本の虫、中毒日記

読書感想文、乱発中。

About Me

Fujisaki

Author:Fujisaki

基本はシャーロッキアン。
でも雑食の本の虫。資格からマンガまでそこに文字がある限りっ。

紙魚、コナチャタテとはちょっと違う本の虫ですので、駆除はご容赦下さい。

最新入荷記事☆

本棚

カレンダー


03月 | 2017年04月 | 05月
- - - - - - 1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 - - - - - -


お勧め。


ポストで買取,eBook Off

年代別ブログ図鑑

皆様の感想文

トラックバック

ベストセラー

にほんブログ村 小説ブログ ミステリー・推理小説へ

ドラえもん のび太の魔界大冒険/藤子・F・不二雄
魔法が使えたら、どんなに素敵だろう―。

少年・少女時代にそんな夢を見たことはないだろうか。
空を飛んで自由に移動したり、人形を生き物のように操ったり…。
どれだけ便利な時代になっても、科学は人の心から想像する余力を奪う事は出来ない。

この作品、『ドラえもん のび太の魔界大冒険』では、同じように魔法があればと思ったのび太の願いが、もしもボックスによって実現される。

ドラえもんとのび太の二人は、魔法が当たり前に存在する世界を創りだしたのである。

チンカラホイ!

そんな呪文を唱えて、物を動かす事が出来た所までで、もしもボックスの創り出した世界は終わるはずだった。
しかし彼らのいる魔法のある世界には、ひとつの問題が発生していた。
魔界の王、大魔王デマオンが地球を侵略せんと狙っていたのである。
そして満月博士という、魔界について研究を進めていた学者をさらってしまったという。
のび太は、自分が創り出してしまった世界を守るために、魔界へ侵入することを決めたのだった。


ところでこの作品には、興味深いシーンがある。
物語の途中でもしもボックスによって、魔法のある世界をリセットするという選択肢が登場するのだ。
これにより、のび太もドラえもんも元の科学の世界へ戻ることが出来、全ては丸く収まる。
しかしのび太は自分が願い、創り出した世界を最後まで責任を持って守ることを決めてもしもボックスで戦況から逃げ出すことを思いとどまったのである。

ゲームの世界にはリセットボタンという機能がある。
それを押せば、前にデータを保存していた位置から再開することが出来るので、その間のミスは帳消しに出来る。
しかし、そのリセットによって消された瞬間までの世界はどうなるのだろう。
現実にリセットをすることは許されない。
早々に諦めるのではなく、最後までやりきって行くこと。

たとえ、世界を支配しているのが科学であっても、魔法であっても、それ以外の何かであったとしても…。
本当に大切なこと、物事の本質というのは何も変わらない。

僕達がたとえ魔法を使えるようになったとしても…、やっぱり、色々なことに思い悩みながら切磋琢磨して生きていくしかないのだと思う。
のび太も、魔法の世界に来て、当初は教科書を開きながら、必死に勉強をして魔法を周りの同級生に追いつかせようと頑張っていた。
藤子・F・不二雄先生は、僕達に魔法が使える世界を見せてくれるのと同時に、それでも一人ひとりが努力して前に進まなくちゃ、どんな世界だって生きてはいけない…そんな事を教えてくれているような気がしてならない。




もしお役に立てましたら、クリックして下さい。喜びます、きっと。
ド・ラ・カルト~ドラえもん通の本~/小学館ドラえもんルーム
いわゆるドラえもんの謎本ですが、さすが小学館自身が手がけたドラえもんの本!という感じです。

□ 豊富な資料で綴られるドラえもん裏話
今でこそネット上で色々な情報が手に入るようになりましたが、あまり知られないまま闇に葬られた存在や設定というものもいくつか存在します。
そういったものも小学館であれば豊富なのは当然ですね。
小学○年生という雑誌で学年ごとに少しずつ内容を変えながら掲載していたドラえもんの学年ごとの違い…なんて、なかなかな手に入る情報ではありません。
ちなみに初登場前夜となる69年12月号(ドラえもんは70年1月号より登場した)での紹介では何かのび太の机から飛び出している様子は描かれているものの、ドラえもんの姿はありません。
ウメ星デンカの後継となる予告で、『すごーくおもしろいんだ!すごーくゆかいなんだ!』と紹介しておきながら、実は何も決まっていなかったというので驚きです。
ちなみにドラえもんの設定も紹介されています。
ドラえもんの身長、胸囲、体重などは129.3という数字で統一されています。
これは当時の小学四年生(=のび太の年齢)の平均身長から来ており、そもそもは身長でのび太を見下ろさない程度という意味合いでつけた設定を全てに応用させたそうで、誕生日も2112.9.3と徹底されています。
ちなみに座高はちょうど1mで、足の長さは29.3センチということになっているようですね。
ただ尻尾が姿を消すボタン…や、首輪の猫集め鈴(故障中)といった設定のように、物語の中で削除されていく設定もあり、ドラえもん自体があまり厳密な設定で縛り付けるのではなく、ある程度柔軟に変化させながら運用されていたようです。
余談ですが、連載当初の129.3cmから時は流れ、現在の小学四年生の身長は130cm代の後半にまで伸びているそうです。

