてドラゴンクエストの主人公、アレフはこのドムドーラの町に生まれ、そして精霊の計らいによって救われたドムドーラで唯一の生存者だったのです。

□ 主人公、アレフ
アレフは原作の寡黙なイメージ(というか、孤独)から一転、非常に熱血漢な少年として描かれています。
彼は『大人になったら竜王を倒すんだ!』が口癖の少年だった。
キメラの翼で襲撃の難を逃れた母子を見つけたのがアレフの父でした。すでに彼を抱いた母は事切れていたが、赤子は驚異的な生命力で生き残っており、そのまま養子としてラダトームの城下町で育てられ、スクスクと成長したのだった。

ちなみにアレフの熱血漢ぶりは養父の影響のようで、彼が口癖の『竜王を倒すんだ!』を言ったところ、養父は『ばかなことをいうんじゃない!』と叱り飛ばし、挙句に小さなアレフを壁まで殴り飛ばしたそうです。

その教育はバッチリで、スライムとの戦いでアレフがスライムに浴びせた罵詈雑言は以下。
一発目『このタマネギ野郎ーっ!』
二発目『このクリの化け物めっ!』
三発目『しつこいラッキョー野郎だっ!』
こいつ口、悪すぎ

□ その他の設定
物語は基本的にはストーリーをなぞりながらも、竜王の影におびえて暮らす人々の様子や、魔女の細かな設定やガライの亡霊など、原作中では語られる事の無かったエピソードの数々が盛り込まれています。
またオリジナルキャラクターとして竜王の側近である六魔将や、主人公と共に旅をする大鷲を自在に操る青年ガルチラといったオリジナルのキャラクターまで、原作を最大限に広げて描かれています。

ネタバレ等は続き以降で。
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間違いだらけのクルマ選び最終版/徳大寺有恒
徳大寺有恒さんが人生の仕事として続けてきた人気車評シリーズの『間違いだらけのクルマ選び』。
30年の歴史に幕を閉じる、シリーズ最終版は総集編でした。

ここは目次ページです。
それぞれの感想文は以下。

①スポーツカーの浮沈
②好ましくもいつしか消え
③ミニヴァン戦争
④5ナンバーミニヴァン戦争
⑤ニッポンの珍車ここにあり
⑥SUVブームの真相
⑦家電化した軽自動車
⑧1ℓカーの覇者
⑨カローラVSサニー
⑩シビックの混迷
⑪マークⅡVS スカイライン
⑫高級車の顛末
⑬ハイブリッドカーの台頭
⑭ゴルフの先進性はつねに保たれてきたのか

ご存知の方は多いと思うのですが、徳大寺有恒さんの愛称は『巨匠』です。
今回は御大と呼び続けましたが、自動車評論家として余りにも有名な徳大寺さんが持たれがちな、小難しい車評をするようなイメージではなく、ちょっと皮肉っぽい言い回しや、冗談めかしたような表現…『おもしろいおっさんだなー』と感じた、僕なりの第一印象を呼び名を変えることで表現できればと思ってのことです。
御大という表現や、一部の取り上げ方にご不満のある先生のファンの方もおられるかもしれませんが、何卒ご理解、ご容赦頂ければ幸いです。

さて。
この一冊を通して読んで、第一章と第十四章での御大のある発言に、徳大寺有恒さんの一貫した車評の方向性を感じたような気がします。
スポーツカーについて、『日常的な風景を変えてしまう』ような雰囲気を定義としてあげ、また初期の車評でゴルフと日本車の違いについて技術ではなく『思想』だと述べています。
徳大寺有恒さんは重視していたのは、スペックやらコストパフォーマンスやらではなく、そのクルマの作り手が抱いていた思想だったのではないかと思う記述が確かに幾つも見受けられます。
御大は比較的ミニバンブームに対して否定的な一面を覗かせていましたが、それは一部のミニバンに、ブームに便乗して三列シートにすれば売れるだろうといった作り手の安易な考え方が見えたから…なのかなぁと思ったりします。

僕自身はミニバンも好きなので、書きながら心苦しい部分もあったのですが、御大の書評が一時期を境に丸くなったと言われている中で、ミニバンの車評については往年の毒が出ていて面白かったです。

時代は280馬力の自主規制を振り切ったハイスペックの時代に突入。
もうこれからの時代に『間違いだらけのクルマ選び』という本が出てこないのが、残念であると同時に寂しさも感じます。今でも御大ならどう評論するかなーと想像してしまいます。

やっぱり自分の好きなクルマが悪く書かれていれば、良い気分でもないし、嫌いな車が高評価だと釈然としないという部分もあるのは事実ですが、御大が切り開いた忌憚無い意見を述べる車評の道には、今では沢山の後進が歩いています。
きっと御大が伝えようとした『クルマ選び』は、今後も妥協なく我々の元へ伝えられる事でしょう。



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松本 亨の株式必勝学/松本 亨、IMAGINEER
やはり基本に忠実に一歩一歩行動した人が、ウサギとカメの論理で、最後の勝利者になるわけです

