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Fujisaki

Author:Fujisaki

基本はシャーロッキアン。
でも雑食の本の虫。資格からマンガまでそこに文字がある限りっ。

紙魚、コナチャタテとはちょっと違う本の虫ですので、駆除はご容赦下さい。

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本の虫、中毒日記
読書感想文、乱発中。
ヴィール夫人の亡霊/デフォー・作、岡本綺堂・翻訳
岡本綺堂さんが外国の怪談を翻訳したのがこの作品です。
翻訳とは言えども岡本綺堂さんらしい世界観を作り上げてしまっている良作と言って差し支えないでしょう。

死んだはずのヴィール夫人が最後に訪れた旧友との話…という物語です。
日本でもたまに聞きますよね。
虫の知らせや、夢枕という言葉もその仲間なのでしょうか。

僕は残念ながら重度の現実主義なところがあって余り霊とかということを信じられない性質なのですが、この物語に出てくるような死者のあり方は凄くいいなぁと思います。
自分が死ぬにあたって、最後に一人だけ話しをしてきて良いよ!と言われたら、誰に会いに行くんだろう。
僕は…やっぱり肉親かな?
両親や妻、もし居れば子供とかを思うのでしょうか。

―そうやって考えていると、このヴィール夫人の結婚生活というのはどんなものだったのでしょう。
それとも友情を深く大切にされる方だったのでしょうか。

あなたは死後、誰に会いにいきますか?
そして、何を話していきますか?


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鼠/岡本綺堂
岡本綺堂さんの短編で『鼠』という作品を読んでみました。

□ あらすじ
江戸から来ていた三人連れ男が伊勢参りの帰りにある少女と出会った。
お糸と呼ばれる少女は伊平という老人の下へ泊めてほしいと転がり込んできた娘だった。

彼女は急に病気に掛かった伊平の看病をし、気立てのよさと勤勉さから、そのまま老人の下で世話になり家事や仕事を手伝って暮らしていたものだった。
江戸で生まれ流浪しながら暮らしてきたお糸は継母のいじめにあって江戸の身寄りを訪ねようとしていたが、その身寄りがどこにいるのかも良く判らないという事だったが、三人連れの一人である七兵衛はそれが神隠しにあったと思っていた自分の娘ではないのかと思い立ったのだ。
痣のなどの特徴も合うし、年齢も合う。
大喜びで江戸へ連れて帰ることになったのだった…。

□ キーワードとしての鼠
この作品はタイトルにもあるとおり、鼠がキーワードになります。
お糸の周りへついて回る一匹の鼠―。
これがお糸の正体を暴く鍵になる。
お糸は実は七兵衛の娘ではなかったのだ。
本人もそれを知りながら、自ら欺いてついていっていた。

でも鼠が真実を暴こうとしていた存在なのか?というと、その発想は最後で裏切られます。
岡本綺堂さんの怪談の本領発揮は、最後の数行なんですよね…。
短いながらも、その魅力が凝縮された作品でした。


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木曽の旅人/岡本綺堂
岡本綺堂さんの怪談は、シチュエーションホラーの原点にしっかり立っています。

今やホラー映画は日本の十八番。
日本のホラー映画が世界中を震えさせ、ハリウッドでリメイクされる…。
そんな時代になりました。

岡本綺堂さんも怪談を書かれているので、怪談の原点に立ち戻るつもりで手にとって見ました。

物語は木曽の山奥に小屋を構えて息子と二人で暮らす猟師の体験談です。
その家に旅人が立ち寄った。
二十四~五歳くらいの若い旅人は愛嬌のあるやさしげな人物だったが、彼の息子や途中から旅人のもてなしでの宴に参加した猟師仲間の飼い犬は異常なまでにその男におびえていた。
酒に握り飯に刻みするめ―。

最初のうちは気前のいい旅人と地酒ばかりで久しぶりに違う酒を飲めた男達は気分良く酔っていたが、段々と子供の異常な怯えっぷりや、犬の興奮具合を見て疑念を持ち始めて、泊める事はせずに帰らせることにした。
そして次に彼の姿を見たとき、彼は自殺をしていた―。
近くで自分の連れの女を殺して逃亡中だったのである。そして追い詰められた彼はピストルで自らを撃ち抜いたのだ。

この物語で面白いのは『旅人』は、人殺しだったが、ただの青年でしかなかったということです。では、子供が怯え、犬が興奮して威嚇していたその理由は…?

きっと殆どの人は読んでも表面上は何も怖くないんです。
猟師が美味しく飲み食いをした、子供や犬は妙な反応をした、実は人殺しだった。
それだけの事です。

『なぜ人殺しに子供や犬が過剰反応をしたのか』を想像させると、ヒヤッとする。
日本の怪談の真骨頂は相手の想像力を掻き立てるところにあるのではないでしょうか。



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