本の虫、中毒日記

読書感想文、乱発中。

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Fujisaki

Author:Fujisaki

基本はシャーロッキアン。
でも雑食の本の虫。資格からマンガまでそこに文字がある限りっ。

紙魚、コナチャタテとはちょっと違う本の虫ですので、駆除はご容赦下さい。

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ドラゴンズ’ヘヴン1 ハイパーT&Tリプレイ/安田 均 グループSNE
シンプルなシステムが売りだったT&T。
そこへ少しシステムを追加することで、町中の冒険の要素など、ストーリーにボリュームを与えられるように補強したのが、T&Tの翻訳を手がけたゲーマー集団㈱グループSNEが出した『ハイパーT&T』でした。
T&Tの醍醐味であるシンプルな面白さを残しつつも、職業の追加やスキル制やいざという時に余分にサイコロを降れるハイパーポイントの導入などが行われています。

今回は、ソード・ワールドの際にも行われたリプレイによる作品の普及といった趣きの作品で、特に前半ではルールの説明を兼ねながら進行していきます。

キャラクターは主人公役(?)の人間の戦士スコット、魔法戦士のシルビア、ドワーフの武闘家ガス、エルフの僧侶エルキィ、人間の魔術師フェイ、フェアリーの怪盗パヴァと言ったメンバー。
亜人間を除いては、フェイの18歳を最年長とする若い一隊です。

各人、慣れているゲーマーなのか読んでいてリプレイというより小説に近いような雰囲気で楽しめました。
個々に『キャラクター』の重要性をわかっているのか、スコットは主人公、誰々が誰々に好意を抱いている、こういう関係だ、こういう性格だ…、きっちり作りこまれています。
またGMも結構強引に設定を作り上げていくのが印象的で、冒頭はバタバタした感じさえありましたが、読み進めていくに連れてそうした設定を決めておいた事の味が出てくる感じでした。
T&Tの戦闘システムも面白く、接近戦では全ての攻撃の点数比べで勝った方が勝っていた差だけ相手へダメージを送ることが出来、受ける側はそれを人数割りで受ける…というものでした。

平和な島に暮らす主人公達。
よその土地では少しモンスターがよく出没する…そんな噂は聞くものの、彼らにとってはまだ現実味が湧かないような話だった。
そんなある日、いつも交易に来る隊商がモンスターに襲われていたのを助ける。まだ若いながらも腕の立つ彼らに、隊商は帰りの護衛を依頼する。
それをきっかけに、彼らは世界を舞台とした冒険へと旅立つ事となる。
護衛の途中でオークに奪われた魔法の壷の行方を追っているうちに、彼らは謎の地図を目の当たりにする。
その先には一体何があるのだろうか?『テレポーター』は、彼らをどこに誘うのだろうか?恐れを知らない少年達は、全身で謎に包まれた未来への扉をこじあけていくのだった。

そして現実味を帯びてきた、平和な世界に起こり始めている『異変』。
彼らは知らず知らず、大きな運命の渦へと巻き込まれていくのだった。

ネタバレ等は続き以降で。
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名探偵、大競演!シリーズキャラクター総登場短編集4:犯人を捜す犯人/赤川次郎
赤川次郎さんが持つシリーズは多数。
この本の裏表紙によると、30年の作家人生で480冊以上の著作…だそうです。
定番の三毛猫ホームズなどは別として、どこから読み始めれば良いのか?という人も少なくないはず。
そういう方にお勧めなのが、シリーズ・キャラクター総登場短編集。短編集を集めたアンソロジーです。
『名探偵、大登場!』、『名探偵、大行進!』という先に出た短編集に続く、短編集最後となる第三作目で、こちらは先の二作に比べると、少しシチュエーションに癖のあるシリーズが取り上げられています。

短編四作目は『犯人を捜す犯人』。
MとN探偵局シリーズから、MとN探偵局という風変わりな探偵局が結成されたきっかけとなる出来事を記録した一作です。

あるギャングの親分の下へ中野哲郎からもう連絡はしない、縁は切った事にして欲しいという連絡が入った。
これは、つまりトラブルに巻き込まれ、組織に迷惑をかけないための処置だった。
哲郎はいつものように弟分のケンジを連れて車上荒らしをしていたのだが…その途中で見つけてしまったのである。ある女子高生の死体…そして、運の悪い事にダミーと思っていた防犯カメラに彼らの姿はばっちり撮影されていたのである。
一躍事件の容疑者となった彼は、もう一人の人物に連絡を入れる。
自分の恋人だった間近紀子…ある女子校に通う女子高生にも別れの連絡を入れ、出来事のあらすじと自らの無実を伝えて立ち去ったのだった。

おとなしく見てる紀子じゃないでしょ
友人の言葉どおり、紀子は哲郎の面倒を見ていたギャングの親分の下を尋ねるのだった。
その親分の名前は野田重人。
MとN、二人の頑固者の出会いだった。

奇妙な家庭環境が生み出した、狂った事件。
ギャングの組織と、女子高生のまっすぐな気持ちは、複雑に絡み合う事件の糸を少しずつ解いていくのだった。

実はこの作品も、主人公による推理等は無しです。
しかし二人の出会いという意味では、物語中で最も重要な作品でしょう。



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ファイアーエムブレムを一生楽しむ本
SFCで出たファイアーエムブレム・紋章の謎のガイドブックです。
決して攻略本ではない読み物としての一冊です。

一生楽しむ本とは言うものの、中身は物語を面白おかしく紹介するような部分や、名場面…曰くがあるもの同士の対決の際のキャラクターの感想(当然、創作)を綴ったり、描き方としては、丁度週刊誌…それもゴシップ雑誌のような書き方。
一度クリアしてから読むと、なるほど面白い。
ただ一生楽しめるかぁ?と思ってしまうのも、これまた事実。

ただ面白おかしく…の中にも、結構的を得ている部分も多く、例えばジェイガンは途中から成長が極端に遅くなってしまうのですが、それを『すっかり隠居生活』と記したり、同じくステータス成長率の低いアランを『病弱アラン』と評したり、表現の仕方一つで同じ事実を伝えてもニュアンスが変わるものだなぁと思うのでした。

後、楽しみ方という部分では戦いのシーンを、特定のメンバーで攻略するという提案が幾つか掲載されており、レフカンディの谷をSナイトとパラディンだけで攻略、またこだわりのキャラ挑戦日記では特定のキャラクターにスポットを当てた挑戦を紹介。
強さの割りに移動の弱さで使いにくい『ドーガ』での挑戦は中々興味深く、使い方に指針になるかもしれません。