最近、携帯ゲーム機を中心に知識や教養を高めるゲームが人気を集めていますが、かつてのファミコンでも結構そうした知識や教養になるゲームが多く発売されていました。

今回紹介するのはその中でも異色のゲームだった『松本亨の株式必勝学』です。
このゲーム、主人公は松本 亨さん(元・日刊投資新聞社社長)に弟子入り志願をしたところ、100万円の元手を2年で1億円にしろという課題を与えられ、弟子入りする為にその課題に取り組むという内容です。
課題を達成した頃には弟子入りする必要もなくなりそうな気がしますが、2年間丸々ゲームは続きます。
ゲームはまさにリアルタイムで動き、刻一刻と変動する株価を睨みながら株取引や投資を行ってお金を稼いでいくという非常に現実的な内容で、登場する企業も現実に即したものです。

ちなみにLPとHPという概念も存在しており、前者は遊びや物欲などの欲求を満たすこと、後者はそのまま健康というもので、プレイヤーは必死に株を追いかけつつ、その合間ごとで遊んだり食べ歩いたり、スポーツにいそしんだりとしないといけないのです。
ここで失敗するとお金は持っていてもゲームオーバー
そしてどちらかというと、シンプルな株取引よりもそちらを満たしていく事の方が難しいという理不尽な内容でした。

さて、今回紹介するのはこのゲームについていた参考書のような小冊子です。

これは松本 亨さんが今後の業界展望と、初心者の株式入門ガイドを書いた物です。
前者は1988年当時の業界の状態を克明にしるし、1989年の展望にまで話を進めています。
松本 亨さんは株価を森と林と木を見ることを解き、ここでいう森は平均株価…業界の全体像、林は業種…業種の動向、そして木が個別銘柄になります。
僕も素人なので、どうも株といわれると、『買うならあの企業はよさそうかなー』とか、『あそこは有名だから』と最初から木に走ってしまいがちですが、そうではなく全体像を掴むことが大事なのでしょう。

恐らくこのゲームで株取引を始めてみようかなという人も多かったのでしょうが、ここで紹介されているこれから始める人へのメッセージは実に堅実。
まず資金については用途の決まっていないお金を使うこと…これは、例えば結婚資金など、使い道を決めて貯蓄しているものには決して手を出さない事です。
また株が下がったときにも『株の下げの性格』を見極め、すぐに売ろうとしないことを提言しています。

株式投資について『とばく上のカジノ的ムード』で曲解される事を否定し、その上で松本 亨さんは基本とユックリズムの大切さを解きます。
どっしりと構え、冷静に市場を見つめる視点を持つこの人が、100万円を2年で1億円にしろだなんて無茶を言う人と同一人物とは思えない…そんな一冊でした。

『ひとのゆく うらにみちあり 花の山』
ゲーム冒頭で登場する俳句で、株式市場で利益を得るには、時として人とは逆の行動をする必要があるという格言です。




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アルセーヌ・ルパンの脱獄/怪盗紳士
下着でも変えるように、人柄を変え、勝手に自分の外見や声音を、目付や、筆跡を、変えたりするのも、まことに結構だが、ただとかく自分が自分でないような気がして来るのはやはり寂しいからね
第一作目で捕まり、そして第二作目では獄中にいながら予告どおりに犯行をしてみせたアルセーヌ・ルパン。
前作で『アルセーヌ・ルパンは自分が気に入る間しか刑務所には居ない、それ以外は一分間だって待ちはしない』と述べたとおり、第三作目のタイトルは『脱獄』そのもの。
獄中から行った犯行はもちろん、日刊大報の記事に納得のいかない記事を掲載されているのをみるや、裁判が始まるまでに会社に行って説明してもらうという大胆不敵な手紙を送る始末。

この状況を見かねた警察は、ルパンを散歩に出している間に部屋の中を調べ、そしてルパンが外部の人間と脱獄の計画を立てているらしい手紙を葉巻の中、食事に使ったナイフの中から出てきたのである。
これを見つけた警察は大胆な手段を思いつく。

共犯者共まで具合良く捕まる程度に。』

ルパンを出し抜こうとする警察。
脱獄できるチャンスを与え、計画通りに護送中の馬車からルパンを外に脱出させる事に成功したのだった。
しかし、その後の行動は警察の予想と少し違っていた。

ルパンはその足で喫茶店で生ビールと煙草を楽しんだ。
ちなみに財布を持っていなかったので、ラ・サンテ刑務所に監禁中のアルセーヌ・ルパンである事を名乗って、支払いを信用貸しにしています。
そしてその足で刑務所へ戻り、所長へ告げるのです。
僕の事は放っておいて下さいよ。脱獄したくなったら、誰の世話にもならずに脱獄しますから

嫌になるくらい完璧で、黙って逃げれば良いのに最後の最後まで人の裏をかいて嘲笑し続けるルパン。ちなみにこの作品の中でルパンはガニマールを泣かします。
ルパンの謎に包まれたバックボーンが明らかになったり、ついにルパン自身が動いて警察の目をくらましたりと、ルパンの性格が決定付けられたような作品です。

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F1なんでも雑学事典/グループ26・編
もっともっと面白くなる

著者がそう断言したF1の雑学を掲載した本です。
ただし雑学とタイトルに冠している反面、当時のトップレーサー達やチームの生い立ちなどを解説した部分が多いので、純粋に『雑学』を求めるのであればあまり最適とはいえない一冊。

