本の虫、中毒日記

読書感想文、乱発中。

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Fujisaki

Author:Fujisaki

基本はシャーロッキアン。
でも雑食の本の虫。資格からマンガまでそこに文字がある限りっ。

紙魚、コナチャタテとはちょっと違う本の虫ですので、駆除はご容赦下さい。

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爆笑問題の学校VOW/爆笑問題・編著
この本で笑えることってのは、ほとんど狙いがなくて、ほとんど真剣だっていうのがおかしいよね

新聞、雑誌広告などの誤植や暮らしの中に出てくる、ちょっと違和感のある変な物をピックアップして人気を博した宝島の看板コーナー『VOW』シリーズ。
その中で爆笑問題が編著、要は投稿に対する突っ込み役を勤めたのが、『爆笑問題の学校VOW』です。
テストの答案や文集、卒業文章でよくやったクラス内の○○ランキングなどを紹介するという、学校と言う空間に特化したVOWです。

僕自身も、以前に敬語スラスラブックやTOEICの変わった例文をピックアップしていましたが(興味がある人は知識・教養のカテを覗いて見て下さい。どこかにあります)、真面目に作ろうとすればするほど、後で熱が冷めてから、若しくは最初から熱くもなってない第三者の目から見てみると風変わりに見えるものです。
でも本当の面白さは冒頭で紹介した一文にもあるとおり、これはジョークとして笑わせようとして作られたものではないということだと思います。
だからこそ、面白い。
これを受け狙いでやっていても、どこかしらけてしまうだけです。
作りこまれた笑いとは違う笑いがあります。

でもこれって面白いと思う時点で、実はもうアウトなのかなぁと思ってしまう部分もあります。
なんだろう、もうこれをタイムリーに真剣みを帯びて読めない…。
それは反面寂しさもありました。

杉田君と前野君で組んだ解体新書というコンビ・・・というくだりがありますが、学生時代を振り返ってみて、本当にバカばかりしていたような気がする一方で、毎日毎日今の何倍も、何十倍も勉強ばかりする環境にあった自分に気づかされました。
今の僕には、その発想はないです。

でも彼らにはある。
なぜなら彼らは歴史の教科書を持っていて、前野良沢と杉田玄白といった人物が解体新書の作成に携わっていた事を知っていたから…。

特別な空間、そして時期―。
懐かしい匂いが頁の隙間から漂ってくるような気がします。

今、現役で学生をしている方にはお勧めできない一冊です。
この本を読むよりは、貴重なその『学生時代』に盲目になって目一杯のバカをしてください。年老いた僕たちが、それを別の角度で寂しく楽しむのだから。

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手話入門・会話編 ふれあいの言葉/伊藤政雄、竹村 茂
手話を学びさえすれば、聴覚障害者とのコミュニケーションができるという、安易な考え方です。』

前回紹介した『指遊び』に引き続き、今度はもう少し本格的な内容になる手話入門の会話編です。
こちらも主体はイラストで、日常会話に出てくる手話を、実際の会話を例にして説明しています。この本の成り立ち自体、もう少し入門の簡単な内容へ重点を置いた本の応用を織り交ぜた内容として作られているので、手話の基礎的な知識をつけるのに加えて、実際に使う際の応用の仕方をも知る事が出来ます。

会話は単語だけでは成り立たない
冒頭で紹介した一文は、聴覚障害者に対する『新たな偏見』です。
この一冊を通して、単語だけの点と点の知識を線として、会話につなげていく事を学べます。

会話の例文は、大学生活、リゾート、そして劇の『ロミオとジュリエット』、恋愛に関する手話、そして欠かせない『性教育』といった実際の運用の仕方を学ぶ物に付け加え、『血液型性格学と星占い』や『なぞのロボット』という読み物、狂言の『六地蔵』、そして詩歌といった純粋に読み物として楽しめる内容まで多岐に渡ります。

これは僕の個人的な考えですが、語学を学ぶ際には『面白い文章』を例文に使うことが大事だと思います。
先に紹介した『土佐日記』などでも、多くの人は古文の勉強辺りで目にする事が多い文章でしょうが、先が気になって参考書を必死に読みふけった…なんて経験を持つ方も多いのではないでしょうか。

楽しみながら勉強―。
それが出来るのなら、それに越した事はないと思う。

この本では紹介されていない物の、酒井法子さんの『碧いうさぎ』で一躍注目を集めた『手話ソング』なども楽しみながら学べて面白そうだなぁと思います。

本書は手話のほかに、一部コラムとして聾学校卒業生の親の立場からの意見なども紹介されています。
また紹介されている手話は全て索引として調べられるようになっているので、非常に便利です。

ちなみに著者がこの本を紹介している一文を最後にご紹介。
ヤングの会話、新しい単語の充実も本書の特徴です』

余り、新しい表現には期待しない方がいいようです。



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「般若心経」を読む/水上 勉
般若心経ほど今日の出家僧のこっけいさに気づかされる経はない気がした

作家の水上 勉さんは幼い頃に出家していたそうで、その意味などについてはさておき、般若心経は既に九歳半で『私にとっては、宙でいえるもの』だったそうです。
水上 勉さんはその後に環俗されていますが、幼い頃から身に染み付いていた般若心経と言うものやその考え方についてを忘れる事は無く、この本では俗世に戻った生活の中で感じた般若心経の教えについて語っています。

幼少期の頃の般若心経との出会いの中に、般若心経の意味を解説した文章がありますが、子供向けに説明しているだけに判りやすく、そして面白かったので紹介します。
ちなみにこれを教えたのは、担任が休みの時に代理で教えてくれていた学校の事務員をしていた寺の住職で、『湖海玄昌』という方です。
『摩訶』:でっかいいうこっちゃ。
『般若』:知恵は知恵でもお前らのような片よったもんやないで。
『波羅蜜多』:布施、持戒、忍辱、精進、禅定、知恵の六つの道を歩いて彼岸へゆくことができるというこっちゃ。
『心経』:真理を貫く教え。
そういうこっちゃ。
ちなみに心経の部分のみ、水上 勉さんの説明ですが、いいですね、こういう先生がいたら般若心経も楽しそうです。

さて、冒頭の一文はあとがきにて水上 勉さん自身が語ったものです。
本人も度々『失格』といった言葉を用いて、出家しきれなかった自分を自嘲気味に語っておられますが、確かに坊さんのイメージじゃないなーと思う部分も多々。