『一生』はどうだかわかりませんが、『もう一回』は確実に興味を抱ける一冊です。



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Burrn臨時増刊 Mettalion Vol.16 GUNS N' ROSES Special!
2002年の8月はロックシーンにおいて非常に熱い夏となった。

まずHANOI ROCKSの復活。
ようやく動き出した歯車は、伝説を今の時代に蘇らせたのでした。
そして、それと時期を同じくして永い眠りから再び動き始めたロックバンドがありました。
HANOI ROCKSに大きな憧れを描き、ストリートから世界へ飛び出した世界最強のバンド…GUNS N'ROSES。
少しずつライブ活動を活発化し始めていた彼らが2002年8月、サマーフェスティバル『サマーソニック』への参戦を表明、なんと9年半ぶりに日本でのライブが決定したのでした。

このMetallionはその際の臨時増刊として出版。
GN'Rの沈黙の間のブランクを埋めるため、そして伝説としてしか彼らを知らない世代への予習として1987年と1988年のインタビューを復刻掲載、更に記者による彼らの活動の奇跡、脱退していったメンバーから語られる当時の生々しい出来事。
そしてGN'Rを含む各メンバーの当時の活動状況…世界的に大ヒットを飛ばしたVelvet Revolverの前身となるBUCKCHERRYのメンバーとのセッションまでを一挙掲載。
更に先述のHANOI ROCKSについても再生に際してのインタビューと、その歴史を振り返る記事を掲載。

2002年にロック界を揺るがした出来事が一冊に纏め上げられています。

ネタバレ等は続き以降で。
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やさしい物件法/半田正夫
シリーズとしては、『やさしい民法総則』の続編となる物件法の基礎的な入門書です。
半田正夫さんが掲げる執筆の基本方針は以下の通り。

□ 出来る限りわかりやすく、しかも平板な説明に終わらないよう配慮すること。
 ただただ説明して、無味乾燥で退屈な本にはしたくないとの考えから、まず法律の説明~条文を読むと穴のように見える部分の事例ごとの説明を判例を交えて行います。(例:登記なしには対抗しえない第三者→不動産賃借人は一七七条の「第三者」にがいとうするか)
 そしてここからもう一味。
 『問題点』として、この解釈に対する問題を掲げる。これは学説の対立であり、どういった解釈で学説が対立しているのか…を説明し、その後に『問題へのアプローチ』として問題を考える為のヒントが与えられ、個々の考え方を発展させていく材料が提示されています。

□ 読者のニーズに応える
半田正夫さんは大学での講義はもちろん、国家試験受験団体への講義の経験もあるそうで、そこから学生達が知りたいのに、従来の参考書では余り触れられずにいた事象がある事を知り、そのフォローを出来るだけするように勤めているそうです。
 この部分からなのか、半田正夫さんのこの著作の一連は『やさしい○○○』と題している割には、入門~上級者まで対応しています。
 また細かく条文や、法律によく出てきがちな外国の法律など、カタカナの単語も括弧をつけて簡易的な解説をしています。
 この手の本にありがちなこういった部分で引っかかってしまったが故に一冊の本を読むのに更に数冊の参考書のお世話に…という事態を回避してくれています。

□ 判例を中心とする。
 これは先に説明したとおり、色々な法律の解釈に対して、それに対応する判例の多くはセットで出てきます。これは国家試験の勉強の為に手に取る人のための配慮で、国家試験で出てくる法律の問題は判例に依拠するものが多いためです。
 法律を勉強する側としても、判例に重きを置いているのは筆者の考え方に左右されづらく、勉強の基礎を固めるのには非常に便利です。
 ただし版が新しいことをチェックしないと、判例とは言えど時代の流れで変わっていく事もあります。

巻末には索引もついているので、参考書としてはかなり便利です。
また分け方も細かい。
この続編は『やさしい担保物権法』になりますが、一冊ずつが余り太さが無いというのも、勉強するのには便利な面です。手に持った瞬間があまりに重いと、気持ちが落ち込んでしまうというのは、きっと僕だけに見られる現象ではないはずです!

物件法という法律は、専門的に深く追求しなくても、入口だけでも日常生活の中でもかなり役立つ場面の多い法律ですし、様々なトラブルの回避や解決の為に必要となる知識でもあります。
サッと目を通すだけでも、もしもの時の備えにはなります。



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ドラえもん[恋愛編]
ある人をひそかに好きになる。だれにも幼いころのなつかしい思い出があるでしょう。
「ドラえもん」に登場した純愛あふれるドラマ21編を収録しました。

…こんなフレーズをつけられた、ドラえもんの文庫版です。
『なつかしい思い出』と幼いころの純愛を表現しているのを見て、この文庫本はかつてのドラえもん世代―大人へ向けたものだと気づかされます。

ほろ苦く、微笑ましい。
破れたとしても、微笑ましい思い出に変わる…。

幼いころの恋愛は、確かに大人になってからのそれとは違う、不思議な側面があります。のび太やドラえもん、その登場人物の純愛は、やがて自分自身の思い出への旅へと誘うようです。

それぞれの物語、ネタバレ等は続き以降で。
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探偵を捜せ!-Catch me if you can-/パット・マガー
思い切り時間をかけて読みたい一冊、『探偵を捜せ!』。
この作品は推理小説のあり方を真逆に変えたものです。

主人公は夫の命が早く尽きれば良いと願う、元女優の卵だったマーゴット・ウェザビー。そしてその夫は、大金持ちだが病を患って『漁網荘』というホテルで余命をのんびりと過ごしていた。
傍目には、見るにも羨ましい夫婦―フィリップは結婚した時に妻の自慢をおおいした物だった。ハリウッド女優の卵だとさえ評したその妻は、まだ二十四歳の若く、そして誰もが魅了されるような美しい女性だった。
献身的に夫を看病する妻の姿は誰の目にも美しい風景に見えていた…しかし、番頭夫婦が故郷へ戻る為に、ホテルを空にした時…不意にフィリップは妻に別れを切り出した。
妻には周囲から見えるような気持ちは無く自分の遺産目当てである事、そして彼女が彼の死を早めようと服毒させようとしていた事を理由としてだ。
そして決定的な一言があった。
知り合いの探偵、ロッキー・ロードスにその事実を伝え、今夜か明日の朝には来る様に手配をしているというのだった。