この本が出版されたのは『音速の貴公子』の異名で知られるアイルトン・セナが現役で大活躍していた1991年。

アイルトン・セナ以外のドライバーを少し紹介。
アラン・プロスト
『プロフェッサー』の異名をとったドライバー。異名の由来は冷静沈着、理論的な走り…だとばかり思っていたら、そこに名前に『プロ』が入るからという理由もあるそうです。
予選からのマシンの調整はかなり緻密だったとの事。
ナイジェル・マンセル
アグレッシブ…というか、乱暴な走りで観客を魅了したドライバー。
苦労人としても知られ、ここでも持ち家の売却や奥さんが働いて家計を助けたエピソードが紹介されており、日本では『マンちゃん』としても有名。
ゲルハルト・ベルガー
この人もセナの死亡事故現場近くで事故を起こしており、ここでも紹介されている1989年、サンマリノGPでの炎上事故がそれです。
ジャン・アレジ
日本人の奥さんを持っていることで知られるドライバー。
ドリフトのような走りで観客を魅了していました。
ネルソン・ピケ
『華麗で芸術的』と紹介されている彼の性格は『過度と思えるほどの自信家』。まさにイメージ通り。セナを悪く言ったエピソードでも知られる彼も、1987年、セナと同じ場所で大事故を起こしています。
アレッサンドロ・ナニーニ
お洒落な良い人…といった雰囲気のナニーニはこの本でも笑顔炸裂。
記事冒頭で触れられている事故による右腕切断後、縫合手術によりレーサーとしては復帰している物の、F1への復帰は自ら断念しました。
中島 悟
言わずと知れた。安定した走りで悪天でもいとわないドライバー。
息子さんもデビューが決定。
鈴木亜久里
いまやチームを率いるこの方も非常にお若い写真です。
『ファッション・モデルといっても通用する』と紹介されている通り、使われている写真も下手なグラビア顔負けの…。

とりあえず鈴木さんまでがそこそこ詳しく解説しているドライバーで、他にも一頁のみの解説がされている中にも個性的なドライバーが多いです。
この時期の荒々しい走りが見られたF1が好きだった!という人も多く、そういう時代を思い起こし、回想に浸るには最適の一冊ではないでしょうか。

また意外と知る機会の少ないチームの生い立ちなどは中々興味深い。

この本とは僅かに時期がずれるのですが、1992年からF1に参戦した片山右京さんが、ケツが流れたらカウンターを当てれば良いといった事を語っていたエピソードがありますが、まさにそんな、サーキットでドリフトしながら走るようなアグレッシブな、そんな時代のF1でした。


読み終わった本はポストにポン買取!で再利用!


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途中下車の味/宮脇俊三
汽車に乗っているときは極楽、原稿書きは地獄。』

2003年にお亡くなりになられた宮脇俊三さん。
その戒名には鉄道の二文字が刻み込まれており、生粋の電車好きらしいニュースには故人の逝去による悲しみを忘れ、思わず微笑んでしまったものです。

さて、その宮脇俊三さんが『小説新潮』誌上で、相棒を藍 孝夫さんから松家仁之さんへ交代して綴った電車紀行文が本作、『途中下車の味』です。
几帳面な性格だった藍 孝夫さんとの旅から、今回の基本コンセプトは『万事未定』というものになり、まさに途中下車という言葉の通り、気の向くままに降りてみたり、乗ってみたりと言う行程となりました。

このコンセプトを決める辺り、宮脇俊三さんの淡々とした文章が生きていて面白かったです。
松『万事未定ですか。わかりました』
宮『下車駅未定、宿泊地未定』
松『住所不定』
宮『そうそう』

解説で足立倫行さんが仰っているのですが、この作品を通して思うのは同行した編集者の松家さんの登場の仕方が非常に上手い事です。
時には読者に語りかける、その代表者のように電車のユニークな点などを話して聞かせ、時には友人のように楽しい時を過ごし、またある時は独白に相槌を打ってもらう相手として…。

同行者のいる旅って、いいな。
そんな風に感じさせてくれる二人の珍道中でした。
時期的には国鉄が終焉を迎えようとしている1985年~1987年の旅で、ところどころ、国鉄への愛着を口にする宮脇さんの心境が伝わってくるような、暖かい一冊です。

ネタバレ、旅先等は続き以降で。
続きを読む…


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運がつかめる人 つかめない人 ツキを呼び込む心理法則78/樺 旦純
人間は、ダメだと思った瞬間から、本当にダメになってしまう

…著者名、『タンジュン』って読むのかと思ったら、これで『ワタル』さんと読まれるそうです。
閑話休題。
運をつかむ為のハウツー本…といっても宗教的な意味合いだったり、占いのような神秘的な要素を含むものではなく、自分の本へ幸運を引き込むための自分自身の気の持ちようを、著名人の残した言葉を引用して説いています。

ところで先で占いのようなものとは違うと記しましたが、樺さんは占いに関して、『当たった事実だけを信じようとすれば、占いはよく当たると思うにちがいない』と否定的な一面をも見せています。

第一章の『運命を好転させる心理法則』の中で『幸福論』でヴァレリーが記した一文を引用して説明している『幸福は天から降ってくるものではなく、自分の手で作り出すものだ』という言葉が、この本のハイライトだろうと思います。

