本の虫、中毒日記

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Fujisaki

Author:Fujisaki

基本はシャーロッキアン。
でも雑食の本の虫。資格からマンガまでそこに文字がある限りっ。

紙魚、コナチャタテとはちょっと違う本の虫ですので、駆除はご容赦下さい。

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あなたも殺人犯になれる!/赤川次郎
久し振りに赤川次郎さんの作品を読んでみました。

 あらすじ
護送される途中の犯罪者がチャンスを伺い、脱走に成功して山中に逃げ込んだ。

一方、近辺では漫画合宿が行われており、そこへ犯人を追跡している途中の刑事が訪れ、嵐で陸の孤島となったロッジで犯人を迎え撃つのだが…?

 どんな作品?
クローズド・サークルのシチュエーションでの事件です。
外界との情報が途切れている事を小気味よく生かした作品で、叙述トリックの要素も含まれています。

過度に奇抜なトリックにすると言うよりは、それぞれクローズド・サークルとは?や、叙述トリックとは?といった、教科書のような丁寧な作りになっています。
本格派とか、そういう感じではなくて、まさに作品の舞台になった漫画合宿のような…、推理小説の教本のような描写が特徴的です。

ネタバレ等は続き以降で。
続きを読む…


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名探偵、大競演!シリーズキャラクター総登場短編集3/赤川次郎
各レビューへの目次のページです。

赤川次郎さんが持つシリーズは多数。
この本の裏表紙によると、30年の作家人生で480冊以上の著作…だそうです。
定番の三毛猫ホームズなどは別として、どこから読み始めれば良いのか?という人も少なくないはず。
そういう方にお勧めなのが、シリーズ・キャラクター総登場短編集。短編集を集めたアンソロジーです。
『名探偵、大登場!』、『名探偵、大行進!』という先に出た短編集に続く、短編集最後となる第三作目で、こちらは先の二作に比べると、少しシチュエーションに癖のあるシリーズが取り上げられています。

短編ごとのレビューは以下のリンクから。

天使の寄り道(天使と悪魔シリーズ)
地上に研修へ来た天使と、怠けすぎた為に地獄を追放された悪魔の二人が主人公となる作品。
本来、悪魔の方は天使を堕天使として地獄へ連れて行かないと地獄へ戻れないという事で、天使のマリについて廻っているのだが、なかなか上手く行かない…。
ポチの上手い犬っぷりもあわせて見所です。

わが家は子子家庭(子子家庭シリーズ)
突然何らかの事件で姿を消した父。そして同日に家を出てしまった母。
残された二人の子供は、力をあわせて生きていくことを決めるのだが、父親の犯した『何か』の証拠を求めてやってくる大人たち…。
子供が知恵を絞って上手く大人をやり込める…そんな痛快な一作。

十二年目の帰宅(真夜中のオーディション)
友人の代わりに受けた風変わりなオーディション…それは、実在の人物を演じ、実在の家庭へ溶け込むというものだった!
この作品は演者の演技や周囲の反応と同様に、その演技を依頼した人間とは?も一緒に考えながら楽しむことが出来ます。

犯人を捜す犯人(MとN探偵局)
マフィアと女子高生…そんな不釣合いの二人が力をあわせて事件を解決する…そんな物語です。女子高生のひたむきな思いはマフィアの気持ちを揺るがせ、強大な組織力を動かし始める。

一億円もらったら(一億円もらったらシリーズ)
使う当てのない莫大な財産を持つ老人。
それを、誰かに少し分けてみたら?
お金を使って揺れ動く人の気持ちを人間ドラマとして楽しむ…しかし、それを金持ちの遊びにしないのは、渡す相手の条件『そこにドラマがあること』だった。
最終的にはお金の価値を超えた結末が待っている、そんな爽快な一作。