もう一刻の猶予も許されない。

マーゴットは探偵が到着する前に夫を、窒息死させた。
既に周囲は固めてある。献身的に看病する姿、そしていつ心臓が原因で死に至ってもおかしくない状態…。
彼女のやり口は完璧なはずだった。そして後は到着する探偵に対して、自然死であるように見せかけ、毒の入った錠剤を先に処分してしまえば良いのだ。

そしてやがて一人の男がホテルに転がり込んでくる。
嵐のような雨の中、車のトラブルで寝床を求めた客だった。
マーゴットはこの男を探偵と見なし、演技対決をすればいい…筈だった。

しかし次から次に客が来るのだ!
最終的に『探偵かもしれない』来訪者は四人にまで増えた。
マーゴットは、四人の中から探偵を探し出さなければいけない…彼女が夢にまで見た、遺産を手にしての自由気ままな生活を手にする為に。

ネタバレ等は続き以降で。
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魔法の豚足/安田 均・高井 信
知能の低いはずのドワーフの賢者にして名探偵のデュダとエルフのリューク、そしてロック・ワームズファンからなるイーグル街遊撃隊によるファンタジーミステリーシリーズの短編集です。
魔法の豚足
退屈をもてあますデュダとリューク。
二人が出した結論は『“ひとつ目ドクロ亭”へ行こう』。二人のうち、良識担当のはずのリュークまでもが『あそこへ行けば、絶対に事件が転がっています』と言い出す始末。
しかし実際に仕事は転がっていたのだ…。

家宝を盗まれたという男と出会うのだが、なんとその家宝は豚の足…!
願いを三度まで実現するという魔法の豚足を探して、デュダ達が目をつけたのは、魔法の豚足を売ったという商人達自身だった。
宿敵ギリアムの女の口説き方も判明する物語でした。

ユーベルの壺
いつもながら暇つぶしにひとつ目ドクロ亭へ行こうとした二人だったが、お店は臨時休業。大きな市が立つというのでそこへ行っていたのだった。
同じく休業の店を訪ねたムーンとラットと連れ立って市に顔を出してみる事にするのだが、そこで逃げ回る男、そしてそれを追いかけていたギリアムと出会う。
男は最終的には捕まってしまうのだが、その際にこっそりデュダのポケットに鉄の壺を入れていた。この壺こそが、やがて人身売買事件の解決へと繋がっていく壺だったのだ。
この壺が持つ魔法の力とは…?
ソードワールドの大魔術師が提案する、新時代の掃除機の物語。
※デュダRPGリプレイ集に登場する物語の小説化です。

古代の呪い
『ドワーフとエルフを探している』なんとも不可解な人選で依頼人に選ばれたドワーフのデュダとエルフのリューク。
゛堕ちた都市〝レックスに眠っている秘宝を探してきて欲しいというのだ。
前からレックスの調査に関心を持っていたデュダは同じくロック・ワームズ愛好家のボリスとルッカーを誘い、その調査を引き受ける事にした。
しかし幾つか不可解な事実もあった。
依頼人は有名な盗掘屋―デュダやリュークの力を借りずとも遺跡調査には相当な腕前を持っているはずだった。そして何よりも…依頼人は約束の時間に訪れず、事務所の扉を叩いたのはギリアムだった。
依頼人の死を告げるその来訪に、デュダは独自の調査へ出る事を決めた。

珍しく尤もな推理を繰り広げるデュダに対して、冷静なツッコミを入れる安田 均&高井 信両先生のやり取りも絶妙な一作です。

ちなみに巻末のキャラクターのプロフィールによると、デュダのセージレベルは6。意外とレベルは高いのです。但し知能は9(+1)。



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アロマテラピー検定試験に一回で受かる本/アロマテラピーを仕事にする会
アロマテラピー協会が認定する民間の資格、アロマテラピー検定。1級と2級からなるこの資格は、何級を持っているからどうこう…というものではなく、資格と級を定める事により、アロマテラピーを楽しんだり、人に勧めたりする際に必要となる知識を体系的にまとめ、学んでいく指針となる事を主な目的としたものです。

この本はその検定試験の対策ですが…、僕がこうして読んでいるくらいだから、どちらかといえば楽しみ方重視、模擬問題も付属しているもののこれを読んで試験に臨める!というと、ちょっと微妙な感じがします。

もちろん試験の概要や、内容、そして勉強の仕方、出題傾向に沿った解説も加えられているのですが、専ら楽しみ方―例えば、一般的な香りを楽しむときにはどういう風にするのが良いのか、お風呂で使う場合の注意点は?、こういう精神状態の時にはこの精油がいい、オリジナルで精油を作るには…。
そんな初歩的なところがきっちり押さえられるので、検定なんて興味ない!という人でも、アロマテラピーを試したい、やり方を知りたい…という時にはこの一冊がお勧め。

人によっては、この一冊を通して検定に興味を持つかもしれません。
また、アロマテラピーの職業としての道を意識するきっかけになるかもしれません。

入り口としては充分に広く、『アロマテラピー検定試験に一回で受かる本』なんて、入り口を限るようなタイトルが勿体無いくらい充実した内容の一冊です。

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なんでもわかる猫の本/キャット・プレス編
猫に関する雑学の本です。
ペットとしての猫の飼育にも役立つ知識もあるものの、どちらかといえば雑学より、娯楽的な要素の強い一冊です。
大きく五項目に分けて、猫の生態を解説しています。

1『猫ってどんな動物?』
聴覚や運動神経、ヒゲの持つセンサーの役割、恋愛から視力まで…猫という動物の持つ能力を説明しています。
猫は気難しいグルメの項目は、猫を飼っている人なら誰しもが経験する猫の餌の好みについて解説。ちなみに西洋の猫は魚は食べずに肉を食するそうで、これは猫のお国柄というよりは人間が主に魚を食べていた日本の歴史に関連する様子。
尚、猫が人間に抱かれた後に毛繕いをするのは毛並みが乱れたからではなく人間の匂いを消す為…ちょっとショッキングな事実である。

2『猫のコミュニケーション』
毛を逆立たせたり、喉を鳴らしたり、爪とぎやお腹を見せたりするしぐさも猫なりのコミュニケーション。
ところで犬は自分を人間だと思い、猫は飼い主を猫だと思うらしい。
我々は彼らに猫だと思われているようだ。