特に前半で女性について言及する場面も多く、自分のことを『六十すぎてもまだ女性に対する欲望が』ある『淋しがりや』とし、『空』の考え方では、『誰が、一秒一秒しわんでいるにちがいない恋人を認識して接吻しようか』と切り捨て、自分自身の考え方として『それが醜女であろうと、意地のわるい女性であろうと、にっこりほほえんで私に手をさしのべてくれると(中略)ぼうーッとしてしまって、弥勒菩薩(本の虫注:みろくぼさつ。決してみくろぼさつではない。小さいわけではない。)を拝むような気分になるのである』と語る。
すーけーべー
水上さんは飾り気の無い、本当に人間的な人だなぁと思う一文でした。
彼は俗世に戻って暮らしましたが、この一冊を読みながら思ったのは、水上 勉さんは決して不信心だったわけではなく、きっと般若心経というものに対する解釈の仕方が、従来のそれとは違っていたのではないだろうか…と。
棺を作る職人だった父、生まれながらに歩けなかった娘、そして全盲だった祖母…。言及される場面は無いものの、自身の家庭も決して一筋縄ではなかった水上 勉さんの人生を通しての『心経体験』が存分に語られる一冊です。

最近、写経が流行っているようで文具屋などで写経セットなる商品を見かける事があります。
これはもしかすると水上さんのように、俗世を暮らしていく中での般若心経の意味を感じている人が増えているからなのかもしれないなぁと、ふとそんな風に思います。



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チラシデザイン チラシ制作基本マニュアル-常用デザインシリーズ/南雲治嘉
21世紀をリードするのは常用デザインであり、本質的なデザインの時代が到来したと言えるのである

より消費者感覚に近く、『分かりやすく』、『読みやすい』デザインである常用デザインをピックアップしたシリーズの中から、チラシを取り上げた一冊です。
僕はHPを作るのにも、パンフレットを作るのにも、いつも参考にするのはチラシであり、こうした参考書でも手に取るのも大抵はチラシを取り上げた本を購入します。

チラシの中にはデザイン、メッセージが共存し、なおかつ手に取った客が読み易い事、そして買いたいと思わせるためのギミックが詰め込まれています。
普段、朝刊の中に、街角で配られている物の中に、時にはDMや購入した物の中へ…と、溢れているチラシですが、良く見て見ればこれほどプロが考え、技術を集約させた『デザイン』は他にないと思います。

この『チラシデザイン』はそんなチラシ作成のノウハウを、マーケティングやチラシの用途に至るまで解説した一冊です。
各種チラシの用途(個別、DM、据え置き型、折込等)の紹介から、そのデザインやメリット、デメリットといったチラシデザイン以上の事も紹介しているので、会社のチラシを作り変えようと思っている人、営業の一環としてチラシ作成を考えている人…といった、デザイン会社に発注する側の立場で読んでも充分に勉強になります。

色が持たれる意味(イメージ)、そして文字と色の相性、文字のレイアウトなどを実際に様々な企業が作ったチラシを用いながら解説しています。

僕は失礼な話ですが、チラシはカラーがいいと思っていました。
それは単に見た目の問題で、特に発注する立場なのでお金がかかっている方が受け取った側も企業に対する信頼度が高まるのではないかという気持ちでしょうか。
しかし文字主体のチラシ、写真主体のチラシ、カラー、1~4色刷り、それぞれの特性を活かしたチラシ作りを見ていると、特に無性に使う色を限定した一色~二色刷りのチラシだからこそできる表現がある事を知り、会社へも次のチラシはちょっとやってみませんか!と提案してしまいました。
色合いや、文字のフォント、写真を主体にするのか、文字を主体にするのか…。これは費用ウンヌンの問題より、どういったメッセージを載せる事なのだと勉強させられました。

各チラシの解説を読んでいると、そのプロの仕事に感嘆してしまいます。何も考えずに羅列したように見えるスーパーにありがちな商品を並べたチラシも、そのコンセプトを解説されてから見ると、確かに上手い具合に見る側を誘導している。
強いアイキャッチや視覚誘導、そしてフォントによって、お客を突き動かすチラシの力。

この一冊で、催眠術から目覚めたような気分になれます。
そして、きっとこの一冊で毎日のチラシを見るのが面白くて仕方なくなる



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堂々たる日本人―知られざる岩倉使節団/泉 三郎
条約は結びそこない、金とられ、世間にたいし、なんといわくら

上記は岩倉具視使節団の欧米訪問の成果を皮肉って読まれた狂歌です。
確かに条約改正の予備交渉のはずが勇み足で本交渉へ持ち込んで失敗させたり、旅路の途中で詐欺まがいに金を取られたり…、成果という面では余り芳しくありませんでした。
そして一方、彼らが国外を回っている間に残された政府は学制の制定、改暦、郵便などの大きな改革を次々に行ったので、使節団として出かけていた日本のトップリーダーたちはいなくてもよかったのではないか、むしろ彼らがいないからこそスムーズに物事が進んだのではないか?…と、イマイチ岩倉使節団の評価は上がらないままです。

しかし泉 三郎さんは言います。
大きすぎるものは近くにいると、まるで森を入り口から見るとその全貌がわからないように、良く見えないのではないか…と。
だからこそ、彼らの旅から130年以上が経って、もう一度彼らの旅、そしてその成果を見直してみようではないかという作品です。

冒頭の辺りで、バブル崩壊後の日本の状況を、時代の大きな変革期を迎えていた明治維新直後の日本の状況となぞらえて、彼らの旅が現状打破の何らかのヒントになるはずだ…といった旨の記述はあるものの、よくある『無理やり過去の状況と今の状況を関連させて語る』ような事はなく、純粋に岩倉具視率いる使節団の旅路、そして戻ってからの政治への取り組み方などを追っているもので、特に前半は彼らの紀行のように面白く読めます。

教科書ではせいぜい数十ページで終わってしまう部分ですが、この一冊を通して読むと、何故盟友だった西郷隆盛と大久保が対立してしまったのか、そして教科書では余り知る事のできない現在にも影響を及ぼした岩倉使節団が見て学んできた事がどのように政治に反映されたのかがよく判ります。

彼らは訪問した多くの国で歓迎され、高い評価を受けています。堂々たる日本人―。国の変革期という危機感を持ったトップリーダーたちの旅は、現在の日本人が失いかけている『元気』の溢れるものでした。

ネタバレ等は続き以降で。
続きを読む…


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地球の未来はショッキング!/高榎 堯
大事なのは私たち一人一人が平和に向かって、小さくても何かが出来るということなのです

地球の未来における問題の数々をピックアップ、項目ごとに簡単に解説したものです。

主に戦争、核問題、発展途上国の人口問題、そして環境問題。
中高生くらいの難易度で、一つ一つが判りやすく噛み砕いた表現になっているので非常に理解し易いのが特徴です。

仕事で知り合った方に、NHK教育が好きだと語る管理職の方が居ます。
休みで時間があれば理科の実験や社会科の教育番組を見る事もあるそうで、彼は『判り易いから、面白い』と言います。
単純な返答かもしれませんが、僕はこの一言に感銘を受けました。