□ 漫画がある!
これ、意外と僕は感激したのですが他の方はどうなんでしょう。
以前、謎本ブームのさきがけとなったサザエさんシリーズの謎本は、権利上の都合からサザエさんのイラストは、たまに出てくるそれっぽいシルエットのみで、オリジナルのイラストはまったく出てきませんでした。
それは多くの謎本でも同様のケースが多く、謎本=イラストが無いor自前の変なイラストといったイメージがあったのですが、この本では先述のとおり貴重な資料も含めてオリジナルのイラストが見えます。
例えば単行本未収録の『ガチャ子』がいます。
アヒル型のロボットでドラえもんと同じようにセワシが過去に送り込んできたのび太の世話役ですが、与えられた役割は、引っ掻き回すような役回りだったようです。
低学年向けに半年くらい出演した後、その存在は葬られてしまったそうです。
…と、こんな貴重な資料も見れるのは今作の最大の魅力でしょう。

□ クロスオーバーを楽しもう。
もう一つ個人的の太占めたのは、ドラえもんへ登場した藤子不二雄キャラです。
なかなか一堂に会して楽しむということはできないので、これは本当に貴重。
結構色々と出ているイメージがあったので楽しかったです。
一つ知らなかったのはパー子です。
少し大人になった星野スミレがドラえもんに登場しています。
実はパーマンシリーズの貴重な後日談になっているんです!
パーマンは最終回で、主人公の須羽ミツ夫が次期バードマンの候補生としてバード星へ旅立つという設定で終わっています。
ドラえもんに登場した成長したパー子、星野スミレはペンダントのロケットへ須羽ミツ夫の写真を入れ、遠く離れた彼の帰りを待っている―という物語なんですね。
それをドラえもんで描くというのは、なかなか憎い演出ですね。
…それにしてもバードマンになるのって時間がかかるんだなぁ…。

□ 感想
大好きだったドラえもんのイラストと、こぼれ話の数々。
ただただ楽しくて、ページをめくるごとに残りページ数が少なくなっていくのがさびしくて仕方が無かったです。
僕もドラえもんと一緒に育ってきた世代なので、彼と居ると、やっぱり子供の頃に戻ってしまうんです。
今年の夏も一緒にどこかに冒険へ行きたくなるんです。
もう大人になってしまったことが、なんだか申し訳ないくらいに楽しかったです。

本家が出してきたというだけあって、あまりオフザケが過ぎずちょうどいいバランスだったと思います。
ちょっとまじめすぎるきらいがあるくらいかもしれません。
一人で思い出に浸るのもよし、お子さんと新旧の話題を交えて読むのもよし。
とても楽しい一冊に仕上がっていると思いました。



もしお役に立てましたら、クリックして下さい。喜びます、きっと。
ドラえもん のび太と銀河超特急/藤子・F・不二雄
大長編ドラえもんの中でこの『のび太と銀河超特急』は特別な意味合いを持つ作品です。

それはこの作品が藤子・F・不二雄先生が結末まで書き上げた最後の大長編だからです。
もちろん先生は次回作である『のび太のねじ巻き都市冒険記』を執筆中にお亡くなりになられているので、この作品が遺作というわけではないのですが、僕はこの作品以降に線を引いてみてしまいます。
そして漫画では武田鉄矢さんの詩、映画では海援隊の歌が添えられた最後の作品でもあります。
この作品が公開された頃には僕にもいい年だったので、ドラえもんを卒業する一つのきっかけになったことを覚えています。

アニメでは声優も変わり、藤子・F・不二雄先生の遺志を継いだ方々の手によって新しい作品が産み出されていますが、この『のび太と銀河超特急』を見るたびに郷愁に似た感情を抱いてしまうのです。

奇しくもこの『のび太と銀河超特急』はドラえもんらしさがあふれる、宇宙旅行がテーマになっている作品です。
ドラえもんが徹夜をして手に入れた22世紀で人気の『ミステリー列車』のチケット。これはちょうど時を同じくしてスネ夫が入手した『ミステリー列車』の未来版ともいえるもので、行き先を不明にして旅行の行程そのものをイベントとする企画です。
のび太たちはミステリートレインに乗車して、ドリーマーズランドという宇宙の最果ての辺りに位置する巨大な遊園地を訪れる。そこではのび太のガンマンとしての腕を活かせる西部の星や、しずかちゃんのロマンチックな思いを満たすメルヘンの星、そしてジャイアンの好奇心を掻き立てる忍者の星、恐竜の星などがあり、それぞれに精巧なロボットが配置されていた…。

先述の通り遺作となるのは次回作ですが、妙に集大成のような物語なのが印象的です。
久しぶりにガンマンのび太の大活躍が見られるのも興味深いところ。ラストのシーンはのび太ファンはしびれまくりでしょう。この作品ではそんなところを揶揄して「のび太…、大長編になるとかっこいい事を言う」という、スネ夫の発言が出てきます。

物語は終盤、ヤドリという何かに寄生して完全にコントロールをする生命体に惑星や人間達が則られかける…という展開を見せます。
他作品で見られるほど社会的なメッセージがこめられている作品だとは思わないのですが、この当時の我々が描いていた宇宙へ進出することに対する夢ばかりのビジョンに、ドラえもんという形であるにせよ、宇宙の他の生物との衝突、侵略を受ける…という展開は、今になって思えば結構現実的な流れだよなーと思ったりするのでした。
そしてやっぱり…ドラえもんと海援隊は抜群の相性なんじゃないかなぁ…。



もしお役に立てましたら、クリックして下さい。喜びます、きっと。

ブログ内検索

amazonさんで探す

本の虫を管理する!

copyright 2007 本の虫、中毒日記 all rights reserved. powered by FC2ブログ.