3『猫の不思議あれこれ』
ここはまさに雑学。
猫が足の裏に汗をかくのは?暗闇で目が光るのは?
色々な行動の理由が記されています。
ちなみに愛猫家の間でちょっと笑えない行動に、獲ってきた獲物を披露する癖があります。これは不妊の手術をしている場合には、人間を子猫として見て、獲物のとり方を教えてくれようとしているそうです。
…余計なお世話である。

4『猫のいろいろ古今東西』
ここも雑学。
世界各地の猫の雑学を過去~現在まで紹介。
十二支に猫が入っていないわけも説明されていますが、理由ははっきりせず、この本の中では猫の仲間の虎が入っている事を理由としています。

5『猫の常識 うそ?ほんと?』
猫に関して言われている様々な事象の真偽を探ります。
例えばアワビを食べると猫の耳が落ちる、猫は猫舌猫のたたり…。
色々な物事があり、これは嘘だろう?と思うものが本当だったり、信じていた事が事実と異なっていたり…ちなみに先述のアワビですが、3~5月のアワビは毒を含み、耳の辺りに症状が出やすいのでした。



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キテレツ大百科[1]失恋はラブミ膏/藤子・F・不二雄
コロッケ食ぃてーな。
さて、アニメでもおなじみのキテレツ大百科。
原作は農協系の出版団体による雑誌に掲載されていたもので、現在のように人気を博すようになったのはテレビ放送がされるようになってからの事で、月刊誌へ三年間で連載を終えた原作に対し、テレビ放送は原作をはるかに上回る八年間も続きました。

さて、文庫本第一巻では主人公のキテレツこと木手英一が先祖のキテレツ斎の残した発明記録である『奇天烈大百科』を手にするエピソードから始まります。
父親から聞かされていた木手家の先祖である、キテレツ斎の存在。
江戸時代に飛行機を作るなどの数多くの発明をしたが、逆にそれが当時の科学の水準を大きく超えていた為に、やがて投獄され、その名前も研究成果も歴史から抹殺されてしまった。
しかし子孫の木手英一はそんな先祖を尊敬し、自らも発明に日夜励む科学少年だった。
作品冒頭でも自ら動くロボットを作成、結果は失敗に終わってしまったものの自力で動くところまで作り上げていたのでした。

ちなみにアニメと多少設定が異なる部分があり、僕が読んで特に目立ったのが以下の二点です。
□ コロ助の目の焦点が合っていない
コロ助の目ですが、常に黒目が左右で上下に位置している状態で、何かに集中して見ている時以外は殆どずれていました。江戸時代のカラクリ人形であるという、技術力の低さを表現したのでしょう…か?テレビのイメージで見ると違和感があります。

□ トンガリはどこへ行った?
アニメではジャイアン&スネ夫と同様にタッグを組むブタゴリラ&トンガリですが、原作では殆ど登場する事もなく、他のキャラクターがブタゴリラと一緒にいる事も多々あり、存在としては二~三人くらいのキャラクターが曖昧に入り混じっているような感じでした。

ネタバレ等は続き以降で。
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ついでにとんちんかん18巻 別れの巻/えんどコイチ
一世を風靡した『ついでにとんちんかん』の最終巻になるのが、この18巻です。
たまに読みたくなるので、他の巻は既に処分してしまったのですがこの巻だけ未だに本棚にとどめています。また読みたくなったので、読んでみました。

怪盗とんちんかん』という盗賊グループがこの作品の主人公で、リーダーの間抜作とレッド(中 東風)、グリン(発山珍平)、シロン(白井甘子)のメンバーが予告状通りに盗みを働く…それを邪魔しようとする毒鬼悪憎という、この手の物語としては王道の設定の漫画でした。
しかし18巻の頃には既に盗みのネタは余り見られなくなり、普段の学校生活(間 抜作は教師、他のメンバーは学生だった)で個性的な登場人物たちにスポットを当てたギャグマンガへと変貌していました。

その連載期間は四年二ヶ月という、ギャグ漫画にしては長い部類に入るものだそうです。

作者のえんどコイチさんはギャグマンガの寿命は二年程度だろうと語っています。
自身も二年目にはやめたいと思う事もあったと、この18巻の物語の終わりごとに挟んだ『一人言』において綴っています。
また、ギャグ作家と見られるのも嫌だったとも仰られています。
確かにえんどコイチさんはギャグ漫画のイメージが強いですが、他方では社会風刺のあるシリアスな作品も得意とされる方だったので、その辺りの葛藤は強いものがあったのでしょう。
そう言いつつも連載が四年を過ぎ、五年目に意欲を持っていたと語っていますが、最終巻を読んでいて思うのは出し切ったんだろうなぁという感じでした。
盗みネタでドタバタ劇を二年程度描いて、終了…それがそもそものコンセプトだったのではないだろうかと邪推してみました。
そこから脱却して学校生活を描いてもう二年。盗みネタが少なくなったと自虐的に描いていたのは、作者の悲痛な叫びだったのかもしれません。
そして4年以上が過ぎ、えんどさんの言葉にあるとおり、とんちんかんは寿命を使い果たしていたのかもしれません。

この18巻では、間 抜作を勇者にしたファンタジーのゲームブック風な物語や時代劇、四コママンガと意欲的に色々なジャンルへ着手しています。
その中でとんちんかんの歴史を閉じるのに著者が選んだのは、最終回とその一回前の二作で描いた『怪盗とんちんかん』の姿でした。

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シャーロック・ホームズの回想/コナン・ドイル
各レビューへの目次の記事です。
全作、シャーロック・ホームズの冒険で人気を博したホームズシリーズの短編集第二弾にして、一時小休止となった一作。
ホームズの兄弟、マイクロフト・ホームズの登場や、モリアーティ教授…多彩なキャラクターと共に描かれたシャーロック・ホームズの事件、そしてその経歴への幕―。

短編個々のレビューへのリンクは以下。

白銀号事件
黄色い顔
株式仲買店員
グロリア・スコット号
マスグレーヴ家の儀式
ライゲートの大地主
背中の曲がった男
入院患者
ギリシャ語通訳
海軍条約文書
最後の事件

今回レビューに用いたのは、ハヤカワミステリ文庫から出た大久保康雄さんが翻訳したもので1981年のものでした。



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わらべうた殺人事件/安田 均、高井 信
名探偵デュダを主人公に据えたシリーズの第五弾。
行きつけの酒場、ひとつ目ドクロ亭で知り合ったハーフエルフのパルマー。父親が急な事故で死んでしまった為にその葬儀へ向かう事を伝えにきたのだったが、デュダは『父の死→遺産相続→遺族の争い→殺人事件発生!』というシナリオを描き、同行を申し出る。