判れば、面白くなる
判れば、興味が持てる

社会人になると、色々と知っておかないと恥をかいてしまう…そんな危機感から何かのテキストを手に取る機会は少なくありません。
でもどこかで見栄を張ったり、自分はオトナだから…と、無意味に判りやすさを最優先にする事を忘れています。
仕事上に必須となる知識でなければ、判りやすさを最優先にしてもいいのに。

だからこそ、この岩波ジュニア新書から出た『地球の未来はショッキング!』という一冊は、社会人に手にとってみてもらいたいな、と思います。
知識のつめこみではなく、理解することで問題を頭に入れる事ができます。この本で紹介されている項目のどれを読んでも難しいな…と思うことはないでしょう。
それは当然、判らない子供向けに作った一冊だから。

でも判らないから読むなら、これを大人が読んでいけない理由は無い。
新聞の紙面を賑やかし、地球の未来を脅かす数々の問題について判りやすく解説してある一冊なのだから。




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奇想天外殺人事件/横田順彌
で、俺は毎日、退屈しのぎに、テレビばかり見ている

ハチャハチャSFで知られる横田順彌さんが世に放ったハチャハチャな探偵…それもただの探偵じゃない!ジェームズ・ボンドと、早乙女主水之介の子孫である私立探偵なのだ。
その名を早乙女ボンド之介という。

……噴いた。

普通のニュースのように見えてどこかおかしいニュースから始まり、いつもどおり警視庁捜査課一課の真暮警部が持ってきた事件を解決する。
しかしその事件も、普通の殺人事件のように見えて結論はぶっ飛んでいる。

横田順彌という名前が持つ意味を知っていたなら、殺人事件というタイトルなら何でもいいやという軽率さがなければ…こんな奇妙な世界を知らなくて良かったのに!
読めば読むほど面白くなりますよ、これ。
ロバート・L・フィッシュのシュロック・ホームズシリーズを読んだ時の後味のように、ちょっと引っかかる部分が残っていれば、読み返してきっと面白くなる。

真面目すぎると、きっとダメ。
ここには科学的操作も、探偵の勘も、地道な調査も、そして涙さえもない。あるのは、どうにか読者を噴かせてやろうと構えているヨコジュンの罠のみ。

頭をきちんとハチャハチャ対応用の柔らかい状態にして、その上で開きましょう。唇が割れ気味の方はリップクリーム携帯で。

貴方の知らない推理小説が、ここにある。


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フィルムは生きている/手塚治虫
このものがたりをマンガ映画にくるしみたたかいつづけている多くの若い人たちに贈る

マンガ映画を作ろうと田舎から出てきた一人の少年―宮本武蔵。
ふるさとで乗っていた愛馬、アオの映画が作りたいと願う少年だったが、彼のイラストを見たベテラン監督『断末魔』は、少年に告げた。
『きみの絵は動きが死んどる!!フィルムは生きておるんじゃ!』

同じくマンガ映画を志す少年、佐々木小次郎、そしてヤクザの親分の娘、お通といった仲間との出会いから、宮本武蔵の成長を描く一作。

漫画家としての成功を収めるものの、武蔵のマンガ映画へのこだわりは捨てられない。
そして、彼にはタイムリミットが近づいていた。
お通をそそのかしている―そう思われた武蔵は、家を原稿や機材ごと焼き払われてしまい、その際に目に重大なダメージを負ってしまい、もういつまで目が見えるか判らない状態だった。

全てを諦めかけたとき、『断末魔』は、自らも死を覚悟しながら次なる世代の武蔵に一冊の本を贈った。
それは耳が聞こえなくなりながらも名作を残したベートーベンの物語だった。武蔵は順調だったマンガの仕事を振り切り、残された時間を映画制作に注ぐ事を決めたのだった。

このマンガは冒頭の一文にもあるように、手塚先生からのメッセージです。
何が起こっても諦めない事―。
そして、自分の夢に忠実である事。

先人として登場する『断末魔』監督は、作中で武蔵の絵について『死んでいる』という表現を使い続け、そして武蔵に問います。
『まよいがあるな?』

この作品中に、死んでいたフィルムが生命を宿すようになる過程は描かれていません。ただ、武蔵と言う一人の少年のアニメ映画というものに対する姿勢が変化していっただけです。
これこそが手塚治虫先生からのメッセージなのではないでしょうか。
気持ちを曲げずに頑張れば、夢はつかめる…。

そう、若き頃の手塚治虫先生がそうだったように。



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間違いだらけのクルマ選び最終版/徳大寺有恒⑬ハイブリッドカーの台頭
徳大寺有恒さんが人生の仕事として続けてきた人気車評シリーズの『間違いだらけのクルマ選び』。
30年の歴史に幕を閉じる、シリーズ最終版は総集編でした。
第13章はハイブリッドカーの台頭。

従来、保守的といわれたトヨタが蓄積した資金と技術で一気に勝負に出て成功を収めたハイブリッドカー。それまでトヨタを笑っていたと言う御大も、これは『こいつをすごいと言わなかったら、何をすごいと言うのか』と褒めちぎる。

しかし一方で欧州で広まりつつあるディーゼルによるCO2の削減という技術など、『現実的な解答』である燃費戦争は、ハイブリッドカーにより終結しないだろうとの予測を口にする。

まだこの戦争は始まったばかりなのだから。

燃費戦争に参戦した車両とネタバレ等は続き以降で。
続きを読む…


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ドラゴンクエストⅣ モンスター物語
ドラゴンクエスト4のスピンオフ物語、モンスターにスポットを当てた『モンスター物語』。
ドラゴンクエスト4に登場した個性豊かなモンスターたちの生い立ち、その恐ろしい背景、そして時にはファニーな裏話まで多彩に紹介しています。

普段は倒すべきモンスターたち。
不思議なものでこの物語を読み終えたとき、彼らがなんとも愛しく感じるのです。

紹介されているモンスターたちは以下。

マネマネ
モシャスを使う…ただそれだけの個性のモンスター。
エピソードによると、比較的最近生まれたモンスターだったようで、最初は城内で混乱を来たしているほどでした。
彼らの持つ物真似の能力を『顔面殺虫剤』とまで評された姫様への対策として用いる…!?軽く笑えるエピソードです。

悪魔の巣
黒っぽい蓑虫みたいな奴。
悪魔の巣の蓑の中味を追いかけた賢者の物語です。
しかし剥いでみても出てくるのは留守番のモンスターばかり。ようやく突き止めたその正体はビックリ、これってもしかしてパルプンテのアレ、ですか?

