本の虫、中毒日記

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Fujisaki

Author:Fujisaki

基本はシャーロッキアン。
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上海氏の蒐集品/横溝正史
幻の『死仮面』と同時収録が横溝正史さんの絶筆!という事で楽しみに読んでみました。

…で、唐突なのですが。
横溝正史さんの絶筆と思って読んでいたのですが、よく調べてみると絶筆ではなくて未発表のままにされていた作品というのが正しいようで、書かれた時期は昭和40年代と推測されていました。
横溝正史さんは昭和56年にお亡くなりになったので、絶筆ではないですねー。
寧ろ人気低迷期の作品ですね。

この作品は金田一耕助などのシリーズではなく、単発の作品です。
主人公は戦争で記憶を失った上海太郎氏。
この名前も自分の名前さえも覚えておらず、仮に与えられたものです。
彼は絵を描くのが得意だったので画家として生活していた。
そこである少女と出会った彼は、徐々に変化していく町並み、そして彼女と母である未亡人の生活の変化を見つめ続けるのだった…。


この作品を見て感じたのは、社会派の作品だなーという事です。
前述の低迷期は社会派のブームに押されてのものだったと聞きますが、横溝正史さんも時流に乗った作品を作られたということなのでしょうか。
一応、推理小説に分類されるものですがトリックやシチュエーションの特異性で描くものではなく、犯罪に至った人々の心理状態などが中心に描かれている点で、他の作品と少し毛色が違う感じがある作品だと思います。

ただ最後のどんでん返しは、横溝正史さんらしい感じがしますね。




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死仮面/横溝正史
金田一耕助シリーズの岡山編から、死仮面を読んでみました。
岡山編とは言うものの、『八つ墓村』の事件を解決した金田一耕助が挨拶しに行っていた磯川警部から聞かされた岡山の事件が発端となる、ほぼ東京を舞台とした殺人事件です。

□ あらすじ
ある男の、行きずりの女性との出会いと悲しい別れが記された供述書から事件は始まります。
彫刻家の男は体調を崩していた女性を自らの家に連れて帰り、看病をしてやっている内に深い関係となった。
しかし女性はそのまま死んでしまうのだが、最後に自分のデスマスクを作り、東京へ送って欲しいと願ったのである。
男性はその願い通りにしてやったのだが、死体をそのまま家に置き続けたのでやがて事件となった。
警察は彼を逮捕しようとしたが、旭川に飛び込んでそのまま行方不明になってしまったのだった…。
そして東京で、そのデスマスクを受け取った家族の下には異変が起こっていた。
殺人、そしてもう無い筈のデスマスクが再び送られてきたのであった…。


□ 幻の作品
この死仮面は作品上の設定と同様に八つ墓村と同時期に連載されていた作品なのだそうです。
しかし書籍化はされないまま、横溝正史さんの晩年から収集が行われ、死後にようやく単行本になったのだそうです。
ただし要注意なのは、この死仮面は二つあるのです。
一つは完全オリジナルの横溝正史さんの作品で、もう一つは最初に作品を確認した際に見つからなかった連載時の第四回分の部分を、別の方が書いたものです。
もう一つはその後に見つかったオリジナルの第四回分を入れて作られた完全版ともいえるものです。
今回僕が読んだのは角川文庫から出た方で、読んだ後で知ったのですがこちらは前者の欠けた部分を作り直したバージョンです。
ちょっとがっかりしましたが、実はもう一つ『上海氏の蒐集品』という作品が収録されています。
こちらは横溝正史さん、最後の作品なのだとか。
完全版となる死仮面には収録されていないようなので、ちょっと嬉しいかも(笑)。

□ 感想
発表された当時としては幻の作品という話題性もあったのかもしれませんが、ずっと後から読む僕にとっては読み終わってから、そうなんだと知ったので希少性を知らないまま読みました。
ネットで調べてみたところ発表されなかったのは著者が余り好きではない作品ではなかったという事なのだそうです。
他の作品と比べて特にどうこうという事も無く、横溝正史さんの作品らしい、多少の恐怖や意外性も含み、また第三者から見た金田一耕助のキャラクターと言うのも良く強調されていて面白い作品だと思います。
ただデスマスクはこの作品の肝となるアイテムですが、実はこんなものを作る必要はなかったんじゃないかと思うのですが…どうなのでしょう(笑)。




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僕たちの好きな金田一耕助/別冊宝島編集部(文庫)
前から気になっていた一冊をようやく購入し、読んでみました。

それがこの本、僕たちの好きな金田一耕助…の、文庫本です。
金田一シリーズ全般の様々な情報をまとめている本の文庫版という立ち位置ですが、実は大幅に削られています。
何が削られたのかというと、実は本編とも言える雑学などが纏められていた部分全般です。
なので文庫版へ収録されているのは、個々の作品のレビューのみです。
代表作から短編の一つずつまでを丁寧に解説しており、あらすじの他に元ネタとなる作品の紹介や、名言集に服装までが含まれているので、レビューだけといっても読みごたえは充分にあります。
ネタバレはほぼ無いといっても良い程度なので、シリーズで未読の作品があるかたも安心して読めますし、もう読破した方も、思い起こすのにちょうど良い内容だと思います。

とは言えど、結局作品のレビューしかないといえば、本当にそれだけの本です。
もっと詳しく、もっと楽しく!という内容を期待するのなら、入手困難という事はないので、フルサイズの方を購入した方が正解です。
僕はblogにアップするのをなるべく発表順にしたいというのと、作品のおさらいや今までに読んで判りづらかった部分の補填くらいの気持ちで入手したので、内容には大満足です。
多くはありませんが、挿し絵の面白さはさすが宝島!といったところでしょうか。
入門編とは言えませんが、初心者からベテラン(?)まで幅広く楽しめそうな一冊です。




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