絶対に葬式の邪魔はしないから
葬儀についてくるのに、こんな言い草ってあんまりです。
なおかつ、期待しているのはパルマー一家の骨肉の争い…。とんでもない話だが、デュダの性格をよく知っているパルマーはまさかそんな事はあるまいと承諾する。

家に着いてみると既に葬儀は終わっていた。
そこでパルマーを迎えた家族の様子は、少し妙なところがあった。
パルマーが家庭内で一部の家族に忌み嫌われている様子、特に長男は彼が手に出来る遺産はないとまで言い放った。
そして、何よりも―。
パルマーの両親は、共に人間だったのである。

その日はそのままパルマーの家に泊まる事になった一同だが、デュダは夜中に歌声に目を覚ました。その歌声が聞こえる方へと歩き始めたそのときだった。
女性の悲鳴が響き、デュダが心待ちにした(?)事件が起こったのである。

遺産相続のため?
疑惑の目を向けられるパルマー…。
しかし遺産相続の権利を手にした兄弟が次々に命を落としていく。
それも、あの夜デュダが耳にしたわらべ歌の内容に沿うようにして…。

ネタバレ等は続き以降で。
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最後の事件/シャーロック・ホームズの回想 The Final Problem
冒頭、ワトソンが突然シャーロック・ホームズの記録を綴るのも最後になると告げた。
一切公表せずにいるつもりだったシャーロック・ホームズ最後の事件。

ワトソンは友人の名誉を守る為に、ゆっくりと筆を取った。


ある夜、フランスで長く滞在している筈のホームズがワトソンの自宅を訪れた。酷くやつれ、怪我をしていたホームズは、何かを警戒するように部屋のよろい戸を閉め、友人へ次のような話を伝えた。
モリアーティ教授の名前を聞いた事はないだろうね?
ワトソンは知らないと答えたのだが、ホームズはそこに事件の核心があると告げた。
犯罪者の影に存在する巨大な組織―様々な事件の解決に出向き、解決に導いてきたホームズだからこそ気づいたその存在は、ロンドンで起きる事件の大半、そして迷宮入りした事件の殆どの黒幕だった。
犯罪界のナポレオン』…そう評したモリアーティ教授、そして彼の築き上げた組織を壊滅させる為に、ホームズは全力を尽くしてきたのだった。
そしてとうとう、もう三日もあればモリアーティ教授を追い込める…そこまで進めたとき、ホームズの元へモリアーティ教授が現れ、手を引くように求めた。
しかし、ホームズの回答は『NO』。
モリアーティはホームズの身の破滅を誓って立ち去っていった。
そしてホームズは追われる身となった。

ワトソンに大陸に一緒に来て欲しいと求めるホームズ。
二人は、ホームズと同等の知能を持つ男との勝負に挑むのだった…。


ネタバレ等は続き以降で。
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タロット占いの秘密/辛島宜夫
タロットカード付き、タロット占いの本です。
版によってカードの種類やらも違っているようですが、僕が持っている1995年版はそこそこ綺麗なカードでしたが、何年か使っていると劣化してしまうので、入門編、練習用と割り切って使うには最適です。

カードと本の構成になっていおり、本では個々のカード、全てを紹介しています。タロット占いというのは、個々のカードにそれぞれの意味があり、その組み合わせやらから占いを行うというもので、大アルカナカードと小アルカナカードに分かれています。
大アルカナのカード、22枚だけで占い場合もあれば、小アルカナも含めた78枚で占い場合もあり、ランダムに並べられたカードの配置にどのカードがきているのかによって、占いの対象者の過去や現在の状態、そして未来への事が判るという仕組みです。
紹介されている占い方法は古代ケルト十字法。

この占い方法で、著名人や一般の方の占い結果が紹介されています。
著名人の方の結果については、多少調べて結果を知ることが出来るかもしれませんが、これは主に結果の出し方(カードの意味の読み取り方)の参考として読めばいいのだろうと思います。

当たるも当たらないも、要は気の持ちよう?
不思議なカードの扱い方を記した一冊です。


※版がかなり違うので、セット内容などの違いがあります。ご購入を検討される方はよくチェックして見て下さい。


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アイテム・コレクション/安田 均 グループSNE
アイテム・コレクションはグループSNEの安田 均さん著作なのでソード・ワールド関連の作品かと思われがちですが、基本的にはファンタジー全般に登場する武器や防具、一般的な冒険に必要な道具類を集めた本で、一部の魔法のアイテムを除いては基本的にヨーロッパの資料を基にしており、武器や防具の歴史を知るのにも適した一冊です。

さて、このアイテム・コレクションですが剣闘士奴隷であるルーファスが様々な武器や防具、アイテムを使いながら冒険をしていく様子を描き、そのエピソードに登場した武器や、同じ範疇や似た範疇になる武器を一緒に紹介していくという流れになっています。

例えば、一番最初はダガーが紹介されています。
彼の寝込みを襲った暗殺者を、事前に警告を受けていたルーファスは逆にダガーで返り討ちにしてホッと一息…と、ここまでが物語です。
そしてそこからダガーの詳細な解説です。大きさや形状、使い方を解説、また装飾を施した礼装用のダガーを紹介、それから短剣のカタールやクリス・ナイフなどをイラスト付きで紹介…という二つのパートに分かれています。
またこうした短剣が出てくるゲーム(主にTRPGやファンタジー小説、PCのゲーム、DQやFFなどはごく僅かに登場)を紹介、そこでの扱い(使い方やルールなど)を紹介…。
このような流れになっています。

武器編は剣闘士奴隷として自由になるまで戦い続ける事になった時代のルーファスの姿を描いています。
時代はかなり前後しており、途中でキラールという彼の親友が登場しますが、ある戦いで死亡した後のページにもキラール存命中のエピソードが何食わぬ顔で登場したりと、流れに沿っては居ません。
ここで読めるルーファスの剣闘士奴隷になった経緯を言うと、傭兵としてある抗争に参加したルーファスだったが、彼のいた軍は劣勢…一人孤軍奮闘したルーファスだったが、やがて取り囲まれて重傷を負い、死を覚悟した…その時、相手の指揮官がルーファスの実力を惜しみ、彼に剣闘士奴隷としてのチャンスを与えたのだった。
ルーファスはそのチャンスを掴み、戦いに明け暮れ、勝利を重ね…やがてソードマスターの名をほしいままにした。
そして、彼は奴隷としての契約期間を満了するまで生き延びたのだった…。