第三章『願望をかなえる心理法則』では、『「自分に出来ないはずはない。必ずできる」と自分を鼓舞し、目標に向かって全力を注げば、どんなことでもできるし、必ず道は開ける』とカントの言葉を引用していますが、この本はまさに『心理法則』そのもの。
厳密な意味でのハウツーではなく、気持ちが前に向かっていれば、体も結果もついてくる…そんな内容に特化した内容です。

そして、最後に紹介された言葉は以下。
今こそ「人生」というすばらしい冒険をこの地球上で行える、唯一の機会である。だから、できる限り豊かに幸福に生きる計画を立て、実行する事だ。

読んいて気づいたのですが、哲学者などの言葉が多い中で、大企業の創業者など実業者の言葉も数多く含まれて居ます。
そして彼らはこう言います。
金がないから何もできないという人間は、金があっても何もできない人間である』(小林一三)

自分の可能性を信じて、前に踏み出してみた人間こそ、『運がつかめる人』なのでしょう。


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間違いだらけのクルマ選び最終版/徳大寺有恒⑭ゴルフの先進性はつねに保たれてきたのか
徳大寺有恒さんが人生の仕事として続けてきた人気車評シリーズの『間違いだらけのクルマ選び』。
30年の歴史に幕を閉じる、シリーズ最終版は総集編でした。
第14章は『ゴルフの先進性はつねに保たれてきたのか』です。

御大が初代ゴルフを愛用していた事は読者なら良くご存知の通り。
この長寿シリーズとなった『間違いだらけのクルマ選び』という本の基本コンセプトもゴルフという名車に対する日本車の評価というものであり、これこそが辛口批評で知られる『徳大寺有恒』という人物を生み出すきっかけとなりました。

最初は当時ありがちな『日本車も良くなった』という車評の本を書こうとしていた御大は、ゴルフの先進性に驚き、そしてそれに対する日本車の評価というものを忌憚なく下していこう…そんな思いこそが、このシリーズの誕生秘話だったのです。

さて、御大はシリーズの終わりに際し、改めて問う。
ゴルフは当時と変わらず、今も先進的なのだろうか

ネタバレと歴代ゴルフは続き以降で。
続きを読む…


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悪魔が来りて笛を吹く/作・横溝正史 画・影丸穣也
人の営みの中には法律で裁けないこともあるんじゃないでしょうか

横溝正史の代表作の一つである『悪魔が来りて笛を吹く』のマンガ版で、イラストは影丸穣也さんが担当しました。
450ページ強で、マンガとしては厚いページ数ですが、原作も450ページ近いボリュームのある内容なので、ところどころはしょられています。
しかしこの作品の核となる戦後混乱時の没落貴族の生活や、近親間での乱れた性などはしっかりと再現されています。

□ あらすじ
天銀堂事件の容疑者として逮捕されていた元子爵の椿 英輔が、釈放された直後に信州・霧ケ峰の地で死体となって発見された。
家名に疵をつけた事を恥じてか?それとも取り調べに行き過ぎた点があったのではないのか?世間はセンセーショナルに報道していた。
そんな時、金田一耕助は警視庁の等々力大志 に呼び出され、事件の粗筋を聞かされていた。
実は事件はこれだけでは終わらず、元子爵の未亡人や、身の回りの者が死んだ筈の夫の姿を見たというのである
椿元子爵の生死の真偽を占ってみようという事になり、金田一耕助はその場に立ち会うように要請されたのだった…。

□ 漫画と原作の違い
この時点で依頼人となる美禰子(原作ではシメス偏は旧字、示)から遺書を見せられますが、少し内容が違っています。
原作での遺書は
美禰子よ。
 父を責めないでくれ。父はこれ以上の屈辱、不名誉に耐えていくことは出来ないのだ。由緒ある椿の家名も、これが曝露されると、泥沼のなかへ落ちてしまう。ああ、悪魔が来りて笛を吹く。父はとてもその日まで生きていることは出来ない。
 美禰子よ、父を許せ

というものでした。
マンガの方の遺書は以下。
この家には悪魔がいる。
 奴が笛を吹き私たちは踊る
 美禰子よ
 父はこれ以上の屈辱に耐えて生きていくことは出来ない
 先立つ父を許せ


原作の方が内容が本格派に傾倒しているような感じでしょうか。
マンガの方がホラー的な要素があり、これはこれで面白かったです。


占いで出てくる『悪魔の紋章』、そして名家で続く謎の変死…。
金田一耕助は死を目前にした椿元子爵の動きを追い、名家の影に隠れたおぞましい事実へと直面していく。
椿元子爵が娘に託したウイルヘルム・マイステルの本、そして『悪魔が来りて笛を吹く』の旋律…。

全ての符号が重なり合う時、悲しい定めを追った男女の姿が浮かび上がる。

ネタバレ等は続き以降で。
続きを読む…


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日本の詩1 島崎藤村集
『涼しい風だね』

たまたま用事でとてもクラシックな雰囲気の古本屋に立ち寄りました。
古本屋というよりは古書の店といった趣の店内の片隅で、時代の経過を思わせる色あせた本が並ぶ中でやけに目を引く真っ赤な背表紙が見えたのですが、それが島崎藤村集でした。