ドラゴンライダー
ある戦士が訪れた村では、最近出没する魔物を倒せば高額な報酬が得られると言う高札が出ていた。
戦士は首尾よくそのモンスターを倒すのだが、その時に気づくのだった。ドラゴンライダーの仮面の奥に潜んだ血塗られた使命は残酷。
これ読んだら絶対次からドラゴンライダーを倒せなくなる

いたずらモグラ
あの、スコップ持ったモグラです。手で掘れば良いのに…。
彼らがどこへでも穴を掘れる権利…それはなんと魔族の王から与えられた物だった!その経緯を紹介する微笑ましいエピソード。
ちなみにいたずらモグラは魔王に会うのに床を掘って登場、挙句に魔王を落とし穴に落とし、骨折させるという武勇伝を披露しています。

大ニワトリ
ドットの絵で見ても実に美味しそうな丸々肥ったニワトリ。
帰ったばかりの大ニワトリを飼い始めた少年と成長した大ニワトリの心温まるエピソードです。
大ニワトリが守った少年は、やがて立派な戦士へと成長しました。
少年の那名は、勇者として名高い『リバスト・ラル・クルトス』。
天空の鎧を纏っていたあの幽霊です。

裏切り小僧
信じる心を守っていたモンスター。
彼らはそもそも人間で、信じる心を奪い合って同士討ちに倒れた三人の人間。その怨念からモンスターとして蘇った彼らは、人間の同様の感情を餌とするモンスターでした。
そして、そんな彼らの次なる標的となるのは『ルロイ』と、『ホフマン』

夜の帝王
完全にネタとしか思えないような蝙蝠のようなモアイのような生き物。
ここで彼が夜の帝王と呼ばれるようになった理由と、かの有名な『ピンクのレオタード』を持っている理由が明らかになります。
ちなみにアクセス解析でも、DQ関係で最も多いキーワードが『夜の帝王』です。
…なんでっ!?

ミステリドール
埴輪。
このモンスターが作られるようになったきっかけを紹介。
そもそもの用途は貯金箱でした。
ちなみに魔族の世界にも『賠償金』という概念がある事が判明しました。

大魔道
終盤で出てくるボスキャラかと見紛うほどのインパクトのある魔法使い。そもそもはデスピサロが呼び寄せたモンスターで、素性は不明。
異世界では魔族の王だったのであろうが、デスピサロに静寂の玉で魔法を封じられて、服従を命じられて以降、自分の事について何も語ろうとしなかったそうです。

キングスライム
キングスライム、実は異世界のスライムでした。
大きいから強かろうと、試しに一匹だけ引き寄せた物の、何分性格が優しすぎて戦おうとしない。その経緯から、モンスターに襲われて七つに分解されてしまったのが、あの合体する経緯。
ちなみにもう一匹は別のスライムが、崩れないように押さえている状態で、元の世界に戻ることなくこちらの世界でスライムたちを守る立場になりました。
最近人間が凶暴になった』。
平和を愛する彼らは、そんな言葉を残して何処かへ行ってしまったのでした。
なので、第四章で初出の彼らが第五章の頃にはキングレオ城の近くには居なくなってしまったんですね。

巻末にはモンスターの分布地図がついているので、特殊なアイテムを探すさいなどには便利に使えますよ。



関連項目
小説ドラゴンクエストⅣ
序章『妖魔の皇子
一章『王宮の戦士たち
二章『おてんば姫の冒険
三章『武器屋トルネコ
四章『モンバーバラの姉妹
五章『導かれし者たち 第一部
  『導かれし者たち 第二部
スピンオフ
ドラゴンクエストⅣ モンスター物語


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ルパン獄中の余技/強盗紳士
アルセーヌ・ルパンは自分が気に入る間しか刑務所には居ない、それ以外は一分間だって待ちはしない

アルセーヌ・ルパンと言えば予告を突きつけ、その予告どおりに盗みを行う大胆不敵な犯行が代名詞。それをシリーズ最初に披露して見せたのは、なんと彼自身が刑務所に入っているとき、まさに『獄中のアルセーヌ・ルパン』がそれをやってのけたのです。

歴史深い古城を入手したナサン・カオルン男爵はその城内へ貴重な絵画や家具、彫刻などを持ち込んだ。しかしこのすばらしいコレクションは他者へ披露される事はなかった。

男爵は恐れていたからだ…これらのコレクションが他人に奪われてしまう事を。
そしてその為に城は日没と同時に閉ざされ、少しでも衝撃が加わればすぐに電鈴が鳴り響くようになっていたのだった。

そんな古城へ、ある日珍しく手紙が届いた。
住所は『パリ・ラ・サンテ刑務所』。そして差出人は『アルセーヌ・ルパン』。
ご丁寧にも盗む芸術品の目録を送り、盗みに行く日程さえも指定していたのである。
更には一部の品物については偽者だという理由で『所望いたさぬことにします』とご丁寧に鑑定まで行ってみせたのである。

男爵は慌てて地方検事局宛に助けを求めたが、ルパンが獄中で外部と連絡が取れない状況であること、そして筆跡判断で多少の類似はあるものの別人のものであるという結果が出たことから思うような保護は得られなかった。

それから三日が過ぎ、新聞を読んでいた男爵は希望の光明となる記事を発見した。ルパンを捕まえたガニマール主任警部が休暇で近所に滞在していると言うのだ。
男爵は早速ガニマールの元を訪れ、高額な報酬を提示し、それでも『どぶへ捨てるも同じ』と渋る彼に、世間には内密である事を条件に警備を依頼した。
そして彼が信頼できる友人二人を呼び寄せ、当日の警備に当たる事となった。

何事もなく夜明けを迎え、彼らが警備二人を配置したフロアに入ったとき、既にルパンは予告どおりの犯行に及んでいたのだった。

最後まで読めば、読者もルパンのニヤリと微笑む顔が浮かぶ、そんな意外なトリックでした。
第一作目では一人称の主人公が犯人…では、二作目は!?