鎧のエピソードからは物語がスムーズに流れ始めます。
奴隷としての期間を満了することができ引退を間近に控えたルーファスは、宴の席で後輩達に鎧の選び方を教える事になっります。
ちなみに鎧の項目はエピソードにはしづらかったのか、ルーファスがたまにちょこちょこっと喋る以外は、使い方などの解説に始終しており、読み物というよりは防具の使い方の参考書のような趣きです。
実際の小説でも鎧の詳細が紹介される機会は少ないので、良い勉強になります。

そしてアイテムの項目では引退後、冒険者となったルーファスがその後の彼の活動の拠点となる『奇跡の店』で道具一式を揃えてくれと店主に頼むところから始まり、基礎的なアイテムを店のおやじが解説してくれる。

ちなみに棒の先の赤い部分を少しこすれば発火するという魔法のほくち箱を見せた際にはルーファスは感激し、『偉大な魔法の品』とまで評していますが、それってマッチじゃないのだろうか。
このアイテムの項目ではこれまでと比べてDQやFFといった家庭用ゲーム機のソフトの登場頻度が高いのも特徴…理由はよく判らないけれど。

ところでこのルーファス、ある有名人です。
最後の最後で判る人にだけ判るように名乗っています。

ルーファスのネタバレは続き以降で。
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ラストレター/pierrot
つい最近、解散してしまったバンド、pierrot。
彼らが発表した5thシングル『ラストレター』の初回限定版にはボーカルのキリトさんが書き下ろした短い小説がついていました。

タイトル曲の内容と連動した、悲しくも切ない物語―。

戦時中を舞台に綴られるもう一つの『ラストレター』。
チェリー・トゥリーズと名付けられたその作品は、一見すると悲恋の歌に見えるラストレターの世界観を、ずっと奥深いところまで掘り下げていく。
『また会えるから…』
小説を読み終えたとき、この言葉の意味が変わっていく。

尚、初回限定版で封入されていたのは8cmシングルの時、
後に再発された際には残念ながら封入されることはありませんでした。

そして2007年3月。
発表の場をpierrotからキリトさんのソロ名義に変えて、アナザーストーリーとして『Cherry trees』が発表されたのでした。



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盗賊たちの狂詩曲ソード・ワールドRPGリプレイ集1/山本 弘 グループSNE
ごっこ遊びを発展させたテーブルトークRPG(以下TRPG)。
ゲームの進行をするゲームマスター(以下GM)と、キャラクターを演じるプレイヤー。
そして行動の結果を占う二つのはダイス…。
サイコロの目が、シナリオをとんでもない方向へ導く事がある、筋書きがありながら、筋書き通りに行かないRPG。

日本産のTRPGであり、日本で最も普及したTPRG…。
それがソードワールドRPGです。

今回紹介するのは、そのリプレイ集です。
今となってはソードワールドを代表するシリーズとも言えるリプレイ集ですが、この盗賊たちの狂詩曲が最初であり、そしてこの本に収録されている『冒険者たちの序曲(発表時は呪われた地下神殿)』は、ソードワールドの公式ルールブック発売前に発表された、いわば販促とも言える一作。
世界観も、町の名前さえも決まらない…そんな世界を旅する冒険者達。
彼らの残した足跡は、確実にソードワールドの世界観を決定付け、そして多くの人々をテーブル上の冒険に駆り出したのでした。

ファイター一筋、ケッチャ一筋のナイト『ザボ』、怪力娘のバード『ユズ』、ドワーフの神官戦士、関西弁が素敵な『ディーボ』、精霊使いで盗み聞きを趣味とする(される?)『ケイン』、ハーフエルフで可愛い男に弱いシーフの『アリシアン』、自称お嬢様、ソーサラーの『ケッチャ』からなるメンバーは後に『スチャラカ冒険隊(アリシアン命名)』と呼ばれるようになります。
ちなみにこの一作目から、ケッチャの『美容に悪い』や、精霊使いケインの『スネア』は定番として定着していました。

メンバーの六人中四名が女性(ザボはプレイヤーが女性)という、TRPGには珍しい割合のパーティーによる冒険は、クーラーの聞いていない合宿所の一室で始まりました。

ネタバレ、各シナリオについては続き以降で。
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12歳までに身につけたいお金の基礎教育/横田濱夫
『はみ出し銀行マン』シリーズでも知られる横田濱夫さんによる、子供のための経済学です。
特に第一章の「他人と比較することの無意味さ」を教えるでは自分は自分の環境に沿った経済感覚を培うことを解き、子供にありがちなわがままに対して、横田濱夫流の諭し方を披露。
子供に三千万円のマンションではなく、自分の力で稼げるように育てる事―。

腕のいい銀行マンとして数々の人々と、それにまつわるお金を見てきた著者の言葉は重みがある。
派手な暮らしに明け暮れる成金ではなく、質素な生活できちんとお礼の言える教育をする資産家の家庭のように、教育次第で一代限りで終わる『成金』なのか、子孫代々に財産を残せる『資産家』なのか…。
親の教育のあり方こそ、子供のベースとなるお金の基礎教育だと語ります。

また第三章ではファミレスで『予算範囲』を学ばせるとして、子供に食事代の予算を提示、その中で自分の希望に見合う注文の仕方(セットを選ぶ、お店によって考える…)を学ばせるという物です。
相手が子供だという前提があるので、少し酷な気もしますが、例えば大学生になって初めて一人暮らしを始めた人が、急に大人びた感覚を得るのも事実。
ある程度はこういう部分も必要なのかもしれません。
ところで同じ章では『無言で悟らせる』として、逆に子供にだけ高額なものを食べさせることで、大人たちが自己犠牲によって予算範囲を守っていることを悟らせ、『自分を愛している』と察知させることを解きます。
うぉっ、横田濱夫さんいい事言うなぁ。
ところでこの人、別の著書内で焼きそばにミミズを混ぜて上司に食べさせたエピソードを紹介してなかったでしたっけ。

また五章では親の感覚も指摘。
子供に何を買い、何を買い与えないのか…また、買ってあげるとしてもその条件を考える。
これは確かに大事。
一昔前なら携帯電話はぜいたく品…でも、ある程度の年齢になれば学生でも携帯電話を持っていないと友人関係が難しくなってしまうのも事実。
何でもダメでも、何でもOKでもなく。
親もそれを真剣に考えて子供の要求に返事をしなければならない。