島崎藤村―。
僕は島崎藤村さんというと若くして死んでいったイメージを持っていたのですが、店主の穏やかな視線を浴びながら解説部をめくっていくと、71歳まで生きて、脳溢血の為にお亡くなりになられていたのだとしりました。
なんでこんなイメージを持ったんだろう?と思い、店主の自愛に満ちた視線に耐え切れず購入した本を帰りの電車内でめくってみると、段々と僕の中にそのイメージを形作っていた物の正体が見えてきたような気がします。

彼の生涯を見ると、家族や身の回りの人々の死や、自らを苦しめるに至る関係を持ってしまうなどといった出来事が数多く起こっています。
その事が彼自身や、彼の作品に刹那的で陰鬱な影を落としたような気がします。僕は彼の作品の多で最後の一文に諦めを帯びたような悟りを感じます。
それは彼の生涯最後の言葉であり、まるで遺作のように響く『涼しい風だね』という言葉にも表れているような気がするのですが、どうでしょうか。

さて、この作品集にはロマン派としての地位を確立した『若菜集』をはじめとして、『一葉集』、『夏草』、『落梅集』からの作品に加えて、山本健吉さんによる若菜集に至るまでの島崎藤村さんの人生を追うエッセイが掲載されており、若かりし頃の島崎藤村さん、恋に落ちた佐藤輔子さんといった貴重な写真を見ることが出来ます。



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「豊かな地方づくり」を目指して/山崎 充
独創的、個性的な地域づくりは(中略)一億円を各市町村に公布しさえすれば、可能であるというものでは決してない

もう忘れてしまった方もいるのではないでしょうか。1989年の「ふるさと創生」一億円事業こと、ふるさと創生事業。
一部の(裕福な)不交付団体を除く市町村全てに一億円を使い方を指定せず、何の束縛もなく都道府県を飛び越えて給付したもので、その一億円を使って個性的、独創的な地域づくりをしてくださいという大胆な事業でした。

しかしその結果はまちまち。
暖めていたアイディアをこの機に着手した地域もあれば、住民から意見を募った地域もある…その一方で使い方に困った挙句に無駄遣いと批判されても仕方ないような使い方をした地域もありました。
こうした状況を見越した山崎 充さんは『これまで主体性、自立性をもって、独創的、個性的な地域づくりに真剣に取り組んでこなかった』と切り捨てます。

そしてこの一冊で、そうした地域づくりとは?を考えます。
時期的に少し古いので、内容にも多少の違和感があります。
しかし東京に全てが集中する状況についてなどの記載は、ようやくそうした一面が変わりつつあったりするので現状と比較しながら読むと、この本が出版された当時とは別の楽しみ方が出来そうです。

著者は『地域の言い分の再点検』として、地域の活性化が進まない理由を『地域それ自体の中にもある』とします。
例として、例えば若者が住んでいた地方を出ていってしまう理由として、表面上には求人の不足(職種の多様性の不足)が流出の原因としていますが、山崎 充さんは『田舎のいやらしさ』を挙げ、田舎にありがちな他者への干渉、噂、考え方の古さが原因であり、こうした風土が変わらない限り『雇用の機会に恵まれていても地元には留まらない』とします。

この一文、僕も地方に住んでいるので凄く納得できました。
自分自身の知り合いにもそれが嫌だという理由で地元を離れた人間は確かにいますし、こうした事例は確かに多い。
最近、殊に話題に上がる事が多くなった道州制の導入など『現代版廃藩置県』として提案したり、一般論からもう一歩踏み込んだ『地域づくり』にたいする提言が詰め込まれた一冊は、今になって読み返しても旧さを全く感じない一冊でした。

ところで、そんな一歩も二歩も進んだ視点で地域を見つめてきた山崎 充さんですが、締め切りまでは見通せなかったようで、本書での切れ味たっぷりの口調から一転、『何かと雑事に追われて約束が守れなかった』と、実に曖昧な言い訳に終始し、『しかも書下ろしであるという事もあって大変遅れてしまった』と、書き下ろしだから大丈夫なんだよー!とでも言いたげな一文を加えて本書を締めくくっていました。
先生、ファニーです。

ところでこの一億円事業、様々な使い方がされました。
幾つか面白い物をご紹介。

北群馬郡榛東村:そのまま貯金、高額な利子収入を手にした。
北都留郡丹波山村:日本一長い滑り台を作るも、完成直後に上月町の滑り台に見事に日本一を奪われてしまいました
滋賀県坂田郡米原町:貰った一億円を更に町内の自治体へ24等分して使い方を任せた。

当時、リゾートなどのブームもあったせいか、温泉の開発事業が多く見られていますが、現在ではお荷物的な施設になっている例もあり、群馬の貯金、兵庫の純金購入など、結局貯蓄が一番成功?と思いたくなるような結果でした。
それでも個人的にはいい夢だった、そんな風に思います。



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そういえば赤川次郎さんの『一億円もらったら』シリーズも、この事業がヒントなのかな。意識してみた事がありませんでした。


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愛のおまじない ソウルカラー・マジック/エルデ ノン・クレール
あなたがあなた自身のために、色を効果的に使ってみましょう