お孫さんも得意なトリックのネタバレ等は続き以降で。
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交響組曲「ドラゴンクエストIV」導かれし者たち+オリジナル・ゲームミュージック/指揮:すぎやまこういち 演奏:NHK交響楽団
読書のBGMは人の好みそれぞれ…ですが、先日までドラゴンクエスト4のレビューをしていて、これを読むならやっぱりドラゴンクエストでしょう!という事でお勧めするのが『交響組曲「ドラゴンクエストIV」導かれし者たち+オリジナル・ゲームミュージック』。

これはNHK交響楽団を率いて演奏されたドラゴンクエストの音楽、PS版でリメイクされたゲーム内で流れた音楽を二枚組みのCDにしたものです。
NHK交響楽団の演奏はFC版のドラゴンクエストⅣで出ていた頃のサントラに収録された音源をリマスターして音質を向上させたもので、他の楽団を率いた音源より、原作に近い雰囲気を保った演奏をしているので抵抗なく聴くことが出来ると思います。
オリジナル・ゲームミュージックは残念ながら(?)PSでリメイクされた際の音源なので、オーケストラの厚みを少しなくしてスマートになったような雰囲気で、こちらではPSの際に加えられた新曲5曲が新たに収録されています。
昔のゲームのサントラで、ゲーム内の音そのまま…というと、ピコピコ音だったものですが、今はもうオーケストラの方じゃなくても充分に楽しめる。
これでじっくり気分に浸りながら読書を進めてみてはいかがでしょうか。お勧めは人気曲のジプシーダンス。第四章の、あの音楽です。



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ルパン三世カルト2001/ルパン三世特捜班
大人気シリーズ、ルパン三世。
ルパンの孫を自称するルパン三世が織り成す本家に勝るとも劣らない華麗な怪等ぶりに心を奪われた人も多いはずで、未だにアニメシリーズの作成が続く、日本においては本家を上回るほどの人気を誇っており、本家を知らずともお孫さんの方を良く知っている!という方も少なくないはず。

ただしルパン三世の歴史は長く、その誕生はマンガの連載が始まる1967年にまで遡り、アニメ化でさえ1971年なので、その歴史を辿るにはかなりの時間を要します。

そこで登場したのが『ルパン三世カルト2001』。
タイトルどおり、ルパン三世のカルト辞典です。
主要キャラクターのプロフィールや、恋人、原作やアニメで関わった人物、種類から車、使っている銃の種類、そして『誰、これ?』と言いたくなるようなチョイ役まで余すところなく一冊に凝縮しています。
キーワード50音順はまさにカルトの境地です。
ラストにキャラクターの人気投票が掲載されていますが、ルパン三世は二位。一位は…!!内緒

基本は原作なりアニメなりを見て楽しみながら覚えるところですが、サラッと予習をしたいという人には、必須の一冊。
原作第一弾から最新テレビシリーズの概要、ヒロインまでイラスト付きですが、イラストの変遷に驚くばかり。特に漫画原作とのイラストの違いはビックリさせられること請け合い。

ネタバレ等は続き以降で。
続きを読む…


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ドラゴンクエストⅣ4天空夢幻・第五章『導かれし者たち 第二部』
ドラゴンクエストⅣの小説化、三巻に引き続き第四巻で第五章が完結します。
第一部で導かれし者達が集い、そして…最後の一人、ライアンに追いつくべくジプシーの姉妹の因縁の場でもあるキングレオ城へとやってくるのだった。

霧と闇に包まれてよりいっそう怪しげな雰囲気に包まれた城―。
どうにか城へ辿り着こうとしていた勇者達の下へ表れたのは、一人の吟遊詩人だった。
これが原作でもチラッと登場する人間になったホイミン
原作ではライアンへの伝言を残すだけの役割でしたが、ここでは魔法の霧を払って城へと入るのを手助けします。

ちなみにここで久美沙織さんのオリジナル設定ですが、ホイミンの人間になった理由が語られます。
一章での負傷で死したホイミンを生き返らせたのは『ある尊い方』。
そしてホイミンへ不老不死の人間の若者の体と、勇者達の伝説を歌い継ぐという使命を与えたと言うもので、第一章でライアンがホイミンに確約した『きっとこの世で一番の吟遊詩人になる』事が適ったのでした。

そして出会う導かれし者達。
彼らは進化の秘法を狙う、闇の帝王デスピサロの野望へ立ち向かっていくのだった。

ネタバレ等は続き以降で。
続きを読む…


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指文字あそび/菊池 清
耳が不自由な方がコミュニケーションに用いる方法と言えば手話、それが出来ない相手には筆談…というイメージがありましたが、最近になってそれ以外にも幾つものコミュニケーション手段がある事を知りました。
その一つが指文字。
日本で用いられているのは大曽根源助さんという聾唖学校の教員を勤めている方が考案した指文字で、手話が出来る人同士でも、手話になっていない単語などを表現する為に用いられているそうです。
手話に比べると難易度は低め。覚えるべき数も限られるのでこれだったら…という気がして手に取りました。

今回紹介する菊池 清さんによる指文字の教本は、基礎レベルの指文字を教えてくれます。
特徴として、あ~んまでを、それぞれ動物のイラストに溶け込ませています。例えば、『い』は左手の小指を立てるポーズを、イヌの尻尾に見立てて、『え』の軽く握ったこぶしはエリマキトカゲの顔…といった具合で、非常に無理がある説明ながらも、イラストと手の握りの詳細の二種類のイラストで解説しているので、判り易いです。

難易度からすると、これは子供向けの教材に適しています。
指文字を覚え、動物の名前を覚え、そして手話と言うものへの興味を喚起する…。頻度から言えば、余り機会に恵まれないかもしれない。
でもこの知識は確実にこれからの人生を広げてくれる知識です。

さぁ、恥ずかしがらずに指で動物を作ってみよう!

ちなみに『を』と『ん』は、こども『を』おんぶでラッコ、ペ『ン』ギンといった無理のない形で処理されています。



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実績こそ財産 何か必ずやる人/染谷和巳
人の上に立つ人の心構えを説いた一冊です。
この本の前身となった本は『会社のため 自分の為に幹部は何が出来るか』という本で、その改訂版として出版された本で、旧タイトルの方が内容を察し易いのではないでしょうか。

染谷和巳さんは非常に辛口でその答えを模索する。
昔の農村の村長さんや助役さんなら、人徳だけで村を治めることが出来たかもしれない』。しかし会社の幹部はそれ(人徳)だけでは勤まらないどころか、それが致命傷になってしまうことさえある。
まず前書きでは部下を『戦闘集団』とし、その長たる上司、幹部に会社が期待する物を大きく三つに分けています。
①面倒、困難から逃げない。
②常に新しい事に挑戦、かつ“戦果”をあげる。
③部下の意欲を喚起して、攻撃的集団に育て上げよ!