第八章は更に過激に、子供を連れて金融機関の窓口へ…。
こう書くとびっくりですが、これは単に質問することは恥ずかしいことではないという教育や、話を聞いて一旦切り上げる…考慮することの大切さなどを養うものだそうです。

横田濱夫さんらしい『え!?』と思わされるような意見もありますが、一つ一つが自身が見てきた経験に基づいているのか、飛躍しているようにみえて、説明を読み進めると地に足の着いた考え方だと気づかされます。
子供に特化した本ではありますが、これは子供を過ぎて大人になった我々にとっても大事な事を多く書いてある一冊だと思います。
この本を読んで、子供のお金に対する感覚の教育について考え直すのと同時に、自分自身のそれについても振り返る、いい機会かもしれません。



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苗字の謎 その成り立ちから日本がわかる!/森岡 浩
その成り立ちから日本がわかる!の副題の通り、日本各地に存在する苗字の謎を解く本です。

例えば苗字に関して地域性であったり(例:山崎をヤマザキと読むのは東日本に多く、ヤマサキと読むのは西日本に多い)、歴史であったり(例:伊藤は伊勢の藤原氏の意味で、その通りで三重県には伊藤姓が多い)、はたまた様々な大名が名乗った苗字に関する雑学(秀吉は自分で苗字を作った→羽柴姓は有力大名の柴田と丹羽から)まで、苗字に関する話題が詰まった一冊です。
またそれぞれの地域ごとに苗字の特色…例えば、ドコドコの地方にはこういう苗字が多い、この辺りにしかいないこんな苗字がある、地元では普通にあったから全国的に普通かと思いきや、『え、珍しいの!?』といった事もありつつ。
ちょっと興味深かったのは『東日本型』、『西日本型』と言われる苗字。
東西での傾向の違いなのですが、見ていると意外と面白い。
『佐藤』と『鈴木』も東日本型。
日本を代表する日本人の苗字といった扱いを受ける苗字ですが、鈴木姓に至っては西日本では上位五十位にも入らない県が多いという状況です。

西日本型としては『山本』が紹介されています。
こちらは西日本では圧倒的な多さを誇る物の、東日本に行くと東海地方から北上するごとにランキングから消えていくものです。

他、外国の苗字についても触れられていますが、こちらもなかなか興味深く『ゴルバチョフの奥さんはゴルバチョワ』という項目では、ロシアの苗字に対する女性形が紹介されています。

ネタバレ等は続き以降で。
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間違いだらけのクルマ選び最終版⑦家電化した軽自動車/徳大寺有恒
徳大寺有恒さんが人生の仕事として続けてきた人気車評シリーズの『間違いだらけのクルマ選び』。
30年の歴史に幕を閉じる、シリーズ最終版は総集編でした。

第七章は『家電化した軽自動車』。
税制の優遇と引き換えに、代用品だった軽自動車を高い価格で購入している…そう語る御大は動力性能はもちろん、燃費でさえも最近のコンパクトカーに劣る軽自動車に対して警鐘を鳴らしています。
軽自動車の枠組みや燃費による税制優遇…歪な形で発達してしまった軽自動車に対して、行政のレベルでの再考を促しています。
そうする事で軽自動車で培われてきた技術を、リッターカーなどで税制優遇を得るための企業努力に繋がるのではないか?と御大は述べていますが、現在検討されているグリーン税制の導入によってこの発言も現実味を帯びてきましたね。

確かに軽自動車を購入する人は、単純に購入時の車体価格よりも、維持費の面…御大も書いてあるところの『税金』面でのメリットを考える場合が多いようで、車自体は廉価グレードだけではなく上位グレードのもの人気で、オプションをいっぱいにつけてコンパクトカーを上回る支払いをされる方もおられるそうです。
そうであれば、軽自動車ほどではなくても、それに準じるくらいの規格がリッターカークラスにも出来れば、その需要もある程度は保障できるのかもしれませんね。

ネタバレと家電化した車種は続き以降で。
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赤穂浪士 物語と史蹟をたずねて/船戸安之
赤穂浪士といえば忠臣蔵のタイトルで日本で最大のノンフィクションの出来事として未だに語り継がれています。
中心人物の大石内蔵助は未だに理想の上司などの調査では上位にランキングするなど、時代を超えて武士の心意気を今の日本に伝える出来事となっています。

さて、本書はその主な出来事の史跡を紹介する本ですが、特徴的なのは史蹟を紹介するのみに留まらない事です。
物語中の様々な出来事の舞台となった場所の解説、所在地、写真、そしてアクセスを記載するのみに留まらず、そうした主要な出来事の物語を小説の形式で掲載しています。
なので形としては物語~史蹟の紹介、の繰り返しになります。

よって物語の部分自体は断片的な形になり、ところどころ少し途切れてしまうのですが、見方によっては主要な出来事を拾い読み出来る赤穂浪士の物語の超入門編という捕らえ方もできます。
確かに忠臣蔵の物語は史実や仮名手本忠臣蔵などによる装飾が入り混じった大作になっていますが、それが膨大すぎてとっつきにくさになる事も考えられます。
この本なら史蹟ありきで物語が添えられているので、物語の主要な展開や人物、出来事を端的に押さえていくことが出来ます。これを先に読んでから小説を手にとれば、かなり理解度は高くなるでしょう。

ネタバレ等は続き以降で。
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宗教世界地図/石川純一
世界中で起こっている紛争の数々。
テレビの画面越しに見ては胸を痛めたり、時には何らかの製品の価格上昇となって跳ね返ってくる事を嘆いたり、感じ方はそれぞれです。

しかしよくよくその紛争の根底を探ってみると、『宗教』というものが直接的、間接的に原因となっているケースは非常に多い。
では紛争が起こるようになるに至った宗教間のいざこざとは?
それに答えるのが、この一冊。
元々は雑誌『Foresight』に連載されていた物で、世界各地にスポットを当てて、そこで主流となっている宗教、少数派の宗教、そしてそのような分布になった経緯などを細かく説明しています。
連載という形式だった影響の為か、一つ一つを深く深く追求していく内容ではなく、限られたページ数で簡潔に状況を説明し、またそれらの情勢から今後の世界情勢を占うような紛争の懸念などに触れています。

内容を読んでいると、現在の紛争の原因はかなり読めます。
この本が出たのが平成九年ですが、現在でもかなり通用する部分が多いのは少し残念な結果といわざるを得ませんが、しかしそれぞれの紛争の経緯などを見ていれば、十年そこらで大きく情勢が変化することを望むのも無理があるのかもしれません。