これは占いの本に分類されるのでしょうか、ちょっと曖昧です。
名前と生年月日から導き出されるソウルカラー
シンキングカラー(表層意識)、スリーピングカラー(深層意識)、ムービングカラー(行動の特徴)の三つに分類される自分自身を表す色。この三つが組み合わさる事で人の個性が構築されます。
ソウルカラーのコンセプトは、あなたがあなた自身の色を表面に出し、自己アピールにつなげていくこと』とあるように、自分の色を把握する事で、自分らしさに気づき、そしてその色を上手く利用して取り入れることで、より自分を他者に対してアピールしていくというものです。

この本では自分のソウルカラーの導き出し方、そしてそれぞれの色が持つ特徴が記されています。

説明が難しいので、僕が試してみます。

僕はシンキングカラーは緑、スリーピングカラーも緑、ムービングカラーがマゼンタ(紫に近い赤)でした。
シンキングカラーの緑は調和、人付き合いが上手いそうです。
中立的な立場を好む。この辺りは正解かもしれません。
ただ自分の意見を中途半端にしがちなところがあるので、ストレートに物事を表現するときにはオレンジ色で自分を高揚させ、また周囲に気遣いしすぎでしんどい時には紫色で自分を落ち着かせることが出来るそうです。
この辺り、自分のソウルカラーではないカラーで自分を調整するという考え方が面白いですね。

そしてスリーピングカラーの緑は広い視野。ここでもバランスという言葉が出てきました。周囲を見渡して、状況を観察できるバランスがあるそうです。
うぉ、シンキングカラーと共通してる。
ただ半面でトラブルの際に自分の居場所を喪失してしまうような危機感を持ちがちだそうです。自信回復にはマゼンタ、疑り深さを取り除くには青色が有効だそうです。

ムービングカラーのマゼンタは情熱。精力的でチャレンジ精神が旺盛な反面、思い込んだら周囲が見えずに一直線になってしまうようです。的確な状況判断にはイエロー、慎重さを持つためにはブルーが有効だそうです。

こういった感じで、色で自分自身の性格を掴み、それを補填する為に自分に掛けている要素を持つ色を用いる事でよりよい方向へ自分を運んでいく事が出来る、という事のようです。

最後に、自分の色の探し方。
まずアルファベットをA~Zまでの連番をとります。
そして、その連番から、1~9(A~I)まではそのままですが10(J)以降は二桁の数字を合計します。
例えばJなら10なので1+0で、1。Zなら26なので2+6で8です。
ただし11と22はそのままなので、11番目のKはそのまま11、22番目のVもそのまま22です。

これを基準に、ソウルカラーは名前をローマ字(ヘボン式)で書いた際の子音を数字に直します。そしてその数字を全て合計し、最終的に一桁になるか11,22の数字になるまで足し続け、その数字を後述するそれぞれの数字にあてがわれる色とします。
(例;25なら2+5で7になるまで計算する。)

スリーピングカラーは逆に子音の合計。
ムービングカラーは生年月日を西暦で表示して計算します。。
例えば本日、2007年11月7日なら、まず2007の合計、9、そして11月はそのまま11、7日もそのまま7で、9+11+7=27,2+7=9として出します。

こうして出た色に対応する色は以下。
1:RED,2:Yellow,3:Orange,4:Blue,5:Turquoise、6:Green,7:Royal blue,8:Magenta,9:Violet,11Silver,22Gold

こういうものなので、当たる当たらないは信じる、信じないにもなるのだろうと思いますが、ちょっと面白かったので紹介してみます。
部屋のイメージチェンジ、これからのファッション、持つ小物…。
ちょっと迷った時に、こういう本を参考にしてワンポイントを加えてみてはどうでしょうか。



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車種別カッチャオ
見つけやすい!くらべやすい!

車好きなら意外と時間つぶしにいいのが中古車情報誌です。
販売店から広告掲載費が得られる為か、フルカラーで辞書並みの厚みがあっても、本体価格は非常に安価です。

僕も想定外に時間が余ってしまった際には良く購入しています。
その中で飽く迄も『読み物』にこだわるなら、一番面白いのは『車種別カッチャオ』です。

冒頭部分に新車情報や車関係のコラムなども掲載されていて、読み物も附属しているのですが、中古車情報誌というのは意外とそれ以上の楽しみ方があるのです。
車種別の名の通り、セダン、クーペ、ステーションワゴン、クロカン4WD&SUV、ミニバン&1BOX、コンパクトカー、軽自動車、トラック・バス、輸入車、福祉車両といった分類の中で車種別に中古車情報を掲載しているので、例えば何か気になる車の価格をチェックしていたら、同じページに知らなかったけどいいなーと思える車が並んでいたり、思わぬ旧車が掲載されていたり、結構面白いのです。

そしてこの車種別カッチャオのもう一つの特徴は、車の形状、車種、そしてアウトレットコーナーとしてメーターの走行距離が不明な物や修復暦有の車が分けて掲載されている事です。
ある程度車の知識があり、もう再販するつもりがないという事であれば、希望する車を安く購入するチャンスかもしれません。
こうした中古車情報誌の多くはショップごとで掲載されているので、純粋に車を見て楽しもうというのには膨大すぎて、興味のない車まで見る事になりますが、これなら興味のある形だけを選んで見れるのでより娯楽性が高まること間違いなしです。