戦闘集団だの、戦果だの攻撃的集団だの…。
一体何の本ですか、これは!と思うことなかれ。表現は過激な部分もありつつ、部下に対する態度のあり方や、上司としての自らの覚悟や心構えを真正面から考えた一冊です。

染谷和巳さん曰く『成功行動訓』、合計34。
著名人から匿名の方まで、実体験も紹介しながらの幹部のあり方です。

ネタバレ等は続き以降で。
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間違いだらけのクルマ選び最終版/徳大寺有恒⑫高級車の顛末
徳大寺有恒さんが人生の仕事として続けてきた人気車評シリーズの『間違いだらけのクルマ選び』。
30年の歴史に幕を閉じる、シリーズ最終版は総集編でした。

第12章は『高級車の顛末』。
日本独自の5ナンバー枠にとらわれていた時代から、日本専売車が姿を消し、海外で戦うための商品力をつけたグローバル志向の高級車へと変わっていく、その変遷を辿ります。
5ナンバーの枠にこだわって作られていた時代の高級車に対する御大の評価は駄グルマ。枠にとらわれずに作られた海外の高級車と比べると、『勝てるワケがなかった』との評価でした。
その御大がようやく日本に登場した本物の高級車と評したのが、当時は海外専売ブランドだったレクサスから登場したセルシオでした。

余り縁のない各車種とネタバレ等は続き以降で。
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シャーロック・ホームズ ベーカー街の幽霊
ワトソンの未発表事件の記録が見つかった…よくある設定のパスティーシュ集ですが、この『ベイカー街の幽霊』の特徴なるのは、物語のキーになるのが幽霊である事です。

ワトソン曰く、ホームズが留守で邪魔されないときを狙ってこっそり記録する事にしたというないようです。

著者のコナン・ドイルは自らの不幸な経験もあり霊と言うものの存在に対して信心深いところがある人物でしたが、ホームズ自身はそうしたものを信じない…そんな設定だったホームズの元へやってくる説明しきれない事件たち
ホームズはそれを現実的な解釈の元に解決に導いたり、時には曖昧なままに終わったり…。
ホームズが決して立ち入ろうとしなかった"if"の部分に踏み入って作られたパスティーシュ集。
各作家がホームズのキャラクターの元に、不可思議な事件へ挑みます。

ちなみに訳者の日暮雅通さんが丁寧に解説に記している割合は、現実的解決が五件、少し曖昧な部分も残りつつ現実的解決は三作、完全に超自然的なものは二作です。

タイトルと参加作家は続き以降で。
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GIMPですぐデキる!フォトレタッチスーパーテクニック2007/WINDOWS100%責任編集
オープンソースで日々開発が続けられるフリー最強のフォトレタッチソフト、GIMP。
その機能はかのフォトショにも匹敵する!?とまで言われている程…という事で、前回『実践スタートガイド フリーグラッフィクスツール GIMP』という本を購入して実際に使い方を勉強してみました。

その機能の高さは確かに市販ソフトでも向かうところ敵なしの勢い。
…という事で、もう少し限界性能に迫ってみようと思いWINDOWS100%が責任編集で作った各種写真の加工技術の本をもう一冊購入してみたのが今回の一冊です。
前回の『実践スタートガイド フリーグラッフィクスツール GIMP』もかなりのパフォーマンスでしたが、今回の『GIMPですぐデキる!フォトレタッチスーパーテクニック2007』は更に高い技術での加工を紹介しており、これを最初に知っていたらフォトショは買わなかったと思います。

この本では基本的な操作も紹介されている物の、やはり少し上級向けになっています。
但し操作手順は途中経過の写真とあわせて逐一説明されており、CD-Rに附属している素材をそのまま使えば、とりあえず再現出来るようになっています。その後は練習あるのみっ。

さて、前回紹介した本は写真がなんだかエロいという不思議な特徴を持っていましたが、この本でも写真素材のメインは女の子。
元がWINDOWS100%内で紹介したものということで、有名な方が沢山出ています。

ネタバレと、ちょっと楽しみな(?)モデルさんは続き以降で。
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ポケット六法/有斐閣
法律を勉強している人なら必ず一度は『どこがポケットやねん!』と突っ込んだ事があるであろう『ポケット六法』。
ポケットに入れれば衣類に重大なダメージを引き起こす事が容易に想像される逞しいサイズに詰め込まれた各種法律に胸をときめかしたのはいつの事だっただろうか。

有斐閣のポケット六法が学校の指定だったので、その後も毎年購入し続けています。
サイズ的に(無理をすれば。←ここ大事)ポケットに入りそうなサイズの六法では不足な部分が出る事があり、かといって巨大な(本屋が近所にあっても決して徒歩で買いに行ってはならない!ましてや買い物の途中などもってのほかだ!)サイズだと、日頃の使いまわしも良くないし、買い換えるたびの費用がかさむ。
その意味では最もバランスが取れたポケット六法だと思います。
勉強から実用まで、一通りこなしてくれて、そこそこ小型サイズ。
文字のサイズも詠みにくくない範囲内に収まっています。

やはり基本は学習向けの内容で、法令を公法(憲法など。大日本帝国憲法もあるでよ。)、民事法(そのまんま民法など)、刑事法(法学部を志す学生は何故か刑法を花形と思い込む。僕もそうだった)、社会法(労働関連の法律など。労基法などで労働者、使用者と明記されているときは社会の厳しさを知ったような気がしたなぁ)、産業法(独禁法など。昨今話題の著作権法もここの分類)、条例(国連憲章など。有名な物が多いので読み物として楽しめる)の六つに分けているので、索引とあわせて法令を探せる他、条文が複数項にわたる場合には数字の記号(①②…)をつけて明快にされている他、総合事項索引では法律のキーワードからの検索も可能なので、この六法をそのまま参考書のように使い易くなっています。

扱い易いと行っても1500ページ近い内容。
法律の勉強をしたことがある人は京極夏彦さんのページ数に動じないのが特徴である。



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いまだから求められる仏教早わかりエッセンス事典/現代仏教を考える会
いまだから…。
冒頭で『人生の“答”は仏教にある』としたこの一冊、仏教に関する知識を補強してくれる内容になっています。