ニュースでよく見る○○派という言葉の意味がようやく判ったのもこの一冊でした。
例ですが、イラクの情勢を伝えるニュースで見かける『シーア派』や『スンニ派』はイスラム教の派閥の事で、前者が多数派閥であり、後者が少数派閥です。
割合から見ると、この二つの派閥でほぼ100%。

またそれとは逆にニュースの裏側で行われたキリスト教での論争。
カトリックの避妊反対の協議と世界人口の増加に伴う環境問題との関連性などの話で、これはこれでなかなか興味深かったです。
それもそのはず著者の石川純一さんは通信社の記者。
この本でも中東など、話題性が強い地域の執筆に力が入っているように感じました。

尚、世界宗教地図の最新版も出ていますが、こちらは著者が異なり、立山良司さんの筆による物です。
立山良司さんは石川純一さんとは少し違って、教職についておられる方で専門は中東現代政治です。又、同じ著者でも1993年と今回紹介した1997年とでは、少し内容が異なります。(二編追加されています)



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要点整理 宅建合格ハンドブック/不動産取引実務研究会
宅建の資格を取る為の勉強の本です。
とは言うものの、内容は主に過去問集ではなく宅建の資格の勉強に必要な民法や建築関連の法律、法令、そして宅建業法についての法律について箇条書きで説明している内容の本です。

一応、章としては1章と2章に分かれており、前者では宅建の試験の受け方や、最近の出題傾向、試験の内容やここ数年の結果を目安にした合格の目標値等、受験に対して必要な知識を得ることが出来ますが、年度ごとで微妙な違いはあるものの、大抵40ページ弱。
残りは全て第2章として法律の決まりなどがずっと解説されています。

もちろん宅建を受ける人にも良いのですが、宅建の試験でカバーする法律の内容というのは非常に生活に密着したものです。
民法では財産に関する権利や遺産相続、代理の制度など日常生活で直面しそうなトラブルに対して役に立つ知識ばかりだし、借地借家法や不動産登記法などは知っていれば、もしもの時に自分を守る術になります。
また建築基準や国税、地方税など余り意識はしなくても知っていれば便利!という内容も含まれて居ます。

宅建の試験レベルの法律というのは、日常生活で知っておきたいレベルの法律とかなり近いものがあると思います。
法律の基礎の勉強として、またトラブルが起こった時の為の法的な対処の仕方のハンドブックとして…。よくも悪くも宅建の試験よりも法律などの解説に重点を置いたこの一冊は非常に柔軟な本です。

宅建を受けるつもりがない人にもお勧めの参考書です。
いざ!という時に何かを知っている人は格好良い。
『えぇ格好しぃ』な方には必需品!?かも。



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海軍条約文書/シャーロックホームズの回想 The Adventure of the Naval Treaty
ワトソンの学生時代の友人から、ホームズの助力を求める手紙が届いた。
手紙では詳しく述べられていないものの、その出来事から受けたショックは相当なもので、友人は九週間もの長期間に渡って病に伏し、そして尚ようやく回復しつつある…そんな状態だという。

手紙の人物は『おたまじゃくし』のフェルプスと名乗ってワトソンの記憶に訴えかけていた。
もちろん、ワトソンは彼の名前を覚えていた。
年齢は余り変わらないものの、非常に優秀な少年で、学年もワトソンよりも二つ上だった。そして親戚に政治家が居るツテもあり、いまや外務省でかなりのポストについている人物だ。

尚、そういう少年ではあったものの、ワトソンの記憶にあるのは運動場で追い回した挙句、クリケット(イギリス発祥で、野球の原型とも言われる競技)のバットで向う脛(弁慶の泣き所!!)をひっぱたいて面白がっていたのだった。
悪質ないじめじゃないですか!
そして現在は医者という地位についたかつてのいじめっ子は淡々と『彼の事はすっかり忘れていた』と語る。ワトソン、意外と冷酷である。

この事件を伝える為にホームズを訪ねたワトソンだが、ホームズは丁度研究中。待ってもらう間に煙草を勧めるのだが、置き場所はペルシャスリッパの中。
名探偵は相変わらずの日々を過ごしていたのだった―。

事件の概要は以下の通り。
依頼人が仕事場に一人で残って重要な海軍条約を模写していたところ、急に眠気に誘われてコーヒーを小使に頼んだのだが、なかなかコーヒーが来ない。不審に思って様子を見に向かったところ、小使は沸騰したコーヒーの傍で居眠りをしていた。
依頼人は彼を起こそうとしたのだが、その時…誰も居ないはずの自室でベルが鳴り響いたのだった。
そして、彼が戻った時…重要な文書は忽然と姿を消していたのだった。

ネタバレ等は続き以降で。
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サザエさん②/長谷川町子
サザエさんの2巻は、1巻途中で引っ越してきた東京での暮らしに段々と一家が馴染んでいく様子が描かれています。

冒頭では波平が近所の人に自分の家まで案内してもらうような不慣れなシーンも描かれていますが、サザエさんも落ち着いたのか、出版社への仕事が決まり、勤めに出ます。
女性の社会進出に人々が政治の話題に華を咲かせるなど、新時代の到来を新聞マンガだったサザエさんは如実に物語っています。

ところで文庫版の第二巻の途中、原版では第三巻の冒頭でサザエさんは結婚をします
マスオさんとの恋愛が描かれるわけでもなく、この時点で既にタラちゃんも誕生しており、唐突によく知られるサザエさんのキャラクターが出揃う事になります。
結婚後 暫くは磯野家とサザエさんが嫁いだフグ田家は別々の家で暮らしをしており、タラちゃんを背負ったサザエさんが磯野家を訪ねるという生活が続きます。
しかしこの生活にピリオドが打たれ、フグ田家は磯野家で同居を始め、まさに一般的に知られるサザエさんの家族形態になり、嫁の実家に住む旦那の事を『マスオさん』と呼ぶ所以ともなった一家の形が出来上がったのです。

ちなみに急に一緒に暮らす事になった理由は、借りていた家が売れてしまった為です。
望んでいたというよりは、急に家を出なければならなくなって仕方なく…といった様子でした。

しかしフグ田家の面々もその直前には借家の塀を切って薪に使おうとしたり、家を出てもらう事情を伝えに来た大家を痛めつけたり、追い出されても仕方が無い行動が続いていました。
最終的には波平が話し合いに向かうも、状況は変える事は出来ませんでした。


※増岡さんはマスオさんの声優さんです。


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