もちろん、読んでいるうちにその気になっても大丈夫。
販売店の情報はもちろん、PCの公式サイトやQRコードから携帯電話用サイトへの直接アクセスもOK。

夢を見るだけなら自由。
男は永遠に妄想の生き物です



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熱帯魚・金魚&水草の楽しみ方/ダイソーどうぶつシリーズ20
105円からの均一価格の商品で展開するチェーン、大創産業では最近書物も扱っています。
青春を注いだ太宰や芥川が105円で売っているのを見た時には衝撃を受けた物ですが、何にせよ間口が広がるという事は悪い事じゃないなぁと思いなおし、僕も何冊か手にとって見ました。

価格もお手軽ならボリュームもお手軽、サクッと読み終えられます。
出先などで暇潰しには良いかもしれません。

そんな中で、意外と良かったのが『熱帯魚・金魚&水草の楽しみ方』。
いわゆる熱帯魚辞典ですが、105円で買える割にはフルカラーで、掲載される魚種も豊富。
入門種からマイナー種、怪魚から高級魚まで…絶対的な種類では一般の書籍に及ばないものの、全体的に幅広く扱っています。
ちょっとペットショップに行くついでに予習がてら…といった使い方にも充分に対応できそうな内容で、金魚、水草はオマケ程度ですがなかなか良いです。

ところでこの冊子、元は何から持ってきたのでしょうか。
恐らく他の出版社が出していたもう少しボリュームのある冊子を縮小して販売しているものなのではないかと思うのですが、飼育方法について解説した項目の写真が恐ろしく古い。
NISSOのサーモスタットは、NISSO黄金時代を髣髴とさせるし、テトラのコントラコロラインやSUDOの粘膜保護剤はパッケージが変わる以前のものだし、テトラミンも新型移行前だし、写真のお姉さんの眉毛も太いし…。

ただし飼育方法まで含めた内容は入門編としては充分。
水草や病気、苔の種類まで解説しているので初心者には心強い一冊になるのではないでしょうか。

ただちょっと気になったのは幾つか男前な飼育方法を推奨しています。
まず、照明の点灯時間。
朝起きてライトを点灯し、夜寝る前にライトを消すようにしましょう
ちょっと長すぎませんか、相手は魚ですよっ。
これ、普通は9時間程度を目安にするはずです。
人間と同じでいいんじゃいっ!…実に男前な発想です。
そして給餌については更に男前。
特殊な種類でなければ、毎日エサをやる必要はありません
毎日の餌が必要でない方が特殊だと思う。いや、確かに毎日やらなくても元気に育つけど。
ここで驚いていると、更に追い討ちの一文。
健康管理もかねて一日一度エサをやりましょう
こいつ、魚嫌いなんじゃないか
大抵はバランスを考えて1~2分で食い終わる量を朝夕の二回だと思うけども、なんだか恩着せがましい態度で一日一回かぁ…おっとこまえやなぁ。

なんかこの飼育方法を書いた人に惚れそうでした
購入は全国の大創産業販売店へ。


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戦国武将に学ぶ情報戦略/津本 陽
戦いの勝敗というものは、戦場において決するのは三割である。七割は戦場に出る以前に決まっている

様々な戦術を編み出してたくみに勝利を収めた戦国武将たち。
そんな彼らの功績を戦の仕方からではなく、情報戦術の面から見直し、再評価を下したのがこの一冊です。

いつの時代も腕っ節が強いだけでは天下は取れない。
幾つもの戦を勝ち抜いてきた英雄達には、それなりの情報戦略があった。

戦国時代を織田信長まで、そして天下統一の豊臣秀吉まで、そして戦国時代から平和な江戸の時代を築く徳川家康までの三つに分けて、それぞれの三武将の情報戦略、そして同時期に活躍した戦国武将の情報戦略を学びます。
意外に思えるのは、攻撃的なイメージの強い織田信長の情報戦略。
彼は戦の勝敗を決する要素のうち、七割は情報が占めていると考え、情報を集める為に多額の金を費やしていた。
しかしただ情報を集める事だけに躍起になっていたわけではなく、長篠合戦の際には相手のスパイを買収し、敵へ誤った情報を流すように仕向けたり、桶狭間の戦いでは圧倒的少数ながらも敵地へ乗り込むと『仲間割れだ!』と叫ぶ事で、相手を混乱させ、同士討ちを誘発させたりと、情報を操作することで相手を霍乱させていた。

豊臣秀吉は織田信長の下で、徳川家康は織田、豊臣、そして敵であった武田信玄の情報戦略からその重要性を学んだという津本さんの解説からすると、情報戦略の走りは織田信長だったのかもしれません。
彼が情報戦略を重視するようになったのは、若くして織田家を相続した為に信頼を得られず、二十万石あった所領が八万石まで減り、『三つの頭のヘビに狙われている』(周囲に今川家の城が三つあった)状況で、現状維持を望むことさえ許されない環境にあった事が原因のようです。
また、生来の伝統に従わない気性から、本来は大名は御目見え以上の地位の人間としか喋らないという差別を取り払い、武士と地下人の両方からの情報を耳にしてきた事も、情報の重要性であったり、他の伝統に則って御目見え以下の人間からの情報を遮断してしまっている大名の情報戦略の甘さを気づかせる要素だったのかもしれません。