日本式仏教は独特である
 インドでの誕生~中国への伝来~日本への伝来、日本での変革。
 そもそもの仏教とはどんなものだったのか、そして日本へ伝わっていく過程でどのように変化してきたのか?という事を考える物です。
すべては「釈迦」からはじまった
 仏教の始祖である釈迦こと仏陀。彼の教えであることから『仏(陀の)教(え)』となりました。彼の人生を追います。
各"宗派"ごとに特色がある
 宗派とは仏陀になる為の方法論の違いから出来たもの。
 法相宗、華厳宗、律宗、天台宗、真言宗、融通念仏宗、浄土宗、浄土真宗、時宗、臨済宗、曹洞宗、日蓮宗、黄檗宗の宗派の考え方と、代表的な僧侶を紹介しています。
 ちなみにうちは浄土真宗大谷派です。
 肉食妻帯の禁を破った親鸞さんが有名人です。
宗教では"霊"祟らない!
 仏教における死後の世界について。
 民族土着信仰との混交が見られるということで、確かに日本では仏教と神道が混ざっています。地獄の種類等も紹介されています。
 ちなみに霊の存在は仏教的には無いとする考えが強いようです。
『般若心経』にこそ真髄がある
 仏教の教えを262文字に集約させた般若心経。『空の思想』…この内容に迫ります。
 ところでところどころで出てくる『舎利子』という言葉。これ、利子を捨ててしまおう!などという銀行的な意味ではないだろうなというくらいは予想がつくものの、実は人名。
 舎利子とは釈迦の弟子であるシャーリプトラのことだそうです。
密教は壮大な宇宙観だ
 苦行を伴う密教。その登場の経緯を追う内容です。
 宇宙の話題は特に出てきません。
「お葬式」臨終から遺言までオールガイド
 危篤~葬儀後までの流れを追うガイド。仏式の葬式の出し方です。
 葬儀後のお返しや手続きなどの説明がついていて便利です。
「法事」についての全智識
 法事の準備から営み方までの手順です。
 ちなみに基本は「心をこめて」。宗教の本だから当然だけども、ここまでの流れでこの一文を読むとちょっとイラッとする。
「お墓」にも正しい建て方がある
 お墓選びのガイドです。
 霊園でよくある規制などについても解説。お墓も難しいです。
まちがいだらけの「仏壇」「仏具」
 最新の仏壇や仏具について辛口批評…ではなく、そのいわれや祀り方についてです。
 御大の威光は思わぬ本にまで波及していたという事実にただただ驚くばかりです。
ほとけさまと民間信仰
 代表的なところでは七福神など、身近にある仏像…ほとけ様の役割を調べます。なんでつっ立っててるんだろう…?そんな疑問を抱いたら、必読。
キリスト教・神道とはこう違う
 キリスト教、神道との違いを解説。
 それぞれに考え方なども違います。元日にイベントがあるのが神道、年末にイベントがあるのがキリスト教、いきなりイベントが起きるのが仏教…というだけではないのです。
心の平安を約束する"坐禅"入門
 約束してくれました。坐禅についてです。
 肝心なのは『ただただ坐ることのみが大切である』そうですが、これは体と同時に心が坐る事も意味します。
 坐り方から服装、坐る場所まで徹底指導。そして心の平安が訪れます。

日本は仏教の国です。
確かに神道もあるし、結婚式やクリスマスなどのキリスト教にも影響を受けていて、まさに『ヤオロズの神々』を受け入れてきた、宗教に対して柔軟な土壌ではあるものの、葬儀や先祖の祭り方など『死』というジャンルに対しては今でも仏教の儀式が根強く残っています。

しかし一方で僕たちの世代に、『仏教とは』という意識は無いはずです。
ただ伝統的にそうだから、オジイチャンの時にそうしたから、近所の人もそうしてるから…。その程度の意識で惰性になっているのも事実でしょう。
僕もそれを否定できません。

でもそれは形式化。
何の意味を込めて、どんな思いを込めて何をするのか。
仏教に触れるのは死の場面だけではないけれど、弔う気持ちを形式的に行っていくのはどうなんだろう。

そんな時にこんな一冊を手にとって見てはどうでしょうか。


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土佐日記 附 現代語訳/著・紀貫之 現代語訳・三谷榮一
紀貫之さんが自身が実際に土佐の国司としての任務を終えて京へと帰るまでの紀行を日記に記したのが『土佐日記』です。
旅の行程や、行く先々の旅情の中で詠まれた詩歌合計57首が収録されています。
この本は原作と現代語訳の二本立てになっており、左右を読み比べながら読み進めていくことで古文の読み方の勉強にもなります。僕自身も試験対策としてこの土佐日記の現代語訳を購入しました。

以下、三谷榮一さんの現代語訳を中心に解説します。

まず面白い試みとして、この作品は女性が主人公として描かれています。
男の人が書くと聞いている日記と言うものを、女の私も試みに書いてみようと思って』とし、男の間で流行っている日記を私もやってみるわ♪という女性が主人公になっています。
そして主人公が女性なので、当時の男性が漢文で日記をつけていたのに対して紀貫子(仮)は原文で『男をもすなる日記といふものを、女もしてみむとて、するなり』と平仮名を用いています。
ちなみに門出の部分で触れられている『ある人が、四、五年になる地方勤務を終わって、お決まりの事務引継などもすっかりすませ』となっているのが紀貫之自身を投影させている部分です。

この作品を書いた紀貫之自身は本来はネカマ男性なので土佐日記はノンフィクションとは言い切れない部分がありますが、この土佐日記は日記を本として発表するものの先駆であり、菅原孝標女紫式部が残したような女性の日記モノにも大きな影響を残しました。

内容は紀貫之が女性を装って書いているという事以外は現代まで続く紀行文そのものです。
同じ旅路で記した日記としては、猿岩石のヒッチハイクの旅の日記を思い出すような部分もあり、大湊で風で出向できずにいる頃にはいい加減苛々してきたのか、『六日。昨日の通りです』との記述も。
要するになんもねーよ、と。
また旅先で贈られた『ゆくさきに立つ白波のこゑよりも おくれて泣かむわれやまさらむ』(これから行く先の白波の立てる音より、後に残されて泣く私の声のほうが大きく聞こえることでしょうといった意味の詩。)に対しては『大層大きな声なのでしょうね』との反応。

うわっ、冷めてるっ

半ギレ気味だった七日目以降は気を取り直してボチボチと日記を書いていると思ったのですが、長い滞在にやはりちょっとイライラが募っていたのでしょうか…。
詠まれた詩に、今で言うマジレスです。

さてこの大湊に限らず、当時の船旅はまだ危険を伴うものだったようで、出向できずに留まる場面は何度も出てきており、途中では日数を指折り数えるものだから『指まで痛めてしまいそうです』との弁。相当数えてます
日記書いてるんだから読み返せば良いんじゃないだろうか。と思うのは風流さが足りないのでしょうか…。

段々と都が近づいてくるにつれて、久し振りの故郷へのはやる気持ちが表現されていますが、目的地を間近にしながらも水嵩が足りずになかなか進めなかったようで、この辺りでじれったい思いを詠んだ詩が乱発されます。
様々な詩歌が出てきて中には有名なものも含まれるハイライトのようなシーンですが、このシーンを読んでいると当時の人と詩というものの関係の深さを知るような気がします。
多分現在の気の利いたジョークなどと同じようなものだったのでしょう。

この作品中には土佐で亡くした子への思いを詠う部分が良く出ますが、土佐日記の最後でも、『生まれしもかへらむわが宿に小松のあるを見るが悲しさ』と詠い、一緒に帰ることの出来なかったわが子への慕情を募らせていました。(この家で生まれたわが子が出先で帰郷する事がかなわぬまま死んでしまったのに対し、自宅の松には小松が育っている様子を悲しむ詩歌)

少し切ない、紀行文でした。



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日常ええかい話/原田宗典
原田宗典さんが英会話に引っ掛けて発表したコンセプトエッセイ、『日常ええかい話』。
アルファベットのA~Zの頭文字になる単語をテーマにしたエッセイを書くというもので、AのAirport(空港)での思い出に始まり、ZのZOO(動物園)で熊の糞に興奮した子供時代のエピソードまで、充実の内容ですが、英語の勉強には全くなりません