心中無縁仏(心霊バスガイドシリーズ)
すずめバスというバス会社に勤める事になった主人公。
そこで最初に乗ることとなったのは、絶対に出る!と評判の心霊スポットへ行くというものだった。
そこで出会った幽霊が語る、不可解な事実。
死者が多弁に語るという、推理小説のタブーに気持ちよく踏み込んだ一作です。

以上、六作です。
全体的にこの三巻収録はこういったちょっと癖があるものが多く、正統派ではありませんが、それぞれに個性豊かで面白い作品ばかりです。
よく考えれば、代表作の三毛猫ホームズシリーズも猫が主人公ですし、実はこのカテゴリーは赤川次郎さんにとっては得意中の得意なのかもしれない!?と思いました。



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名探偵、大競演!シリーズキャラクター総登場短編集3:心中無縁仏/赤川次郎
赤川次郎さんが持つシリーズは多数。
この本の裏表紙によると、30年の作家人生で480冊以上の著作…だそうです。
定番の三毛猫ホームズなどは別として、どこから読み始めれば良いのか?という人も少なくないはず。
そういう方にお勧めなのが、シリーズ・キャラクター総登場短編集。短編集を集めたアンソロジーです。
『名探偵、大登場!』、『名探偵、大行進!』という先に出た短編集に続く、短編集最後となる第三作目で、こちらは先の二作に比べると、少しシチュエーションに癖のあるシリーズが取り上げられています。

第六作目ではついに探偵という言葉からも離れた心霊バスガイドシリーズ第一作目となる『心中無縁仏』。
主人公の町田 藍は大手バス会社で肩叩きを受けて退職、新たな勤務先としてすずめバスという会社の面接を受けに行く。モルタル二階建ての建物は彼女曰く『お化け屋敷』。
しかし仕事をしなくては収入がない。
町田 藍は覚悟を決めて入社したのだった…。

このすずめバス、変わったコースを廻る事を売りにしている会社だった。
かつてはバスガイドがビキニやセーラー服を着ていることを売りにしていたが、最近ではようやくコースの中身の重要性が判り始めて、犬の散歩に適した公園探しのコースや、今回町田 藍が乗車し、すずめバスの経営を立て直すきっかけとなっていく『快気ツアー』。
本当に幽霊が出そうだといわれる場所を巡っていくという、本格的なホラー志向のコースで、出発も遅めの夜10時だった。
急に行く事になり、戸惑う町田 藍。
その理由は行き先がよく判らないという事だけではなく、彼女の霊感が強いという事があった…。

行き先は霊心寺という廃寺。
元々は企業城下町として栄えた一画だったが、五年ほど前に工場の閉鎖に絡み企業内のみならず町を二分して存続派と工場を閉鎖して新たな就職先を…と考える会社側派閥とに分かれていがみ合うようになってしまった。
結局、工場は閉鎖したのだが元々はその企業の繁栄のみに支えられていた小さな町は対立の余波もあり、多くの住民が流出してしまうような結果となり、やがて寺も廃業してしまったのだ。
そして幾つかの墓は無縁仏として放置され、荒れるままになっている…。

そこで彼らが見た鬼火。
この鬼火がすずめバスが行くとよく見えるという事で話題を集めたのだが、町田 藍はその背後に隠れる霊の存在に気づいていた。

対立の中で起こった悲劇。
存続派と会社側とに挟まれて心中という選択を選んだ若いカップル。
せめてと二人を一緒の墓に入れてやったのだが、ツアー参加者の一人の体を借りて町田 藍に接触してきた心中した男曰く、一緒に墓に入っているのは別の人間だという。
彼女は仕方なく、心中した相手を探す事になるのだった…。

設定は無茶苦茶な部分が多いけれど、感動的なエピソードの多い物語です。赤川次郎さんは他の作品でも死者が喋るという推理小説のタブーに踏み込んでいますが、どの作品でも厭味なく死者に語らせるその姿勢には、いつでも感服させられるのです。



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