こうして三大名の時代を『情報戦略』という視点から見ていると、歴史の教育ではサラリと描かれている戦の結果も、実は綿密に計算されつくして出た結果だったという事が見えてきて興味深いです。

『七割は戦場に出る以前に決まっている』。それこそが情報戦略なのです。



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讃岐路殺人事件/内田康夫
金はいりません。それより、いのちを返してください

瀬戸大橋開通後、第一号の自殺者―。
そんなセンセーショナルな報道の影で、浅見光彦は讃岐の地で一人密偵を続けていた。
その指示を出したのは、他でもない母の雪江だった。

今回の事件のきっかけになるのは、いつも容疑者扱いばかりされる浅見光彦ではなく、雪江でした。
友人に誘われて四国霊場八十八ヵ所巡りに参加した事から、事件に巻き込まれていきます。

信心深くないと言いつつ、急な雨に札所を一つ飛ばそうと提案したグループから一人で離れて悪天候の中霊場巡りを決行した雪江だったが、交通事故にあってしまった。
左右の確認をせずに道へ出た若い女性の運転する車にぶつかった雪江は、怪我は大した事がなかったが、自分の名前も、どうしてこんなところに、どうして巡礼服でいるのかさえ思い出せなかった。

そう―。
雪江は記憶喪失になってしまったのだ。


ちなみに雪江が参加したのは『有終の旅』という、なんだか逝ってしまいそうな名前のツアーでした。
内容は八十八箇所のうち、最後の十箇所に絞って回ろうと言う企画です。
参加を散々渋っていた雪江を決断させたのは陽一郎の嫁、和子の後押しと幼い頃に抱いていたお遍路さんの衣装を着れるという事でした。
ちなみに和子が同じくお遍路さんに憧れていた事を知った雪江の反応は『急にいとおしく思えてきた』との事です。
ある意味、普段の和子の気苦労が思いやられる一文ですね…。

ところで母を迎えに来た浅見光彦は記憶喪失の母が自分を息子だと言われて、『きわめて満足げな気配が浮かんでいる(By光彦)』を見つけて、嬉しそうな様子でした。
ただし、記憶が戻るや否や『目を三角にして』怒られています。
なんだかんだで良い親子関係なのがにじみ出ているエピソードですね。

やがて記憶も戻り、いつもどおりの日常が戻ってきた―、そんな朝。
瀬戸大橋の自殺者第一号のニュースが世間をにぎわしていた。

その自殺者、久保彩奈の写真を見たとき、雪江は呟いた。
このひと、このひとですよ……
自分をはねた女性、その人物こそが瀬戸大橋自殺者第一号だったのである。
自分の事故が原因で自殺したのではないか…そう思い悩んだ雪江は、次男坊に自殺の理由を調べに走らせる事にしたのである。

そして話を聞いて歩いている内に、浅見光彦は幾つか引っかかる物を感じていた。遺族の家に隠れていた刑事、そして久保家にかかってきているらしい脅迫の電話―。

やがて浅見光彦は彼女の同僚に声を掛けた。
『久保さんをなんとか助けたいのです。でないと、彼女、殺されるかもしれない』

今まで以上に大きな権力に立ち向かう浅見光彦。
絡み合う利権、そして浦島太郎伝説―。
久保彩奈の『自殺』の真相の陰に埋もれた真実が少しずつ開かれていく。ちなみに、浅見光彦の月々の給与も明らかになる。

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いつでもどこでも使える6カ国語会話ハンドブック
カタコトでもその国の言葉を口にするだけで、相手も胸襟を開いて、対応してくれます

海外旅行に行く人が増えた昨今…でも、英語圏を出れば日本が通じるどころか、英語が通じる場所はそれほど多いわけではありません。
結局英語が大丈夫なところばかりを廻って楽しみきれずに不完全燃焼に終わってしまったという方も多かったのではないでしょうか。
ということで、カタコト程度でも相手に自分の要望を伝える最低限の外国語を詰め込んだハンドブックです。

六ヶ国語の内訳は、英語、フランス語、ドイツ語、スペイン語、イタリア語…。
あれ、五つの言葉しか無いじゃん!…と思いながらページをめくっていって、気付かされるのです。
基本会話辺に出てくる最初の言葉『はい hai』

…はい hai
…はい hai?
うぉっ、この本、日本語も含めて六ヶ国語なのかっ

納得できるような、出来ないような…。
こういう本を手に取ったことがないのですが、他の本でも○カ国語とかってあるのは日本語が入るのが標準だったのか…。僕にとって大きな収穫となりました。
まだまだ修行が足りません。

ということで、日本語圏外の方でも、日本語の発音も含めて書いてあるハンドブックです。

基本的には良くあるシチュエーションとして日常会話から買い物、トラブルの応対まで10項目に分け、その中でよく使われる単語と相手にこちらの意図を伝える為の最低限の文章が紹介されています。
日本語がそうなっているように、フリガナつきなので本当にカタコトだとしても相手に相手の言葉で思いを伝えることが出来ます。

さて。
こういう会話のガイドブックといえば、面白い例文が見物。
きっとそうなんだ、絶対そうなんだ。

ネタバレ等は続き以降で。
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