ところどころ単語選びに苦労した風もあり…というか、しょっぱなのBで、考えていた単語の頭文字が実はVだったり、英語じゃ無かったりと躓きまくっています。
なんとなく最後のZOOのサブタイトル『興奮のルツボだズー』も疲れ果てて出てきた狂ったテンションのようで寂しさを誘います。

読み終えて単語と言う制約の中で、日常起こるどんな事でも表現の仕方一つで微笑ましく、誰しも経験していることでさえ、コミカルに感じるものだなぁと思いました。
人生を退屈だと嘆く人がいる。
でも、自分の人生を無理に卑下したり脚色したりしようとしなければ、ほら誰にでもある当たり前の日常ってこんなに面白い

しかしこうしてみていると、テーマは違うのに、お尻周りの話題が妙に多いような気がする。

ウンチョスは原田宗典ファンの共通語です。
…と思ったら、googleで12,900件もヒットしました。意外と有名な表現なのだろうか。ちなみに原田少年が名付けた野糞の英訳は『フィールド・ウンチョス』。なんだか壮大である。

解説は詩人の俵 万智さん。
俵家ではハラダさんブームたる現象が起きていたようで、普段は原田さん自身が人と会うのに緊張するエピソードばかりを読んでいますが、この解説では他の誰かが原田宗典さんと会う事に緊張すると言ういつもと逆の表現を見る事が出来ます。




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ドラゴンクエストⅣ3双華流浪・第五章『導かれし者たち 第一部』
ドラゴンクエストⅣの小説化、第五章は『導かれし者たち』。
本のサイズの都合上、第三巻が第一部で、第四巻へ続きます。

ドラゴンクエストⅣは勇者が最後まで出てこないのが印象的で、それまでのドラゴンクエストシリーズはもちろん、多くのRPGにとっても最初に出てくるキャラが主人公であると言うイメージが強く、プレイした人の多くは『ヒゲのオヤジやんっ』と嘆いたようです。

久美沙織さんの設定では勇者の性別が男、名前はユーリルです。

森の中にある村に住む少年、ユーリル。
森に抱かれて暮らした半生を映し出したかのような鮮やかな緑色を持つ頭髪を持っていた。
平穏な暮らし…しかし、彼は成長するに伴って違和感を感じていた。
決して森の外へ出ることが許されないこと、武術や魔法を教え込まれること、『悪に負けず、正しい道を歩め』…繰り返される意味深な言動。
彼はこの日、その真意を知る事になるのだった。

ちなみに勇者への英才教育は派手に行われていたようで、後ろからそっと近づいたシンシアはこれが武術を教えていた人なら『背中に痣ができているところよ』との事。油断していると容赦なく不意打ちです。
また魔法の先生に至っては『水汲みの帰り道に待ち伏せして、いきなりライデインとかいう、おっかない呪文、かけてくるんだもん』。
…労働の最中でも容赦なく行われる修行の数々。こりゃ、誰でも疑問に思うわな。

突然ユーリルを狙って村を襲った魔物たち。
シンシアはモシャスで彼の姿になり、彼自身は倉庫の中に隠れされた。
突然目の前に突きつけられた多くの事実。
彼が…勇者であり、狙われていること。
そして親が自分の実の親ではないこと。

彼は強く願った。
『きのうまでの平和な村を返してくれる呪文がひとつあれば!』

デスピサロ。
村を壊滅させた張本人の名前を脳裏に焼きつけ、若き勇者は旅立っていった。

ネタバレ等は続き以降で。
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細密 夢占い事典~夢の国から不思議のメッセージ~/秋月さやか
夢に見た事象から占いをする夢占いの本です。

この本では数多くの事象を挙げ、更にその事象を事細かに分類することで夢占いの精度を上げています。
例えば、『恋人』が夢に出てきた場合。
□ 付き合っていない人と恋人のように仲睦まじくしている
→恋愛に対する憧れの強まりの象徴だそうです。
 え、欲求不満ですか?
□ 現実の恋人と親密にする。
→現実にはしっくりいってないことの暗示だそうです。
 …夢で楽しいデートを思い出したりしない方が良いんですね。
□ 恋人との喧嘩
→よいしらせだったり、喧嘩の内容を吟味して今後の問題の防止につなげられるそうです。夢の中ではもめておいた方が良いのか…。
□ 恋の告白をする
 『計画は思うように運ばない
うぉっ。いい兆候じゃないのか…。
 逆に告白されるのはいい事だそうです。夢占いって難しいです。
□ 恋人と口をきかない
→別れが近いしるし
 ここではストレートにそのまま。いっそのこと恋人の夢なんて見ないほうが良いんだと悟りを開いてみた。
□ 恋人の兄弟姉妹を見る
→恋人の気持ちが離れている兆候だそうです。
 …なんか本人の気持ちも厄介な方向に離れてる気がするけど。

…と、このような具合に色々なシチュエーションを挙げて紹介されています。
他、冒頭では『夢とは?』のテーマに挑んだフロイトやユングの解釈、巻末にはさくいんも用意されているので探しやすくなっています。

ちなみに『』を調べてみると、財産の象徴だそうです。
但し人から本を貰う夢なら自分の現時点での知識不足を意味するそうです。



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宅建過去全重要問題2003年度版/DAI-X総研 宅建資格対策PJ
資格取得対策の参考書で有名なDAI-X総研から出ていた宅建過去全重要問題。
昭和の時代から最新まで、重要性の高い問題が選んで掲載されており、一つの問題に対して『問題のねらい&解説』として、その問題が出題された理由や、抑えておくべきポイント、そして回答の導き方が詳細に解説されているので、単なる過去問集よりは参考書としての色合いが強めの一冊です。
一問得ごとに解答、復習が出来るのでただの参考書による知識の蓄積~過去問への挑戦…の間で手に取るのに適した一冊です。
また(当時)最新の平成14年の過去問は全て網羅。
もちろん過去の問題についても最新(当時、平成15年)の法律に適うように修正されています。

今はこのシリーズはどうやら廃されて新しいシリーズに切り替わった模様ですが、このシリーズはなかなか使い勝手が良かったので残念です。
付属として過去10年間の出題頻度を表にして掲示しているものがあり、長期的な目で見ての出題頻度を知ることが出来ました。
この部分は今でも通用するのかどうかは微妙な部分がありますが、問題の部分についてはまだ大部分が現在の学習にも使え、使い勝手も良いと思います。

問題ごとにチェック欄が三つ用意されており、復習ごとに回答できたかどうかを記録できるので、自分の弱い部分が良く判ります。

ちなみに表紙に記されたコピーは『全受験生歓喜の一冊』。
うぉ、歓喜です。


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